JP2006318420A - 携帯情報機器用データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯電話機などの携帯情報機器のユーザに快適な利用環境が提供できる携帯情報機器用データ処理装置を得ること。
【解決手段】互いにデータ処理の精度や負荷などの処理能力に差異が設けられているデータ処理部1,2と、バッテリ残量またはCPU負荷である内部状態に応じてデータ処理部1,2のいずれを使用するかを判断する制御部3と、処理対象データを制御部3が指示するデータ処理部1,2のうちの一つに与える切替部4とを備えている。内部状態は、外部から与えられる、または、内部の設けた検出手段から得られる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、携帯電話機などの携帯情報機器で用いるのに好適な携帯情報機器用データ処理装置に関するものである。
制御装置の処理負荷を適切な状態に制御する方法は、各種の分野で検討され、また採用されている。例えば、特許文献1では、無線通信性能を一定の通信品質が確保できる程度に低下させるように変更することで、不要な電力消費や処理負荷を発生させない方法が提案されている。また、特許文献2では、映像や高速データ通信等の機能が増加しても制御部の処理負荷を軽減可能な間欠受信方法が提案されている。さらに、特許文献3では、プロセス負荷が高いときはレファレンスパイロット信号がサーチされるレートを遅くしてプロセス負荷を軽減し、プロセス負荷が低いときはサーチレートを上昇させる移動通信システムが提案されている。
ところで、例えば、携帯電話機では、テレビ、動画再生、ゲーム、テレビ電話、動画メールなどの多機能化が進み、それに伴い消費電力が急増しているが、それらの各アプリケーションは端末の内・外部の状態とは無関係に一律の方式によって処理されている。
すなわち、携帯電話機では、バッテリ残量が少ないにも関わらず一切の救済措置もなくバッテリ残量大のときと同様に一律の処理を行うように構成されている。
特開2001−128246号公報 特開2003−134026号公報 特開2002−51384号公報
そのため、従来では、多くの携帯電話機ユーザは、バッテリ残量を気にしながら携帯電話機を操作しなければならず、またほぼ毎日充電しなければならず、ストレスが溜まる原因ともなっている。また、グラフィックス処理では、CPU負荷が高いときなどでは毎秒の処理フレーム数が低下するので、携帯電話機のゲーム等で3D動画を楽しむ場合、処理量の大きい他のアプリケーションの影響を受けて望ましい描画速度が得られず、アニメーションの動きに精細さが無くなり、ユーザに不快感を与えることになり、問題となっている。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、携帯電話機など携帯情報機器のユーザに快適な利用環境が提供できる携帯情報機器用データ処理装置を得ることを目的とする。
上述した目的を達成するため、この発明は、処理能力に差異のある複数のデータ処理手段と、内部状態に応じて前記複数のデータ処理手段のいずれを使用するかを判断し、判断に従って1つのデータ処理手段に処理を行わせる制御手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、バッテリ残量やCPU負荷である内部状態に応じて複数のデータ処理手段を切り替えて使用することできるので、携帯電話機など携帯情報機器のユーザに快適な利用環境が提供できる。
この発明によれば、携帯電話機などの携帯情報機器のユーザに快適な利用環境が提供できる携帯情報機器用データ処理装置が得られるという効果を奏する。
以下に図面を参照して、この発明にかかる携帯情報機器用データ処理装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。図1では、この発明にかかる携帯情報機器用データ処理装置の基本構成(その1)が示されている。図1において、この実施の形態1による携帯情報機器用データ処理装置は、2つのデータ処理部1,2と、制御部3と、入力するデータを制御部3の指示に従ってデータ処理部1,2の一方に与える切替部4とを備えている。
メモリの使用量を減らす、あるいは、処理シーケンス内で扱うデータ量を低くして演算量を減らすことで、消費電力量を小にすることができる。これは、描画性能の観点からすると、演算量が小であれば、高速のデータ処理が可能であるので、特にCPUの負荷が重いときやバッテリ残量が少ないときに利用できる。
そこで、2つのデータ処理部1,2は、データ処理の精度や負荷などの処理能力に差異を持たせて構成し、互いに処理時間が異なる、つまり消費電力が異なるようにしている。例えば、データ処理部1は、仕様に従った通常の高精度処理ないしは高負荷処理が行える構成であるのに対し、データ処理部2は、その通常構成から例えばフィルタ処理に相当する部分を削除するなど、処理を簡素化した低精度処理ないしは低負荷処理の構成となっている。
制御部3は、内部状態(バッテリ残量やCPU負荷量)をモニタリングし、実際の内部状態の遷移に応じてデータ処理部1,2のいずれを使用するかを判別し、切替部4に選択指示を発行し、入力するデータに適切な処理を施すことができるように制御している。なお、図1では、実際の内部状態は外部から入力されるとしている。
このように、制御部3は、データ処理部1,2の使用を、バッテリ残量やCPU負荷に応じて切り替えるが、制御部3がデータ処理部1,2の使用を切り替える方法、つまり切替部4に選択指示を発行する方法には、ユーザからの指示を待って発行する方法と、ユーザからの指示を待たずに自動的に発行する方法とがある。
この場合、制御部3は、バッテリ残量やCPU負荷量の最大値から最小値までの範囲を任意の間隔で、または、均等の間隔で、図1の例で言えば2分割した閾値を定め、その閾値とモニタリングしたバッテリ残量やCPU負荷量とを照合してデータ処理部1,2の使用を判断する。
このような構成によれば、バッテリ残量が大の場合やCPU負荷を問題にする必要がないときはデータ処理部1を使用する。消費電力大の処理が行われるが、3Dアニメーションや動画などでは、精細な描画が行える。そして、バッテリ残量が少ないときや他のアプリケーションによるCPU負荷が重いときにはデータ処理部2を使用する。消費電力小の処理は、3Dアニメーションや動画などでは、粗い描画になるが高速処理になり、全体として良好な描画状態が得られる。また、消費電力小の処理は、補助バッテリを保持していたかのように連続使用時間を延長することができる。したがって、この措置によって、ユーザに与えるストレスを軽減することができる。
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。図2では、この発明にかかる携帯情報機器用データ処理装置の基本構成(その2)が示されている。なお、図2では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
すなわち、図2に示すように、この実施の形態2による携帯情報機器用データ処理装置では、図1(実施の形態1)に示した構成において、制御部3に代えて制御部7が設けられている。制御部7は、判断部7aと負荷検出部7bとを備えている。
負荷検出部7bは、バッテリ残量やCPU負荷などの実際の内部状態を検出して、判断部7aに与える。判断部7aは、負荷検出部7bから内部状態の遷移状況を受けて、実施の形態1にて説明した方法で切替部4に選択指示を発行する。
これによって、ユーザに与えるストレスを軽減できるという実施の形態1と同様の作用・効果が得られる。
実施の形態3.
