JP2006310640A - 発光ダイオード、バックライト装置及び液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 拡散板を支持する支持部材を発光ダイオードに一体に設けることで、バックライトの色ムラ、輝度ムラをなくすようにする。
【解決手段】 発光素子を備えた発光部と、スペーサ機能を有する支持部とを一体に設けるように発光ダイオードを構成する。
【選択図】 図5
【解決手段】 発光素子を備えた発光部と、スペーサ機能を有する支持部とを一体に設けるように発光ダイオードを構成する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、光を液晶表示パネル等に照射して画像を表示するために用いられる発光ダイオード、その発光ダイオードを用いたバックライト装置及びそのバックライト装置を用いた液晶表示装置に関し、詳しくは、輝度ムラ、色ムラを少なくする発光ダイオード、バックライト装置及び液晶表示装置に関する。
現在、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)は、カラーフィルタを備えた透過型の液晶表示パネルを背面側からバックライト装置にて照明することでカラー画像を表示させるバックライト方式が主流となっている。バックライト装置の光源としては、蛍光管を使った白色光を発光するCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)といった蛍光ランプが多く用いられているが、CCFLは、蛍光管内に水銀を封入するため、環境への悪影響が考えられ、CCFLに代わるバックライト装置の光源として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が有望視されている(例えば特許文献1参照。)。
さらに、青色発光ダイオードの開発により、光の三原色である赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ発光する発光ダイオードが揃ったことになり、これらの発光ダイオードから出射される赤色光、緑色光、青色光を混色することで、色純度の高い原色表示を可能にする白色光を得ることができる。そして、これら三色の発光ダイオードをバックライト装置の光源とすることで、色再現範囲をCCFLと比較して大幅に広げることができる。
赤色光、緑色光、青色光の発光ダイオードを光源として用いる液晶表示装置として、図11に示すような構成のものが知られている(例えば非特許文献1参照。)。この液晶表示装置300で使用するバックライト装置340は、赤色光の発光ダイオード321、緑色光の発光ダイオード321、青色光の発光ダイオード321を配列した発光ダイオードユニット321nをバックライト筐体320内部に所定の間隔をおいて配置して、赤色光、緑色光、青色光を混色させて白色光を得るようにし、液晶表示パネル310を照射するようにしている。また、バックライト装置340には、拡散板341の自重や装置に加わる振動などで、拡散板341が所定の位置からずれることにより、輝度ムラ、色ムラが生じることを防ぐため、拡散板341を所定の位置に保持する機能を有する支持部材305が設けられている。
特開平7−191311号
日経エレクトロニクス(日経BP社)、2004年12月20日号(第889号)第123〜130頁
しかし、バックライト装置340においては、図11に示すように、発光ダイオード321から出射された光が混ざり合う空間に支持部材305が存在している。このため、支持部材305が発光ダイオードから出射された光を遮ったり、出射された光が支持部材305に当たって反射したりすることにより、バックライトに輝度ムラ、色ムラが生じてしまい、表示される画像の質が落ちるという問題が生じる場合がある。
また、バックライト装置340の厚さを薄くしようとすると、拡散板341と発光ダイオード321との距離が近くなるため、発光ダイオード321の真上に位置する拡散板341に、発光ダイオードから出射される光が強く照射されてしまい、バックライトに輝度ムラ、色ムラが発生するという問題が生じる。また、この輝度ムラ、色ムラを少なくするために、発光ダイオード321と拡散板341との距離を長くすると、バックライト装置340の厚さが厚くなり、液晶表示装置300が大型化するという問題が生じる。
