JP2006319458A - 情報処理装置および情報管理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 適切に情報管理を行なうことのできる情報処理装置を提供する。
【解決手段】 MFPにおいては、ログインユーザのBOXの使用量が、管理者によって設定されているBOX容量の制限に達しているか否かがチェックされて(ステップS3)、上記制限に達している場合には、当該ユーザに対して、データ削除に関する機能以外のMFPの全ての機能の使用が禁止される。また、上記制限に達していない場合であっても、上記制限以下の制限であって、当該ユーザが設定した制限にログインユーザのBOXの使用量が達しているか否かがチェックされて(ステップS5)、上記制限に達している場合には、当該ユーザに対してその旨が通知される。
【選択図】 図4

Description

この発明は情報処理装置および情報管理プログラムに関し、特に、適切に情報管理を行なうことのできる情報処理装置および情報管理プログラムに関する。
MFP(Multi Function Peripherals)等の情報処理装置であって、ユーザごとに設定やデータを記憶するBOX機能を備える情報処理装置がある。
近年、このような情報処理装置の記憶容量は増加する傾向にあるが、処理する情報量も増加し、また、1ファイルあたりの情報量も増加しているため、その記憶容量を圧迫しないような情報管理が重要な課題となっている。
このようなBOX機能を搭載している情報処理装置においては、予め管理者によってBOXの容量が制限されており、上記制限を越えないように、ユーザに対して、必要に応じてBOX内のデータの整理が促される。具体的には、使用量が、上記制限容量のうちの管理者が設定した所定割合に達したタイミングや、上記制限容量のうちのユーザが設定した所定の容量に達したタイミングなどで、ユーザ操作の前に警告を表示し、ユーザにBOX内のデータの削除を促すことがなされている。
上記制限を越えないようにするために、たとえば以下の特許文献1や特許文献2では、BOX容量の制限に達したときにBOX所有者に対して当該BOXを使用する機能を使用不可にすることで、BOX内のデータの削除を強制し、管理者の負担を軽減する情報処理装置や印刷システムが提案されている。
特開平11−134136号公報 特開2004−152108号公報
しかしながら、上記特許文献に提案されている情報処理装置や印刷システムにおいては、BOX容量の制限を越えた場合であっても、当該BOXを使用しない機能については引き続き使用することができるため、該当する機能を使用しない場合には支障がなく、ユーザによってBOX内のデータの削除がなされない場合があるという問題があった。
また、上記特許文献に提案されている情報処理装置や印刷システムにおいてはBOX容量の制限に達するまで上記警告等が行なわれないために、ユーザはBOX容量が制限値に近づいていることを意識することがないという問題があった。
このような、情報処理装置の記憶容量が圧迫されることを未然に防ごうとすると、管理者の手によってユーザに対して削除要求をすることが必要となり、管理者の作業負担が発生してしまうという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、ユーザにBOX内のデータ管理を促し、記憶容量が圧迫されることを未然に防ぐことのできる情報処理装置および情報管理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、情報処理装置は、情報処理を実行する情報処理手段と、所定の記憶領域の使用制限である第1のしきい値を記憶する第1の記憶手段と、上記所定の記憶領域の使用量が、第1のしきい値に達しているか否かを判断する判断手段と、判断手段において第1のしきい値に達していると判断されると、その旨を通知する通知手段と、判断手段において第1のしきい値に達していると判断されると、上記所定の記憶領域を使用しない、情報処理手段における処理を制限するよう情報処理手段を制御する制御手段とを備える。
また、情報処理装置は、第1のしきい値以下の、第2のしきい値を設定する設定手段をさらに備え、判断手段は、上記所定の記憶領域の使用量が第2のしきい値に達しているか否かを判断し、通知手段は、判断手段において第2のしきい値に達していると判断されると、その旨を通知することが好ましい。
さらに、情報処理装置は、上記通知に基づいて、上記所定の記憶領域に記憶されるデータに対する処理操作を受付ける操作入力手段と、処理操作に応じて、上記データの処理を実行する管理手段とを備えることが好ましい。
また、通知手段は、その旨を通知するメールを所定の宛先に送信することが好ましい。
さらに、情報処理装置は、上記メールに返信された、上記所定の記憶領域に記憶されるデータに対する処理の指示をメールで受信する受信手段と、受信されたメールを解析する解析手段と、解析手段における解析結果に基づいて、データの処理を実行する管理手段とをさらに備えることが好ましい。
