JP2007198454A - ディスクブレーキのピストン引き抜き用工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャリパ2のシリンダ部8からピストン10を抜き取る作業を、容易且つ安全に、しかも、ブレーキオイル等を無駄に消費したり周囲を汚損したりする事なく行なえる工具を実現する。
【解決手段】アンカプレート16と、引っ張りロッド17と、係合手段18と、引き抜き力付与手段19とを備える。このうちのアンカープレート16は、上記キャリパ2に設けられたキャリパ爪9に設けたくびれ部11を跨ぐ状態で、このキャリパ爪9に掛け渡す。上記係合手段18により、上記引っ張りロッド17の先端部と上記ピストン10とを係合させた状態で、上記引き抜き力付与手段19でこの引っ張りロッド17を引っ張る事により、上記ピストン10を上記シリンダ部8から引き抜く。
【選択図】図1
【解決手段】アンカプレート16と、引っ張りロッド17と、係合手段18と、引き抜き力付与手段19とを備える。このうちのアンカープレート16は、上記キャリパ2に設けられたキャリパ爪9に設けたくびれ部11を跨ぐ状態で、このキャリパ爪9に掛け渡す。上記係合手段18により、上記引っ張りロッド17の先端部と上記ピストン10とを係合させた状態で、上記引き抜き力付与手段19でこの引っ張りロッド17を引っ張る事により、上記ピストン10を上記シリンダ部8から引き抜く。
【選択図】図1
Description
このディスクブレーキのピストン引き抜き用工具は、自動車関連の実験施設やディーラーの修理工場等で、フローティングキャリパ型のディスクブレーキを構成するキャリパのシリンダ部からピストンを抜き取る為に利用する。
自動車の制動を行なう為のディスクブレーキとして従来から、図5〜6に示す様な構造のものが使用されている。この図5〜6に示したディスクブレーキは、制動時にロータ1に対しキャリパ2を変位させる、フローティングキャリパ型と呼ばれるもので、特許文献1に記載されたものである。このディスクブレーキは、車輪(図示せず)と共に回転するロータ1の一側に隣接させる状態で設けるサポート3を、このサポート3の下部に設けた取付孔4、4を利用して車体(図示せず)に支持する。このサポート3には上記キャリパ2を、上記ロータ1の軸方向に変位可能に支持している。又、上記サポート3の一部で、上記ロータ1の周方向に離隔した位置に、前後1対の回入側、回出側両係合部5、6を設けている。これら各係合部5、6は、上記ロータ1の外周部を、図5の上下方向に跨ぐ様に先端がU字形に屈曲しており、これら両係合部5、6にパッド7、7の両端部を、上記ロータ1の軸方向の摺動可能に係合させている。又、上記パッド7、7を跨ぐ様な状態で、シリンダ部8とキャリパ爪9とを有する上記キャリパ2を配設し、上記シリンダ部8に、インナ側(車両への組み付け状態に於いて幅方向中央寄りとなる側で、図5の下側)のパッド7を上記ロータ1に対して押圧するピストン10を内蔵している。
制動を行なう場合には、上記シリンダ部8内に圧油を送り込み、上記ピストン10により上記インナ側のパッド7を、上記ロータ1の内側面に、図5の下から上に押し付ける。すると、この押し付け力の反作用として上記キャリパ2が、図5の下方に変位し、上記キャリパ爪9がアウタ側(車両への組み付け状態に於いて幅方向外寄りとなる側で、図5の上側)のパッド7を、上記ロータ1の外側面に押し付ける。この結果、このロータ1が内外両側面側から強く挟持されて、制動が行なわれる。
尚、図7にも示す様に、このロータ1の円周方向に関し、上記キャリパ爪9の中央部にはくびれ部11を形成して、このキャリパ爪9を二股状に形成している。この理由は、上記シリンダ部8の内周面の仕上加工を施す際に、このシリンダ部8内に工具を差し込める様にする為である。即ち、上記キャリパ2を造るのに従来から、鉄を鋳造する事により凡その形状を有する素材を造った後、必要個所に切削等の仕上加工を施している。上記シリンダ部8に関しては、切削加工によりその内径を所望寸法に加工して内周面を平滑に仕上げている。この様な切削の為の工具を上記シリンダ部8内に差し込める様にすべく、上記くびれ部11を形成している。
