JP2006317823A - 表示装置及び電子機器 - Google Patents

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智之 中野
Keiji Takizawa
圭二 瀧澤
Hisatoku Kawakami
久徳 川上
Yasunori Onishi
康憲 大西
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Abstract

【課題】 補色系の着色層を備えたカラーフィルタを用いる表示装置において、透過表示の色再現性を高めることができる構成を提供する。
【解決手段】 本発明の電気光学装置は、補色系三色のうちの二色の着色層を重ねて配置させてなる三種の光透過領域を備えた表示単位を有する電気光学ユニットと、原色系三色の発光ピークPr,Pb,Pgを有し、電気光学装置を照明する照明ユニットとを有し、波長380nm〜780nmの可視光領域における前記補色系三色の各着色層の透過率の最大値をa、透過率の極小値をbとして、補色系三色の各着色層の吸収波長範囲を、極小値が得られる波長域を含むとともに透過率が連続してb+a×0.1以下となる波長範囲と定義したとき、原色系三色の発光ピークPr,Pb,Pgの波長がいずれも補色系三色の各着色層のいずれかの吸収波長範囲WY,WM,WC内に設定される。
【選択図】図7

Description

本発明は表示装置及び電子機器に係り、特に、カラーフィルタを備えた表示装置の構成に関する。
一般に、液晶表示体などの電気光学ユニットでは、カラー表示を行うために複数色の着色層を所定パターンで配列させてなるカラーフィルタを用いる。このカラーフィルタは、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色の着色層をストライプ配列、デルタ配列、斜めモザイク配列などの適宜のパターンに配列させてなるものである。また、上記の電気光学ユニットを用いた表示装置としては、液晶表示体などの自発光できない装置の背後にバックライト等の照明ユニットを配置し、この照明ユニットの照明光が電気光学ユニットを透過して表示光が形成されるようにしたものがある。なお、照明ユニットとしては、装置の前面に配置されるフロントライトなども用いられる場合がある。
上記のような表示装置では、照明光が各着色層を通過することによって、R(赤)、G(緑)、B(青)の光が形成され、これらの光を所定の割合で混合することによって所望のカラー表示を行うが、表示装置の色再現性を高めるために、R(赤)、G(緑)、B(青)の発光ピークを有する光源を用いる場合がある。また、近年、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色のLED(発光ダイオード)を用いて白色光を放出するRGBバックライトが用いられるようになってきている。
上記のようなR(赤)、G(緑)、B(青)の発光ピークを有する光源を用いる場合には、各発光ピークの波長をR(赤)、G(緑)、B(青)の三色の着色層の透過波長領域に一致させることにより、表示装置の色再現性範囲を広げることができるといったことが知られている(例えば、以下の特許文献1参照)。
また、電気光学ユニットに、シアン、マゼンタ、イエローの着色層を有する補色系のカラーフィルタを用いる場合がある。この場合には、画素内に光透過領域と光反射領域を備えたタイプの表示構造において、透過表示を実現するための光透過領域においては補色系の三色のうちの二色を重ねて配置し、反射表示を実現するための光反射領域においては補色系の三色のうちの二色を並列させて配置することにより、透過表示を可能にしつつ、反射表示の明るさを向上させることのできる構成が知られている(例えば、以下の特許文献2参照)。
特開平7−253577号公報 特開2002−258029号公報
しかしながら、前述の補色系の着色層を備えたカラーフィルタを用いる場合には、反射領域の明るさを向上させることができるものの、光透過領域には二色の着色層が積層配置されるため、照明光の利用効率が低下し、透過表示の色再現性が低下するという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、補色系の着色層を備えたカラーフィルタを用いる表示装置において、透過表示の色再現性を高めることができる構成を実現することにある。特に、透過表示と反射表示の双方を可能とする表示装置において、透過表示の色再現性と反射表示の明るさを両立させることのできる構成を提供することにある。