また、情報処理装置は、ログイン情報を入力するログイン情報入力手段をさらに備え、上記所定の記憶領域は、ログイン情報に対応して割当てられた記憶領域であって、判断手段は、ログイン情報入力手段において入力されたログイン情報に対応して割当てられた上記所定の記憶領域が、第1のしきい値に達しているか否かを判断し、制御手段は、上記ログイン情報でログインされたユーザ操作に対する、上記所定の記憶領域を使用しない情報処理手段における処理を制限することが好ましい。
本発明の他の局面に従うと、情報管理プログラムは、情報処理装置における情報管理をコンピュータに実行させるプログラムであって、記憶領域の使用制限である第1のしきい値を記憶する第1の記憶手段と、情報処理装置の所定の記憶領域の使用量が第1のしきい値に達しているか否かを判断する判断ステップと、判断ステップにおいて第1のしきい値に達していると判断されると、その旨を通知する通知ステップと、判断ステップにおいて第1のしきい値に達していると判断されると、上記所定の記憶領域を使用しない情報処理装置における情報処理を制限するよう情報処理装置を制御する制御ステップとを実行させる。
また、情報管理プログラムは、第1のしきい値以下の、第2のしきい値を設定する設定ステップをさらに実行させ、判断ステップにおいては、上記所定の記憶領域の使用量が第2のしきい値に達しているか否かを判断し、通知ステップにおいては、判断ステップにおいて第2のしきい値に達していると判断されると、その旨を通知することが好ましい。
さらに、情報管理プログラムは、上記通知に基づいて、上記所定の記憶領域に記憶されるデータに対する処理操作を受付ける操作入力ステップと、処理操作に応じて、上記データの処理を実行する管理ステップとを実行させることが好ましい。
また、通知ステップにおいては、その旨を通知するメールを所定の宛先に送信することが好ましい。
さらに、情報管理プログラムは、上記メールに返信された、上記所定の記憶領域に記憶されるデータに対する処理の指示をメールで受信する受信ステップと、受信されたメールを解析する解析ステップと、解析ステップにおける解析結果に基づいて、データの処理を実行する管理ステップとをさらに実行させることが好ましい。
また、情報管理プログラムは、ログイン情報を入力するログイン情報入力ステップをさらに実行させ、上記所定の記憶領域は、ログイン情報に対応して割当てられた記憶領域であって、判断ステップにおいては、ログイン情報入力ステップにおいて入力されたログイン情報に対応して割当てられた上記所定の記憶領域が、第1のしきい値に達しているか否かを判断し、制御ステップにおいては、ログイン情報でログインされたユーザ操作に対する情報処理装置における、上記所定の記憶領域を使用しない処理を制限することが好ましい。
本発明にかかる情報処理装置および情報管理プログラムは、所定の記憶領域の使用量が規定以上になると、当該所定の記憶領域を使用しない処理をも制限することによって、所定の記憶領域の管理をより促進することができる。そのため、不要な情報を所定の記憶領域に放置させることが低減され、所定の記憶領域のより効率的な使用および効果的な使用に導くことができる。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態においては、本発明にかかる情報処理装置を、画像処理装置であるMFP(Multi Function Peripherals)で実現するものとするが、本発明にかかる情報処理装置はMFP等の画像処理装置に限定されず、一般的なパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)や、ハードディスク等の記憶装置を備える家電などでも実現され得る。
図1は、本実施の形態にかかる情報処理装置であるMFPを含む印刷システムの構成の具体例を示す図である。
図1を参照して、本実施の形態にかかる印刷システムは、情報処理装置であるMFP10a,10b(これらを代表させてMFP10と称する)と、ユーザ端末であるPC20とを含んで構成される。
MFP10とPC20とはLAN(Local Area Network)等の通信回線で接続されて、画像データやジョブの送受信が行なわれる。なお、MFP10とPC20との通信は、LAN等の専用回線を介した通信に限定されず、電話回線を介した通信、電波や赤外線による無線通信等であってもよい。また、ユーザ端末はPCに限定されず、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)等、その他の装置であってもよい。
