JP2006316893A - パイプラインの応力開放方法 - Google Patents

パイプラインの応力開放方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006316893A
JP2006316893A JP2005140098A JP2005140098A JP2006316893A JP 2006316893 A JP2006316893 A JP 2006316893A JP 2005140098 A JP2005140098 A JP 2005140098A JP 2005140098 A JP2005140098 A JP 2005140098A JP 2006316893 A JP2006316893 A JP 2006316893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipeline
stress
pipe
excavation
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005140098A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Hiroyama
真也 廣山
Bunsaku Tamura
文作 田村
Tadahiko Matsumura
忠彦 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
JFE Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Engineering Corp filed Critical JFE Engineering Corp
Priority to JP2005140098A priority Critical patent/JP2006316893A/ja
Publication of JP2006316893A publication Critical patent/JP2006316893A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

【課題】不等沈下したパイプラインの応力を開放するに際して、多大な労力と費用を要することなくパイプラインの応力を開放することができるパイプラインの応力開放方法を提供する。
【解決手段】地中11に埋設されているパイプライン10を所定区間掘削して、その区間のパイプライン10を露出させるとともに、掘削により形成された掘削溝21に液体22を注入し、それによってパイプライン10を移動させた後、掘削溝21を埋め戻す。
【選択図】図1