又、上記シリンダ部8の内周面の開口寄り部分にはシールリング12を全周に亙って係止し、このシールリング12の内周縁を上記ピストン10の外周面に全周に亙り摺接させて、このピストン10の外周面と上記シリンダ部8の内周面との間の油密保持を図っている。又、このピストン10の先端部外周面に形成した内径側係止溝13と、上記シリンダ部8の開口寄り内周面に形成した外径側係止溝14との間にブーツ15を、全周に亙り掛け渡して、上記ピストン10の外周面と上記シリンダ部8の内周面との摺接部に、塵芥等の異物が入り込む事を防止している。尚、上記ピストン10は上記シリンダ部8に、上記キャリパ爪9とこのシリンダ部8との間の空間から押し込む。
上述の様なフローティングキャリパ型のディスクブレーキで、ディスクブレーキの各種実験の為、或いはディーラーの修理工場で修理の為、上記ピストン10を上記シリンダ部8から抜き取る事がある。この場合に、単にこのピストン10を手で引っ張った程度では、このピストン10を上記シリンダ部8から抜き取る事はできない。この理由は、高度の油密保持を図る必要上、上記シールリング12の内周縁と上記ピストン10の外周面との摺接部の当接圧が高く、この摺接部に働く摺動抵抗が大きい為である。この為従来は、上記シリンダ部8内に圧縮空気を、給油ポートを通じて送り込み、このシリンダ部8から上記ピストン10を押し出す様にしていた。
ところが、圧縮性流体である空気の圧力により上記ピストン10を押し出すと、このピストン10が上記シリンダ部8から勢い良く飛び出して、このピストン10や前記キャリパ2の一部、更には作業員の手指を傷める可能性がある。上記シリンダ部8内に送り込む流体を、ブレーキオイル等の非圧縮性流体(液体)とすれば、上記ピストン10がこのシリンダ部8から勢い良く飛び出す事を防止できる。但し、非圧縮性流体を使用すると、このピストン10がこのシリンダ部8から押し出された途端、周囲にこの非圧縮性流体が流れ出し、この非圧縮性流体が無駄に消費されるだけでなく、周囲を汚損してしまう。特許文献2、3には、歯車取り外し用の工具に関する発明が記載されているが、上述の様な、シリンダ部8からピストン10を抜き出す為には使用できない。
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、キャリパのシリンダ部からピストンを抜き取る作業を、容易且つ安全に、しかも、ブレーキオイル等を無駄に消費したり周囲を汚損したりする事なく行なえる工具を実現すべく発明したものである。
本発明のディスクブレーキのピストン引き抜き用工具は、アンカプレートと、引っ張りロッドと、係合手段と、引き抜き力付与手段とを備える。
このうちのアンカプレートは、ディスクブレーキを構成するキャリパに形成されたキャリパ爪に設けたくびれ部を跨ぐ状態でこのキャリパ爪に掛け渡せる形状及び大きさを有する。
又、上記引っ張りロッドは、上記アンカプレートを貫通する状態で設けられている。
このうちのアンカプレートは、ディスクブレーキを構成するキャリパに形成されたキャリパ爪に設けたくびれ部を跨ぐ状態でこのキャリパ爪に掛け渡せる形状及び大きさを有する。
又、上記引っ張りロッドは、上記アンカプレートを貫通する状態で設けられている。
又、上記係合手段は、この引っ張りロッドの先端部に設けられたもので、上記キャリパのシリンダ部に嵌合したピストンの一部に係合する事で上記引っ張りロッドからこのピストンに、上記キャリパ爪に向かう方向の力を伝達する。
この様な係合手段は、例えば請求項2に記載した様に、上記引っ張りロッドの先端部に支持された引っ張りプレートと、この引っ張りプレートのうちで上記ピストンに対向する面に支持された、それぞれがこのピストンの先端部外周面に形成された係止溝と係合する複数個の引っ張り鉤とから構成する。この場合に好ましくは、請求項3に記載した様に、上記各引っ張り鉤を上記引っ張りプレートに対し、上記ピストンの径方向に関する位置調節可能に支持する。
この様な係合手段は、例えば請求項2に記載した様に、上記引っ張りロッドの先端部に支持された引っ張りプレートと、この引っ張りプレートのうちで上記ピストンに対向する面に支持された、それぞれがこのピストンの先端部外周面に形成された係止溝と係合する複数個の引っ張り鉤とから構成する。この場合に好ましくは、請求項3に記載した様に、上記各引っ張り鉤を上記引っ張りプレートに対し、上記ピストンの径方向に関する位置調節可能に支持する。
