JP2006308797A - エンジン音合成装置およびそれを備えた車両、ならびにエンジン音合成方法 - Google Patents

エンジン音合成装置およびそれを備えた車両、ならびにエンジン音合成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】実音に近似した自然なエンジン音を合成する。
【解決手段】パルス間隔検出部22は、エンジンの回転に同期した回転パルスの間隔を検出してパルス間隔データを生成する。エンジン音データ記憶部30には、予め収録した加速時および減速時のエンジン音データが格納されている。加速音データ切出し制御部31および減速音データ切出し制御部32は、パルス間隔データに基づいて、エンジン音データ記憶部30に記憶されたエンジン音データから所定長のエンジン音データを互いに異なる切り出し位置で複数個切り出す。加速音データ再生部41〜44および減速音データ再生部46〜49は、切り出された複数のエンジン音データを、一定の再生レートで、パルス間隔データCの時間間隔毎に順次再生する。これらの再生される複数のエンジン音データが、重ね合わせ部50で重ね合わされて合成エンジン音データが生成される。
【選択図】 図3

Description

この発明は、エンジン音を合成するエンジン音合成装置およびそれを備えた車両、ならびにエンジン音合成方法に関する。
四輪自動車や自動二輪車に代表される車両のエンジン音は、沿道の住民にとっては騒音に過ぎない場合が多い。そこで、近年の騒音規制を契機として、エンジン音の低減のための改良が重ねられ、現在では、著しく静音化されたエンジンが実用化されている。
ところが、車両の運転者にとっては、車両に搭載されたエンジン音には捨てがたい魅力があり、運転時の楽しみの一つでもある。そのため、静音化されたエンジンを搭載した車両は、運転者に十分な満足をもたらすことができず、車両の購買意欲の低下の原因となりかねない。
そこで、下記の特許文献1に記載されているように、四輪自動車の車室内や二輪自動車の運転者が装着するヘルメット内で、合成エンジン音を発生することにより、周囲に対しては静粛性を維持しながら、運転者には十分な音量のエンジン音を感じさせることができる構成が提案されている。特許文献1には、エンジン音データを記憶手段から読み出してエンジン音を合成するエンジン音合成装置が開示されている。この装置では、複数の異なるエンジン運転状態に対して、それぞれ1燃焼サイクル分のエンジン音データを記憶手段に記憶させておき、実際のエンジンの運転状態に応じたエンジン音データを合成するようにしている。そして、合成された1燃焼サイクル分のエンジン音データがエンジン回転速度に応じて繰り返し再生されるようになっている。
一方、下記特許文献2に見られるように、レーシングゲーム等のように車両の運転状況を模擬したビデオゲーム装置においても、リアルなエンジン音の生成に対する要求が高い。この特許文献2では、車両の加速時および減速時のエンジン音データを、アクセル操作およびブレーキ操作に応じて読み出し、これにエンジン回転速度に応じた周波数補正係数を乗じてエンジン音を合成するようにしている。
特開2000−001142号公報 特開2004−329290号公報
前記特許文献1に記載されている従来技術では、合成された1燃焼サイクル分のエンジン音データが繰り返し再生されるため、必ずしも自然なエンジン音を再生することができない。具体的には、低周波域の音が再生されにくいという問題がある。また、多気筒エンジンのエンジン音を再生しようとしても、気筒毎の爆発音の微妙な差異を再現することが困難であるという問題もある。
一方、前記特許文献2に記載されている従来技術では、エンジン回転速度に応じてエンジン音データの再生周波数が変更されることになるため、エンジン音データが収録されたエンジン回転数速度域ではともかく、それ以外のエンジン回転速度域では自然なエンジン音(とくに高周波域の音)の再現が困難である。
より具体的には、エンジンの共振周波数(固有振動数)はエンジン回転速度には無関係であるから、エンジン回転数に関係なく維持されるべき周波数の音が存在している。特許文献2の技術では、このような音の再現性が悪く、自然なエンジン音を再現することができないのである。
本願発明者の検討によれば、エンジン音には、エンジン回転速度によらずに周波数が一定な共振成分と、エンジン回転速度とともに周波数が変化する次数成分とが含まれていることがわかった。具体的には、共振成分は、高周波数帯域に現れるメカニカル音を主たる成分とし、次数成分は、低周波数帯域に現れる爆発音および吸排気音を主たる成分としている。リアルなエンジン音を再現するためには、これらの共振成分および次数成分の両方を合成(再現)する必要がある。
そこで、この発明の目的は、より自然なエンジン音の合成が可能なエンジン音合成装置およびエンジン音合成方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、そのようなエンジン音合成装置を搭載することによって、車両の乗員に実音に近似したエンジン音を提供でき、これにより、運転者等の満足度を高めることができる車両を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、エンジンの爆発間隔を表す爆発間隔データを生成する爆発間隔データ生成手段と、予め収録したエンジン音データを記憶したエンジン音データ記憶手段と、前記エンジン音データ記憶手段に記憶されたエンジン音データから所定長のエンジン音データを互いに異なる切り出し位置で複数個切り出すエンジン音データ切出し手段と、このエンジン音データ切出し手段によって切り出された前記所定長の複数のエンジン音データを、前記爆発間隔データ生成手段が生成する爆発間隔データにより表される時間間隔毎に順次再生する複数のエンジン音データ再生手段と、前記複数のエンジン音データ再生手段によって再生されるエンジン音データを重ね合わせて合成エンジン音データを生成する重ね合わせ手段とを含むことを特徴とするエンジン音合成装置である。
この構成によれば、エンジン音データ記憶手段に記憶されているエンジン音データが、異なる切り出し位置で所定長ずつ複数個切り出されて、エンジンの爆発間隔毎に複数のエンジン音データ再生手段によって順次再生され、これらが重ね合わせられることによって合成エンジン音データが生成される。したがって、同じエンジン音データを繰り返し再生する場合に比較して、自然な合成エンジン音の再生が可能となる。具体的には、個々のエンジン音データ再生手段によって比較的長いエンジン音データ(たとえば、2爆発間隔以上)を切り出すようにすることにより、低周波域の音を良好に再現することができる。また、収録されたエンジン音データから異なる部分を切り出して重ね合わせるようにしているから、多気筒エンジンの気筒間の爆発音の差異の再現も可能となる。
図15は、エンジン音データの重ね合わせによる効果をより具体的に説明するための波形図である。2つの1周期分のサイン波を時間的に少しオーバーラップさせて足し合わせると、オーバーラップさせた部分がつながる。そして、足し合わせた波形は、元の周期Tよりもオーバーラップ分短い周期T′のサイン波に近い波形になる(図15(a))。つまり、2番目のサイン波の再生開始時期を早めてオーバーラップを大きくすれば、周期T′はそれに応じて短くなる。