図3は、この発明の実施の形態3による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。この実施の形態3では、この発明にかかる携帯情報機器用データ処理装置の一般的な構成が示されている。
すなわち、図3に示すように、この実施の形態3による携帯情報機器用データ処理装置では、N個のデータ処理部10a〜10nと、制御部11と、入力するデータを制御部11の指示を待ってデータ処理部10a〜10nの中の一つに与える切替部12とを備えている。
N個のデータ処理部10a〜10nは、互いに、データ処理の精度や負荷などの処理能力に差異を持たせて構成してある。
制御部11は、バッテリ残量やCPU負荷などの実際の内部状態が、図1(実施の形態1)に示したように外部から報知され、あるいは、図2(実施の形態2)に示したように内蔵する負荷検出部7bを用いて取得し、切替部12に選択指示を発行する。
選択指示を発行する方法は、実施の形態1にて説明したように、自動的に行う方法とユーザの指示を待って行う方法とがあるが、選択指示の発行は、実施の形態1にて説明した方法を拡張した次の2つの方法で行うことができる。
すなわち、(1)バッテリ残量やCPU負荷量の最大値から最小値までの範囲を任意に分割して閾値を定める方法では、バッテリ残量やCPU負荷量の最大値から最小値までの範囲を100とした場合に、例えば、L「100,50,0」、L「100,90,20,15,10,5,4,3,2,1」、またCPU負荷量では、L「100,95,90,85,50,10,0」などと分割し、閾値としてL「×,×,×」を定めてN個のデータ処理部10a〜10nを任意に切り替えるようにする。
また、(2)バッテリ残量やCPU負荷量の最大値から最小値までの範囲を均等に割して閾値を定める方法では、バッテリ残量やCPU負荷量の最大値から最小値までの範囲を10等分割する。例えば、範囲が100であれば、“90,80,70,…,10,0”と均等に分け、それぞれの場合に応じてN個のデータ処理部10a〜10nを切り替えるようにする。この(2)の方法によれば、適切なデータ処理が行えるようになる。
以上に示した実施の形態1〜3では、処理能力に差異のある複数のデータ処理部の入力段に切替部を設け、内部状態に応じて使用すると判断したデータ処理部にデータを切り替えて与える場合について説明したが、次に、実施の形態4〜8として、処理能力に差異のある複数のデータ処理部に共通にデータを与えるが、内部状態に応じて使用すると判断したデータ処理部を切り替えて有効状態にする場合について説明する。なお、実施の形態4〜8では、以上説明した制御部やデータ処理部の具体的な構成例と動作例についても併せて説明する。
実施の形態4.
