JP2006317308A - 回転軸の固定装置およびそれを用いたタイヤ試験装置 - Google Patents

回転軸の固定装置およびそれを用いたタイヤ試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006317308A
JP2006317308A JP2005140801A JP2005140801A JP2006317308A JP 2006317308 A JP2006317308 A JP 2006317308A JP 2005140801 A JP2005140801 A JP 2005140801A JP 2005140801 A JP2005140801 A JP 2005140801A JP 2006317308 A JP2006317308 A JP 2006317308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
rotating shaft
tire
fixing device
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005140801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4708085B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Abe
義昭 阿部
Mikio Kato
幹雄 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Bridgestone Corp
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp, Kobe Steel Ltd filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2005140801A priority Critical patent/JP4708085B2/ja
Publication of JP2006317308A publication Critical patent/JP2006317308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4708085B2 publication Critical patent/JP4708085B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】回り止め機構の破損等のおそれを十分に取り除くこととともに、回転軸の所期した通りの位置決め固定を、低い設備コストの下で常に確実に行う。
【解決手段】回転軸3の端部分外周に、それの軸線方向に延在する複数本の凸条14を設けるとともに、それらの凸条14の全てに丁度嵌り合う複数本の凹条16を設けたスリーブ17を、凹条16が凸条14に嵌り合う前進位置と、その嵌り合いを解消する後進位置との間で往復動可能に配置し、前進位置にあるスリーブ17の回転を拘束する回り止め機構21を設けるとともに、スリーブ17の進退駆動機構27を設けてなる。
【選択図】図5

Description

この発明は、すぐれた耐久性の下で、回転軸の、所要に応じた回転位置への位置決め固定を常に確実なものとする、回転軸の固定装置およびそれを用いたタイヤ試験装置に関するものであり、たとえば、タイヤに対する動的試験と静的試験との両者を、それぞれの試験装置にわたってタイヤを移動させることなく、一定の箇所にて行う場合、とくには、静的試験による各種の剛性等の測定精度を有利に向上させることができる技術を提案するものである。
タイヤその他を取り付けた回転軸を所要の回転位置に回り止め固定するため、従来は、その回転軸をキー、ラッチその他を用いて固定すること、ブレーキによって固定すること等が広く一般に行われていた。
たとえば、特許文献1には、タイヤの動的試験機を静的試験機と兼用するべく、動的試験に当たっては、回転駆動される試験ドラムの周面に、回転軸上に装着したタイヤのトレッド面を、その回転軸の自由回転下で所要の負荷で押圧してタイヤの動的性能を測定する一方で、静的試験に当っては、静止させた試験ドラムに耐圧装置を取付け、この耐圧装置に対して、回転軸の固定下でタイヤを押圧して静的性能を測定することが記載されている。
特開昭59−70940号公報
