JP2006312842A - 構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法 - Google Patents

構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 下部ストッパ部材と上部ストッパ部材との相対的な位置ずれを生じることなく、しかも据え付け方法の自由度を高めることができる構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法を堤供すること。
【解決手段】 下部ストッパ部材1の上向き突起2が、上部ストッパ部材3の下向き開口凹部4内に配置されている構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法において、下部ストッパ部材1と、上部ストッパ部材3とに、それぞれ間隔をおいて複数の雌ねじ孔またはピン孔を設け、下部ストッパ部材1と上部ストッパ部材3とを連結部材16およびボルト31,32(またはピン)により着脱可能に固定して、上部ストッパ部材3および下部ストッパ部材1とを相対的に移動不能に仮固定し、次いで、下部ストッパ部材1を下部構造物23に固定し、上部ストッパ部材3を上部構造物22に固定した後、連結部材16を取り外して仮固定を解除する。
【選択図】図1

Description

本発明は、橋梁その他の構造物が、水平地震力により橋台、橋脚その他の下部構造物から落下するのを防止するための構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法に関する。
従来、ゴム支承等の支承装置により支承されている橋梁等の上部構造物が強大な水平地震力により橋台または橋脚等の下部構造物から落下するのを防止するための移動制限用(変位制限用)ストッパ装置として、図12および図13に示すように、下部構造物23の上部に固定される下部ストッパ部材33の上面の中央に係止用上向き突起34を一体に設け、かつ上部構造物22の下部に固定される上部ストッパ部材35の下面の中央に係止用下向き開口凹部36を設け、その下向き開口凹部36内に前記上向き突起34を配置し、下部ストッパ部材33の上面と上部ストッパ部材35の下面との間に、ゴム製位置決め片38を介在させる移動制限用ストッパ装置37が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようにゴム製位置決め片38を使用すると、下部構造物23に下部ストッパ部材33を固定した状態で、上部ストッパ部材35の上部を埋込むように構造物用コンクリート41を打設する場合、下部ストッパ部材33の上向き突起34および上部ストッパ部材35の下向き開口凹部36の周囲において下部ストッパ部材33および上部ストッパ部材35の間に設けられた3個以上のゴム製位置決め片38により、下部ストッパ部材33の上面10と上部ストッパ部材35の下面19との間に所要の間隙Gを確保しておくことができる。
また、前記のような移動制限用ストッパ装置37を据え付ける場合には、下部ストッパ部材33の上面と上部ストッパ部材35の下面との間に、ゴムのようなゴム製位置決め片38を介在させた状態で、上部ストッパ部材35の上面側に配置の複数の仮止め用ビス39(図13および図14参照)により、上部ストッパ部材35と下部ストッパ部材33とを仮固定した移動制限用ストッパ装置37を下部構造物23上に設置した後、上部ストッパ部材35の周囲に型枠40を配置し、上部構造物側の鉄筋を組む上で邪魔になっていると共にコンクリート打設前に撤去すべき前記仮止め用ビス39を、上部構造物側の鉄筋を組む前に取り外した後、上部工用の鉄筋を組み、その後、コンクリート41を打設して上部構造物22を構築して、上部ストッパ35の上部を上部構造物22に固定するように据え付けていた。
実公平02−48494号公報
