JP2006318413A - 文字通信装置及び文字通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力された文字に非言語情報が反映された文字装飾を簡易的に付加することを可能とする。
【解決手段】文字を入力するための文字入力部2と、文字が入力された際の打鍵強度を算出する打鍵強度算出部3と、文字が入力された際の打鍵時刻を取得する打鍵時刻取得部4と、打鍵時刻から打鍵速度及び打鍵頻度を算出する打鍵速度情報算出部5と、打鍵強度、打鍵速度及び打鍵頻度から文字の装飾情報を決定する装飾情報決定部6と、文字に装飾情報を付加することにより装飾文字を生成する装飾文字生成部7とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子メール、ネットニュース、掲示板、チャットなどの文字通信を行うための文字通信装置及び文字通信方法に関する。
従来、文字を利用した通信手段では、通信装置を利用してユーザが入力した文字列を、相手側の通信装置に表示する形態が主流であった。文字の表示方法は、これに用いる通信装置に依存し、表示される文字の形状及び色は単一であることが多い。
また、例えば電子メール等においては、予めユーザが文字のフォント、文字サイズ、文字色等の装飾情報を指定することで、装飾を加えた文字列を作成することが可能である。この場合、相手側の端末においても、送り側が指定した文字装飾に基づき、文字が表示される(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−96056号公報
しかしながら、上記のような従来技術においては、表示される文字の形状が単一であるため、文字列の特定の箇所を強調するなどの表現を行うには、通信相手の注意を喚起するための文字の組み合わせや記号を用いる必要があった。
また、ユーザが文字のフォント、大きさ、色などの装飾情報を指定できる装置においては、ユーザは文字を入力することに加えて前記の装飾情報を明示的に指定する必要があり、煩雑さが伴う。
さらに、ユーザが明示的に入力する情報は、ユーザが意識的に指定する情報であり、例えば人が直接的に対話をする状況で伝達されるユーザの感情、意欲等の非言語情報とは異なる種類の情報である。このため、ユーザが文書を作成中に「その文書をどの程度意欲的に作成したか」といった文書作成中の様子を直接的に視認することにより推定できる情報は伝達されない。
また、ユーザの入力した文書から装飾情報を生成するものとしては、ユーザの入力した文字列に対応する絵文字を生成する装置がある(上記の特許文献1を参照のこと)。しかしながら、当該装置は、あくまでもユーザが入力した文字列に対応する情報を出力するものであり、入力文字とは独立した文字装飾を付加することはできない。
したがって、本発明は、入力された文字に非言語情報が反映された文字装飾を簡易的に付加することが可能な文字通信装置及び文字通信方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、他の通信装置との間で文字情報の送受を行うための文字通信装置であって、文字を入力するための文字入力手段と、文字が入力された際の打鍵強度を算出する打鍵強度算出手段と、打鍵強度から文字の属性情報を決定する文字属性情報決定手段と、属性情報を他の通信装置に送信する文字属性情報送信手段とを有することを要旨とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明において、文字属性情報決定手段は、属性情報として文字の装飾情報を決定する手段であり、文字に装飾情報を付与することにより装飾文字を生成する装飾文字生成手段と、装飾文字を表示する装飾文字表示手段とを有することを要旨とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の発明において、文字が入力された際の打鍵時刻を取得する打鍵時刻取得手段と、打鍵時刻から打鍵速度及び打鍵頻度を算出する打鍵速度情報算出手段とを有し、文字属性情報決定手段は、打鍵強度、打鍵速度及び打鍵頻度から装飾情報を決定する手段であることを要旨とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載の発明において、装飾文字を他の通信装置に伝達する装飾文字伝達手段を有することを要旨とする。
請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載の発明において、装飾文字を編集する装飾文字編集手段を有することを要旨とする。
