JP2006315463A - 走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、ブレーキ作動時の減速度の変化による違和感を低減することをその課題とする。
【解決手段】 本発明による走行制御装置は、所定の対象物との自車の相対関係を保つために必要な第1目標加速度G1(負の値は減速度を表す。)を算出する手段と、第1目標加速度G1を混合比γで、第1目標加速度G1よりも所定量だけ大きい第2目標加速度G2を混合比1−γで足し合わせた最終目標加速度GBR(=γ・G1+(1−γ)・G2)を算出する手段と、第1目標加速度G1が所定の負の閾値Gthrを下回ったときに、最終目標加速度GBRを実現するべく作動し始める制動力発生手段とを備える。最終目標加速度GBRを決定する混合比γは、第1目標加速度G1が閾値Gthrを下回ったときに0付近に設定され、第1目標加速度G1が小さくなるにつれて1に向かって増大される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自車の実速度関係量を検出する手段と、自車の目標速度関係量を設定する手段と、実速度関係量が目標速度関係量となるように自車の制動力発生手段を制御する手段と、を備えた走行制御装置に関する。
従来から、エンジンブレーキなどで減速する第1運転モードと、油圧ブレーキなどで減速制御する第2運転モードとの切替において、時間で変化するヒステリシスと2つの閾値を用いて頻繁な運転モードの切替によるブレーキランプの点滅及び運転者へのショックを防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−531051号公報
しかしながら、上述の従来技術では、運転モードの切替時において、エンジンブレーキから油圧ブレーキでの制動に切り替わるときにドライバが受ける減速度の変化による違和感について考慮されていないという問題点がある。
本発明は、かかる問題点を鑑みてなされてものであり、その目的とするところは、ブレーキ作動時の減速度の変化による違和感を低減することにある。
第1の発明に係る走行制御装置は、自車の実速度関係量を検出する手段と、自車の目標速度関係量を設定する手段と、実速度関係量が目標速度関係量となるように自車の制動力発生手段を制御する手段と、を備えた走行制御装置において、第1の目標速度関係量候補と、第1の目標速度関係量候補よりも減速される度合いの小さい第2の目標速度関係量候補と、を算出する手段を備え、自車の目標速度関係量は、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係量候補との混合に基づいて設定されるものであって、前記混合の混合比率を、第1の目標速度関係量候補又は第2の目標速度関係量候補によって減速される度合いに基づいて決定することを特徴とするものである。尚、前記混合の混合比率100:0の混合比率、即ち、一方を選択する混合も含む。
ここで、一般的に減速度の急変動は時間平均のフィルタをかけて低減するが、計算の特性上、時間遅れを伴って減速度が付与される構成となってしまう。
そこで、本発明では、第1の目標速度関係量候補と、第1の目標速度関係量候補よりも減速される度合いの小さい第2の目標速度関係量候補を算出し、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係量候補を混合して自車の目標速度関係量を算出する構成としている。
このように、本発明の構成によれば、時間平均のフィルタを用いずに、混合比率の適切な設定、又は、第2の目標速度関係量候補の適切な設定、によって減速度の変動を抑えた目標速度関係量を算出するため、時間遅れなく、減速度の変動を抑えた目標速度関係量を算出することができる。
第2の発明に係る走行制御装置は、第1の発明に係る走行制御装置において、第1の目標速度関係量候補又は第2の目標速度関係量候補によって減速される度合いが大きい場合はそうでない場合に比べて、第1の目標速度関係量候補の混合比率を大きくすることを特徴とするものである。
第3の発明に係る走行制御装置は、第1又は2の発明に係る走行制御装置において、第1の目標速度関係量候補が閾値速度関係量と略同一である場合には、第2の目標速度関係量候補が所定の目標速度関係量になるよう、混合比率を決定することを特徴とするものである。
第4の発明に係る走行制御装置は、第1〜3の何れかの発明に係る走行制御装置において、第1の目標速度関係量候補が最大速度関係量以上である場合には、第1の目標速度関係量候補が目標速度関係量になるよう、混合比率を決定することを特徴とするものである。
第5の発明に係る走行制御装置は、自車の実加速度を検出する手段と、自車の目標速度関係量を設定する手段と、実加速度が目標速度関係量となるように自車の制動力発生手段を制御する手段とを備えた走行制御装置において、
第1の目標速度関係量候補と、第1の目標速度関係量候補よりも減速される度合いの小さい第2の目標速度関係量候補とを算出する手段を備え、
前記自車の目標速度関係量は、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係量候補との混合に基づいて設定されるものであり、前記第2の目標速度関係量候補を実加速度に基づいて算出されることを特徴とするものである。尚、前記混合の混合比率100:0の混合比率、即ち、一方を選択する混合も含む。また、実加速度は、車両の加速度と1対1で対応する物理量若しくはそれに関連する他の物理量が目標値として代替的に用いられてもよい。
