JP2006310539A - チョークコイル - Google Patents

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Abstract

【課題】チョークコイルにおけるギャップの調整を容易とする共に、当該チョークコイルの製造を容易とする。
【解決手段】導体を巻回することにより形成される空芯コイル16a,16bと、磁性材料から形成され、空芯コイル16a,16bのそれぞれの内側に配置される棒状コア14a,14bと、当該棒状コア14a,14bの両端に、棒状コア14a,14bと接触するように配置されて棒状コア14a,14bとの間で閉磁路を形成する透磁性カバー18a,18bと、を有し、透磁性カバー18a,18bの透磁率を、棒状コア14a,14bの透磁率よりも低くする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器や車載用機器の電源に用いられるチョークコイルに関する。
近年、各種電子機器や車載用機器の小型化、高性能化、低消費電力化が進んでいる。特に、当該機器に使用されるスイッチング電源用のチョークコイルにおいては、低ノイズ化を図るために、優れた直流重畳特性を備えていることが要求される。このようなチョークコイルとしては、例えば、特許文献1に開示されているものが存在する。
特開平10−135054号公報(図1〜図3)
特許文献1に開示されているチョークコイルは、E型磁芯における一方の外磁脚側に、他方の外磁脚側よりも半ターン多く巻線が巻回されるように、当該巻線を中央磁脚に巻回し、当該中央磁脚に磁気ギャップを設け、その上方からI型磁芯を突き合わすことで完成されている。このように中央磁脚に磁気ギャップを設けることにより、優れた直流重畳特性を得ることが可能となり、当該チョークコイルのインダクタンスは、小電流領域において大きいものとなっている。
しかしながら、特許文献1に開示されているチョークコイルでは、中央磁脚とI型磁芯の間に磁気ギャップの幅を変化させることにより、当該チョークコイルのインダクタンスを調節している。このような方法で、インダクタンスを調整するためには、E型磁芯に設けられたギャップの幅の調整を行わなければならない。そのため、ギャップの幅の調整には、加工精度が要求され、当該チョークコイルのギャップ調整を容易に行うことができない。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、容易に、ギャップの調整行うことができると共に容易に製造することが可能なチョークコイルを提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、導体を巻回することにより形成される複数のコイルと、磁性材料から形成され、複数のコイルのそれぞれの内側に配置される複数の棒状のコア部材と、当該複数のコア部材の両端に、複数のコア部材と接触するように配置されて、複数のコア部材との間で閉磁路を形成する透磁性カバーとを有し、透磁性カバーの透磁率は、コア部材の透磁率よりも低いものである。
このように構成した場合には、コイルが巻回されている複数のコア部材の両端に透磁性カバーを配置させるという単純な構造となっている。したがって、チョークコイルを容易に組み立てることが可能となり、当該チョークコイルの製造工程を削減することが可能となる。また、透磁性カバーの透磁率は、コア部材の透磁率よりも低くなっているため、透磁性カバーは、コア部材に対して擬似ギャップを形成している。そのためコア部材が磁気飽和しにくくなり、チョークコイルの直流重畳特性を向上させることが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、コア部材の少なくとも1つは、アモルファスダストによって形成されているものである。このように構成した場合には、チョークコイルの直流重畳特性が向上し、大電流を流した場合でもインダクタンスの低下を防止できる。また、コア部材にフェライト等を使用した場合と比較して、大電流を流すことができるため、同じ性能を有するチョークコイルを製造する場合、チョークコイルの小型化が可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、透磁性カバーは、アモルファスダストと樹脂との混合材を成型することによって形成されており、透磁性カバーの比透磁率の値の範囲を6〜17としたものである。このように構成した場合には、アモルファスダストと樹脂との混合比を変化させることによって、透磁性カバーの透磁率を変化させることが可能となる。