本発明は、上述の点を考慮し、バックライトの色ムラや輝度ムラを少なくすることができる発光ダイオード、バックライト装置及び液晶表示装置を提供するものである。
本発明に係る発光ダイオードは、発光素子を備えた発光部と、スペーサ機能を有する支持部とを一体に設けた構成とする。
好ましくは、前記支持部に光学機能部を一体に設けた構成とする。
さらに好ましくは、前記支持部に設けられた頂点部の位置と反対の向きに光が出射されるように前記発光部を設けた構成とする。
好ましくは、前記支持部に光学機能部を一体に設けた構成とする。
さらに好ましくは、前記支持部に設けられた頂点部の位置と反対の向きに光が出射されるように前記発光部を設けた構成とする。
本発明に係るバックライト装置は、カラー液晶表示パネルを背面側から照明するバックライト装置であって、光源として複数の発光ダイオードを備え、前記発光ダイオードは、発光素子を備えた発光部と、スペーサ機能を有する支持部とを一体に設けた構成とする。
本発明に係る液晶表示装置は、カラー液晶表示パネルと、このカラー液晶表示パネルを背面側から照明するバックライト装置とからなる液晶表示装置であって、前記バックライト装置は、光源として複数の発光ダイオードを備え、前記発光ダイオードは、発光素子を備えた発光部と、スペーサ機能を有する支持部とを一体に設けた構成とする。
本発明の発光ダイオードは、スペーサ機能を有する支持部を一体にすることにより、発光素子から出射された赤色光、青色光、緑色光を効率よく混ぜるようにする。
本発明に係る発光ダイオードによれば、これを用いたバックライト装置や液晶表示装置における輝度ムラ、色ムラを少なくすることができる。
本発明に係るバックライト装置によれば、バックライトの輝度ムラ、色ムラを少なくすることができる。
本発明に係る液晶表示装置によれば、バックライトの色ムラ、輝度ムラを少なくし、表示する画像の質をよくすることができる。
以下、本発明に係る発光ダイオード、バックライト装置及び液晶表示装置を実施するための最良の形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
本発明は、例えば、図1に示すような構成の透過型のカラー液晶表示装置100に適用することができる。この透過型カラー液晶表示装置100は、透過型のカラー液晶表示パネル110と、このカラー液晶表示パネル110の背面側に設けられたバックライト装置140とからなる。また、図示しないが、この透過型カラー液晶表示装置100は、地上波や衛星波を受信するアナログチューナー、デジタルチューナーといった受信部、この受信部で受信した映像信号、音声信号をそれぞれ処理する映像信号処理部、音声信号処理部、音声信号処理部で処理された音声信号を出力するスピーカといった音声信号出力部などを備えていてもよい。
本発明は、例えば、図1に示すような構成の透過型のカラー液晶表示装置100に適用することができる。この透過型カラー液晶表示装置100は、透過型のカラー液晶表示パネル110と、このカラー液晶表示パネル110の背面側に設けられたバックライト装置140とからなる。また、図示しないが、この透過型カラー液晶表示装置100は、地上波や衛星波を受信するアナログチューナー、デジタルチューナーといった受信部、この受信部で受信した映像信号、音声信号をそれぞれ処理する映像信号処理部、音声信号処理部、音声信号処理部で処理された音声信号を出力するスピーカといった音声信号出力部などを備えていてもよい。
透過型のカラー液晶表示パネル110は、ガラス等で構成された2枚の透明な基板(TFT基板111、対向電極基板112)を互いに対向配列させ、その間隙に、例えば、ツイステッドネマチック(TN)液晶を封入した液晶層113を設けた構成となっている。TFT基板111には、マトリックス状に配列された信号線114と、走査線115と、この信号線114、走査線115の交点に配列されたスイッチング素子としての薄膜トランジスタ116と、画素電極117とが形成されている。薄膜トランジスタ116は、走査線115により、順次選択されると共に、信号線114から供給される映像信号を、対応する画素電極117に書き込む。一方、対向電極基板112の内表面には、対向電極118及びカラーフィルタ119が形成されている。
カラーフィルタ119は、各画素に対応した複数のセグメントに分割されている。例えば、図2に示すように、3原色である赤色フィルタCFR、緑色フィルタCFG、青色フィルタCFBの3つのセグメントに分割されている。カラーフィルタ119の配列パターンは、図2に示すようなストライプ配列の他に、図示しないが、デルタ配列、正方配列などがある。