従来のストッパ装置37の場合は、仮止め用ビス39およびゴム製位置決め片38により、下部ストッパ部材33と上部ストッパ部材35との位置決めを行っており、しかも、コンクリート41に埋め込むことのできない仮止め用ビス39を、上部工用の鉄筋を組む前に仮止め用ビス39を取り外す必要があったので、上部工用の鉄筋の配筋作業時等においてゴム製位置決め片38のみにより上部ストッパ部材35を支持することになるので、ゴム製位置決め片38の上部を上部ストッパ部材35の凹部に嵌合配置されていても、横剛性の小さいゴム製位置決め片38であるので、配筋作業時において弾性下部ストッパ部材33と上部ストッパ部材35との相対的な横方向の位置がずれてしまう恐れがあるため、正確に位置を修正した後、上部構造物22のコンクリート41を打設する必要があり、これらの作業に高度の熟練を要すると共に、ストッパ装置37の据付施工が煩雑であった。
また、移動制限用ストッパ装置37の下部ストッパ部材35を下部構造物23に固定して仮止め用ビス39を取り外した後に、上部構造物22を構築して上部ストッパ部材36を固定する据え付け手順のみとなり、移動制限用ストッパ装置37全体を上部構造物側に固定し吊り下げ支持させて、下部構造物側に据え付けることができず、据え付け施工の自由度が低い据え付け方法であった。
本発明は、移動制限用ストッパ装置における下部ストッパ部材と上部ストッパ部材との相対的な位置ずれを生じることなく正確な位置に据え付けることができ、しかも据え付け方法の自由度を高めることができる構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法を堤供することを目的とする。
前記の目的を達成するために第1発明の構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法においては、下部構造物に固定される下部ストッパ部材の上面に係止用上向き突起が一体に設けられ、上部構造物に固定される上部ストッパ部材の下面に係止用下向き開口凹部が設けられ、前記上向き突起が下向き開口凹部内に配置されている構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法において、前記下部ストッパ部材と上部ストッパ部材とにおける前後方向の前後の両側に、横方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔またはピン孔を設け、前記各前後の両側に連結部材を配置すると共に、前記連結部材に挿通されると共に前記下部ストッパ部材の各雌ねじ孔にねじ込まれるボルトまたはピン孔に挿入されるピンにより着脱可能に連結部材の一端側を固定し、かつ前記連結部材に挿通されると共に前記上部ストッパ部材の各雌ねじ孔にねじ込まれるボルトまたはピン孔に挿入されるピンにより着脱可能に連結部材の他端側を固定して、前記上部ストッパ部材と下部ストッパ部材とを前後の連結部材により相対的に移動不能に仮固定し、次いで、前記下部ストッパ部材を下部構造物に固定し、上部ストッパ部材を上部構造物に固定した後、前記各連結部材およびこれを固定しているボルトまたはピンを取り外して仮固定を解除することを特徴とする。
第2発明では、第1発明の構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法において、上部ストッパ部材と下部ストッパ部材とを連結部材およびボルトまたはピンにより相対的に移動不能に仮固定した状態で、上部ストッパ部材を上部構造物に固定して上部構造物に吊り下げ支持させた状態で上部構造物と共に構造物移動制限用ストッパ装置を設置場所まで搬送して、下部ストッパ部材における下部アンカー材を下部構造物の凹部内に配置し、次いで前記凹部内にモルタル等の充填材を充填して、下部ストッパ部材を下部構造物に固定することを特徴とする。
第3発明では、第1または第2発明の構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法において、前記各連結部材は、上部ストッパ部材の側面と下部ストッパ部材の側面に縦向きに当接された板状部材であり、上部ストッパ部材の側面に横方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔またはピン孔が横向きに設けられ、かつ下部ストッパ部材の側面に横方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔またはピン孔が横向きに設けられ、前記板状部材の上部および下部に複数のボルト挿通孔またはピン挿通孔を備えていることを特徴とする。
