JP2006313465A - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像の種類をとわず、シャドウ部を良好に再現でき、かつコントラストを保つことが可能な画像処理方法及び画像処理装置を提供すること。
【解決手段】 画像についてシャドウ閾値及びシャドウ比率閾値を決め、各画素の輝度について前記各画素がシャドウかシャドウでないかを判定し、シャドウと判定された画素の比率により空間一致処理を施すか、空間変化処理を施すかを選択する。または各画素についてシャドウかシャドウでないかにより空間一致処理を施すか、空間変化処理を施すかを選択する。または各画素について空間一致処理と空間変化処理を施した上、シャドウかシャドウでないかにより空間一致処理と空間変化処理の重み付けを変える。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像処理方法及び画像処理装置に関し、特に階調範囲の広い画像の画像データを画質を損なわずに画像データの階調範囲を圧縮する方法及び装置に関する。
カラー写真や医用画像の分野において、画像をデジタルカメラや原稿読みとり装置を用いて読みこみ、デジタル化された画像データとして記憶装置に保存し、適切な画像処理を施した上でフィルムや印画紙にハードコピーとして記録したり、また表示装置に表示して可視化することは、近年のコンピュータの性能向上と記憶装置の大容量化、低コスト化により広く普及してきている。
近年、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)イメージセンサのような固体撮像素子の性能向上やそれらの利用技術の進歩により、フィルムのような透過型記録媒体に匹敵する広い階調範囲(以下、ダイナミックレンジともいう。)を有する画像信号を得られるようになってきている。
一方、画像の記録に関しては、記録媒体が印画紙や普通紙などの反射型記録媒体の場合、再現できるダイナミックレンジは前述のような透過型記録媒体には及ばない。画像の表示に関しても、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶を用いた表示装置が再現できるダイナミックレンジは、それらが置かれた環境の照明条件にもよるが、透過型記録媒体のダイナミックレンジに匹敵するものを得るのは難しい。
このような限られたダイナミックレンジの記録装置あるいは表示装置でも、ダイナミックレンジの再現を良好に行う目的で、元の画像データの各画素の輝度に対して種々の演算を行ってダイナミックレンジを圧縮して、画像を記録または表示するために適した画像データに変換することが行われている。
そして画像データのダイナミックレンジを圧縮してもコントラストをできるだけ保ち、シャドウ部すなわち輝度の小さい部分についても、またシャドウ部以外の中間領域やハイライト部についても、再現性良く出力するために様々な工夫が行われている。以後の説明で中間領域及びハイライト部を非シャドウ部と呼ぶ。
また画像データの各画素の輝度を予め定めた輝度または所定の方法で設定した輝度と比較して、小さい場合はシャドウと判定し、大きい場合はシャドウではないと判定することは各種の画像処理で広く行われている。前述のような予め定めた輝度または所定の方法で設定した輝度を、ここではシャドウ閾値と呼ぶ。また前記シャドウ閾値と比較してシャドウと判定された画素の全画像中に占める比率を、予め定めた比率または所定の方法で設定した比率と比較して前記画像データがシャドウ比率が大きい画像かを判定することも、各種の画像処理やその前工程において広く行われている。前述のような予め定めた比率または所定の方法で設定した比率をここではシャドウ比率閾値と呼ぶ。
前述の、シャドウ部からハイライト部まで再現性良く出力するための様々な工夫を用いた画像処理手法は、大きく分けて2種類に分けることができる。第1の画像処理手法は、画像データの各画素の輝度が同じであればその画素の画像中の位置に依存しない画像処理を行い、従って画像処理の結果得られる輝度も同一になる画像処理手法である。
第2の画像処理手法は、画像データの各画素の輝度が同じであってもその画素の周辺の画素の輝度に依存する画像処理、従って画素の画像中の位置に依存する画像処理を行うので、画像処理の結果得られる輝度は必ずしも同一にならない画像処理手法である。
以後の説明で、前者を空間一致処理、後者を空間変化処理と呼ぶ。これらの手法については非特許文献1に説明されている。
空間一致処理は同じ輝度の画素には同じ処理を行うので、画素値の大小関係が保たれ、画像全体のコントラストを崩さないが、シャドウ部の再現効果が小さい。また、空間変化処理は同じ輝度の画素でも画像中におけるその画素の位置によって異なる処理を行うことにより、シャドウ部を良好に再現することができるが、画素値の大小関係が必ずしも保たれないため、画像の輝度分布によってはコントラストが低下してしまうか、または逆に強調されすぎることがある。
空間一致処理手法の例としては、ヒストグラム変換やガンマ補正がある。例えば非特許文献2には画像のヒストグラムを調整してダイナミックレンジの広い画像のダイナミックレンジを圧縮する手法が開示されている。
空間変化処理手法の例としては、例えば非特許文献3に開示されている、色空間モデルiCAMを用いたダイナミックレンジ圧縮方法がある。よく知られたアンシャープマスクを用いることによって画像のエッジを強調する画像処理手法も空間変化処理に含まれるものである。
Kate Devlin "A review of tone reproduction techniques" Technical Report CSTR−02−005,Department of Computer Science,University of Bristol November 2002 Greg Ward,Holly Rushmeier,Christine Piatko,"A Visibility Matching Tone Reproduction Operator for High Dynamic Range Scenes," IEEE Transactions on Visualization and Computer Graphics, Vol.3,No.4,December 1997. Mark D.Fairchild,Garrett M.Johnson:"Rendering HDR Images," IS&T/SID 11th Color Imaging Conference,pp38−41(2003)