或いは、上記係合手段を、請求項4に記載した様に、上記引っ張りロッドの先端部に固定された固定ブロックと、この引っ張りロッドの先端部から中間に寄った部分に、この引っ張りロッドの軸方向の変位を可能に支持された移動ブロックと、この移動ブロックを上記固定ブロックに対し押圧する為の押圧手段と、それぞれが1対のリンク腕により構成された複数組のリンク機構とから構成する。又、これら各リンク機構を構成する1対ずつのリンク腕は、それぞれの先端部を上記固定ブロック及び移動ブロックの外周縁よりも径方向外側に位置させた状態で、これら先端部同士を揺動変位自在に連結すると共に、それぞれの基端部を上記固定ブロック又は上記移動ブロックに揺動変位自在に支持する。
更に、前記引き抜き力付与手段は、前記引っ張りロッドに、上記シリンダ部から離れる方向の力を付与する。
この様な引き抜き力付与手段は、例えば請求項5に記載した様に、上記アンカプレートに形成されたねじ孔と、上記引っ張りロッドの外周面に形成されてこのねじ孔と螺合した雄ねじと、この引っ張りロッドを回転させる為のノブとから構成する。そして、上記係合手段(例えば上記請求項2〜3に記載した発明を実施する場合には引っ張りプレート)をこの引っ張りロッドの先端部に、この引っ張りロッドに対する回転を可能に支持する。
或いは、請求項6に記載した様に、上記引き抜き力付与手段を、上記アンカプレートに形成した通孔を緩く挿通した上記引っ張りロッドの外周面に形成した雄ねじに、このアンカプレートのうちで上記キャリパ爪と反対側に配置されたノブに形成したねじ孔を螺合させて成るものとする。
この様な引き抜き力付与手段は、例えば請求項5に記載した様に、上記アンカプレートに形成されたねじ孔と、上記引っ張りロッドの外周面に形成されてこのねじ孔と螺合した雄ねじと、この引っ張りロッドを回転させる為のノブとから構成する。そして、上記係合手段(例えば上記請求項2〜3に記載した発明を実施する場合には引っ張りプレート)をこの引っ張りロッドの先端部に、この引っ張りロッドに対する回転を可能に支持する。
或いは、請求項6に記載した様に、上記引き抜き力付与手段を、上記アンカプレートに形成した通孔を緩く挿通した上記引っ張りロッドの外周面に形成した雄ねじに、このアンカプレートのうちで上記キャリパ爪と反対側に配置されたノブに形成したねじ孔を螺合させて成るものとする。
上述の様に構成する本発明のディスクブレーキのピストン引き抜き用工具によれば、キャリパの大きさに関らず、キャリパのシリンダ部からピストンを抜き取る作業を、容易且つ安全に、しかも、ブレーキオイル等を無駄に消費したり周囲を汚損したりする事なく行なえる。
即ち、係合手段により引っ張りロッドの先端部をピストンに係合させた状態で、引き抜き力付与手段によりこの引っ張りロッドをシリンダ部から離れる方向に引っ張れば、上記ピストンにこのシリンダ部から抜け出る方向の強い力が加わる。この結果、このピストンをこのシリンダ部から容易に抜き出せる。又、このピストンのこのシリンダ部から抜け出る方向への変位量は、上記引き抜き力付与手段の操作量に比例するので、上記ピストンが上記シリンダ部から勢い良く飛び出す事はない。この為、このピストンの抜き取り作業に伴って、このピストンやキャリパの一部、更には作業員の手指を傷める事なく、安全に作業を行なえる。
しかも、ブレーキオイルを含め、何らの流体も使用しないので、ブレーキオイル等を無駄に消費したり、周囲を汚損したりする事もない。
即ち、係合手段により引っ張りロッドの先端部をピストンに係合させた状態で、引き抜き力付与手段によりこの引っ張りロッドをシリンダ部から離れる方向に引っ張れば、上記ピストンにこのシリンダ部から抜け出る方向の強い力が加わる。この結果、このピストンをこのシリンダ部から容易に抜き出せる。又、このピストンのこのシリンダ部から抜け出る方向への変位量は、上記引き抜き力付与手段の操作量に比例するので、上記ピストンが上記シリンダ部から勢い良く飛び出す事はない。この為、このピストンの抜き取り作業に伴って、このピストンやキャリパの一部、更には作業員の手指を傷める事なく、安全に作業を行なえる。
しかも、ブレーキオイルを含め、何らの流体も使用しないので、ブレーキオイル等を無駄に消費したり、周囲を汚損したりする事もない。
[実施の形態の第1例]
図1〜3は、請求項1、2、3、5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本発明のディスクブレーキのピストン引き抜き用工具は、アンカプレート16と、引っ張りロッド17と、係合手段18と、引き抜き力付与手段19とを備える。
