JP2006312759A - 電解クロムめっき用バレルめっき装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ばら状の被めっき物を、バレルめっき装置で効率よくムラなく電解クロムめっきできるようにすることである。
【解決手段】電解クロムめっき浴槽1中で回転駆動されるバレルめっき装置の筒状のバレル容器7の軸中心部に陽極電極16を挿通し、バレル容器7の胴部を金網17で形成した陰極電極とすることにより、陽極電極16と金網17の陰極電極とを近接した距離に保ち、回転駆動されるバレル容器7の陰極電極となる胴部の金網17にばら状の被めっき物を満遍なく接触させて、これらの被めっき物をバレルめっき装置で効率よくムラなく電解クロムめっきできるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】電解クロムめっき浴槽1中で回転駆動されるバレルめっき装置の筒状のバレル容器7の軸中心部に陽極電極16を挿通し、バレル容器7の胴部を金網17で形成した陰極電極とすることにより、陽極電極16と金網17の陰極電極とを近接した距離に保ち、回転駆動されるバレル容器7の陰極電極となる胴部の金網17にばら状の被めっき物を満遍なく接触させて、これらの被めっき物をバレルめっき装置で効率よくムラなく電解クロムめっきできるようにした。
【選択図】図1
Description
この発明は、ばら状の被めっき物を電解クロムめっきする電解クロムめっき用バレルめっき装置に関する。
従来、ばら状の被めっき物を電解クロムめっきする場合は、電解クロムめっき浴中に陽極電極を吊るして、被めっき物が投入された金属製の籠をめっき浴中に浸漬し、この金属製の籠を陰極電極として、人手等によってめっき浴中で揺動させている。
なお、電解クロムめっき以外の他の電解めっきでは、ばら状の被めっき物を投入した筒状のバレル容器をめっき浴中で回転させるバレルめっき装置がよく用いられている(例えば、特許文献1参照)。このバレルめっき装置は、陽極電極をめっき浴中に吊るし、陰極電極をバレル容器内に導入してめっき処理を行うものである。
上述した従来のばら状の被めっき物の電解クロムめっき方法は、陰極電極となる揺動する金属製の籠と陽極電極との距離が変動し、かつ、この距離をあまり近づけることができないので、めっき効率が悪くなる問題がある。また、金属製の籠を人手等によって揺動させるのに手間がかかり、揺動では陰極電極となる金属製の籠に被めっき物を満遍なく接触させることができないので、めっきムラも発生しやすい問題もある。
このような問題を解決するためには、他の電解めっきで採用されているバレルめっき装置を用いることが考えられるが、陽極電極をめっき浴中に吊るし、陰極電極をバレル容器内に導入するバレルめっき装置では、被めっき物にクロムめっきがあまり付着しないことが経験的に知られている。この理由は明確ではないが、電解クロムめっきではクロム酸を主体とするめっき浴の導電性が悪く、陽極と陰極の電極間距離がバレル容器の内と外とに離れていると、クロムめっきが被めっき物にあまり付着しないものと思われる。
そこで、本発明の課題は、ばら状の被めっき物を、バレルめっき装置で効率よくムラなく電解クロムめっきできるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明の電解クロムめっき用バレルめっき装置は、電解クロムめっき浴中に、両端を左右のフレームに支持されて回転駆動され、ばら状の被めっき物が投入される筒状のバレル容器を設け、この筒状のバレル容器の軸中心部に陽極電極を挿通し、バレル容器の胴部を金属で形成して、この金属で形成した胴部を陰極電極とした構成を採用した。
すなわち、電解クロムめっき浴中で回転駆動されるバレルめっき装置の筒状のバレル容器の軸中心部に陽極電極を挿通し、バレル容器の胴部を金属で形成した陰極電極とすることにより、陽極電極と陰極電極とを近接した距離に保ち、回転駆動されるバレル容器の陰極電極となる胴部に被めっき物を満遍なく接触させて、ばら状の被めっき物を、バレルめっき装置で効率よくムラなく電解クロムめっきできるようにした。
前記陽極電極の露出面を覆う絶縁性のネットを設けることにより、被めっき物が陽極電極に接触して短絡するのを防止することができる。
前記バレル容器に挿通された陽極電極の軸断面形状を扁平な形状とし、その回転を固定することにより、陽極電極の表面積を広くしてめっき効率をさらに高めるとともに、バレル容器の下側に回転してくる胴部の上で転動する被めっき物と陽極電極との距離を一定に保ち、陽極電極が被めっき物に接触するのを防止することができる。