図4は、この発明の実施の形態4による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。この実施の形態4では、図2(実施の形態2)と同様にデータ処理部が2つである場合の構成例が示されている。また、この実施の形態4では、内部状態としてバッテリ残量に対する場合の構成例が示されている。
図4に示すように、この実施の形態4による携帯情報機器用データ処理装置では、図2(実施の形態2)に示した制御部7における負荷検出部7bとしてのバッテリ残量検出部20および判断部7aとしてのバッテリ残量判定部21を備え、また、処理能力の異なるデータ処理部1,2として簡易データ処理部22および通常データ処理部23を備えている。
バッテリ残量検出部20は、バッテリの残量を監視し、検出したバッテリ残量をバッテリ残量判定部21に与える。バッテリ残量判定部21は、バッテリ残量検出部20からのバッテリ残量と所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づき簡易データ処理部22と通常データ処理部23の一方を選択指示する選択信号を出力する。図示例では、バッテリ残量判定部21は、選択信号を2値のレベル信号として出力するようになっていて、簡易データ処理部22には選択信号が直接与えられ、通常データ処理部23には選択信号がインバータ回路24を介して与えられるとしている。これによって、簡易データ処理部22と通常データ処理部23の一方が選択される。
図5は、バッテリ残量判定部21が出力する選択信号と簡易データ処理部22および通常データ処理部23の選択・非選択の関係を説明するタイムチャートである。図5に示す選択信号は、バッテリ残量判定部21の出力端での状態を示している。
図5において、バッテリ残量判定部21が図中左方に示すように選択信号を“H”レベルにすると、簡易データ処理部22には“H”レベルの選択信号が入力し、通常データ処理部23にはインバータ回路24にて反転され“L”レベルの選択信号が入力する。この場合には、簡易データ処理部22が選択されて有効状態となり、通常データ処理部23は非選択となって無効状態となる。
一方、バッテリ残量判定部21が図5中右方に示すように選択信号を“L”レベルにすると、簡易データ処理部22には“L”レベルの選択信号が入力し、通常データ処理部23にはインバータ回路24にて反転され“H”レベルの選択信号が入力する。この場合には、図5に示すように、通常データ処理部23が選択されて有効状態となり、簡易データ処理部22は非選択となって無効状態となる。
なお、有効状態になるとは、電源をオン操作してあるいは動作クロックの供給を開始して処理動作が行える状態になることをいい、無効状態になるとは、電源をオフ操作してあるいは動作クロックの供給を停止して休眠状態になることをいう。この有効状態・無効状態の制御は、本装置が基本的に装備している機構、すなわちブロック毎に電源や動作クロックの供給・停止を行う機構を利用して実現される。つまり、簡易データ処理部22および通常データ処理部23は、それぞれ独自に電源のオン・オフ操作や動作クロックの供給・停止の操作が行えるようになっている。
データ受付部25は、無線端末であれば無線復調部とのインタフェース部であり、音響データ(音声データや楽音データ)や、画像データなどが入力され、カメラを備える携帯情報機器であれば撮像部とのインタフェース部であり、画像データが入力される。簡易データ処理部22と通常データ処理部23には、データ受付部25からこれらのメディアデータが並列に入力される。
簡易データ処理部22および通常データ処理部23の処理結果は、出力部26に出力される。出力部26は、液晶表示器などの表示装置や、スピーカなどの音響装置、あるいは記録部、他装置への送信部である。
ここで、通常データ処理部23は、仕様通りの処理能力を有する。一方、簡易データ処理部22は、いわゆるスペックダウンした処理能力を有する。画像データ処理の例で言えば、通常データ処理部23は演算量が大きく、簡易データ処理部22は演算量が小さいという関係になっている。具体的にいうと、処理時間を、例えば、共通前処理時間Aと簡易処理時間Bと通常処理時間B+αと共通後処理時間Cとに分けると、通常データ処理部23での処理時間は「A+B+α+C」となる一方、簡易データ処理部22での処理時間は「A+B+C」となる。
簡易データ処理部22には、入力端子27が設けられている。この入力端子27には、停止信号が入力される。この停止信号は、簡易データ処理部22が選択されて上記の処理時間「A+B+C」が「A→B→C」と進行し、共通後処理時間Cが経過したときに入力される。この停止信号も上記の「本装置が基本的に装備している機構」を利用して生成することができる。簡易データ処理部22は、この停止信号が入力すると、電源をオフ操作する、あるいは動作クロックの供給を停止するようになっている。なお、停止信号が入力するタイミングは、装置全体の電源供給が停止するタイミングとなる場合もある。
図6は、簡易データ処理部22および通常データ処理部23の処理時間の関係を説明する図である。図6に示すように、同じ処理対象データに対して、通常データ処理部23では仕様通りの処理時間Wを要するが、簡易データ処理部22では停止信号が入力するまでの時間Pが処理時間となるので、簡易データ処理部22に切り替えてデータ処理を任せると、W−P=Qなる時間Qで消費される電力が節約できる。
次に、簡易データ処理部22および通常データ処理部23に持たせる処理能力の差異を具体的に説明する。図7は、画像データ処理において解像度を操作する際に行われるフィルタ処理での簡易データ処理部22および通常データ処理部23の処理能力を説明する図である。例えば、図7(a)に示すように、通常データ処理部23は、フィルタ処理のタップ段数をN_1出力〜N_n出力のn個有し、入力画像データにn通りのフィルタ処理を施して解像度をn段階に操作できる能力を有している。これに対し、簡易データ処理部22は、図7(b)に示すように、フィルタ処理のタップ段数をN_1出力〜N_3出力の3個有し、入力画像データに3通りのフィルタ処理を施して解像度を3段階に操作できる能力を有している。