このため、透磁性カバーの透磁率を変化させることによって、チョークコイルの擬似的なギャップ調整を行うことが可能となる。また、異なる透磁率を有する透磁性カバーをコア部材と組み合わせることで、チョークコイルの透磁率を変化させることが可能となるため、当該チョークコイルの擬似的なギャップ調整が容易なものとなると共に、チョークコイルの透磁率に自由度を持たせることが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、コア部材の比透磁率の値の範囲を40〜80としたものである。このように構成した場合には、チョークコイルの直流重畳特性が優れたものとなり、大電流を流した場合でも、高いインダクタンスを得ることが可能となる。したがって、チョークコルを、大電流が流れる電源スイッチにも使用することが可能となる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、透磁性カバーにおけるコア部材が接続される部位の間には、コア部材と同じ材質によって形成された板部材を有するものである。このように構成した場合には、板部材が嵌め込まれた部位の透磁率が大きくなり、コア部材間の磁気結合を高めることが可能となる。そのためチョークコイルの擬似的なギャップ調整をさらに容易に行うことが可能となる。
本発明によると、チョークコイルにおけるギャップの調整が容易となる共に、当該チョークコイルの製造が容易となる。
以下、本発明の一実施の形態に係るチョークコイル10について、図1から図7に基づいて説明する。図1は、チョークコイル10においてケース体40の外側から内部に配置されているコイル体12を透過的に示す斜視図である。図2は、コイル体12の斜視図である。また、図3は、コイル体12の分解斜視図である。図4は、図1のチョークコイル10をA−A線で切断した断面図である。図5は、図2中のコイル体12で用いられている透磁性カバー18aを示す図であり、(a)は、その平面図であり、(b)は、(a)の透磁性カバー18aをC−C線で切断した断面図であり、(c)は、(a)の透磁性カバー18aをD−D線で切断した断面図である。図6は、ケース体40の内部の構成を示す斜視図である。図7は、棒状コア14a,14bに、非結晶の鉄からなるアモルファスダストを採用した場合と、マンガンと鉄と亜鉛との鉄酸化物を採用した場合の直流重畳特性を比較する図である。以下の説明中、図1〜図3、図6において、一端側とは左斜め下方を指し、他端側とは右斜め上方を指すものとする。また、左側とは左斜め上方を指し、右側とは右斜め下方を指すものとする。
チョークコイル10は、図1に示すように、コイル体12とコイル体12の筐体となるケース体40とから主に構成されている。また、コイル体12は、図3に示すように、2つの棒状コア14a,14bと、棒状コア14a,14bがそれぞれ挿入される空芯コイル16a,16bと、当該棒状コア14a,14bが挿入された空芯コイル16a,16bの両側に配置される透磁性カバー18a,18bとから主に構成されている。
棒状コア14a,14bは円柱形状をしており、非結晶の鉄からなるアモルファスダストを焼結することによって形成されている。また、棒状コア14a,14bには、粒径が約30μmおよび約100μmの2種類の粒径を持つアモルファスダストが採用されている。しかし、アモルファスダストの粒径は、これに限られるものでなく、ほぼ同一の粒径のもののみでも良い。また、棒状コア14a,14bは、その比透磁率の値が、40〜80の範囲内となるように形成されている。空芯コイル16a,16bは、エナメル等の絶縁被膜で覆われた導体が、予め円筒形状に巻回されている。また、空芯コイル16a,16bは、互いに逆方向となるように同じ巻数だけ巻回されている。また、各空芯コイル16a,16bの一端および他端からはそれぞれ、コイルの末端16c,16dが巻回されたコイルの法線方向に向かって突出している。
透磁性カバー18a,18bは、長方形の板状部材となっており、図5に示すように、一方の平面の中央には、棒状コア14a,14bと同じ材料からなる板部材20が嵌め込まれている。板部材20の平面形状は長方形の両側が円弧状に切り欠かれた形状となっている。また、透磁性カバー18a,18bにおいて板部材20が嵌め込まれた部位の両側には、棒状コア14a,14bの径よりわずかに大きな径を持つ断面円形状にくり抜かれた嵌合部22a,22bが形成されている。
