JP2006308633A - 駆動回路、電気光学装置、その駆動方法および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 発光輝度を正確に制御するために、発光の立ち上がりを急峻にする。
【解決手段】 複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定するデータ信号により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動回路であって、電気光学素子の発光閾値電圧よりも低い第1電圧をデータ線に印加する第1電圧印加部と、電気光学素子を発光させる発光電流を電気光学素子に供給する発光電流供給部と、第1電圧よりも低い第2電圧をデータ線に印加する第2電圧印加部と、データ線に対し、第1電圧印加部と、発光電流供給部と、第2電圧印加部と、を切り換え接続する接続切換部を備える。
【選択図】 図3
【解決手段】 複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定するデータ信号により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動回路であって、電気光学素子の発光閾値電圧よりも低い第1電圧をデータ線に印加する第1電圧印加部と、電気光学素子を発光させる発光電流を電気光学素子に供給する発光電流供給部と、第1電圧よりも低い第2電圧をデータ線に印加する第2電圧印加部と、データ線に対し、第1電圧印加部と、発光電流供給部と、第2電圧印加部と、を切り換え接続する接続切換部を備える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、有機発光ダイオード素子であるOLED(Organic Light Emitting Diode)素子などの電気光学素子を駆動する駆動回路、電気光学装置、その駆動方法および電子機器にする。
電気光学素子を備えた電気光学装置の中で、特に、電流駆動型の電気光学素子を備えた単純マトリクス(パッシブマトリックス)型の電気光学装置では、それぞれの電気光学素子は、データ線駆動回路から出力される電流信号の時間幅(パルス幅)により、発光輝度が制御される。しかし、電流信号は微弱であり、その一部の電流はデータ線駆動回路から電気光学素子までに至るデータ線の配線容量や、電気光学素子の接合容量に充電されてしまうため、実際に電気光学素子に辿り着く電流は、立ち上がりが緩やかとなり、電気光学素子の発光のタイミングもこれに伴い、緩慢になってしまうという問題がある。
この問題を解決するために、例えば特許文献1には、有機EL素子や発光ダイオード等の電流駆動型の表示素子を備えた単純マトリクス型の表示パネルに表示データに応じた所望の画像情報を表示するための表示駆動装置であって、各表示素子に対して表示データに応じた所定の信号時間幅(パルス幅)を有する一定電流(駆動電流)を供給することにより、発光輝度を制御するパルス幅変調(PWM)制御を行う際に、上記駆動電流の供給に先立って、各表示素子に対して所定の一定電圧(上記駆動電流を各表示素子に供給する際に印加される電圧と同等の電圧:第1の一定電圧)を印加するように構成している。
しかしながら、特許文献1では、駆動電流の供給に先立って、電気光学素子に印加する電圧は、電気光学素子を発光させる電圧と同等の電圧であるため、電気光学素子を発光させないためには、走査線電位を調整する必要があり、制御が複雑になる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電気光学素子の発光の立ち上がりを急峻にし、正確なタイミングで発光輝度の制御ができる駆動回路、電気光学装置、その駆動方法および電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の駆動回路では、複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定する発光電流により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動回路であって、前記電気光学素子の発光閾値電圧よりも低く前記データ線をプリチャージするための第1電圧を前記データ線に印加する第1電圧印加部と、前記発光電流を前記電気光学素子に供給する発光電流供給部と、前記第1電圧よりも低く前記電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧を前記データ線に印加する第2電圧印加部と、を備え、前記電気光学素子に前記発光電流を供給する直前まで、前記データ線に前記第1電圧印加部を接続し、前記電気光学素子の発光開始から終了までは、前記データ線に前記発光電流供給部を接続して、前記電気光学素子に前記発光電流を供給し、前記電気光学素子に前記発光電流の供給を終了した直後に、前記データ線に前記第2電圧印加部を接続する、ことを要旨とする。
この構成によれば、電気光学素子に発光電流を供給する直前まで、電気光学素子の発光閾値電圧よりも低い第1電圧がデータ線に印加されているので、データ線の配線容量は第1電圧によりプリチャージされる。その後、電気光学素子に発光電流が供給されるので、発光電流の立ち上がりが急峻となる。発光電流の供給を終了すると共にデータ線に電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧が印加されるので、立下りも急峻となり、発光電流の波形を理想的な矩形に近づけることが可能になり、正確な発光輝度の制御が可能になる。