Description

本発明は、石油・ガス・水道等を輸送するために地中に埋設されたパイプラインに関するものである。
石油・ガス・水道等を輸送するために地中に埋設されたパイプラインでは、地盤の変動や液状化等により不等沈下が生じることがある。不等沈下が生じるとパイプに応力が発生し、最悪の場合、パイプの破断にいたる可能性もある。このように不等沈下は重大な現象であるので、埋設時に不等沈下防止策を施したり、埋設後のパイプラインの沈下・変位の計測・管理が実施されることが多い。
なお、ここでは、パイプラインが上下方向に不均一に変位する場合のみならず、水平方向あるいは斜め方向に不均一に変位する場合も含めて不等沈下と呼ぶことにする。
埋設時に施す不等沈下防止策としては、液状化対策として埋設管の埋戻し材の一部に砕石を用いる方法等が提案され、実施されている(例えば、特許文献1参照。)。また、埋設後のパイプラインの沈下・変位の計測・管理方法としては、光ファイバーケーブルの張力変化を利用した方法や、磁歪センサーを用いた方法が提案され、実施されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照。)。さらに、計測した沈下量に基づいて、パイプラインに発生する応力を算定する方法が提案されている(例えば、特許文献4参照。)。
一方、パイプラインの沈下・変位量が大きくなり、パイプラインに発生している応力が許容値を超えていると判断される場合は、応力開放を行なうことが必要となる。
図3は、従来行なわれてきたパイプラインの応力開放方法を示す図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)におけるA−A矢視図である。
図3に示すように、従来、不等沈下したパイプラインの応力開放を行なう際には、不等沈下した対象区間の掘削を行い、その掘削溝51の両岸に所定の間隔(例えば、5m間隔)で吊り上げ架台61を設置し、両岸の対向する吊り上げ架台61に吊り上げ梁62を渡し、吊り上げ梁62に取り付けた吊り工具(例えば、チェーンブロック)63によってパイプライン10を吊り上げながら、パイプライン10に生じていた応力が開放される位置に移動させた後、掘削溝51を埋め戻してパイプライン10を再び埋設するという方法が実施されてきた。
特開平1−278612号公報 特開平1−284702号公報 特開平3−176629号公報 特開2003−006180号公報
しかし、通常、パイプラインの応力開放方法を行なう場合、その対象区間は数十メートルに及ぶため、前述したような従来のパイプラインの応力開放方法では、多数の吊り上げ架台61を設置して、多数の吊り工具63を操作してパイプライン10を吊り上げ、移動させる必要があった。このため、従来のパイプラインの応力開放方法は多大な労力と費用を要するものとなっていた。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、不等沈下したパイプラインの応力を開放するに際して、多大な労力と費用を要することなくパイプラインの応力を開放することができるパイプラインの応力開放方法を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
[1]地中に埋設されているパイプラインの所定の区間を掘削して、その区間のパイプラインを露出させるとともに、掘削により形成された掘削溝に液体を注入し、それによってパイプラインを移動させた後、前記掘削溝を埋め戻すことを特徴とするパイプラインの応力開放方法。
[2]掘削溝に注入する液体の比重を調整して、パイプラインの移動量を制御することを特徴とする前記[1]に記載のパイプラインの応力開放方法。
[3]掘削はウォータージェットを用いて行うことを特徴とする前記[1]に記載のパイプラインの応力開放方法。
本発明においては、不等沈下したパイプラインに対して、掘削溝に注入した液体の浮力を作用させることによって、その浮力とパイプライン自身の弾性を利用して応力を開放することができるので、従来のような多数の吊り上げ架台の設置と多数の吊り工具の操作が不要となり、多大な労力と費用を要することなくパイプラインの応力を開放することができる。
本発明の一実施形態に係るパイプラインの応力開放方法の手順を図1に示す。
(ステップ1)図1(a)に示すように、地中11に埋設されたパイプライン10について、例えば前記特許文献2や特許文献3に記載の方法等を用いて、その沈下・変位量を測定する。そして、沈下・変位量が大きくなり、例えば特許文献4に記載の方法等によって算定される応力が許容値を超えていると判断される場合は、応力開放を行なうことが必要となる。
(ステップ2)まず、パイプライン10の敷設方向に沿って、応力開放を行なうべき区間を定め、図1(b)に示すように、応力開放を行なうべき区間を掘削し、その区間のパイプライン10を露出させる。
(ステップ3)次に、図1(c)に示すように、ステップ2での掘削によって形成された掘削溝21に水等の液体22を注入する。
(ステップ4)その結果、図1(d)に示すように、掘削溝21に注入した液体22の浮力がパイプライン10に作用し、地面との摩擦が低減される。その結果、その浮力とパイプライン10自身の弾性によって、パイプライン10に生じていた応力が開放される位置(例えば、不等沈下する前の位置)まで自動的に移動する。
(ステップ5)そして、所定の位置に移動したパイプライン10を土嚢等で支持して、掘削溝21から液体22を排出した後、図1(e)に示すように、掘削溝21を掘削土12で埋め戻して、再びパイプライン10を埋設する。
なお、掘削溝21に注入する液体22は、水や泥水(マッド)等を用いればよいが、液体22の比重を調整することによって、パイプライン10に作用する浮力を調節して、パイプライン10の移動量を制御するようにしてもよい。
例えば、図2は、パイプ径500A、肉厚15.1mm、単重184kg/m、敷設長さ50mで、両端が固定支持され、内部に搬送流体が無い状態のパイプライン10に対して、掘削溝21に注入する液体22の比重を1.0〜1.5の範囲で変化させた時の、パイプライン10の移動量(変位量)の違いを示したものである。図2に示すように、液体22の比重を1.0〜1.5の範囲で変化させると、パイプライン10の敷設方向中央部(25mの位置)での移動量が、21mm〜135mmの範囲で変化していることが分かる。したがって、これに基づいて、液体22の比重を調整して、パイプライン10の移動量が予め定めた値になるように制御することができる。
また、掘削溝21に注入された液体22の液面高さを調整することによって、パイプライン10に作用する浮力を調節して、パイプライン10の移動量を制御するようにしてもよい。
また、ウォータージェットを用いて掘削を行えば、ステップ2におけるパイプライン10の露出と、ステップ3における掘削溝21への液体22の注入を合わせて行うことができ、効率的である。
上記のようにして、この実施形態においては、不等沈下したパイプライン10に対して、掘削溝21に注入した液体22の浮力を作用させることによって、その浮力とパイプライン10自身の弾性を利用して応力を開放することができるので、従来のような多数の吊り上げ架台の設置と多数の吊り工具の操作が不要となり、多大な労力と費用を要することなくパイプラインの応力を開放することができる。
本発明の一実施形態の説明図である。 掘削溝に注入する液体の比重とパイプラインの移動量の関係を示す図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
10 パイプライン
11 地中
12 掘削土
21 掘削溝
22 液体
51 掘削溝
61 吊り上げ架台
62 吊り上げ梁
63 吊り工具

Claims (3)