このうちのアンカプレート16は、厚肉鋼板等、十分な強度及び剛性を有する金属材料により造られたもので、ディスクブレーキを構成するキャリパ2に形成されたキャリパ爪9に設けたくびれ部11を跨ぐ状態で、このキャリパ爪9に掛け渡せる形状及び大きさを有する。本例の場合、上記アンカプレート16の中央部に設けた厚肉部20の中心部に、ねじ孔21を形成している。そして、このねじ孔21に、上記引っ張りロッド17の外周面に形成した雄ねじ22を螺合している。この状態でこの引っ張りロッド17は上記アンカプレート16の中央部に、上記アンカプレート16を貫通する状態で、且つ、このアンカプレート16に対し回転させる事により軸方向に変位する様に設けられている。
図1〜3は、請求項1、2、3、5に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本発明のディスクブレーキのピストン引き抜き用工具は、アンカプレート16と、引っ張りロッド17と、係合手段18と、引き抜き力付与手段19とを備える。
このうちのアンカプレート16は、厚肉鋼板等、十分な強度及び剛性を有する金属材料により造られたもので、ディスクブレーキを構成するキャリパ2に形成されたキャリパ爪9に設けたくびれ部11を跨ぐ状態で、このキャリパ爪9に掛け渡せる形状及び大きさを有する。本例の場合、上記アンカプレート16の中央部に設けた厚肉部20の中心部に、ねじ孔21を形成している。そして、このねじ孔21に、上記引っ張りロッド17の外周面に形成した雄ねじ22を螺合している。この状態でこの引っ張りロッド17は上記アンカプレート16の中央部に、上記アンカプレート16を貫通する状態で、且つ、このアンカプレート16に対し回転させる事により軸方向に変位する様に設けられている。
又、上記係合手段18は、上記引っ張りロッド17の先端部に設けられたもので、上記キャリパ2のシリンダ部8に嵌合したピストン10の一部に係合する事により上記引っ張りロッド17からこのピストン10に、上記キャリパ爪9に向かう方向の力を伝達する。本例の場合に上記係合手段18は、引っ張りプレート23と、複数個の引っ張り鉤24a、24bとから構成している。このうちの引っ張りプレート23は、上記引っ張りロッド17の先端部に、この引っ張りロッド17の先端部から抜け出る方向の変位を阻止した状態で、且つ、この引っ張りロッド17に対する相対回転を可能に支持している。
この為に、上記引っ張りプレート23の中央部に形成した通孔26に上記引っ張りロッド17の先端部を緩く挿通すると共に、この引っ張りロッド17の一部で上記引っ張りプレート23を両側から挟む位置に、ナット等の係止部材25a、25bを設けている。このうち、上記引っ張りロッド17の先端側の係止部材25aと上記引っ張りプレート23との擦れ合い面には、グリースを塗布したり、PTFE、ポリアミド樹脂、含油メタル等の滑り易い材料製の被膜乃至はワッシャを介在させて、上記引っ張りロッド17の回転時に上記係止部材25aが、上記引っ張りプレート23に対し相対回転する様にしている。尚、上記アンカプレート16側の係止部材25bは、ディスクブレーキのピストン引き抜き用工具の不使用時に、上記引っ張りプレート23が上記引っ張りロッド17に対して過度に変位する事を阻止する為のもので、省略する事もできる。又、上記ピストン10を引き抜く際には、上記係止部材25bと上記引っ張りプレート23との間には隙間を持たせるが、上記各引っ張り鉤24a、24bを上記ピストン10に係合させる際には、上記キャリパ2の姿勢に関らず係合を行なわせる為に、上記係止部材25bを上記引っ張りプレート23に対し軽い力で締結できる様にしている。
上記各引っ張り鉤24a、24bは、上述の様な引っ張りプレート23のうちで上記ピストン10に対向する面に、このピストン10の径方向に関する位置調節可能に支持している。即ち、上記引っ張りプレート23の一部で上記通孔26を挟む位置にそれぞれ、上記ピストン10の径方向に長い長孔27a、27bを形成している。そして、これら両長孔27a、27bを上記アンカプレート16の側から挿通したねじ28、28を、上記各引っ張り鉤24a、24bの基板部29a、29bに形成したねじ孔30、30に螺合させている。上記引っ張りプレート23に対する上記各引っ張り鉤24a、24bの取付位置は、上記各ねじ28、28を緩めた状態で調節自在となり、これら各ねじ28、28を緊締した状態で調節後の位置に固定される。