したがって、或るエンジン音データの再生から次のエンジン音データの再生までの時間間隔をエンジンの爆発間隔に等しくして、これらを重ね合わせれば、エンジン回転速度に応じて周波数を変化させることができる。
このようなエンジン音データの重ね合わせによる周波数の変動は、低周波数域において顕著に現れる。これにより、エンジン回転速度に応じて周波数が変動する次数成分(低周波数成分)を再現できる。
一方、所定長のエンジン音データ中に多数の周期が含まれる高周波成分を重ね合わせると、局所的な干渉によって、強めあったり、打ち消しあったりし、振幅は大きく変動する(図15(b))。その一方で、周波数のシフトはほとんど生じない。これにより、エンジン音の共振成分(高周波成分)を再現できる。しかも、エンジン音の高周波成分には、いろいろな周波数の成分が含まれているため、いずれかの周波数での打ち消し合いによって振幅が減少しても、別の周波数での強め合いによって振幅が増加したりする。そのため、局所的な干渉は、総合的な聴感には実質的に影響しない。
こうして、エンジン音データの重ね合わせによって、エンジン回転速度に応じて周波数が変動する次数成分と、エンジン回転速度によらずに周波数があまり変動しない共振成分との両方を再現できる。これにより、実際のエンジン音に近い音を合成できる。
前記爆発間隔データ生成手段は、エンジンの回転パルスの間隔を測定し、その測定結果を表すデータ(パルス間隔データ)を生成するものであってもよく、また、エンジンの点火タイミング間の時間間隔を計測して、その測定結果を表すデータを生成するものであってもよい。また、エンジン回転速度データに基づく演算によってエンジンの爆発間隔データを生成するものであってもよい。
請求項2記載の発明は、前記複数のエンジン音データ再生手段は、前記爆発間隔データ生成手段によって生成される爆発間隔データによらずに一定の(好ましくは収録時と同じ)再生レートでエンジン音データを再生するものであることを特徴とする請求項1記載のエンジン音合成装置である。
この構成によれば、エンジン回転速度に応じて爆発間隔が変動した場合でも、エンジン音データの再生レートが一定に保持されるので、エンジンのメカニカルな音が失われることがない。これにより、より自然なエンジン音を再現できる。
請求項3記載の発明は、前記エンジン音データ切出し手段は、相次いでエンジン音データを再生する任意の一対のエンジン音データ再生手段が、前記エンジン音データ記憶手段に記憶されているエンジン音データから取り出された時間的に重なり部分のない前記所定長のエンジン音データをそれぞれ再生するように、前記エンジン音データ記憶手段におけるエンジン音データの切り出し位置を定めるものであることを特徴とする請求項1または2記載のエンジン音合成装置である。
この構成によれば、同じエンジン音データ部分が短時間で繰り返し再生されることを抑制できるので、反射音または反響音に似た不自然な音に起因する違和感を解消でき、より自然なエンジン音を再現できる。
請求項4記載の発明は、各前記エンジン音データ再生手段は、エンジン音データの再生開始時の音圧を漸増させるとともに再生末期の音圧を漸減させるフェード手段を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエンジン音合成装置である。
この構成によれば、再生初期におけるフェードインおよび再生末期におけるフェードアウトにより、音のつなぎ目での高周波ノイズを抑制することができるので、より自然なエンジン音の再生を実現できる。
請求項5記載の発明は、前記フェード手段は、エンジン音データに音圧係数を乗じる音圧係数乗算手段と、前記音圧係数を、時間経過に従って0から所定の上限値まで漸増させて当該上限値に保持し、その後、時間経過に従って当該上限値から0まで漸減させる窓関数に従って生成する音圧係数生成手段とを含むものであることを特徴とする請求項4記載のエンジン音合成装置である。この構成により、フェードインおよびフェードアウトを実現できる。
図16は、フェード処理の効果を説明するための波形図である。前述の図15(a)の合成後の波形は、厳密に言うと、オーバーラップしていない部分は元のサイン波で、オーバーラップしている部分は歪んだ波形となっている。オーバーラップをサイン波の周期の4分の1近くまで大きくすると、オーバーラップさせた部分は三角波に近い形状になる。 (図16(a))このため、高次成分のノイズが発生してしまう。さらにオーバーラップを大きくすると、オーバーラップ部分で打ち消しあい振幅が小さくなってしまい、波形もいびつな形状となる(図16(b))。
そこで、重ね合わせの前処理として、オーバーラップ部分にフェードをかけておくと、波形が滑らかになって高周波ノイズを抑制できるとともに、打ち消し合いも軽減される(図16(c)(d))。
請求項6記載の発明は、前記音圧係数生成手段は、前記音圧係数が前記上限値に保持される期間が前記爆発間隔データ生成手段によって生成される爆発間隔データにより表される時間よりも長くなるように、前記音圧係数を生成するものであることを特徴とする請求項5記載のエンジン音合成装置である。
この構成によれば、十分に長いエンジン音データを切り出し、これに対してフェード処理を行うことができるので、複数のエンジン音データの重ね合わせにより、自然なエンジン音を生成できる。また、十分に長いエンジン音データが切り出されることにより、それに応じて、低周波数域の音の再現性も向上できる。
請求項7記載の発明は、前記エンジンのスロットル開度を表すスロットル開度情報を生成するスロットル開度情報生成手段をさらに含み、前記エンジン音データ記憶手段は、加速時のエンジン音データおよび減速時のエンジン音データを記憶しており、前記エンジン音データ切出し手段は、前記爆発間隔データ生成手段が生成する前記爆発間隔データに基づいて、前記エンジン音データ記憶手段から、加速時のエンジン音データを切り出す加速音データ切出し手段と、減速時のエンジン音データを切り出す減速音データ切出し手段とを含み、前記エンジン音データ再生手段は、前記加速音データ切出し手段によって切り出された加速時のエンジン音データを再生する加速音データ再生手段と、前記減速音データ切出し手段によって切り出された減速時のエンジン音データを再生する減速音データ再生手段とを含み、前記加速音データ再生手段は、前記スロットル開度情報生成手段が生成するスロットル開度情報に基づいて前記加速時のエンジン音データおよび減速時のエンジン音データの混合比率を規定する加速音係数を生成する加速音係数生成手段と、この加速音係数生成手段によって生成された加速音係数を前記加速音データ切出し手段によって切り出されたエンジン音データに乗じる加速音係数乗算手段とを含み、前記減速音データ再生手段は、前記スロットル開度情報生成手段が生成するスロットル開度情報に基づいて、前記混合比率を規定する減速音係数を生成する減速音係数生成手段と、この減速音係数生成手段によって生成された減速音係数を前記減速音データ切出し手段によって切り出されたエンジン音データに乗じる減速音係数乗算手段とを含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のエンジン音合成装置である。