シャドウ部と非シャドウ部の割合は画像によって様々であり、前記2種類の画像処理手法中、一方のみを用いることで全ての画像に最良の処理結果を得ることは難しい。
この点について、本願発明者はコンピュータを用いた画像処理のシミュレーションを行った。このシミュレーション結果の一例を図5に示す。図5は対象とする画像をそれぞれ輝度を有する微小な画素からなる画像データの集合として扱い、横軸を輝度L、縦軸をその輝度の画素の出現頻度Nとした画像のヒストグラムである。右側ほど輝度Lが大きく左側ほど輝度Lが小さい。
なお、画像の明暗を表す単位として輝度以外に濃度も良く用いられ、フィルム、印画紙及び普通紙等にハードコピーとして記録された画像については濃度が用いられることが多いが、これらの画像を画像読みとり装置によって読みとる場合も、目視で観察する場合も、画像を一定の照明条件で照明すれば、その画像の各画素の輝度は濃度と一定の関係を有するので、ここでは画像の明暗を輝度で説明する。デジタルカメラ等で被写体を撮影する場合の被写体の輝度を扱う場合も照明条件を一定にすることが必要である。前述のCRTや液晶を用いた表示装置について輝度を扱う場合も、これらの動作条件を一定に定めることが必要であり、以降の説明では前述のような照明条件や動作条件は一定に定められたものとして、画像の明暗を輝度で表す。
図5において、シャドウ閾値をLtで示しLtより左側のシャドウ部をSH、Ltより右側の非シャドウ部をNSHで示す。
またコントラストの再現については、代替の指標として原画像の画像データ及び処理後の画像データのヒストグラムで、輝度の分布範囲を両側矢印の線で示し、原画像についてはCo、空間変化処理後についてはCh、空間一致処理後についてはCiの記号を付す。
図5(a)はシャドウ部SHの割合が比較的多い原画像の輝度ヒストグラムであり、図5(b)は空間変化処理の一例である非特許文献3に記載の画像処理方法を該原画像に適用した結果の輝度ヒストグラムであり、図5(c)は空間一致処理の一例である非特許文献2に記載の画像処理方法を該原画像に適用した結果の輝度ヒストグラムである。
図5(b)の輝度ヒストグラムからシャドウ部SHが非シャドウ部NSHに移ることで明暗の差が判明しやすくなるという点で改善されているが、ヒストグラムの分布範囲がCoからChになり、コントラストが低下していることが判る。図5(a)で見られる3個の明瞭なピークが図5(b)では不明瞭になっていることからも、コントラストが保たれていないことが判る。
空間一致処理の結果である図5(c)の輝度ヒストグラムでは、ヒストグラムの分布範囲は保たれているものの、シャドウ部SHの2個のピークがさらにシャドウ部側に移っていて、シャドウ部が劣化していることが判る。
なお、原画像の画像データのヒストグラムである図5(a)に対して、画像処理後のヒストグラムである図5(b)及び図5(c)ではダイナミックレンジが圧縮されているので、横軸である輝度Lの範囲は大幅に異なっているが、判りやすくするために略同じ大きさで示している。後述の図6乃至図8についても、原画像と画像処理後で、ヒストグラムの横軸の輝度Lの範囲が異なることは同様である。
本発明は以上説明してきた問題に鑑み、画像の種類をとわずシャドウ部を良好に再現でき、かつコントラストを保つことが可能な画像処理方法及び画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的は以下の方法と構成によって達成することができる。
(請求項1)
複数の画素で構成された画像データの画像処理方法において、
前記画像データの各画素の輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定工程と、
前記シャドウ判定工程で、輝度が前記シャドウ閾値よりも小さいと判定されたシャドウ画素の前記画像データに占める比率をシャドウ比率閾値と比較するシャドウ比率判定工程とを含み、
前記シャドウ比率判定工程での判定結果に基づいて、前記画像データの各画素に対して該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理または前記画像データの各画素に対して該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す画像処理工程とを含むことを特徴とする画像処理方法。
(請求項2)
前記画像処理工程は、
前記シャドウ比率判定工程で、前記画像データに占めるシャドウ画素の比率が前記シャドウ比率閾値よりも小さいと判定された場合に前記画像データの各画素に対して前記第1の画像処理を施し、
前記シャドウ比率判定工程で、前記画像データに占めるシャドウ画素の比率が前記シャドウ比率閾値よりも大きいと判定された場合に前記画像データの各画素に対して前記第2の画像処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
(請求項3)
複数の画素で構成された画像データの画像処理方法において、
前記画像データの各画素の輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定工程と、
前記シャドウ判定工程で、輝度が前記シャドウ閾値以上と判定された画素に対して該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理を施し、
前記シャドウ判定工程で、輝度が前記シャドウ閾値よりも小さいと判定された画素に対して該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す画像処理工程を含むことを特徴とする画像処理方法。
(請求項4)
複数の画素で構成された画像データの画像処理方法において、