透磁性カバー18a,18bは、非結晶の鉄からなるアモルファスダストとエンジニアプラスチック(樹脂の一形態)との混合物を成型することによって製造される。また、透磁性カバー18a,18bには、棒状コア14a,14bの場合と同様に、粒径約30μmおよび約100μmの2種類の粒径を持つアモルファスダストが採用されている。これらのアモルファスダストは、非結晶状態の鉄の粉末を造粒することによって得られる。また、透磁性カバー18a,18bは、上記アモルファスダストとエンジニアプラスチックの混合物を、約340℃の温度条件下で射出成型することにより製造される。しかし、アモルファスダストの粒径はこれに限られるものでなく、ほぼ同一の粒径のもののみでも良い。また、透磁性カバー18a,18bは、その比透磁率の値が、6〜17の範囲内となるように形成されている。アモルファスダストとエンジニアプラスチックの体積比は、比透磁率が6の場合10:90であり、比透磁率が17の場合36:64である。また、エンジニアプラスチックとしては、耐熱性に優れた液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer :LCP)またはポリフェニレンサルファイド(Poly Phenylene Sulfide :PPS)が採用されている。
図3に示すように、コイル体12は、空芯コイル16a,16bに棒状コア14a,14bを挿入し、当該空芯コイル14a,14bの両端から突出した棒状コア14a,14bの端面のそれぞれを透磁性カバー18a,18bに設けられた嵌合部22a,22bに嵌合させることにより組み立てられる。この際、空芯コイル16a,16bは、そのコイル末端16c,16cが互いに隣接するように透磁性カバー18a,18bに嵌合される。このように空芯コイル16a,16bを配置した場合、コイル末端16d,16dは、透磁性カバー18bの左側および右側に位置する。
組み立てられたコイル体12は、ケース体40の内部に配置される。ケース体40は、図6に示すように、一端が開口した箱型形状の筐体となっており、その開口側の一端側と他端側の端面の略中央からは一端側と他端側に向かって中央に円孔41を有する固定部42が延出している。また、ケース体40の底部43において左側面40aおよび右側面40bの各内側には、一端側から他端側方向へ沿った溝部44aおよび溝部44bがそれぞれ形成されている。さらに、溝部44aおよび溝部44bの各内側には、左側面40aから右側面40bの方向に向かって断面が円弧状に切り欠かれた凹部44cおよび凹部44dが、一端側から他端側に向かってそれぞれ並んで形成されている。凹部44cと凹部44dとの間には、それらの境界となる境界部45が開口方向に向かって突出している。底部43において、溝部44aと溝部44bとに挟まれた領域には、凹部44cと凹部44dに跨るように、角孔46が形成されている。また、境界部45と溝部44aとの間には、底部43を貫通すると共に長方形の断面を有する貫通孔47aが形成されている。また、溝部44aの一端側と他端側において溝部44bと隣接する両位置には、断面形状が貫通孔47aよりも長手方向に沿って短い長方形となる貫通孔47bおよび貫通孔47bがそれぞれ形成されている(一方の貫通孔47bは不図示)。
チョークコイル10は、コイル体12をケース体40の開口部から当該ケース体40の内部に配置され、当該開口部を蓋部材30によって閉じることでケース体40の内部に収められる。そして、ケース体40の貫通孔47a,47bから突出した空芯コイル16a,16bのコイル末端16c,16dを外方に向かって折り曲げる。そして、2つのコイル末端16c,16cの先端およびコイル末端16dのそれぞれの先端に、図1に示す圧着端子31,32が取り付けられる。なお、コイル体12のケース体40への配置は、コイル末端16c,16cの両者を貫通孔47aに、コイル末端16d,16dを、ケース体40の貫通孔47b,47bのそれぞれに挿通させながら行う。
チョークコイル10では、透磁性カバー18a,18bのそれぞれは、溝部44a,44bの内部に配置され、また、各空芯コイル16a,16bの外周面の一部は、凹部44c,44dの内周面と接している。そして、図1に示すように、空芯コイル16a,16bの一部をケース体40の外側から角孔46を通じて臨むことが可能である。
以上のように構成されたチョークコイル10は、空芯コイル16a,16bに挿入されている棒状コア14a,14bの両端に透磁性カバー18a,18bを配置させるという構造を有している。したがって、チョークコイル10の組み立てが容易となり、チョークコイル10の製造コストを低減することができる。また、透磁性カバー18a,18bの透磁率は、棒状コア14a,14bの透磁率よりも低くなっているため、透磁性カバー18a,18bは、棒状コア14a,14bに対していわゆる擬似ギャップを形成している。そのため、棒状コア14a,14bが磁気飽和しにくくなり、チョ−クコイル10の直流重畳特性を向上させることが可能となる。