この構成によれば、加速度および減速時のエンジン音データの合成によって、エンジンの任意の運転状態(スロットル開度およびエンジン回転速度により表される状態)に対応したエンジン音データを合成できる。このエンジン音データの合成は、エンジン回転速度に対応する爆発間隔データに基づいてエンジン音データの切り出しを行うとともに、スロットル開度情報に基づいて、加速度時および減速時のエンジン音データの混合比率を定め、これに対応した混合係数(加速係数および減速係数)を加速時および減速時のエンジン音データにそれぞれ乗じて混合することにより実現できる。この混合は、前記重ね合わせ手段において行われてもよいし、これとは別の重ね合わせ手段によって行われてもよい。
請求項8記載の発明は、車輪を回転させるための駆動力を発生するエンジンと、請求項1ないし7のいずれかに記載のエンジン音合成装置と、前記エンジン音再生手段によって再生されるエンジン音を出力する音出力部とを含むことを特徴とする車両である。
この構成により、静粛性の高いエンジンを搭載した車両であっても、車両の乗員に対して実音に近似した自然な合成エンジン音を提供できる。これにより、運転者等の乗員の満足度を高めることができる。
請求項9記載の発明は、エンジンの爆発間隔を表す爆発間隔データを生成する爆発間隔データ生成ステップと、エンジン音データ記憶手段に記憶されたエンジン音データから、所定長のエンジン音データを異なる切り出し位置で複数個切り出すエンジン音データ切出しステップと、前記切り出された前記所定長の複数個のエンジン音データを、前記爆発間隔データにより表される時間間隔毎に順次再生するエンジン音データ再生ステップと、この再生されるエンジン音データを重ね合わせて合成エンジン音データを生成する重ね合わせステップとを含むことを特徴とするエンジン音合成方法である。
この方法により、自然な合成エンジン音を生成することができる。具体的には、比較的長いエンジン音データ(たとえば、2爆発間隔以上)を切り出して順次再生することにより、低周波域の音(とくにエンジンの爆発に基づく基本周波数成分およびその高次成分の音)を良好に再現することができる。また、多気筒エンジンの気筒間の爆発音の差異も良好に再現できる。
さらに、エンジン音データを爆発間隔データに対応した時間間隔で順次再生して重ね合わせることにより、エンジンの共振成分および次数成分をいずれも良好に再現できる。これにより、実音に近い自然なエンジン音を合成することができる。
請求項10記載の発明は、前記切り出される複数個のエンジン音データの再生を、前記爆発間隔データ生成ステップによって生成される爆発間隔データによらずに一定の再生レートで行うことを特徴とする請求項9記載のエンジン音合成方法である。
この方法によれば、エンジン音データの再生レートが一定に保持されるので、エンジンの共振によるメカニカルな音等が失われることがない。これにより、自然なエンジン音を再現できる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るエンジン音合成装置を装備した車両である四輪自動車の構成を説明するための概念図である。この自動車1は、たとえば電子制御式4サイクルエンジンからなるエンジン2(この実施形態では4気筒エンジン)を動力源とし、このエンジン2からの駆動力を車輪3に伝達して走行するものである。車室4内の運転席5の前方の操作パネル6には、カーオーディオ装置本体7が配置されている。このカーオーディオ装置本体7に接続されたスピーカ8は、たとえば、運転席5の近傍の位置と、車室4の後方位置とに配置されている。
カーオーディオ装置本体7は、外部音声入力端子を装備しており、この外部音声入力端子から入力された音声信号を増幅してスピーカ8に伝達することができる。これにより、外部から入力された音声信号を車室4内に向けて音響化して出力できるようになっており、カーオーディオ装置本体7およびスピーカ8は、音出力部を構成している。
エンジン音合成装置10は、たとえば、4気筒エンジンのエンジン音信号を生成するものであり、たとえば、カーオーディオ装置本体7の近傍に配置され、このカーオーディオ装置本体7の前記外部音声入力端子に接続されている。すなわち、エンジン音合成装置10が発生する合成エンジン音信号は、カーオーディオ装置本体7によって増幅され、スピーカ8から車室4内に向けて音響化されて出力される。
エンジン2には、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ11と、エンジン2の回転パルスを生成する回転パルス生成手段としての回転パルス生成器13とが装備されており、これらの出力信号は、エンジン音合成装置10に入力されている。回転パルス生成器13は、たとえば、クランクシャフトの一回転毎に2パルスを出力するものである。
エンジン2のスロットル開度は、運転席の床面付近に設けられたアクセルペダル9の操作量に対応するので、スロットル開度センサ11の代わりに、アクセルペダル9の操作量を検出するアクセル操作量センサ14の出力信号をエンジン音合成装置10に入力することもできる。
図2は、エンジン音合成装置10の電気的構成を説明するためのブロック図である。エンジン音合成装置10は、スロットル開度センサ11またはアクセル操作量センサ14の出力信号に基づいてスロットル開度データAを生成するスロットル開度検出部21(スロットル開度情報生成手段)と、回転パルス生成器13が生成する回転パルスBの時間間隔であるパルス間隔(エンジンの爆発間隔に相当する。)を検出してパルス間隔データCを生成するパルス間隔検出部22(爆発間隔データ生成手段)と、合成エンジン音データ生成部24と、この合成エンジン音データ生成部24が生成した合成エンジン音データをアナログ音声信号に変換するディジタル/アナログ変換機能を備えた出力処理部25とを備えている。合成エンジン音データ生成部24には、スロットル開度データA、回転パルスBおよびパルス間隔データCが入力されており、合成エンジン音データ生成部24は、これらに基づいて合成エンジン音データを生成する。スロットル開度検出部21およびパルス間隔検出部22は、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出部20を構成している。パルス間隔データCは、エンジン回転速度に1対1に対応するデータであるから、結局、エンジン回転速度を表すデータであるとも言える。
パルス間隔検出部22は、基準クロック(たとえば、周波数44.1kHz)を計数するとともに、回転パルスBが与えられるたびに計数値を出力してリセットされるカウンタで構成することができる。すなわち、回転パルスBの入力間隔の間の基準クロック数が、パルス間隔データCとなる。
図3は、合成エンジン音データ生成部24の構成例を説明するためのブロック図である。合成エンジン音データ生成部24は、エンジン音(エンジン2のエンジン音である必要はない。)を予め収録して得たエンジン音データを記憶したエンジン音データ記憶部30と、このエンジン音データ記憶部30(エンジン音データ記憶手段)に記憶されたエンジン音データから加速音区間を切り出す加速音データ切出し制御部31(加速音データ切出し手段)と、前記エンジン音データ記憶部30に記憶されたエンジン音データから減速音区間を切り出す減速音データ切出し制御部32(減速音データ切出し手段)とを備えている。さらに、合成エンジン音データ生成部24は、加速音データ切出し制御部31によって切り出される加速音データをそれぞれ再生する第1、第2、第3および第4加速音データ再生部41,42,43,44(加速音データ再生手段)と、減速音データ切出し制御部32によって切り出される減速音データをそれぞれ再生する第1、第2、第3および第4減速音データ再生部46,47,48,49(減速音データ再生手段)と、第1〜第4加速音データ再生部41,42,43,44によって再生される加速音データおよび第1〜第4減速音データ再生部46,47,48,49によって再生される減速音データを重ね合わせる重ね合わせ部50(重ね合わせ手段)とを備えている。