斯かる実情に鑑み、本発明の表示装置は、シアン、イエロー、マゼンタの補色系三色のうちの二色の着色層を重ねて配置させてなる三種の光透過領域を備えた表示単位を有する電気光学ユニットと、赤、緑、青の原色系三色の発光ピークを有し、前記電気光学装置を照明する照明ユニットとを有する表示装置であって、波長380nm〜780nmの可視光領域における前記補色系三色の各着色層の透過率の最大値をa、透過率の極小値をbとして、前記補色系三色の各着色層の吸収波長範囲を、前記極小値が得られる波長域を含むとともに透過率が連続してb+a×0.1以下となる波長範囲と定義したときに、前記原色系三色の発光ピークの波長がいずれも前記補色系三色の各着色層のいずれかの前記吸収波長範囲内に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、補色系三色のうちの二色の着色層を重ねて配置させてなる三種の光透過領域を備えた表示単位を有する電気光学ユニットを原色系三色の発光ピークを有する照明ユニットと組み合わせて用いるとともに、原色系三色の発光ピークの波長がいずれも補色系三色の着色層のいずれかの吸収波長範囲内に設定されていることにより、光透過領域に重ねて配置された補色系二色の着色層の吸収波長範囲内に含まれる原色系三色のうちの二色の発光ピークは当該着色層によってほとんど吸収されるため、残りの原色系三色のうちの一色の発光ピークが主体的に当該光透過領域を透過することになる。したがって、光透過領域を透過する光は照明ユニットの原色系三色の発光ピークのうちの一つを反映したものとなるので、照明ユニットの原色系三色の発光ピークの混合によって所定の色を再現することができることとなるため、各光透過領域の透過光の色純度を高めることができ、色再現性を向上させることができる。また、照明ユニットの上記発光ピークを適宜に設定することで、色再現範囲を高めることも容易になる。
本発明において、前記赤の発光ピークの波長は640nm±20nmの範囲内にあり、前記緑の発光ピークの波長は550nm±40nmの範囲内にあり、前記青の発光ピークの波長は440nm±20nmの範囲内にあることが好ましい。
本発明において、前記表示単位は、前記補色系三色のうちの二色を並列に配置させてなる三種の光反射領域をさらに備えていることが好ましい。これによれば、上記のように透過表示の色再現性を向上させることができると同時に反射表示も可能となり、さらに、三種の光反射領域のそれぞれに補色系三色のうちの二色を並列に配置することで、透過表示に影響を与えずに反射表示を明るくすることができる。
本発明の電子機器は、上記のいずれか一項に記載の表示装置を搭載したことを特徴とする。本発明の電子機器としては、テレビ受像機、コンピュータ装置などの種々の電子機器が挙げられるが、特に、透過表示と反射表示の双方が実現できる構成とした場合には、外部環境の変化に対して高い対応性を有するので、携帯電話、携帯型情報端末、携帯型コンピュータ装置、電子時計などの携帯型電子機器である場合に高い効果を発揮することができる。
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図5は、本発明に係る表示装置100の全体構成を示す概略構成図である。表示装置100は、電気光学ユニット110と、この電気光学ユニット100の背後に配置されたRGBバックライト等で構成される照明ユニット120とを有する。
電気光学ユニット110は、例えば液晶パネルで構成され、基板111と112をシール材113で間隔をもって貼り合わせ、その間に電気光学物質である液晶層114を配置したものである。基板111の内面上にはカラーフィルタ115及び電極116が形成され、また、基板112の内面上には電極117が形成される。電極116と117は相互に対向し、光変調状態を制御する最小単位である画素を構成する。基板111の外面上には偏光板118が配置され、基板112の外面上には偏光板119が配置される。
また、照明ユニット120は、上記電気光学ユニット110を照明する照明光を発するものであり、R(赤)、G(緑)、B(青)の原色系三色の発光ピークを有する面状光源である。このような照明ユニット120としては、三波長域発光型蛍光管、RGBバックライト等を用いることができる。特に、RGBバックライトのような、R(赤)、G(緑)、B(青)の三つの発光ピークを有する一体若しくは独立した光源を内蔵した照明ユニットであることが好ましい。具体的には、独立した赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオードを内蔵したもの、これらのダイオードをワンチップ化したもの、青色ダイオードと蛍光体を用いた三波長発光ダイオード、多波長発光活性層を有する一体型LEDなどが挙げられる。さらに、これらの光源から放出された光を電気光学ユニット110の表示領域に照射するための導光板を備えていることが望ましい。
図1は、本発明に係る電気光学装置のピクセル構造を示す概略拡大平面図である。ピクセルPxは、三つの画素Dx[R],Dx[B],Dx[G]を含んでいる。これらの画素は、電極116と117の交差する(すなわち平面的に重なる)領域で構成されている。画素は、それぞれ光透過領域At[R],At[B],At[G]及び光反射領域Ar[R],Ar[B],Ar[G]を有する。
