JP2006309288A - ファイル管理装置、アクセス管理部、ファイル管理方法及びプログラム - Google Patents

ファイル管理装置、アクセス管理部、ファイル管理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】応答遅延の原因が低階層のストレージメディアからの読み出しのためか、オフライン階層で管理されているデータファイルにアクセスしたためか等をクライアント端末側のユーザーが確認できるようにする。
【解決手段】物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムを階層的に管理するファイル管理装置に、(a)クライアント端末から要求されたデータファイルが実在するストレージメディアを検索するメディア検索部と、(b)要求されたデータファイルが高階層のストレージメディア上に実在しない場合、その旨を示す情報をクライアント端末に通知するメディア情報通知部とを搭載する。
【選択図】図7

Description

発明の一つの形態は、物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムを階層的に管理するファイル管理装置に関する。この発明は、ファイル管理方法及びプログラムとしても実現される。
発明の一つの形態は、物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムにデータファイルの読み出しを要求する側のアクセス管理装置に関する。この発明は、プログラムとしても実現される。
現在、多くのデータストレージ製品には、階層型ストレージ管理(HSM:Hierarchical Storage Management )と呼ばれる仕組みが採用されている。
階層型ストレージ管理では、ストレージシステムを構成する複数種類の外部ストレージ(例えば、磁気テープ装置、光学式テープ装置、磁気ディスク装置、光学式ディスク装置等)が階層的に管理される。
この管理手法を採用するストレージシステムでは、参照頻度や使用頻度の高いデータはアクセス速度が高速な装置(例えば、磁気ディスク装置など)に配置され、参照頻度が低いデータはアクセス速度が低速な装置(例えば磁気テープ装置、光学式テープ装置、光学式ディスク装置)に配置される。
すなわち、アクセス速度が高速な(応答速度が短い)ストレージメディアは高い階層に配置され、アクセス速度が低速な(応答速度が遅い)ストレージメディアは低い階層に位置される。
特開2000−200205号公報
クライアント端末のユーザーは、階層構造を意識することなくストレージシステムを扱うことができる。すなわち、クライアント端末のユーザーは、指定したデータファイルが実在するストレージメディアが高階層か低階層かを意識することなくストレージシステムにアクセスすることができる。
その一方で、データファイルの読み出しに応答遅延が発生した場合、ユーザーは、その原因が低階層のストレージメディアにアクセスしたためか、ネットワーク上の遅延や障害によるためか、それとも他の原因によるためかを区別して認識することができない。
また、データファイルがオフライン階層のストレージメディアで管理されている場合、ストレージシステムは管理されているデータファイルにはオンラインでアクセスできない。この場合、アクセスエラーの発生やアクセス動作の停止が操作に対する結果として確認される。しかし、この場合も、ユーザーは、その原因を認識することができない。
発明者は以上の課題に着目し、階層管理に起因したアクセス遅延等の原因をクライアント端末側で認識可能とする技術を提案する。
一つの手法として、発明者は、アクセス先のストレージメディアの階層(応答特性)をクライアント端末に通知する機能を搭載したファイル管理装置を提案する。
例えば、発明者は、物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムを階層的に管理するファイル管理装置に、以下の処理機能を搭載することを提案する。
(a)クライアント端末から要求されたデータファイルが実在するストレージメディアを検索するメディア検索部
(b)要求されたデータファイルが高階層のストレージメディア上に実在しない場合、その旨を示す情報をクライアント端末に通知するメディア情報通知部
また例えば、発明者は、ファイル管理装置に以下の処理機能を搭載することを提案する。
(a)クライアント端末から要求されたデータファイルが実在するストレージメディアを検索するメディア検索部
(b)要求されたデータファイルが応答遅延の大きいストレージメディア上に実在する場合、その旨を示す情報をクライアント端末に通知するメディア情報通知部
一方、クライアント端末には、この通知をクライアント端末の表示画面上に表示する機能を搭載する。
他の手法として、発明者は、アクセス先のストレージメディアの階層(応答特性)を自律的に調査する機能を搭載したアクセス管理装置を提案する。
すなわち、発明者は、以下の処理機能を搭載したアクセス管理装置を提案する。
(a)要求するデータファイルが実在するストレージメディアを、データファイルの付属情報又はディジタルデータの管理情報に基づいて特定するメディア特定部
(b)要求されたデータファイルが高階層のストレージメディア上に実在しない場合、その旨を示す情報をクライアント端末の表示画面上に表示させるアクセス先通知部
これらの技術手法は、ハードウェアとして実現できる他、ソフトウェアとしても実現できる。勿論、処理の実行は、一部処理をハードウェアとして実行し、残る処理をソフトウェアとして実行することもできる。