また、本発明の駆動回路では、複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定する発光電流により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動回路であって、前記電気光学素子の発光閾値電圧よりも低く前記データ線をプリチャージするための第1電圧を前記データ線に印加する第1電圧印加部と、前記発光電流を前記電気光学素子に供給する発光電流供給部と、前記第1電圧よりも低く前記電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧を前記データ線に印加する第2電圧印加部と、前記データ線に対し、前記第1電圧印加部と、前記発光電流供給部と、前記第2電圧印加部と、を切り換え接続する接続切換部と、を備え、前記電気光学素子に前記発光電流を供給する直前まで、前記データ線に対し前記第1電圧印加部を接続し、前記電気光学素子の発光開始から終了までは、前記データ線に対し前記発光電流供給部を接続し、前記電気光学素子に前記発光電流の供給を終了した直後に、前記データ線に対し前記第2電圧印加部を接続する、ように前記接続切換部を制御する。
この構成によれば、電気光学素子に発光電流を供給する直前まで、電気光学素子の発光閾値電圧よりも低い第1電圧がデータ線に印加されているので、データ線の配線容量は第1電圧によりプリチャージされる。その後、電気光学素子に発光電流が供給されるので、発光電流の立ち上がりが急峻となる。発光電流の供給を終了すると共にデータ線に電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧が印加されるので、立下りも急峻となり、発光電流の波形を理想的な矩形に近づけることが可能になり、正確な発光輝度の制御が可能になる。
また、本発明の駆動回路では、複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定する発光電流により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動回路であって、前記電気光学素子の発光閾値電圧よりも低く前記電気光学素子の接合容量をプリチャージするための第1電圧を前記データ線に印加する第1電圧印加部と、前記発光電流を前記電気光学素子に供給する発光電流供給部と、前記第1電圧よりも低く前記電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧を前記データ線に印加する第2電圧印加部と、前記データ線に対し、前記第1電圧印加部と、前記発光電流供給部と、前記第2電圧印加部と、を切り換え接続する接続切換部と、を備え、前記電気光学素子に前記発光電流を供給する直前および供給した直後の所定の期間まで、前記データ線に対し前記第1電圧印加部を接続し、前記電気光学素子の発光開始から終了までは、前記データ線に対し前記発光電流供給部を接続し、前記電気光学素子に前記発光電流の供給を終了した直後に、前記データ線に対し前記第2電圧印加部を接続する、ように前記接続切換部を制御する。
この構成によれば、電気光学素子に発光電流を供給する直前まで、電気光学素子の発光閾値電圧よりも低い第1電圧がデータ線に印加されているので、データ線の配線容量は第1電圧によりプリチャージされる。さらに、該当する走査線が選択され、電気光学素子に発光電流を供給直後の所定期間も第1電圧が印加されることにより、電気光学素子の接合容量も第1電圧によりチャージされる。発光電流の供給時には、データ線の配線容量と電気光学素子の接合容量が共にチャージされているので、これらの影響を受けることが緩和され、発光電流の立ち上がりを急峻にすることが可能になる。
また、本発明の駆動回路では、複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定する発光電流により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動回路であって、前記電気光学素子の発光閾値電圧よりも低く前記電気光学素子の接合容量をプリチャージするための第1電圧を前記データ線に印加する第1電圧印加部と、前記発光電流を前記電気光学素子に供給する発光電流供給部と、前記第1電圧よりも低く前記電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧を前記データ線に印加する第2電圧印加部と、前記電気光学素子に対し前記発光電流を供給中に前記電気光学素子に生じる電圧と等しい第3電圧を前記データ線に印加する第3電圧印加部と、前記電気光学素子に対し、前記第1電圧印加部と、前記発光電流供給部と、前記第2電圧印加部と、前記第3電圧印加部と、を切り換え接続する接続切換部と、を備え、前記電気光学素子に前記発光電流を供給する直前まで、前記データ線に対し前記第1電圧印加部を接続し、前記電気光学素子に前記発光電流を供給した直後の所定の期間、前記データ線に対し前記第3電圧印加部を接続し、前記電気光学素子の発光開始から終了までは、前記データ線に対し前記発光電流供給部を接続し、前記電気光学素子に発光電流の供給を終了した直後に、前記データ線に対し前記第2電圧印加部を接続する、ように前記接続切換部を制御する。
この構成によれば、電気光学素子に発光電流を供給する直前まで、電気光学素子の発光閾値電圧よりも低い第1電圧がデータ線に印加されているので、データ線の配線容量は第1電圧によりプリチャージされる。さらに、該当する走査線が選択され、電気光学素子に発光電流を供給直後の所定期間、電気光学素子に対し発光電流を供給中に電気光学素子に印加されている電圧と等しい第3電圧が印加されることにより、電気光学素子の接合容量も第3電圧によりチャージされる。発光電流の供給時には、データ線の配線容量と電気光学素子の接合容量が共にチャージされているので、これらの影響を受けることが緩和され、発光電流の立ち上がりを急峻にすることが可能になる。さらに、発光電流波形に与える影響を最小限に食い止めることが可能となる。
また、本発明の駆動回路では、前記第2電圧は、前記電気光学素子に逆バイアスを印加する電圧である。
この構成によれば、発光電流の供給を終了すると共にデータ線に電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧として逆バイアスを印加することにより、電気光学素子の寿命を延ばす効果が得られる。
さらに上記課題を解決するために、本発明の電気光学装置では、前記駆動回路を備える。
この構成によれば、電気光学素子に供給される発光電流の立ち上がりが急峻な本駆動回路を備えた電気光学装置は、階調データに基づく高品位な画像を表示することができる。