第4発明では、第1または第2発明の構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法において、前記各連結部材は、上部ストッパ部材の側面に縦向きに当接される縦部分と、下部ストッパ部材の上面に横向きに当接される横部分とを一体に有する断面L字状部材であり、上部ストッパ部材の側面に横方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔またはピン孔が横向きに設けられ、かつ下部ストッパ部材の上面に横方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔またはピン孔が縦向きに設けられ、前記断面L字状部材の縦部分および横部分に複数のボルト挿通孔またはピン挿通孔を備えていることを特徴とする。
第1発明によると、下部ストッパ部材と上部ストッパ部材とを、これらの両側に配置した連結部材およびこれを固定するボルトまたはピンにより仮固定し、各ストッパ部材を上部構造物または下部構造物に固定した後、前記各連結部材およびこれを固定しているボルトまたはピンを取り外して仮固定を解除するので、移動制限用ストッパ装置における下部ストッパ部材と上部ストッパ部材との相対的な位置ずれを生じることなく正確な位置に据え付けることができ、しかも上部ストッパ部材の上部構造物への固定または下部ストッパ部材の下部構造物への固定のいずれを先にしても、下部ストッパ部材と上部ストッパ部材を正確に据え付けることができるので、据付方法の自由度を高めることができる。
第2発明によると、連結部材により上部ストッパ部材と下部ストッパ部材とを仮固定した状態で、しかも上部構造物に吊り下げ支持させた状態で、構造物移動制限用ストッパ装置を下部構造物上に搬送設置するので、上部構造物の搬送と同時にストッパ装置を搬送することができるので、効率よく構造物移動制限用ストッパ装置を搬送配置することができる。
第3発明によると、上部および下部に複数のボルト挿通孔またはピン挿通孔を有する板状部材およびボルトまたはピンにより、上部ストッパ部材と下部ストッパ部材とに設けられた横向きの雌ねじ孔またはピン孔に連結部材のボルト挿通孔またはピン挿通孔を合わせて、連結部材を容易にボルトまたはピンにより仮固定することができると共に、ボルトまたはピンを取り外すことにより容易に仮固定を解除することができ、板状部材からなる連結部材でよいので、連結部材の構成が簡単である。
第4発明によると、縦部分および横部分に複数のボルト挿通孔またはピン挿通孔を有する断面L字状部材の連結部材およびボルトまたはピンにより、上部ストッパ部材に設けられた横向きの雌ねじ孔またはピン孔と、下部ストッパ部材に設けられた縦向きの雌ねじ孔またはに連結部材のボルト挿通孔を合わせて、断面L字状の連結部材を容易にボルトにより仮固定することができ、また、上部ストッパ部材と下部ストッパ部材の横方向の長さが異なる場合にも、容易に上部ストッパ部材と下部ストッパ部材とを仮固定して移動不能に一体化することができると共に、ボルトを取り外すことにより容易に仮固定を解除して据え付けることができる。
次に、本発明を図示の実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1ないし図7は、本発明の構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法の一実施形態を示すものであって、先ず、図1〜図3を参照して、この構造物移動制限用(変位制限用)ストッパ装置30(以下、単にストッパ装置30とも言う)の構造およびそのストッパ装置30における下部ストッパ部材1と上部ストッパ部材3とが相対的に移動不能に連結されている状態について説明する。
構造物移動制限用ストッパ装置30は、下部構造物23に固定される下部ストッパ部材1と、上部構造物22に固定される上部ストッパ部材3とにより構成され、図示の形態では、鋼製の下部ストッパ部材1の下部に、複数の雌ねじ筒8が一体に設けられ、その雌ねじ筒8には鋼棒からなる下部アンカー部材9の上端の雄ねじ部が螺合され、かつその下部アンカー部材9は雌ねじ筒8に対し溶接により固着され、さらに下部ストッパ部材1の上面10の中央には断面円形の係止用上向き突起2が一体に設けられている。
