JP4368695B2 - 水噴射式織機の遮水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水噴射式織機の遮水装置に関する。
水噴射式織機において、緯入れノズルからの噴射水は筬に付着し、筬に付着した水は筬打ち運動に伴って飛散し、更に綜絖、綜絖枠及び経糸に付着する。それらに付着した水は、綜絖の開口運動に伴って飛散して遊星耳組装置等のベアリング内部に侵入してその破損原因となるほか、機台外に飛散し床面を濡らす。また、飛散水は経糸に付着している糊剤や油剤等の経糸処理剤を溶かしてその効果を低下させ、経糸開口不良等を生じさせるほか、織機の停止中に溶けた糊剤が固まって隣接する経糸同士の固着を招き、再稼働時には経糸開口不良を生じさせる。そのため、織り幅方向に延在する垂直なプレート状の2つの遮水部材が、綜絖枠と織前間に設けられ、経糸を挟んでそれぞれ上方と下方に配置されており、筬に付着した水が飛散して、綜絖や経糸に付着するのを抑えている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の水噴射式織機では、上下の遮水部材は、左右のフレームにそれぞれ取り付けられた支持ブラケットによって、上端が固定されて垂下されており、上側の遮水部材は下端が筬と綜絖の間に達し、下側の遮水部材は下端が水受けプレートの内側に達している。上下の遮水部材に遮られて、筬からの飛散水が綜絖、綜絖枠、及び後方の経糸、即ち送出側の経糸に付着するのが抑えられると共に、各遮水部材に付着した水は、滴下して水受けプレートに回収され、床面を濡らすことが避けられる。
特開平8−27647号(第6頁、図1)
各遮水部材は、遮水効果を向上させるため、経糸開口の各経糸に接近して設けられており、上側の遮水部材は上経糸に接近して設けられている。そのため、経糸切れ等の経糸補修時、遮水部材は作業者の視界を遮って綜絖が十分に確認されるのを妨げる。従って、経糸補修作業は困難とならざるを得ない。
また、各遮水部材は、遮水効果を向上させるため、綜絖枠に接近して設けられており、特に上側の遮水部材は運動量の大きい筬上部からの飛散水を受けるため、綜絖枠に接近して配設されることが重要である。しかし上側の遮水部材は、左右両端のみが各支持ブラケットによって支持されており、稼働時には前後方向、即ち織り幅方向と直交する方向に、中央近傍で特に大きく振動する。そのため、遮水部材は綜絖枠と干渉し、互いの破損や摩耗を生じる。遮水部材の振動を抑えるためには、遮水部材をより厚くしたりより高剛性な断面形状とする必要があるが、コストの面から容易でない。従って、遮水部材は綜絖枠との間隔を大きくせざるを得なく、間隔を大きくすることにより遮水部材の振動による綜絖枠との干渉を避けている。そのため、上側の遮水部材は十分な遮水を行うことができない。特に一般に広幅織機と呼ばれている織機では、遮水部材の振動が大きくなるので、上側の遮水部材と綜絖枠との間隔をより大きくする必要があり、遮水部材は綜絖枠からより離間して配設され、十分な遮水効果を得ることができない。
以上の従来技術の問題点を鑑み、本発明の目的は、水噴射式織機において、綜絖枠と織前間に配設されかつ経糸の上方に設けられる遮水部材によって、経糸補修作業の視界が損なわれるないようにすると共に、その遮水部材の遮水効果を高めることにある。
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、水噴射式織機の遮水装置において、本発明の遮水装置の特徴は、綜絖枠よりも織前側であってかつ経糸の上方に配置されて織り幅方向に延在する遮水部材と、左右のフレームにそれぞれ設けられ遮水部材の前後方向の移動を規制すると共に上方へ移動可能に遮水部材の左右両端を支持する一対の支持部材と、遮水部材の左右両端の中間部分に対向して配置される対向部材とを含み、遮水部材と対向部材とのうち少なくともいずれか一方は、遮水部材と対向部材との離間及び接近の少なくとも1つを規制する規制部を有することである(請求項1)。
更に、遮水部材の下端部は綜絖枠と筬との間に位置する(請求項2)。
また、規制部は弾性体によって形成され、遮水部材に設けられて対向部材に当接するか又は対向部材に設けられて遮水部材に当接することを特徴とする(請求項3)。