前記画像データの各画素について該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理を施す第1の画像処理工程と、
前記画像データの各画素について該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す第2の画像処理工程と、
前記各画素について、前記第1の画像処理工程及び前記第2の画像処理工程で画像処理を施された結果から判定用輝度を演算する判定用輝度演算工程と、
前記各画素について、前記判定用輝度演算工程で算出された判定用輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定工程と、
前記各画素について、前記シャドウ判定工程での判定結果に基づいて画像処理の重み付けを行う重み付け工程と、
前記重み付けと、前記第1及び第2の画像処理工程での結果に基づいて、前記各画素の輝度とする画像処理工程とを含むことを特徴とする画像処理方法。
(請求項5)
前記重み付け工程は、前記シャドウ判定工程で判定用輝度が前記シャドウ閾値以上と判定された画素に対して、前記第1の画像処理工程の結果の重み付けを前記第2の画像処理工程の結果より大きくし、
前記シャドウ判定工程で判定用輝度が前記シャドウ閾値よりも小さいと判定された画素に対して、前記第2の画像処理工程の結果の重み付けを前記第1の画像処理工程の結果よりも大きくすることを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
(請求項6)
複数の画素で構成された画像データを処理する画像処理装置であり、
前記画像データの各画素の輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定手段と、
前記シャドウ判定手段で、輝度が前記シャドウ閾値よりも小さいと判定されたシャドウ画素の前記画像データに占める比率と、シャドウ比率閾値とを比較するシャドウ比率判定手段とを有し、
前記シャドウ比率判定手段での判定結果に基づいて、前記画像データの各画素に対して該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理または前記画像データの各画素に対して該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す画像処理手段を有することを特徴とする画像処理装置。
(請求項7)
前記画像処理手段は、
前記シャドウ比率判定手段で、前記画像データに占めるシャドウ画素の比率が前記シャドウ比率閾値よりも小さいと判定された場合に前記画像データの各画素に対して前記第1の画像処理を施し、
前記シャドウ比率判定手段で、前記画像データに占めるシャドウ画素の比率が前記シャドウ比率閾値よりも大きいと判定された場合に前記画像データの各画素に対して前記第2の画像処理を施すことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
(請求項8)
複数の画素で構成された画像データを処理する画像処理装置であり、
前記画像データの各画素の輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定手段と、
前記シャドウ判定手段で、輝度が前記シャドウ閾値以上と判定された画素に対して該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理を施す第1の画像処理手段と、
前記シャドウ判定手段で、輝度が前記シャドウ閾値よりも小さいと判定された画素に対して該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す第2の画像処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
(請求項9)
複数の画素で構成された画像データを処理する画像処理装置であり、
前記画像データの各画素について該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理を施す第1の画像処理手段と、
前記画像データの各画素について該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す第2の画像処理手段とを有し、
前記各画素について、前記第1の画像処理手段及び前記第2の画像処理手段で画像処理を施された結果から判定用輝度を演算する判定用輝度演算手段と、
前記各画素について、前記判定用輝度演算手段で算出された判定用輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定手段と、
前記各画素について、前記シャドウ判定手段での判定結果に基づいて画像処理の重み付けを行う重み付け手段と、
前記重み付けと、前記第1及び第2の画像処理手段で画像処理を施された結果に基づいて、前記各画素の輝度とすることを特徴とする画像処理装置。
(請求項10)
前記重み付け手段は、前記シャドウ判定手段で判定用輝度が前記シャドウ閾値以上の画素に対して、前記第1の画像処理手段の結果の重み付けを前記第2の画像処理手段の結果より大きくし、
前記シャドウ判定手段で判定用輝度が前記シャドウ閾値よりも小さい画素に対して、前記第2の画像処理手段の結果の重み付けを前記第1の画像処理手段の結果よりも大きくすることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
請求項1の発明によれば、対象になる画像のシャドウ比率の大小によって空間一致処理と空間変化処理を使い分けることにより、多くの画像に対して良好な階調再現を可能とする画像処理方法が提供される。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において対象になる画像のシャドウ比率が小さいと判定された場合に空間一致処理を用い、シャドウ比率が大きいと判定された場合に空間変化処理を用いることにより、多くの画像に対して良好な階調再現を可能とする画像処理方法が提供される。