また、本発明の電気光学装置では、前記電気光学素子は有機発光ダイオード素子である。
次に、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備え、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、および携帯情報端末等が該当する。
また、本発明の駆動方法では、複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定する発光電流により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動方法であって、前記電気光学素子の発光閾値電圧よりも低く前記データ線をプリチャージするための第1電圧を前記データ線に印加する第1電圧印加工程と、前記発光電流を前記電気光学素子に供給する発光電流供給工程と、前記第1電圧よりも低く前記電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧を前記データ線に印加する第2電圧印加工程と、からなり、前記電気光学素子に前記発光電流を供給する直前まで、前記データ線に前記第1電圧印加工程を行い、前記電気光学素子の発光開始から終了までは、前記データ線に前記発光電流供給工程を行い、前記電気光学素子に前記発光電流の供給を終了した直後に、前記データ線に前記第2電圧印加工程を行う。
この構成によれば、電気光学素子に発光電流を供給する直前まで、電気光学素子の発光閾値電圧よりも低い第1電圧がデータ線に印加されているので、データ線の配線容量は第1電圧によりプリチャージされる。その後、電気光学素子に発光電流が供給されるので、発光電流の立ち上がりが急峻となる。発光電流の供給を終了すると共にデータ線に電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧が印加されるので、立下りも急峻となり、発光電流の波形を理想的な矩形に近づけることが可能になり、正確な発光輝度の制御が可能になる。
以下、本発明を具体化した実施例について図面に従って説明する。
(第1実施形態)
(第1実施形態)
<電気光学装置の構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。同図に示されるように、電気光学装置1は、単純マトリクス型(パッシブマトリクス型)の電気光学パネルAAと走査線駆動回路10とデータ線駆動回路20と制御回路30とを備える。電気光学パネルAAには画素領域Pが形成されている。この画素領域Pには、X方向(行方向)に延在するm本の走査線101が形成されている(mは自然数)。また、画素領域Pには、X方向と直交するY方向(列方向)に延在するn本のデータ線103が形成されている(nは自然数)。そして、走査線101とデータ線103との各交差に対応して電気光学素子40が配置されている。したがって、これらの電気光学素子40は、画素領域P内においてX方向およびY方向にわたってマトリクス状に配列されている。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。同図に示されるように、電気光学装置1は、単純マトリクス型(パッシブマトリクス型)の電気光学パネルAAと走査線駆動回路10とデータ線駆動回路20と制御回路30とを備える。電気光学パネルAAには画素領域Pが形成されている。この画素領域Pには、X方向(行方向)に延在するm本の走査線101が形成されている(mは自然数)。また、画素領域Pには、X方向と直交するY方向(列方向)に延在するn本のデータ線103が形成されている(nは自然数)。そして、走査線101とデータ線103との各交差に対応して電気光学素子40が配置されている。したがって、これらの電気光学素子40は、画素領域P内においてX方向およびY方向にわたってマトリクス状に配列されている。
走査線駆動回路10は、m本の走査線101の各々を順次に選択する。さらに詳述すると、走査線駆動回路10は、水平走査期間ごとに順番にLレベルとなる走査信号Y1、Y2、…、Ymを各走査線101に対して出力する。走査信号Yi(iは1≦i≦mを満たす整数)がLレベルになると第i行が選択される。
一方、データ線駆動回路20は、走査線駆動回路10が選択した走査線101に接続された各電気光学素子40に対してデータ信号X1、X2、…、Xnを供給する。データ信号Xj(jは1≦j≦nを満たす整数)は電流量により第j列目の電気光学素子40の輝度(階調)を指定する。データ線駆動回路20は、データ線103の総数に相当するn個の単位回路Uを有する。第j列目の単位回路Uは、第j列目の電気光学素子40に対して階調データDataに基づいてデータ信号Xjを生成してデータ線103に出力する。
制御回路30は、電気光学装置1の動作を制御するための回路であり、クロック信号など各種の制御信号(例えば後述する制御信号SA、SB、SCなど)を走査線駆動回路10やデータ線駆動回路20に出力する。また、制御回路30は、階調データDataをデータ線駆動回路20に出力する。この階調データDataは、各OLED素子41の階調(輝度)を指定するデジタルデータである。なお、走査線駆動回路10やデータ線駆動回路20や制御回路30は、例えばCOG(Chip On Glass)技術によって電気光学パネルAAに実装されていてもよいし、この電気光学パネルAAの外部(例えば電気光学パネルAAに実装された配線基板上)に実装されていてもよい。
<電気光学素子の等価回路>
次に、図2を参照して電気光学素子40の等価回路について説明する。図2に示すように、電気光学素子40の等価回路は、OLED素子41と、接合容量C0が並列に接続された構成として表すことができる。同図においては、第i行目に属する第j列目のひとつの電気光学素子40のみが図示されており、その他の電気光学素子40の構成も同様である。本実施形態における電気光学素子40は、データ線103と走査線101間に流れる電流値に応じてOLED素子41の輝度(階調)が制御される。