図2は、本実施の形態にかかるMFP10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2を参照して、本実施の形態にかかるMFP10は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)11と、CPU11とブリッジ12を介して接続され、CPU11で実行されるプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのメモリ13と、設定やデータ等を記憶するハードディスク15と、印刷を行なうためのプリンタエンジン14と、原稿を読取るスキャナ16と、操作画面を表示してユーザ操作を受付ける操作パネル17と、LANに接続するためのLANインタフェース(I/F)18とを含んで構成され、これらがバス19を介して接続される。
さらに、上記ハードディスク15には、ユーザごとの設定やデータを記憶するBOXが格納される領域であるBOX記憶部151が含まれる。
図3は、本実施の形態にかかるMFP10において、情報管理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。図3に示される機能は、CPU11がメモリ13等に記憶されるプログラムを読込んで実行することで、CPU11に形成される機能である。
図3を参照して、本実施の形態にかかるMFP10は、情報管理を行なうための機能として、操作入力部101、BOX管理部103、判断部105、管理者設定記憶部107、ユーザ設定記憶部109、機能制御部111、通知部113、メールデータ入力部115、およびメールデータ解析部117とを含んで構成される。
管理者設定記憶部107は、第1のしきい値である、当該印刷システムの管理者の設定する、BOX容量の制限値(以下、管理者設定値と言う)を記憶する。また、操作入力部101は、操作パネル17でユーザから受付けた、第2のしきい値である、BOX使用者であるユーザの設定するBOX容量の制限値であって、上記管理者の設定するBOX容量の制限値以下の制限値(以下、ユーザ設定値と言う)に基づいた設定信号をユーザ設定記憶部109に入力し、ユーザ設定記憶部109は上記ユーザ設定値を記憶する。
BOX管理部103は、BOX記憶部151に格納されるBOXに記憶されるユーザごとの設定やデータ、BOX容量などを管理する。具体的には、BOXに記憶されるデータについて、データを識別する識別情報(ID)、作成時、データ名、データ容量等の属性を管理する。
操作入力部101は、操作パネル17で受付けたログイン情報の入力に基づいた操作信号を判断部105に入力する。また、情報管理に関するユーザ操作に基づいた操作信号を判断部105およびBOX管理部103に入力する。
判断部105は、操作入力部101から入力された操作信号に基づいて、上記ログイン情報が示すユーザが使用するBOXについて現在の使用容量をBOX管理部103から取得し、上記使用容量と上記管理者設定値とを用いて、管理の要否を判断する。また、上記使用容量と上記ユーザ設定値とを用いて、管理の要否を判断する。そして、必要に応じて、判断結果を機能制御部111や通知部113に入力する。
また、判断部105は、操作入力部101から入力された操作信号に基づいて、BOX管理部103から取得した上記ユーザが使用するBOXについての情報を通知部113に入力すると共に、メールの作成および送信を要求する。
機能制御部111は、判断部105から入力された上記判断結果に応じて、プリンタエンジン14やスキャン16等のMFP10の機能を上記ユーザに対して制限するよう制御する。
通知部113は、判断部105から入力された上記判断結果に応じて、メモリ13等に記憶される削除警告表示データを読出して操作パネル17に削除警告表示を行なう。また、判断部105からの要求に応じて、入力された上記ユーザが使用するBOXについての情報と、メモリ13等に記憶されるメールデータのフォーマットとを用いてメールを作成し、所定のアドレスに送信する。
メールデータ入力部115は、PC20等の他の装置からLANインタフェース18を介して受信したメールデータをメールデータ解析部117に入力する。メールデータ解析部は、入力されたメールデータを解析し、解析結果をBOX管理部103に入力する。
BOX管理部103は、操作入力部101から入力された操作信号や、メールデータ解析部117から入力された上記解析結果などに基づいて、記憶されるデータの削除や、指定された他の記憶装置へのコピーや移動を行なう。
図4は、本実施の形態にかかるMFP10において実行される処理を示すフローチャートである。図4のフローチャートに示される処理は、CPU11がメモリ13等に記憶されるプログラムを実行し、図3に示される各部を制御することで実現される。
図4を参照して、本実施の形態にかかるMFP10では、ユーザからログイン操作を受付けてユーザ認証が実行されて、ユーザ認証が成功するとログインされる(ステップS1)。ここでの処理としては、一般的なログイン処理を用いることができる。
ログインされると、始めに、管理者設定値に基づいてBOX容量をチェックする処理(管理者設定BOX容量チェック処理)が実行され(ステップS3)、次に、ユーザ設定値に基づいてBOX容量をチェックする処理(ユーザ設定BOX容量チェック処理)が実行され(ステップS5)、その後にMFP10の選択された機能を用いる処理である通常操作処理が実行される(ステップS7)。