また、遮水部材は第1の規制部を有すると共に対向部材は第2の規制部を有し、第1の規制部は遮水部材に対向する規制面を備え、第2の規制部は対向部材に対向する規制面を備え、第1と第2の一方の規制部の規制面は、他方の規制部の規制面と他方の間にあって他方の規制部の規制面と係合する(請求項4)。
また、第1の規制部は対向部材に対向する規制面を備えると共に第2の規制部は遮水部材に対向する規制面を備え、前記一方の規制部の両規制面は他方の両規制面の間にあってそれぞれ対向する他方の規制面と係合する(請求項5)。
また、第1の規制部は下方に突出する突起によって形成されて遮水部材に対向する規制面を備え、前記第2の規制部は上方に突出する突起によって形成されて対向部材に対向する規制面を備える(請求項6)。
また、対向部材は左右のフレームに架け渡された梁に取り付けられて下方に延在する(請求項7)。
また、対向部材は綜絖枠側に綜絖枠の摺動案内面を有する(請求項8)。
また、支持部材は、上下方向に延在する複数の案内溝を有し、案内溝の1つは遮水部材が挿通され他は綜絖枠が挿通される(請求項9)。
請求項3によれば、規制部は弾性体によって形成され、遮水部材に設けられて対向部材に当接するか又は対向部材に設けられて遮水部材に当接するので、遮水部材は対向部材に対して接近が規制されるとともに弾性的に当接するので離間する方向の変位、即ち遊び(ガタつき)が抑えられ安定し、振動が十分に抑えられる。
請求項2によれば、遮水部材の下端部は綜絖枠と筬との間に位置するので、上経糸により接近または接触することが可能となり、より遮水効果を向上させることができる。また、遮水部材は左右両端と中間部分が規制されて振動が抑えられているので、筬、または綜絖枠との干渉が避けられ、左右両端のみが規制された従来技術の装置よりも筬と綜絖枠との間隔を小さくできる。そのため、緯入れ位置での経糸開口量、即ち織前側の経糸開口角が大きくなり、緯入れ性能が向上する。なお、経糸開口角を維持したまま従来技術よりも綜絖枠の上下移動量を小さくしても良く、その分、経糸開口装置の耐久性が向上し、織機運転の高速化が可能となる。
請求項3によれば、規制部は弾性体によって形成され、前記他方に当接するので、遮水部材は対向部材に対して接近が規制されるとともに弾性的に当接するので離間する方向の変位、即ち遊び(ガタつき)が抑えられ安定し、振動が十分に抑えられる。
請求項4によれば、第1と第2の一方の規制部の規制面は、他方の規制部の規制面と他方の間にあって他方の規制部の規制面と係合するので、遮水部材は対向部材との離間が規制されて振動が抑えられる。
請求項5によれば、前記第1の規制部は対向部材に対向する規制面を備えると共に前記第2の規制部は遮水部材に対向する規制面を備え、前記一方の規制部の両規制面は他方の両規制面の間にあってそれぞれ対向する他方の規制面と係合するので、遮水部材は対向部材との離間と接近の両方が規制されて振動が十分に抑えられる。
請求項6よれば、第1の規制部は下方に突出する突起によって形成されて、第2の規制部は上方に突出する突起によって形成されるので、遮水部材は上方に移動可能な状態を損なうことなく規制されて振動が抑えられる。
請求項7によれば、対向部材は左右のフレームに架け渡された梁に取り付けられて下方に延在するので、対向部材は遮水部材の左右両端の中間部分に確実に対向して配置される。
請求項8によれば、対向部材は綜絖枠側に綜絖枠の摺動案内面を有するので、経糸開口装置と部材を兼用できる。
請求項9によれば、支持部材は、上下方向に延在する複数の案内溝を有し、案内溝の1つは遮水部材が挿通され他は綜絖枠が挿通されるので、遮水部材は、案内溝によって前後方向の移動を規制されると共に上方へ移動可能に左右両端が支持されるほか、経糸開口装置と部材を兼用できる。
(1)第1の実施例
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図5に示すのは、本発明の第1の実施例の遮水装置100である。図1、図2、図3は全体図であり、図2は織機稼働時における立面図、図1は織機稼働時における側面図であり図2のA−A断面を示し、図3は経糸補修時における側面図を示す。図4、図5はそれぞれ図1、図3の要部拡大図である。