また、ソフトウェアは、伝送路を通じて配布、頒布するだけでなく、記録媒体に格納した状態で配布等することもできる。
この技術手法の採用により、階層管理に起因したアクセス遅延等の原因をクライアント端末側で認識可能にできる。この結果、遅延原因の不知を原因とした焦燥感の低減や適切な対応・対策を可能にできる。
以下、発明に係る技術手法を採用するネットワークシステムの形態例を説明する。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する実施形態は、発明の一つの実施形態であって、これらに限定されるものではない。
(A)形態例1
(A−1)ネットワークシステム
図1に、ネットワークシステムの構成例を示す。このネットワークシステムは、ネットワーク1に接続されたファイルサーバー3、クライアント端末5、管理者端末7で構成される。
この形態例の場合、ネットワーク1には、遅延や切断の可能性があるLAN(Local Area Network)を使用する。LANのインターフェースには、例えばイーサネット(登録商標)、FDDI(Fiber
Distributed Data Interface)を使用する。また、ネットワークプロトコルには、NFS(Network File System )やCIFS(Common
Interface File System)その他を使用する。
クライアント端末5は、ファイルサーバー3を通じてデータファイルを共有するコンピュータ構成のネットワーク装置である。管理者端末7は、ファイルサーバー3を管理するコンピュータ構成のネットワーク装置である。
ファイルサーバー3には、物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアで構成される複合型のストレージシステムと、これを階層的に管理するファイル管理装置とで構成される。この形態例の場合、ファイルサーバー3は、メインサーバー11にキャッシュサーバー13とオートローダー15を外部接続した構成を採用する。
このうちメインサーバー11は、ファイル管理部11Aと内部記憶領域11Bで構成される。
ファイル管理部11Aは、ストレージシステム全体のファイル管理を提供する。この形態例の場合、ファイル管理部11Aは、コンピュータ上で実行されるプログラムの一部として実現する。このファイル管理部11Aが、特許請求の範囲における「ファイル管理装置」に対応する。
内部記憶領域11Bは、ストレージシステムの一部を構成するメインサーバー11に内蔵の記憶領域である。この形態例の場合、内部記憶領域11Bは、半導体メモリと磁気ディスク装置(いわゆるハードディスク装置)で構成する。内部記憶領域11Bを構成する磁気ディスク装置には、経済性よりも可用性と信頼性を優先する。例えば、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks )構成のハードディスク装置を使用する。
キャッシュサーバー13は、メインサーバー11の下位階層として管理される記憶デバイスである。この形態例の場合、キャッシュサーバー13には、ランダムアクセス可能な大容量記憶デバイスを使用する。例えば、磁気ディスク装置を使用する。この形態例の場合、キャッシュサーバー13を構成する磁気ディスク装置には、信頼性よりも経済性を優先する。例えば、IDEハードディスク装置を使用する。
オートローダー15は、キャッシュサーバー13の更に下位階層として管理される大容量の記憶デバイスである。オートローダー15には、複数個のリムーバブルメディアが収容されている。この形態例の場合、リムーバブルメディアには、光ディスクを使用する。もっとも、リムーバブルメディアには、磁気テープを使用することもできる。オートローダー15には、リムーバブルメディアに対応した装置を使用する。
棚(倉庫)17は、オートローダー15から排出したリムーバブルメディアを格納する空間である。すなわち、前述したメインサーバー11、キャッシュサーバー13及びオートローダー15はオンラインアクセスが可能であったのに対し、棚(倉庫)17は人手を介在した作業を必須とする。
(A−2)メインサーバー
(a)ハードウェア構成
図2に、メインサーバー11のハードウェア構成例を示す。メインサーバー11は、中央処理装置(CPU)111Aと、主記憶装置111Bと、副記憶装置111Cと、RAIDストレージ111Dと、接続ポート111E1〜111E3とで構成される。
このうち、接続ポート111E1は、ネットワーク1との接続用である。接続ポート111E2は、キャッシュサーバー13との接続用である。接続ポート111E3は、オートローダー15との接続用である。
CPU111Aは、コンピュータの制御と命令の取り込み、実行を担当する。ストレージシステムを階層的に管理する機能(ファイル管理部11A)は、CPU111Aで実行されるプログラムを通じて実現される。
主記憶装置111Bは、基本プログラムやデータファイルの保存領域として使用される記憶領域である。主記憶装置111Bは、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)で構成する。このうち、ROMは、基本入出力システム、ファームウェア、制御ソフトウェアの記憶領域に使用する。また、RAMは、読み書きの対象であるデータファイルの記憶領域に使用する。RAMは、図1の内部記憶領域11Bを構成する。