ところで、特許文献1に記載されたところでは、タイヤの静的試験に伴う回転軸の固定を、ブレーキによって行うこととしているため、タイヤに大きな回転トルクが作用する静的試験に際してブレーキにすべりが発生して測定精度が低下するおそれが高く、一方、ブレーキの能力を、すべりが生じない程度にまで高めるときは、装置コストの増加が否めないという問題があった。
また、回転軸を、一本のキー、ラッチ等によって回り止め固定する場合には、タイヤ、ひいては、回転軸に作用する大きなトルクに起因する応力集中によって、キー、ラッチ自身が破損したり、それらの掛合部が破損したりするおそれが高かった。
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、それの目的とするところは、回り止め機構の破損等のおそれを十分に取り除くことはもちろん、回転軸の所期した通りの位置決め固定を、低い設備コストの下で常に確実に行うことができる、回転軸の固定装置及び、それを用いたタイヤ試験装置を提供するにある。
この発明に係る回転軸の固定装置は、回転軸の端部分外周に、それの軸線方向に延在する複数本の凸条を、たとえば、それの周方向に等ピッチで設けるとともに、それらの凸条の全てに丁度嵌り合う複数本の凹条を設けたスリーブを、凹条が凸条に嵌り合う前進位置と、その嵌り合いを解消する後進位置との間で往復動可能に配置し、少なくとも、進出位置にあるスリーブの回転を拘束する回り止め機構を設けるとともに、スリーブの進退駆動機構を設けたものである。
なおここで、回転軸に設ける複数本の凸条は、角形スプライン、ボールスプライン、セレーション等とすることができる他、回転軸の端部分を多角形外輪郭形状に形成することにより発生するそれぞれの凸隅部とすることもできる。
このような固定位置において好ましくは、前記回り止め機構を、スリーブの外周面にそれの軸線方向に延在させて設けた、先の凸条と同様に形成することができる複数本の突条と、それらの突条の全てに丁度嵌まり合うそれぞれの条溝を内周面に有する、固定側部材に連結した筒状部材とで構成する。
また好ましくは、進退駆動機構を、モータおよび、それにて回転駆動されるねじ軸と、スリーブ、たとえば、それの後端に形成した端壁に設けられてねじ軸に螺合する雌ねじ部とで構成する。
なお進退駆動機構は、上述したところに代えて、スリーブに形成した端壁に、たとえば、油圧シリンダやエアシリンダに代表されるシリンダを連結することによって構成することもできる。
そして、この発明に係るタイヤ試験装置は、試験タイヤのトレッド面を押圧する平坦面を具える静的試験部を、静止させた、動的試験用の回転ドラムの周面に対して着脱可能に配設するとともに、試験タイヤを着脱可能に装着されて、静的試験部に対して進退変位される回転軸に、先に述べたいずれかの、回転軸の固定装置を設けたものである。
このタイヤ試験装置において好ましくは、回転軸の両端部分を、球面軸受を介してフレームに支持するとともに、回転軸の一端部を、それの他端部に対して、相互に直交する二つのそれぞれの平面内で揺動変位させる駆動手段、たとえば二種類のシリンダを設ける。
この発明の、回転軸の固定装置では、回転軸の所定の回転位置での回り止め固定は、スリーブの進退駆動機構の作用下でスリーブを進出変位させて、それの内周面のそれぞれの凹条を、回転軸の端部分外周のそれぞれの凸条に丁度嵌め合わせて掛合させ、この一方で、スリーブそれ自体の回転変位を回り止め機構の作用下で、それの外周側で拘束することによって、簡単にして安価な機構をもって常に確実に行うことができる。
またここでは、回転軸に、大きなトルクが直接的もしくは間接的に作用しても、そのトルクは、回転軸の凸条と、スリーブの凹条との、複数の嵌め合わせ掛合部に十分に分散されて支持されることから、各掛合部への破損等の発生を効果的に防止することができる。
ところで、スリーブを、進退駆動機構の作用の下で、回転軸にこのように嵌合させるとともに、スリーブをその嵌合位置に拘束するときは、回転軸に振動等が入力されることがあっても、スリーブの、回転軸からの不測の抜け出しのおそれを十分に取り除くことができる。
なお、スリーブによる回転軸の、このような拘束の解除は、進退駆動機構の再度の作動によってそのスリーブを十分に後退変位させることで簡易に行うことができ、この場合もまた、スリーブを、進退駆動機構をもって後退限位置に保持することで、スリーブの、回転軸への不測の嵌まり込みを十分に防止することができる。
従って、この状態の下では、回転軸は自由に回転することができる。
