JP2006308201A - 脱衣室床暖房システム - Google Patents

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【課題】
浴槽内の残り湯の有効利用を図ることができるとともに、簡易な構成によりヒートショックを効果的且つローコストで緩和することが可能な脱衣室床暖房システムを提供すること。
【解決手段】
浴室10の浴槽30内に連通して、該浴槽30内の温水を給排水する給排水手段50と、前記浴室10近傍の脱衣室20に設けられ、前記給排水手段50と接続されて前記浴槽30内の前記温水を導入することにより、該脱衣室20の床を暖房する放熱部40とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、温水を利用した床暖房に関し、特に、浴室内の浴槽に温水を供給する給湯機の温水を熱媒として床暖房に用いる脱衣室床暖房システムに関するものである。
冬季における脱衣室や浴室の冷え込みと、浴槽内の温水との寒暖の差は、いわゆるヒートショックとして入浴時の人体に急激な血圧変動をもたらし、入浴者に不快感や疲労感を与えるのみならず、高齢者にあっては心筋梗塞や脳出血・脳梗塞を引き起こし、場合によっては突然死等の重大な事故に至ってしまうことがある。このような脱衣室や浴室と、浴槽内の温度との急激な温度変化を緩和してヒートショックの発生を防止すべく、従来から浴室や脱衣室等の床に放熱部を設け、この放熱器から発生する輻射熱と導電熱によって浴室内や脱衣室内を暖房する対策がなされている。
例えば、線状の発熱体としてのコードヒータを該コードヒータの支持体である基板の上面に蛇行形状に埋設し、その基板とコードヒータとの上に均熱板を配置することで、コードヒータに100Vの商用電源を供給することで発せられた熱を浴室の防水パンに均等に伝達するように構成された、電熱ヒータ式の床暖房が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
また、追い焚き機能を有する給湯機を用いて、追い焚き時の温水を三方弁で分岐させて放熱部に循環させる構成の温水式床暖房も知られている(例えば、特許文献2等参照)。
特開平9−4864号公報 特開2001−304601号公報
ところで、入浴に使用した浴槽内の残り湯は大抵翌朝まで放置され、通常、そのまま浴槽から排水溝へと捨てられてしまうか、または洗濯用の給水として利用される程度であり、残り湯は入浴直後では35℃〜40℃と比較的高い温度を有しているにもかかわらず、その有効利用が図られていなかった。
一方、脱衣室は浴室に隣接しているにもかかわらず、入浴者が脱衣室を利用する入浴前後の時点でその室内の温度が十分に上昇していない場合が多い。そのため従来ではヒートショックを防止するために、脱衣室の床に別途電熱ヒータや再加熱の必要な温水ヒータによる熱源を設けなければならないので、設備コストが増加してしまうという問題があった。
また、上記の従来技術にあっては、電熱ヒータを動作させたり給湯機を用いて加熱した追い焚き時の温水を放熱部に循環させたりする必要があるため、電熱ヒータや給湯機の運転に伴うランニングコストや省エネルギーの点で不具合がある。
そこで、本発明の目的は、浴槽内の残り湯の有効利用を図ることができるとともに、簡易な構成によりヒートショックを効果的且つローコストで緩和することが可能な脱衣室床暖房システムを提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1に記載の脱衣室床暖房システムは、浴室の浴槽内に連通して、該浴槽内の温水を給排水する給排水手段と、前記浴室近傍の脱衣室に設けられ、前記給排水手段と接続されて前記浴槽内の前記温水を導入することにより、該脱衣室の床を暖房する放熱部とを有することを特徴とする。
請求項2に記載の脱衣室床暖房システムは、請求項1に記載の脱衣室床暖房システムにおいて、前記給排水手段は、該給排水手段の管路の一部に循環ポンプを備え、該循環ポンプを動作させることによって前記浴槽内の前記温水を前記脱衣室の前記放熱部へと導入するとともに該放熱部に導入した前記温水を前記給排水手段に戻して該給排水手段と前記放熱部との間で前記温水を循環させることを特徴とする。
請求項3に記載の脱衣室床暖房システムは、請求項1に記載の脱衣室床暖房システムにおいて、前記放熱部は循環ポンプを備える床暖房装置の一部であり、該循環ポンプを動作させることによって前記浴槽内の前記温水を前記床暖房装置の前記放熱部へと導入するとともに該放熱部に導入した前記温水を前記給排水手段に戻して該給排水手段と前記放熱部との間で前記温水を循環させることを特徴とする。
請求項4に記載の脱衣室床暖房システムは、請求項1に記載の脱衣室床暖房システムにおいて、前記温水を供給する給湯装置を備え、前記給湯装置に内蔵された循環ポンプを動作させることによって、前記浴槽内の前記温水を前記給排水手段を用いて前記脱衣室の前記放熱部へと導入するとともに該放熱部に導入された前記温水を前記給排水手段から該給湯装置へ戻し、該給湯装置と前記放熱部との間で前記温水を循環させることを特徴とする。
請求項5に記載の脱衣室床暖房システムは、請求項1乃至4のいずれかに記載の脱衣室床暖房システムにおいて、前記給排水手段は、前記給湯装置と前記浴槽とを連通する浴槽側給排水部と、前記温水を前記脱衣室の前記放熱部に供給する放熱部側給排水部とを備え、前記放熱部側給排水部は、前記浴槽側給排水部の管路の一部に切換弁を介して接続されていることを特徴とする。
請求項1に記載の脱衣室床暖房システムでは、前記浴室近傍の脱衣室に設けられて該脱衣室の床を暖房する前記放熱部に、前記浴槽内の温水を前記給排水手段を介して導入することができる。このため、入浴後の浴槽内の残り湯としての温水を前記脱衣室の床に設けられた前記放熱部に供給し、この残り湯の余熱で前記脱衣室を暖房するので、浴槽内の残り湯の有効利用を図ることができるとともに、簡易な構成によりヒートショックを効果的且つローコストで緩和することが可能な脱衣室床暖房システムを提供することができる。
請求項2に記載の脱衣室床暖房システムでは、給排水手段の管路の一部に設けられた循環ポンプを動作させることによって前記浴槽内の前記温水を前記脱衣室の前記放熱部へと導入するとともに該放熱部に導入した前記温水を前記給排水手段に戻して該給排水手段と前記放熱部との間で前記温水を循環させることができるので、給湯装置等を作動させてその内蔵の循環ポンプを別途動作させる必要がない。そのため簡易な構成によりヒートショックを効果的且つローコストで緩和することが可能な脱衣室床暖房システムを提供することができる。
請求項3に記載の脱衣室床暖房システムでは、前記放熱部は循環ポンプを備える床暖房装置の一部であり、該循環ポンプを動作させることによって前記浴槽内の前記温水を前記床暖房装置の前記放熱部へと導入するとともに該放熱部に導入した前記温水を前記給排水手段に戻して該給排水手段と前記放熱部との間で前記温水を循環させることができるので、給排水手段等に循環ポンプを設置したり、給湯装置等を作動させてその内蔵の循環ポンプを別途動作させたりする必要がない。そのため簡易な構成によりヒートショックを効果的且つローコストで緩和することが可能な脱衣室床暖房システムを提供することができる。
請求項4に記載の脱衣室床暖房システムでは、前記給湯装置に内蔵された循環ポンプを動作させることによって、前記浴槽内の前記温水を前記給排水手段を用いて前記脱衣室の前記放熱部へと導入するとともに該放熱部に導入された前記温水を前記給排水手段から該給湯装置へ戻し、該給湯装置と前記放熱部との間で前記温水を循環させることができるので、給排水手段や放熱部に循環ポンプを設置する必要がなく、給湯装置という既存の設備を利用して残り湯としての温水を放熱部に導入することができる。
請求項5に記載の脱衣室床暖房システムでは、前記放熱部側給排水部は、前記浴槽側給排水部の管路の一部に切換弁を介して接続されているので、放熱部側給排水部を浴槽側給排水部に切換弁を介して接続するだけで浴槽内の残り湯としての温水を放熱部に導入・循環させることができる。すなわち、既設の浴槽側給排水部を利用できるので、設備コストを抑えることができる。
このように、本発明に係る脱衣室床暖房システムでは、前記浴室近傍の脱衣室に設けられて該脱衣室の床を暖房する前記放熱部に、前記浴槽内の残り湯としての温水を前記給排水手段を介して導入することができる。すなわち、入浴後の浴槽内の残り湯を脱衣室の床に設けられた放熱部に供給し、この残り湯の余熱で脱衣室を暖房することによって、浴槽内の残り湯の有効利用を図ることができるとともに、簡易な構成によりヒートショックを効果的且つローコストで緩和することが可能な脱衣室床暖房システムを提供することができる。
本発明の脱衣室床暖房システムは、入浴後の浴槽内の残り湯を給排水手段を介して脱衣室の床に設けられた放熱部に供給し、この残り湯の余熱で脱衣室を暖房する点に特徴がある。以下、本発明を図1ないし図6に示した実施例に沿って詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施例に係る脱衣室床暖房システムの全体の構成を説明する模式図である。図2は、図1に示す本発明の第1実施例に係る脱衣室床暖房システムを上方から見た模式図である。
本発明に係る脱衣室床暖房システム100は、浴室10に設けられた浴槽30と、その浴槽30に入浴用の温水を供給する給湯装置60と、脱衣室20の床に設置された放熱部40と、制御部80とを備える。さらに、脱衣室床暖房システム100は、浴槽30内の温水を給排水する給排水手段50として、給湯装置60と浴槽30とを連通する浴槽側給排水部52と、浴槽30内の入浴用温水を入浴使用した後の残り湯としての温水を、脱衣室20の放熱部40に導入するための放熱部側給排水部54とを備える。
給湯装置60は、熱源器62、温度センサ64、循環ポンプ66等を内蔵した一般的な給湯機であり、必須ではないが追い焚き運転を行うことができる給湯機であることが望ましい。この給湯装置60は、図示しない上水管から給水された水を熱源器62で加熱し、この加熱した入浴用温水を給排水手段50としての浴槽側給排水部52の給水管52aを介して浴室10の浴槽30内へと供給する。また、給湯装置60は、循環ポンプ66を駆動して浴槽30内の入浴用温水を浴槽側給排水部52の排水管52bを介して該給湯装置60へと導入し、導入した入浴用温水を再度熱源器62で加熱して、浴槽側給排水部52の給水管52aを介して浴槽30内へと供給することで、追い焚き運転を行う。
脱衣室20の床に設けられた放熱部40は、放熱部側給排水部54から浴槽30内の残り湯としての温水を導入し、この温水を熱媒として脱衣室20を暖房する。詳細には、放熱部40は、放熱部側給排水部54の給水管54aと排水管54bとに接続され、この浴槽30の温水の放熱部40への往き側としての給水管54aから該温水の供給を受け、放熱部40において熱媒として使用した温水を、該放熱部40からの温水の戻り側としての排水管54bに戻す。また、放熱部40は、図示しない排水溝等に接続され暖房に使用した温水を排水するための排水口42を有する。
この脱衣室20の床に設置された放熱部40は、例えば放熱部側給排水部54の給水管54aから供給された温水を内蔵の架橋ポリエチレン管やポリブテン管等の樹脂系または特殊ゴム系の配管に流通させ、さらにその配管を蓄熱体としてのコンクリート内に埋設させたり、そのような配管の上部に熱伝導率の高い銅やアルミニウム等の金属板を配置したり、フィン状の金属製の突起物を当該配管に設けたりして、浴槽30の温水を熱媒として輻射熱および導電熱により脱衣室20の床や室内を暖房する。
給排水手段50としてその放熱部40に温水を供給する放熱部側給排水部54は、浴槽側給排水部52の管路の一部にソレノイドバルブ等の切換弁70(70a、70b)を介して接続されている。
その放熱部側給排水部54と浴槽側給排水部52との接続において、本実施例では放熱部側給排水部54の温水の往き側である給水管54aは、切換弁70aを介して浴槽側給排水部52の給水管52aに接続されており、且つ放熱部側給排水部の温水の戻り側である排水管54bは、放熱部側給排水部54の排水管54bを切換弁70bを介して浴槽側給排水部52の排水管52bに接続されている。
このような放熱部側給排水部54と浴槽側給排水部52との接続形態において、給湯装置60に内蔵の循環ポンプ66を用いることにより、浴槽30内の残り湯としての温水が給排水手段50を介して放熱部40に供給されるとともに、適切な量の温水が導入された際に給排水手段50を介して給湯装置60と放熱部40との間で温水の循環運転ができるように切換弁70a、70bを切り換えることで、該給湯装置60と放熱部40との間での温水の循環運転が行われるように構成されている。
制御部80は、循環ポンプ66を含めた給湯装置60の運転、給排水手段50の切換弁70aおよび70bの切換え動作等の各種制御を行い、それらを脱衣室床暖房システム100として一体的に動作させる。
好ましくは制御部80は、図示しないタッチパネル式の表示部やボタン類を有する操作盤に接続されて脱衣室20や浴室10等に設置され、例えば、入浴者がこの操作盤を操作することによって、入浴者が浴槽30内の残り湯としての温水を放熱部40に供給して脱衣室20の暖房を行う床暖房運転を行い得るように構成されている。この制御部80は、必須ではないがその他にも給湯装置60から浴槽30に供給する入浴用温水の温度や給湯量、給湯開始時刻の設定機能や追い焚き機能等の一般的な給湯システムとしての機能を備える。
また、制御部80は脱衣室20において適切な暖房効果が得られるよう、例えば次のような各種の制御を行う。
仮に浴槽30内の残り湯の温度が18℃であった場合、このような低温の残り湯を脱衣室20の放熱部40に供給しても脱衣室20の暖房効果は得られず、無意味である。
そのため制御部80は、給湯装置60に内蔵の温度センサ64によって給湯装置60に導入した残り湯の温度を検出し、検知された浴槽30の残り湯の温度が所定の温度以上(例えば30℃以上)である場合、制御部80は給湯装置60に内蔵の循環ポンプ66を駆動して浴槽30の残り湯を脱衣室20の放熱部40に導き、残り湯の温度が該所定の温度以下である場合は、浴槽30から残り湯を放熱部40へと導入する運転を実行しない。
あるいは、制御部80は、温度センサ64によって検出された残り湯の温度が上記所定の温度以上である場合は、給湯装置60に内蔵の循環ポンプ66を動作させて浴槽30の残り湯を脱衣室20の放熱部40へと導き、温度センサ64によって検出された残り湯の温度が所定の温度以下である場合は、給湯装置60に内蔵の熱源器62をさらに動作させて給湯装置60に導入した残り湯を加熱し、加熱した残り湯を脱衣室20の放熱部40へと供給する制御を行う。
さらに、制御部80は、温度センサ64によって検出された浴槽30の残り湯の温度が予め設定された温度となった場合、自動的に給湯装置60の循環ポンプ66を動作させて浴槽内の残り湯を脱衣室20の放熱部40へと導く運転を行う。
具体的に、上記予め設定された温度が20℃であり、温度センサ64によって検出される浴槽30内の温水の温度が20℃に低下すると、その浴槽30の温水は放置されていて、もはや入浴には使用されないと判断できるので、制御部80は給湯装置60の循環ポンプ66を動作させて浴槽内の残り湯を脱衣室20の放熱部40へと自動的に導くとともに、残り湯の循環運転を行う。
なお、この自動循環運転は、浴槽30の温水がもはや入浴に使用されないと判断できる温度、例えば予め設定された温度の20℃にまで低下した場合に実行されることから、適宜給湯装置60に内蔵の熱源器62を用いて残り湯を加熱してから放熱部40に供給する。
本実施例では、給湯装置60に内蔵の温度センサ64を用いて浴槽30内の残り湯の温度を検知するようにしたが、そのような残り湯の温度を検出するための温度センサを浴槽側給排水部52や放熱部40に設け、該温度センサにより残り湯の温度を検出してもよい。
次に、この実施例1の作用効果について説明する。
図3に示すように、放熱部側給排水部54の給水管54aを、切換弁70aを介して浴槽側給排水部52の給水管52aに接続し、放熱部側給排水部54の排水管54bを切換弁70bを介して浴槽側給排水部52の排水管52bに接続した場合、給湯装置60の循環ポンプ66を用いた給湯装置60と放熱部40との間の残り湯の循環運転は、次のように行われる。
まず、給湯装置60の循環ポンプ66を駆動すると、浴槽30内の残り湯としての温水は浴槽側給排水部52の排水管52bに導入される。この時、該排水管52b上の切換弁70bは導入された浴槽30の温水が排水管52b内を直進して給湯装置60に流通するように予め切換えられており、排水管52bに導入された温水は給湯装置60に導入される。
給湯装置60に導入された温水は給湯装置60内の追い焚き用の流水回路(図示せず)を経て給湯装置60から浴槽側給排水部52の給水管52aに供給される。この時、該給水管52aの管路上の切換弁70aは、給湯装置60から供給されて給水管52a内を流通する温水が放熱部側給排水部54の給水管54aに案内されるように予め切換えられているため、給湯装置60からの温水は浴槽30には流通せず切換弁70aに接続された放熱部側給排水部54の給水管54aを介して放熱部40へと供給される。
そして、放熱部40に供給された温水は放熱部40で暖房用の熱媒として利用された後、放熱部側給排水部54の排水管54bに流通する。この時、該排水管54bが接続された浴槽側給排水部52の排水管52bの管路上の切換弁70bは、放熱部側給排水部54の排水管54bからの温水を給湯装置60に案内するように切換えられており、放熱部40からの温水は給湯装置60へと戻されることになる。
この給湯装置60に戻された放熱部40からの温水を、再び給湯装置60内の追い焚き用の流水回路を経て浴槽側給排水部52の給水管52aに供給し、その温水を該給水管52aの管路上の切換弁70aにより放熱部側給排水部54の給水管54aに案内して給水管54aを介して放熱部40へと供給することによって、給湯装置60の循環ポンプ66を用いた給湯装置60と放熱部40との間の給排水手段50を介する浴槽30の温水の循環運転を行うことができる。
以上のように、本実施例に係る本発明の構成では、給湯装置60の循環ポンプ66を利用し、放熱部側給排水部54を、給湯装置60と浴槽30との間の連通管としての浴槽側給排水部52に切換弁70を介して接続するという既存の設備類を流用した簡易な構成により、浴槽30の残り湯としての温水を放熱部40に導入・循環させることが可能である。そのため、浴槽30内の残り湯の有効利用を図ることができるとともに、簡易な構成によりヒートショックを効果的且つローコストで緩和することが可能な脱衣室床暖房システム100を提供することができる。
また、この放熱部側給排水部54の温水の往き側である給水管54aは、浴槽側給排水部52の給水管52aおよび排水管52bの一方の管路の一部に切換弁70aを介して接続されており、且つ放熱部側給排水部54の温水の戻り側である排水管54bは、浴槽側給排水部52の給水管52aおよび排水管52bの他方の管路の一部に切換弁70bを介して接続されている。すなわち本実施例では、放熱部側給排水部54の給水管54aを切換弁70aを介して浴槽側給排水部52の給水管52aに接続し、放熱部側給排水部54の排水管54bを切換弁70bを介して浴槽側給排水部52の排水管52bに接続されているので、放熱部側給排水部54を浴槽側給排水部52に切換弁70a、70bを介して接続するだけで浴槽内の残り湯としての温水を放熱部40に導入・循環させることができる。このため、既設の浴槽側給排水部52を利用できるので、設備コストを抑えることができる。
また、温度センサ64によって検知された浴槽30の残り湯の温度が所定の温度以上である場合、制御部80は給湯装置60に内蔵の循環ポンプ66を駆動して浴槽30の残り湯を脱衣室20の放熱部40に導き、残り湯の温度が該所定の温度以下である場合は、浴槽30から残り湯を放熱部40へと導入する運転を停止させることができるので、該所定の温度以下の温水が放熱部40へ導入されることを防止することができる。そのため、ヒートショックをより効果的に緩和することができる。
さらに、温度センサ64によって検知された浴槽30の残り湯の温度が所定の温度以下である場合は、給湯装置60に内蔵の熱源器62をさらに動作させて給湯装置60に導入した残り湯を加熱し、加熱した残り湯を脱衣室20の放熱部40へと供給する制御を行うことができる。このため、給湯装置60という既存の設備を利用して残り湯としての温水を加熱することができる。しかも、たとえ浴槽30の残り湯の温度が低下していてそのままその温水を放熱部40に供給したのでは暖房用の温水として不適当であるとしても、給湯装置60に導入した残り湯を熱源器62で加熱して放熱部40に供給するので、常に適切な温度の温水を放熱部40へ供給することができ、ヒートショックをより効果的に緩和することができる。
その上、温度センサ64によって検出される浴槽30内の温水の温度が予め設定された温度となった場合、制御部80は給湯装置60の循環ポンプ66を動作させて浴槽内の残り湯を脱衣室20の放熱部40へと自動的に導くとともに、残り湯の循環運転を行うことができる。このため浴槽30内の温水の温度が予め設定された温度となると、自動的に残り湯が放熱部40に導かれて循環運転が開始されるので、入浴者は制御部80の操作盤を逐一操作して残り湯による床暖房運転を実行する必要がなく、利便性を向上させることができる。
次に、本発明に係る脱衣室床暖房システムの実施例2を、図4および図5を参照して説明する。なお、上述の実施例と同一乃至均等な部分については本実施例では同一符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施例に係る脱衣室床暖房システムの全体の構成を説明する模式図である。
本実施例の放熱部側給排水部54は、その管路の一部に循環ポンプ56と、該放熱部側給排水部54に導入した浴槽30内の残り湯としての温水を加熱するための熱源器58とを備える。また、放熱部側給排水部54の管路の一部には、浴槽30の残り湯の温度を検知するための温度センサ90が設けられている。
さらに、本実施例では、上記の実施例1とは別の放熱部側給排水部54と浴槽側給排水部52との接続形態として、放熱部側給排水部54の給水管54aを、切換弁70aを介して浴槽側給排水部52の排水管52bの下流側に接続し、放熱部側給排水部54の排水管54bを同様に切換弁70bを介して浴槽側給排水部52の排水管52bの上流側に接続している。
このような放熱部側給排水部54と浴槽側給排水部52との接続形態において、放熱部側給排水部54の管路上の循環ポンプ56を用いることにより、浴槽30内の残り湯としての温水が放熱部40に供給されるとともに、適切な量の温水が導入された際に放熱部側給排水部54と放熱部40との間で温水の循環運転ができるように切換弁70を切り換えることで、放熱部側給排水部54と放熱部40との間で温水の循環運転が行われるように構成されている。
制御部80は、温度センサ90によって検知された浴槽30の残り湯の温度が所定の温度以上(例えば30℃以上)である場合、放熱部側給排水部54に設けられた循環ポンプ56を駆動して浴槽30の残り湯を脱衣室20の放熱部40に導き、残り湯の温度が該所定の温度以下である場合は、浴槽30から残り湯を放熱部40へと導入する運転を実行しない。
あるいは、制御部80は、温度センサ90によって検出された残り湯の温度が上記のような所定の温度以上である場合は、放熱部側給排水部54の循環ポンプ56を動作させて浴槽30の残り湯を脱衣室20の放熱部40へと導き、温度センサ90によって検出された残り湯の温度が所定の温度以下である場合は、放熱部側給排水部54に設けられた熱源器58をさらに動作させて放熱部側給排水部54に導入した残り湯を加熱し、加熱した残り湯を脱衣室20の放熱部40へと供給する制御を行う。
さらに、制御部80は、温度センサ90によって検出された浴槽30の残り湯の温度が予め設定された温度となった場合、自動的に放熱部側給排水部54の循環ポンプ56を動作させて浴槽内の残り湯を脱衣室20の放熱部40へと導く運転を行う。すなわち、上記予め設定された温度が20℃であり、温度センサ90によって検出される浴槽30内の温水の温度が20℃に低下すると、制御部80は放熱部側給排水部54の循環ポンプ56を動作させて浴槽内の残り湯を脱衣室20の放熱部40へと自動的に導くとともに、残り湯の循環運転を行う。この際、必要であれば制御部80は、放熱部側給排水部54に設けられた熱源器58を動作させて放熱部側給排水部54に導入した残り湯を加熱し、加熱した残り湯を脱衣室20の放熱部40へと供給する。
なお、本実施例では、放熱部側給排水部54に設けられた温度センサ90を用いて残り湯の温度を検知するようにしたが、該温度センサ90を浴槽側給排水部52や放熱部40に設けて残り湯の温度を検出してもよい。
次に、この実施例2の作用効果について説明する。
図5に示すように、放熱部側給排水部54の給水管54aを、切換弁70aを介して浴槽側給排水部52の排水管52bの下流側に接続し、放熱部側給排水部54の排水管54bを同様に切換弁70bを介して浴槽側給排水部52の排水管52bの上流側に接続した場合、放熱部側給排水部54に設けられた循環ポンプ56を用いた放熱部側給排水部54と放熱部40との間の残り湯の循環運転は、次のように行われる。
まず、放熱部側給排水部54の循環ポンプ56が駆動されるが、この時、浴槽側給排水部52の排水管52bの上流側の切換弁70bは浴槽30から排水管52bに導入された残り湯としての温水が排水管52b内を直進して流通するように予め切換えられており、他方、排水管52bの下流側の切換弁70aは切換弁70bを直進して流通した温水が放熱部側給排水部54の給水管54aに案内されるように予め切換えられている。
そのため、放熱部側給排水部54の循環ポンプ56を駆動すると、はじめに浴槽30内の残り湯としての温水は浴槽側給排水部52の排水管52bに導入され、該排水管52bに導入された温水は、そのまま排水管52bの上流の切換弁70bを直進するとともに排水管52bの下流の切換弁70aへと流通する。その切換弁70aは、排水管52bの上流の切換弁70bを直進した温水を放熱部側給排水部54の給水管54aに案内して、該温水を給水管54aを介して放熱部40に供給する。
そして、放熱部40に供給された温水は放熱部40で暖房用の熱媒として利用された後、放熱部側給排水部54の排水管54bに流通する。この時、排水管52bの上流の切換弁70bは、放熱部側給排水部54の排水管54bからの温水が排水管52bの下流、すなわち切換弁70aの方に案内されるよう予め切換えられており、排水管54bを介して放熱部40から流通した温水は、浴槽側給排水部52の排水管52bの下流側の切換弁70aに流通することとなる。
一方、該切換弁70aは依然として切換弁70bを介して排水管52bを流れる温水を放熱部側給排水部54の給水管54aに案内するように切換えられているため、放熱部側給排水部54の排水管54bから流通した温水は、再び放熱部側給排水部54の給水管54aを介して放熱部40へと導入される。
このように、放熱部側給排水部54に設けられた循環ポンプ56を用いることによって、放熱部側給排水部54と放熱部40との間で残り湯の循環運転を行うことができる。
以上のように、本発明の実施例2に係る構成では、循環ポンプ56が設けられた放熱部側給排水部54を、既存の設備としての給湯装置60と浴槽30との間の浴槽側給排水部52に切換弁70を介して接続して、該循環ポンプ56を駆動するという簡易な構成で浴槽30の残り湯としての温水を放熱部40に導入・循環させることが可能である。そのため、この構成では給湯装置60を別途動作させる必要はなく、単純に循環ポンプ56が設けられた放熱部側給排水部54を切換弁70を介して浴槽側給排水部52に接続するだけで、残り湯としての温水を放熱部40に導入・循環させることができるので、簡易な構成によりヒートショックを効果的且つローコストで緩和することが可能である。
また、この実施例2では、浴槽側給排水部52の給水管52aおよび排水管52bのいずれか一方の管路の一部に、放熱部側給排水部54の給水管54aと排水管54bとがそれぞれ切換弁70a、70bを介して接続されている。すなわち本実施例では、放熱部側給排水部54の給水管54aを切換弁70aを介して浴槽側給排水部52の排水管52bの下流側に接続し、放熱部側給排水部54の排水管54bを同様に切換弁70bを介して浴槽側給排水部52の排水管52bの上流側に接続するだけで浴槽内の残り湯としての温水を放熱部40に導入・循環させることができる。このため、既設の浴槽側給排水部52を利用できるので、設備コストを抑えることができる。
さらに、温度センサ90によって検知された浴槽30の残り湯の温度が所定の温度以下である場合は、放熱部側給排水部54に設けられた熱源器58をさらに動作させて放熱部側給排水部54に導入した残り湯を加熱し、加熱した残り湯を脱衣室20の放熱部40へと供給することができる。このため、単純に放熱部側給排水部54を切換弁70を介して浴槽側給排水部52に接続するだけで、残り湯としての温水を放熱部40に導入・循環させることができるとともに、たとえ浴槽30の残り湯の温度が低下していてそのままその温水を放熱部40に供給したのでは暖房用の温水として不適当であるとしても、残り湯を放熱部側給排水部54の熱源器58で加熱して放熱部40に供給するので、常に適切な温度の温水を放熱部40へ供給することができる。したがって、ヒートショックをより効果的に緩和することができる。
なお、この構成では給湯装置60を動作させる必要がないため、放熱部側給排水部54を浴槽側給排水部52に接続せずに、放熱部側給排水部54を浴槽30内に直接接続して浴槽30の残り湯をそのまま放熱部40に導入する構成を採用することもできる。この場合では、浴槽側給排水部52を介さないで直接、放熱部側給排水部54を浴槽30に接続するので、例えば、追い焚き機能を有さず単に入浴用の温水を蛇口から浴槽30へと供給する給湯装置60を備えた一般家庭や銭湯等の浴室においても、浴槽30の残り湯を脱衣室20の放熱部40に導入することができる。
以下、本発明に係る脱衣室床暖房システムの実施例3を、図6を参照して説明する。なお、上述の実施例と同一乃至均等な部分については本実施例でも同一符号を付してその説明を省略する。
図6は、本発明の第3実施例に係る脱衣室床暖房システムの全体の構成を説明する模式図である。
本実施例において放熱部40は、循環ポンプ44、熱源器46、温度センサ90等を具備する床暖房装置400の一部として該床暖房装置400に内蔵され、このような床暖房装置400を脱衣室20の床に配設している。
この床暖房装置400は、上記実施例の放熱部40と同様、放熱部側給排水部54の給水管54aと排水管54bとに接続されて、この給水管54aから浴槽30の残り湯の供給を受け、内蔵の放熱部40において熱媒として使用した温水を、排水管54bに戻すようになっている。
また、床暖房装置400では、該床暖房装置400に接続された放熱部側給排水部54の給水管54aと排水管54bとを、放熱部側給排水部54の給水管54aを切換弁70aを介して浴槽側給排水部52の排水管52bの下流側に接続し、放熱部側給排水部54の排水管54bを同様に切換弁70bを介して浴槽側給排水部52の排水管52bの上流側に接続している。この接続形態において床暖房装置400に内蔵の循環ポンプ44を駆動し、且つ適切な量の温水が導入された際に放熱部側給排水部54と放熱部40との間で温水の循環運転ができるように切換弁70を切り換えることで、浴槽30の残り湯が放熱部40に導入・循環されるように構成されている。
制御部80は、床暖房装置400に設けられた温度センサによって検知された浴槽30の残り湯の温度が所定の温度以上(例えば30℃以上)である場合、床暖房装置400に内蔵の循環ポンプ44を駆動して浴槽30の残り湯を脱衣室20に設けられた床暖房装置400に内蔵の放熱部40に導き、残り湯の温度が該所定の温度以下である場合は、浴槽30から残り湯を放熱部40へと導入する運転を実行しない。
あるいは、制御部80は、温度センサ90によって検出された残り湯の温度が所定の温度以下である場合は、床暖房装置400に内蔵の熱源器46をさらに動作させて導入された残り湯を加熱し、加熱した残り湯を床暖房装置400の放熱部40へと供給する制御を行う。
さらに、制御部80は、温度センサ90によって検出された浴槽30の残り湯の温度が予め設定された温度となった場合、自動的に床暖房装置400の循環ポンプ44を動作させて浴槽内の残り湯を、床暖房装置400の放熱部40へと導く運転を行う。この際、必要であれば制御部80は、床暖房装置400の熱源器46を動作させて導入した残り湯を加熱し、加熱した残り湯を脱衣室20の放熱部40へと供給する。
なお、この実施例では、床暖房装置400に内蔵の温度センサ90を用いて残り湯の温度を検知するようにしたが、該温度センサ90を浴槽側給排水部52や放熱部側給排水部54に設けて残り湯の温度を検出してもよい。
次に、この実施例3の作用効果について説明する。
まず、床暖房装置400に内蔵の循環ポンプ44が駆動される。この時、浴槽側給排水部52の排水管52bの上流側の切換弁70bは浴槽30から排水管52bに導入された残り湯としての温水が排水管52b内を直進して流通するように予め切換えられており、他方、排水管52bの下流側の切換弁70aは切換弁70bを直進して流通した温水が放熱部側給排水部54の給水管54aに案内されるように予め切換えられている。
そのため、床暖房装置400の循環ポンプ44を駆動すると、はじめに浴槽30内の残り湯としての温水は浴槽側給排水部52の排水管52bに導入され、該排水管52bに導入された温水は、そのまま排水管52bの上流の切換弁70bを直進するとともに排水管52bの下流の切換弁70aへと流通する。その切換弁70aは、排水管52bの上流の切換弁70bを直進した温水を放熱部側給排水部54の給水管54aに案内して、該温水を給水管54aを介して床暖房装置400に内蔵の放熱部40に供給する。
そして、床暖房装置400の放熱部40に供給された温水は、その放熱部40で暖房用の熱媒として利用された後、放熱部側給排水部54の排水管54bに流通する。この時、排水管52bの上流の切換弁70bは、放熱部側給排水部54の排水管54bからの温水が排水管52bの下流、すなわち切換弁70aの方に案内されるよう予め切換えられており、排水管54bを介して放熱部40から流通した温水は、浴槽側給排水部52の排水管52bの下流側の切換弁70aに流通することとなる。
一方、該切換弁70aは依然として切換弁70bを介して排水管52bを流れる温水を放熱部側給排水部54の給水管54aに案内するように切換えられているため、放熱部側給排水部54の排水管54bから流通した温水は、再び放熱部側給排水部54の給水管54aを介して床暖房装置400へと導入される。
このように、本発明の実施例3に係る構成では、給湯装置60の循環ポンプ66を用いるために給湯装置60を動作させたり、放熱部側給排水部54に循環ポンプ56を別途設置したりする必要がない。
このため、単純に床暖房装置400を脱衣室20の床に設置し、放熱部側給排水部54を接続するとともに該放熱部側給排水部54を既存の設備としての給湯装置60と浴槽30との間の浴槽側給排水部52に接続すればよいので、簡易な構成により浴槽30の温水を放熱部40に循環させることができるとともに、ヒートショックを効果的且つローコストで緩和することが可能である。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であるのは勿論である。
例えば、放熱部側給排水部54を切換弁70を介して浴槽側給排水部52に接続せず、放熱部側給排水部54を直接給湯装置60の内部の追い焚き用の流水回路(図示せず)に切換え弁70を介して直接接続するような構成を採ってもよい。この場合でも、給湯装置60の循環ポンプ66を用いて浴槽30の残り湯としての温水を給排水手段50を介して給湯装置60と放熱部40との間で循環させることができる。
また、上述の実施例では浴槽側給排水部52の給水管52aおよび排水管52bと、放熱部側給排水部54の給水管54aおよび排水管54bとの特定の接続形態が示されているが、これらに限定されるものではなく、浴槽30の温水が放熱部40に導入可能であって該温水を循環させることが可能であれば、あらゆる接続形態を採用することができる。例えば、上記実施例2では、放熱部側給排水部54の給水管54aを、切換弁70aを介して浴槽側給排水部52の排水管52bの下流側に接続し、放熱部側給排水部54の排水管54bを同様に切換弁70bを介して浴槽側給排水部52の排水管52bの上流側に接続しているが、放熱部側給排水部54の給水管54aを、切換弁70aを介して浴槽側給排水部52の給水管52aの下流側に接続し、放熱部側給排水部54の排水管54bを同様に切換弁70bを介して浴槽側給排水部52の給水管52aの上流側に接続してもよい。この構成でも、残り湯の循環運転を行うことができる。
さらに、放熱部40および床暖房装置400は、電熱ヒータや別系統の温水ヒータを内蔵して放熱部40とそれとを併用して脱衣室20を暖房するようにしてもよい。また、この電熱ヒータを上記床暖房装置400に内蔵の熱源器46として利用してもよい。
本発明の第1実施例に係る脱衣室床暖房システムの全体の構成を説明する模式図である。 図1に示す本発明の第1実施例に係る脱衣室床暖房システムを上方から見た模式図である。 本発明の第1実施例に係る浴槽側給排水部と放熱部側給排水部との接続形態の要部を示す模式図である。 本発明の第2実施例に係る脱衣室床暖房システムの全体の構成を説明する模式図である。 本発明の第2実施例に係る浴槽側給排水部と放熱部側給排水部との接続形態の要部を示す模式図である。 本発明の第3実施例に係る脱衣室床暖房システムの全体の構成を説明する模式図である。
符号の説明
10 浴室
20 脱衣室
30 浴槽
40 放熱部
44 循環ポンプ
46 熱源器
50 給排水手段
52 浴槽側給排水部
52a 給水管
52b 排水管
54 放熱部側給排水部
54a 給水管
54b 排水管
56 循環ポンプ
58 熱源器
60 給湯装置
62 熱源器
64 温度センサ
66 循環ポンプ
70a、70b 切換弁
80 制御部
90 温度センサ
100 脱衣室床暖房システム
400 床暖房装置

Claims (5)

  1. 浴室の浴槽内に連通して、該浴槽内の温水を給排水する給排水手段と、
    前記浴室近傍の脱衣室に設けられ、前記給排水手段と接続されて前記浴槽内の前記温水を導入することにより、該脱衣室の床を暖房する放熱部とを有することを特徴とする脱衣室床暖房システム。
  2. 前記給排水手段は、該給排水手段の管路の一部に循環ポンプを備え、該循環ポンプを動作させることによって前記浴槽内の前記温水を前記脱衣室の前記放熱部へと導入するとともに該放熱部に導入した前記温水を前記給排水手段に戻して該給排水手段と前記放熱部との間で前記温水を循環させることを特徴とする請求項1に記載の脱衣室床暖房システム。
  3. 前記放熱部は循環ポンプを備える床暖房装置の一部であり、該循環ポンプを動作させることによって前記浴槽内の前記温水を前記床暖房装置の前記放熱部へと導入するとともに該放熱部に導入した前記温水を前記給排水手段に戻して該給排水手段と前記放熱部との間で前記温水を循環させることを特徴とする請求項1に記載の脱衣室床暖房システム。
  4. 前記温水を供給する給湯装置を備え、
    前記給湯装置に内蔵された循環ポンプを動作させることによって、前記浴槽内の前記温水を前記給排水手段を用いて前記脱衣室の前記放熱部へと導入するとともに該放熱部に導入された前記温水を前記給排水手段から該給湯装置へ戻し、該給湯装置と前記放熱部との間で前記温水を循環させることを特徴とする請求項1に記載の脱衣室床暖房システム。
  5. 前記給排水手段は、前記給湯装置と前記浴槽とを連通する浴槽側給排水部と、前記温水を前記脱衣室の前記放熱部に供給する放熱部側給排水部とを備え、前記放熱部側給排水部は、前記浴槽側給排水部の管路の一部に切換弁を介して接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の脱衣室床暖房システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016125801A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 次彦 玉井 床暖房システム及び床暖房方法

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