再び、図1を用いて、透過型カラー液晶表示装置100の構成について説明をする。透過型カラー液晶表示装置100は、このような構成の透過型のカラー液晶表示パネル110を2枚の偏光板131,132で挟み、バックライト装置140により背面側から白色光を照射した状態で、アクティブマトリックス方式で駆動することによって、所望のフルカラー映像を表示させることができる。
バックライト装置140は、上記カラー液晶表示パネル110を背面側から照明する。図1に示すように、バックライト装置140は、ここでは図示していない光源や、光源から出射された光を白色光へと混色するためにバックライト筐体部120に積層された、拡散板141、拡散板141上に重ねて配列される拡散シート142、プリズムシート143、偏光変換シート144といった光学機能シート群145などを備えた構成となっている。
拡散板141は、バックライト筐体部120から出射された光を内部拡散させることで、面発光における輝度の均一化を行う。
一般に、光学機能シート群145は、例えば、入射光を直交する偏光成分に分解して片方を反射する機能、入射光を拡散させる機能、輝度向上を図る機能などを備えたシートで構成されており、バックライト装置140から面発光された光をカラー液晶表示パネル110の照明に最適な光学特性を有する照明光に変換するために設けられている。したがって、光学機能シート群145の構成は、上述した拡散シート142、プリズムシート143、偏光変換シート144に限定されるものではなく、様々な光学機能シートを用いることができる。
一般に、光学機能シート群145は、例えば、入射光を直交する偏光成分に分解して片方を反射する機能、入射光を拡散させる機能、輝度向上を図る機能などを備えたシートで構成されており、バックライト装置140から面発光された光をカラー液晶表示パネル110の照明に最適な光学特性を有する照明光に変換するために設けられている。したがって、光学機能シート群145の構成は、上述した拡散シート142、プリズムシート143、偏光変換シート144に限定されるものではなく、様々な光学機能シートを用いることができる。
図3に、バックライト筐体部120内の概略構成図を示す。この図3に示すように、バックライト筐体部120は、赤色光を発光する赤色発光ダイオード21R、緑色光を発光する緑色発光ダイオード21G、青色光を発光する青色発光ダイオード21Bが光源として配置されている。例えば、赤色発光ダイオード21Rで発光される赤色光、緑色発光ダイオード21Gで発光される緑色光、青色発光ダイオード21Bで発光される青色光のピーク波長は、それぞれ640nm、530nm、450nm程度とされる。赤色発光ダイオード21R、青色発光ダイオード21Bで発光される赤色光、青色光のピーク波長は、それぞれ640nmから長波長側へ、450nmから短波長側へシフトしてもよい。このようにピーク波長を、長波長側、短波長側へシフトさせると、色域を広げることができるため、カラー液晶表示パネルに表示させる画像の色再現範囲を拡大することができる。
なお、以下の説明において、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21Bを総称する場合は、単に発光ダイオード21と呼ぶ。また、本実施の形態例では、発光ダイオードチップ等の光源から発せられた光を側面から放射するような放射指向性を有している発光ダイオード21を用いているが、発光ダイオードは、これに限定されることなく、その他の放射指向性を有するものを用いてもよい。
なお、以下の説明において、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21Bを総称する場合は、単に発光ダイオード21と呼ぶ。また、本実施の形態例では、発光ダイオードチップ等の光源から発せられた光を側面から放射するような放射指向性を有している発光ダイオード21を用いているが、発光ダイオードは、これに限定されることなく、その他の放射指向性を有するものを用いてもよい。
この発光ダイオード21を、図3に示すように、基板22上に所望の順番で列状に複数配列させることで、発光素子列としての発光ダイオードユニット21n(nは、自然数。)が形成される。