ここで、回り止め機構を、スリーブの外周面に設けた複数本の突条と、固定側部材、たとえば装置機枠、床面等に連結されて、上記の全ての突条に丁度嵌まり合う条溝を有する筒状部材とで構成したときは、スリーブの、筒状部材内での所要に応じた進退運動を十分に許容する一方で、進出姿勢のそのスリーブの不測の回転を、簡単にして安価な構造の下で、突条および条溝等の破損のおそれなしに確実に防止することができる。
この場合、筒状部材側には、スリーブの進出位置のみならず、それの進退ストロークの全域にわたってスリーブ突条に嵌まり合う条溝を設けることもでき、これによれば、回転軸の凸条から離隔して位置するスリーブの後退姿勢にあっても、そのスリーブの、意図しない回動変位を拘束することができる。
また、進退駆動機構を、モータおよび、それにて回転駆動されるねじ軸と、スリーブ端壁に形成されてねじ軸に螺合する雌ねじ部とで構成したときは、たとえば、タイヤに対する静的試験を行った後のように、回転軸に作用したトルクに起因して、回転軸の凸条と、スリーブの凹条との接触面の摩擦力が大きくなっていたり、スリーブの突条と、筒状部材の条溝との接触面の摩擦力が大きくなっていたりしても、モータの作用下で、スリーブを簡易にかつ、円滑に後退変位させることができ、また、そのスリーブを、進出限位置および後退限位置のそれぞれに確実に位置決め保持することができる。
そして、これらのことは、スリーブに形成した端壁に、たとえば油圧シリンダを連結することによって進退駆動機構を構成した場合にもまた同様である。
また、以上に述べたような回転軸の固定装置のいずれかを用いたタイヤ試験装置では、静止させた回転ドラムの周面に静的試験部を取り付けるとともに、試験タイヤを装着した回転軸を、先の固定装置の作用下で所定の回転位置に回り止め固定した状態で、その回転軸、ひいては、試験タイヤを、静的試験部に向けて進出変位させて、タイヤのトレッド面を、静的試験部の平坦面に所要の力で押圧して、タイヤに対する静的試験を行う場合には、たとえば、そのときの荷重と撓み量とを測定することで、タイヤの、いわゆる上下剛性を求めることができ、また、静的試験部の少なくとも平坦面部分を、それぞれ、タイヤの中心軸方向およびトレッド周方向に変位させたときの、横力または前後力と移動量とを測定することで、それぞれ横剛性および前後剛性を求めることができ、さらに、回転軸を、試験部平坦面と平行な面内で揺動変位させて、このときのトルクと捩り角とを測定することで、タイヤの捩り剛性を求めることができる。
タイヤに対するこのような静的試験、なかでも回転軸に大きなトルクが作用する前後剛性の測定試験に当っては、回転軸は、この発明に係る前記固定装置によって、確実にかつ強固に回り止め固定されることから、すぐれた測定精度を実現し、併せて、固定装置の破損等のおそれを十分に取り除くことができる。
この一方で、タイヤの動的試験は、静的試験部を回転ドラムの周面から取り外すとともに、回転軸の固定を、スリーブの後進変位によって解除した後、回転ドラムの、所要速度での回転駆動と、たとえば回転自在とした回転軸上のタイヤ、ひいては、それのトレッド面の、ドラム周面への押圧とを所要の順序で行うことによって開始することができ、このような動的試験は、回転軸と回転ドラムとのそれぞれの中心軸線を相互に平行とした姿勢の下にて行い得ることはもちろん、たとえば、回転軸の少なくとも一端部を、上方側もしくは下方向へ向けて揺動させてタイヤにスリップ角を付与した状態、および、回転軸の少なくとも一端部を、回転ドラムに接近もしくは離隔する方向に揺動させてタイヤにキャンバ角を付与した状態の下でも行うことができる。
ここで、回転軸の両端部分を、球面軸受を介してフレームに支持するとともに、回転軸の一端部を他端部に対して変位させる駆動手段を設けた場合には、その駆動手段により、回転軸の所要の揺動変位を、確実かつ容易に行うことができ、球面軸受けの作用下で、回転軸の、フレーム内での変位を十分円滑に行わせることができる。
図1は、この発明に係るタイヤ試験装置の実施の形態を示す略線平面図であり、図2はその装置の要部側面図である。
図中1は、タイヤの動的試験に際して、図示しないモータによって回転駆動される回転ドラムを示し、この回転ドラム1の周面は、所要に応じた路面材料、セーフティウォーク等を配設したものとすることもできる。
また、2は試験タイヤを、3は、そのタイヤ2を着脱可能に装着した回転軸をそれぞれ示し、ここでは、この回転軸3の両端部分をヨーク状のフレームからなるキャリッジ4の先端部に、球面軸受5を介して回転自在に支持する。
なお、ここでは回転自在としたこの回転軸3は、たとえば、クラッチ機構、等速自在継手等を介して、図示しない回転駆動手段に連結することもでき、これによれば、タイヤの動的試験に当って、回転ドラム1と試験タイヤ2との間に、所要のスリップ率等を付与することが可能となる。