請求項3の発明によれば、対象になる画像のシャドウ閾値を決め、該画像の各画素の輝度を前記シャドウ閾値と比較して前記各画素がシャドウかシャドウでないかを判定して、シャドウでないと判定された場合に空間一致処理を施し、シャドウと判定された場合に空間変化処理を施すことにより、良好な画像再現を可能とする画像処理方法が提供される。
請求項4の発明によれば、対象になる画像のシャドウ閾値を決め、該画像の各画素についてそれぞれ空間一致処理及び空間変化処理を施し、前記空間一致処理及び前記空間変化処理の結果から演算された判定用輝度と前記シャドウ閾値とを比較して、前記各画素がシャドウかシャドウでないかを判定し、
シャドウと判定した場合とシャドウでないと判定した場合で、空間一致処理により求められた輝度と、空間変化処理の結果求められた輝度に与える重みを変えて最終的な輝度とすることにより、画像に対して良好な階調再現を可能とする画像処理方法が提供される。
請求項5の発明によれば、請求項4の発明においてシャドウと判定した場合は、空間変化処理の結果求められた輝度に空間一致処理により求められた輝度より大きな重みを与えて最終的な輝度とし、シャドウでないと判定した場合は、空間一致処理の結果求められた輝度に空間変化処理より求められた輝度より大きな重みを与えて最終的な輝度とすることにより、画像に対して良好な階調再現を可能とする画像処理方法が提供される。
請求項6の発明によれば、画像データの各画素の輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定手段と、シャドウ画素が画像データに占める比率とシャドウ比率閾値とを比較するシャドウ比率判定手段とを有し、シャドウ比率判定手段での判定結果に基づいて、画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理または画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す画像処理手段を有することによって画像に対して良好な階調再現を可能とする画像処理装置が提供される。
請求項7の発明によれば、請求項6の発明において、シャドウ画素の比率がシャドウ比率閾値よりも小さいと判定された場合に第1の画像処理を施し、シャドウ画素の比率がシャドウ比率閾値よりも大きいと判定された場合に第2の画像処理を施すことにより、画像に対して良好な階調再現を可能とする画像処理装置が提供される。
請求項8の発明によれば、画像データの各画素の輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定手段と、輝度がシャドウ閾値以上と判定された画素に対して画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理を施す第1の画像処理手段と、輝度が前記シャドウ閾値よりも小さいと判定された画素に対して画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す第2の画像処理手段とを有することにより、画像に対して良好な階調再現を可能とする画像処理装置が提供される。
請求項9の発明によれば、画像データの各画素について該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理を施す第1の画像処理手段と、画像データの各画素について該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す第2の画像処理手段と、各画素について、判定用輝度を演算する判定用輝度演算手段と、判定用輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定手段と、各画素について、前記シャドウ判定手段での結果に基づいて画像処理の重み付けを行う手段とを有し、重み付けと第1及び第2の画像処理手段で画像処理を施された結果に基づいて、各画素の輝度とすることにより、画像に対して良好な階調再現を可能とする画像処理装置が提供される。
請求項10の発明によれば、重み付けを行う手段で、シャドウ判定手段で判定用輝度が前記シャドウ閾値以上の画素に対して、前記第1の画像処理手段の結果の重み付けを前記第2の画像処理手段の結果より大きくし、シャドウ判定手段で判定用輝度が前記シャドウ閾値よりも小さい画素に対して、前記第2の画像処理手段の結果の重み付けを前記第1の画像処理手段の結果よりも大きくすることにより画像に対して良好な階調再現を可能とする画像処理装置が提供される。
先ず本発明を実施するための構成の一例を図1を用いて説明する。図1は本発明の画像処理方法を実施する画像処理装置100を示す図であり、画像処理装置100は、入力側インターフェース8(以下入力側I/F8ともいう。)を通して不図示の外部の原稿読みとり装置やデジタルカメラ等、画像をデジタルデータ化する装置から画像データを取り込む。また取りこまれた画像データを記憶する入力側画像メモリ1、画像データの各画素が輝度の小さいシャドウであるか、輝度の大きい非シャドウであるかを判定するためのシャドウ閾値や、該画像データがシャドウ部が多い画像であるか否かを判定するためのシャドウ比率閾値を設定する手段である閾値設定部2を有する。すなわち閾値設定部2はシャドウ閾値を設定する手段やシャドウ比率閾値を設定する手段を有する。なお、シャドウ閾値やシャドウ比率閾値は固定された値であっても良く、その場合はこれらの値は画像処理装置100のうち例えば制御部7のROM(リードオンリーメモリ)に書き込まれた値を用いれば良く、閾値設定部2は必ずしも必要ではない。
閾値を設定する場合の設定方法については本願発明では特に制限は無く、様々な方法が可能であり、シャドウ閾値に関しては例えば風景写真、肖像写真、医療用のレントゲン写真といった画像の種類によってシャドウ閾値を設定しても良いし、画像を読み込んだ上でそのヒストグラムに依存する設定方法でも良い。撮影条件が異なることが判っている画像の場合には、その撮影条件に依存する設定方法でも良い。シャドウ比率閾値の設定についても同様である。