  1. 地中に埋設されているパイプラインの所定の区間を掘削して、その区間のパイプラインを露出させるとともに、掘削により形成された掘削溝に液体を注入し、それによってパイプラインを移動させた後、前記掘削溝を埋め戻すことを特徴とするパイプラインの応力開放方法。
  2. 掘削溝に注入する液体の比重を調整して、パイプラインの移動量を制御することを特徴とする請求項1に記載のパイプラインの応力開放方法。
  3. 掘削はウォータージェットを用いて行うことを特徴とする請求項1に記載のパイプラインの応力開放方法。
JP2005140098A 2005-05-12 2005-05-12 パイプラインの応力開放方法 Pending JP2006316893A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005140098A JP2006316893A (ja) 2005-05-12 2005-05-12 パイプラインの応力開放方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005140098A JP2006316893A (ja) 2005-05-12 2005-05-12 パイプラインの応力開放方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006316893A true JP2006316893A (ja) 2006-11-24

Family

ID=37537754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005140098A Pending JP2006316893A (ja) 2005-05-12 2005-05-12 パイプラインの応力開放方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006316893A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008169902A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Tokyo Gas Co Ltd 埋設管の建設時管路線形計測装置、管路線形計測方法、プログラム、埋設管応力解放方法
JP2009162296A (ja) * 2008-01-07 2009-07-23 Tokyo Gas Co Ltd 埋設管路の沈下応力緩和方法
CN109858126A (zh) * 2019-01-23 2019-06-07 北京市燃气集团有限责任公司 基于沉降监测的城市燃气管网安全监测预警方法和系统

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008169902A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Tokyo Gas Co Ltd 埋設管の建設時管路線形計測装置、管路線形計測方法、プログラム、埋設管応力解放方法
JP2009162296A (ja) * 2008-01-07 2009-07-23 Tokyo Gas Co Ltd 埋設管路の沈下応力緩和方法
CN109858126A (zh) * 2019-01-23 2019-06-07 北京市燃气集团有限责任公司 基于沉降监测的城市燃气管网安全监测预警方法和系统
CN109858126B (zh) * 2019-01-23 2020-01-24 北京市燃气集团有限责任公司 基于沉降监测的城市燃气管网安全监测预警方法和系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Finno et al. Three-dimensional responses of a tied-back excavation through clay
Mohamad et al. Monitoring twin tunnel interaction using distributed optical fiber strain measurements
Kavvadas Monitoring ground deformation in tunnelling: Current practice in transportation tunnels
CN103046638A (zh) 一种顶管施工方法
CN101806073B (zh) 基桩上延段的无阻力载荷试验装置及其试验方法
Schwamb et al. Considerations for monitoring of deep circular excavations
JP2006316893A (ja) パイプラインの応力開放方法
CN102979102B (zh) 软土地区深大圆形基坑明挖顺作控制变形的设计方法
JP4877558B2 (ja) コンクリート土木構造物
Clayton et al. Monitoring and displacements at Heathrow Express Terminal 4 station tunnels
Parashar et al. Performance monitoring of deep shafts at Changi WRP project, Singapore
Bauduin et al. Design, construction and monitoring of an underwater retaining wall close to an existing immersed tunnel
JP5314252B2 (ja) 管路の構造
CN108797609A (zh) 绿色环保钢管钢板组合支护施工方法
JP2012167421A (ja) コンクリート土木構造物の地盤沈下量測定装置及びその施工方法
Torisu et al. Monitoring of shaft excavations in clay
CN201635099U (zh) 灌注桩桩顶加长段无阻力载荷试验装置
CN111676901A (zh) 一种重力式码头外露基床的防护结构及施工方法
CN111042049A (zh) 一种雨水管施工工艺
Shukla et al. Geotechnical Challenges and Opportunities in Large Infrastructure Projects—Learning from Failures
CN220102278U (zh) 用于狭小空间原水工程接管点的接管施工构造
JP7378365B2 (ja) 構造物管理方法及び構造物管理装置
Zhu et al. Deformation compatibility control technique for foundation pits
Eisler Shore Crossing Design Considerations & Solutions for Arctic Subsea Pipelines
RU2274792C1 (ru) Способ ремонта провисающих и размытых участков подземного трубопровода