請求項6に記載の本発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明において、打鍵強度算出手段は、打鍵音を記録し、記録された打鍵音から打鍵強度を算出する手段であることを要旨とする。
請求項7に記載の本発明は、他の通信装置との間で文字情報の送受を行うための文字通信方法であって、文字を入力するための文字入力工程と、文字が入力された際の打鍵強度を算出する打鍵強度算出工程と、打鍵強度から文字の属性情報を決定する文字属性情報決定工程と、属性情報を他の通信装置に送信する文字属性情報送信工程とを有することを要旨とする。
本発明の文字通信装置及び文字通信方法によれば、入力された文字に非言語情報が反映された文字装飾を簡易的に付加することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明の文字通信装置及び文字通信方法についての説明を行う。
なお、以下の実施例は、あくまでも本発明の説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であれば、これらの各要素又は全要素を含んだ各種の実施例を採用することが可能であるが、これらの実施例も本発明の範囲に含まれる。
また、実施例を説明するための全図において、同一の要素には同一の符号を付与し、これに関する反復説明は省略する。
本発明の文字通信装置及び文字通信方法においては、従来の文字通信装置では伝達されない非言語情報(ユーザがどの程度意欲的に文書を作成しているかといった心理状態等)が反映された文字装飾を生成し、これが付加された文字を通信先に送信する。
上記の文字装飾を生成するにあたっては、ユーザが操作するキーボード等の文字入力装置から得られる打鍵情報が用いられ、これにより非言語情報を文字装飾に反映させることができる。具体的には打鍵強度及び打鍵時刻から非言語情報(ユーザの心理状態等)を推定し、これに対応する装飾を施す。
なお、ここでの文書とは、一般にエディタ等で作成する文書に加え、電子メール、ショートメールやメッセンジャーにおけるメッセージ、掲示板やネットニュースやチャットに書き込むメッセージなど、複数の文字からなる文字集合を指す。
図1は、本発明の第1の実施例(実施例1)に係る文字通信装置1の構成図である。この文字通信装置1は、文字入力部2、打鍵強度算出部3、打鍵時刻取得部4、打鍵速度情報算出部5、装飾情報決定部6、装飾文字生成部7、装飾文字表示部8、装飾文字伝達部9からなる。
文字入力部2は、ユーザが文字を入力するためのものである。この文字入力部2は、ユーザによる文字入力時における入力動作の強弱と操作時刻とが取得可能であれば良く、例えば、キーボード、携帯電話のテンキーボタン、ペンコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)におけるスタイラスペン、タッチパネル、音声認識装置等が挙げられる。
また、入力動作の強度としては、キーボードにおいては打鍵時の打鍵強度、テンキーボタンにおいては押下時の押下強度、スタイラスペンにおいてはペンでタッチパネルをタップ時のタップ強度、音声認識装置においては、ユーザの発声音量などが利用可能である。
打鍵強度算出部3は、ユーザが文字入力部2を用いて文字を入力する際の入力動作の強弱から、打鍵強度を算出する。
打鍵時刻取得部4は、ユーザが文字入力部2を用いて文字を入力する際の各文字が打鍵された時刻を取得する。
打鍵速度情報算出部5は、打鍵時刻取得部4により取得された打鍵時刻から、そのユーザの打鍵速度および打鍵頻度を求める。なお、打鍵速度とは、所定の時間間隔(例えば、10秒間)におけるユーザの打鍵数から算出した単位時間あたりの打鍵数を指す。また、打鍵頻度は、前回の打鍵から今回の打鍵までの時間間隔を指す。
装飾情報決定部6は、打鍵強度算出部3により算出された打鍵強度と、打鍵速度情報算出部により算出された打鍵速度及び打鍵頻度とから、ユーザが入力した文字の装飾に関する情報を決定する。この装飾情報としては、字形(フォント)、大きさ、色などが含まれ、鍵強度、打鍵速度及び打鍵頻度に基いて生成されるため非言語情報が反映される。
装飾文字生成部7は、文字入力部2において入力された各文字に対して、装飾情報決定部6により決定された装飾情報を付加する。なお、以降の説明においては、装飾情報が付加された文字を“装飾文字”と呼称する。
装飾文字表示部8は、装飾文字生成部7により生成された装飾文字をディスプレイ等の表示装置に表示する。