以下に、上記各処理について説明する。
(1)管理者設定BOX容量チェック処理
図5は、上記ステップS3で実行される管理者設定BOX容量チェック処理を示すフローチャートである。
図5を参照して、始めに、上記ステップS1で入力されたログイン情報に基づいて判断部105において、当該ユーザの現在のBOX容量が上記管理者設定値に達しているか否かが判断される(ステップS101)。当該ユーザの現在のBOX容量が上記管理者設定値に達していないと判断された場合には(ステップS101でNO)、判断部105において、当該ユーザによるMFP10の機能の使用を許可する使用許可フラグがONにされて(ステップS103)、管理者設定BOX容量チェック処理が終了する。
一方、当該ユーザの現在のBOX容量が上記管理者設定値に達していると判断された場合には(ステップS101でYES)、通知部113において、操作パネル17に、その旨を通知してBOX内のデータの削除を促す削除警告表示が表示される。また、判断部105において、上記使用許可フラグがOFFにされて、当該ユーザに対して、以降のBOX内のデータを管理する機能以外のMFP10の機能、つまり画像処理機能の使用が禁じられる(ステップS105)。
図6は、上記削除警告表示の具体例を示す図である。ステップS101において当該ユーザの現在のBOX容量が上記管理者設定値に達していると判断された場合には、上記ステップS105では、図6に示されるように、BOX内のファイルの削除を促すと共に、ファイル削除を指示するための選択肢(ファイル削除ボタン)、BOX内のファイルをバックアップする方法の取得を指示するための選択肢(バックアップ方法送信ボタン)、およびパネル操作を行なうことなく終了するための選択肢(終了ボタン)を提示し、いずれかの選択がなされるまで待機する(ステップS107,S111,S115でNO)。
操作入力部101において、上記削除警告表示に表示されている、ファイル削除を指示するための選択肢(ファイル削除ボタン)が選択されたことが検出されると(ステップS107でYES)、BOX管理部103においてデータ削除処理が実行され(ステップS109)、管理者設定BOX容量チェック処理が終了する。ステップS109でのデータ削除の方法については、後に具体例を挙げて説明する。
また、操作入力部101において、上記削除警告表示に表示されている、BOX内のファイルをバックアップする方法の取得を指示するための選択肢(バックアップ方法送信ボタン)が選択されたことが検出されると(ステップS107でNO、かつS111でYES)、通知部113においてバックアップ方法を通知するための所定のメールデータがメモリ13等から読出され、予めユーザ情報として登録されている当該ユーザのメールアドレス等、所定のアドレスに対してメールが送信され(ステップS113)、管理者設定BOX容量チェック処理が終了する。
また、操作入力部101において、上記削除警告表示に表示されている、パネル操作を行なうことなく終了するための選択肢(終了ボタン)が選択されたことが検出されると(ステップS107,S111でNO、かつS115でYES)、上記ステップS109やステップS113等の処理が実行されることなく、管理者設定BOX容量チェック処理が終了する。
(2)ユーザ設定BOX容量チェック処理
図7は、上記ステップS5で実行されるユーザ設定BOX容量チェック処理を示すフローチャートである。
図7を参照して、判断部105において使用許可フラグが確認されて、上記管理者設定BOX容量チェック処理の結果、使用許可フラグがOFFである場合、つまり、上記ステップS101において当該ユーザの現在のBOX容量が管理者設定値に達していることが判断された場合(ステップS200でNO)、以降の処理はスキップして、ユーザ設定BOX容量チェック処理が終了する。
上記管理者設定BOX容量チェック処理の結果、使用許可フラグがONである場合、つまり、上記ステップS101において当該ユーザの現在のBOX容量が管理者設定値に達していないと判断された場合(ステップS200でYES)、さらに、判断部105において、当該ユーザの現在のBOX容量が上記管理者設定値以下に設定されている上記ユーザ設定値に達しているか否かが判断される(ステップS201)。当該ユーザの現在のBOX容量が上記ユーザ設定値に達していないと判断された場合には(ステップS201でNO)、以降の処理はスキップして、ユーザ設定BOX容量チェック処理が終了する。
一方、当該ユーザの現在のBOX容量が上記ユーザ設定値に達していると判断された場合には(ステップS201でYES)、通知部113において、操作パネル17に、その旨を通知してBOX内のデータの削除を促す削除警告表示が表示される(ステップS205)。なお、ステップS205では、上記削除警告表示を行なうのみで、上記管理者設定BOX容量チェック処理の上記ステップS105で実行された、以降のBOX内のデータを管理する機能以外のMFP10の機能の使用を禁じる処理は実行されない。