また、チョークコイル10では、棒状コア14a,14bには、鉄からなるアモルファスダストが採用されている。ここで、棒状コア14a,14bに、鉄からなるアモルファスダストを採用した場合と、マンガンと鉄と亜鉛との鉄酸化物を採用した場合とを比較すると、図7に示すように、鉄からなるアモルファスダストを採用した場合の方が、大電流に対してインダクタンスを急激に低下させることなく、比較的大きなインダクタンスを示した。棒状コア14a,14bの材料として、ニッケルと鉄との合金等を採用した場合には、当該棒状コア14a,14bは、熱による経時的変化が原因で結晶構造が崩れることにより、棒状コア14a,14bの内部の渦電流損が増加し、チョークコイル10のインダクタンスが小さくなる。したがって、棒状コア14a,14bに、鉄からなるアモルファスダストを採用したチョークコイル10の方が、安定した電気的特性を得ることができ、さらに、飽和磁束密度は、鉄からなるアモルファスダストの方が、ニッケルと鉄との合金よりも高いため、優れた直流重畳特性を得ることができ、大電流を流した場合にも耐えることができる。また、棒状コア14a,14bにアモルファスダストを採用した場合、直流重畳特性に限らず、透磁率において安定した周波数特性を示すと共に、高周波領域において鉄損が低いという利点を有する。したがって大電流を許容することができ、同じ性能を有するチョークコイルを製造する場合、小型化を図ることが可能となる。
また、チョークコイル10では、透磁性カバー18a,18bは、アモルファスダストと樹脂との混合物をインジェクションモールディング等の成型方法によって成型されている。本実施の形態では、樹脂とアモルファスダストの含有比率を変化させることによって、透磁性カバー18a,18bの比透磁率の値を6〜17の範囲に設定している。したがって、透磁性カバー18a,18bの透磁率を変化させることによって、チョークコイル10のギャップ調整を行うことが可能となる。また、透磁率が異なる透磁性カバー18a,18bを予め用意して、棒状コア14a,14bと組み合わせることにより、コアに空隙を設けて、その空隙を調整する場合と比較して、チョークコイル10のギャップ調整が容易となる。また、透磁性カバー18a,18bを構成しているアモルファスダストと樹脂との含有比率を変えることは容易であるため、チョークコイルの実行透磁率に自由度を持たせることができる。
また、チョークコイル10では、棒状コア14a,14bの比透磁率の値の範囲を40〜80としている。このような比透磁率とすることにより、チョークコイル10の直流重畳特性が優れたものとなり、大電流を流した場合でも、高いインダクタンスを得ることが可能となる。したがって、チョークコイル10を、大電流が流れる電源スイッチにも使用することが可能となる。
また、チョークコイル10では、透磁性カバー18a,18bにおける嵌合部22a,22bの間には、棒状コア14a,14bと同じ材質からなる板部材20が嵌め込まれている。そのため、透磁性カバー18a,18bにおける棒状コア14aと棒状コア14bとの間の部位の実行透磁率が大きくなる。したがって、製造された透磁性カバー18a,18bに板部材20を嵌め込むという簡単な構成により、棒状コア14a,14bの磁気結合を高めることが可能となる。そのため、チョークコイル10のギャップ調整はさらに容易になる。
また、チョークコイル10では、棒状コア14a,14bと透磁性カバー18a,18bとが閉磁路を形成している。そのため、空芯コイル16a,16bで発生した磁束が外部に漏れるのを防止できる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、棒状コア14a,14bを共に鉄のアモルファスからなるコアとしたが、これに限られることなく、棒状コア14a,14bの一方のみをアモルファスからなるコアとし、他方をフェライトや鉄とニッケルの合金等からなる結晶構造を有するコアとしても良い。また、アモルファスの材料としては鉄に限らずコバルト等他の磁性材を採用しても良い。