ここで、一般的に減速度の急変動は時間平均のフィルタをかけて低減するが、計算の特性上、時間遅れを伴って減速度が付与される構成となってしまう。
そこで、第5の発明では、上述の第1の発明と同様に、第1の目標速度関係量候補と、第1の目標速度関係量候補よりも減速される度合いの小さい第2の目標速度関係量候補を算出し、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係量候補を混合して自車の目標速度関係量を算出する構成としている。
このように、本発明の構成によれば、時間平均のフィルタを用いずに、混合比率の適切な設定、又は、第2の目標速度関係量候補の適切な設定、によって減速度の変動を抑えた目標速度関係量を算出するため、時間遅れなく、減速度の変動を抑えた目標速度関係量を算出することができる。
第6の発明に係る走行制御装置は、第5の発明に係る走行制御装置において、実加速度が小さい場合は、大きい場合に比べて、第2の目標速度関係量候補によって減速される度合いが減速側に小さくなるよう第2の目標速度関係量候補を設定することを特徴とするものである。
第7の発明に係る走行制御装置は、第5の発明に係る走行制御装置において、第1の目標速度関係量候補によって減速される度合いが所定の閾値速度関係量よりも減速側に大きいときに、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係量候補との混合によって自車の目標速度関係量を設定するのであって、
前記第1の目標速度関係量候補と所定の閾値速度関係量が略同一であるときに実加速度が正の値である場合、自車の目標速度関係量によって減速される度合いが略ゼロとなるよう第2の目標速度関係量候補を設定することを特徴とするものである。
第8の発明に係る走行制御装置は、第5の発明に係る走行制御装置において、第1の目標速度関係量候補によって減速される度合いが所定の閾値速度関係量よりも減速側に大きいときに、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係量候補との混合によって自車の目標速度関係量を設定するのであって、
前記第1の目標速度関係量候補と所定の閾値速度関係量が略同一であるときに実加速度が負の値である場合、自車の目標速度関係量によって減速される度合いが実減速度と略一致するよう第2の目標速度関係量候補を設定することを特徴とするものである。
第9の発明に係る走行制御装置は、第7又は8の発明に係る走行制御装置において、前記混合比率を、自車の目標速度関係量が第2の目標速度関係量候補と略等しくなる混合比率とすることを特徴とするものである。
第10の発明に係る走行制御装置は、第3又は6の発明に係る走行制御装置において、前記自車の制動力発生手段を複数備え、前記自車の目標速度関係量が閾値速度関係量を超える前と超えた後とで、用いる制動力発生手段が異なることを特徴とするものである。
以上の通り第1の発明に係る走行制御装置によれば、自車の目標速度関係量は、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係量候補との混合に基づいて設定されるものであって、前記混合の混合比率を、第1の目標速度関係量候補又は第2の目標速度関係量候補によって減速される度合いに基づいて減速度の変動が小さくなるよう設定することで、時間遅れなく、減速度の変動を抑えた目標速度関係量を算出することができる。
第2の発明に係る走行制御装置によれば、前記混合の混合比率を、第1の目標速度関係量候補又は第2の目標速度関係量候補によって減速される度合いが大きい場合はそうでない場合に比べて、第1の目標速度関係量候補の混合比率が大きくなるように決定するので、大きな減速が必要な場合には、速やかに大きな減速が行われて安全性が確保され、緩やかに減速が行われる場合には徐々に減速が増すので乗り心地が向上する。
第3の発明に係る走行制御装置によれば、前記混合の混合比率を、第1の目標速度関係量候補が閾値速度関係量と略同一である場合には、第2の目標速度関係量候補が所定の目標速度関係量になるよう決定するので、目標とする減速する度合いが小さい場合には、小さい減速度が付与されて乗り心地が向上する。
第4の発明に係る走行制御装置によれば、前記混合の混合比率を、第1の目標速度関係量候補が最大速度関係量以上である場合には、第1の目標速度関係量候補が目標速度関係量になるように決定するので、大きな減速が必要な場合には、しっかりとした減速が行われて、安全性が確保される。
第5の発明に係る走行制御装置によれば、自車の目標速度関係量は、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係量候補との混合に基づいて設定されるものであって、前記混合の混合比率を、第1の目標速度関係量候補又は第2の目標速度関係量候補によって減速される度合いに基づいて減速度の変動が小さくなるよう設定することで、時間遅れなく、減速度の変動を抑えた目標速度関係量を算出することができる。
第6の発明に係る走行制御装置によれば、実加速度が小さい場合は、大きい場合に比べて、第2の目標速度関係量候補によって減速される度合いが減速側に小さくなるよう第2の目標速度関係量候補を設定するので、実減速度が小さい場合に、大きな減速度が目標に設定されることによる乗り心地の悪化を防止することができる。