また、前記画像データの各画素の輝度を前記シャドウ閾値と比較して該画素がシャドウであるか否かを判定したり、シャドウであると判定された画素の数の全画素数に対する比率を前記シャドウ比率閾値と比較して該画像データがシャドウ部が多い画像データであるか否かを判定する手段である画像判定部3を有する。すなわち画像判定部3はシャドウ判定手段とシャドウ比率判定手段を含む。
また、画像処理装置100は、画像データの各画素に対して画素の空間的位置に依存しない画像処理を行う空間一致処理部4、各画素に対して画素の空間的位置に依存する画像処理を行う空間変化処理部5、空間一致処理部4や空間変化処理部5によって処理された画像データを表示したり記録するために画像データを記憶するための出力側画像メモリ6、画像処理装置100の各構成要素間の画像データの流れを制御し、また各種の演算を行う制御部7を有する。
不図示の外部の画像記録装置や画像表示装置に画像データを送出することは、出力側インターフェース9(以下出力側I/F9ともいう。)を通して行う。
入力側画像メモリ1と出力側画像メモリ6は一体のメモリ装置を制御部7によりまたは多の手段で制御することにより使い分けても良い。またその他の構成要素については、その機能をハードウェアにより実現するものであっても、ソフトウェアにより実現するものであっても良く、さらに両者を複合することにより実現するものであっても良い。また制御部7に組み込まれたソフトウェアによりその機能を実現するものであっても良い。以下本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(実施形態1)
図2を用いて本発明の実施形態1について説明する。図2は実施形態1で行われる画像処理方法の一例を説明するフローチャートであり、図1に示す画像処理装置100を用いて実行することができる。
ステップS101により入力側画像メモリ1に画像が読み込まれる。次にステップS102で該画像の画像データの各画素がシャドウか非シャドウかを判定するシャドウ閾値Ltが設定されるともに、該画像データがシャドウ比率が大きい画像か否かを判定するシャドウ比率閾値Kが設定される。
ステップS103で、該画像データの各画素の輝度Lnを前記シャドウ閾値Ltと比較する工程が繰り返され、前記各画素の輝度がLtより小さくてシャドウと判定された画素の数及びそれ以外の画素の数が計数される。
ステップS104でステップS103の計数結果から該画像データのシャドウ比率が算出される。
ステップS105でステップS104で算出されたシャドウ比率とステップS102で設定されたシャドウ比率閾値Kから、該画像データがシャドウ比率が大きい画像データか否かが判定される。シャドウ比率が大きい画像データと判定された場合はステップS106に進んで該画像データの各画素に空間変化処理の一例である非特許文献3に記載の画像処理方法を適用し、シャドウ比率が高くない画像データと判定された場合はステップS107に進んで該画像データの各画素に空間一致処理の一例である非特許文献2に記載の画像処理方法を適用して画像処理を終了する。それぞれの処理の結果得られた輝度Lnfは出力側画像メモリ6に送られて記憶される。
以上説明した実施形態1の画像処理方法を適用した一例を図6に示す。図6は横軸に前記の輝度、縦軸にその輝度の画素の出現頻度をとった輝度ヒストグラムである。シャドウ閾値Lt、シャドウ部SH、非シャドウ部NSH及びヒストグラムの分布範囲を示す記号は図5と同様である。
図6(a)はシャドウ部の比率が予め定めたシャドウ比率閾値Kよりも小さい画像データの輝度ヒストグラムであり、図6(b)は該画像データに対して前記の空間一途処理を施して得られた画像データの輝度ヒストグラムである。図6は前述の図5と同じで横軸に輝度L、縦軸に出現頻度Nをとっている。以下図7及び図7についても同様である。図6(c)はシャドウ部の割合が予め定めたシャドウ比率閾値Kよりも大きい画像データの輝度ヒストグラムであり、図6(d)は該画像データに対して前記の空間変化処理を施して得られた画像データの輝度ヒストグラムである。図6(b)の輝度ヒストグラムから、画像データのヒストグラムの分布範囲はCoからCiとなり良好に保たれる一方、シャドウの再現が不充分という空間一致処理の問題点についても、原画像のシャドウ比率が元々小さいので、影響が少ないことが判る。図6(d)の輝度ヒストグラムから図6(c)ではシャドウ部SHに偏っていたヒストグラムの分布範囲がシャドウ部SHから非シャドウ部NSHの全体に広がり、シャドウ部の再現とコントラストを保つことが良好に行われていることが判る。
このように使い分けることにより、シャドウ部の比率が大きい画像データにもシャドウ部の比率が小さい画像データにも適切な画像処理が施され、シャドウ部を良好に再現することとコントラストを保つことが両立する。
(実施形態2)
次に図3を用いて本発明の実施形態2について説明する。図3は実施形態2で行われる画像処理方法の一例を説明するフローチャートであり、図1に示す画像処理装置100を用いて実行することができる。
ステップS201で入力側画像メモリ1に画像が読み込まれる。次にステップS202で該画像の画像データの各画素がシャドウか非シャドウかを判定するシャドウ閾値Ltが設定される。
ステップS203で、該画像データの各画素の輝度Lnを前記シャドウ閾値Ltと比較する工程が全画素について行われ、輝度Lnが前記シャドウ閾値より小さい画素についてはステップS204に進んで空間変化処理が適用され、それ以外の画素についてはステップS205に進んで空間一致処理が適用される。ステップS204及びステップS205の両方が終了すると画像処理を終了する。それぞれの処理の結果得られた各画素の輝度Lnfは出力側画像メモリ6に送られて記憶される。
以上説明した実施形態2の画像処理方法を適用した一例を図7に示す。図7は横軸に前記の輝度、縦軸にその輝度の画素の出現頻度をとった輝度ヒストグラムである。シャドウ閾値Lt、シャドウ部SH、非シャドウ部NSH及びヒストグラムの分布範囲を示す記号は図6と同様である。図7(d)の本発明の画像処理を適用した結果のヒストグラムの分布範囲は、Cjで示す。