また、前記下部ストッパ部材1の上面10には、その上向き突起2の周囲において複数(例えば2つ)の板状のゴム製位置決め片5(図5に2点鎖線で示す)が、突起周囲に間隔をおいて平行に設けられ、板状のゴム製位置決め片5の下部は、下部ストッパ部材1に接着剤等により固定されている。
下部ストッパ部材1の橋軸方向の両側外面は、垂直な縦外面6とされ、その縦外面6には、橋軸直角方向に間隔をおいて複数(2つ)の雌ねじ孔6aが横向きに間隔をおいて設けられている。
なお、前記のゴム製位置決め片5は、下部ストッパ部材1と上部ストッパ部材3との上下方向の位置決めを行い、これらの間に所定の上下方向の間隙Gを設ける作用、および後記の連結部材を取付ける場合のスペーサとして機能しているものであり、前記のゴム製位置決め片5は上部構造物22が設置され、また、前記上部構造物22の鉛直荷重を負担しない下部ストッパ部材1が設置された後では、なくてもよいものである。
なお、後記の連結部材が取り外された後においては、下部ストッパ部材1に対する上部ストッパ部材3の横移動量が比較的小さい場合は、ゴム製位置決め片5の上部が弾性変形し、また下部ストッパ部材1に対する上部ストッパ部材3の横移動量が一定以上になると、ゴム製位置決め片5は上部ストッパ部材3の下面19をスライドする。
前記のゴム製位置決め片5は、下部ストッパ部材1または上部ストッパ部材3のいずれか一方に固定しても固定しなくてもよく、固定する場合には、例えば、前記実施形態と逆に、予めゴム製位置決め片5の上部を上部ストッパ部材3に固定してもよい。
また、ゴム製位置決め片5の数は3個または5個以上であってもよい。また、前記のゴム製位置決め片5を上下に分離可能にし、上下の位置決め片の境界面でスライド可能な形態でもよい。ゴム製位置決め片5の固定手段としては、例えば、ビスまたは接着剤により固着するようにしてもよい。
前記の雌ねじ孔6aには、仮止め治具として断面L字状の鋼製連結部材16の下部縦部分16aが、ボルト31により着脱可能に連結固定されることで、上部ストッパ部材3と連結一体化されて、搬送・設置されるようにされる。
図2,3,4に示すように、鋼製上部ストッパ部材3の上部天板11上面の長手方向(橋軸方向)には、間隔をおいて鋼製せん断キーとしての複数の横断面円形の突起7が縦向きに設けられ、その突起7の周囲に橋軸方向および橋軸直角方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔12が設けられ、前記突起7と鋼製上部構造物15(22)側に固定されたソールプレート等の支承鋼板20の下向き開口凹部または貫通孔21との嵌合により、上部ストッパ部材3と支承鋼板20の横方向の一体化が図られ、鋼製上部構造物15(22)の底板または下部フランジ26のボルト挿通孔27と支承鋼板20のボルト挿通孔28に挿通されると共に、前記雌ねじ孔12にねじ込まれる鋼製上部構造物15(22)側に配置されるボルト29により、上部ストッパ部材3と上部構造物15(22)との上下方向の一体化が図られるようにされている。
さらに上部ストッパ部材3の下面19の中央には、円形または上部構造物長手方向に延長する長円形等の係止用下向き開口凹部4が、前記天板11に一体の周側壁部13の内面により形成されている。
前記係止用下向き開口凹部4の周囲における周側壁部13の下面は、水平な平坦面とされ、その周側壁部13の下面には、橋軸方向および橋軸直角方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔17が下面側に開口するように縦向きに設けられている。
前記周側壁部13の下面側の雌ねじ孔17に、前記鋼製連結部材16の上部横部分16bがボルト32により、着脱可能に連結固定されて、上部ストッパ部材3と連結部材16との一体化または分離が図られ、このようにして、下部ストッパ部材1と上部ストッパ部材3とは、ボルト31,32により着脱可能な連結部材16の一端側および他端側を着脱可能に固定することにより、一体に連結固定されて、相対的に横移動不能に固定されたり、固定されるべき各構造物22,23に固定された後においては、ボルト31,32および連結部材16の取り外しにより、相対的に横移動可能に開放される。