副記憶装置111Cは、アプリケーションプログラムや処理データの保存領域として使用される記憶領域である。副記憶装置111Cは、例えばハードディスク装置その他の記憶媒体(例えばCD−ROM)の駆動装置で構成する。この副記憶装置111Cが、CPU111Aにファイル管理部11Aとしての機能を実行させる制御プログラムが記録されている。
RAIDストレージ111Dは、読み書きの対象であるデータファイルの記憶領域である。このRAIDストレージ111Dも、図1の内部記憶領域11Bを構成する。
この形態例の場合、RAIDストレージ111Dには、ストライピング方式(RAID
0)とミラーリング方式(RAID 1)を組み合わせたハードディスクアレイ装置を採用する。
この構成により、RAIDストレージ111Dは、高信頼性とランダムアクセス性を保持する。なお、RAIDストレージ111Dには、ファイルシステムと各データファイルに固有の識別子IDを関連付けるデーターベースも記録する。ファイル管理部11Aは、このデーターベースを参照してデータファイルの階層管理を実現する。
また、この形態例の場合、RAIDストレージ111Dは、データファイルを構成するヘッダ(拡張ヘッダを含む。)と実データ部のうち、ヘッダ部分を記録する。従って、階層間の移動は実データについてのみ実行される。ヘッダ部分が分離されていることで、実データの移動中にもデータファイルに関する管理情報の取得が可能になる。
図3に、データーベースの一例を示す。図3(A)は、データファイル別のデーターベース例である。階層管理する全てのデータファイルには、ストレージシステム内で唯一の識別子IDが付与されている。
この識別子IDに対して、データファイルの“ファイル名”、データファイルを格納するストレージメディアの“論理階層”、データファイルを格納するストレージメディアの“メディア名”が関連付けられている。
図3(B)は、論理階層別のデーターベース例である。このデーターベースには、ストレージメディア上の記憶位置(アドレス)が格納されている。図3(C)は、メディア別のデーターベース例である。このデーターベースには、ストレージメディア上の記録位置(アドレス)が格納されている。
(b)機能構成(ファイル管理部)
図4に、メインサーバー11上で機能するファイル管理部11Aとしての機能構成例を示す。ファイル管理部11Aは、アプリケーションプログラムを通じて実現される。
ファイル管理部11Aは、階層管理部11A1、メディア検索部11A2、メディア通知部11A3で構成される。
階層管理部11A1は、物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムを階層的に管理する処理機能を提供する。階層管理部11A1は、ストレージシステムを構成するストレージメディアを図5に示す階層構造により管理する。すなわち、5つの階層区分の最上位から順番にRAM、RAIDストレージ111D、キャッシュサーバー13、オートローダー15、棚(倉庫)17対応付けて管理する。
図5に示すように、アクセス速度は階層が高いほど速く、階層が低いほど遅くなる。なお、オンラインアクセス可能な階層範囲のうち最も下位の階層にはオートローダー15が位置する。また、図5に示す各階層の面積は、各階層の記憶領域のおおよその関係を示している。すなわち、階層が高いほど記憶領域が小さく、階層が低いほど記憶領域は大きい関係にある。
ファイル管理部11Aは、この5つの階層区分にデータファイルに対するアクセス頻度を対応付けて管理する。
図6に、各階層区分とアクセス頻度との対応関係を示す。この形態例の場合、RAMには「非常に良く使う」データファイルが保存され、RAIDストレージ111Dには「良く使う」データファイルが保存され、キャッシュサーバー13には「たまに使う」データファイルが保存され、オートローダー15には「ほとんど使わない」データファイルが保存され、棚(倉庫)17にはリムーバブルメディアに格納された「通常は使わないが保管が必要」なデータファイルが保存される。
ファイル管理部11Aは、各データファイルの使用履歴を管理しており、階層区分間の移動条件を満たすことを条件に階層間のデータ移動を実行する。なお、ファイル管理部11Aは、階層移動に伴ってデーターベース(図3)を更新する。
メディア検索部11A2は、クライアント端末から要求されたデータファイルが実在するストレージメディアを検索する処理機能を提供する。このメディア検索部11A2は、クライアント端末5側からデータファイルの読み出し要求があった場合に実行される。メディア検索部11A2は、階層管理する全てのデータファイルの位置情報を記憶するデーターベース(図3)を参照し、データファイルが実在するストレージメディアを探索する。なお、この探索処理は、データファイルの読み出しに長時間を要するか否かを判定するために実行される処理である。このため、ストレージメディアを物理的に特定することまでは必要ない。例えば、ストレージメディアが属する階層区分を探索するだけでも良い。
メディア通知部11A3は、要求されたデータファイルが高階層のストレージメディア上に実在しない場合、その旨を示す情報をクライアント端末5に通知する処理機能を提供する。メディア通知部11A3はメディア情報通知部の一例である。
この形態例の場合、メディア通知部11A3は、データファイルがメインサーバー11内のストレージメディアに保存されている場合を高階層のストレージメディアに実在するものと判定する。また、メディア通知部11A3は、データファイルがキャッシュサーバー13、オートローダー15内のリムーバブルメディア、棚(倉庫)17内のリムーバブルメディアのいずれかに保存されている場合を低階層のストレージメディアに実在するものと判定する。