水噴射式織機は、緯入れ噴射水の飛散を防ぐため、綜絖枠90よりも織前10側にいくつかの遮水装置を備えている。織前10近傍からサクションチューブ17にかけての経糸9、および織布11の上方には、サポートシャフト8によって回動可能に支持されているアッパーカバー3とフロントカバー4が設けられ、上方と前方、即ち巻取側方向への緯入れ噴射水の飛散を防止している。綜絖枠90からサクションチューブ17にかけての経糸9、および織布11の下方には、ヘルドカバー7と水受けプレート6とクロスカバー5が設けられ、後方、即ち送出側方向、下方、および前方への緯入れ噴射水の飛散を防止すると共に、水受けプレート6の樋部により緯入れ噴射水を回収している。
更に、本発明の遮水装置100が設けられおり、遮水板2が綜絖枠90に隣接して配設されている。筬12に付着した緯入れ噴射水は筬打ち運動に伴って前後方向に飛散するが、遮水板2は、その筬12からの飛散水を遮蔽して、ヘルドワイヤ13やメール14、綜絖枠90を構成するヘルドフレーム15や摺動板16、および経糸9に付着するのを抑えている。これにより、経糸開口運動に伴ってそれらに付着した水が更に飛散し、他の装置、例えば遊星耳組装置等のベアリング内部に侵入してグリスを劣化させたり、床面を濡らすことが防止できる。
遮水板2は、織り幅方向に延在すると共に、左右両端には、ボルト49によって一対の案内板28が一体的に固定されており、遮水板2と左右一対の案内板28は、本発明の遮水部材を形成している。遮水板2の下端部は、ヘルドフレーム15と筬7との間、厳密に表現すれば最も送出側へ移動した時の筬7の上端部との間に配設されおり、ヘルドフレーム15や筬7との干渉を避けるため、上方部分よりも肉厚が薄くなっている。
左右のフレーム1には、それぞれガイドブラケット24がボルト46で固定され、更にヘルドフレームガイド25、26がボルト47によって各ガイドブラケット24の上部と下部に取り付けられている。
それぞれ上下のヘルドフレームガイド25、26は、ヘルドフレーム15側が開放されて上下方向に延在する複数の案内溝25a、26aを有し、ヘルドフレーム15の左右端部が挿通される。上側のヘルドフレームガイド25は、案内溝25aの1つに案内板28が挿通されており、遮水板2と一対の案内板28とを含む本発明の遮水部材の前後方向の移動を規制すると共に、遮水部材を上方へ移動可能にその両端を支持している。よって、左右一対のヘルドフレームガイド25は、本発明の一対の支持部材を形成している。
左右のフレーム1には、一対の支持ブラケット20がボルト44で固定され、更に織り幅方向に延在する梁21の両端がボルト45によって各支持ブラケット20の上面に取り付けられており、梁21が左右のフレーム1間に架け渡されている。対向板60が、実施例では2つの対向板60が、梁21の左右両端の中間部分に2箇所、ボルト40を介して固定されている。各対向板60は、梁21から垂下して織前10側に対向面60aが形成され、下端部分が遮水板2の左右両端の中間部分と対向する。対向板60の下端部分にボルト62を介して制振片61が一体的に固定されおり、制振片61は対向板60と遮水板2間に位置して、遮水板2に当接し、対向板60と遮水板2の接近を規制する。よって、対向板60と該対向板60に一体的に設けられた制振片61とは、本発明の対向部材を形成すると共に、制振片61は対向部材が有する規制部を形成する。
以上のように、本発明の遮水装置100において、本発明の遮水部材は、遮水板2と左右一対の案内板28とを含み、一対の支持部材は、左右一対のヘルドフレームガイド25を含み、対向部材は、対向板60と制振片61とを含み、制振片61は対向部材が有する規制部を形成している。更に、対向部材を支持して遮水部材の左右両端の中間部分と対向させるために、一対の支持ブラケット20と梁21とが設けられている。
梁21の上面に2つのシャフトホルダ30が固定され、各シャフトホルダ30によって前後方向に延在する一対のシャフト22が支持され、摺動案内板23が、一対のシャフト22によって支持されて垂下し、全ての綜絖枠90を挟んで対向板60と対向している。対向板60と摺動案内板23のそれぞれの綜絖枠90側面には、対摩耗性の低摩擦板が接合されて摺動案内面60b、23aが形成されており、ヘルドフレーム15の上端部に固定された樹脂製の摺動板16が接して綜絖枠90の経糸開口運動が案内される。従って、 一対のヘルドフレームガイド25、一対の支持ブラケット20、梁21、及び対向板60は、遮水装置100と経糸開口装置との兼用部材をなしている。