発光ダイオードユニット21nを形成するために、基板22上に発光ダイオード21を配列する順番は、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21Bを繰り返し単位とする最も基本的な配列の仕方や、緑色発光ダイオード21Gを等間隔で配列させ、隣り合う緑色発光ダイオード21Gの間に、赤色発光ダイオード21R、青色発光ダイオード21Bを交互に配列させるような順番など様々な配列の仕方がある。
発光ダイオードユニット21nを形成するために、基板22上に発光ダイオード21を配列する順番は、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21Bを繰り返し単位とする最も基本的な配列の仕方や、緑色発光ダイオード21Gを等間隔で配列させ、隣り合う緑色発光ダイオード21Gの間に、赤色発光ダイオード21R、青色発光ダイオード21Bを交互に配列させるような順番など様々な配列の仕方がある。
バックライト筐体部120内への発光ダイオードユニット21nの配列の仕方は、図3に示すように、発光ダイオードユニット21nの長手方向が、水平方向となるように配列してもよいし、発光ダイオードユニット21nの長手方向が垂直方向となるように配列してもよい。また、配線基板22を用いずに、発光ダイオード21を、直接バックライト筐体120に取り付けるようにしてもよい。なお、発光ダイオードユニット21nの長手方向を、水平方向に配列する手法は、従来までのバックライト装置の光源として利用していたCCFLの配列の仕方と同じになるため、蓄積された設計ノウハウを利用することができ、コストの削減や、製造までに要する時間を短縮することができる。
また、バックライト筐体部120の内壁面120aは、発光ダイオード21から発光された光の利用効率を高めるために、反射加工がなされた反射面となっている。
また、バックライト筐体部120の内壁面120aは、発光ダイオード21から発光された光の利用効率を高めるために、反射加工がなされた反射面となっている。
図4に、透過型カラー液晶表示装置100を組み上げた際に、図1に示す透過型カラー液晶表示装置100に付したXX線で切断した際の断面図を一部示す。図4に示すように、液晶表示装置100を構成するカラー液晶表示パネル110は、透過型カラー液晶表示装置100の外部筐体となる外部フレーム101と、内部フレーム102とによって、スペーサ103a,103bを介して挟み込むように保持される。また、外部フレーム101と、内部フレーム102との間には、ガイド部材104が設けられており、外部フレーム101と、内部フレーム102によって挟まれたカラー液晶表示パネル110が長手方向へずれてしまうことを抑制している。
一方、透過型カラー液晶表示装置100を構成するバックライト装置140は、上述したように光学機能シート群145が積層された拡散板141と、光源である発光ダイオード21nを覆うように設けられた、例えば、各発光ダイオード21から出射された赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光を混色させるための板125とを備えている。また、板125と、バックライト筐体部120との間には、反射シート126が配されている。なお、板125は、後述するドット印刷パターン125bを備える機能を有するものであればよい。
反射シート126は、その反射面が、板125の光入射面125aと対向するように配されている。また、この反射シート126は、主に発光ダイオード21から発光され、その放射角度分布によって下向きに放射された光や、バックライト筐体部120の反射面120aで反射された光などを反射する。
バックライト装置140が備える拡散板141、板125、反射シート126は、それぞれが互いに対向するように配列されている。そして、図4に示すように、拡散板141は、発光ダイオード21に一体に設けられたスペーサ機能を有する支持部21cによって所定の位置に保持され、板125及び反射シート126との対向間隔を保ちながら、バックライト装置140のバックライト筐体部120内に保持されている。このとき、拡散板141の端部は、バックライト筐体部120に設けられたブラケット部材108で保持される。ここで、スペーサ機能とは、特定の部材を所定の位置に保持する機能をいう。
図5は、本発明の第1の実施の形態例で用いる発光ダイオード21の拡大構成図である。