すなわち、メインサーバー11の内か外かで高階層か低階層かを判断する。なお、この判断基準は、専ら現在の技術水準による。
データファイルが高階層に属する場合、少なくともファイルサーバー3内での応答遅延は考えなくて良い。一方、データファイルが低階層に属する場合、リムーバブルメディアの読み出し準備や読み出したデータファイルをメインサーバー11内に移動するまでの応答遅延が発生する。また、キャッシュサーバー13からデータファイルを読み出す場合も、接続ポート111E2を経由した通信を必要とし、その分、応答遅延が発生する。
従って、この形態例の区分では、高階層のストレージメディアに属することは、応答遅延が小さいストレージメディアに属することを意味する。また、低階層のストレージメディアに属することは、応答遅延が大きいストレージメディアに属することを意味する。
なお、メディア通知部11A3は、データファイルの読み出しの進捗についても通知する機能を搭載するものとする。通知には、例えば情報に対応付けた符号を使用する。また例えば、任意の情報通知用にはテキスト文も使用する。
また、データファイルがオフライン階層で管理されている場合には、その旨をクライアント端末5に通知する。また、データファイルが記録されているストレージメディアの情報も通知する。これにより、オートローダー15に対するストレージメディアの装填に要する時間を短縮できる。
(A−3)クライアント端末(アクセス管理部)
図7に、クライアント端末5上で機能するアクセス管理部としての機能構成例を示す。アクセス管理部としての機能は、アプリケーションプログラムを通じて実現される。従って、クライアント端末5は、アクセス管理装置の一例である。
アクセス管理部は、階層判定部5A1、階層情報表示部5A2、進行情報表示部5A3で構成される。
階層判定部5A1は、読み出しを要求したデータファイルが高階層のストレージメディア上に存在するか否かをファイルサーバー3から通知された情報に基づいて判定する処理機能を提供する。
階層情報表示部5A2は、要求されたデータファイルが高階層のストレージメディア上に実在しない場合、その旨を示す情報を表示画面上に表示させる処理機能を提供する。情報の表示には、文字、静止画、動画を使用する。なお、音その他の伝達技術を組み合わせると効果的である。
この機能の存在により、ユーザーは、ストレージシステムが階層管理されており、データファイルが低階層のストレージメディアに存在するために読み出しに時間を要することを認識することが可能になる。
なお、データファイルがオフライン階層に管理されている場合には、別途その旨を表示画面上に表示させる。この際、データファイルが管理されているストレージメディアの情報(例えば、名称、管理記号その他)をテキスト文として受信し、これを画面上に表示する。この機能の搭載により、ユーザー側から管理者に対してストレージメディアの装填を促すことが可能になる。
進行情報表示部5A3は、データファイルの読み出し処理の進行情報を表示画面上に表示させる処理機能を提供する。
例えば、メインサーバー11への移行処理が完了し、データファイルの利用が可能になった旨の情報を画面上に表示する機能を提供する。この機能の搭載により、ユーザーは、読み出し処理の進行を確実に把握できる。
また例えば、ユーザーから指示に従い、実際にアクセス動作がキャンセルされた旨の情報を画面上に表示する機能を提供する。この機能の搭載により、誤操作によるデータファイルの読み出し処理のキャンセルをユーザー自身が確認することができる。
また例えば、読み出し処理の進行状況を100分率や残り時間の形態で画面上に表示する機能を提供する。この機能の搭載により、データファイルの使用が開始できるタイミングを予測することが可能になり、待ち時間の有効活用並びに焦燥感の低減を実現できる。
(A−4)動作例
前述した処理機能を搭載したメインサーバー11とクライアント端末5で構築されたネットワーク上で実行される処理動作例を説明する。
(a)ファイル管理部(ファイルサーバー)の動作
図8に、ファイル管理部11Aの処理手順例を示す。ファイル管理部11Aは、クライアント端末5からデータファイルの読み出し要求を受信すると処理を開始する。
まず、ファイル管理部11Aは、データファイルがメインサーバー(MS)11上に実在するか否かを判定する。すなわち、データファイルがRAM上かRAIDストレージ111D上に実在するか否かを判定する。
この形態例の場合、ファイル管理部11Aは、データファイルが低階層のストレージメディアに属する場合にのみその旨をクライアント端末5に通知する手法を採用している。従って、肯定結果が得られた場合、次のデータファイルの読み出し要求に備える(P1)。
一方、否定結果が得られた場合、ファイル管理部11Aは、要求されたデータファイルは低階層に属するストレージメディア上に実在する旨をクライアント端末5に通知する(P2)。
続いて、ファイル管理部11Aは、データファイルがオフライン管理されているか否かを判定する(P3)。すなわち、ファイル管理部11Aは、要求されたデータファイルがオフライン階層のストレージメディアに実在するか否かを判定する。
肯定結果が得られた場合、ファイル管理部11Aは、要求されたデータファイルはオフライン管理されており自動アクセスできない旨をクライアント端末5に通知する(P4)。