上下方向に延在する溝を有する一対のストッパ27が設けられ、遮水部材の左右両端部を形成する案内板28がその溝に嵌っており、ストッパ27は、案内板28との上下方向の位置を変更可能に、押しネジ48によって案内板28に固定されている。ヘルドフレームガイド25の一部分はストッパ27の直下に位置してストッパ27の下降を規制しており、ストッパ27と案内板28との上下方向の相対位置を変更することにより、遮水板2を所定の高さ位置に載置することができる。製織条件によっては、遮水板2の下端は、上経糸9からより離間して場合によっては最も送出側へ移動した時の筬7の上端よりも上方に位置したり、またはより接近して場合によっては上経糸9に接することが可能である。
制振片61はウレタンゴム等の弾性部材によって形成されており、遮水板2は制振片61に当接しているので、織機稼働中の遮水板2は、対向板60に対して接近が規制されると共に、制振片61を弾性変形させることにより振動の運動エネルギーを失う。そのため、遮水板2は対向板60から離間する方向の変位、即ち遊び(ガタつき)が抑えられて安定する。よって、対向板60から離間する方向の変位も小さくなり、織機稼働中、遮水板2は大きく振動して綜絖枠90や筬12と干渉することを避けることができ、干渉による互いの破損や摩耗を回避できる。
左右両端の各ヘルドフレームガイド25の上面には、弾性部材であるステンレス板の載置板29が配設され、ボルト47によってヘルドフレームガイド25と共締めでガイドブラケット24に固定されている。載置板29は前後方向に延在すると共に上方に向かって案内板28側に傾斜し、更に上方部分で屈曲して反対側に傾斜しており、上方部分にストッパ27の支持部29aと取っ手部29bを有する。支持部29aは前後方向の織前10側に設けられて最も案内板28側に位置し、取っ手部29bは、前後方向の綜絖枠90側に設けられると共に支持部29aの位置で屈曲しており、上方に向かって案内板28の反対側に傾斜している。
経糸切れ等の経糸補修作業の際、作業者は遮水板2の上端部の織前10側に突出している縁部分を持ち上げて、遮水板2を上方に移動させる。それに伴い案内板28に固定されたストッパ27が、当接して載置板29を外側に弾性変形させる。ストッパ27の下面が支持部29aよりも上方に位置するまで、遮水板2が持ち上げられると、ストッパ27の当接が解消されて載置板29は元の形状に復帰し、支持部29aがストッパ27の直下に移動する。従って、手を離すとストッパ27は支持部29aの上に載置され、即ち遮水板2は上方の退避位置に載置される。図3、図5は、遮水板2を退避位置に載置させた後、アッパーカバー3をほぼ垂直な状態まで回動させた状態を示す。経糸開口は閉口状態にあり、経糸補修作業は、遮水板2によって視界が遮られることなくヘルドワイヤ13の上部まで確認できるので、確実にかつ迅速に行うことができる。
経糸補修作業の終了後、作業者が遮水板2を持ち上げながら取っ手部29bを持って載置板29を外側に弾性変形させて、支持部29aをストッパ27の直下から移動させる。その状態で遮水板2の持ち上げをやめると、案内板28がヘルドフレームガイド25の案内溝25aに導かれながら、遮水板2は、自重により下方の運転位置まで移動する。
本実施例では、制振片61は、弾性部材によって形成されているが、必ずしも弾性部材によって形成されていなくても良く、その場合でも当接することにより、遮水板2は振動の運動エネルギーが、制振片61を介して対向板60に消費され、振動が抑えられる。また本実施例では、制振片61は遮水板2に当接しているが、必ずしも遮水板2に当接していなくても良く、その場合でも、遮水板2は振動して制振片61に当接するので、対向板60への接近が規制されると共に振動の運動エネルギーが消費されて対向板60から離間する方向の変位も抑えられ、振幅が増大することなく振動が抑えられる。また、制振片61は対向板60にボルト62を介して固定されているが、遮水板2に固定されても良い。