図7では、フィルタ処理によって解像度を下げる場合であるが、例えば、データ補間方法を適用して解像度を上げる場合にも同様に演算量に差を持たせることができる。また、画像データを作成する際にホワイトバランスや彩度などのパラメータを加味する機能の有無などによっても演算量に差を持たせることができる。さらに、動画データの場合も、解像度や滑らかさ等の加工の際に生ずる演算量の差を適用することができる。加えて、例えばLHAなどの圧縮アルゴリズムの適用では、通常データ処理部23が演算量の多い可逆圧縮を行い、簡易データ処理部22が演算量の少ない非可逆圧縮(例えばハフマン系の一般的なもの)を行うなどを挙げることができる。
次に、図8に示すフローチャートを参照して、以上のように構成される実施の形態4による携帯情報機器用データ処理装置の動作について説明する。
図8において、ステップ(以降「ST」と略記する)1では、バッテリ残量判定部21において、バッテリ残量判定値Saを設定し、バッテリ残量検出部20から検出したバッテリ残量Tが入力するのを監視する。バッテリ残量判定値Saは、任意に定めて良いが、ここでは、バッテリ残量判定値Saは、例えば満充電の1/3に定めるとしている。
バッテリ残量検出部20は、バッテリ残量Tを管理し、検出したバッテリ残量Tをバッテリ残量判定部21に与える(ST2)。バッテリ残量判定部21は、入力したバッテリ残量Tとバッテリ残量判定値Saとの大小関係を比較する(ST3)。バッテリ残量判定部21は、比較の結果、T>Saである場合(ST3:Yes)は、T=Saになるまでの間、通常データ処理部23を選択して有効状態にする(ST4)。簡易データ処理部22は選択されず無効状態になる。これによって、満充電の状態からバッテリを2/3消費するまでの間は、通常データ処理部23によるデータ処理(例えば解像度をn段階に下げるフィルタ処理)が行われ、その処理結果が出力部26から出力される(ST5)。
通常データ処理部23の上記した処理過程でバッテリ残量判定部21は、T≦Saを検出すると(ST3:No)、今度は、簡易データ処理部22を選択して有効状態にする。通常データ処理部23は非選択となって無効状態になる。これによって、簡易データ処理部22によるデータ処理(例えば解像度を3段階に下げるフィルタ処理)が開始される(ST6)とともに、処理の終了有無の監視が開始され(ST7)、処理が終了するまで(ST7:No)の処理結果が出力部26から出力される(ST5)。
簡易データ処理部22は、処理が終了すると(ST7:Yes)、停止信号が入力し停止となる(ST8)が、図6に示したように、データ処理を簡易データ処理部22に任せると、消費電力が節約できるので、バッテリ残量Tがバッテリ残量判定値Saから装置全体の動作を維持できる値まで降下する時間を長くすることができる。
ここで、ST8での停止には、電源停止と動作クロックの停止とがある。これは、簡易データ処理部22の処理時間とバッテリ残量との関係から定められる。具体的には、次のような動作例を挙げることができる。
すなわち、簡易データ処理部22の処理終了時でのバッテリ残量が少なく簡易データ処理部22がさらに所定時間Pの処理動作ができない場合には、電源停止となる。この場合は、簡易データ処理部22の処理時間は既知であるので、簡易データ処理部22の選択時にタイマーなどをスタートさせ、処理時間の経過時に装置全体の電源を止めることも採用することができる。
逆に、簡易データ処理部22の処理終了時でのバッテリ残量に、簡易データ処理部22がさらに所定時間Pの処理動作ができる程度に余裕がある場合には、電源や動作クロックの供給・停止を制御して簡易データ処理部22に間欠的に処理動作を行わせることができる。
このように、実施の形態4によれば、バッテリの満充電状態から装置全体の動作を維持できる値までの間を2等分割ないしは2非等分割するバッテリ残量判定値を定め、演算量の大きいデータ処理部と演算量の少ないデータ処理部とを用意し、バッテリ残量が降下しバッテリ残量判定値に到達すると、演算量の少ないデータ処理部を動作させ、処理終了時に停止させるようにしたので、残り少なくなったバッテリを消費せずにデータ処理を継続することができ、本装置の駆動時間を延長することができる。
実施の形態5.
図9は、この発明の実施の形態5による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。この実施の形態5では、図3(実施の形態3)と同様に3以上のデータ処理部を備える場合の構成例が示されている。但し、理解を容易にするため、ここでは、3つのデータ処理部を備える場合が示されている。なお、図9では、図4(実施の形態4)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成には、同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態5に関わる部分を中心に説明する。
図9に示すように、実施の形態5による携帯情報機器用データ処理装置では、バッテリ残量検出部20と、バッテリ残量判定部21に代えたバッテリ残量判定部30と、データ受付部25からメディアデータが並列に入力される簡易データ処理部A31,簡易データ処理部B32および通常データ処理部33とを備えている。
バッテリ残量判定部30は、バッテリ残量検出部20からのバッテリ残量と所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づき、簡易データ処理部A31,簡易データ処理部B32および通常データ処理部33の1つを選択指示する選択信号を出力する。図示例では、簡易データ処理部A31,簡易データ処理部B32および通常データ処理部33はバッテリ残量判定部30の選択信号出力端子に接続される1本の選択信号ラインに並列に接続されていて、バッテリ残量判定部30は、その1本の選択信号ラインに選択信号を2ビットのデータ信号として出力するようになっている。