図2は図1のII−II線に沿って切断した断面を示す拡大断面図、図3は図1のIII−III線に沿って切断した断面を示す拡大断面図、図4は図1のIV−IV線に沿って切断した断面を示す拡大断面図である。基板111の内面上には、アクリル樹脂等で構成された、表面に微細な凹凸形状を備えた下地層UFが形成される。この下地層UFは光反射領域Arにのみ形成されており、感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィ法などによって形成されている。この下地層UF上にはアルミニウム等で構成された反射層RFが形成される。この反射層RFも光反射領域Arに形成され、光透過領域Atには形成されない。反射層RFは上記下地層UFの表面を反映して微細な凹凸を有する散乱性反射面を備えている。
カラーフィルタ115は、補色系のシアン、マゼンタ、イエローの三色の着色層F[C],F[M],F[Y]を有し、これらの着色層の上に保護膜OFを形成してなる。着色層F[C],F[M],F[Y]は、光透過領域Atでは二層の積層構造となる状態で配置され、光反射領域Arでは基本的に単層で配置される。具体的には、画素Dx[R]では、光透過領域At[R]において、着色層F[M]とF[Y]が重なる状態で積層配置され、光反射領域Ar「R」において、着色層F[M]とF[Y]が並列に配置されている。また、画素Dx[B]では、光透過領域At[B]において、着色層F[M]とF[C]が重なる状態で積層配置され、光反射領域Ar[B]において、着色層F[M]とF[C]が並列に配置されている。さらに、画素Dx[G]では、光透過領域At[G]において、着色層F[C]とF[Y]が重なる状態で積層配置され、光反射領域Ar[G]において、着色層F[C]とF[Y]が並列に配置されている。
上記構成により、カラーフィルタ115は、光透過領域Atでは、二層の重なりによって生ずる上記補色系三色のうちの二色の減色混合により、Dx[R]ではR(赤)、Dx[B]ではB(青)、Dx[G]ではG(緑)の帯域透過フィルタ特性を有する。また、光反射領域Arでは、二層が並列に配置されることによって生ずる上記補色系の二色の加色混合により、Dx[R]ではR(赤)、Dx[G]ではG(緑)を主体とする帯域透過フィルタ特性を有する。この場合、光反射領域Arでは、R(赤)、B(青)、G(緑)の帯域以外の領域でも、透過帯域の透過率の半分程度の比較的高い透過率を有するので、明るい反射表示が実現できる。
上記カラーフィルタ115の上には、アクリル樹脂等で構成される透明な付加層AFが形成される。この付加層AFは、光反射領域Arには形成されるが、光透過領域Atには形成されない。さらに、その上にはITO(インジウムスズ酸化物)等の透明導電体で電極116が形成され、この電極116上にはさらに配向膜ORが形成される。電極116は本実施形態の場合、図1の左右方向に伸びる帯状の電極である。
一方、基板112の内面上にはITO等の透明導電体で構成される電極117が形成される。また、この電極117上には配向膜ORが形成される。上記の電極117は本実施形態の場合、画素Dx毎に形成された画素電極となっている。本実施形態では、電極117と図示しない配線との間にTFD(薄膜ダイオード)等の二端子型の非線形素子SD(図4参照)が接続され、この非線形素子SDにより、上記の図示しない配線から電極117が受ける電位の供給状態が制御されるようになっている。
なお、本実施形態では上記のような二端子型の非線形素子SDを用いたアクティブマトリクスパネルを構成しているが、TFT(薄膜トランジスタ)等の三端子型の非線形素子を用いた構成としてもよく、或いは、パッシブマトリクスパネルを構成するものであっても構わない。
本実施形態では、上記下地層UF及び付加層AFによって、光透過領域Atにおける液晶層114の厚さは、光反射領域Arにおける液晶層114の厚さより大きく(例えば2倍程度に)なっている。これによって、液晶層114による光透過領域Atを透過する光に対する変調度合と、光反射領域Arで反射される光に対する変調度合との差を低減している。なお、上記下地層UF及び付加層AFの代わりに、一体の層を設けてもよく、さらに、基板112の内面上に上記層に代わる層を設けても構わない。
図7は、本実施形態の着色層F[C],F[M],F[Y]の分光スペクトル特性と、照明ユニット120の発光スペクトル特性とを示すものである。着色層F[C]は波長400〜540nm(青色領域及び緑色領域)において高い透過率(60%以上)を示し、560〜750nm(赤色領域)において低い透過率(30%以下)を示す。着色層F[M]は波長600〜780nm(赤色領域)及び400〜470nmにおいて高い透過率(60%以上)を示し、波長500〜590nm(緑色領域)において低い透過率(30%以下)を示す。着色層F[Y]は波長480〜780nm(緑色領域及び赤色領域)で高い透過率(60%以上)を示し、波長380〜470nm(青色領域)において低い透過率(30%以下)を示す。