発光ダイオード21は、発光素子としての発光ダイオードチップ21dを内部に有する下部レンズ構造21a及び上部レンズ構造21bからなる発光部23と、上部レンズ構造21bに一体に設けられた支持部21cとからなる。下部レンズ構造21aは、発光ダイオードチップ21dの発光面の中心線を対称軸とする回転対称な半球形状を有しており、上部レンズ構造21bは、発光ダイオードチップ21dの発光面の中心線を対称軸とし、対称軸に凹部を有するような回転対称な形状を有している。なお、下部レンズ構造21a及び上部レンズ構造21bは、本例の形状に限定されることなく、その他の種々の構造を適用することができる。
発光ダイオード21は、発光素子としての発光ダイオードチップ21dを内部に有する下部レンズ構造21a及び上部レンズ構造21bからなる発光部23と、上部レンズ構造21bに一体に設けられた支持部21cとからなる。下部レンズ構造21aは、発光ダイオードチップ21dの発光面の中心線を対称軸とする回転対称な半球形状を有しており、上部レンズ構造21bは、発光ダイオードチップ21dの発光面の中心線を対称軸とし、対称軸に凹部を有するような回転対称な形状を有している。なお、下部レンズ構造21a及び上部レンズ構造21bは、本例の形状に限定されることなく、その他の種々の構造を適用することができる。
発光ダイオード21の支持部21cは、発光部23の上方に延びる円錐形状を有し、結合部21eを介して、上部レンズ構造21bとの間に空間を有するように上部レンズ構造21bに結合されている。結合部21eは、2点若しくは3点で、支持部21cと上部レンズ構造21bとを結合する。支持部21cは、円錐形の頂点部で拡散板141を支持するので、支持部21cによってできる影が拡散板141に映ることを少なくすることができる。また、支持部21cの長さは、バックライト装置に要求される厚さ等の条件などにより決定される。また、支持部21cの円錐形状の中心軸は、発光ダイオードチップ21dの発光面の中心線と一致するように形成されている。なお、支持部21cの形状は、円錐形状に限られるものではなく、頂点を有する角錐形状のようなものであってもよい。
発光ダイオード21を製造する際には、金型にアクリル樹脂を流し込んで、下部レンズ構造21a、上部レンズ構造21b、結合部21e及び支持部21cを一体に成型する。また、下部レンズ構造21a、上部レンズ構造21b、支持部21c、結合部21eを別部品として製造し、光学接合剤により、物理的に接合するようにしてもよい。発光ダイオード21が内蔵する発光ダイオードチップ21dは、図示しないモールド上に配置され、図示しない電極にワイヤボンディング等で配線が接続されており、この発光ダイオードチップ21dを覆うように下部レンズ構造21aを固定することで、発光ダイオード21が製造される。
ここで、図5の矢印Lで示すように、発光ダイオードチップ21dから側方に出射された光L1は、下部レンズ構造21aの球面をなす側面から2次元方向に放射される。また、発光ダイオードチップ21dから斜め上方に出射された光L2は、上部レンズ構造21bの側面で略水平方向に反射されて、360度2次元方向に放射される。さらに、発光ダイオードチップ21dから直上方向に出射された光L3は、上部レンズ構造21bの上面で略水平方向に反射されて、360度2次元方向に放射される。
再び、図4を用いて、バックライト装置140に備えられた発光ダイオード21について説明する。
板125には、発光ダイオード21の支持部21cを貫通させるための孔125cが設けられており、その孔125cの周囲には、発光ダイオード21から真上方向に出射された光を吸収又は反射するドット印刷パターン125bが形成されている。また、拡散板141は、発光ダイオード21に一体に設けられた支持部21cの先端部によって支えられ、バックライト装置140の所定の位置に保持されている。
板125には、発光ダイオード21の支持部21cを貫通させるための孔125cが設けられており、その孔125cの周囲には、発光ダイオード21から真上方向に出射された光を吸収又は反射するドット印刷パターン125bが形成されている。また、拡散板141は、発光ダイオード21に一体に設けられた支持部21cの先端部によって支えられ、バックライト装置140の所定の位置に保持されている。