すなわち、例えば、選択信号が“01”のときは簡易データ処理部A31が選択されて有効状態になる。非選択の簡易データ処理部B32と通常データ処理部33は無効状態になる。選択信号が“10”のときは簡易データ処理部B32が選択されて有効状態になる。非選択の簡易データ処理部A31と通常データ処理部33は無効状態になる。選択信号が“11”のときは通常データ処理部33が選択されて有効状態になる。非選択の簡易データ処理部A31と簡易データ処理部B32は無効状態になる。
通常データ処理部33は、仕様通りの処理能力を有する。ここでは、図4に示した通常データ処理部23と同じ処理能力であるとしている。一方、簡易データ処理部A31,簡易データ処理部B32は、それぞれ、いわゆるスペックダウンした処理能力を有するが、そのスペックダウンの内容が異なる。ここでは、簡易データ処理部A31の処理能力は図4に示した簡易データ処理部22と同じであり、簡易データ処理部B32の処理能力は簡易データ処理部A31のそれよりも低いとしている。したがって、これら3つのデータ処理部の処理能力は、簡易データ処理部B32<簡易データ処理部A31<通常データ処理部33の関係になっている。
簡易データ処理部A31,簡易データ処理部B32には、それぞれ入力端子27,34が設けられている。この入力端子27,34には、それぞれ処理の終了時に停止信号A,停止信号Bが入力される。簡易データ処理部A31,簡易データ処理部B32は、実施の形態4にて説明したように、対応する停止信号が入力すると、電源をオフ操作する、あるいは動作クロックの供給を停止するようになっている。
図10は、図9に示す簡易データ処理部A,Bおよび通常データ処理部の処理時間の関係を説明する図である。図10に示すように、同じ処理対象データに対して、通常データ処理部33では仕様通りの処理時間Wを要するが、簡易データ処理部A31では停止信号Aが入力するまでの時間P1が処理時間となるので、通常データ処理部33から簡易データ処理部A31に切り替えてデータ処理を任せると、W−P1=Q1なる時間Q1で消費される電力が節約できる。また、簡易データ処理部B32では停止信号Bが入力するまでの時間P2が処理時間となるので、簡易データ処理部A31から簡易データ処理部B32に切り替えてデータ処理を任せると、P1−P2=Q2なる時間Q2で消費される電力が節約できる。
次に、簡易データ処理部A31,簡易データ処理部B32および通常データ処理部33に持たせる処理能力の差異を具体的に説明する。図11は、画像データ処理において解像度を操作する際に行われるフィルタ処理での簡易データ処理部A,Bおよび通常データ処理部の処理能力差の一例を説明する図である。
例えば、図11(a)に示すように、通常データ処理部33は、フィルタ処理のタップ段数をN_1出力〜N_n出力のn個有し、入力画像データにn通りのフィルタ処理を施して解像度をn段階に操作できる能力を有している。これに対し、簡易データ処理部A31は、図11(b)に示すように、フィルタ処理のタップ段数をN_1出力〜N_3出力の3個有し、入力画像データに3通りのフィルタ処理を施して解像度を3段階に操作できる能力を有している。そして、簡易データ処理部B32は、図11(c)に示すように、フィルタ処理のタップ段数をN_1出力〜N_2出力の2個有し、入力画像データに2通りのフィルタ処理を施して解像度を2段階に操作できる能力を有している。
図11では、フィルタ処理によって解像度を下げる場合であるが、例えば、データ補間方法を適用して解像度を上げる場合にも同様に、通常データ処理部33>簡易データ処理部A31>簡易データ処理部B32の関係で演算量に差を持たせることができる。また、画像データを作成する際にホワイトバランスや彩度などのパラメータを加味する機能の有無などによっても、通常データ処理部33>簡易データ処理部A31>簡易データ処理部B32の関係で演算量に差を持たせることができる。
さらに、動画データの場合も、解像度や滑らかさ等の加工の際に生ずる演算量の差を通常データ処理部33>簡易データ処理部A31>簡易データ処理部B32の関係で適用することができる。加えて、例えばLHAなどの圧縮アルゴリズムの適用では、通常データ処理部33が演算量の多い可逆圧縮を行い、簡易データ処理部A31,簡易データ処理部B32が演算量の少ない非可逆圧縮(例えばハフマン系の一般的なもの)を簡易データ処理部A31>簡易データ処理部B32の関係で行うなどを挙げることができる。
次に、図12に示すフローチャートを参照して、以上のように構成される実施の形態5による携帯情報機器用データ処理装置の動作について説明する。
図12において、ST10では、バッテリ残量判定部30において、バッテリ残量判定値Sa,Sbを設定し、バッテリ残量検出部20から検出したバッテリ残量Tが入力するのを監視する。バッテリ残量判定値Sa,Sbは、任意に定めて良いが、ここでは、バッテリ残量判定値Saは、例えば満充電の1/3に定め、バッテリ残量判定値Sbは、例えば満充電の1/6に定めるとしている。
バッテリ残量検出部20は、バッテリ残量Tを管理し、検出したバッテリ残量Tをバッテリ残量判定部30に与える(ST11)。バッテリ残量判定部30は、入力したバッテリ残量Tとバッテリ残量判定値Saとの大小関係を比較する(ST12)。バッテリ残量判定部30は、比較の結果、T>Saである場合(ST12:Yes)は、T=Saになるまでの間、通常データ処理部33を選択して有効状態にする(ST13)。簡易データ処理部A31,簡易データ処理部B32は選択されず無効状態になる。これによって、満充電の状態からバッテリを2/3消費するまでの間は、通常データ処理部33によるデータ処理(例えば解像度をn段階に下げるフィルタ処理)が行われ、その処理結果が出力部26から出力される(ST14)。
通常データ処理部33の上記した処理過程でバッテリ残量判定部21は、T≦Saを検出すると(ST12:No)、今度は、入力したバッテリ残量Tとバッテリ残量判定値Sbとの大小関係を比較する(ST15)。バッテリ残量判定部30は、比較の結果は今の例では、T>Sbである(ST15:Yes)ので、簡易データ処理部A31を選択して有効状態にする。通常データ処理部33は非選択となって無効状態になる。簡易データ処理部B32は選択されず無効状態を維持する。これによって、簡易データ処理部A31によるデータ処理(例えば解像度を3段階に下げるフィルタ処理)が開始される(ST16)とともに、処理の終了有無の監視が開始され(ST17)、処理が終了するまで(ST17:No)の処理結果が出力部26から出力される(ST14)。