次に、図2を参照して電気光学素子40の等価回路について説明する。図2に示すように、電気光学素子40の等価回路は、OLED素子41と、接合容量C0が並列に接続された構成として表すことができる。同図においては、第i行目に属する第j列目のひとつの電気光学素子40のみが図示されており、その他の電気光学素子40の構成も同様である。本実施形態における電気光学素子40は、データ線103と走査線101間に流れる電流値に応じてOLED素子41の輝度(階調)が制御される。
<データ線駆動回路の構成>
図3は、データ線駆動回路20に含まれるひとつの単位回路Uの具体的な構成を示す回路図である。なお、同図においては、第j列目の単位回路Uの構成のみが図示されているが、その他の単位回路Uの構成も同様である。図3に示されるように、各単位回路Uは、接続切換部50と、発光電流供給部52と、第2電圧印加部54と、第1電圧印加部56と、を有する。
図3は、データ線駆動回路20に含まれるひとつの単位回路Uの具体的な構成を示す回路図である。なお、同図においては、第j列目の単位回路Uの構成のみが図示されているが、その他の単位回路Uの構成も同様である。図3に示されるように、各単位回路Uは、接続切換部50と、発光電流供給部52と、第2電圧印加部54と、第1電圧印加部56と、を有する。
発光電流供給部52、第2電圧印加部54、第1電圧印加部56は、電源回路(図示しない)からそれぞれ、画素電源電圧VEL、第2電圧VB、第1電圧VA、が供給されている。第1電圧VAは、OLED素子41の発光閾値電圧よりわずかに低い電圧であり、データ線103の配線容量をプリチャージするための電圧である。また、第2電圧VBは、OLED素子41の発光を完全にオフにする電圧である。例えば、OLED素子41に逆バイアスを印加する電圧に設定してもよい。発光電流供給部52は、画素電源電圧VELにより発光電流Irを生成し、電気光学素子40に供給する。
接続切換部50は、一方の端子が共通にデータ線103に接続されたスイッチング素子SWA,SWB,SWPを有する。スイッチング素子SWAは、もう一方の端子が第1電圧印加部56に接続され、制御回路30からの制御信号SAにより、接続状態と非接続状態に切り換わる。制御信号SAがHレベルのときに接続状態となり、Lレベルのときに非接続状態になる。
スイッチング素子SWBは、もう一方の端子が第2電圧印加部54に接続され、制御回路30からの制御信号SBにより、接続状態と非接続状態に切り換わる。制御信号SBがHレベルのときに接続状態となり、Lレベルのときに非接続状態になる。
スイッチング素子SWPは、もう一方の端子が発光電流供給部52に接続され、制御回路30からの階調データDataにより、接続状態と非接続状態に切り換わる。階調データDataがHレベルのときに接続状態となり、Lレベルのときに非接続状態になる。
<データ線駆動回路の動作1>
次に、制御回路30によるデータ線駆動回路20に含まれるひとつの単位回路Uの動作について図4を使って説明する。図4は、制御回路30による単位回路Uの動作を説明するタイミングチャートである。説明の簡略化のために、図4では、同一の走査信号Yiを2回選択する場合について示す。また、最初に走査信号Yiが選択(Lレベル)される時点t1から時点t2の期間では、階調データDataにより時点t1から時点t2の階調幅の最大階調を表示する場合を示し、次に走査信号Yiが選択される時点t4から時点t6の期間では、階調データDataにより、時点t4から時点t5の階調幅の階調を表示する場合を示す。
次に、制御回路30によるデータ線駆動回路20に含まれるひとつの単位回路Uの動作について図4を使って説明する。図4は、制御回路30による単位回路Uの動作を説明するタイミングチャートである。説明の簡略化のために、図4では、同一の走査信号Yiを2回選択する場合について示す。また、最初に走査信号Yiが選択(Lレベル)される時点t1から時点t2の期間では、階調データDataにより時点t1から時点t2の階調幅の最大階調を表示する場合を示し、次に走査信号Yiが選択される時点t4から時点t6の期間では、階調データDataにより、時点t4から時点t5の階調幅の階調を表示する場合を示す。
まず、時点t0から時点t1の期間において、走査信号Yiは非選択状態(Hレベル)、階調データDataは非選択状態(Lレベル)、制御信号SAは選択状態(Hレベル)、制御信号SBは非選択状態(Lレベル)、を維持している。接続切換部50において、スイッチング素子SWAが接続状態となり、データ線103には、第1電圧印加部56が接続され、データ線103の配線容量は、第1電圧VAにプリチャージされる。
次に、時点t1において、走査信号Yiが選択状態(HレベルからLレベル)に遷移、階調データDataが選択状態(LレベルからHレベル)に遷移、制御信号SAが非選択状態(HレベルからLレベル)に遷移する。接続切換部50において、スイッチング素子SWAが非接続状態、SWPが接続状態となり、データ線103には、発光電流供給部52が接続され、データ線103を介して、発光電流供給部52から発光電流IrがOLED素子41に供給され、発光を開始する。発光電流Irが供給される直前まで、データ線103の配線容量は、第1電圧VAにプリチャージされていたので、時点t1のタイミングで、発光電流Irは急峻に立ち上がり、必要な発光輝度を得ることができる。
次に、時点t2において、走査信号Yiが非選択状態(LレベルからHレベル)に遷移、階調データDataが非選択状態(HレベルからLレベル)に遷移、制御信号SBが選択状態(LレベルからHレベル)に遷移する。接続切換部50において、スイッチング素子SWPが非接続状態、SWBが接続状態となり、データ線103には、第2電圧印加部54が接続され、データ線103の電位は、第2電圧VBにリセットされる。これにより、OLED素子41の発光を急峻にオフすることができる。
次に、時点t3において、制御信号SAが選択状態(LレベルからHレベル)に遷移、制御信号SBが非選択状態(HレベルからLレベル)に遷移する。接続切換部50において、スイッチング素子SWAが再び接続状態となり、データ線103には、第1電圧印加部56が接続され、次の走査信号Yiが選択される時点t4までの期間で、データ線103の配線容量は、第1電圧VAにプリチャージされる。