図7(a)はシャドウ部から非シャドウ部まで広がりのある原画像の画像データの輝度ヒストグラムであり、図7(b)は該画像データに実施形態1で説明した画像処理と同じ空間一致処理を施して得られた画像データの輝度ヒストグラムである。図7(c)は該原画像の画像データに対して実施形態1で説明した画像処理と同じ空間変化処理を施して得られた画像データの輝度ヒストグラムである。図7(d)は該原画像の画像データに対して実施形態2の画像処理方法を施して得られた画像データの輝度ヒストグラムである。
図7(b)、図7(c)の各輝度ヒストグラムに対して図7(d)の輝度ヒストグラムを比べると、図7(b)ではシャドウ部の改善が不充分であり図7(c)ではシャドウ部は改善されているものの、ヒストグラムの分布範囲がCoからChにやや縮小している。一方図7(d)ではシャドウ部を良く再現するとともに、ヒストグラムの分布範囲の縮小も見られず画像全体のコントラストの再現効果が比較的に安定していることが判る。
このようにシャドウ部には空間変化処理を、非シャドウ部には空間一致処理を適用することで、シャドウ部から非シャドウ部まで広がりのある画像に対しても、良好なダイナミックレンジ圧縮が施されることが判る。
(実施形態3)
図4を用いて本発明の実施形態3について説明する。図4は実施形態3で行われる画像処理方法の一例を説明するフローチャートであり、図1に示す画像処理装置100を用いて実行することができる。
ステップS301で入力側画像メモリ1に画像が読み込まれる。次にステップS302で該画像の画像データの各画素がシャドウか非シャドウかを判定するシャドウ閾値が設定されるかまたは予め定められたシャドウ閾値Ltが読み込まれる。
ステップS303で、画像データの各画素に対して実施形態1で説明した空間一致処理を適用し、各画素の輝度LnがLncに変換される。
ステップS304で、画像データの各画素に対して実施形態1で説明した空間変化処理を適用し、各画素の輝度LnがLnvに変換される。
ステップS305でステップS303及びステップS304で算出されたそれぞれLnc及びLnvの値から判定用処理値Lnpを予め定められた所定の演算により算出する。Lnpとして例えばLncとLnvの算術平均値をとっても良いし幾何平均値をとっても良い。あるいは両者の大きい方または小さい方をとっても良い。このような演算は制御部7により実行されるが、必要に応じて別途演算手段を設けても良い。
ステップS306でステップS305で求められた判定用処理値LnpをステップS302で設定されたシャドウ閾値と比較して各画素がシャドウか非シャドウかを判定する。
ステップS306でシャドウと判定された画素についてはステップS307に進み、前記画像データの各画素の前記空間一致処理の結果求められた輝度Lncに重みJを乗じ、前記空間変化処理により求められた輝度Lnvに重み(1−J)を乗じ、それぞれの乗じられた値を加算して本実施形態の画像処理の結果の輝度Lnfとする。Jは1より小さく0.5より大きい値である。
ステップS306でシャドウでないと判定された場合は、ステップS308に進み、前記画像データの各画素の前記空間変化処理の結果求められた輝度Lnvに重みMを乗じ、前記空間一致処理の結果求められた輝度Lncに重み(1−M)を乗じ、それぞれの乗じられた値を加算して本実施形態の画像処理の結果の輝度Lnfとする。Mは1より小さく0.5より大きい値である。
ステップS307及びステップS308の両方が終了すると画像処理を終了する。それぞれの処理の結果得られた各画素の輝度Lnfは出力側画像メモリ6に送られて記憶される。
以上説明した実施形態3の画像処理方法を適用した一例を図8に示す。図8は横軸に前記の輝度、縦軸にその輝度の画素の出現頻度をとったヒストグラムである。シャドウ閾値Lt、シャドウ部SH、非シャドウ部NSH及びヒストグラムの分布範囲を示す記号は図7と同様である。
図8(a)はシャドウ部から非シャドウ部まで広がりのある原画像の画像データの輝度ヒストグラムであり、図8(b)は該原画像の画像データに実施形態1で説明した画像処理と同じ空間一致処理を施して得られた画像の輝度ヒストグラムである。図8(c)は該原画像の画像データに対して実施形態1で説明した画像処理と同じ空間変化処理を施して得られた画像データの輝度ヒストグラムである。図8(d)は該原画像の画像データに対して実施形態3の画像処理方法を施して得られた画像データの輝度ヒストグラムである。
図8(b)、図8(c)の各輝度ヒストグラムに対して図8(d)の輝度ヒストグラムを比べると、図8(b)ではシャドウ部の改善が不充分であり図8(c)ではヒストグラムの分布範囲がChが図8(d)に比べて小さい。それに対し図8(d)ではシャドウ部を良く再現するとともに、ヒストグラムの分布範囲がCjで示されるようにシャドウ部から非シャドウ部まで広がっていて、画像全体のコントラストの再現効果が比較的に安定していることが判る。
以上説明した各実施形態においては、シャドウ閾値やシャドウ比率閾値は各フローチャートのそれぞれのステップで設定したが、前述のように予め定められた値を用いても良い。それぞれのステップで設定する場合の方法も前述のように、様々な方法が可能である。
また以上説明した空間一致処理と空間変化処理を使い分けるためのパラメータとして、シャドウか非シャドウかでなく、ほかのパラメータに基づき画像処理方法を選択しても良く、それによって、多様な画像処理が可能になり画像処理の様々な目的に対応することができる。
本発明に係る画像処理方法を実行する画像処理装置の適用例として、撮像装置や記録装置及び表示装置を本発明の画像処理装置100に接続した画像入出力システムを例に説明する。図9は、図1に示した画像処理装置100が適用された画像入出力システム200の機能ブロック図である。画像処理装置100の内部構成は図1に示したとおりであるが、図9には入力I/F8と出力I/F9のみ図示した。
撮像装置であるデジタルカメラ201は画像処理装置100の入力I/F8に接続されている。表示装置である液晶モニタ202は画像処理装置100の出力I/F9に接続されている。記録装置であるインクジェットプリンタ203は画像処理装置100の出力I/F9に接続されている。液晶モニタ202には、画像処理装置100に入力された段階の画像から前述のような画像処理を終了した段階の画像またそれらの途中の段階の画像を表示することが可能なように構成されている。