簡易データ処理部A31は、処理が終了すると(ST17:Yes)、停止信号Aが入力し停止となる(ST18)が、図10に示したように、データ処理を簡易データ処理部A31に任せると、消費電力が節約できるので、バッテリ残量Tがバッテリ残量判定値Saからバッテリ残量判定値Sbまで降下する時間を長くすることができる。
したがって、簡易データ処理部A31の処理時間と、バッテリ残量Tがバッテリ残量判定値Saからバッテリ残量判定値Sbまで降下する時間との関係によっては、簡易データ処理部A31に与える電源の停止だけでなく、電源や動作クロックの供給・停止を制御して間欠動作を行わせることもできる。そして、電源の停止では、簡易データ処理部A31の処理時間は既知であるので、簡易データ処理部A31の選択時にタイマーなどをスタートさせ、処理時間の経過時に簡易データ処理部A31の電源を止めることも採用することができる。
通常データ処理部33の上記した処理過程でバッテリ残量判定部21は、T≦Sbを検出すると(ST15:No)、今度は、簡易データ処理部B32を選択して有効状態にする。簡易データ処理部A31は非選択となって無効状態になる。通常データ処理部33は無効状態を維持する。これによって、簡易データ処理部B32によるデータ処理(例えば解像度を2段階に下げるフィルタ処理)が開始される(ST19)とともに、処理の終了有無の監視が開始され(ST20)、処理が終了するまで(ST20:No)の処理結果が出力部26から出力される(ST14)。
簡易データ処理部B32は、処理が終了すると(ST20:Yes)、停止信号Bが入力し停止となる(ST21)が、図10に示したように、データ処理を簡易データ処理部B32に任せると、消費電力が節約できるので、バッテリ残量Tがバッテリ残量判定値Sbから装置全体の動作を維持できる値まで降下する時間を長くすることができる。
したがって、ここでも、簡易データ処理部B32の処理時間と、バッテリ残量Tがバッテリ残量判定値Sbから装置全体の動作を維持できる値まで降下する時間との関係によって、簡易データ処理部B32に与える電源の停止だけでなく、電源や動作クロックの供給・停止を制御して間欠動作を行わせることもできる。そして、電源の停止では、簡易データ処理部B32の処理時間は既知であるので、簡易データ処理部B32の選択時にタイマーなどをスタートさせ、処理時間の経過時に装置全体の電源を止めることも採用することができる。
このように、実施の形態5によれば、バッテリの満充電状態から装置全体の動作を維持できる値までの間を3等分割ないしは3非等分割するバッテリ残量判定値Sa,Sb(Sa>Sb)を定め、処理能力(演算量)に差を持つ3つのデータ処理部#1,#2,#3(データ処理部#1>データ処理部#2>データ処理部#3)を用意し、バッテリ残量が降下し、バッテリ残量判定値Saに到達するとデータ処理部#2を動作させその処理終了時に停止させる。その後、バッテリ残量判定値Sbに到達するとデータ処理部#3を動作させその処理終了時に停止させるようにしたので、残り少なくなったバッテリを消費せずにデータ処理を継続することができ、本装置の駆動時間を延長することができる。
なお、バッテリ残量判定値は、以上の説明から理解できるように、バッテリの満充電状態から装置全体の動作を維持できる値までの間をN等分割ないしはN非等分割することができるので、処理能力(演算量)に差を持ち簡易なデータ処理を行うデータ処理部をその分割パターンに応じた数分設ける構成も採用することができる。
そして、実施の形態4,5では、画像処理能力に差のある複数のデータ処理部を設けた例を示したが、1つのデータ処理部において画像処理能力が多段に切替可能になっている場合も含まれる。
以上示した実施の形態4,5では、マルチメディアデータとして画像データを対象にした構成例を説明したが、次に、音響データを対象にした構成例を説明する。音響データでは、圧縮形式を採る場合と採らない場合とがあるので、非圧縮音響データの場合(実施の形態6)と、圧縮音響データの場合(実施の形態7)とに分けて説明する。なお、理解を容易にするため、データ処理部の構成数は、いずれも図2に示した実施の形態2に対応した数としている。
実施の形態6.
図13は、この発明の実施の形態6による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。なお、図13では、図4(実施の形態4)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態6に関わる部分を中心に説明する。
図13に示すように、実施の形態6による携帯情報機器用データ処理装置では、図4(実施の形態4)に示した構成において、簡易データ処理部22に代えた1CHデータ処理部40と、通常データ処理部23に代えた2CHデータ処理部41とが設けられている。
非圧縮音響データがステレオ音響データで、例えば右と左の2チャンネル形式である場合には、データ受付部25には右チャンネルデータと左チャンネルデータとが交互に入力するので、一方のチャネルが入力する期間では他方のチャンネルの処理が行える。
そこで、通常データ処理部23に代えた2CHデータ処理部41ではその右と左の2チャンネルの音響データ処理を交互に行うようにし、簡易データ処理部22に代えた1CHデータ処理部40では右と左のいずれか一方の1チャンネルの音響データ処理を行うようになっている。
1CHデータ処理部40と2CHデータ処理部41との選択は、実施の形態4で説明した方法で実施され、バッテリ残量が少ない場合は、1CHデータ処理部40での1チャンネル分の音響出力が出力部26から得られる。1CHデータ処理部40は、1チャンネル分の処理が終了すると、停止信号が入力端子27に印加され停止する。これによって、バッテリ残量が少ない場合は、残り少なくなったバッテリの消費を削減することができる。
実施の形態7.