次に、時点t4において、走査信号Yiが再び選択状態(HレベルからLレベル)に遷移、階調データDataが選択状態(LレベルからHレベル)に遷移、制御信号SAが非選択状態(HレベルからLレベル)に遷移する。接続切換部50において、スイッチング素子SWAが非接続状態、SWPが接続状態となり、データ線103には、発光電流供給部52が接続され、データ線103を介して、発光電流供給部52から発光電流IrがOLED素子41に供給され、発光を開始する。
次に、時点t5において、階調データDataが非選択状態(HレベルからLレベル)に遷移、制御信号SBが選択状態(LレベルからHレベル)に遷移する。接続切換部50において、スイッチング素子SWPが非接続状態、SWBが接続状態となり、データ線103には、第2電圧印加部54が接続され、データ線103の電位は、第2電圧VBにリセットされる。この状態は、時点t6において、走査信号Yiが非選択状態(LレベルからHレベル)に遷移後の時点t7まで継続する。
時点t7において、制御信号SAが選択状態(LレベルからHレベル)に遷移、制御信号SBが非選択状態(HレベルからLレベル)に遷移する。接続切換部50において、スイッチング素子SWAが再び接続状態となり、データ線103には、第1電圧印加部56が接続され、次の走査信号Yiが選択される時点t8までの期間で、データ線103の配線容量は、第1電圧VAにプリチャージされる。
以上に述べた前記実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態では、発光電流を供給する直前まで、データ線の配線容量をOLED素子41の発光閾値電圧よりもわずかに低い第1電圧VAでプリチャージすることにより、発光電流の立ち上がりを急峻にすることができ、さらに、発光電流の供給終了直後に、OLED素子41の発光を完全にオフにする第2電圧VBをデータ線に印加することにより、発光電流の立下りも急峻にすることができる。これにより、発光電流波形を理想的な矩形に近づけることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る電気光学装置の第2実施形態について説明する。第1実施形態においては、第1電圧VAを発光電流を供給する直前まで印加するように説明したが、本第2実施形態においては、走査信号Yiが選択状態になり、発光電流の供給が始まった直後も、第1電圧VAをデータ線103に印加する場合について図5を使って説明する。
次に、本発明に係る電気光学装置の第2実施形態について説明する。第1実施形態においては、第1電圧VAを発光電流を供給する直前まで印加するように説明したが、本第2実施形態においては、走査信号Yiが選択状態になり、発光電流の供給が始まった直後も、第1電圧VAをデータ線103に印加する場合について図5を使って説明する。
<データ線駆動回路の動作2>
図5は、制御回路30による単位回路Uの第2実施形態の動作を説明するタイミングチャートである。走査信号Yiと、階調データDataと、制御信号SBのタイミングは、図4での説明と同様である。
図5は、制御回路30による単位回路Uの第2実施形態の動作を説明するタイミングチャートである。走査信号Yiと、階調データDataと、制御信号SBのタイミングは、図4での説明と同様である。
まず、時点t0から時点t1の期間において、走査信号Yiは非選択状態(Hレベル)、階調データDataは非選択状態(Lレベル)、制御信号SAは選択状態(Hレベル)、制御信号SBは非選択状態(Lレベル)、を維持している。接続切換部50において、スイッチング素子SWAが接続状態となり、データ線103には、第1電圧印加部56が接続され、データ線103の配線容量は、第1電圧VAにプリチャージされる。
次に、時点t1において、走査信号Yiが選択状態(HレベルからLレベル)に遷移、階調データDataが選択状態(LレベルからHレベル)に遷移する。制御信号SAは、この時点t1では、Hレベルを維持し、時点t1aにおいて非選択状態(HレベルからLレベル)に遷移する。時点t1から時点t1aの期間もデータ線103には、第1電圧印加部56と発光電流供給部52が接続されているので、OLED素子41の接合容量C0も第1電圧VAにチャージされる。このことは、時点t4から時点t4aにおいても同様である。
以上に述べた前記実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本発明の第2実施形態では、データ線の配線容量を第1電圧VAでプリチャージすることに加え、OLED素子41の接合容量C0も第1電圧VAでチャージすることができるので、OLED素子41の接合容量C0のチャージのために発光電流の立ち上がりが緩慢となっていた第1実施形態に比べても、発光電流の立ち上がりをより急峻にすることが可能になる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る電気光学装置の第3実施形態について説明する。第2実施形態においては、走査信号Yiが選択状態になり、発光電流の供給が始まった直後も、第1電圧VAをデータ線103に印加する場合について説明したが、本第3実施形態においては、第1電圧VAの代わりに、OLED素子41に発光電流を供給中にOLED素子41に印加されている電圧と等しい第3電圧VCを印加する場合について説明する。
次に、本発明に係る電気光学装置の第3実施形態について説明する。第2実施形態においては、走査信号Yiが選択状態になり、発光電流の供給が始まった直後も、第1電圧VAをデータ線103に印加する場合について説明したが、本第3実施形態においては、第1電圧VAの代わりに、OLED素子41に発光電流を供給中にOLED素子41に印加されている電圧と等しい第3電圧VCを印加する場合について説明する。
<データ線駆動回路の構成2>
図6は、データ線駆動回路20に含まれるひとつの単位回路Uの第3実施形態の具体的な構成を示す回路図である。なお、同図においては、第j列目の単位回路Uの構成のみが図示されているが、その他の単位回路Uの構成も同様である。図6に示されるように、各単位回路Uは、図3で説明した接続切換部50と、発光電流供給部52と、第2電圧印加部54と、第1電圧印加部56と、に加え、さらに、第3電圧印加部58を有する。