一方、否定結果が得られた場合、ファイル管理部11Aは、要求されたデータファイルがメインサーバー11上に移動したか否かを判定する(P5)。データファイルは、メインサーバー11経由でクライアント端末5に送信されるためである。
この処理P5で肯定結果が得られた場合、ファイル管理部11Aは、データファイルの移動が完了した旨を、すなわちデータファイルがメインサーバー11上に実体化された旨をクライアント端末5に通知する(P6)。
一方、処理P5で否定結果が得られた場合、ファイル管理部11Aは、データファイルの読み出し処理(アクセス要求)がキャンセルされたか否かを判定する(P7)。
この処理P7で肯定結果が得られた場合、ファイル管理部11Aは、アクセスのキャンセルを受け付けた旨をクライアント端末5に通知する(P8)。
一方、処理P7で否定結果が得られた場合、ファイル管理部11Aは、データファイルの読み出しの進行状況の情報を収集し、その情報をクライアント端末5に通知する(P9)。この通知処理の後、ファイル管理部11Aは、処理P5の判定処理に戻る。
ファイル管理部11Aの処理は、いずれかの通知がクライアント端末5に発せられた時点で終了する(P4、P6、P8)。
(b)アクセス管理部(クライアント端末)の動作
図9に、クライアント端末5で実行されるアクセス管理部の処理動作例を示す。アクセス管理部は、ファイルサーバー3から読み出し対象のデータファイルに関する何らかの通知を受信する度に以下の処理を実行する。
まず、アクセス管理部は、受信した通知が「メインサーバー(MS)11上にデータファイルが無い」ことを意味するか否かを判定する(P11)。
データファイルが低階層に属するストレージメディア上に実在する場合、最初の通知の受信時には肯定結果が得られる。この場合、アクセス管理部は、読み出し対象のデータファイルが低階層のストレージメディアに実在する旨を表示画面上に表示する(P12)。図10に、表示画面例を示す。図10は、データファイルがリムーバブルメディア上に実在するとの通知を受けた場合の表示画面例である。ストレージメディアの種類や階層はテキスト文として与えられる。
この情報が表示されることで、ユーザーは、応答遅延の原因が伝送路上にはなく、ファイルサーバー3側の内部処理に原因があることが分かる。また、リムーバブルメディアからの読み出しには、その搬送、装填、読み出しを経る必要があるため、ある程度の待機時間を要することも分かる。
なお、ファイルサーバー3側での管理ポリシーが分かっている場合には、読み出し対象とするデータファイルの使用頻度の全体の中での位置づけも間接的に理解できる。
さて、処理P11で否定結果が得られた場合(通常は、データファイルに対する2度目以降の通知の受信時)、アクセス管理部は、受信した通知が「データファイルへのアクセスがキャンセルされた」ことを意味するか否かを判定する(P13)。前述のように、この通知は、ユーザーの誤操作によるキャンセルの通知や意識的に実行されたキャンセル操作が受け付けられたことを知らせるために用いられる。
肯定結果が得られた場合、アクセス管理部は、アクセスがキャンセルされた旨を表示画面上に表示する(P12)。図11に、表示画面例を示す。
これに対し、否定結果が得られた場合、アクセス管理部は、受信した通知が「メインサーバー(MS)11上にデータファイルが移動した」ことを意味するか否かを判定する(P14)。すなわち、データファイルの読み出しが完了したか否かを判定する。階層管理型のストレージシステムの場合、作業対象のデータファイルは、メインサーバー11経由でクライアント端末5に送信されるためである。
ここで、肯定結果が得られた場合、アクセス管理部は、リムーバブルメディアからのデータ移動が完了した旨を表示画面上に表示する(P12)。図12に、表示画面例を示す。
一方、否定結果が得られた場合、アクセス管理部は、受信した通知が「オンライン管理されている」ことを意味するか否かを判定する(P15)。
ここで、肯定結果が得られた場合、アクセス管理部は、さらに管理者通知機能が無効か否かを判定する(P16)。管理者通知機能とは、オフライン階層へのアクセスを管理者端末7に通知する機能である。
この処理P16で肯定結果が得られた場合、アクセス管理部は、クライアント端末5の表示画面上に、要求したデータファイルはオフライン階層に管理されている旨を表示する(P12)。図13に、表示画面例を示す。図13では、リムーバブルメディアがオフライン階層で管理されていることに加え、リムーバブルメディアのメディア名(管理用の名称、コード、番号を含む。)も表示する。メディア名が表示されることで、ユーザーが主導的にリムーバブルメディアの装填に関わることができる。
一方、処理17で否定結果が得られた場合、アクセス管理部は、オフライン階層で管理されているデータファイルに対するアクセスを管理者端末7に通知する。この際、リムーバブルメディアのメディア名も通知する。
なお、処理15で否定結果が得られた場合、アクセス管理部は、読み出し処理の進行についての通知が受信されたと判定する。すなわち、受信した通知に従い、読み出し処理の進行情報を表示画面上に表示する(P12)。図14に、表示画面例を示す。図14では、読み出し処理の終わった割合だけ着色して示している。
なお、アクセス管理部は、受信された通知に含まれるデータファイルの階層情報に基づいて、ファイル管理用のデーターベースも更新する。