この様な上記各引っ張り鉤24a、24bには、上記各基板部29a、29bから上記ピストン10の側に突出した、断面L字形の鉤部31a、31bを設けている。これら各鉤部31a、31bは、上記ピストン10の先端部外周面に形成した内径側係止溝13に係脱自在な形状を有し、それぞれの先端縁は、この内径側係止溝13の形状を倣う方向に傾斜している。図示の例では、上記各引っ張り鉤24a、24bのうちの一方(図1〜3の左方)の引っ張り鉤24aには、上記長孔27aに整合する位置の1個所にのみ、上記鉤部31aを設けている。これに対して、他方(図1〜3の右方)の引っ張り鉤24bには、上記長孔27bを両側から挟む2個所位置に、上記鉤部31b、31bを設けている。
これら各鉤部31a、31bと上記ピストン10の先端部外周面に形成した内径側係止溝13とを係合させる場合には、上記各ねじ28、28を緩め、上記各引っ張り鉤24a、24bを互いに遠ざかる方向に退避させた状態で上記引っ張りプレート23を上記ピストン10に近づけ、上記各鉤部31a、31bを上記内径側係止溝13の周囲に位置させる。この状態から上記各引っ張り鉤24a、24bを互いに近づく方向に前進させ、上記各鉤部31a、31bを上記内径側係止溝13の内側に進入させてから、上記各ねじ28、28を緊締する。この状態で、上記各引っ張り鉤24a、24bと上記内径側係止溝13とは、円周方向3個所位置で、不用意に外れない状態に係合する。尚、1対の引っ張り鉤として、図3の右側に記載した2個所位置に鉤部31b、31bを有するものを使用する事もできる。これに対して、1対の引っ張り鉤として、図3の左側に記載した1個所位置にのみ鉤部31aを有するものを使用する事は、上記引っ張りプレート23と上記ピストン10との係合状態が不安定になる事から好ましくない。
更に、前記引き抜き力付与手段19は、前記引っ張りロッド17に、前記シリンダ部8から離れる方向の力を付与する。本例の場合にはこの様な引き抜き力付与手段19を、前記アンカプレート16に形成された前記ねじ孔21と、前記引っ張りロッド17の外周面に形成されてこのねじ孔21と螺合した前記雄ねじ22と、この引っ張りロッド17を回転させる為のノブ32とから構成している。そして、このノブ32によりこの引っ張りロッド17を回転させて、この引っ張りロッド17を上記アンカプレート16に対し軸方向に変位させる事により、この引っ張りロッド17の先端部に支持した上記引っ張りプレート23を、上記アンカプレート16に向けて引っ張れる様にしている。前述した通り、この引っ張りプレート23は上記引っ張りロッド17の先端部に、この引っ張りロッド17に対する回転を可能に支持しているので、この引っ張りロッド17を回転させつつ軸方向に変位させた場合でも、上記引っ張りプレート23は、回転する事なく平行移動する。
上述の様に構成する本例のディスクブレーキのピストン引き抜き用工具により、前記キャリパ2のシリンダ部8から上記ピストン10を抜き取る場合には、先ず、前述の様にねじ28、28を前記長孔27a、27bに沿って移動させる事により、図1に示す様に、上記各鉤部31a、31bを、上記ピストン10の先端部外周面に形成した内径側係止溝部13に係合させ、上記各ねじ28、28を緊締する。この状態で、前記引き抜き力付与手段19を構成する上記ノブ32により上記引っ張りロッド17を回転させて、この引っ張りロッド17を軸方向に変位させ、前記引っ張りプレート23を、上記アンカプレート16に向けて引っ張る。この際、この引っ張りプレート23が回転する事はない。
この様にして上記引っ張りプレート23を上記アンカプレート16に向けて引っ張れば、上記ピストン10に上記シリンダ部8から抜け出る方向の強い力が加わり、このピストン10をこのシリンダ部8から容易に抜き出せる。又、このピストン10のこのシリンダ部8から抜け出る方向への変位量は、上記ノブ32の操作量に比例する。即ち、このノブ32の操作量を越えて、上記ピストン10が上記アンカプレート16側に変位する事はない為、このピストン10が上記シリンダ部8から勢い良く飛び出す事はない。この為、このピストン10の抜き取り作業に伴って、このピストン10や上記キャリパ2の一部、更には作業員の手指を傷める事なく、安全に作業を行なえる。しかも、ブレーキオイルを含め、何らの流体も使用しないので、ブレーキオイル等を無駄に消費したり周囲を汚損したりする事もない。
この結果、上記シリンダ部8から上記ピストン10を抜き取る作業を、容易且つ安全に、しかも、ブレーキオイル等を無駄に消費したり周囲を汚染したりする事なく行なえる。又、本例の場合には、前記ねじ28、28を前記長孔27a、27bに沿って移動させる事により、前記1対の引っ張り鉤24a、24bの間隔を調節できる為、同一(同種)のディスクブレーキのピストン引き抜き用工具を、直径が異なるピストン10の引き抜き作業に使用できる。