装飾文字伝達部9は、装飾文字生成部7により生成された装飾文字をネットワーク10等で接続された他の文字通信装置11に伝達する。
文字通信装置11は、少なくとも装飾文字表示部8を有し、文字通信装置1から伝達された装飾文字をディスプレイ上に表示する。
図2は、図1の打鍵強度算出部3の構成及び処理手順を示す図である。なお、本図においては、文字入力部2としてキーボード21を備える場合を例としている。
図示するとおり、打鍵強度算出部3は、マイク31と、A/D変換器32と、打鍵音強度変換部33とからなる。
キーボード21には、マイク31が接続されており、ユーザがキーを打鍵すると、打鍵時の打鍵音を記録する。マイクにより採集された打鍵音は、A/D変換器32によりビット列に変換され、デジタル波形に変換される。
打鍵時刻取得部4は、ユーザが打鍵する度に打鍵時刻tを算出する。
打鍵音強度変換部33は、ユーザの打鍵時刻tと、A/D変換器32により変換されたデジタル波形とから打鍵強度を算出する。なお、本実施例においては、打鍵時刻tから予め定められた時間Δtまでの間における音の振幅をω、時刻tにおける強度をω(t)とする。
なお、強度ω(t)の算出するにあたっては、打鍵音以外の音の影響を除外するために、バンドパスフィルタで予め特定の周波数以外の音を除去しておいても良い。
なお、キーボード21を利用した場合の他の実装例としては、各キーに圧力センサあるいは加速度センサを取り付け、ユーザがキーを打鍵した際の打鍵強度を直接的に算出する方法が挙げられる。この方法は、センサを付加した特殊なキーボードが必要となるが、マイクを利用した手法と比較して、打鍵以外の操作によるノイズの混入を抑制することができる。
また、本図では文字入力部2としてキーボード21を用いることを前提としているが、テンキーボタン、スタイラスペン等の文字入力時に何らかの音が発生するものも利用可能である。
また、文字入力部2として音声認識装置を利用した場合においても、入力音声と入力文字との対応が得られた段階で入力文字に該当する波形から音声強度を推定可能であり、推定された音声強度を打鍵強度として用いればよい。
図3は、図1の装飾情報決定部に6おける処理を説明するための図である。この装飾情報決定部6は、打鍵強度、打鍵速度、打鍵間隔から装飾情報を生成する。
打鍵強度算出部3により得られる打鍵強度は連続値であるので、離散値に変換しておく。この変換された打鍵強度をiとする。
打鍵速度情報算出部5により得られた打鍵速度及び打鍵間隔は、打鍵強度と同様に連続値であるので打鍵速度は離散値jに、打鍵間隔は離散値kに変換する。
時刻tにおける打鍵強度をi、打鍵速度をj、打鍵間隔をkとするとき、予め生成した変換表101に基づき、文字装飾情報として、文字の字形Fijk,サイズSijk,色Cijkを得て、時刻tにおける文字装飾情報F(t),S(t),C(t)とする。
なお、上記の変換表101は、ユーザアンケートや官能検査などにより作成することが可能である。
また、打鍵強度i、打鍵速度j、打鍵間隔kについては、連続値を離散値に変換してから変換表101で文字装飾情報を得るのではなく、変換関数P(i,j,k)を用意し、直接的に連続値から文字装飾情報を得ても良い。この場合は、予めユーザアンケート等によって適切な変換関数を用意しておく。
また、文字装飾情報としては、上記の字形、サイズ、色以外にも、基本文字に対する太線化や細線化などの形状変換処理など、一般に利用される各種装飾部が利用可能である。この場合、文字装飾情報を生成するための変換表101において、入力情報である打鍵強度、打鍵速度ならびに打鍵頻度から、対応する装飾情報が得られるように予め変換表101を拡張しておく。
図4は、本発明の第2の実施例(実施例2)に係る文字通信装置41の構成図である。この文字通信装置41は、文字入力部2、装飾文字生成部7、装飾文字編集部42、装飾文字表示部8からなる。なお、文字入力部2、装飾文字生成部7、装飾文字表示部8は、前記の実施例1において示したものと同様である。
装飾文字編集部42は、ユーザが装飾文字表示部8により表示された文字装飾情報を付加済みの文字列(装飾文字)を見て、文字装飾情報を変更し、これにより装飾文字を編集するためのものである。この際、一般的なエディタと同様、文字列そのものを編集可能な機能が付加されていても良い。
なお、上記の各装置を用いた文字通信方法も本発明の範囲に含まれる。
本発明の文字通信装置及び文字通信方法によれば、ユーザが入力した文字情報とは独立にユーザの打鍵情報から文字装飾情報を生成することが可能である。