第7の発明に係る走行制御装置によれば、第1の目標速度関係量候補によって減速される度合いが所定の閾値速度関係量よりも減速側に大きいときに、実加速度が正の値である場合、自車の目標速度関係量によって減速される度合いが略ゼロの値となるよう第2の目標速度関係量候補を設定するので、加速中に、いきなり減速されることによる乗り心地の悪化を防止することができる。
第8の発明に係る走行制御装置によれば、第1の目標速度関係量候補の減速側の大きさが閾値速度関係量を越えたときに実速度関係量が減速側の量である場合、自車の目標速度関係量によって減速される度合いが実減速度と略一致するよう第2の目標速度関係量候補を設定するので、付与される減速度と、実減速度の差が小さくなるので、減速度の変動が減少して乗り心地が向上する。
第10の発明に係る走行制御装置によれば、前記自車の制動力発生手段を複数備え、前記自車の目標速度関係量が閾値速度関係量を超える前と超えた後とで、用いる制動力発生手段が異なる構成においても、時間遅れなく、減速度の変動を抑えた制動力発生手段の切り替えを行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良形態の説明を行う。
先ず、図1を参照して、本発明の走行制御装置が搭載される車両の一例を説明する。
この車両は、前後左右にそれぞれ車輪100を備える。図1において「FL」は左前輪、「FR」は右前輪、「RL」は左後輪、「RR」は左後輪をそれぞれ示す。
この車両は、動力源としてエンジン140を備える。尚、駆動源は、エンジンに限定されず、電気モータのみやエンジンと電気モータとの組み合わせであってもよく、電気モータの動力源は、2次電池や燃料電池であってよい。
エンジン140の運転状態は、運転者によるアクセルペダル200(車両の前後運動を制御するために運転者が操作する操作部材の一例である。)の操作量に応じて電気的に制御される。エンジン140の運転状態は、また、必要に応じて、運転者によるアクセルペダル200の操作とは無関係に自動的に制御される。
このようなエンジン140の電気的な制御は、例えば、図示しないが、エンジン140の吸気マニホールド内に配置されるスロットルバルブの開度(即ち、スロットル開度)を電気的に制御することや、エンジン140の燃焼室に噴射される燃料の量を電気的に制御することや、バルブ開閉タイミングを調整するインテークカムシャフトの位相を電気的に制御することで実現することが可能である。
この車両は、左右前輪が転動輪、左右後輪が駆動輪である後輪駆動式である。そのため、エンジン140の出力軸は、トルクコンバータ220、トランスミッション240、プロペラシャフト260及びデファレンシャル280と、各後輪と共に回転するドライブシャフト300とをそれらの順に介して各後輪に連結されている。尚、トルクコンバータ220、トランスミッション240、プロペラシャフト260及びデファレンシャル280は、左右後輪に共通な動力伝達要素である。尚、車両は、後輪駆動式である必要はなく、例えば、左右前輪が駆動輪、左右後輪が転動輪である前輪駆動式であっても、全部の車輪が駆動輪となる4WD式であってもよい。
トランスミッション240は、図示しない自動変速機を備えている。この自動変速機は、エンジン140の回転速度をトランスミッション240のアウトプットシャフトの回転速度に変速する際の変速比を電気的に制御する。尚、自動変速機は、有段変速機であっても、無段階変速機(CVT)であってもよい。
各車輪100には、その回転を抑制するために作動させられるブレーキ560が設けられている。ブレーキ560は、例えば車輪100と一体に回転する円板(ディスク)の両面に摩擦材(パッド)をアクチュエータの油圧により押し付けて制動力を発生するディスクブレーキタイプや、車輪100と一体に回転する回転部材(ドラム)の内面に摩擦部材(シュー)をアクチュエータの油圧により押し付けて制動力を発生するドラムブレーキタイプを含む如何なる種類のブレーキであってよい。
各ブレーキ560は、それぞれに対して設けられるアクチュエータにより、運転者によるブレーキペダル580(車両の前後運動を制御するために運転者が操作する操作部材の一例である。)の操作量に応じて電気的に制御され、また、必要に応じて、自動的に各車輪100毎に個別に制御される。
図1に示すように、走行制御装置1000は、以上のように説明した各種アクチュエータに電気的に接続された状態で車両に搭載されている。走行制御装置1000は、図示しない補機バッテリを電力源として動作し、以下で詳説する如く、主に自動走行制御(ACC:アダプティブ・クルーズコントロール)における制駆動力を制御する制御装置である。
図2は、本実施例の走行制御装置1000の一実施例を示すシステム構成図である。走行制御装置1000は、ECU(Electronic Control Unit)により具現化される。ECUは、マイクロコンピュータによって構成されており、例えば、制御プログラムを格納するROM、演算結果等を格納する読書き可能なRAM、タイマ、カウンタ、入力インターフェイス、及び出力インターフェイス等を有する。
走行制御装置1000は、大きく機能的に分類して、目標加速度演算部10と、アクチュエータ選択部20とを有する。アクチュエータ選択部20には、エンジン制御部30と、ブレーキ制御部40とが接続される。
目標加速度演算部10は、認識部12、目標加速度候補演算部14、調停部16、及び、変化率制限部18を有する。