ステップS205で操作パネル17に表示される削除警告表示は図6に示された表示と同様であって、以降の処理において、上記管理者設定BOX容量チェック処理と同様に、操作入力部101においてボタンが押されたことが検出されると(ステップS207,S211,S215)、押されたボタンに応じた処理が実行される(S209,S213)。
(3)通常操作処理
図8は、上記ステップS7で実行される通常操作処理を示すフローチャートである。
図8を参照して、上記チェック処理の結果、判断部105において使用許可フラグがONされている場合(ステップS301でYES)、機能制御部111においてMFP10の各機能が制限されることなくユーザ操作に応じたプリント処理などの処理が実行されて(ステップS303)、操作終了後にログオフされて(ステップS305)一連の処理が終了する。
一方、上記チェック処理の結果、判断部105において使用許可フラグがOFFとされている場合(ステップS301でNO)、つまり、当該ユーザの現在のBOX容量が管理者設定値に達している場合、機能制御部111において、当該ユーザに対して、上述のBOX内のデータを管理する機能以外のMFP10の機能の使用を禁じるよう、プリンタエンジン14等各部の機能が制御されて、上記ステップS303の処理がスキップされて、ログオフされる(ステップS305)。
本実施の形態にかかるMFP10において上記管理者設定BOX容量チェック処理が実行されることで、BOX容量が管理者の設定した制限に達したときに、当該ユーザに対して、BOX内のデータを削除する機能以外のすべての機能の使用が禁じられる。そのため、ユーザに対してBOX内のデータ整理を強制的に実行させることができて、MFP10の記憶容量が圧迫されることを未然に防ぐことができる。
また、本実施の形態にかかるMFP10において上記ユーザ設定BOX容量チェック処理が実行されることで、BOX容量が管理者の設定した制限に達するよりも前に、上記制限に近づいていることがユーザに警告されるので、ユーザが自らBOX内のデータを整理することが促進される。また、管理者が警告を行なうといった作業を必要とせずに、MFP10の記憶容量が圧迫されることを未然に防ぐことができる。また、管理者が設定した制限の範囲内でユーザがBOX容量の上限値を設定するため、ユーザによるBOX内データの管理が容易になる。
なお、上記ステップS107またはステップS207において、上記削除警告表示に表示されているファイル削除ボタンが選択されたことが検出されると、図9に示されるファイル削除画面が操作パネル17に表示される。
図9を参照して、上記ステップS107またはステップS207では、ファイル削除画面において、BOX内のデータを特定する情報(ID、登録日、ファイル名等)が選択可能に提示され、選択されたデータを削除したり、プリント、転送などバックアップを行なったりする、データに対する処理を指示するためのボタン、および現在のBOX容量の管理者設定値に対する割合が表示される。上記ステップS109またはステップS209では、かかる画面においてユーザから処理対象とするデータの選択と、選択されたデータに対する、所望する処理の選択とを受付けることで、BOX内のデータの整理が行なわれる。
なお、ファイル削除画面で提示される上記割合は、処理対象としてデータが選択された時点で更新されて、当該データをBOXから削除(または転送)した場合のBOX容量の管理者設定値に対する割合が提示されることが好ましい。また、上記選択が解除された時点でも更新されて、そのデータがBOX内にある場合のBOX容量の管理者設定値に対する割合が提示されることが好ましい。これは、判定部105において、操作入力部101から入力される操作信号に基づいて、BOX管理部103から取得されるBOX内の各データの容量を参照して算出されて、通知部113に渡されることで実現される。このような表示がなされることで、ユーザは削除(または転送)対象とするデータを選びやすくなる。
また、図10は、上記ステップS113またはステップS213において送信されるメールの具体例を示す図である。図10を参照して、上記ステップS113またはステップS213では、BOX内のデータを特定する情報(ID、登録日、ファイル名等)と、PC20などにおいてBOX内のデータをバックアップしたり削除したりする方法とが、メールで通知される。
上記メールを受信したPC20などのユーザ端末においては、上記メールを編集して返信することで、MFP10に対してBOX内データの処理を指示することができる。具体的には、図11に示されるように、図10のメールに通知されているBOX内のデータを特定する情報のうち、BOX内から削除するデータ(またはBOX内に残すデータ)を特定する情報が返信されることで、MFP10に対して、当該データの削除(または当該データ以外のデータの削除)が指示される。
図11に示されるようなメールによる削除指示を受信したMFP10における処理の一例を図12のフローチャートに示す。