加速音データ切出し制御部31は、エンジン音データ記憶部30に収録されたエンジン音データの切り出し位置(再生開始アドレス)を生成する加速音開始アドレステーブル33と、第1〜第4加速音データ再生部41,42,43,44にそれぞれ対応した第1、第2、第3および第4加速音アドレスコントローラ51,52,53,54とを備えている。加速音開始アドレステーブル33は、パルス間隔データCに基づき、第1〜第4加速音データ再生部41,42,43,44によって再生すべきエンジン音データの再生開始アドレスを生成して第1〜第4加速音アドレスコントローラ51〜54に設定する。より具体的には、加速音開始アドレステーブル33は、第1〜第4加速音アドレスコントローラ51〜54に対して、異なる再生開始アドレスを順次設定する。
第1〜第4加速音アドレスコントローラ51〜54は、設定された再生開始アドレスから開始して、基準クロックの入力毎にインクリメントされるアドレス値を順次生成してエンジン音データ記憶部30に与える。これにより、第1〜第4加速音アドレスコントローラ51〜54によって指定されるアドレスのエンジン音データが、それぞれ、第1〜第4加速音データ再生部41〜44に与えられるようになっている。
同様に、減速音データ切出し制御部32は、エンジン音データ記憶部30に収録されたエンジン音データの切り出し位置(再生開始アドレス)を生成する減速音開始アドレステーブル34と、第1〜第4減速音データ再生部46,47,48,49にそれぞれ対応した第1、第2、第3および第4減速音アドレスコントローラ56,57,58,59とを備えている。減速音開始アドレステーブル34は、パルス間隔データCに基づき、第1〜第4減速音データ再生部46,47,48,49によって再生すべきエンジン音データの再生開始アドレスを生成して第1〜第4減速音アドレスコントローラ56〜59に設定する。より具体的には、減速音開始アドレステーブル34は、第1〜第4減速音アドレスコントローラ56〜59に対して、異なる再生開始アドレスを順次設定する。
第1〜第4減速音アドレスコントローラ56〜59は、設定された再生開始アドレスから開始して、基準クロックの入力毎にインクリメントされるアドレス値を順次生成してエンジン音データ記憶部30に与える。これにより、第1〜第4減速音アドレスコントローラ56〜59によって指定されるアドレスのエンジン音データが、それぞれ、第1〜第4減速音データ再生部46〜49に与えられるようになっている。
エンジン音データ記憶部30は、たとえば、図4に示すようなエンジン音データを記憶している。すなわち、スロットルを全開にして加速し、その後、スロットルを全閉として減速する操作を行い、そのときのエンジン音を収録してエンジン音データが得られている。図4(a)はエンジン音収録時のエンジン回転速度の時間変化を示し、図4(b)は対応するエンジン音波形(音圧波形)を示し、図4(c)はエンジン回転速度が4000rpmの場合のエンジン音波形(音圧波形)の一部を拡大して示している。
エンジン2の運転状態は、たとえば、図5に示すように、スロットル開度およびエンジン回転速度によって表すことができる。この場合、図4に示すエンジン音データのうち、エンジン回転速度が増加する加速域は、スロットル全開時に対応した運転状態領域A1に対応し、エンジン回転速度が減少する減速域はスロットル全閉時に対応した運転状態領域A2に対応することになる。これらの運転状態領域A1,A2以外の運転状態のときのエンジン音データは、いわゆる補間処理によって求めることができる。すなわち、スロットル開度x、エンジン回転速度yに対応した運転状態a(x,y)のエンジン音データは、運転状態領域A1およびA2におけるエンジン回転速度yに対応した運転状態a1,a2のエンジン音データを、スロットル開度xに対応する混合比率で重ね合わせることによって合成することができる。こうして、任意の運転状態に対応したエンジン音データを合成できる。あるいは、運転状態領域A1,A2中の各複数の領域のエンジン音データをそれぞれ取得し、これらを合成することにより、任意の運転状態に対応したエンジン音データを作成するようにしてもよい。
再び図3を参照して、加速音開始アドレステーブル33および減速音開始アドレステーブル34は、パルス間隔データCに対応した再生開始アドレスを生成する。これにより、第1〜第4加速音データ再生部41〜44および第1〜第4減速音データ再生部46〜49は、エンジン2のエンジン回転速度に対応したエンジン音データを再生することになる。ただし、後に詳しく説明するように、第1〜第4加速音データ再生部41〜44は、互いに異なる再生開始位置から所定長のエンジン音データ(加速音データ)を再生し、同様に、第2〜第4減速音データ再生部46〜49は、互いに異なる再生開始位置から所定長のエンジン音データ(減速音データ)を再生する。
第1〜第4加速音データ再生部41〜44および第1〜第4減速音データ再生部46〜49には、基準クロックに基づいてエンジン音データ記憶部30からのエンジン音データが与えられることになる。この基準クロックは、エンジン音データ記憶部30に記憶されたエンジン音データのサンプリング周波数と同周波数を有している。したがって、第1〜第4加速音データ再生部41〜44および第1〜第4減速音データ再生部46〜49は、基準クロックの周波数によって規定される一定の再生レートでエンジン音データを再生することになる。
第1〜第4加速音データ再生部41〜44は、それぞれ、エンジン音データ記憶部30から読み出されたエンジン音データに対して音圧の揺らぎを与えるための揺らぎ処理部P1と、当該エンジン音データに対してスロットル開度に応じた音圧補正を施して前述の補間処理を行うための音圧補正処理部P2と、当該エンジン音データに対してフェード処理を施すフェード処理部P3(フェード手段)とを備えている。
揺らぎ処理部P1は、回転パルスBが与えられるごとに乱数を発生して音圧の揺らぎ係数を生成する揺らぎ係数生成部61と、この揺らぎ係数生成部61が生成する揺らぎ係数をエンジン音データ記憶部30から読み出されたエンジン音データに乗じる乗算部62とを有している。
音圧補正処理部P2は、回転パルスが与えられたときのスロットル開度データAに応じた補間係数である加速音係数を生成する加速音係数生成部63(加速音係数生成手段)と、この加速音係数生成部63が生成する加速音係数をエンジン音データ(揺らぎ処理後のエンジン音データ)に乗じる乗算部64(加速音係数乗算手段)とを備えている。