一般にユーザが文書を作成する場合、文書の全体に渡って同一の文字打鍵強度ならびに文字打鍵速度で文字を入力することは極めて少なく、一部の領域のみ打鍵強度が強く、その他の領域では弱くなる。また、打鍵速度についても、速度の速い領域と遅い領域が存在する。
したがって、本発明の文字通信装置及び文字通信方法を用いて文書を作成した場合、ユーザが新たに文字情報を装飾せずとも非言語情報を表す打鍵強度、打鍵速度、打鍵間隔の変化に対応して文字装飾が付加された文書を作成することができる。
この結果、文書作成時におけるユーザの打鍵強度や打鍵速度の変化を、装飾情報を付加された文書から推定することができる。
また、文書を作成するユーザが付加される装飾情報の種類を意識しながら文書を作成することで、装飾情報を付加しない文書と比較して、特定箇所が強調された文書を作成することができる。
また、本発明の文字通信装置及び文字通信方法においては、装飾文字を表示するのではなく、装飾情報が付加されない文字のみを表示することも可能であり、このため、ユーザは付加される装飾情報の種類を知ることなく文書を作成することになる。
すなわち実際に相手側の端末へ送信してみないとどのような装飾情報が付加されたかが判明しないため、予想外の装飾が施されるなどして、文書を作成する楽しみが増加する効果が期待できる。
また、ユーザが装飾文字を編集できることから、一般に文字の装飾情報を手動で変更可能な文字通信と比較して、装飾情報の全てを手動で付加する必要がなく、且つ必要に応じて、部分的に自分の望みどおりの装飾情報に変更できる。
この結果、装飾情報の付加に要する労力が軽減されると共に、予想外の装飾が自動的に付加されることに起因するトラブルの発生を防止できる。
本発明の実施例1に係る文字通信装置の構成図である。 図1の打鍵強度算出部の構成及び処理手順を示す図である。 図1の装飾情報決定部における処理を説明するための図である。 本発明の実施例2に係る文字通信装置の構成図である。
符号の説明
1、11、41 文字通信装置
2 文字入力部
3 打鍵強度算出部
4 打鍵時刻取得部
5 打鍵速度情報取得部
6 装飾情報決定部
7 装飾文字生成部
8 装飾文字表示部
9 装飾文字伝達部
10 通信ネットワーク
21 キーボード
31 マイク
32 A/D変換器
33 打鍵音強度変換部
42 装飾文字編集部
101 変換表

Claims (7)

  1. 他の通信装置との間で文字情報の送受を行うための文字通信装置であって、
    文字を入力するための文字入力手段と、
    前記文字が入力された際の打鍵強度を算出する打鍵強度算出手段と、
    前記打鍵強度から前記文字の属性情報を決定する文字属性情報決定手段と、
    前記属性情報を他の通信装置に送信する文字属性情報送信手段と
    を有することを特徴とする文字通信装置。
  2. 前記文字属性情報決定手段は、前記属性情報として前記文字の装飾情報を決定する手段であり、
    前記文字に前記装飾情報を付与することにより装飾文字を生成する装飾文字生成手段と、
    前記装飾文字を表示する装飾文字表示手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の文字通信装置。
  3. 前記文字が入力された際の打鍵時刻を取得する打鍵時刻取得手段と、
    前記打鍵時刻から打鍵速度及び打鍵頻度を算出する打鍵速度情報算出手段と
    を有し、
    前記文字属性情報決定手段は、前記打鍵強度、前記打鍵速度及び前記打鍵頻度から前記装飾情報を決定する手段であることを特徴とする請求項2に記載の文字通信装置。
  4. 前記装飾文字を他の通信装置に伝達する装飾文字伝達手段を有することを特徴とする請求項3に記載の文字通信装置。
  5. 前記装飾文字を編集する装飾文字編集手段を有することを特徴とする請求項4に記載の文字通信装置。
  6. 前記打鍵強度算出手段は、前記打鍵音を記録し、記録された打鍵音から打鍵強度を算出する手段であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の文字通信装置。
  7. 他の通信装置との間で文字情報の送受を行うための文字通信方法であって、
    文字を入力するための文字入力工程と、
    前記文字が入力された際の打鍵強度を算出する打鍵強度算出工程と、
    前記打鍵強度から前記文字の属性情報を決定する文字属性情報決定工程と、
    前記属性情報を他の通信装置に送信する文字属性情報送信工程と
    を有することを特徴とする文字通信方法。

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