このように、本例の発光ダイオード21によれば、拡散板141を所定の位置に保持する支持部21cを発光ダイオードの発光部23に一体に設けているので、別途新たにスペーサ機能を有する部材を設ける必要がなくなり、バックライト装置140の製造コストを安くすることができる。また、発光ダイオード21に設けられた支持部21cが、発光ダイオードユニット21nの真上に位置することになるので、このダイオードユニットからの光に起因する影が拡散板141上に投影されることが少なくなり、また隣り合う別の色の発光ダイオード21から出射された光もこの支持部21cからの距離が短いため、これによって発生する影の長さも短くなる。従って、支持部21cで生じる色ムラが減少する。
図6は、第2の実施の形態例で用いる発光ダイオード21−1の拡大構成図である。図6において、図5と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図6に示すように、発光ダイオード21−1は、支持部21cに光学機能部である拡散部材24を一体に備えている。ここで、光学機能とは、光を拡散したり、反射したりすることにより、光の経路を変える機能をいう。拡散部材24は、発光ダイオードチップ21dの発光面の中心線を対称軸とする回転対称な円盤形状であり、上部レンズ構造21bの外周半径よりも大きい外周半径を有するように形成されている。また、拡散部材24は、発光ダイオードの上部レンズ構造21bの上方に、レンズ構造21bと所定の間隔を有するように、レンズ構造21bの上面と平行になるように支持部21cに設けられている。
図6に示すように、発光ダイオード21−1は、支持部21cに光学機能部である拡散部材24を一体に備えている。ここで、光学機能とは、光を拡散したり、反射したりすることにより、光の経路を変える機能をいう。拡散部材24は、発光ダイオードチップ21dの発光面の中心線を対称軸とする回転対称な円盤形状であり、上部レンズ構造21bの外周半径よりも大きい外周半径を有するように形成されている。また、拡散部材24は、発光ダイオードの上部レンズ構造21bの上方に、レンズ構造21bと所定の間隔を有するように、レンズ構造21bの上面と平行になるように支持部21cに設けられている。
発光ダイオード21−1は、金型にアクリル樹脂を流し込んで、発光ダイオード21の下部レンズ構造21a、上部レンズ構造21b、支持部21c及び結合部21eと、拡散部材24とを一体成型することにより製造する。また、拡散部材24を別途製造し、支持部21cに嵌め込むようにして発光ダイオード21−1を製造してもよい。
発光ダイオードチップ21dから真上方向に出射して、上部レンズ構造21bで反射されずにそのまま上方に放射された光L4は、図6の一点鎖線の矢印で示すように、拡散部材24の拡散面に入射して、下方に向けて反射される。
図7は、本例の発光ダイオード21−1を、図4に示した液晶表示装置100に適用した場合の図である。図7において、図4と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図7に示すように、発光ダイオード21−1が、拡散板141と反射シート126との間に設けられている。発光ダイオード21−1の発光部23に設けられた発光ダイオードチップ21dの発光面から真上付近の方向に出射された光の一部は、拡散部材24に入射する。そして、拡散部材24に入射した光は下方に向けて反射される。
図7に示すように、発光ダイオード21−1が、拡散板141と反射シート126との間に設けられている。発光ダイオード21−1の発光部23に設けられた発光ダイオードチップ21dの発光面から真上付近の方向に出射された光の一部は、拡散部材24に入射する。そして、拡散部材24に入射した光は下方に向けて反射される。
このように、本例の発光ダイオード21−1によれば、発光ダイオードチップ21dから真上付近の方向に出射される光を拡散反射する拡散部材24を一体に備えているので、バックライト装置140に光を反射するドット印刷パターンを設けるための板125を備える必要がなくなる。このため、バックライト装置140の製造コストを安くすることができる。
図8は、発光ダイオード21−1に設けた拡散部材24の他の実施の形態例を示す図である。
図8(a)の拡散部材24aは、円錐台形状を有しており、円錐台の面積が小さい方の平面が上部レンズ構造21bの上面と対向するように、支持部21cに一体に形成されている。
図8(b)の拡散部材24bは、回転放物面の反射面を備える形状を有しており、反射面が下向きになるように支持部材21cの中間部付近に設けられている。