この他、アクセス管理部は、データファイルが高階層に属することをユーザーに通知する表示画面を表示する機能を有することが望ましい。例えば、図15に、表示画面例を示す。この表示画面においては、“アクセス中”とは読み出し処理中を意味する。この表示機能が搭載されていると、応答遅延の発生時に、原因がファイルサーバー3に無いことを確認するのに利用できる。すなわち、応答遅延の原因がネットワークの障害やクライアント端末5の処理にあることを確認することができる。
(A−5)効果
ファイルサーバー3及びクライアント端末5に前述した機能を搭載することにより、クライアント端末5を操作するユーザー側において応答遅延の原因を視覚的に確認できる。
例えば、データファイルが低階層のストレージメディア上に実在することが分かれば、ユーザーのストレスや不安を最小化できる。その際、データファイルの読み出し処理の進行を読み出し済みの割合や読み出し完了までの残り時間として逐次表示すれば、ユーザーの予測性を高めることができる。この結果、ユーザーの使い勝手を向上できる。
また例えば、データファイルがオフライン階層で管理されていることを知ることで、長期間待機しても決して読み出すことができない状態をユーザー側で理解できる。これにより、ユーザーの時間が無駄に浪費される事態を回避できる。この際、オフライン管理されているリムーバブルメディアの情報も通知されるため、人為的にオートローダーに装填する作業の効率化も実現できる。
(B)形態例2
ここでは、クライアント端末5がデータファイルの実在する階層やストレージメディアを自律的に判断する機能を搭載する場合について説明する。
(B−1)構成例
(a)メインサーバー
図16に、メインサーバー11上で機能するファイル管理部11A’の機能構成例を示す。勿論、ファイル管理部11A’は、アプリケーションプログラムを通じて実現される。ファイル管理部11A’は、階層管理部11A1で構成される。階層管理部11A1は、ファイル管理部11Aと同じものを使用する。すなわち、階層管理部11A1は、ストレージシステム内の階層移動を管理する。そして、データファイルの読み出しが指示された場合には、階層管理部11A1は、データーベースを参照してストレージメディアからデータファイルを読み出す。
(b)クライアント端末(アクセス管理部)
図17に、クライアント端末5上で機能するアクセス管理部としての機能構成例を示す。アクセス管理部としての機能は、アプリケーションプログラムを通じて実現される。
アクセス管理部は、メディア特定部5B1、アクセス先通知部5B2で構成される。
メディア特定部5B1は、アクセスを要求するデータファイルが実在するストレージメディアを、データファイルに付属する管理情報に基づいて特定する処理機能を提供する。例えば、メディア特定部5B1は、アクセスを要求するデータファイルの実在位置に関する情報を、データファイルのヘッダ、拡張ヘッダ又は管理領域から読み出し、データファイルの実在するストレージメディアを特定する。
アクセス先通知部5B2は、要求されたデータファイルがメインサーバー11上に実在しない場合、その旨を示す情報をクライアント端末の表示画面上に表示させる処理機能を提供する。
なお、このアクセス先通知部5B2にも、ファイルサーバー3側のファイル管理部11Aと同様、データファイルがオフライン管理されているか、データファイルの読み出しが完了したか、データファイルの読み出しはどの程度進行しているかを判定し、その旨を画面上に表示する機能も提供する。これらの表示は、ファイルサーバー3との通信を通じて実現する。
(B−2)動作例
図18に、アクセス管理部の処理手順例を示す。アクセス管理部は、アクセスすべきデータファイルの存在を検出すると処理を開始する。
まず、アクセス管理部は、ファイルサーバー3にアクセスし、データファイルのヘッダ、拡張ヘッダ又は管理情報のいずれかを読み出す(P11)。
次に、アクセス管理部は、データファイルがメインサーバー(MS)11上に実在するか否かを判定する。すなわち、データファイルがRAM上かRAIDストレージ111D上に実在するか否かを判定する(P12)。
この形態例の場合、アクセス管理部は、データファイルが低階層のストレージメディアに属する場合にのみその旨を表示画面上に表示する手法を採用する。従って、肯定結果が得られた場合、次のデータファイルの読み出し要求に備える。
一方、否定結果が得られた場合、アクセス管理部は、要求されたデータファイルは低階層に属するストレージメディア上に実在する旨を表示画面上に表示する(P13)。
続いて、アクセス管理部は、データファイルがオフライン管理されているか否かを判定する(P14)。すなわち、アクセス管理部は、要求されたデータファイルがオフライン階層のストレージメディアに実在するか否かを判定する。
肯定結果が得られた場合、アクセス管理部は、要求されたデータファイルはオフライン管理されており自動アクセスできない旨を表示画面上に表示する(P15)。
一方、否定結果が得られた場合、アクセス管理部は、要求されたデータファイルがメインサーバー11上に移動したか否かを判定する(P16)。データファイルは、メインサーバー11経由でクライアント端末5に送信されるためである。
この処理P16で肯定結果が得られた場合、アクセス管理部は、データファイルの移動が完了した旨を、すなわちデータファイルがメインサーバー11上に実体化された旨を表示画面上に表示する(P17)。
一方、処理P16で否定結果が得られた場合、アクセス管理部は、データファイルの読み出しの進行状況の情報を収集し、その情報を表示画面上に表示する(P18)。この通知処理の後、アクセス管理部は、処理P16の判定処理に戻る。
(B−3)効果