前記のように、構造物移動制限用ストッパ設置30は、構造物22,23に据え付け設置される前の状態では、前記の連結部材16により、上部ストッパ部材3と下部ストッパ部材1とが一体化された状態で搬送可能にされる。また、前記の連結部材16とボルト31,32は、上部構造物等の構造物22(15),23と干渉しない位置に設置されており、また、ストッパ装置30の搬送設置作業の邪魔にならないように連結部材16は、下部ストッパ部材1および上部ストッパ部材3の橋軸直角方向の寸法よりも小さく設定されている。
また、連結部材16における下部縦部分16aの高さ寸法は、下部ストッパ部材1の水平な下部ストッパ部材本体14の高さ寸法よりも高くされ、また、下部ストッパ部材本体14の下面レベルに、連結部材16の下面レベルを合わせることで、雌ねじ孔6aに縦部分16aのボルト挿通孔が合致するようにされている。
前記のように、連結部材16およびこれに挿通されるボルト31、32により着脱可能に一体化される下部ストッパ部材1と上部ストッパ部材3とを一体化して備えているストッパ装置30であるので、ストッパ装置30の下部ストッパ部材1におけるアンカー部材9を、下部構造物23側に埋め込み固定した後、上部ストッパ部材3における突起7に、ソールプレートからなる支承鋼板20における凹部または貫通孔21を嵌合した状態で、支承鋼板20の下面を、上部ストッパ部材3の上面に載置される。
なお、図示を省略するが、前記の構造物移動制限用ストッパ装置30に並列して、上部構造物22と下部構造物23との間には、上部構造物22の荷重を支承する弾性支承装置等の支承装置が設置される。
前記のように、ソールプレート等の支承鋼板20の下面を上部ストッパ部材3の上面に載置した後、上部構造物22における底板あるいは下部フランジ26に設けたボルト挿通孔27と、支承鋼板20のボルト挿通孔28とに渡って挿通されると共に、上部ストッパ部材3の雌ねじ孔12にねじ込み固定されたボルト29により、上部ストッパ部材3は、上部構造物22に着脱可能に取付けられている。
このように、上部ストッパ部材3の上部に上部構造物15(22)を設置する場合に、従来では、上部ストッパ部材3と下部ストッパ部材8とは、ゴム製位置決め片5のみにより、上部ストッパ部材3と下部ストッパ部材1とが、係合しているだけであるので、下部構造物23にストッパ装置30を設置した後、上部構造物22を上部ストッパ部材3に載置した場合に、相対的に上下のストッパ部材3,1が横方向に変位したりして、正確に精度よく設置することができなかったが、本発明では、連結部材16により上部ストッパ部材3は下部ストッパ部材1に固定されているので、上部ストッパ部材3が下部ストッパ部材1に対して上下方向あるいは横方向に相対的に変位することがないので、下部ストッパ部材1と上部ストッパ部材3を、下部構造物23または上部構造物22に正確に配置して固定することができる。
しかも、上部ストッパ部材3に下部ストッパ部材1が、連結部材16およびボルト31,32により連結一体化した状態(図1〜図3に示す仮固定状態)から図6および図7に示すように、連結部材16を固定しているボルト31,32を取り外すことにより仮固定を解除し、上部ストッパ部材3および下部ストッパ部材1を、上部構造物22または下部構造物23に正確に据え付けることができる。また、各連結部材16およびこれらを固定しているボルト31,32の取り外しも容易に行なうことができる。
(他の据付形態)
なお、前記のような構造物移動制限用ストッパ装置30の据付方法以外にも、本発明において使用されるストッパ装置30は、連結部材16およびこれを固定するボルト31,32により着脱自在に一体化される下部ストッパ部材1と上部ストッパ部材3とを仮止め一体化しているストッパ装置30であり、しかも、上部ストッパ部材3の上面側に上部構造物22への取付固定が可能な雌ねじ孔12を備えているので、ストッパ装置30をボルト29により上部構造物15(22)に固定した状態、すなわち、上部構造物15(22)にストッパ装置30の上部を固定して、上部構造物15(22)に吊り下げ状態での搬送して設置することも可能になるので、次に、この形態の据付方法について前記と同様に図1〜図7を参照して説明する。