図8(c)の拡散部材24cは、断面がV字形状を有する回転対称形状を有しており、V字の底部が下向きになるように支持部材21cの上部付近に設けられている。なお、拡散部材の形状等は、これらに限定されるものではなく、その他種々の形状の拡散部材を適用することができる。
図8(a)の拡散部材24aは、円錐台形状を有しており、円錐台の面積が小さい方の平面が上部レンズ構造21bの上面と対向するように、支持部21cに一体に形成されている。
図8(b)の拡散部材24bは、回転放物面の反射面を備える形状を有しており、反射面が下向きになるように支持部材21cの中間部付近に設けられている。
図8(c)の拡散部材24cは、断面がV字形状を有する回転対称形状を有しており、V字の底部が下向きになるように支持部材21cの上部付近に設けられている。なお、拡散部材の形状等は、これらに限定されるものではなく、その他種々の形状の拡散部材を適用することができる。
このように、本例の発光ダイオード21−1によれば、拡散部材24の形状の自由度や、拡散部材24の支持部21cへの取り付け位置の自由度を向上させることができる。これにより、発光ダイオードの発光能力や、バックライト装置の厚さ等の条件にあわせて、拡散部材24の形状、大きさ、支持部材21cへの取り付け位置などを適宜変更することができる。
図9は、本発明の第3の実施の形態例の発光ダイオード21−2を、図4に示した液晶表示装置100に適用した場合の図である。図9において、図4と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図9に示すように、発光ダイオード21−2の支持部21cの上方部に、発光部23が設けられている。この際に、発光部23に設けられている発光ダイオードチップ21dの発光面から出射される光が下向きになるように、発光部23が支持部21cに取り付けられる。発光ダイオードチップ21dの発光面から出射された光は、図9に示す矢印Lのように、鏡面機能を有する反射シート126へ向けて進み、反射シート126で反射して、その後拡散板141に入射する。
図9に示すように、発光ダイオード21−2の支持部21cの上方部に、発光部23が設けられている。この際に、発光部23に設けられている発光ダイオードチップ21dの発光面から出射される光が下向きになるように、発光部23が支持部21cに取り付けられる。発光ダイオードチップ21dの発光面から出射された光は、図9に示す矢印Lのように、鏡面機能を有する反射シート126へ向けて進み、反射シート126で反射して、その後拡散板141に入射する。
このように、本例の発光ダイオード21−2によれば、発光ダイオードチップ21dから出射される光の向きを、拡散板141の位置に対して反対向きとなるようにしているので、発光ダイオードチップ21dから出射された光が拡散板141に入射するまでの光路を、長くとることができる。従って、光路を長くすることにより、発光ダイオードから出射された青色光、赤色光、緑色光の混色を効率よく行うことができるので、バックライトの輝度ムラ、色ムラをなくすことができる。また、バックライト装置140における拡散板141と反射シート126との距離を従来の半分としても、従来のものと同じ程度の長さの光路長を確保できるので、バックライト装置140の厚さを従来の半分程度の厚さにすることができる。
このような構成の透過型カラー液晶表示装置100は、例えば、図10に示すような駆動回路200により駆動される。駆動回路200は、カラー液晶表示パネル110や、バックライト装置140の駆動電源を供給する電源210、カラー液晶表示パネル110を駆動するXドライバ回路220及びYドライバ回路230を備えている。さらに駆動回路200は、外部から供給される映像信号や、当該透過型カラー液晶表示装置100が備える図示しない受信部で受信され、映像信号処理部で処理された映像信号が、入力端子240を介して供給される。RGBプロセス処理部250、このRGBプロセス処理部250に接続された画像メモリ260及び制御部270、バックライト装置140を駆動制御するバックライト駆動制御部280などを備えている。
この駆動回路200において、入力端子240を介して入力された映像信号は、RGBプロセス処理部250により、クロマ処理などの信号処理がなされる、さらに、信号処理された映像信号は、コンポジット信号からカラー液晶表示パネル110の駆動に適したRGBセパレート信号に変換されて、制御部270に供給されるとともに、画像メモリ260を介してXドライバ220に供給される。