認識部12は、車両に搭載されるレーダセンサ及び/又は画像センサ50から先行車情報を取得する。レーダは、検出波を放射し、その放射された検出波のうち、レーダセンサの検出ゾーン内の先行車によって反射した検出波を受けることにより、先行車の自車からの距離と、先行車の自車に対する相対的な方向とを先行車情報として生成する。レーダセンサは、例えば、検出波のビームをその進行方向と交差する方向に設定角度範囲内で往復揺動させて車両前方をスキャンすることにより、概して扇状をなす検出ゾーンの全域をカバーする。レーダが放射する検出波としては、光波(例えば、レーザ波)や電波(例えば、ミリ波)、音波(例えば、超音波)であってよい。ところで、あらゆる車両は、一般に、その後面に、左右に隔たった一対のリフレクタを有している。各車両における一対のリフレクタからの反射波を利用することにより、レーダは、その検出ゾーン内においても各車両を他の車両から識別することが可能である。
画像センサは、例えばCCD(ステレオ)カメラ (以下、「前方監視カメラ」という)を用いたセンサである。前方監視カメラは、車両前方の風景を撮像するように搭載され、例えば車室内のルームミラー付近に固定される。画像センサは、前方監視カメラが撮像した先行車の画像データに基づいて、例えば三角測量の原理を用いて、先行車の自車からの距離と、先行車の自車に対する相対的な方向とを先行車情報として生成する。
目標加速度候補演算部14においては、目標加速度候補として3つの目標加速度、即ち、追従用目標加速度、定速用目標加速度及びコーナ加速禁止用目標加速度が算出される。追従用目標加速度は、上述の先行車情報に基づいて、先行車に対して所定の距離又は速度関係を保ちながら走行するのに必要な加速度として算出される。定速用目標加速度は、所定の一定車速を保ちながら走行するのに必要な加速度として算出される。コーナ加速禁止用目標加速度は、車両前方に迫るコーナに対して所定の目標速度(旋回時に許容不能な横加速度が発生しないような速度)で進入するのに必要な加速度(主に減速度)として算出される。
尚、本実施例の説明において、加速度の向きは、車両進行方向前側を正とする。従って、正の加速度が車両の加速方向に対応し、負の加速度が車両の減速方向に対応する。
調停部16においては、これらの目標加速度候補が、所定の調停条件に従って調停され、これらの中から適切な1つの目標加速度が決定される。かくして決定される目標加速度は、変化率制限部18にてその変化率を制限するための処理(例えば、上限ガード処理)がなされ、アクチュエータ選択部20へと出力される。
尚、本発明は、以下で詳説するアクチュエータ選択部20における目標加速度の最終決定態様に特徴を有するものであり、追従用目標加速度、定速用目標加速度及びコーナ加速禁止用目標加速度の算出方法やこれらの調停方法等は如何なる他の適切なものであってもよい。
アクチュエータ選択部20は、上述の如く目標加速度演算部10から入力される目標加速度(以下、「目標加速度G1」とする)に基づいて、ブレーキ指示用目標加速度GBRを決定する。
図3は、アクチュエータ選択部20により実現されるブレーキ指示用目標加速度GBRの決定処理のフローチャートである。
アクチュエータ選択部20は、ステップ1000として、上述の如く目標加速度演算部10から所定周期毎に入力される目標加速度G1を監視し、目標加速度G1が、ブレーキ560の作動可否判断用の所定閾値Gthr(<0)を下回ったか否かを判断する。所定閾値Gthrを下回らない場合、ブレーキ560の作動は不要であると判断して(ステップ1001)、そのまま終了する(この場合、ブレーキ指示用目標加速度GBR=0)。一方、目標加速度G1が所定閾値Gthrを下回った場合、ステップ1100に進む。
アクチュエータ選択部20は、ステップ1100として、目標加速度G1に基づいて、嵩上げ目標加速度G2を算出する。嵩上げ目標加速度G2は、目標加速度G1を所定閾値Gthr分だけ嵩上げしたものであり、具体的には、(嵩上げ目標加速度G2)=(目標加速度G1)−(所定閾値Gthr)である。従って、目標加速度G1が所定閾値Gthrと一致するときは、嵩上げ目標加速度G2はゼロである。
続いて、アクチュエータ選択部20は、ステップ1200として、ブレーキ指示用目標加速度GBRを算出する際に用いる目標加速度G1と嵩上げ目標加速度G2との混合比γ(0≦γ≦1)を演算する。混合比γの演算方法については、図4を参照して後に説明する。
続いて、アクチュエータ選択部20は、ステップ1300として、演算した混合比γを用いて、GBR=γ・G1+(1−γ)・G2により、ブレーキ指示用目標加速度GBRを算出する。
尚、一旦、目標加速度G1が所定閾値Gthrを下回ると、以後、目標加速度G1が所定閾値Gthrを上回り、ブレーキ560の作動が終了されるまで、ステップ1100,1200,1300の処理が周期的(例えば目標加速度G1の演算周期毎)に繰り返される。
アクチュエータ選択部20は、このようにして算出したブレーキ指示用目標加速度GBRを目標加速度G1と共にブレーキ制御部40に演算周期毎に送出する。また、アクチュエータ選択部20は、目標加速度演算部10から入力される目標加速度G1を、そのまま“エンジン指示用目標加速度”として、エンジン制御部30に演算周期毎に送出する。尚、同一の周期で得られた目標加速度G1に基づいて算出されるブレーキ指示用目標加速度GBRとエンジン指示用目標加速度とは、互いに同期が取れた状態で、それぞれエンジン制御部30及びブレーキ制御部40に送られる。