前記のように、上部ストッパ部材3と下部ストッパ部材1が、連結部材16およびこれを固定しているボルト31,32により分離可能に連結一体化されているストッパ装置30を上部構造物23の下部底板または下部フランジ26に、ボルト29により固定しておくと、上部構造物23の搬送時に、ストッパ装置30も同時に搬送することができる。
前記のように、ストッパ装置30を上部構造物23と共に吊り下げ搬送する場合で、下部ストッパ部材1の下部に下部アンカー部材9を備えている形態では、図1に2点鎖線で示すように、下部構造物22に、個々の下部アンカー部材9に対応したアンカー部材配置用凹部25を設けておき、そのアンカー部材配置用凹部25に、下部ストッパ部材1の下部アンカー部材9の下部を配置するようにすればよく、下部アンカー部材9の下部を前記アンカー部材配置用凹部25に配置し、レベル調整した状態で、無収縮モルタル等の硬化性充填剤42を充填・硬化して、下部ストッパ部材1を下部構造物23に固定した後、上部ストッパ部材3と下部ストッパ部材1を連結している連結部材16およびこれを固定しているすべてのボルト31,32を取り外すことにより仮固定を解除し、上部ストッパ部材3と下部ストッパ部材1をそれぞれ上部構造物22および下部構造物23の所定の位置に固定して、構造物移動制限用ストッパ装置30を上部構造物22および下部構造物23の所定の位置に精度よく正確に据え付けることができる。
このように据え付けられたストッパ装置30では、ストッパ装置30における下向き開口凹部4の橋軸方向の両端部内面と上向き突起2との間に、構造物伸縮許容間隙Lが設けられているので、上部構造物22は自由に伸縮することができる。
前記実施形態のように、前記下向き開口凹部4における構造物長手方向の両端部と上向き突起2との間には構造物伸縮許容間隙Lを設けるのが一般的であるが、上部構造物22が平面円弧状の曲線状である場合には、橋軸方向および橋軸直角方向の2方向の間隙が必要になる。また、橋軸方向および橋軸直角方向の2方向について固定とする場合には、間隙を設ける必要がない。
また、このように据え付けられたストッパ装置30では、地震時等に上部工となる上部構造物15(22)あるいは下部工となる下部構造物23が相対的に横移動すると、前記周側壁13の内面と係止用上向き突起2とが確実に係合されるので、上部構造物22の横移動が防止される。
なお、前記上部ストッパ部材3が前記下部ストッパ部材1に固定されたゴム製位置決め片5の上部に載置され、かつ下部ストッパ部材1の上面10と上部ストッパ部材3の下面19との間に間隙Gが設けられている状態で、前記上部ストッパ部材3と下部ストッパ部材1とが、連結部材16およびボルト31,32により連結固定されるため、前記のゴム製位置決め片5は、連結部材16を固定する時のスペーサとして、下部ストッパ部材1と上部ストッパ部材3との上下方向の位置決め作用もしている。
次に、上部構造物22が、鉄筋コンクリート製の上部構造物22であり、また、上部ストッパ部材3の周側壁13の縦外面13aと、下部ストッパ部材1の縦外面6とが、同じ垂直面状に配置可能な形態について、図8以降の実施形態を参照して説明する。
図8および図9は、上部ストッパ部材3と下部ストッパ部材1とを連結部材16およびボルト31,32により一体化したストッパ装置30を、上部構造物23と下部構造物22に固定した状態が示されている。
まず、ストッパ装置30の構造について、前記の実施形態と相違する部分を主に説明すると、上部ストッパ部材3の天板11の上面に、橋軸方向および橋軸直角方向に間隔をおいて上部アンカー部材18の基端雄ねじ部をねじ込み固定するための複数の雌ねじ孔12aが設けられ、前記各雌ねじ孔12aに上部アンカー部材18の下部雄ねじ部がねじ込まれて溶接により固定されている。
また、この形態では、上部ストッパ部材3と下部ストッパ部材1における橋軸直角方向の巾寸法が同じ寸法とされ、各ストッパ部材1,3の橋軸直角方向の両側面は、同一垂直面状になるような縦外面6,43とされ、その各縦外面6,43に、橋軸方向に間隔をおいて横向きに複数の雌ねじ孔6a,43aが設けられている。
前記のように、この形態では、上部ストッパ部材3および下部ストッパ部材1の橋軸直角方向の縦外面6,43が、同じ垂直な縦側面とされているので、連結部材16も、単純な矩形状鋼板の連結部材16とすることができ、図1に示す連結部材16よりも、簡単な構成の連結治具とすることができる。