また、制御部270は、所定のタイミングで、Xドライバ回路220及びYドライバ回路230を制御して、上記画像メモリ260からの映像信号でXドライバ回路220を駆動することにより映像を表示する。
バックライト駆動制御部280は、電源210から供給される電圧から、発光ダイオード21を駆動するのに適した電圧や波形を生成して、これを供給する。
ユーザインターフェース300は、上述した図示しない受信部で受信するチャンネルを選択したり、同じく図示しない音声出力部で出力させる音声出力量を調整したり、カラー液晶表示パネル110を照明するバックライト装置140からの白色光の輝度調節、ホワイトバランス調節などを実行するためのインターフェースである。
例えば、ユーザインターフェース300から、ユーザが輝度調節をした場合には、駆動回路200の制御部270を介してバックライト駆動制御部280に輝度制御信号が伝わる。バックライト駆動制御部280は、この輝度制御信号に応じて、パルス幅変調信号のデューティ比を、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21B毎に変えて、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21Bを駆動制御することになる。
ユーザインターフェース300は、上述した図示しない受信部で受信するチャンネルを選択したり、同じく図示しない音声出力部で出力させる音声出力量を調整したり、カラー液晶表示パネル110を照明するバックライト装置140からの白色光の輝度調節、ホワイトバランス調節などを実行するためのインターフェースである。
例えば、ユーザインターフェース300から、ユーザが輝度調節をした場合には、駆動回路200の制御部270を介してバックライト駆動制御部280に輝度制御信号が伝わる。バックライト駆動制御部280は、この輝度制御信号に応じて、パルス幅変調信号のデューティ比を、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21B毎に変えて、赤色発光ダイオード21R、緑色発光ダイオード21G、青色発光ダイオード21Bを駆動制御することになる。
21、21−1、21−2・・発光ダイオード、21a・・下部レンズ構造、21b・・上部レンズ構造、21c・・支持部、21d・・発光ダイオードチップ、21e・・結合部、21n・・発光ダイオードユニット、22・・基板、23・・発光部、24、24a、24b、24c・・拡散部材、100・・液晶表示装置、110・・液晶表示パネル、120・・バックライト筐体部、125・・拡散導光板、126・・導光シート、140・・バックライト装置、141・・拡散板
Claims (8)
- 発光素子を備えた発光部と、
スペーサ機能を有する支持部とを一体に設けたこと
を特徴とする発光ダイオード。 - 前記支持部に光学機能部を一体に設けたこと
を特徴とする請求項1に記載の発光ダイオード。 - 前記支持部は、円錐形状であること
を特徴とする請求項1に記載の発光ダイオード。 - 前記円錐形状の支持部に、この支持部の頂点部の位置と反対の向きに光が出射されるように前記発光部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオード。
- カラー液晶表示パネルを背面側から照明するバックライト装置であって、
光源として複数の発光ダイオードを備え、
前記発光ダイオードは、
発光素子を備えた発光部と、
スペーサ機能を有する支持部とを一体に設けたこと
を特徴とするバックライト装置。 - 前記支持部に光学機能部を一体に設けたこと
を特徴とする請求項5に記載のバックライト装置。 - カラー液晶表示パネルと、このカラー液晶表示パネルを背面側から照明するバックライト装置とからなる液晶表示装置であって、
前記バックライト装置は、光源として複数の発光ダイオードを備え、
前記発光ダイオードは、発光素子を備えた発光部と、
スペーサ機能を有する支持部とを一体に設けたこと
を特徴とする液晶表示装置。 - 前記支持部に光学機能部を一体に設けたこと
を特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
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