また、上述の実施の形態では、棒状コア14a,14bの外側に配置されるコイルは、空芯コイル16a,16bとされているが、これに限られることなく、導線を棒状コア14a,14bに巻回することによりコイルを形成するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、棒状コア14a,14bおよび空芯コイル16a,16bをそれぞれ2つずつ透磁性カバー18a,18bに接続するように配置させているが、これに限られることなく、それらを3つ以上配置するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、板部材20は、透磁性カバー18a,18bにおける嵌合部22a,22bの間に1つのみ取り付けられているが、これらを透磁性カバー18a,18bに複数枚配置するようにしても良いし、配置する位置を嵌合部22a,22bの間に限ることなく、別の位置に配置するようにしても良い。また、板部材20を透磁性カバー18a,18bのどちらか一方のみに取り付けるようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、透磁性カバー18a,18bの透磁率は同じものを前提として製造されているが、これに限られることなく、透磁性カバー18a,18bの透磁率を異なるようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、空芯コイル16a,16bのコイルの巻回数は同じとなっているが、これに限られることなく、異なる巻回数としても良い。また、空芯コイル16a,16bは、それぞれ逆向きの巻回方向を有するが、同一方向に巻回するようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、エンジニアプラスチックとしては、LCP、PPSが採用されているが、これに限られることなく、ポリエーテルスルホン(Poly Ether Sulfone :PES)、ポリアミドイミド(Poly Amide Imide :PAI)、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate :PET)等他のエンジニアプラスチックを採用しても良い。
本発明のチョークコイルは、電子機器や車載用機器の電源において利用することができる。
本発明の一実施の形態に係るチョークコイルにおいてケース体の外側から内部に配置されているコイル体を透過的に示す斜視図である。 図1のコイル体の斜視図である。 図1のコイル体の分解斜視図である。 図1のチョークコイルをA−A線で切断した断面図である。 図2中のコイル体で用いられる透磁性カバー18aを示す図であり、(a)は、その平面図であり、(b)は、(a)の透磁性カバー18aをC−C線で切断した断面図であり、(c)は、(a)の透磁性カバー18aをD−D線で切断した断面図である。 ケース体の内部の構成を示す斜視図である。 棒状コアに、鉄を材料とするアモルファスダストを採用した場合と、マンガンと鉄と亜鉛との鉄酸化物を採用した場合におけるそれぞれの直流重畳特性を比較する図である。
符号の説明
10…チョークコイル
12…コイル体
16a,16b…空芯コイル(コイル)
14a,14b…棒状コア(コア部材)
18a,18b…透磁性カバー
20…板部材

Claims (5)

  1. 導体を巻回することにより形成される複数のコイルと、
    磁性材料から形成され、上記複数のコイルのそれぞれの内側に配置される複数の棒状のコア部材と、
    当該複数のコア部材の両端に、上記複数のコア部材と接触するように配置されて、上記複数のコア部材との間で閉磁路を形成する透磁性カバーと、
    を有し、
    上記透磁性カバーの透磁率は、上記コア部材の透磁率よりも低いことを特徴とするチョークコイル。
  2. 前記コア部材の少なくとも1つは、アモルファスダストによって形成されていることを特徴とする請求項1記載のチョークコイル。
  3. 前記透磁性カバーは、アモルファスダストと樹脂との混合材を成型することによって形成されており、前記透磁性カバーの比透磁率の値の範囲を6〜17とすることを特徴とする請求項1または2記載のチョークコイル。
  4. 前記コア部材の比透磁率の値の範囲は40〜80であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のチョークコイル。
  5. 前記透磁性カバーにおける前記コア部材が接続される部位の間には、前記コア部材と同じ材質によって形成された板部材を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のチョークコイル。
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