図中6は、回転ドラム1の停止固定下で、その周面に所要に応じて着脱される静的試験部を示し、この静的試験部6は、回転ドラム1の凸曲面に面接触してその凸部を吸収するベースプレート7と、このベースプレート7に対して、たとえば、図2に矢印Aで示す上下方向および、図1に矢印Bで示す左右方向に往復変位される平坦プレート8とを具えるとともに、その平坦プレート8に作用する所定の方向の力を検出する、図示しないセンサたとえばロードセルを具える。
ところで、回転軸3を支持する、ヨーク状フレームからなるキャリッジ4は、たとえば、図3に略線斜視図で示すように、一対のベースレール9上を、負荷シリンダ10の作用下で往復変位されるキャリア11に対し、中心軸線の周りに揺動自在に組付けることができ、このような組付け構造によれば、負荷シリンダ10の作用下で、回転軸3上のタイヤ2のトレッド面2aを、回転ドラム1の周面または、静的試験部6の平坦プレート8に所要の力で押圧することができ、また、そのキャリッジ4を、たとえば、一端を、図4に略線正面図で示すようにキャリア11に取付けたシリンダ12によって、それの中心軸線、図3に示すところでは、後方側へ突出させて設けた中心軸4aの周りに揺動変位させて、回転軸3のそれぞれの端部分の相互を、たとえばそれの長さ中心位置等を境として上下逆方向に変位させることで、回転軸3上のタイヤ2に所要に応じた、スリップアングルを付与することができ、またそのタイヤ2を、平坦プレート8に対し、トレッド幅の中央位置の周りで捩り変位させることができる。
またここでは、キャリッジ4のいずれか一方のアーム部4b、図1および3に示すところでは右側に位置するアーム部4bの内側に、球面軸受5の押し引き変位をもたらすシリンダ13を配設し、このシリンダ13により、各球面軸受5の作用の下で、回転軸3の、たとえば±5°を限界とした(使用する球面軸受により限界が異なる)、図1に仮想線で例示するような水平面内での揺動変位を行わせることで、タイヤ2への所要に応じたキャンバ角の付与を可能とする。
ここで、試験タイヤ2の静的試験のために、回転軸3の一方の軸端部分側に設けられる、この発明に係る固定装置は、たとえば、図5に部分を断面として示すようにして構成することができ、この固定装置では、回転軸3の、一方の小径端部分を、その周面に、軸線方向に延在する複数本の凸条14を、たとえば、周方向に等間隔に形成したスプライン軸部分15とするとともに、このスプライン軸部分15の外周側に、その軸部分15のそれぞれの凸条14と丁度嵌り合う複数本の凹条16を有するスリーブ17を、凹凸条16、14が相互に完全に嵌り合う、図6の上半部に示す前進限位置と、その嵌り合いが解消される、図6の下半部に示す後退限位置との間で往復動可能に配設する。
またここでは、スリーブ17の外周に、それの軸線方向に延在させて、周方向に等間隔に設けた複数本の突条18と、固定側部材に連結されて、内周面に、それらの突条18と丁度嵌り合う複数本の条溝19を設けた筒状部材20とからなる回り止め機構21を設け、この回り止め機構21により、少なくとも、スリーブ17の凹条16が、スプライン軸部分15の凸条14に嵌り合っている状態の下での、そのスリーブ17の回転を確実に阻止する。
そしてさらには、前記筒状部材20から後方側へ、スリーブ17と干渉しない長さで突出させて設けたハウジング22の端壁22aの外側に、減速機23を介してモータ24を取り付けるとともに、そのモータ24によって回転駆動されるねじ軸25をハウジング内に設け、このねじ軸25を、スリーブ17に形成した後端壁17aに設けた雌ねじ部26に螺合させることで、スリーブ17の進退駆動機構27を構成する。
以上のように構成してなる、回転軸の固定装置において、進退駆動機構27の作動によってスリーブ17をそれの後退限位置まで後退させるとともに、そこに保持することによって、回転軸3を、スリーブ17および回り止め機構21による拘束から完全に解放したときは、その回転軸3の自由な回転が担保されることになるので、回転ドラム1の回転駆動下で、回転軸3に装着した試験タイヤ2に対する所要の動的試験を行うことができる。
この一方で、試験タイヤ2の静的試験は、回転ドラム1の停止下での、それの周面への静的試験部6の取付けと、固定装置による、回転軸3の回り止め固定とを所要の順序で行うことによって、それの開始を準備することができる。