図6は、データ線駆動回路20に含まれるひとつの単位回路Uの第3実施形態の具体的な構成を示す回路図である。なお、同図においては、第j列目の単位回路Uの構成のみが図示されているが、その他の単位回路Uの構成も同様である。図6に示されるように、各単位回路Uは、図3で説明した接続切換部50と、発光電流供給部52と、第2電圧印加部54と、第1電圧印加部56と、に加え、さらに、第3電圧印加部58を有する。
第3電圧印加部58は、電源回路(図示しない)から、第3電圧VCが供給されている。第3電圧VCは、OLED素子41に発光電流Irを供給中にOLED素子41に印加されている電圧と等しい電圧である。
接続切換部50は、一方の端子が共通にデータ線103に接続されたスイッチング素子SWA,SWB,SWC,SWPを有する。スイッチング素子SWCは、もう一方の端子が第3電圧印加部58に接続され、制御回路30からの制御信号SCにより、接続状態と非接続状態に切り換わる。制御信号SCがHレベルのときに接続状態となり、Lレベルのときに非接続状態になる。
<データ線駆動回路の動作3>
図7は、制御回路30による単位回路Uの第3実施形態の動作を説明するタイミングチャートである。走査信号Yiと、階調データDataと、制御信号SA、制御信号SBのタイミングは、図4での説明と同様である。
図7は、制御回路30による単位回路Uの第3実施形態の動作を説明するタイミングチャートである。走査信号Yiと、階調データDataと、制御信号SA、制御信号SBのタイミングは、図4での説明と同様である。
まず、時点t0から時点t1の期間において、走査信号Yiは非選択状態(Hレベル)、階調データDataは非選択状態(Lレベル)、制御信号SAは選択状態(Hレベル)、制御信号SBは非選択状態(Lレベル)、制御信号SCは非選択状態(Lレベル)、を維持している。接続切換部50において、スイッチング素子SWAが接続状態となり、データ線103には、第1電圧印加部56が接続され、データ線103の配線容量は、第1電圧VAにプリチャージされる。
次に、時点t1において、走査信号Yiが選択状態(HレベルからLレベル)に遷移、階調データDataが選択状態(LレベルからHレベル)に遷移、制御信号SAが非選択状態(HレベルからLレベル)に遷移する。さらに、制御信号SCは、時点t1おいて選択状態(LレベルからHレベル)に遷移、時点t1aにおいて非選択状態(HレベルからLレベル)に遷移する。時点t1から時点t1aの期間もデータ線103には、第3電圧印加部58と発光電流供給部52が接続されているので、OLED素子41の接合容量C0も第3電圧VCにチャージされる。このことは、時点t4から時点t4aにおいても同様である。
以上に述べた前記実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本発明の第3実施形態では、データ線の配線容量を第1電圧VAでプリチャージすることに加え、OLED素子41の接合容量C0を第3電圧VCでチャージすることができるので、OLED素子41の接合容量C0のチャージのために発光電流の立ち上がりが緩慢となっていた第1実施形態に比べても、発光電流の立ち上がりをより急峻にすることが可能になる。さらに、第2実施形態の場合は、OLED素子41の接合容量C0のチャージ電圧が第1電圧VA(<発光閾値電圧)だったので、OLED素子41に発光電流Irが同時に供給された時点で、OLED素子41の接合容量C0を第1電圧VAからフルチャージ(=第3電圧VC)するために発光電流の立ち上がりが若干緩慢となっていた。本第3実施形態においては、OLED素子41の接合容量C0をチャージする第3電圧VCが、OLED素子41に発光電流Irを供給中にOLED素子41に印加されている電圧と等しい電圧であるので、チャージに必要なロスがなくなり、発光電流の立ち上がりをさらに急峻にすることが可能になる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることができる。以下、変形例を挙げて説明する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることができる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)本発明に係る電気光学装置の第1変形例について説明する。前記第1実施形態ないし前記第3実施形態では、階調データDataが非選択状態に遷移すると同時に、制御信号SBが選択状態に遷移し、データ線103に第2電圧印加部54が接続され、データ線103の電位が第2電圧VBにリセットされるように説明したが、必ずしも第2電圧VBにリセットする必要はなく、階調データDataが非選択状態に遷移すると同時に、制御信号SAを選択状態に遷移させ、データ線103の電位を第1電圧VAにセットしてもよい。このようにすれば、電源回路は第2電圧VBを設定する必要がなく、接続切換部50の構成から第2電圧印加部54と、スイッチング素子SWBを省くことができ、制御回路30から制御信号SBを省くことができる。
(変形例2)本発明に係る電気光学装置の第2変形例について説明する。前記第1実施形態ないし前記第3実施形態では、階調データDataのパルス幅の基点を走査信号Yiが選択状態に遷移する前方基点として説明したが、必ずしもこれに限定するものではない。例えば、走査信号Yiが非選択状態に遷移する後方基点となるように階調データDataのパルス幅の基点を設けてもよい。図4において、走査信号Yiの前方基点である時点t4から時点t5までを階調データDataのパルス幅と設定したが、後方基点とする場合、走査信号Yiの後方基点である時点t6から前方の時点(t6−(t5−t4))で階調データDataを選択状態にし、時点t6で非選択状態とすればよい。この場合、制御信号SAは、時点t4から時点(t6−(t5−t4))の期間は選択状態とし、制御信号SBは、時点t6から時点t7の期間に選択状態にすればよい。さらに、階調データDataのパルス幅に応じて複数回に分割しても構わない。