フェード処理部P3は、回転パルスB、パルス間隔データCおよび基準クロックに基づいて、フェード処理のための時間窓係数を生成する時間窓係数生成部65(音圧係数生成手段)と、この時間窓係数生成部65が生成する時間窓係数をエンジン音データ(音圧補正処理後のエンジン音データ)に乗じる乗算部66(音圧係数乗算手段)とを備えている。時間窓係数生成部65は、回転パルスBに応答して時間窓係数の生成を開始するとともに、パルス間隔データCに対応した値を生成する増分生成部37からの増分データおよび基準クロックに基づいて時間窓係数を変動させる。
同様に、第1〜第4減速音データ再生部46〜49は、それぞれ、エンジン音データ記憶部30から読み出されたエンジン音データに対して音圧の揺らぎを与えるための揺らぎ処理部P4と、当該エンジン音データに対してスロットル開度に応じた音圧補正を施して前述の補間処理を行うための音圧補正処理部P5と、当該エンジン音データに対してフェード処理を施すフェード処理部P6(フェード手段)とを備えている。
揺らぎ処理部P4は、回転パルスBが与えられるごとに乱数を発生して音圧の揺らぎ係数を生成する揺らぎ係数生成部71と、この揺らぎ係数生成部71が生成する揺らぎ係数をエンジン音データ記憶部30から読み出されたエンジン音データに乗じる乗算部72とを有している。音圧補正処理部P5は、回転パルスBが与えられたときのスロットル開度データAに応じた補間係数である減速音係数を生成する減速音係数生成部73(減速音係数生成手段)と、この減速音係数生成部73が生成する減速音係数をエンジン音データ(揺らぎ処理後のエンジン音データ)に乗じる乗算部74(減速音係数乗算手段)とを備えている。フェード処理部P6は、回転パルスB、パルス間隔データCおよび基準クロックに基づいて、フェード処理のための時間窓係数を生成する時間窓係数生成部75(音圧係数生成手段)と、この時間窓係数生成部75が生成する時間窓係数をエンジン音データ(音圧補正処理後のエンジン音データ)に乗じる乗算部76(音圧係数乗算手段)とを備えている。時間窓係数生成部75は、回転パルスBに応答して時間窓係数の生成を開始するとともに、パルス間隔データCに対応した値を生成する増分生成部37からの増分データおよび基準クロックに基づいて時間窓係数を変動させる。
図6は、エンジン音データ記憶部30に記憶されているエンジン音データの切り出しを説明するための図であり、エンジン音データに対応したエンジン音の音圧波形が示されている。気筒番号♯1,♯2,♯3,♯4により、第1〜第4気筒の爆発タイミングがそれぞれ示されている。この気筒番号♯1,♯2,♯3,♯4は、エンジンの実際の気筒の並び順と一致している必要はなく、エンジン音波形に基づいて、各気筒の爆発音を区別するために爆発順に定めた便宜的な番号である。
第1加速音データ再生部41および第1減速音データ再生部46は、第1気筒の爆発音から始まる4回の爆発区間の加速音データおよび減速音データD1をそれぞれ再生する。同様に、第2加速音データ再生部42および第2減速音データ再生部47は、第2気筒の爆発音から始まる4回の爆発区間の加速音データおよび減速音データD2をそれぞれ再生し、第3加速音データ再生部43および第3減速音データ再生部48は、第3気筒の爆発音から始まる4回の爆発区間の加速音データおよび減速音データD3をそれぞれ再生し、第4加速音データ再生部44および第4減速音データ再生部49は、第4気筒の爆発音から始まる4回の爆発区間の加速音データおよび減速音データD4をそれぞれ再生する。換言すれば、加速音開始アドレステーブル33および減速音開始アドレステーブル34は、それぞれ、第1加速音アドレスコントローラ51および第1減速音アドレスコントローラ56に対して第1気筒の爆発音の開始アドレスをセットし、第2加速音アドレスコントローラ52および第2減速音アドレスコントローラ57に対して第2気筒の爆発音の開始アドレスをセットし、第3加速音アドレスコントローラ53および第3減速音アドレスコントローラ58に対して第3気筒の爆発音の開始アドレスをセットし、第4加速音アドレスコントローラ54および第4減速音アドレスコントローラ59に対して第4気筒の爆発音の開始アドレスをセットする。開始アドレスのセットは、パルス間隔データCが与えられるごと(すなわち、回転パルスB毎)に行われるので、結局、第1〜第4加速音データ再生部41および第1〜第4減速音データ再生部46〜49は、回転パルスBの間隔だけ順次ずれたタイミングで、4爆発区間の加速音データおよび減速音データをそれぞれ再生することになる。
図6に見られるように、個々の気筒の爆発音波形には類似性がある。そのため、第1〜第4加速音データ再生部41〜44および第1〜第4減速音データ再生部46〜49が、いずれも第1気筒の爆発音から始まる4爆発区間のエンジン音データを再生するようにすると、気筒間の爆発音のばらつきを再現することができないばかりでなく、4倍の回転速度のエンジン音として知覚されるおそれがある。そこで、この実施形態では、上記のように、異なる気筒の爆発音から始まるエンジン音データをパルス間隔毎に順次再生するようにしている。
また、図7に示すように、時間的に重なりあう区間のエンジン音データd1〜d4を切り出して第1〜第4加速音データ再生部41〜44および第1〜第4減速音データ再生部46〜49で順次再生させることも可能であるが、この場合には、同じ爆発音が短時間間隔で再生されることになり、反響音のように感じられる合成エンジン音が生成されるおそれがある。
そこで、この実施形態では、図6に示すように、互いに重なりあわない区間のエンジン音データを切り出して、第1〜第4加速音データ再生部41〜44および第1〜第4減速音データ再生部46〜49で再生されるように、エンジン音データの開始アドレスが生成されるようになっている。より具体的には、第1〜第4加速音データ再生部41〜44および第1〜第4減速音データ再生部46〜49で再生されるエンジン音データの切り出し位置は、相次いで再生されるエンジン音データの切り出し開始位置間がパルス間隔ΔT(ここでは、第1気筒および第2気筒間のパルス間隔ΔT12)の5倍だけ開けられるようになっていて、+5ΔTだけ時間的にシフトされている。
ただし、図8に示すような切り出し方でも、同様な効果が得られる。この例では、相次いで再生されるエンジン音データD1,D2,D3,D4の切り出し位置間が、時間的に−3ΔTだけシフトされていて、全体の必要データ長が短くなっている。この例では、たとえば、エンジン音データD1が第1加速音データ再生部41で再生された後に、エンジン音データD2が第2加速音データ再生部42で再生されることになるが、第1加速音データ再生部41が第1気筒の爆発音のデータを再生してから第2加速音データ再生部42が同じく第1気筒の爆発音のデータを再生するまでに4ΔTだけの時間間隔があり、結局、再生されるエンジン音データに時間的な重なり合いはない。そのうえ、時間的に不連続なエンジン音データが相次いで再生されることになるので、反響音のように知覚される合成音が再生される可能性も少ない。また、後述するフェード処理により、エンジン音データD1〜D4の初期および末期の部分の音圧は抑制されるので、このようなフェード処理が行われる部分でのエンジン音の重なり合いは、大きな問題とはならない。
一般的には、エンジン音データの切り出し区間の末期が、それに続いて再生されるエンジン音データの切り出し区間の初期部分と重なりあうほど切り出し区間が近接している場合に、反響音のように知覚される合成エンジン音が発生しやすい。