エンジン制御部30は、上述の如くアクチュエータ選択部20から指令される目標加速度G1に応じて、目標エンジントルク(最終的には目標スロットル開度)及び目標ギア段を決定し、エンジン140及びトランスミッション240のアクチュエータを統合的に制御する。エンジン制御部30は、アクチュエータ選択部20から指令される目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった場合(即ち、エンジンブレーキにより発生可能な最大制動力以上の制動力が指令された場合)、トランスミッション240の変速比を小さくなる方向に移行させつつ、エンジン140のスロットルバルブの全閉状態を維持する。
また、駆動源として電気モータ(モータジェネレータ)を備える車両の場合、エンジン制御部30は、アクチュエータ選択部20から指令される負の目標加速度G1に応じた回生制動力を発生するように、電気モータを制御する。また、同様に、エンジン制御部30は、アクチュエータ選択部20から指令される目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった場合(即ち、回生ブレーキにより発生可能な最大制動力以上の制動力が指令された場合)、回生ブレーキにより発生可能な最大制動力が発生された状態を維持する。尚、この回生制動力の発生可否及び/又はその大きさの決定は、バッテリ(2次電池や燃料電池)の状態のような、他の要因に応じて決定・補正されてもよい。
ブレーキ制御部40は、アクチュエータ選択部20から指令される目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった場合、ブレーキ指示用目標加速度GBRが実現されるように各ブレーキ560のアクチュエータを制御する。
このように本実施例では、アクチュエータ選択部20から指令される目標加速度G1が負であるが、所定閾値Gthr以下でない場合には、エンジンブレーキ(又は回生ブレーキ)により全制動力が賄われ、目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となって初めて、ブレーキ560が作動(いわゆるメカブレーキによる油圧制動力が発生)されるようになっている。これにより、ブレーキ560が作動の出番を可能な限り少なくし、頻繁なブレーキランプの点灯や、ブレーキパッド等の磨耗を防止することができる。
ここで、図4を参照して、本実施例の特徴的な構成・作用について説明する。図4(A)は、減速が必要となるある走行シーンにおける目標加速度G1の変化態様を示すグラフであり、横軸が時間、縦軸が加速度である。
ここでは、図4(A)に示すように、自動走行制御により定常走行状態が形成されている状況下で、時刻t0付近で先行車との車間距離が短くなり始め、減速が必要になり、その後更に車間距離が短くなり、時刻t2付近で、最大減速度GMAXが必要となる走行シーンを想定する。
かかる走行シーンでは、従来的に制御によると、時刻t0付近で先行車との車間距離が短くなり始め、図4(A)に示すように、目標加速度G1がどんどん小さくなり、目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった時点t1にて、目標加速度G1を発生するべくブレーキ560が作動する(目標加速度G1に応じた油圧制動力が発生する)。このとき、実際の車体加速度(実加速度)の変化を目標加速度G1の変化に完全に追従させることができれば、理論上、実現される加速度は目標加速度G1と等しくなり、ブレーキ560が作動する際に“コツン”と乗員が感じ取れる車体加速度の変化が生じることも無いのであるが、実際には、両者の間には多少のずれが生じ、これが原因となって、ブレーキ560が作動する際の違和感(ショック)が発生する。
図4(B)は、同一走行シーンにおける本実施例による目標加速度GBRの変化態様を示すグラフであり、横軸が時間、縦軸が加速度である。
図4(B)には、上記ステップ1100にて算出される嵩上げ目標加速度G2が示されている。嵩上げ目標加速度G2は、上述の算出方法から明らかであるが、図4(B)に示すように、目標加速度G1の軌跡を表す曲線を所定閾値Gthr分だけずらして平行移動した曲線となる。従って、目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった時点t1にて、嵩上げ目標加速度G2がゼロになる。
本実施例では、上記ステップ1300の処理に関連して上述したように、目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった時点t1以降のブレーキ指示用目標加速度として、目標加速度G1ではなく、目標加速度GBR(=γ・G1+(1−γ)・G2)が採用される。即ち、目標加速度G1と嵩上げ目標加速度G2とを適切な混合比γ(0≦γ≦1)で混合して算出される目標加速度GBRが、ブレーキ指示用目標加速度として採用される。
本実施例では、混合比γは、目標加速度G1が所定閾値Gthrと最大減速度GMAXの間のどの位置にあるかに応じて決定される。即ち、目標加速度G1が所定閾値Gthrに近いほど(例えば時点t1付近)、目標加速度G1の混合比γは0に近い小さい値とされ、その結果、嵩上げ目標加速度G2の混合比(1−γ)が1に近い大きい値とされる。一方、目標加速度G1が最大減速度GMAXに近いほど(例えば時点t2付近)、目標加速度G1の混合比γは1に近い大きい値とされ、その結果、嵩上げ目標加速度G2の混合比(1−γ)が0に近い小さい値とされる。