[実施の形態の第2例]
図4は、請求項1、4、6に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例のディスクブレーキのピストン引き抜き用工具は、係合手段18a及び引き抜き力付与手段19aの構造が、上述の実施の形態の第1例の場合と異なる。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略し、以下、上記係合手段18a及び引き抜き力付与手段19aの構造及び作用に就いて説明する。
図4は、請求項1、4、6に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例のディスクブレーキのピストン引き抜き用工具は、係合手段18a及び引き抜き力付与手段19aの構造が、上述の実施の形態の第1例の場合と異なる。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省略し、以下、上記係合手段18a及び引き抜き力付与手段19aの構造及び作用に就いて説明する。
上記係合手段18aは、固定ブロック33と、移動ブロック34と、押圧手段である押圧ナット35と、複数組のリンク機構36、36とから成る。このうちの固定ブロック33は、引っ張りロッド17の先端部に固定されたもので、例えば、この引っ張りロッド17の先端部に螺合したナット及びロックナット等が使用可能である。又、上記移動ブロック34は、上記引っ張りロッド17の先端部から中間に寄った部分に、この引っ張りロッド17の軸方向の変位を可能に支持したもので、中心部に、この引っ張りロッド17の外径よりも大きな内径を有する通孔を形成している。この引っ張りロッド17は、この通孔に緩く挿通している。又、上記押圧ナット35は、上記移動ブロック34を上記固定ブロック33に対し押圧する為のもので、上記引っ張りロッド17の中間部で、この固定ブロック33と反対側で上記移動ブロック34に隣接する部分に螺合している。又、上記引っ張りロッド17の基端部には把手39を固定し、上記押圧ナット35を回転させる際に、この引っ張りロッド17を抑えられる(回転しない)様にしている。
更に、上記各リンク機構36、36は、円周方向等間隔(1対の場合には180度反対側、3組の場合には120度間隔)に配置されたもので、それぞれ1対のリンク腕37a、37bにより構成している。これら各リンク機構36、36を構成する1対ずつのリンク腕37a、37bは、それぞれの先端部を上記固定ブロック33及び移動ブロック34の外周縁よりも径方向外側に位置させた状態で、これら先端部同士を揺動変位自在に連結している。又、一方のリンク腕37a、37aの基端部を上記固定ブロック33に、他方のリンク腕37b、37bの基端部を上記移動ブロック34に、それぞれ揺動変位自在に支持している。尚、好ましくは、上記固定ブロック33と上記移動ブロック34との間に、圧縮コイルばね等の弾性部材を設け、これら両ブロック33、34同士の間に、互いに離れる方向の(軽い)弾力を付与する。
一方、前記引き抜き力付与手段19aを構成する為に上記引っ張りロッド17を、アンカプレート16に形成した通孔38に緩く挿通している。そして、上記引っ張りロッド17の外周面に形成した雄ねじに、上記アンカプレート16のうちでキャリパ爪9と反対側に配置されたノブ32aの中心部に形成したねじ孔40を螺合させている。
上述の様に構成する本例のディスクブレーキのピストン引き抜き用工具により、キャリパ2のシリンダ部8からピストン10を抜き取る場合には、先ず、前記押圧ナット35を上記固定ブロック33から遠ざかる方向に移動させ、この固定ブロック33と上記移動ブロック34との間隔を広げた状態とする。この状態では、上記引っ張りロッド17の中心から上記各リンク腕37a、37b同士の連結部41、41迄の距離が短くなり、上記引っ張りロッド17を上記ピストン10の内側に挿入自在となる。そこで、少なくとも上記各リンク腕37a、37b同士の連結部41が上記ピストン10の内側に位置する迄、上記引っ張りロッド17をこのピストン10の内側に挿入してから、前記把手39により上記引っ張りロッド17の回転を防止しつつ、スパナ等の工具により上記押圧ナット35を回転させて、この押圧ナット35を上記固定ブロック33に近づく方向に移動させ、この固定ブロック33と上記移動ブロック34との間隔を狭める。