図9は、加速音開始アドレステーブル33の一例を示す図である。加速音開始アドレステーブル33は加速音の開始アドレスを生成するものであり、減速音開始アドレステーブル34は減速音の開始アドレスを生成するものであるが、基本構成は同様であるので、加速音開始アドレステーブル33の構成のみを説明する。
加速音開始アドレステーブル33は、パルス間隔データCと、爆発音に対応した気筒番号とに対応した開始アドレステーブルを生成する。より具体的には、パルス間隔データCn(n=1,2,3,……,N)および再生開始すべき気筒番号k(k=1,2,3,4)に対応した開始アドレスAnkを発生する。さらに具体的に説明すると、個々のパルス間隔データの値Cnに対応して、気筒番号♯1,♯2,♯3および♯4ごとの開始アドレスAn1,An2,An3,An4が定められている。これらの開始アドレスAn1,An2,An3,An4は、図6または図8を参照して説明したように、相次いで再生すべきエンジン音データの切り出し区間を+5ΔTまたは−Δ3Tだけ時間的にシフトするように設定したものである。
パルス間隔データC1,C2,……,CNは、たとえば、最小のパルス間隔データC1を最高エンジン回転速度に対応した値とし、最大のパルス間隔データCNを最低エンジン回転速度(アイドル回転速度)に対応した値として、C1からCNまで単調に増加するように設定されていてもよい。
加速音開始アドレステーブル33は、第1加速音アドレスコントローラ51に対しては、気筒番号♯1に対応した開始アドレスAn1を与え、第2加速音アドレスコントローラ52に対しては、気筒番号♯2に対応した開始アドレスAn2を与え、第3加速音アドレスコントローラ53に対しては、気筒番号♯3に対応した開始アドレスAn3を与え、第4加速音アドレスコントローラ54に対しては、気筒番号♯4に対応した開始アドレスAn4を与えるように動作する。これにより、第1加速音データ再生部41は、気筒番号♯1に対応した開始アドレスAn1から再生開始して4ΔTの区間のエンジン音データを再生し、第2加速音データ再生部42は、気筒番号♯2に対応した開始アドレスAn2から再生開始して4ΔTの区間のエンジン音データを再生し、第3加速音データ再生部43は、気筒番号♯3に対応した開始アドレスAn3から再生開始して4ΔTの区間のエンジン音データを再生し、第4加速音データ再生部44は、気筒番号♯4に対応した開始アドレスAn4から再生開始して4ΔTの区間のエンジン音データを再生することになる。
加速音開始アドレステーブル33は、パルス間隔データCが入力されるたびに、第1〜第4加速音アドレスコントローラ51〜54に対して循環的に開始アドレス(対応する気筒番号の開始アドレス)を与える。また、パルス間隔データCに応じて(すなわち、エンジン回転速度に応じて)エンジン音データの異なる部分が再生されるとともに、第1〜第4加速音データ再生部41〜44によるエンジン音データ再生開始タイミングも変動する。具体的には、エンジン加速中(エンジン回転速度上昇中)およびエンジン減速中(エンジン回転速度下降中)には、エンジン音データの切り出し位置を変動させながら、第1〜第4加速音データ再生部41〜44によるエンジン音データ再生開始タイミングも変動していくことになる。
このようにして、第1〜第4加速音データ再生部41〜44が生成するエンジン音データを重ね合わせ部50で最終的に重ね合わせると、4気筒の爆発音のばらつきを反映した自然な合成エンジン音の生成が可能な合成エンジン音データが得られる。
上述のとおり、減速音開始アドレステーブル34は、加速音開始アドレステーブル33と同様な構成を有し、第1〜第4減速音アドレスコントローラ56〜59に対して同様に動作する。そして、第1〜第4加速音データ再生部41〜44が生成するエンジン音データと、第1〜第4減速音データ再生部46〜49が再生するエンジン音データとが、スロットル開度に応じて設定される加速音係数および減速音係数に従って適切な比率で重ね合わせ部50で混合されることにより、エンジン2の運転状態に応じた自然な合成エンジン音の生成が実現される。
図10は、フェード処理部P3,P6の働きを説明するための図である。フェード処理部P3,P6に備えられた時間窓係数生成部65,75は、図10(a)に示す窓関数に従って時間窓係数を生成する。すなわち、回転パルスBが入力されるタイミング(すなわち、加速音データ再生部41〜44および減速音データ再生部46〜49がエンジン音データを再生開始するタイミング)で時間窓係数の生成を開始し、基準クロックの入力に従って、時間窓係数を順次更新していく。
時間窓係数は、インデックスi(i=0,1,2,3,……)に対応する値として設定されている。すなわち、時間窓係数は、インデックスiの増加に伴って、下限値である「0」から漸増して所定の上限値である「1」に至り、この上限値「1」の期間を所定区間だけ保持した後に、下限値「0」まで漸減するように定められている。
時間窓係数生成部65,75は、回転パルスBの入力によってインデックスiを初期値「0」に設定するとともに、その後は、基準クロックが入力される毎に、増分生成部37が生成する増分データΔi(Δi=1,2,3,……)だけインデックスiを増加させていく。そして、増分データΔiだけ順次更新されて設定されるインデックスiに対応する時間窓係数を生成する。
増分生成部37は、パルス間隔データCに対応した増分データΔi、すなわちエンジン回転速度に対応した増分データΔiを生成する。より具体的には、パルス間隔データCが小さいほど(すなわちエンジン回転速度が高いほど)、大きな増分データを生成する。これにより、高回転運転時ほど、時間窓係数は、速やかに上限値「1」まで立ち上がり、速やかに下限値「0」まで減少することになる。
時間窓係数が上限値「1」に保持される区間長(時間長)は、少なくともひとつのパルス間隔ΔT以上となるようにされている。この実施形態では、2ΔT〜3ΔT程度の区間長に渡って、時間窓係数が上限値「1」に保持されるように、時間窓関数が定められ、かつ、増分生成部37が増分データΔiを生成する。これにより、エンジン音の低周波成分を良好に再現でき、エンジンの爆発に基づく基本周波数成分およびその高次成分の音を失うことがない。
フェード処理前のエンジン音データに対応する音圧波形が図10(b)に示すとおりである場合に、図10(a)の窓関数によるフェード処理を施すことによって、図10(c)に示す音圧波形に相当するエンジン音データが得られる。これにより、加速音データ再生部41〜44および減速音データ再生部46〜49によって再生されるエンジン音データをフェードインおよびフェードアウトさせることができる。これにより、突然の再生開始および再生終了に起因する高周波雑音(音の歪み)を低減して、高エンジン回転速度状態においても、自然な合成エンジン音の再生が可能になる(図16(c)参照)。また、前後のエンジン音データの重ね合わせ部分の打ち消し合いを軽減して、振幅の減少を抑制できる(図16 (d)参照)。
時間窓係数を規定する窓関数は、図10(a)のような直線的な台形状の関数である必要はなく、図11に示すような曲線状の窓関数を適用することとしてもよい。