この場合の、回転軸3の回り止め固定は、進退駆動機構27の再度の作動によってスリーブ17を進出限位置まで変位させるとともに、そこに保持して、回転軸3のスプライン軸部分15を、回り止め機構21の作用下で、それに丁度嵌り合うスリーブ17を介して筒状部材20に掛合させることによって行うことができ、このことによれば、タイヤの静的試験中に回転軸3に入力されるトルクが大きくなっても、回転軸3の、スリップによる回動変位を確実に阻止するとともに、それぞれの嵌め合い掛合部等への破損の発生を十分に防止することができる。
ところで、回転軸3をこのように回り止め固定した状態での、試験タイヤ2の静的試験、たとえば各種の剛性の測定は先に述べたようにして行うことができる。
すなわち、試験タイヤ2の上下剛性は、負荷シリンダ10の作用によって、回転軸3上のタイヤ2のトレッド面2aを、静的試験部6の平坦プレート8に押圧して、そのときの荷重の大きさと、タイヤ2の撓み変形量とを測定することで求めることができ、また、タイヤ2の横剛性は、タイヤトレッド面2aの、平坦プレート8への押圧状態で、その平坦プレート8を、図1に矢印Bで示すように、タイヤ2の中心軸線方向、すなわち、左右方向に往復運動させたときの、横力と移動量とを測定することで、そして前後剛性は、その平坦プレート8を、図2に矢印Aで示すように上下方向に往復運動させたときの、前後力と移動量とを測定することでそれぞれ求めることができる。
そして、試験タイヤ2の捩り剛性は、平坦プレート8へのトレッド面2aの押圧下で、シリンダ12の作用下で、キャリッジ4をその中心軸線の周りで揺動させて、それぞれのアーム部4bの相互を上下逆方向に変位させたときのトルクと捩り角とを測定することで求めることができる。
図7は、スリーブ17の進退駆動機構27の他の構成例を示す要部断面図である。
ここに示す進退駆動機構27は、ハウジング22の端壁22aの外側に、前述した減速機23およびモータ24に代えて、たとえば油圧もしくはエアシリンダ等とすることができるシリンダ28を取り付けるとともに、そのロッド29の先端部を、スリーブ後端壁17aに設けたボス30に連結することにより構成してなり、この進退駆動機構27によれば、先に述べた進退駆動構成より簡単な構造の下で、スリーブ17に、より速やかな進退変位を行わせることができる。
以上この発明の実施の形態を図面に示すところに基づいて説明したが、たとえば、タイヤトレッド面2aの、平坦プレート8への初期当接位置を相対的に変化させる必要が生じたときは、図に矢印A、Bで示すように、相互に直交する方向に駆動変位されるその平坦プレート8を、所要の方向へ所要の量だけ変位させて、平坦プレート8の作動原点を所期した通りの位置に調整することで容易に対応することができる。
また、平坦プレート8に当接するタイヤトレッド面2aの、円周方向位置の変更は、たとえば、回転軸3を位置決め固定するに先だって、その回転軸上に装着したタイヤ2のトレッド面2aに、所要に応じて昇降変位されてエンドレスに走行駆動されるゴムベルト、ゴムクローラ、ローラ等を接触させて、そのタイヤ2を、回転軸3とともに所要の角度範囲にわたって回動変位させることによって行うことができる。
タイヤ試験装置の実施形態を示す略線平面図である。 図1の要部側面図である。 キャリッジの組付け構造を示す略線斜視図である。 キャリッジ揺動シリンダの組付け態様を例示する略線正面図である。 固定装置の実施形態を、部分を断面として示す平面図である。 スリーブの作用を示す要部拡大図である。 進退駆動機構の他の構成例を示す要部断面図である。
符号の説明
1 回転ドラム
2 試験タイヤ
2a トレッド面
3 回転軸
4 キャリッジ
4a 中心軸
4b アーム部
5 球面軸受
6 静的試験部
7 ベースプレート
8 平坦プレート
9 ベースレール
10 負荷シリンダ
11 キャリア
12,13 シリンダ
14 凸条
15 スプライン軸部分
16 凹条
17 スリーブ
17a 後端壁
18 突条
19 条溝
20 筒状部材
21 回り止め機構
22 ハウジング
22a 端壁
23 減速機
24 モータ
25 ねじ軸
26 雌ねじ部材
27 進退駆動機構
28 シリンダ
29 ロッド
30 ボス
A 上下方向
B 左右方向

Claims (6)

  1. 回転軸の端部分外周に、それの軸線方向に延在する複数本の凸条を設けるとともに、それらの凸条に丁度嵌り合う複数本の凹条を設けたスリーブを、凹条が凸条に嵌り合う前進位置と、その嵌り合いを解消する後退位置との間で往復動可能に配置し、少なくとも、前進位置にあるスリーブの回転を拘束する回り止め機構を設けるとともに、スリーブの進退駆動機構を設けてなる回転軸の固定装置。