図12を参照して、図11のようなBOX内データの削除を指示するメールが他の装置から送信されると、メールデータ解析部117において解析され(ステップS401)、当該ユーザのBOX内に、IDで指定されたデータが存在するか否かが判断される(ステップS403)。
当該BOX内にID指定されたデータが存在し(ステップS403でYES)、さらにID以外のデータを特定する情報であるパラメータが正しい場合(ステップS405でYES)、BOX管理部103において、該当するBOX内データが削除され(ステップS407)、通知部113より、図13に示されるような、上記処理が正常に終了したことを通知するメールが送信される(ステップS409)。なお、ステップS409では、図13に示されるように、処理の終了と共に、処理後のBOX容量が通知されることが好ましい。
なお、当該BOX内にID指定されたデータが存在しない場合や(ステップS403でNO)、当該BOX内にID指定されたデータが存在した場合であってもID以外のパラメータが正しくない場合には(ステップS405でNO)、通知部113より、図14に示されるような、その旨を通知するメールが送信される(ステップS411)。具体的には、当該BOX内にID指定されたデータが存在しない場合には(上記ステップS403でNOの場合)、図14(A)に示されるように該当するデータが当該BOX内にない旨を通知するメールが送信され、ID以外のパラメータが正しくない場合には(上記ステップS405でNOの場合)、図14(B)に示されるようにパラメータが正しくない旨を通知するメールが送信されることが好ましい。
本実施の形態にかかるMFP10において上記管理者設定BOX容量チェック処理が実行されることで、BOX容量が管理者の設定した制限に達したときに、当該ユーザに対して、BOX内のデータを削除する機能以外のすべての機能の使用が禁じられる。そのため、ユーザに対してBOX内のデータ整理を強制的に実行させることができて、MFP10の記憶容量が圧迫されることを未然に防ぐことができる。
また、本実施の形態にかかるMFP10において上記ユーザ設定BOX容量チェック処理が実行されることで、BOX容量が管理者の設定した制限に達するよりも前に、上記制限に近づいていることがユーザに警告されるので、ユーザが自らBOX内のデータを整理することが促進される。また、管理者が警告を行なうといった作業を必要とせずに、MFP10の記憶容量が圧迫されることを未然に防ぐことができる。また、管理者が設定した制限の範囲内でユーザがBOX容量の上限値を設定するため、ユーザによるBOX内データの管理が容易になる。また、上述のようなメールによる指示をユーザから受付けてBOX内データの処理が実行されるため、ユーザによるBOX内データの管理がより容易になる。
さらに、本実施の形態にかかる画像処理装置であるMFP10で実行される情報の管理方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
印刷システムの構成の具体例を示す図である。 MFP10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 MFP10において、情報管理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。 MFP10において実行される処理を示すフローチャートである。 管理者設定BOX容量チェック処理を示すフローチャートである。 削除警告表示の具体例を示す図である。 ユーザ設定BOX容量チェック処理を示すフローチャートである。 通常操作処理を示すフローチャートである。 ファイル削除画面の具体例を示す図である。 MFP10から送信されるメールの具体例を示す図である。 ユーザ端末からMFP10に送信されるメールの具体例を示す図である。 メールによる削除指示を受信したMFP10における処理の一例を示すフローチャートである。 MFP10から送信されるメールの具体例を示す図である。 MFP10から送信されるメールの具体例を示す図である。
符号の説明
10 MFP、11 CPU、12 ブリッジ、13 メモリ、14 プリンタエンジン、15 ハードディスク、16 スキャナ、17 操作パネル、18 LANインタフェース、19 バス、101 操作入力部、103 BOX管理部、105 判断部、107 管理者設定記憶部、109 ユーザ設定記憶部、111 機能制御部、113 通知部、115 メールデータ入力部、117 メールデータ解析部、151 BOX記憶部。

Claims (12)

  1. 情報処理を実行する情報処理手段と、
    所定の記憶領域の使用制限である第1のしきい値を記憶する第1の記憶手段と、
    前記所定の記憶領域の使用量が、前記第1のしきい値に達しているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段において前記第1のしきい値に達していると判断されると、その旨を通知する通知手段と、