(変形例3)本発明に係る電気光学装置の第3変形例について説明する。前記第1実施形態では、階調データDataとして、電流出力期間を変える方式であるパルス幅変調(PWM: Pulse Width Modulation)方式の場合について説明したが、電流振幅によって階調表現を行うパルス振幅変調(PAM:pulse amplitude modulation)方式の場合にも適用できる。
なお、本発明に係る駆動回路が適用される電気光学装置は、OLED素子に限定されるものではなく、無機EL素子、フィールドエミッション素子(FED)、表面電動型エミッション素子(SED)、弾道電子放出素子(BSD)、発光ダイオード(LED)などの自発光素子を用いた電気光学装置にも適用できる。
<電子機器>
次に、上述した実施形態及び変形例に係る電気光学装置1を適用した電子機器について説明する。図8に、電気光学装置1を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置1と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。この電気光学装置1はOLED素子41を用いるので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
次に、上述した実施形態及び変形例に係る電気光学装置1を適用した電子機器について説明する。図8に、電気光学装置1を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置1と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。この電気光学装置1はOLED素子41を用いるので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
図9に、電気光学装置1を適用した携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置1を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置1に表示される画面がスクロールされる。
図10に、電気光学装置1を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置1を備える。複数の操作ボタン4001を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置1に表示される。
なお、電気光学装置1が適用される電子機器としては、図8〜図10に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置1が適用可能である。また、直接画像や文字などを表示する電子機器の表示部に限られず、被感光体に光を照射することにより間接的に画像もしくは文字を形成するために用いられる印刷機器の光源として適用してもよい。
1…電気光学装置,AA…電気光学パネル,P…画素領域,10…走査線駆動回路,20…データ線駆動回路,U…単位回路,30…制御回路,40…電気光学素子,41…OLED素子,101…走査線,103…データ線,50…接続切換部,52…発光電流供給部,54…第2電圧印加部,56…第1電圧印加部,58…第3電圧印加部,SWA,SWB,SWC,SWP…スイッチング素子,C0…接合容量,Ir…発光電流,VA…第1電圧,VB…第2電圧,VC…第3電圧,VEL…画素電源電圧。
Claims (9)
- 複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定する発光電流により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動回路であって、
前記電気光学素子の発光閾値電圧よりも低く前記データ線をプリチャージするための第1電圧を前記データ線に印加する第1電圧印加部と、
前記発光電流を前記電気光学素子に供給する発光電流供給部と、
前記第1電圧よりも低く前記電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧を前記データ線に印加する第2電圧印加部と、
を備え、
前記電気光学素子に前記発光電流を供給する直前まで、前記データ線に前記第1電圧印加部を接続し、
前記電気光学素子の発光開始から終了までは、前記データ線に前記発光電流供給部を接続して、前記電気光学素子に前記発光電流を供給し、
前記電気光学素子に前記発光電流の供給を終了した直後に、前記データ線に前記第2電圧印加部を接続する、
ことを特徴とする電気光学装置の駆動回路。 - 複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定する発光電流により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動回路であって、
前記電気光学素子の発光閾値電圧よりも低く前記データ線をプリチャージするための第1電圧を前記データ線に印加する第1電圧印加部と、
前記発光電流を前記電気光学素子に供給する発光電流供給部と、
前記第1電圧よりも低く前記電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧を前記データ線に印加する第2電圧印加部と、
前記データ線に対し、前記第1電圧印加部と、前記発光電流供給部と、前記第2電圧印加部と、を切り換え接続する接続切換部と、
を備え、
前記電気光学素子に前記発光電流を供給する直前まで、前記データ線に対し前記第1電圧印加部を接続し、
前記電気光学素子の発光開始から終了までは、前記データ線に対し前記発光電流供給部を接続し、
前記電気光学素子に前記発光電流の供給を終了した直後に、前記データ線に対し前記第2電圧印加部を接続する、
ように前記接続切換部を制御する、
ことを特徴とする電気光学装置の駆動回路。 - 複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定する発光電流により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動回路であって、