  2. 前記回り止め機構を、スリーブの外周面にそれの軸線方向に延在させて設けた複数本の突条と、固定側部材に連結されて、それらの突条に丁度嵌り合う条溝を有する筒状部材とで構成してなる請求項1に記載の回転軸の固定装置およびそれを用いたタイヤ試験装置。
  3. 進退駆動機構を、モータおよび、それにて回転駆動されるねじ軸と、スリーブに形成した端壁に設けられて、ねじ軸に螺合する雌ねじ部とで構成してなる請求項1もしくは2に記載の回転軸の固定装置およびそれを用いたタイヤ試験装置。
  4. 進退駆動機構を、スリーブに形成した端壁にシリンダを連結することによって構成してなる請求項1もしくは2に記載の回転軸の固定装置およびそれを用いたタイヤ試験装置。
  5. 試験タイヤのトレッド面を押圧する平坦面を具える静的試験部を、静止させた回転ドラムの周面に対して着脱可能に配設するとともに、試験タイヤを着脱可能に装着されて、静的試験部に対して進退変位される回転軸に、請求項1〜4のいずれかに記載の固定装置を設けてなるタイヤ試験装置。
  6. 回転軸の両端部分を、球面軸受を介してフレームに支持するとともに、回転軸の一端部を、それの他端部に対して、相互に直行する二つのそれぞれの平面内で変位させる駆動手段を設けてなる請求項5に記載のタイヤ試験装置。
JP2005140801A 2005-05-13 2005-05-13 タイヤ試験装置 Expired - Fee Related JP4708085B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005140801A JP4708085B2 (ja) 2005-05-13 2005-05-13 タイヤ試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005140801A JP4708085B2 (ja) 2005-05-13 2005-05-13 タイヤ試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006317308A true JP2006317308A (ja) 2006-11-24
JP4708085B2 JP4708085B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=37538110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005140801A Expired - Fee Related JP4708085B2 (ja) 2005-05-13 2005-05-13 タイヤ試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4708085B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009257915A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Bridgestone Corp タイヤ試験装置
JP2010002298A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Kobe Steel Ltd タイヤ試験装置、これに用いられるタイヤ装着軸及びタイヤ試験方法
JP2018141710A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 住友ゴム工業株式会社 タイヤの試験装置
CN117433807A (zh) * 2023-12-20 2024-01-23 山东万达宝通轮胎有限公司 轿车轮胎高速性能试验装置及其方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58169546U (ja) * 1982-05-07 1983-11-12 石川島播磨重工業株式会社 タイヤトレツドパタ−ンの計測装置
JPH08511496A (ja) * 1994-02-03 1996-12-03 エセイア−エキプマン・エ・コンポーザン・プール・ランデュストリー・オートモビル 自動車用のステアリングコラム組立体の盗難防止装置
JP2005501245A (ja) * 2001-08-21 2005-01-13 ソシエテ ドゥ テクノロジー ミシュラン タイヤを検査する機械および方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58169546U (ja) * 1982-05-07 1983-11-12 石川島播磨重工業株式会社 タイヤトレツドパタ−ンの計測装置