これを数式で表すと、最大減速度GMAX(固定値)と閾値Gthr(固定値)との差の絶対値をα(図4(B)参照)とし、最大減速度GMAX(固定値)と目標加速度G1との差の絶対値をβ(図4(B)参照)としたとき、目標加速度G1の混合比γは、γ=1−β/αとなる。このように本実施例では、上記ステップ1200にて算出される混合比γは、固定値ではなく、目標加速度G1の変化と共に変化していく。
この場合、目標加速度GBRは、図4(B)に示すように、時点t1では嵩上げ目標加速度G2に一致し、時点t2で目標加速度G1(=最大減速度GMAX)と一致するように、嵩上げ目標加速度G2と目標加速度G1との間の値を取りながら線形的に変化する。
従って、本実施例による走行制御によると、同様に、時刻t0付近で先行車との車間距離が短くなり始め、図4(B)に示すように、目標加速度G1がどんどん小さくなり、目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった時点t1にて、ブレーキ560が作動する(油圧制動力が発生する)。このとき、ブレーキ560により発生される油圧制動力は、時点t1で所定閾値Gthrに一致する目標加速度G1に対応するものではなく、略ゼロである嵩上げ目標加速度G2に一致する目標加速度GBRに対応するものとなる。従って、ブレーキ560により発生される油圧制動力は、時点t1から最大減速度GMAXが必要となる時点t2まで、ゼロから始まり徐々に最大制動力まで増大していくことになる。
よって、本実施例によれば、実際の車体加速度(実加速度)の変化を目標加速度G1の変化に完全に追従していない状況で、目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となってブレーキ560が作動した場合にも、上述の如く“コツン”と感じ取れる車体加速度の変化が効果的に緩和され、ブレーキ560が作動する際の違和感(ショック)を効果的に低減することができる。
また、本実施例では、目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった時点t1にて、ブレーキ560が作動するので、目標加速度G1にフィルタによりなましを入れるような構成に比べて、ブレーキ560の作動の応答遅れを無くすことができる。また、目標加速度G1が最大減速度GMAXと一致する時点t2にて、最大減速度GMAXに対応した目標加速度GBRが指令されるので、安全な走行制御を確保する上で必要となる最大減速度GMAXを応答遅れなく発生させることができる。
次に、図5及び図6を参照して、本発明のその他の好ましい実施例について説明する。本実施例は、上述の実施例に対してブレーキ指示用目標加速度GBRの決定方法のみが異なり、他の構成(例えばブレーキ指示用目標加速度GBRの実現方法等)については上述の実施例と同一であり、かかる同一部分の説明を省略する。
図5は、本実施例のアクチュエータ選択部20により実現されるブレーキ指示用目標加速度GBRの決定処理のフローチャートである。尚、上述の実施例で用いた図3のフローチャートにおける同じ処理については同一のステップ番号を付して説明を省略する。
アクチュエータ選択部20は、ステップ1000に続くステップ1010において、目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった時点の実加速度(実際の車体加速度)を算出し、実加速度がゼロより大きいか否かを判断する。尚、実加速度は、各車輪100に設けられる車輪速センサの出力信号に基づいて導出されてよい(例えば、速度の微分値として導出されてよい)。
実加速度がゼロ以上の場合、上述の実施例と同様の処理、即ち図3のステップ1100,1200,1300と同一の処理が行われ、上述の実施例と同様の態様で、目標加速度GBR(=γ・G1+(1−γ)・G2)が決定される。尚、ステップ1100側のルーチンに入った場合、以後、目標加速度G1が所定閾値Gthrを上回り、ブレーキ560の作動が終了されるまで、ステップ1100,1200,1300の処理が周期的に繰り返される。
一方、実加速度がゼロより小さい場合、ステップ1110に進む。
ステップ1110において、アクチュエータ選択部20は、目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった時点の実加速度(以下、「実加速度Greal」とする)に基づいて、嵩上げ目標加速度G2を算出する。嵩上げ目標加速度G2は、目標加速度G1を、実加速度Grealから目標加速度G1を差し引いた分だけ嵩上げしたものであり、具体的には、(嵩上げ目標加速度G2)=(実加速度Greal)である。
続いて、アクチュエータ選択部20は、ステップ1210として、ブレーキ指示用目標加速度GBRを算出する際に用いる目標加速度G1と嵩上げ目標加速度G2(=実加速度Greal)との混合比γ(0≦γ≦1)を演算する。混合比γの演算方法については、上述の実施例と同一である。
続いて、アクチュエータ選択部20は、ステップ1310として、演算した混合比γを用いて、GBR=γ・G1+(1−γ)・G2により、ブレーキ指示用目標加速度GBRを算出する。
尚、ステップ1110側のルーチンに入った場合、以後、目標加速度G1が所定閾値Gthrを上回り、ブレーキ560の作動が終了されるまで、ステップ1110,1210,1310の処理が周期的に繰り返される。