このように、クライアント端末5にデータファイルの実在位置を自律的に調査する機能を搭載しても、形態例1と同様の効果を実現できる。すなわち、クライアント端末5を操作するユーザー側において応答遅延の原因を視覚的に確認することができる。
(C)他の形態例
(a)前述の形態例では、リムーバブルメディアとして、磁気テープや光ディスクを用いる場合について説明した。しかし、半導体メモリを用いても良い。
(b)前述の形態例では、ストレージシステムを構成するストレージメディアの配置形態について特に説明しなかったが、ストレージメディアの配置形態は任意である。例えば、いずれのストレージも同一の場所又は同一の空間に配置されていても良い。その反対に、それぞれ別の場所又は別の空間に配置されていても良い。
(c)前述の形態例では、ストレージメディア間の接続形態について特に説明しなかったが、ストレージメディア間の接続形態も任意である。接続形態は、有線接続であっても、無線接続でも良い。また、ネットワーク経由で接続しても、専用線経由で接続しても良い。ストレージメディア間の通信プロトコルについても同様である。
(d)前述の形態例2では、メインサーバー11上で管理されるデータファイルのヘッダに基づいて、アクセスするデータファイルの実在する階層又はストレージメディアを特定する場合について説明した。
しかし、ヘッダと実データとが一体の状態で管理されている場合には、データファイルの実在位置を管理するデーターベースに基づいて実在位置を特定しても良い。
また例えば、データファイルがメインサーバー11上に実在する場合には、データファイルのヘッダ又は拡張ヘッダを読み出して実在位置を特定し、データファイルがメインサーバー11上に実在しない場合には、データーベースを参照して実在位置を特定しても良い。
(e)前述の形態例では、データファイルが低階層のストレージメディアに実在する場合にのみ、クライアント端末5のユーザーにその旨を通知する手法を採用した。
しかし、低階層か高階層かに関わらず、データファイルの実在する階層又はストレージメディアを個別に通知しても良い。
(f)前述の形態例では、オンラインアクセス可能なストレージシステムを4階層で構成する場合について説明した。
しかし、ストレージシステムの管理階層の数はこれに限らない。また、オフライン階層を有しないストレージシステムにも適用できる。
(g)前述の形態例では、オンラインアクセス可能なストレージメディアの最下位層にオートローダーを配置する場合について説明したが、ライブラリーと呼ばれる大容量システムにも適用できる。
(h)前述の形態例では、高階層の管理区分と応答遅延の小さい管理区分とが一致する場合について説明した。
しかし、高階層の管理区分と応答遅延の管理区分はそれぞれ独立に設定しても良い。
(i)前述の形態例では、オフライン階層で管理されるデータファイルへのアクセスが検出された際、クライアント端末5側で管理者端末7に通知するか、クライアント端末5のユーザーに通知するかを選択的に実行する場合について説明した。
しかし、クライアント端末5と管理者端末7の双方に通知する手法を採用しても良い。また、管理者端末7への通知は、クライアント端末5経由ではなく、オフライン階層で管理されるデータファイルへのアクセスを検出したファイルサーバー3(ファイル管理部11A)が直接通知する仕組みを採用しても良い。
(j)前述の形態例は、各種用途に応じたデジタル資産を管理するのに応用できる。例えば、デジタル映像データの蓄積に使用できる。映像ビジネスに係わる全ての事業分野(家庭内システムも含む。)に適用できる。
また例えば、金融データの蓄積に使用できる。例えば帳票データ、伝票データ、金融取引データの蓄積に使用できる。
また例えば、ネットワーク経由で送受されるデータの蓄積に使用できる。例えば、電子メール、Webページ、通信記録の蓄積に使用できる。
また例えば、出版関連データの蓄積に使用できる。例えば版下データ、地図データその他のデジタルコンテンツの蓄積に使用できる。
また例えば、医療データの蓄積に使用できる。例えばレントゲン画像、MRI(Magnetic resonance imaging )画像、カルテデータ、予約データその他の蓄積に使用できる。
また例えば、各種団体・機関の文書の蓄積に使用できる。例えば行政機関、司法機関、立法機関その他の公的文書の蓄積に使用できる。また、社内文書の蓄積にも使用できる。なお個人文書の蓄積にも使用できる。
また例えば、製図データの蓄積にも使用できる。例えばCAD(Computer Aided Design)データ、CAM(Computer Aided Manufacturing) データ、CAE(Computer-Aided
Engineering )データの蓄積にも使用できる。
(k)前述の形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される各種の変形例及び応用例も考えられる。
ネットワークシステムの機能構成例を示す図出ある。 メインサーバーのハードウェア構成例を示す図である。 データーベースの一例を示す図である。 メインサーバーの機能構成例を示す図である。 ストレージメディアの階層構造を示す図である。 ストレージメディアの階層管理ポリシーを示す図である。 クライアント端末の機能構成例を示す図である。 ファイル管理部(ファイルサーバー)の処理手順例を示す図である。 アクセス管理部(クライアント端末)の処理手順例を示す図である。 リムーバブルメディアへのアクセス中を示す表示例である。 アクセスのキャンセルを示す表示例である。 データファイルの移動完了を示す表示例である。 リムーバブルメディアのオフライン中を示す表示例である。 読み出し処理の進行を示す表示例である。 アクセス中のデータが無いことを示す表示例である。 メインサーバーの機能構成例を示す図である。 クライアント端末の機能構成例を示す図である。 アクセス管理部(クライアント端末)の処理手順例を示す図である。