図12は、エンジン音データの重ね合わせを説明するための図である。図12(a)は第1加速音データ再生部41が生成する加速音データに対応する音圧波形を示し、図12(b)は第2加速音データ再生部42が生成する加速音データに対応する音圧波形を示し、図12(c)は第3加速音データ再生部43が生成する加速音データに対応する音圧波形を示し、図12(d)は第4加速音データ再生部44が生成する加速音データに対応する音圧波形を示す。そして、図12(e)は、それらの加速音データを重ね合わせた合成エンジン音データの音圧波形を拡大して示す。
個々の加速音データ再生部41〜44は、それぞれ4ΔTの長さのエンジン音データを切り出して再生しているため、1回の爆発音部分のみを再生するような場合よりも、低周波域の音の再現性がよく、また、フェード処理を行っているため再生音の切り換わりに起因する高周波雑音が生じたり、振幅の著しい減少が生じたりすることがない(図16参照)。さらに、エンジン音データの再生レートは収録時のエンジン音が再現される再生レート(たとえば44.1kHz。エンジン音データのサンプリングレートに等しい。)で一定とされているので、共振によるメカニカルな音等を良好に再現できる。そして、パルス間隔ごとに再生位置を異ならせたエンジン音データを重ね合わせて再生するようにしている。そのため、エンジン回転速度によらずに周波数が一定な共振成分(高周波帯域のメカニカル音)およびエンジン回転速度とともに周波数が変化する次数成分(低周波数帯域の吸排気音)を、いずれも良好に再現できる。のみならず、気筒間のばらつきをも良好に再現することができる。
図13は、この発明の他の実施形態に係る車両としての二輪車両(自動二輪車)の構成例を示す図解図である。この図13において、前述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同一の符号を付して示す。
二輪車両80は、エンジン2を駆動源とし、このエンジン2からの駆動力を車輪81に伝達して走行するものである。エンジン音合成装置10は、たとえば、運転者95が着座するシート82の下方に配置されている。一方、運転者95が装着するヘルメット96には、アンプ97、スピーカ98および赤外線受信器86が内蔵されている。アンプ97および赤外線受信器86は、たとえば、ヘルメット96の顎部(運転者95の顎に対向する部分)に配置され、スピーカ98は、ヘルメット96の耳部(運転者95の耳に対向する部分)に配置されている。赤外線受信器86は、運転者95がヘルメット96を装着した状態で運転者の前方に受信方向が向くように取り付けられている。
運転者95よりも車体の前方部、たとえば燃料タンク83の上部には、赤外線発信器85が配設されている。この赤外線発信器85が発生する赤外線信号が運転者95が装着するヘルメット96に設けられた赤外線受信器86によって受信されることになる。
赤外線発信器85には、エンジン音合成装置10から、合成エンジン音データに対応した音声信号が与えられるようになっている。
このような構成により、エンジン音合成装置10が生成した合成エンジン音データに対応する音声信号が、赤外線発信器85から赤外線受信器86へと送られ、アンプ97で増幅された後に、スピーカ98によって音響化されて出力される。これにより、エンジン2が静粛性の高いものである場合でも、運転者95は、エンジン2の実際の特性とほぼ同じ特性の合成エンジン音を十分に感じながら、二輪車両80の運転を愉しむことができる。
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、加速音データと減速音データとにスロットル開度に応じた加速音係数および減速音係数を乗じることによっていわゆる補間処理を行い、これにより、種々の運転状態の合成エンジン音データを生成するようにしているが、むろん、加速時および減速時に限らず、定常運転時のエンジン音データを予め収録しておき、エンジンの運転状態に応じてそのようなエンジン音データを再生するようにしてもよい。より具体的には、図14に示すように、エンジン回転速度(パルス間隔に対応)およびスロットル開度に基づいて、エンジン2の全運転領域を複数(図4の例では25個)の運転領域に区分しておき、各運転領域毎に所定時間長(たとえば、0.6秒)のエンジン音データ(好ましくは加速音および減速音の各データ)を予め収録しておくようにし、パルス間隔およびスロットル開度によって特定される運転領域のエンジン音データを読み出して用いればよい。
また、前述の実施形態では、4気筒エンジンのエンジン音を合成する例について説明したが、気筒数はこれに限定されることはなく、6気筒エンジンや8気筒エンジンの合成エンジン音データの再生にも、この発明を同様にして適当することができる。この場合には、加速音データ再生部および減速音データ再生部の数を、エンジンの気筒数と同数とすることが好ましい。
さらに、上記の実施形態では、エンジン2が搭載されている車両において合成エンジン音を生成する構成について説明したが、この発明は、車両に仮想的に搭載されたエンジンのエンジン音の合成にも適用することができる。たとえば、電動モータを駆動源として車輪を駆動する電動車両において、アクセルペダル等の運転操作部の操作に基づいて仮想的なエンジンのスロットル開度を演算したり、車両の走行速度および前記演算されるスロットル開度に基づいてエンジン回転速度を演算したりすることにより、仮想的なエンジンの運転状態を検出することができる。そして、エンジン回転速度に対応した時間間隔で回転パルスを発生させることにより、上記の図3に示された構成を用いることができる。この場合、回転パルスの発生間隔に対して揺らぎを与えることにより、実際のエンジンにおいて生じている爆発間隔の揺らぎを擬似的に再現できる。
同様にして、レーシングゲーム等における仮想的なエンジンのエンジン音の合成にも、この発明を適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係るエンジン音合成装置を装備した車両である四輪自動車の構成を説明するための概念図である。 エンジン音合成装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 合成エンジン音データ生成部の構成例を説明するためのブロック図である。 エンジン音データ記憶部に記憶されているエンジン音データの例を示す図である。 エンジンの運転状態を説明するための図である。 エンジン音データ記憶部に記憶されているエンジン音データの切り出しを説明するための図である。 エンジン音データの切り出し態様の他の例を示す図である。 エンジン音データのさらに他の切り出し態様を示す図である。 加速音開始アドレステーブルの一例を示す図である。 フェード処理部の働きを説明するための図である。 窓関数の一例を示す図である。 エンジン音データの重ね合わせを説明するための図である。 この発明の他の実施形態に係る車両としての二輪車両(自動二輪車)の構成例を示す図解図である。 複数の運転領域毎にエンジン音データを記憶する例を説明するための図である。 エンジン音データの重ね合わせによる効果をより具体的に説明するための波形図である。 フェード処理の効果を説明するための波形図である。
符号の説明
1 自動車
2 エンジン
3 車輪
4 車室
5 運転席
6 操作パネル
7 カーオーディオ装置本体
8 スピーカ
9 アクセルペダル
10 エンジン音合成装置
11 スロットル開度センサ
13 回転パルス生成器
14 アクセル操作量センサ
20 運転状態検出部