図6において、照明ユニット120のR(赤)、G(緑)、B(青)の発光ピークの位置をPr、Pg、Pbで示し、着色層F[C]、F[M]、F[Y]のそれぞれの吸収波長範囲(透過率の低い範囲)をWC、WM、WYで示す。ここで、吸収波長範囲WC,WM,WYは、可視光波長領域(波長380〜780nm)内における各着色層の透過率の最大値をa(a,a,a)、極小値をb(b,b,b)としたとき、極小値を示す波長域を含むとともに、透過率が連続してb+a×0.1以下である波長の範囲を言うこととする。従って、WCの波長範囲は、着色層F[C]の透過率の最小値b+着色層F[C]の透過率の最大値a×0.1以下とされる波長範囲であり、同様にWMの波長範囲は、着色層F[M]の透過率の最小値b+着色層F[M]の透過率の最大値a×0.1以下とされる波長範囲であり、WYの波長範囲は、着色層F[Y]の透過率の最小値b+着色層F[Y]の透過率の最大値a×0.1以下とされる波長範囲とされる。
本実施形態の場合、上記発光ピークPr,Pg,Pbのいずれもが吸収波長範囲WC,WM,WYのいずれかに存在する。すなわち、R(赤)の発光ピークPrは、Y(イエロー)の着色層F[Y]の吸収波長範囲WY内に存在し、G(緑)の発光ピークPgは、M(マゼンタ)の着色層F[M]の吸収波長範囲WM内に存在し、B(青)の発光ピークPbは、C(シアン)の着色層F[C]の吸収波長範囲WC内に存在する。
上記のように設定されていることにより、光透過領域At[B]では、着色層F[M]とF[C]の積層によって発光ピークPb及びその近傍の波長は透過するが、発光ピークPg及びその近傍の波長は着色層F[M]の吸収波長範囲WMによって充分に吸収除去され、発光ピークPr及びその近傍の波長は着色層F[C]の吸収波長範囲WCによって充分に吸収除去されるので、発光ピークPb及びその近傍の色純度の高い青色光が得られることになる。これと同様に、光透過領域At[G]では発光ピークPg及びその近傍の波長は透過するが、発光ピークPb及びPr並びにその近傍の波長は着色層F[Y]及びF[C]によって吸収除去されるので、発光ピークPg及びその近傍の色純度の高い緑色光が得られる。さらに、光透過領域At[R]では発光ピークPr及びその近傍の波長は透過するが、発光ピークPg及びPb並びにその近傍の波長は着色層F[M]及びF[Y]によって吸収除去されるので、発光ピークPr及びその近傍の色純度の高い赤色光が得られる。
図6は、本実施形態で実現される色再現範囲を示す色度図である。本実施形態では、光透過領域At[R]、At[B]、At[G]によって実現される透過表示の色再現範囲の例を図6のRt−Gt−Btの色三角形で示してあり、光反射領域Ar[R]、Ar[B]、Ar[G]によって実現される反射表示の色再現範囲の例を図6のRr−Gr−Brの色三角形で示してある。また、一般的な白色光源(例えば、白色LEDと導光板を有する照明ユニット)を用いた場合の透過表示の色再現範囲の例をR′−G′−B′の色三角形で示してある。
本実施形態では、補色系のカラーフィルタ115を用いていながら、照明ユニット120の発光ピークPr,Pg,Pbの波長と、着色層F[C],F[M],F[Y]の吸収波長範囲WC,WM,WYとを整合させたことにより、透過表示において、各画素Gx[R],Gx[G],Gx[B]においてそれぞれ色純度の高いRt,Gt,Btの光を形成することができるため、上記Rt−Gt−Btの色三角形の面積を大きくすることができ、色再現可能範囲を広げることができる。
一方、上記補色系のカラーフィルタ115を用いたことによって反射表示において明るい表示態様を実現できる点は上述の通りである。反射表示では、Pr−Gr−Brの色三角形で示すように色再現可能範囲は比較的狭いものの、反射表示は透過表示に比べて本来的に輝度及び色再現性が低いため、問題となるレベルではなく、むしろ要求度の高い明度の向上が充分に確保されている。したがって、本実施形態では、透過表示と反射表示の表示品位がきわめて高いレベルで両立されていることになる。
例えば、図7に点線で示すように、発光ピークPg′が着色層F[M]の吸収波長範囲WMから外れた照明光を用いた場合には、画素Gx[R]及びGx[B]の光透過領域At[R],At[B]を透過する光に発光ピークPg′及びその近傍の波長の光が混入することになるため、図6に示すRr,Brよりも色純度(色度図では彩度)が低下し、R′,B′やRr、Brに近い色相となるため、色再現可能範囲が狭小化する。特に、マゼンタの着色層F[M]は吸収波長範囲WMが狭いため、発光ピークPgをこの範囲WM内に設定することは重要である。
本実施形態において、発光ピークPr,Pg,Pbと、吸収波長範囲WC,WM,WYの整合性は、照明ユニットと着色層のうちの少なくともいずれか一方を他方に合わせることで実現できる。ただし、発光ピークPr,Pg,Pbの位置を着色層の分光特性に合わせる方が一般的には容易である。発光ピークの波長の調整・変更は、不純物の選択、バンドギャップ調整、蛍光体の選択などによって適宜に行うことができる。
[電子機器]