操作部204は画像処理装置100に接続され、画像入出力システム200全体を操作する手段として用いられる。
デジタルカメラは近年のCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサの性能向上やデジタルカメラ自体の画像処理性能の向上により、輝度の範囲が最大対最小で1000:1を越えるものも実用的になってきている。一方液晶モニタの表示できる輝度範囲を、前述のように広い範囲にすることは難しく、また表示装置においては使用環境を暗室にしない限り、使用環境で用いられている照明光が表示装置の表面で反射して、実効的な輝度範囲を狭める要因になり、撮像装置に匹敵する輝度範囲を得ることは難しい。
また、インクジェットプリンタのような記録装置を用いた画像記録においては、用いられる記録用紙や染料または顔料の品質にも依存するが、一定の照明条件において輝度最小すなわち黒色にプリントされた部分においても、光の反射率を1%より充分に小さくすることは容易ではない。従って、前述の照明条件において輝度最大すなわち白紙部分の光の反射率が、黒色にプリントされた部分の光の反射率に対して100:1を大幅に越えることは難しい。
本発明の画像処理装置100により、デジタルカメラ201で撮像され画像処理装置100に入力された画像を、シャドウ部の再現性とコントラストを保つことを両立させてダイナミックレンジを圧縮し、液晶モニタ202に表示しまたインクジェットプリンタ203に出力することができる。
なお、本実施の形態において、画像処理装置が適用された例として撮像装置としてはデジタルカメラを例にとり説明したが、CCDラインセンサを用いた原稿読みとり装置や印刷用の製版装置に用いられるドラム回転式で光電子増倍管を用いた画像入力装置にも適用可能である。表示装置としては液晶モニタに限らずプラズマディスプレイ装置等の画像表示装置にも適用可能である。記録装置としてはインクジェットプリンタに限らず、レーザプリンタや熱転写プリンタにも適用可能である。また表示装置や記録装置に限らず、本発明の画像処理装置によりダイナミックレンジを圧縮された画像を、ハードディスクドライブ装置などの大容量記憶装置に送出する用に構成することもできる。
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置の制御部であるコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム及び該プログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
その他、本発明に係る画像処理装置を構成する各構成の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明の画像処理方法を実施する画像処理装置の一例である。 本発明の第1の実施形態を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態を説明するフローチャートである。 画像及び画像に対してそれぞれ従来知られた空間一致処理及び空間変化処理を施して得られた画像の輝度ヒストグラムを示す図である。 本発明の第1の実施形態を施した結果を説明するための輝度ヒストグラムである。 本発明の第2の実施形態を施した結果を説明するための輝度ヒストグラムである。 本発明の第3の実施形態を施した結果を説明するための輝度ヒストグラムである。 本発明の画像処理方法を実施する画像処理装置を、撮像装置や表示装置及び記録装置と接続して構成した画像入出力システムを示す図である。
符号の説明
1 入力側画像メモリ
2 閾値設定部
3 画素判定部
4 空間一致処理部
5 空間変化処理部
6 出力側画像メモリ
7 制御部
8 入力側インターフェース
9 出力側インターフェース
100 画像処理装置
200 画像入出力システム
201 デジタルカメラ
202 液晶モニタ
203 インクジェットプリンタ
204 操作部

Claims (10)

  1. 複数の画素で構成された画像データの画像処理方法において、
    前記画像データの各画素の輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定工程と、
    前記シャドウ判定工程で、輝度が前記シャドウ閾値よりも小さいと判定されたシャドウ画素の前記画像データに占める比率をシャドウ比率閾値と比較するシャドウ比率判定工程とを含み、
    前記シャドウ比率判定工程での判定結果に基づいて、前記画像データの各画素に対して該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理または前記画像データの各画素に対して該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す画像処理工程とを含むことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記画像処理工程は、
    前記シャドウ比率判定工程で、前記画像データに占めるシャドウ画素の比率が前記シャドウ比率閾値よりも小さいと判定された場合に前記画像データの各画素に対して前記第1の画像処理を施し、
    前記シャドウ比率判定工程で、前記画像データに占めるシャドウ画素の比率が前記シャドウ比率閾値よりも大きいと判定された場合に前記画像データの各画素に対して前記第2の画像処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 複数の画素で構成された画像データの画像処理方法において、
    前記画像データの各画素の輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定工程と、
    前記シャドウ判定工程で、輝度が前記シャドウ閾値以上と判定された画素に対して該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理を施し、