図14は、この発明の実施の形態7による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。なお、図14では、図4(実施の形態4)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態7に関わる部分を中心に説明する。
図14に示すように、実施の形態7による携帯情報機器用データ処理装置では、図4(実施の形態4)に示した構成において、簡易データ処理部22に代えた1CHデータ処理部50と、通常データ処理部23に代えた直列接続の2つの1CHデータ処理部51,52とが設けられている。
圧縮音響データがステレオ音響データで、例えば右と左の2チャンネル形式である場合には、データ受付部25には、右チャンネルデータと左チャンネルデータとが交互に入力するのではなく、各チャンネルのデータがある単位でまとまった形式で入力する。
そこで、通常データ処理部23に代えた直列接続の2つの1CHデータ処理部51,52では、そのまとまった形式のデータ単位に右と左の2チャンネルの音響データ処理を順に行うようにし、簡易データ処理部22に代えた1CHデータ処理部50ではそのまとまった形式のデータ単位に右と左のいずれか一方の1チャンネルの音響データ処理を行うようになっている。
簡易データ処理部22に代えた1CHデータ処理部50と通常データ処理部23に代えた直列接続の2つの1CHデータ処理部51,52との選択は、実施の形態4で説明した方法で実施され、バッテリ残量が少ない場合は、簡易データ処理部22に代えた1CHデータ処理部50での1チャンネル分の音響出力が出力部26から得られる。簡易データ処理部22に代えた1CHデータ処理部50は、1チャンネル分の処理が終了すると、停止信号が入力端子27に印加され停止する。これによって、バッテリ残量が少ない場合は、残り少なくなったバッテリの消費を削減することができる。
実施の形態8.
図15は、この発明の実施の形態8による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。この実施の形態8では、もう一つの内部状態であるCPU負荷に対する場合の構成例が示されている。なお、図15では、図4(実施の形態4)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態8に関わる部分を中心に説明する。
図15に示すように、実施の形態8による携帯情報機器用データ処理装置では、図4(実施の形態4)に示した構成において、バッテリ残量検出部20に代えた端末内状態検出部60と、バッテリ残量判定部21に代えた端末内状態判定部61とが設けられている。
以上の構成において、端末内状態検出部60は、CPU負荷など端末内状態を監視し、検出した状態情報T0を端末内状態判定部61に与える。端末内状態判定部61は、CPU負荷など端末内部の状態情報に対し適宜な端末内状態判定値S0を定めている。
端末内状態判定部61は、端末内状態検出部60が検出した状態情報T0と端末内状態判定値S0と大小関係を比較し、状態情報T0>端末内状態判定値S0であれば通常データ処理部23を選択して有効状態にする。例えば、CPU負荷が0%〜60%の間にある場合が想定される。この場合には簡易データ処理部22は選択されず無効状態になる。実施の形態4の例で言えば、通常データ処理部23は解像度をN段階に下げるフィルタ処理を行う。
端末内状態判定部61は、上記の動作過程で、状態情報T0≦端末内状態判定値S0となると、簡易データ処理部22を選択して有効状態にする。例えば、CPU負荷が60%〜100%の間にある場合が想定される。この場合には通常データ処理部23は非選択になるので無効状態になる。簡易データ処理部22は所定の処理(実施の形態4の例で言えば、解像度を3段階に下げるフィルタ処理)を行い、処理終了時に停止信号が入力端子27から入力して停止となる。
この実施の形態8によれば、バッテリの長命化が図れるのに加えて、処理負荷を制御することができる。この実施の形態8では、実施の形態4〜7への適用例を示したが、実施の形態1〜3にも同様に適用できることは言うまでもない。
実施の形態9.