図6は、図4(A)に対応した図であり、上述と同一の走行シーンにおける本実施例による目標加速度GBRの変化態様を示すグラフであり、横軸が時間、縦軸が加速度である。図6(A)は、図5のステップ1100側のルーチンに入った場合の目標加速度GBRの変化態様を示すグラフであり、図6(B)は、ステップ1110側のルーチンに入った場合の目標加速度GBRの変化態様を示すグラフである。但し、本例では、図6(A)及び図6(B)に示すように、図6(A)及び図6(B)が表すそれぞれの走行シーンにおいて実加速度の変化態様がそれぞれ異なるものとする。
図6(A)及び図6(B)には、上記ステップ1100及びステップ1110にて算出される嵩上げ目標加速度G2がそれぞれ示されている。
図6(A)の場合、図5(B)と同様、嵩上げ目標加速度G2は、上述の算出方法から明らかであるが、目標加速度G1の軌跡曲線を所定閾値Gthr分だけずらして平行移動した曲線となる。従って、目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった時点t1にて、嵩上げ目標加速度G2がゼロになる。
図6(B)の場合、嵩上げ目標加速度G2は、上述の算出方法から明らかであるが、目標加速度G1の軌跡曲線を“実加速度Grealから目標加速度G1を差し引いた分”だけずらして平行移動した曲線となる。
本実施例では、上述の如く目標加速度G1が所定閾値Gthr以下となった時点の実加速度Grealを考慮することで、上述の実施例と同様の効果に加えて、更に、実加速度Grealが負の場合には、より滑らかな加速度変化を実現することが可能となると共に、最大減速度GMAXに到達するまでに、より大きなトータル制動力を確保することが可能となる。即ち、本実施例では、実加速度Grealが負の場合には、ブレーキ560の作動開始時t1に、当該実加速度Grealに応じた適切な初期油圧制動力(ゼロでない)を発生させることができ、これにより、ブレーキ560の作動開始時のショックを緩和しつつ、最大減速度GMAXに到達するまでのトータル発生制動力を大きくすることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述の実施例では、ブレーキ指示用目標加速度GBR(混合比γ)は、目標加速度G1と嵩上げ目標加速度G2との間を、目標加速度G1と所定閾値Gthr又は最大減速度GMAXとの関係で線形的に変化するように決定されているが、本発明は、かかる構成に限定されることは無く、非線形的に変化させることもできる。
また、上述の実施例では、嵩上げ目標加速度G2を、目標加速度G1を一定の所定値だけずらして(平行移動して)設定しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、時間毎に所定量が小さくなるようにずらしたり、また、目標加速度G1に基づかず(目標加速度G1とは独立して)に、目標加速度G1よりも減速度の度合いの小さい目標加速度を、嵩上げ目標加速度G2として設定してもよい。
また、上述の実施例では、目標加速度G1が所定閾値Gthrに略一致するときに、目標加速度G1の混合比γは0とされ、その結果、嵩上げ目標加速度G2の混合比が1とされているが、本発明はこれに限定されない。例えば、嵩上げ目標加速度G2が正になるように嵩上げ目標加速度G2を設定して、目標加速度G1が所定閾値Gthrに略一致するときに、目標加速度G1と嵩上げ目標加速度G2とを1:0でない混合比で混合することによって結果として算出される最終的な目標加速度(ブレーキ指示用目標加速度GBR)が略ゼロとなるようにしてもよい。
同様に、上述の実施例では、最終的な目標加速度が自車の実加速度Grealとなるよう設定するときに、嵩上げ目標加速度G2が自車の実加速度Grealと略同一、混合比が1:0となるように設定しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、嵩上げ目標加速度G2を実加速度Grealよりも大きい値に設定して、目標加速度G1と嵩上げ目標加速度G2とを1:0でない混合比で混合することによって結果として算出される最終的な目標加速度(ブレーキ指示用目標加速度GBR)が自車の実加速度Grealと略一致するようにしてもよい。
また、上述の実施例では、所定閾値Gthrは、ブレーキ560以外の制動力発生手段(例えば、エンジンブレーキや回生ブレーキ)により発生可能な最大制動力に対応する固定値としているが、適切な因子をパラメータとして変化させてもよい。例えば、主に車速に依存する走行抵抗や、道路勾配の変化に応じて、車両全体の作用する制動力が変化することを考慮して、かかる因子をパラメータとして所定閾値Gthrに可変の上乗せ分を与えてもよい。
また、上述した実施例では、車両の加速度を目標値を表わす物理量として採用しているが、車両の加速度と一対一で対応する他の物理量若しくはそれに関連する他の物理量(例えば、目標駆動力や目標エンジントルク等)が目標値として代替的に用いられてもよい。また、他には、車両の速度を、目標値を表わす物理量として採用してもよい。実速度と目標とする速度とを比較して、目標速度が実速度よりも大きい場合には目標速度は加速側の値となり、逆に目標速度が実速度よりも小さい場合には目標速度は減速側の値となり、目標速度と実速度が等しい場合には目標速度は加減速ゼロの値となる。