    前記判断手段において前記第1のしきい値に達していると判断されると、前記所定の記憶領域を使用しない、前記情報処理手段における処理を制限するよう前記情報処理手段を制御する制御手段とを備える、情報処理装置。
  2. 前記第1のしきい値以下の、第2のしきい値を設定する設定手段をさらに備え、
    前記判断手段は、前記所定の記憶領域の使用量が前記第2のしきい値に達しているか否かを判断し、
    前記通知手段は、前記判断手段において前記第2のしきい値に達していると判断されると、その旨を通知する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記通知に基づいて、前記所定の記憶領域に記憶されるデータに対する処理操作を受付ける操作入力手段と、
    前記処理操作に応じて、前記データの処理を実行する管理手段とをさらに備える、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記通知手段は、その旨を通知するメールを所定の宛先に送信する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  5. 前記メールに返信された、前記所定の記憶領域に記憶されるデータに対する処理の指示をメールで受信する受信手段と、
    前記受信されたメールを解析する解析手段と、
    前記解析手段における解析結果に基づいて、前記データの処理を実行する管理手段とをさらに備える、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. ログイン情報を入力するログイン情報入力手段をさらに備え、
    前記所定の記憶領域は、ログイン情報に対応して割当てられた記憶領域であって、
    前記判断手段は、前記ログイン情報入力手段において入力された前記ログイン情報に対応して割当てられた前記所定の記憶領域が、前記第1のしきい値に達しているか否かを判断し、
    前記制御手段は、前記ログイン情報でログインされたユーザ操作に対する、前記所定の記憶領域を使用しない前記情報処理手段における処理を制限する、請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 情報処理装置における情報管理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    記憶領域の使用制限である第1のしきい値を記憶する第1の記憶手段と、
    前記情報処理装置の、所定の記憶領域の使用量が、前記第1のしきい値に達しているか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにおいて前記第1のしきい値に達していると判断されると、その旨を通知する通知ステップと、
    前記判断ステップにおいて前記第1のしきい値に達していると判断されると、前記所定の記憶領域を使用しない前記情報処理装置における情報処理を制限するよう前記情報処理装置を制御する制御ステップとを実行させる、情報管理プログラム。
  8. 前記第1のしきい値以下の、第2のしきい値を設定する設定ステップをさらに実行させ、
    前記判断ステップにおいては、前記所定の記憶領域の使用量が前記第2のしきい値に達しているか否かを判断し、
    前記通知ステップにおいては、前記判断ステップにおいて前記第2のしきい値に達していると判断されると、その旨を通知する、請求項7に記載の情報管理プログラム。
  9. 前記通知に基づいて、前記所定の記憶領域に記憶されるデータに対する処理操作を受付ける操作入力ステップと、
    前記処理操作に応じて、前記データの処理を実行する管理ステップとをさらに実行させる、請求項7または8に記載の情報管理プログラム。
  10. 前記通知ステップにおいては、その旨を通知するメールを所定の宛先に送信する、請求項7または8に記載の情報管理プログラム。
  11. 前記メールに返信された、前記所定の記憶領域に記憶されるデータに対する処理の指示をメールで受信する受信ステップと、
    前記受信されたメールを解析する解析ステップと、
    前記解析ステップにおける解析結果に基づいて、前記データの処理を実行する管理ステップとをさらに実行させる、請求項10に記載の情報管理プログラム。
  12. ログイン情報を入力するログイン情報入力ステップをさらに実行させ、
    前記所定の記憶領域は、ログイン情報に対応して割当てられた記憶領域であって、
    前記判断ステップにおいては、前記ログイン情報入力ステップにおいて入力された前記ログイン情報に対応して割当てられた前記所定の記憶領域が、前記第1のしきい値に達しているか否かを判断し、
    前記制御ステップにおいては、前記ログイン情報でログインされたユーザ操作に対する前記情報処理装置における、前記所定の記憶領域を使用しない処理を制限する、請求項7に記載の情報管理プログラム。
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