この実施の形態9では、実施の形態1〜8に示した複数のデータ処理部についての各種の具体例や変形例などをまとめて説明する。
(例1)複数のデータ処理部は、互いに、データ処理量が異なり、かつ全てが入力する処理対象データよりも低ビットのデータを扱う低精度の構成である。この構成よれば、特に低消費電力効果を高めることができる。
(例2)複数のデータ処理部の処理能力の差異は、入力する処理対象データが音響データであるときは、モノラルチャネルであるか、複数のステレオチャネルであるかに応じて定められている。この構成よれば、特に低消費電力効果を高めることができる。
(例3)複数のデータ処理部の処理能力の差異は、入力する処理対象データが静止画データまたは動画データであるときは、解像度、階調に応じて定められている。この構成よれば、特に低消費電力効果を高めることができる。
(例4)複数のデータ処理部の処理能力の差異は、入力する処理対象データがグラフィックスデータであるときは、頂点数、階調に応じて定められている。これには、ポリゴンのサイズを変えたものや、色のビット数を異ならせたものも含まれる。この構成よれば、特に低消費電力効果を高めることができる。
(例5)複数のデータ処理部の処理能力の差異は、入力する処理対象データがグラフィックスアニメーションデータや動画データであるときは、フレームレートに応じて定められている。例えば、図1や図2、図4に示すように、データ処理部が2つである場合、一方が1秒間に120フレーム処理が行える構成とし、他方が120フレームのデータを間引いて例えば1秒間に60フレーム処理が行える構成としている。120フレームはアニメーションの動きがとても滑らかに感じられる値であると一般に言われている。また、60フレームはアニメーションの動きが滑らかに感じられる程度の値である。フレームレートの異なる二つのデータ処理部をハイブリッドに組み合わせることで、120フレーム処理しか備えていないシステムに比べて高速処理が実現でき、3Dグラフィックスアニメーションの時間を保つことができる。
したがって、(例5)の構成によれば、120フレーム処理しか備えていないシステムと感覚的に有効な描画レベル、つまり、人間の視覚に影響しない程度の円滑な動きを保証できるようになる。
以上のように、この発明にかかる携帯情報機器用データ処理装置は、携帯電話機など携帯情報機器のユーザに快適な利用環境を提供するのに有用である。
この発明の実施の形態1による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。 図4に示すバッテリ残量判定部が出力する選択信号と簡易データ処理部および通常データ処理部の選択・非選択の関係を説明するタイムチャートである。 図4に示す簡易データ処理部および通常データ処理部の処理時間の関係を説明する図である。 図4に示す簡易データ処理部および通常データ処理部の処理能力差の一例を説明する図である。 図4に示す携帯情報機器用データ処理装置の動作を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態5による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。 図9に示す簡易データ処理部A,Bおよび通常データ処理部の処理時間の関係を説明する図である。 図9に示す簡易データ処理部A,Bおよび通常データ処理部の処理能力差の一例を説明する図である。 図9に示す携帯情報機器用データ処理装置の動作を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態6による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態7による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態8による携帯情報機器用データ処理装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,2,10a〜10b データ処理部
3,7,11 制御部
4,12 切替部
7a 判断部
7b 負荷検出部
20 バッテリ残量検出部
21,30 バッテリ残量判定部
22 簡易データ処理部
23,33 通常データ処理部
24 インバータ回路
25 データ受付部
26 出力部
27,34 停止信号の入力端子
31 簡易データ処理部A
32 簡易データ処理部B
40 1CHデータ処理部
41 2CHデータ処理部
50〜52 1CHデータ処理部
60 端末内状態検出部
61 端末内状態判定部

Claims (14)

  1. 処理能力に差異のある複数のデータ処理手段と、
    内部状態に応じて前記複数のデータ処理手段のいずれを使用するかを判断し、判断に従って1つのデータ処理手段に処理を行わせる制御手段と、
    を備えることを特徴とする携帯情報機器用データ処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記判断に従って前記複数のデータ処理手段のうちの1つに処理対象データを切り替えて与えることを特徴とする請求項1に記載の携帯情報機器用データ処理装置。
  3. 前記複数のデータ処理手段は、処理対象データが共通に入力されるが、それぞれ、選択されたときに有効状態になるように構成され、
    前記制御手段は、前記判断に従って前記複数のデータ処理手段のうちの1つを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯情報機器用データ処理装置。
  4. 処理能力を多段に切替可能なデータ処理手段と、
    内部状態に応じて前記データ処理手段の処理能力を切り替えて1つの処理を行わせる制御手段と、
    を備えることを特徴とする携帯情報機器用データ処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記内部状態の範囲を2以上に等分割または非等分割した1以上の適宜な閾値を定め、当該閾値と実際の内部状態とを照合し、前記実際の内部状態が対応する閾値を超えるか否かによって処理能力の大きい方から小さい方に向かって順に使用することを特徴とする請求項1または4に記載の携帯情報機器用データ処理装置。
  6. 前記実際の内部状態は、外部から与えられる、または、内部に設けた検出手段から得られることを特徴とする請求項5に記載の携帯情報機器用データ処理装置。
  7. 前記制御手段は、ユーザからの指示を待って、または、前記指示を待たず自動的に前記照合判断を実行することを特徴とする請求項5に記載の携帯情報機器用データ処理装置。
  8. 前記実際の内部状態が対応する閾値を超えないときに選択された請求項3に記載のデータ処理手段は、処理終了時に停止処理が行われることを特徴とする請求項5に記載の携帯情報機器用データ処理装置。
  9. 前記複数のデータ処理手段は、互いにデータ処理量が異なり、かつ前記処理対象データよりも少ないビット数を扱うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯情報機器用データ処理装置。
  10. 前記複数のデータ処理手段における処理能力の差異は、前記処理対象データが音響データであるときは、モノラルチャネルであるか複数のステレオチャネルであるかに応じて定められていることを特徴とする請求項1に記載の携帯情報機器用データ処理装置。
  11. 前記処理能力の差異は、前記処理対象データが静止画データまたは動画データであるときは、解像度、階調に応じて定められていることを特徴とする請求項1または4に記載の携帯情報機器用データ処理装置。
  12. 前記処理能力の差異は、前記処理対象データがグラフィックスデータであるときは、頂点数、階調に応じて定められていることを特徴とする請求項1または4に記載の携帯情報機器用データ処理装置。
  13. 前記処理能力の差異は、前記処理対象データがグラフィックスアニメーションデータまたは動画データであるときは、フレームレートに応じて定められていることを特徴とする請求項1または4に記載の携帯情報機器用データ処理装置。
  14. 前記内部状態は、バッテリ残量またはCPU負荷であることを特徴とする請求項1または4に記載の携帯情報機器用データ処理装置。


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