この形態では、下部構造物23に下部ストッパ部材1の下部アンカー部材9を埋め込み固定した後、上部ストッパ部材3の周囲に型枠を配置した後、その上部にコンクリート41を打設して上部構造物22を構築し、その後、連結部材16およびこれを固定しているボルト31,32を取り外すことにより仮固定を解除し、ストッパ装置30を上部構造物22と下部構造物23の間に据え付けることができる。
また、前記実施形態の変形形態として、前記と同様に、上部構造物22にストッパ装置30を取付けて、上部構造物22と共に下部構造物23の設置場所まで搬送し、ストッパ装置30の下部ストッパ部材1の下部アンカー部材9を下部構造物23のアンカー部材配置用凹部25に配置して、無収縮モルタル等の硬化性充填剤42により固定した後、連結部材16およびこれを固定しているボルト31,32を取り外して、上部ストッパ部材3および下部ストッパ部材1を、上部構造物22および下部構造物23にそれぞれ固定して、ストッパ装置30を据え付けるようにしてもよい。
本発明を実施する場合、下部ストッパ部材1の橋軸直角方向の巾寸法が上部ストッパ部材の橋軸直角方向の巾寸法よりも大きい場合などでは、図1〜図3に示す連結部材16を反転配置するような形態が可能で、上部ストッパ部材3の縦外面に、複数の雌ねじ孔を横向きに間隔をおいて設け、下部ストッパ部材1の上面に横方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔を縦向きに設け、連結部材16の上部縦部分を上部ストッパ部材3の縦外面に固定し、連結部材16の下部横部分を下部ストッパ部材1の上面に固定するようにしてもよい。
本発明を実施する場合、下部構造物23が鋼製である場合には、下部ストッパ部材1を溶接またはボルトにより固定するようにすればよい。
前記実施形態では、下部ストッパ部材と上部ストッパ部材とに雌ねじ孔を設け、ボルトにより連結部材を取り付けるようにした形態を示したが、本発明を実施する場合、下部ストッパ部材と上部ストッパ部材にピン孔を設け、ピンにより連結部材を取り付ける(仮固定する)ようにしてもよく、横方向にピンを挿入する場合は、横方向にピンが抜け出さないように、必要に応じ抜け出し防止手段を設けるとよい。なお、縦向きのピン孔で孔先端部が拡径するピン孔を有する形態のピン孔では、先端に拡径可能な係止部を有する連結機能を有するピンを使用するようにしてもよい。
構造物移動制限用ストッパ装置における上部ストッパ部材および下部ストッパ部材を連結部材により連結した状態で、それぞれ上部構造物および下部構造物に固定して状態を示す橋軸方向から見た一部縦断正面図である。 図1の一部縦断側面図である。 図2における上部ストッパ部材も切断して示す一部縦断側面図である。 上部ストッパ部材を示すものであって、(a)は一部横断平面図、(b)は一部縦断正面図である。 下部ストッパ部材を示すものであって、(a)は平面図、(b)はは一部縦断正面図である。 図1の状態から連結部材およびこれを取付けているボルトを取り外した状態を示す一部縦断正面図である。 図6の一部縦断側面図である。 構造物移動制限用ストッパ装置における上部ストッパ部材および下部ストッパ部材を連結部材により連結した状態で、それぞれ鉄筋コンクリート製上部構造物および下部構造物に固定した状態を示す橋軸方向から見た一部縦断正面図である。 図8の一部縦断側面図である。 図9における上部ストッパ部材も断面にした状態を示す一部縦断正面図である。 図10の状態から連結部材およびこれを固定するボルトを取り外して、構造物移動制限用ストッパ装置の据付が完了した状態を示す一部縦断正面図である。 従来のストッパ装置の据付状態を示す一部縦断正面図である。 図12におけるストッパ装置を取り出して示す一部縦断側面図である。 図13の平面図である。
符号の説明
G 間隙
L 構造物伸縮許容間隙
1 下部ストッパ部材
2 係止用上向き突起
3 上部ストッパ部材
4 係止用下向き開口凹部
5 ゴム製位置決め片
6 縦外面
6a 雌ねじ孔
7 突起
8 雌ねじ筒
9 下部アンカー部材
10 上面
11 天板
12 雌ねじ孔
12a 雌ねじ孔
13 周側壁
14 下部ストッパ部材本体
15 鋼製構造物
16 連結部材
16a 下部縦部分
16b 上部横部分
17 雌ねじ孔
18 上部アンカー部材
19 下面