この結果、上記引っ張りロッド17の中心から上記各リンク腕37a、37b同士の連結部41、41迄の距離が長くなり、これら各連結部41、41が上記ピストン10の内周面に押し付けられる。この状態では、これら各連結部41、41とこのピストン10の内周面との間に働く大きな摩擦力により、このピストン10が上記引っ張りロッド17と共に軸方向に変位する様になる。尚、上記摩擦力をより大きくすべく、上記各連結部41、41と上記ピストン10の内周面との間に、ゴムシート等の摩擦材を挟持する事もできる。
上述の様に、上記ピストン10が上記引っ張りロッド17と共に軸方向に変位する様にした状態で、上記把手39によりこの引っ張りロッド17の回転を阻止しつつ、前記引き抜き力付与手段19aを構成するノブ32aを回転させる事により、上記引っ張りロッド17をシリンダ部8から遠ざかる方向に引っ張る。そして、上記各リンク腕37a、37bをアンカプレート16に近づく方向に変位させる。この様にしてこれら各リンク腕37a、37bをこのアンカプレート16に向けて引っ張れば、上記ピストン10に上記シリンダ部8から抜け出る方向の強い力が加わり、このピストン10をこのシリンダ部8から容易に抜き出せる。本例の場合も、このピストン10のこのシリンダ部8から抜け出る方向への変位量は、上記ノブ32aの操作量に比例する為、このピストン10が上記シリンダ部8から勢い良く飛び出す事はない。又、本例の場合も、同一(同種)のディスクブレーキのピストン引き抜き用工具を、直径が異なるピストン10の引き抜き作業に使用できる。
1 ロータ
2 キャリパ
3 サポート
4 取付孔
5 回入側係合部
6 回出側係合部
7 パッド
8 シリンダ部
9 キャリパ爪
10 ピストン
11 くびれ部
12 シールリング
13 内径側係止溝
14 外径側係止溝
15 ブーツ
16 アンカプレート
17、17a 引っ張りロッド
18、18a 係合手段
19、19a 引き抜き力付与手段
20 厚肉部
21 ねじ孔
22 雄ねじ
23 引っ張りプレート
24a、24b 引っ張り鉤
25a、25b 係止部材
26 通孔
27a、27b 長孔
28 ねじ
29a、29b 基板部
30 ねじ孔
31a、31b 鉤部
32、32a ノブ
33 固定ブロック
34 移動ブロック
35 押圧ナット
36 リンク機構
37a、37b リンク腕
38 通孔
39 把手
40 ねじ孔
41 連結部
2 キャリパ
3 サポート
4 取付孔
5 回入側係合部
6 回出側係合部
7 パッド
8 シリンダ部
9 キャリパ爪
10 ピストン
11 くびれ部
12 シールリング
13 内径側係止溝
14 外径側係止溝
15 ブーツ
16 アンカプレート
17、17a 引っ張りロッド
18、18a 係合手段
19、19a 引き抜き力付与手段
20 厚肉部
21 ねじ孔
22 雄ねじ
23 引っ張りプレート
24a、24b 引っ張り鉤
25a、25b 係止部材
26 通孔
27a、27b 長孔
28 ねじ
29a、29b 基板部
30 ねじ孔
31a、31b 鉤部
32、32a ノブ
33 固定ブロック
34 移動ブロック
35 押圧ナット
36 リンク機構
37a、37b リンク腕
38 通孔
39 把手
40 ねじ孔
41 連結部
Claims (6)
- ディスクブレーキを構成するキャリパに形成されたキャリパ爪に設けたくびれ部を跨ぐ状態でこのキャリパ爪に掛け渡されるアンカプレートと、このアンカプレートを貫通する状態で設けられた引っ張りロッドと、この引っ張りロッドの先端部に設けられた、上記キャリパのシリンダ部に嵌合したピストンの一部に係合する事でこの引っ張りロッドからこのピストンに、上記キャリパ爪に向かう方向の力を伝達する為の係合手段と、この引っ張りロッドに、上記シリンダ部から離れる方向の力を付与する為の引き抜き力付与手段とを備える、ディスクブレーキのピストン引き抜き用工具。
- 上記係合手段が、上記引っ張りロッドの先端部に支持された引っ張りプレートと、この引っ張りプレートのうちで上記ピストンに対向する面に支持された、それぞれがこのピストンの先端部外周面に形成された係止溝と係合する複数個の引っ張り鉤とから構成される、請求項1に記載したディスクブレーキのピストン引き抜き用工具。
- 上記各引っ張り鉤が上記引っ張りプレートに対し、上記ピストンの径方向に関する位置調節可能に支持されている、請求項2に記載したディスクブレーキのピストン引き抜き用工具。