    前記シャドウ判定工程で、輝度が前記シャドウ閾値よりも小さいと判定された画素に対して該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す画像処理工程を含むことを特徴とする画像処理方法。
  4. 複数の画素で構成された画像データの画像処理方法において、
    前記画像データの各画素について該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理を施す第1の画像処理工程と、
    前記画像データの各画素について該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す第2の画像処理工程と、
    前記各画素について、前記第1の画像処理工程及び前記第2の画像処理工程で画像処理を施された結果から判定用輝度を演算する判定用輝度演算工程と、
    前記各画素について、前記判定用輝度演算工程で算出された判定用輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定工程と、
    前記各画素について、前記シャドウ判定工程での判定結果に基づいて画像処理の重み付けを行う重み付け工程と、
    前記重み付けと、前記第1及び第2の画像処理工程での結果に基づいて、前記各画素の輝度とする画像処理工程とを含むことを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記重み付け工程は、前記シャドウ判定工程で判定用輝度が前記シャドウ閾値以上と判定された画素に対して、前記第1の画像処理工程の結果の重み付けを前記第2の画像処理工程の結果より大きくし、
    前記シャドウ判定工程で判定用輝度が前記シャドウ閾値よりも小さいと判定された画素に対して、前記第2の画像処理工程の結果の重み付けを前記第1の画像処理工程の結果よりも大きくすることを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 複数の画素で構成された画像データを処理する画像処理装置であり、
    前記画像データの各画素の輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定手段と、
    前記シャドウ判定手段で、輝度が前記シャドウ閾値よりも小さいと判定されたシャドウ画素の前記画像データに占める比率と、シャドウ比率閾値とを比較するシャドウ比率判定手段とを有し、
    前記シャドウ比率判定手段での判定結果に基づいて、前記画像データの各画素に対して該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理または前記画像データの各画素に対して該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す画像処理手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  7. 前記画像処理手段は、
    前記シャドウ比率判定手段で、前記画像データに占めるシャドウ画素の比率が前記シャドウ比率閾値よりも小さいと判定された場合に前記画像データの各画素に対して前記第1の画像処理を施し、
    前記シャドウ比率判定手段で、前記画像データに占めるシャドウ画素の比率が前記シャドウ比率閾値よりも大きいと判定された場合に前記画像データの各画素に対して前記第2の画像処理を施すことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 複数の画素で構成された画像データを処理する画像処理装置であり、
    前記画像データの各画素の輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定手段と、
    前記シャドウ判定手段で、輝度が前記シャドウ閾値以上と判定された画素に対して該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理を施す第1の画像処理手段と、
    前記シャドウ判定手段で、輝度が前記シャドウ閾値よりも小さいと判定された画素に対して該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す第2の画像処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  9. 複数の画素で構成された画像データを処理する画像処理装置であり、
    前記画像データの各画素について該画素の空間的位置に依存しない第1の画像処理を施す第1の画像処理手段と、
    前記画像データの各画素について該画素の空間的位置に依存する第2の画像処理を施す第2の画像処理手段とを有し、
    前記各画素について、前記第1の画像処理手段及び前記第2の画像処理手段で画像処理を施された結果から判定用輝度を演算する判定用輝度演算手段と、
    前記各画素について、前記判定用輝度演算手段で算出された判定用輝度をシャドウ閾値と比較するシャドウ判定手段と、
    前記各画素について、前記シャドウ判定手段での判定結果に基づいて画像処理の重み付けを行う重み付け手段と、
    前記重み付けと、前記第1及び第2の画像処理手段で画像処理を施された結果に基づいて、前記各画素の輝度とすることを特徴とする画像処理装置。
  10. 前記重み付け手段は、前記シャドウ判定手段で判定用輝度が前記シャドウ閾値以上の画素に対して、前記第1の画像処理手段の結果の重み付けを前記第2の画像処理手段の結果より大きくし、
    前記シャドウ判定手段で判定用輝度が前記シャドウ閾値よりも小さい画素に対して、前記第2の画像処理手段の結果の重み付けを前記第1の画像処理手段の結果よりも大きくすることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
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