最後に、上述した各実施形態に係る電気光学装置を電子機器に用いた実施形態に説明する。図8は、本発明に係る電子機器の一実施形態であるノート型パーソナルコンピュータを示している。このパーソナルコンピュータ200は、複数の操作ボタン201aや他の操作装置201bを備えた本体部201と、この本体部201に接続され、表示画面202aを備えた表示部202とを備えている。図示例の場合、本体部201と表示部202は開閉可能に構成されている。表示部202の内部には上述の電気光学装置(液晶装置)100が内蔵されており、表示画面202aに所望の表示画像が表示されるようになっている。この場合、パーソナルコンピュータ200の内部には、上記電気光学装置100を制御する表示制御回路が設けられる。この表示制御回路は、電気光学装置100に設けられる図示しない公知の駆動回路(液晶ドライバ回路など)に対して所定の制御信号を送り、その表示態様を決定するように構成されている。
図9は、本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯電話機300は、複数の操作ボタン301a,301b及び送話口などを備えた操作部301と、表示画面302aや受話口などを備えた表示部302とを有し、表示部302の内部に上記の電気光学装置100が組み込まれてなる。そして表示部302の表示画面302aにおいて電気光学装置100により形成された表示画像を視認することができるようになっている。この場合、携帯電話機300の内部には、上記電気光学装置100を制御する表示制御回路が設けられる。この表示制御回路は、電気光学装置100に設けられる図示しない公知の駆動回路(液晶ドライバ回路など)に対して所定の制御信号を送り、その表示態様を決定するように構成される。
なお、本発明に係る電子機器としては、図8や図9に示す電子機器の他に、液晶テレビ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワークステーション、テレビ電話、POS端末機などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として本発明に係る電気光学装置を用いることができる。
また、本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、本実施形態においては、液晶表示パネルを備えた液晶装置で構成されるものについて説明したが、本発明は、カラーフィルタを用いて透過表示及び反射表示を行うことができるものであれば、液晶装置に限らず、電気泳動表示装置などの他の電気光学装置であっても構わない。
実施形態の電気光学装置のピクセル構造を示す概略平面図。 実施形態の電気光学装置のピクセル構造のII−II断面を示す概略縦断面図。 実施形態の電気光学装置のピクセル構造のIII−III断面を示す概略縦断面図。 実施形態の電気光学装置のピクセル構造のIV−IV断面を示す概略縦断面図。 実施形態の表示装置の全体構成を示す概略断面図。 実施形態の着色層の色相及び色再現範囲を示すxy色度図。 実施形態の着色層の分光スペクトルを示す図。 電子機器の実施形態の一例を示す概略斜視図。 電子機器の実施形態の他の例を示す概略斜視図。
符号の説明
100…表示装置、110…電気光学ユニット(液晶装置)、120…照明ユニット、111,112…基板、115…カラーフィルタ、F…着色層、BM…遮光層、OF…保護膜、114…液晶層、Px…ピクセル、Dx…画素、At…光透過領域、Ar…光反射領域

Claims (4)

  1. シアン、イエロー、マゼンタの補色系三色のうちの二色の着色層を重ねて配置させてなる三種の光透過領域を備えた表示単位を有する電気光学ユニットと、赤、緑、青の原色系三色の発光ピークを有し、前記電気光学装置を照明する照明ユニットとを有する表示装置であって、
    波長380nm〜780nmの可視光領域における前記補色系三色の各着色層の透過率の最大値をa、透過率の極小値をbとして、前記補色系三色の各着色層の吸収波長範囲を、前記極小値が得られる波長域を含むとともに透過率が連続してb+a×0.1以下となる波長範囲と定義したときに、
    前記原色系三色の発光ピークの波長がいずれも前記補色系三色の各着色層のいずれかの前記吸収波長範囲内に設定されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記赤の発光ピークの波長は640nm±20nmの範囲内にあり、前記緑の発光ピークの波長は550nm±40nmの範囲内にあり、前記青の発光ピークの波長は440nm±20nmの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示単位は、前記補色系三色のうちの二色を並列に配置させてなる三種の光反射領域をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の表示装置を搭載した電子機器。
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