本発明の電解クロムめっき用バレルめっき装置は、電解クロムめっき浴中で回転駆動されるバレルめっき装置の筒状のバレル容器の軸中心部に陽極電極を挿通し、バレル容器の胴部を金属で形成した陰極電極としたので、陽極電極と陰極電極とを近接した距離に保ち、回転駆動されるバレル容器の陰極電極となる胴部に被めっき物を満遍なく接触させて、ばら状の被めっき物を、バレルめっき装置で効率よくムラなく電解クロムめっきすることができる。
前記陽極電極の露出面を覆う絶縁性のネットを設けることにより、被めっき物が陽極電極に接触して短絡するのを防止することができる。
前記バレル容器に挿通された陽極電極の軸断面形状を扁平な形状とし、その回転を固定することにより、陽極電極の表面積を広くしてめっき効率をさらに高めるとともに、バレル容器の下側に回転してくる胴部の上で転動する被めっき物と陽極電極との距離を一定に保ち、陽極電極が被めっき物に接触するのを防止することができる。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。この電解クロムめっき用バレルめっき装置は、図1および図2に示すように、クロム酸を主体とする電解クロムめっき浴槽1の上端縁に支持部材2が懸架されて、この支持部材2に設けられた支持台3にモータ4と減速機5が取り付けられ、支持部材2からめっき浴槽1中に垂下された左右のサイドフレーム6に、ばら状の被めっき物Aが投入される六角筒状のバレル容器7が回転自在に支持されている。バレル容器7を回転駆動するモータ4と減速機5は、めっき液の飛沫がかからないように、カバー8で覆われている。
前記筒状のバレル容器7は、両端を樹脂製の端板9a、9bで閉塞され、一方の端板9aの外周に歯車10が形成され、一方のサイドフレーム6に取り付けられた歯車11を介して、減速機5の出力軸に取り付けられた歯車12から回転を伝達されるようになっている。また、左右の各端板9a、9bの外側には、軸受部13aが形成された樹脂製の軸受板13が取り付けられ、バレル容器7は軸受部13aで左右のサイドフレーム6に回転自在に支持されている。
前記各サイドフレーム6の上部には、それぞれ陽極電源と陰極電源に接続された陽極端子14と陰極端子15が設けられ、それぞれ導電バー14a、15aで、後述する軸受部13aに組み込まれた導電部材14b、15bを介して、バレル容器7の軸中心部に挿通された陽極電極16と、バレル容器7の胴部を形成する陰極電極としての金網17とに通電されるようになっている。
図3および図4に示すように、前記バレル容器7の六角筒の胴部の1つの側面には、被めっき物Aを投入するための蓋18が取り付けられ、残りの5つの側面が、陰極電極としてのステンレス鋼製の金網17で形成されている。
前記左右の各軸受板13の軸受部13aの中心には、陽極側の導電バー14aにボルト結合で接続されたチタン製の棒状導電部材14bが嵌挿され、その外周側に陰極側の導電バー15aに摺接するように接続されたステンレス鋼製の筒状導電部材15bが嵌挿されている。これらの導電部材14b、15b間を絶縁するために、陽極側の各導電部材14bには樹脂製の絶縁リング19aが外嵌され、陰極側の各導電部材15bには樹脂製の絶縁リング19bが内嵌されている。また、これらの絶縁リング19a、19bは互いに摺接するすべり軸受の役割もしており、各導電バー14aにボルト結合された左右の導電部材14bは回転を固定され、左右の導電部材15bはバレル容器7の軸受板13と一緒に回転するようになっている。
前記左右の導電部材14bの間には、バレル容器7の軸中心部に挿通されるように陽極電極16がボルト結合で取り付けられている。また、左右の導電部材15bには、各端板9a、9bと軸受板13の間で放射状に延びる5本の導電アーム部材15cが接続され、これらの導電アーム部材15cが六角筒の胴部の5つの側面を形成する各金網17にステンレス鋼製の導電ねじ20で接続されている。
図4に示すように、前記バレル容器7が図中に矢印で示す方向に回転すると、その内部に投入されたばら状の被めっき物Aは、下側に回転してくる胴部の上で転動し、その層の上面は回転下流側へ盛り上がるように傾斜する。前記陽極電極16は軸断面形状が扁平な形状とされており、その下向きの前面側が被めっき物Aの層の上面と対向するように、斜めに傾斜した状態で回転を固定されている。また、被めっき物Aの層と対向しない陽極電極16の上向きの背面側は、電極効率を高めるために樹脂製のカバー21で覆われ、陽極電極16の前面側を含むその他の露出面は、万が一、被めっき物Aが接触して短絡しないように、樹脂製の絶縁ネット22で覆われている。