符号の説明
1 ネットワーク
3 ファイルサーバー
5 クライアント端末
5A1 階層判定部
5A2 階層情報表示部
5A3 進行情報表示部
5B1 アクセス先特定部
5B2 メディア通知部
7 管理者端末
11 メインサーバー
11A ファイル管理部
11A1 階層管理部
11A2 メディア検索部
11A3 メディア通知部
13 キャッシュサーバー
15 オートローダー
17 棚(倉庫)

Claims (10)

  1. 物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムを階層的に管理するファイル管理装置において、
    クライアント端末から要求されたデータファイルが実在するストレージメディアを検索するメディア検索部と、
    要求されたデータファイルが高階層のストレージメディア上に実在しない場合、その旨を示す情報をクライアント端末に通知するメディア情報通知部と
    を有することを特徴とするファイル管理装置。
  2. 請求項1に記載のファイル管理装置において、
    前記メディア情報通知部は、データファイルが実在するストレージメディアを示す情報をクライアント端末に通知する機能を有する
    ことを特徴とするファイル管理装置。
  3. 請求項1に記載のファイル管理装置において、
    前記メディア情報通知部は、オフライン管理されているストレージメディアにデータファイルが実在することを示す情報をクライアント端末に通知する機能を有する
    ことを特徴とするファイル管理装置。
  4. 請求項1に記載のファイル管理装置において、
    前記メディア情報通知部は、要求されたデータファイルの読み出し処理の進捗を通知する機能を有する
    ことを特徴とするファイル管理装置。
  5. 物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムを階層的に管理するファイル管理装置において、
    クライアント端末から要求されたデータファイルが実在するストレージメディアを検索するメディア検索部と、
    要求されたデータファイルが応答遅延の大きいストレージメディア上に実在する場合、その旨を示す情報をクライアント端末に通知するメディア情報通知部と
    を有することを特徴とするファイル管理装置。
  6. 物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムを階層的に管理するファイル管理方法において、
    クライアント端末から要求されたデータファイルが実在するストレージメディアを検索する処理と、
    要求されたデータファイルが高階層のストレージメディア上に実在しない場合、その旨を示す情報をクライアント端末に通知する処理と
    を有することを特徴とするファイル管理方法。
  7. 物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムを階層的に管理するコンピュータに、
    クライアント端末から要求されたデータファイルが実在するストレージメディアを検索する処理と、
    要求されたデータファイルが高階層のストレージメディア上に実在しない場合、その旨を示す情報をクライアント端末に通知する処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムにデータファイルの読み出しを要求するクライアント端末に搭載するコンピュータに、
    読み出しを要求したデータファイルが高階層のストレージメディア上に存在するか否かをストレージシステム側から通知された情報に基づいて判定する処理と、
    要求されたデータファイルが高階層のストレージメディア上に実在しない場合、その旨を示す情報を表示画面上に表示させる処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムにデータファイルの読み出しを要求するクライアント端末に搭載するコンピュータに、
    要求するデータファイルが実在するストレージメディアを、データファイルの付属情報又はディジタルデータの管理情報に基づいて特定する処理と、
    要求されたデータファイルが高階層のストレージメディア上に実在しない場合、その旨を示す情報をクライアント端末の表示画面上に表示させる処理と
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 物理的特性を異にする複数種類のストレージメディアを組み合わせて構築したストレージシステムにデータファイルの読み出しを要求するアクセス管理装置において、
    要求するデータファイルが実在するストレージメディアを、データファイルの付属情報又はディジタルデータの管理情報に基づいて特定するメディア特定部と、
    要求されたデータファイルが高階層のストレージメディア上に実在しない場合、その旨を示す情報をクライアント端末の表示画面上に表示させるアクセス通知部と
    を有することを特徴とするアクセス管理装置。
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