21 スロットル開度検出部
22 パルス間隔検出部
24 合成エンジン音データ生成部
25 出力処理部
30 エンジン音データ記憶部
31 加速音データ切出し制御部
32 減速音データ切出し制御部
33 加速音開始アドレステーブル
34 減速音開始アドレステーブル
37 増分生成部
41 第1加速音データ再生部
42 第2加速音データ再生部
43 第3加速音データ再生部
44 第4加速音データ再生部
46 第1減速音データ再生部
47 第2減速音データ再生部
48 第3減速音データ再生部
49 第4減速音データ再生部
50 重ね合わせ部
51 第1加速音アドレスコントローラ
52 第2加速音アドレスコントローラ
53 第3加速音アドレスコントローラ
54 第4加速音アドレスコントローラ
56 第1減速音アドレスコントローラ
57 第2減速音アドレスコントローラ
58 第3減速音アドレスコントローラ
59 第4減速音アドレスコントローラ
61 揺らぎ係数生成部
62 乗算部
63 加速音係数生成部
64 乗算部
65 時間窓係数生成部
66 乗算部
71 揺らぎ係数生成部
72 乗算部
73 減速音係数生成部
74 乗算部
75 時間窓係数生成部
76 乗算部
80 二輪車両
81 車輪
82 シート
83 燃料タンク
85 赤外線発信器
86 赤外線受信器
95 運転者
96 ヘルメット
97 アンプ
98 スピーカ
A スロットル開度データ
B 回転パルス
C パルス間隔データ
D1〜D4 エンジン音データ
d1〜d4 エンジン音データ
P1 揺らぎ処理部
P2 音圧補正処理部
P3 フェード処理部
P4 揺らぎ処理部
P5 音圧補正処理部
P6 フェード処理部

Claims (10)

  1. エンジンの爆発間隔を表す爆発間隔データを生成する爆発間隔データ生成手段と、
    予め収録したエンジン音データを記憶したエンジン音データ記憶手段と、
    前記エンジン音データ記憶手段に記憶されたエンジン音データから所定長のエンジン音データを互いに異なる切り出し位置で複数個切り出すエンジン音データ切出し手段と、
    このエンジン音データ切出し手段によって切り出された前記所定長の複数のエンジン音データを、前記爆発間隔データ生成手段が生成する爆発間隔データにより表される時間間隔毎に順次再生する複数のエンジン音データ再生手段と、
    前記複数のエンジン音データ再生手段によって再生されるエンジン音データを重ね合わせて合成エンジン音データを生成する重ね合わせ手段とを含むことを特徴とするエンジン音合成装置。
  2. 前記複数のエンジン音データ再生手段は、前記爆発間隔データ生成手段によって生成される爆発間隔データによらずに一定の再生レートでエンジン音データを再生するものであることを特徴とする請求項1記載のエンジン音合成装置。
  3. 前記エンジン音データ切出し手段は、相次いでエンジン音データを再生する任意の一対のエンジン音データ再生手段が、前記エンジン音データ記憶手段に記憶されているエンジン音データから取り出された時間的に重なり部分のない前記所定長のエンジン音データをそれぞれ再生するように、前記エンジン音データ記憶手段におけるエンジン音データの切り出し位置を定めるものであることを特徴とする請求項1または2記載のエンジン音合成装置。
  4. 各前記エンジン音データ再生手段は、エンジン音データの再生開始時の音圧を漸増させるとともに再生末期の音圧を漸減させるフェード手段を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエンジン音合成装置。
  5. 前記フェード手段は、エンジン音データに音圧係数を乗じる音圧係数乗算手段と、前記音圧係数を、時間経過に従って0から所定の上限値まで漸増させて当該上限値に保持し、その後、時間経過に従って当該上限値から0まで漸減させる窓関数に従って生成する音圧係数生成手段とを含むものであることを特徴とする請求項4記載のエンジン音合成装置。
  6. 前記音圧係数生成手段は、前記音圧係数が前記上限値に保持される期間が前記爆発間隔データ生成手段によって生成される爆発間隔データにより表される時間よりも長くなるように、前記音圧係数を生成するものであることを特徴とする請求項5記載のエンジン音合成装置。
  7. 前記エンジンのスロットル開度を表すスロットル開度情報を生成するスロットル開度情報生成手段をさらに含み、
    前記エンジン音データ記憶手段は、加速時のエンジン音データおよび減速時のエンジン音データを記憶しており、
    前記エンジン音データ切出し手段は、前記爆発間隔データ生成手段が生成する前記爆発間隔データに基づいて、前記エンジン音データ記憶手段から、加速時のエンジン音データを切り出す加速音データ切出し手段と、減速時のエンジン音データを切り出す減速音データ切出し手段とを含み、
    前記エンジン音データ再生手段は、前記加速音データ切出し手段によって切り出された加速時のエンジン音データを再生する加速音データ再生手段と、前記減速音データ切出し手段によって切り出された減速時のエンジン音データを再生する減速音データ再生手段とを含み、
    前記加速音データ再生手段は、前記スロットル開度情報生成手段が生成するスロットル開度情報に基づいて前記加速時のエンジン音データおよび減速時のエンジン音データの混合比率を規定する加速音係数を生成する加速音係数生成手段と、この加速音係数生成手段によって生成された加速音係数を前記加速音データ切出し手段によって切り出されたエンジン音データに乗じる加速音係数乗算手段とを含み、
    前記減速音データ再生手段は、前記スロットル開度情報生成手段が生成するスロットル開度情報に基づいて、前記混合比率を規定する減速音係数を生成する減速音係数生成手段と、この減速音係数生成手段によって生成された減速音係数を前記減速音データ切出し手段によって切り出されたエンジン音データに乗じる減速音係数乗算手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のエンジン音合成装置。
  8. 車輪を回転させるための駆動力を発生するエンジンと、
    請求項1ないし7のいずれかに記載のエンジン音合成装置と、
    前記エンジン音再生手段によって再生されるエンジン音を出力する音出力部とを含むことを特徴とする車両。
  9. エンジンの爆発間隔を表す爆発間隔データを生成する爆発間隔データ生成ステップと、
    エンジン音データ記憶手段に記憶されたエンジン音データから、所定長のエンジン音データを異なる切り出し位置で複数個切り出すエンジン音データ切出しステップと、
    前記切り出された前記所定長の複数個のエンジン音データを、前記爆発間隔データにより表される時間間隔毎に順次再生するエンジン音データ再生ステップと、
    この再生されるエンジン音データを重ね合わせて合成エンジン音データを生成する重ね合わせステップとを含むことを特徴とするエンジン音合成方法。
  10. 前記切り出される複数個のエンジン音データの再生を、前記爆発間隔データ生成ステップによって生成される爆発間隔データによらずに一定の再生レートで行うことを特徴とする請求項9記載のエンジン音合成方法。
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