前記電気光学素子の発光閾値電圧よりも低く前記電気光学素子の接合容量をプリチャージするための第1電圧を前記データ線に印加する第1電圧印加部と、
前記発光電流を前記電気光学素子に供給する発光電流供給部と、
前記第1電圧よりも低く前記電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧を前記データ線に印加する第2電圧印加部と、
前記データ線に対し、前記第1電圧印加部と、前記発光電流供給部と、前記第2電圧印加部と、を切り換え接続する接続切換部と、
を備え、
前記電気光学素子に前記発光電流を供給する直前および供給した直後の所定の期間まで、前記データ線に対し前記第1電圧印加部を接続し、
前記電気光学素子の発光開始から終了までは、前記データ線に対し前記発光電流供給部を接続し、
前記電気光学素子に前記発光電流の供給を終了した直後に、前記データ線に対し前記第2電圧印加部を接続する、
ように前記接続切換部を制御する、
ことを特徴とする電気光学装置の駆動回路。 - 複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定する発光電流により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動回路であって、
前記電気光学素子の発光閾値電圧よりも低く前記電気光学素子の接合容量をプリチャージするための第1電圧を前記データ線に印加する第1電圧印加部と、
前記発光電流を前記電気光学素子に供給する発光電流供給部と、
前記第1電圧よりも低く前記電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧を前記データ線に印加する第2電圧印加部と、
前記電気光学素子に対し前記発光電流を供給中に前記電気光学素子に生じる電圧と等しい第3電圧を前記データ線に印加する第3電圧印加部と、
前記電気光学素子に対し、前記第1電圧印加部と、前記発光電流供給部と、前記第2電圧印加部と、前記第3電圧印加部と、を切り換え接続する接続切換部と、
を備え、
前記電気光学素子に前記発光電流を供給する直前まで、前記データ線に対し前記第1電圧印加部を接続し、
前記電気光学素子に前記発光電流を供給した直後の所定の期間、前記データ線に対し前記第3電圧印加部を接続し、
前記電気光学素子の発光開始から終了までは、前記データ線に対し前記発光電流供給部を接続し、
前記電気光学素子に発光電流の供給を終了した直後に、前記データ線に対し前記第2電圧印加部を接続する、
ように前記接続切換部を制御する、
ことを特徴とする電気光学装置の駆動回路。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置の駆動回路において、
前記第2電圧は、前記電気光学素子に逆バイアスを印加する電圧である、
ことを特徴とする電気光学装置の駆動回路。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の前記駆動回路を備えた電気光学装置。
- 請求項6に記載の電気光学装置において、前記電気光学素子は有機発光ダイオード素子であることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項6または7に記載の電気光学装置を備えた電子機器。
- 複数のデータ線の一つを介して供給され、階調を規定する発光電流により制御される複数の電気光学素子を有する電気光学装置の駆動方法であって、
前記電気光学素子の発光閾値電圧よりも低く前記データ線をプリチャージするための第1電圧を前記データ線に印加する第1電圧印加工程と、
前記発光電流を前記電気光学素子に供給する発光電流供給工程と、
前記第1電圧よりも低く前記電気光学素子の発光を完全にオフ状態にする第2電圧を前記データ線に印加する第2電圧印加工程と、
からなり、
前記電気光学素子に前記発光電流を供給する直前まで、前記データ線に前記第1電圧印加工程を行い、
前記電気光学素子の発光開始から終了までは、前記データ線に前記発光電流供給工程を行い、
前記電気光学素子に前記発光電流の供給を終了した直後に、前記データ線に前記第2電圧印加工程を行う、
ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
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JP2005127495A JP2006308633A (ja) | 2005-04-26 | 2005-04-26 | 駆動回路、電気光学装置、その駆動方法および電子機器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005127495A JP2006308633A (ja) | 2005-04-26 | 2005-04-26 | 駆動回路、電気光学装置、その駆動方法および電子機器 |
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JP2005127495A Withdrawn JP2006308633A (ja) | 2005-04-26 | 2005-04-26 | 駆動回路、電気光学装置、その駆動方法および電子機器 |
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JP2012248420A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Toshiba Corp | 発光装置、表示装置、及び有機電界発光素子の駆動方法 |
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-
2005
- 2005-04-26 JP JP2005127495A patent/JP2006308633A/ja not_active Withdrawn
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