また、上述した実施例では、自動走行制御は、目標加速度G1を実現するように車輪速センサから得られる車速情報に基づくフィードバック制御にて実現することを想定しているが、目標加速度演算部10により決定される目標加速度に走行抵抗や道路勾配等を加味することで、オープンループ制御で実現することも可能である。
車両の上面図である。 本実施例の走行制御装置の一実施例を示すシステム構成図である。 実施例1のアクチュエータ選択部20により実現されるブレーキ指示用目標加速度GBRの決定処理のフローチャートである。 図4(A)は、減速が必要となるある走行シーンにおける目標加速度G1の変化態様を示すグラフであり、図4(B)は、同走行シーンにおける本実施例による目標加速度GBRの変化態様を示すグラフである。 実施例2のアクチュエータ選択部20により実現されるブレーキ指示用目標加速度GBRの決定処理のフローチャートである。 図6(A)は、図5のステップ1100側のルーチンに入った場合の目標加速度GBRの変化態様を示すグラフであり、図6(B)は、ステップ1110側のルーチンに入った場合の目標加速度GBRの変化態様を示すグラフである。
符号の説明
10 目標加速度演算部
12 認識部
14 目標加速度候補演算部
16 調停部
18 変化率制限部
20 アクチュエータ選択部
30 エンジン制御部
40 ブレーキ制御部
50 レーダセンサ及び/又は画像センサ
100 車輪
140 エンジン
200 アクセルペダル
220 トルクコンバータ
240 トランスミッション
260 プロペラシャフト
280 デファレンシャル
300 ドライブシャフト
560 ブレーキ
580 ブレーキペダル

Claims (10)

  1. 自車の実速度関係量を検出する手段と、自車の目標速度関係量を設定する手段と、実速度関係量が目標速度関係量となるように自車の制動力発生手段を制御する手段と、を備えた走行制御装置において、
    第1の目標速度関係量候補と、第1の目標速度関係量候補よりも減速される度合いの小さい第2の目標速度関係量候補とを算出する手段を備え、
    自車の目標速度関係量は、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係量候補との混合に基づいて設定されるものであって、前記混合の混合比率を、第1の目標速度関係量候補又は第2の目標速度関係量候補によって減速される度合いに基づいて決定することを特徴とする走行制御装置。
  2. 第1の目標速度関係量候補又は第2の目標速度関係量候補によって減速される度合いが大きい場合はそうでない場合に比べて、第1の目標速度関係量候補の混合比率を大きくする請求項1に記載の走行制御装置。
  3. 第1の目標速度関係量候補が閾値速度関係量と略同一である場合には、第2の目標速度関係量候補が所定の目標速度関係量になるよう、混合比率を決定する請求項1又は2に記載の走行制御装置。
  4. 第1の目標速度関係量候補が最大速度関係量以上である場合には、第1の目標速度関係量候補が目標速度関係量になるよう、混合比率を決定する請求項1〜3の何れかに記載の走行制御装置。
  5. 自車の実加速度を検出する手段と、自車の目標速度関係量を設定する手段と、実加速度が目標速度関係量となるように自車の制動力発生手段を制御する手段とを備えた走行制御装置において、
    第1の目標速度関係量候補と、第1の目標速度関係量候補よりも減速される度合いの小さい第2の目標速度関係量候補とを算出する手段を備え、
    前記自車の目標速度関係量は、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係量候補との混合に基づいて設定されるものであり、前記第2の目標速度関係量候補を実加速度に基づいて算出されることを特徴とする走行制御装置。
  6. 実加速度が小さい場合は、大きい場合に比べて、第2の目標速度関係量候補によって減速される度合いが減速側に小さくなるよう第2の目標速度関係量候補を設定する請求項5に記載の走行制御装置。
  7. 第1の目標速度関係量候補によって減速される度合いが所定の閾値速度関係量よりも減速側に大きいときに、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係
    量候補との混合によって自車の目標速度関係量を設定するのであって、
    前記第1の目標速度関係量候補と所定の閾値速度関係量が略同一であるときに実加速度が正の値である場合、自車の目標速度関係量によって減速される度合いが略ゼロとなるよう第2の目標速度関係量候補を設定する請求項5に記載の走行制御装置。
  8. 第1の目標速度関係量候補によって減速される度合いが所定の閾値速度関係量よりも減速側に大きいときに、第1の目標速度関係量候補と第2の目標速度関係量候補との混合によって自車の目標速度関係量を設定するのであって、
    前記第1の目標速度関係量候補と所定の閾値速度関係量が略同一であるときに実加速度が負の値である場合、自車の目標速度関係量によって減速される度合いが実減速度と略一致するよう第2の目標速度関係量候補を設定する請求項5に記載の走行制御装置。
  9. 前記混合比率を、自車の目標速度関係量が第2の目標速度関係量候補と略等しくなる混合比率とする請求項7又は8に記載の走行制御装置。
  10. 前記自車の制動力発生手段を複数備え、前記自車の目標速度関係量が閾値速度関係量を超える前と超えた後とで、用いる制動力発生手段が異なる請求項3又は6に記載の走行制御装置。
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