20 支承鋼板(ソールプレート)
21 凹部または貫通孔
22 上部構造物
23 下部構造物
25 アンカー部材配置用凹部
26 底板または下部フランジ
27 ボルト挿通孔
28 ボルト挿通孔
29 ボルト
30 構造物移動制限用ストッパ装置
31 ボルト
32 ボルト
33 下部ストッパ部材
34 係止用上向き突起
35 上部ストッパ部材
36 係止用下向き凹部
37 ストッパ装置
38 ゴム製位置決め片
39 仮止め用ビス
40 型枠
41 コンクリート
42 硬化性充填剤
43 縦外面
43a 雌ねじ孔

Claims (4)

  1. 下部構造物に固定される下部ストッパ部材の上面に係止用上向き突起が一体に設けられ、上部構造物に固定される上部ストッパ部材の下面に係止用下向き開口凹部が設けられ、前記上向き突起が下向き開口凹部内に配置されている構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法において、前記下部ストッパ部材と上部ストッパ部材とにおける前後方向の前後の両側に、横方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔またはピン孔を設け、前記各前後の両側に連結部材を配置すると共に、前記連結部材に挿通されると共に前記下部ストッパ部材の各雌ねじ孔にねじ込まれるボルトまたはピン孔に挿入されるピンにより着脱可能に連結部材の一端側を固定し、かつ前記連結部材に挿通されると共に前記上部ストッパ部材の各雌ねじ孔にねじ込まれるボルトまたはピン孔に挿入されるピンにより着脱可能に連結部材の他端側を固定して、前記上部ストッパ部材と下部ストッパ部材とを前後の連結部材により相対的に移動不能に仮固定し、次いで、前記下部ストッパ部材を下部構造物に固定し、上部ストッパ部材を上部構造物に固定した後、前記各連結部材およびこれを固定しているボルトまたはピンを取り外して仮固定を解除することを特徴とする構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法。
  2. 上部ストッパ部材と下部ストッパ部材とを連結部材およびボルトまたはピンにより相対的に移動不能に仮固定した状態で、上部ストッパ部材を上部構造物に固定して上部構造物に吊り下げ支持させた状態で上部構造物と共に構造物移動制限用ストッパ装置を設置場所まで搬送して、下部ストッパ部材における下部アンカー材を下部構造物の凹部内に配置し、次いで前記凹部内にモルタル等の充填材を充填して、下部ストッパ部材を下部構造物に固定することを特徴とする請求項1に記載の構造物移動制限用ストッパ装置の据え付け方法。
  3. 前記各連結部材は、上部ストッパ部材の側面と下部ストッパ部材の側面に縦向きに当接された板状部材であり、上部ストッパ部材の側面に横方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔またはピン孔が横向きに設けられ、かつ下部ストッパ部材の側面に横方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔またはピン孔が横向きに設けられ、前記板状部材の上部および下部に複数のボルト挿通孔またはピン挿通孔を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の構造物移動制限用ストッパ装置の据付方法。
  4. 前記各連結部材は、上部ストッパ部材の側面に縦向きに当接される縦部分と、下部ストッパ部材の上面に横向きに当接される横部分とを一体に有する断面L字状部材であり、上部ストッパ部材の側面に横方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔またはピン孔が横向きに設けられ、かつ下部ストッパ部材の上面に横方向に間隔をおいて複数の雌ねじ孔またはピン孔が縦向きに設けられ、前記断面L字状部材の縦部分および横部分に複数のボルト挿通孔またはピン挿通孔を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の構造物移動制限用ストッパ装置の据付方法。
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