- 上記係合手段が、上記引っ張りロッドの先端部に固定された固定ブロックと、この引っ張りロッドの先端部から中間に寄った部分に、この引っ張りロッドの軸方向の変位を可能に支持された移動ブロックと、この移動ブロックを上記固定ブロックに対し押圧する為の押圧手段と、それぞれが1対のリンク腕により構成された複数組のリンク機構とから成り、これら各リンク機構を構成する1対ずつのリンク腕は、それぞれの先端部を上記固定ブロック及び移動ブロックの外周縁よりも径方向外側に位置させた状態で、これら先端部同士を揺動変位自在に連結すると共に、それぞれの基端部を上記固定ブロック又は上記移動ブロックに揺動変位自在に支持したものである、請求項1に記載したディスクブレーキのピストン引き抜き用工具。
- 上記引き抜き力付与手段が、上記アンカプレートに形成されたねじ孔と、上記引っ張りロッドの外周面に形成されてこのねじ孔と螺合した雄ねじと、この引っ張りロッドを回転させる為のノブとから成り、上記係合手段をこの引っ張りロッドの先端部に、この引っ張りロッドに対する回転を可能に支持している、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキのピストン引き抜き用工具。
- 上記引き抜き力付与手段が、上記アンカプレートに形成した通孔を緩く挿通した上記引っ張りロッドの外周面に形成した雄ねじに、このアンカプレートのうちで上記キャリパ爪と反対側に配置されたノブに形成したねじ孔を螺合させて成るものである、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したディスクブレーキのピストン引き抜き用工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006015966A JP2007198454A (ja) | 2006-01-25 | 2006-01-25 | ディスクブレーキのピストン引き抜き用工具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006015966A JP2007198454A (ja) | 2006-01-25 | 2006-01-25 | ディスクブレーキのピストン引き抜き用工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007198454A true JP2007198454A (ja) | 2007-08-09 |
Family
ID=38453250
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006015966A Pending JP2007198454A (ja) | 2006-01-25 | 2006-01-25 | ディスクブレーキのピストン引き抜き用工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007198454A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102927175A (zh) * | 2011-08-08 | 2013-02-13 | 永克达工业股份有限公司 | 油压刹车器内活塞环结构 |
JP2018168866A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | 治具およびメンテナンス方法 |
WO2019003919A1 (ja) * | 2017-06-27 | 2019-01-03 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ディスクブレーキ |
WO2024084670A1 (ja) * | 2022-10-20 | 2024-04-25 | 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 | 巻上機ブレーキ装置のブレーキパッド挿抜補助具及びブレーキパッド挿抜方法 |
-
2006
- 2006-01-25 JP JP2006015966A patent/JP2007198454A/ja active Pending
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