上述した実施形態では、バレル容器の形状を六角筒状とし、その左右両側から陽極電極と陰極電極とに導電するようにしたが、バレル容器は他の多角筒状や円筒状とすることもでき、陽極電極と陰極電極への導電はバレル容器の片側のみから行なうようにしてもよい。
1 めっき浴槽
2 支持部材
3 支持台
4 モータ
5 減速機
6 サイドフレーム
7 バレル容器
8 カバー
9a、9b 端板
10、11、12 歯車
13 軸受板
13a 軸受部
14 陽極端子
15 陰極端子
14a、15a 導電バー
14b、15b 導電部材
15c 導電アーム部材
16 陽極電極
17 金網
18 蓋
19a、19b 絶縁リング
20 導電ねじ
21 カバー
22 絶縁ネット
2 支持部材
3 支持台
4 モータ
5 減速機
6 サイドフレーム
7 バレル容器
8 カバー
9a、9b 端板
10、11、12 歯車
13 軸受板
13a 軸受部
14 陽極端子
15 陰極端子
14a、15a 導電バー
14b、15b 導電部材
15c 導電アーム部材
16 陽極電極
17 金網
18 蓋
19a、19b 絶縁リング
20 導電ねじ
21 カバー
22 絶縁ネット
Claims (3)
- 電解クロムめっき浴中に、両端を左右のフレームに支持されて回転駆動され、ばら状の被めっき物が投入される筒状のバレル容器を設け、この筒状のバレル容器の軸中心部に陽極電極を挿通し、バレル容器の胴部を金属で形成して、この金属で形成した胴部を陰極電極とした電解クロムめっき用バレルめっき装置。
- 前記陽極電極の露出面を覆う絶縁性のネットを設けた請求項1に記載の電解クロムめっき用バレルめっき装置。
- 前記バレル容器に挿通された陽極電極の軸断面形状を扁平な形状とし、その回転を固定した請求項1または2に記載の電解クロムめっき用バレルめっき装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005135180A JP2006312759A (ja) | 2005-05-06 | 2005-05-06 | 電解クロムめっき用バレルめっき装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005135180A JP2006312759A (ja) | 2005-05-06 | 2005-05-06 | 電解クロムめっき用バレルめっき装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006312759A true JP2006312759A (ja) | 2006-11-16 |
Family
ID=37534363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005135180A Pending JP2006312759A (ja) | 2005-05-06 | 2005-05-06 | 電解クロムめっき用バレルめっき装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006312759A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109338444A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-02-15 | 首都航天机械有限公司 | 一种滚动电镀的方法 |
-
2005
- 2005-05-06 JP JP2005135180A patent/JP2006312759A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109338444A (zh) * | 2018-11-16 | 2019-02-15 | 首都航天机械有限公司 | 一种滚动电镀的方法 |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070306 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070626 |