JPH08511496A (ja) * 1994-02-03 1996-12-03 エセイア−エキプマン・エ・コンポーザン・プール・ランデュストリー・オートモビル 自動車用のステアリングコラム組立体の盗難防止装置
JP2005501245A (ja) * 2001-08-21 2005-01-13 ソシエテ ドゥ テクノロジー ミシュラン タイヤを検査する機械および方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009257915A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Bridgestone Corp タイヤ試験装置
JP2010002298A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Kobe Steel Ltd タイヤ試験装置、これに用いられるタイヤ装着軸及びタイヤ試験方法
JP2018141710A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 住友ゴム工業株式会社 タイヤの試験装置
CN117433807A (zh) * 2023-12-20 2024-01-23 山东万达宝通轮胎有限公司 轿车轮胎高速性能试验装置及其方法
CN117433807B (zh) * 2023-12-20 2024-02-23 山东万达宝通轮胎有限公司 轿车轮胎高速性能试验装置及其方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4708085B2 (ja) 2011-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4708085B2 (ja) タイヤ試験装置
ES2798698T3 (es) Cabezal de soldadura por fricción agitación con unos órganos de acoplamiento y por lo menos un elemento elástico
CN208872502U (zh) 一种振动环境下螺栓连接松动试验装置
US20170059297A1 (en) Probe head rotating mechanism
BR112014018440B1 (pt) Aparelho de fixação elétrico
KR101962849B1 (ko) 차량용 드라이브 샤프트의 다목적 시험장치
JP2017110956A (ja) 車両試験装置及び車両試験装置に用いられる模擬車輪
JP6690835B2 (ja) 細長模型に作用する流体力計測のための6分力計測装置
JP4890930B2 (ja) タイヤ試験装置、及び試験用路面
JP5312917B2 (ja) 揺動回転試験装置
JP4109456B2 (ja) 低剛性力検出装置
BR102013001682A2 (pt) Dispositivo acabador para usinagem de acabamento de uma peça
BR112012015162A2 (pt) "processo e instalação para construir pneus".
JP5226398B2 (ja) タイヤ試験装置、これに用いられるタイヤ装着軸及びタイヤ試験方法
JP2010122154A (ja) 揺動回転試験装置
JP2004106564A (ja) フォークリフトの操舵角検出センサ取付け構造
JP2004154882A (ja) 電動工具
CN212807066U (zh) 基于旋转编码器的测量装置
CN209833759U (zh) 用于方向盘转动角速度的检测装置
JP2007198454A (ja) ディスクブレーキのピストン引き抜き用工具
KR101696020B1 (ko) 열간 압연 설비에서 동력 전달 계통의 이상 진단 장치
CN214622715U (zh) 微调结构、探针微调装置和微调组件
JP2572868Y2 (ja) タイヤ試験機
JP4735865B2 (ja) 円筒状工具計測用治具およびこれを備えた形状精度計測機器
JP2010242780A (ja) ドライブシャフト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110316

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees