JP2006307371A - ウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置 - Google Patents

ウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置 Download PDF

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康一 辻本
Masanobu Sakai
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Abstract

【課題】ウォータジェット織機の開口駆動装置を収容するオイルボックスにおいて外部よりの水の浸入を確実に防止する。
【解決手段】綜絖枠3の開口駆動装置21を収容するオイルボックス25が織機フレーム1外方の床面側に配設され、該オイルボックス25にオイル飛散防止用の二重カバーよりなる第1内側カバー28a及び第2内側カバー28bを設け、前記第1、第2内側カバー28a、28bの下端を前記オイルボックス25の側壁外面よりも内側に配置する。そして、第1、第2内側カバー28a、28bを覆う外側カバー30を設け、該外側カバー30の下端を前記オイルボックス25の側壁27よりも外側に配置し、且つ側壁上端よりも下方に垂れ下がるように形成する。
【選択図】 図5

Description

この発明は、ウォータジェット織機において綜絖枠の開口駆動装置を収容するオイルボックスへの水の浸入を防止するための防水装置に関するものである。
特許文献1には、風綿対策を施したエアジェット織機のオイルバス式開口駆動装置が開示されている。
即ち、オイルバスのフレーム1の上方に上カバー2が配設され、該上カバー2の下部には、綜絖枠連結部材が通るための開口部2cの部分を除いて、ほぼ全周にわたって外脚部2a及び内脚部2bからなる二重の脚部が形成されている。内脚部2bは外脚部2aより長めに形成されており、フレーム1上面に刻設された溝部11に嵌入可能となっている。又、外脚部2aは、上カバー2の上部21より外方に突起状に形成され、その下端はフレーム1の上面に当接している。又、上記特許文献1の第4図に開示された別の実施例では、内脚部2eが上カバー2の上部21より内方に突起状に形成され、フレーム1上面の溝部11に嵌入可能となっており、又外脚部2dが内脚部2eとほぼ同じ高さに形成され、フレーム1の側壁外面を外から覆うように設置されている。
なお、前記開口駆動装置は特許文献1の明細書に、ドビー機と記載され(第3頁1行参照)、また従来技術の問題点の中で「製織中の織物の上に前記油を落として織物を汚す」(明細書第2頁14行参照)と記載されていることから明らかなように、オイルバスは織機のフレーム上方に設置された構成である。
実願昭58−63831号(実開昭59−169383号)のマイクロフィルム
ところで、ウォータジェット織機において、一般に織機のフレーム上方に設置されている綜絖枠の開口駆動装置を収容したオイルバスを織機のフレーム外方でかつ床面側に設置する設置方式で前記特許文献1に記載のオイルバスを使用した場合、ウォータジェット織機特有の水に関する大きな問題が生じる。
即ち、ウォータジェット織機は水を利用して製織を行うものであるため、床面近傍に設置されたオイルバスの周辺は常に水が降りかかるような環境にある。特に定期的に行われるウォータジェット織機の清掃時はホースから噴射される水を織機や床面に吹き付け、汚れを落とすため、オイルバスに向かって水がはじき飛ぶ状況にある。また、織機のオイルバスが隣接する織機の緯入れ装置に給水する配管と隣り合わせに配置されることが多いため、配管の不都合(破損等)により、オイルバス周囲に水が飛散することも考えられる。この結果、オイルバスに従来のような通常のカバーをしただけではオイルバス内に水が浸入し、オイルを劣化させる問題が生じている。
前記特許文献1に開示された技術では、内脚部2b、2eと外脚部2a、2dとが一体となっているため、清掃時に噴きつけられた水により、外脚部2a、2dが持ち上がるような力を受けた場合には、内脚部2b、2eも一緒に溝部11から持ち上げられてしまい、オイルバス内に水が浸入してしまうおそれがある。
本発明は上記の問題点に鑑み、ウォータジェット織機の床面側に設置される開口駆動装置の防水を確実に行うことを目的とする。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、綜絖枠の開口駆動装置を収容するオイルボックスが織機フレーム外方の床面側に配設され、該オイルボックスにオイル飛散防止用の少なくとも1つの内側カバーが設けられたウォータジェット織機の開口駆動装置において、前記内側カバー全体を覆う外側カバーを設け、該外側カバーの下端を前記オイルボックスの側壁よりも外側に配置し、且つ側壁上端よりも下方に垂れ下がるように形成することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、内側カバーによってオイルボックスより飛散するオイルが外部に漏れるのを防止でき、又、外側カバーによって外部からかかった水を遮り、垂れ下がった外側カバーの下端部の方に流すことにより、オイルボックス内への水の浸入を防止できるので、オイルボックス内のオイル飛散防止というカバー本来の機能に制約されること無く、水対策のみに配慮したカバーとして外側カバーを構成することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置において、前記外側カバーを柔軟性のあるシート材で形成することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、オイルボックスの外郭形状が複雑で出っ張り等があっても、外側カバーに柔軟性があるので、外郭形状に倣って変形が可能であり、剛体性のカバーを設ける場合と比較して必要な箇所を確実に覆うことができるので、オイルボックス内への水浸入を確実に防止でき、また外側カバーの小型化が可能である。また、柔軟性があるため取付、取り外しが容易である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置において、前記外側カバーの下端の垂れ下がり位置を床面近傍とすることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、床面近傍まで外側カバーの下端を垂らすことにより、外側カバーにかかった水を確実に床面の方に排水可能となる。また、オイルボックスの側壁外面と外側カバーとの間の隙間を通り、オイルボックスの側壁上端へ水が達することを確実に防止できる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置において、前記外側カバーに該外側カバーを前記ウォータジェット織機の一部へ固定するための取付部を形成することを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、外側カバーの取付部を織機に固定可能なので、織機の振動等によって外側カバーが脱落するのを防止できる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置において、前記外側カバーの一部に剛性のある補強部材を取り付け、該補強部材の一部を前記取付部として利用することを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、外側カバーに補強部材を取り付けてあるので、外側カバーの形を保持することが可能であり、又、織機への取り付けの時に便利である。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置において、前記外側カバーにマグネットを接着して前記取付部を構成し、磁力により前記ウォータジェット織機の一部へ固定することを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、マグネットが接着されているので、織機の磁性部材にワンタッチで取り付けが可能である。
請求項7記載の発明は、請求項4又は5記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置において、前記外側カバーの前記取付部に孔を形成し、ネジ止めにより固定することを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、孔に止めネジを挿入し、織機に締着することにより確実に固定ができる。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置において、前記外側カバーは前記開口駆動装置と綜絖枠との連結部材の配置を許容する開口部を備えていることを特徴とする。
請求項8記載の発明によれば、連結部材を内側カバー及び外側カバーと干渉することなく配置することができる。
請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置において、前記内側カバーはオイルの飛散を防止する第1の内側カバーと第1の内側カバーを覆うオイルミスト飛散防止用の第2の内側カバーで構成することを特徴とする。
請求項9記載の発明によれば、第1の内側カバーと第2の内側カバーによって、オイルボックスよりのオイルの外部への飛散を確実に防止することができる。
本発明によれば、ウォータジェット織機の開口駆動装置を収容するオイルボックスにおいて外部よりの水の浸入を確実に防止することができる。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係るウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置を図1〜図7に基づいて説明する。
図1は、本発明を実施したウォータジェット織機の消極開口装置を説明する概略図であり、フレーム1、2の間に綜絖枠3が設けられ、綜絖枠3の上部の金具4、5にロープ12、13が取り付けられており、ロープ12、13はジャックレバー6、7に連結されている。ジャックレバー6、7にはスプリングハンガー8、9が係止され、スプリング10、11によって付勢されているので、ロープ12、13は常に上方に引っ張られた状態となっている。
又、綜絖枠3の下部の金具14、15にロープ16、17が取り付けられており、ロープ16、17はガイドローラ18、19及びガイドローラ20を周回し、フレーム1の外方の床面側に配設された綜絖枠3の開口駆動装置21に接続されている。開口駆動装置21は、タペットカム22、カムレバー23等で構成され、タペットカム22の回転によってカムレバー23が揺動し、ロープ16、17が引っ張られることにより綜絖枠3が引き下げられる。開口駆動装置21は、オイル26が貯留されたオイルボックス25内に収容されており、オイルボックス25の上方には、後で詳細説明する内側カバー28が取り付けられ、その上に内側カバー28を覆う外側カバー30が設けられている。
図2及び図3は、オイルボックス25及びその周辺配置を示している。オイルボックス25の周辺には、織機を駆動するためのメインモータ41、メインモータ41の駆動軸と織機側の回転駆動軸とを連結するためのプーリ等の連結部をカバーするためのメインプーリカバー40及び織機の全体制御を行うコントロールボックス43等が配置され、入り組んだ複雑な構成となっている。
オイルボックス25は、フレーム1の外方の床面側に配設されており、床面24とオイルボックス25の下面とは若干の隙間Gを開けて、織機本体に取り付けられている。
図4に示すように、オイルボックス25には、タペットカム22等が配設されるオイル貯留室25aに隣接してギヤ室25bが並設されている。オイル貯留室25a内には、タペット軸50が側壁27に架設支持されており、タペット軸50には複数のタペットカム22が止着されている。タペット軸50に対して平行にアイドル軸51が回転可能に架設支持されており、その一端部がギヤ室25bに突出している。アイドル軸51には、アイドルギヤ53が止着されており、タペット軸50に止着されているタペットギヤ52と噛合して回転する。ギヤ室25bに突出するアイドル軸51の軸端部には、ベベルギヤ54が止着されている。ギヤ室25b内にはアイドル軸51に対して直角方向に配置された主軸56が突出しており、その突出端部にはベベルギヤ55がベベルギヤ54と噛合するように止着されている。そして、主軸56は伝達部材を介してメインモータ41に連結されている。主軸56の回転駆動力は、ベベルギヤ55、54、アイドル軸51、アイドルギヤ53、タペットギヤ52を介してタペットカム22に伝達される。
図4、図5に示すように、オイル貯留室25aを囲む側壁27の上面には、溝部27aが形成されている。そして、側壁27外面より内側に第1内側カバー28aと第2内側カバー28bで構成する内側カバー28がオイル貯留室25aを覆うように設けられている。又、ギヤ室25bを覆うカバー29が装着されている(図2、図3参照)。
図5は、内側カバー28の取付け部の断面構成を示しており、第1内側カバー28aは、オイルボックス25の側壁27の内側に位置するように取り付けられ、第2内側カバー28bは、第1内側カバー28aの上方に一定の間隔を置いて設けられ、その下端が側壁27の上面に形成されている溝部27aに嵌入支持されている。
第1内側カバー28aは開口駆動装置21が駆動することにより発生するオイルの直接飛散を防止し、第2内側カバー28bはオイルミストの飛散を防止している。オイルボックス25のフレーム1側の側壁は開口駆動装置21と綜絖枠3との連結部材であるロープ16、17等と干渉しないように開口部が形成されている。第1内側カバー28a及び第2内側カバー28bは樹脂成型の剛体性のものを用いている。
上記内側カバー28の上方には、オイルボックス25を覆う外側カバー30が取り付けられている。外側カバー30は、図4に示すように、オイルボックス25のオイル貯留室25aと、それと隣接するギヤ室25bを含む全体を覆うように形成されている。
図5に示すように、外側カバー30は、その下端をオイルボックス25の側壁27よりも外側に配置し、且つ側壁27上端よりも下方に垂れ下がるように形成されており、外側カバー30の下端の垂れ下がり位置は、床面24の近傍で、オイルボックス25の下面とほぼ同じ高さになるように設定されている。
外側カバー30は柔軟性のある半透明なシート材で形成されており、その一部に金属性のLアングル31(図6参照)よりなる補強部材が取り付けられている。そのため形状を維持することが可能となっている。シート材としては、例えば、繊維強化された樹脂シートを使えば、一定の強度を保持して薄肉化が可能となる。
図6は外側カバー30の詳細構成を示している。外側カバー30は、垂直方向に形成されている側壁部33、34、それらの間の水平方向の上壁部35、斜め方向の斜壁部36及び垂直方向の前壁部37からなり、それぞれの接合部を水漏れの無いように溶着により形成している。そして、フレーム1側に相当する個所は、開口部38を形成している。
上壁部35の開口部38側には、Lアングル31の一方の平面部が接着剤等により固定され、他方の平面部が上方を向いている。又、Lアングル31の他方の平面部には、マグネット32が取り付けられており、織機の一部へ固定するための取付部を形成している。
外側カバー30は、前壁部37を図4においてオイルボックス25の右側に位置させ、開口部38をオイルボックス25の左側に位置させて装着されている。
そして、マグネット32が取り付けられた取付部を、オイルボックス25のフレーム1側に配置されている鉄系金属材料で形成されているメインプーリカバー40に当接させることにより、外側カバー30の固定が可能となる。又、外側カバー30の開口部38により、ロープ16、17等との干渉を防止している。
次に、上記のように構成されたウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置の作用について説明する。
開口駆動装置21が駆動することによりオイル26が飛散し、飛散したオイル26は第1内側カバー28aの内面側に到達し、第1内側カバー28aの内面側に付着する。付着したオイル26は、第1内側カバー28aの内面側を下方に向かって落下して行き、オイルボックス25の貯留室25aの方へと回収される。又、第1内側カバー28aの隙間より漏れたオイルミストは、第2内側カバー28bによって外方への飛散を遮られ、第2内側カバー28bの内面側に付着する。付着したオイルミストが蓄積されると液状となって、第2内側カバー28bの内面側を下方に向かって落下して行き、第2内側カバー28bの下端が嵌入されている、溝部27aに到達する。そして、オイルボックス25の貯留室25aの方へと回収される。従って、飛散したオイルは第1内側カバー28a及び第2内側カバー28bによって外部への飛散を防止される。
定期的に行われるウォータジェット織機の清掃時は、ホースから噴射される水を織機や床面に直接吹き付け、汚れを落とすため、オイルボックス25に向かって水がはじき飛ぶ状況にある。これは隣接する織機の清掃の時も同様である。しかし、オイルボックス25には外側カバー30が装着されており、外側カバー30によって外部からかかった水を遮り、垂れ下がった外側カバー30の下端部の方に流す。
又、床面24近傍まで外側カバー30の下端を垂らしているので、外側カバー30にかかった水は確実に床面24の方に排水される。
図7は、外側カバー30を外し、折りたたむ時の状態を示している。まず、最初の状態(a)では、外側カバー30をLアングル31の部分を下にして適当な台の上に置く。次に途中の状態(b)において、側壁部33、34及び前壁部37等を左右前後に適当に折りたたむ。次に最後の状態(c)では、Lアングル31の部分を芯材とした任意の形状に小さく折りたたむことができる。
折りたたんで保管されていた外側カバー30をオイルボックス25に装着する時には、Lアングル31の部分を上方にして持ち上げると、本来の形状を復元することができる。この状態に保持したまま、オイルボックス25の前に立ち、外側カバー30の開口部38をフレーム1側に向けて入れることにより、オイルボックス25のカバーをすることができる。そして、Lアングル31に取付けられているマグネット32を、織機の一部であるメインプーリカバー40に当接させることにより、外側カバー30が固定される。
第1の実施形態に係るウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置によれば、以下の効果を奏する。
(1)第1内側カバー28a及び第2内側カバー28bによってオイルボックス25より飛散するオイルが外部に漏れるのを防止できる。又、外側カバー30によって外部からかかった水を遮り、垂れ下がった外側カバー30の下端部の方に流すことにより、オイルボックス25内への水の浸入を防止できる。とともに、第1内側カバー28aや第2内側カバー28bに二重脚部等の特別な構造部分を形成する必要がなくなる。さらに、仮に、清掃時に噴きつけられる水により、外側カバー30に持ち上がる方向の力が加わった場合であっても、第1内側カバー28a及び第2内側カバー28bが持ち上がることはなく、オイルバス内への水の浸入が確実に防止される。
(2)第1内側カバー28aによってオイルの飛散を防止することができ、第2内側カバー28bによってオイルミストの飛散を防止することができるので、外部へのオイル飛散を確実に防止できる。また、外側カバー30が第1内側カバー28aや第2内側カバー28bとは別体に形成されているため、仮に、清掃時に噴射される水により、外側カバー30に持ち上がる方向の力が加わった場合であっても、第1内側カバー28a及び第2内側カバー28bが持ち上がることはなく、外部へのオイル飛散を確実に防止できる。
(3)オイルボックス25の外郭形状が複雑で出っ張り等があっても、外側カバー30に柔軟性があるので、外郭形状に倣って変形が可能であり、剛体性のカバーを設ける場合と比較して必要な箇所を確実に覆うことができるので、オイルボックス25内への水浸入を確実に防止でき、また外側カバー30の小型化が可能である。
(4)オイルボックス25の周辺には、メインモータ41等いろいろなものが近接して配置されており、外側カバー30を取り付ける時には、そのような近接部品との干渉を避けるように取り付けなければならず、剛体性のカバーでは取り付けが難しい。しかし、外側カバー30は柔軟性をもったシート材で形成されているので、任意の形状に変形させることが可能であり、周囲に配置されている部品に出っ張り部がある場合には、その部分を凹ませて取り付ければ良く、取り付けの自由度が高い。
(5)外側カバー30の下端の垂れ下がり位置は、床面24の近傍で、オイルボックス25の下面とほぼ同じ高さになるように設定されているので、外側カバー30にかかった水を確実に床面24の方に排水可能となる。又、床面24とは若干の隙間Gを持っているので、床面24に溜まった水が、外側カバー30の下端部と側壁27との間より浸入することはない。
(6)外側カバー30の取り付け、取り外しが簡単にでき、取り外した場合には、折りたたむことが可能なので、保管スペースを削減できる。
(7)外側カバー30には、補強部材としてLアングル31が接着されているので、外側カバー30の形状を保持することが可能であり、又、織機への固定の時に利用できる。
(8)外側カバー30のLアングル31にマグネット32が取り付けられているので、織機の一部へワンタッチで取り付け固定が可能であり、又、これにより織機の振動等によって外側カバー30が脱落するのを防止できる。
(9)少なくとも外側カバー30は、後方のフレーム1の側に開口部38を備えているので開口駆動装置21と綜絖枠3との連結部材であるロープ16、17等と干渉しない。
(10)外側カバー30は柔軟性のある薄肉シートで形成されているので、重量が軽く取り扱い易い。又、コストも安価にできる。
(11)外側カバー30は半透明なシート材で形成されているので、オイルボックス25の状況を観察可能である。
(12)織機が隣接して多数配置されている場合には、織機の水洗い清掃時等において隣接する織機より飛散しはじき飛んだ水がオイルボックス25に浸入する恐れがあるため、織機を一定距離離して設置する必要性もでてくるが、外側カバー30を装着することによって、そのような懸念も無くなり、織機全体の設置スペースの増大を防止できる。
(13)外側カバー30の上部後端にLアングル31が取り付けてあるので、外側カバー30にかかった水が後方の開口部38の方へ落下するのを防止できる。
なお、本発明は、上記した第1の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 第1の実施形態では、内側カバーを第1内側カバーと第2内側カバーの二重カバーとして説明したが、どちらか一方のみとしても良い。
○ 第1の実施形態では、外側カバーの補強部材としてLアングルを用いるとして説明したが、剛性を持った部材であれば、平板でもよく、又棒材でも良い。
○ 第1の実施形態では、外側カバーのLアングルにマグネットを接着し、磁力を利用して外側カバーを織機に固定するとして説明したが、外側カバーの取付部に孔を形成し、ネジ止めにより織機の一部に固定しても良い。
○ 外側カバーの取付部は柔軟性のあるシートのままとしておき、そこに孔を開けて、織機の一部に設けた金具に引っ掛ける構成としても良い。
○ 第1の実施形態では、外側カバーの垂れ下がり位置を、オイルボックス下面近傍として説明したが、オイルボックス上端より少し下としても良いし、又、床面までとしても良い。
○ 第1の実施形態では、外側カバーを半透明のシートとして説明したが、透明でもよく、又、不透明でも良い。
○ 第1の実施形態では、外側カバーを柔軟性のあるシート材を使うとして説明したが、水を通さない材料であれば、剛性を持った樹脂部材とか金属部材を用いても構わない。
○ 外側カバーは、常時オイルボックスに取り付けておいてもよく、例えば織機の定期的な掃除を行う時のみオイルボックスに取り付けるなどの工具的な使用でもよい。
○ 第1の実施形態では、オイルボックスに収容される開口駆動装置を消極カムとして説明したが、積極カムでも良い。
第1の実施形態に係わるウォータジェット織機における開口駆動装置の全体構成を示す説明図である。 第1の実施形態に係わるオイルボックスの周辺配置を示す平面図である。 第1の実施形態に係わるオイルボックスの周辺配置を示す側面図である。 第1の実施形態に係わるオイルボックスの上方のカバーを取り外した状態を示す平面図である。 図4のA−A線断面図である。 第1の実施形態に係わるオイルボックスの外側カバーの斜視図である。(a)前方斜め方向よりの斜視図、(b)(a)のA方向矢視図。 第1の実施形態に係わるオイルボックスの外側カバーの折りたたみ状態を示す斜視図である。(a)折りたたまない最初の状態、(b)折りたたむ途中の状態、(c)折りたたんだ最後の状態。
符号の説明
1 織機フレーム
3 綜絖枠
21 開口駆動装置
24 床面
25 オイルボックス
27 側壁
28 内側カバー
28a 第1内側カバー
28b 第2内側カバー
30 外側カバー
31 Lアングル
32 マグネット


Claims (9)

  1. 綜絖枠の開口駆動装置を収容するオイルボックスが織機フレーム外方の床面側に配設され、該オイルボックスにオイル飛散防止用の少なくとも1つの内側カバーが設けられたウォータジェット織機の開口駆動装置において、
    前記内側カバー全体を覆う外側カバーを設け、該外側カバーの下端を前記オイルボックスの側壁よりも外側に配置し、且つ側壁上端よりも下方に垂れ下がるように形成することを特徴とするウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置。
  2. 前記外側カバーを柔軟性のあるシート材で形成することを特徴とする請求項1記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置。
  3. 前記外側カバーの下端の垂れ下がり位置を床面近傍とすることを特徴とする請求項1又は2記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置。
  4. 前記外側カバーに該外側カバーを前記ウォータジェット織機の一部へ固定するための取付部を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置。
  5. 前記外側カバーの一部に剛性のある補強部材を取り付け、該補強部材の一部を前記取付部として利用することを特徴とする請求項4に記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置。
  6. 前記外側カバーにマグネットを接着して前記取付部を構成し、磁力により前記ウォータジェット織機の一部へ固定することを特徴とする請求項4又は5記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置。
  7. 前記外側カバーの前記取付部に孔を形成し、ネジ止めにより固定することを特徴とする請求項4又は5記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置。
  8. 前記外側カバーは前記開口駆動装置と綜絖枠との連結部材の配置を許容する開口部を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置。
  9. 前記内側カバーはオイルの飛散を防止する第1の内側カバーと第1の内側カバーを覆うオイルミスト飛散防止用の第2の内側カバーで構成することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載のウォータジェット織機の開口駆動装置における防水装置。
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KR101533190B1 (ko) * 2014-04-14 2015-07-02 주식회사 삼화실업 에어제트 직기의 오일비산 방지구조가 구비된 헬드프레임 헹거장치

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