図6に示すのは第1の実施例の変形例であり、経糸補修時の状態を示す要部拡大図である。第1の実施例では、一対の載置板29が、ヘルドフレーム25とガイドブラケット25を介して左右のフレーム1にそれぞれ設けられているのに対し、変形例の載置板63は、それぞれの対向板60に設けられており、この変形例ではボルト40を介して対向板60と共締めで梁21に固定されている。載置板63は弾性部材であるステンレス板によって形成され、下方に向かって織前10側に傾斜しており、中間部分には綜絖枠90側から見て凹部である支持部63aが形成され、下端部分には下方に向かって織前10側に傾斜する取っ手部63bが形成されている。
変形例の遮水装置101は、遮水板2において、上端の織前側に突出している縁部分が下方に傾斜している以外は、実施例の遮水装置100と全く同一である。
経糸補修時、遮水板2を持ち上げて上端部の縁部分を取っ手部63bに当接させる。載置板63が弾性変形し、遮水板2は縁部分が支持部63aに嵌って保持される。
図7に示すのは第2の実施例の遮水装置110であり、織機稼働時の状態を示す要部拡大図である。
遮水板2は、上端部にボルト66によって第1係合板64が固定されて第1の規制部を有し、対向板60は、下端部にボルト67によって第2係合板65が固定されて第2の規制部を有する。 第1係合板64は、遮水板2の対向板60側面から下方に突出する突起を有しており、該突起には、遮水板2側面に遮水板2に対向する規制面が形成され、更に対向板60側面に対向板60対向する規制面が形成される。第2係合板65は、V字形からなっており、対向板60に取付られる基部と遮水板2の対向板60側面から上方に突出する突起とから形成される。該突起の対向板60側面に、対向板60に対向する規制面が形成され、基部の遮水板2側面、即ち対向板60の遮水板2側面に、遮水板2に対向する規制面が形成されている。
第1の規制部、即ち第1係合板64の両規制面は、第2の規制部、即ち第2係合板65の両規制面の間に配設されており、それぞれ対向する規制面と当接することにより係合することができる。図7では、第1係合板64の遮水板2側面は、第2係合板65の対向板60側面と当接して係合し、第1係合板64の対向板60側面は、下端が第2係合板65の基部の遮水板2側面と当接して係合しており、2つの当接による係合は同時に行われている。そのため、遮水板2は、両係合板64、65を介して対向板60との離間と接近の両方が同時に規制され、振動が抑えられる。なお、2つの当接による係合は同時に行われなくても良く、振動により遮水板2が綜絖枠90側に変位した時に1つの当接が行われ、織前10側に変位した時に他の当接が行われても良い。
第2係合板65は上下方向に延在する取付用長孔を有しており、対向板60への取付位置を上下方向に調節することが可能である。また、第1係合板64は、下方に突出するのに伴って対向板60に接近しており、また第2係合板65は、上方に突出するのに伴って遮水板2に接近している。このように遮水部材と対向部材の少なくとも一方の突起は、突出するのに伴って他方に接近しているので、第2係合板65の対向板60への取付位置を上下方向に調節することにより、両突起の係合具合、即ち遊びを調整することが可能である。両突起の遊びを小さくすれば、遮水板2の振動がより抑えられる。
第2係合板65によって上方から見て凹部が形成され、該凹部に第1係合板64が入るので、経糸補修時、遮水板2の上方の退避位置への移動は第2係合板65によって妨げられない。なお、ボルト67は第1係合板64の直上を避けて配設されており、遮水板2は退避位置への移動の際にボルト67と干渉することはない。
本実施例では、案内板28に取り付けられているストッパ27を省略してもよく、その場合、第1係合板64が第2係合板65に当接して、遮水板2は運転位置に位置決めされる。
図8示すのは第3の実施例の遮水装置120であり、織機稼働時の状態を示す要部拡大図である。
対向板60と遮水板2の両方に、規制部としてそれぞれ当接片68、69が設けられている。当接片68、69はウレタンゴム等の弾性部材によって形成され、対向する円弧面を有しており、互いに弾性変形して当接する。遮水板2に設けられた上下方向の取付長孔によって当接片69の取付位置が変更されて、当接力が調整される。当接片68、69を接近させて弾性変形を大きくして当接力を大きくすれば、対向板60と遮水板2との接近がより規制され、かつ遮水板2が下方に向かって押し下げられるので、振動がより抑えられる。逆に離間させて当接力を小さくすれば、遮水板2の織前側への変形が小さくなり、筬12との干渉が避けられる。
経糸補修時には、遮水板2を持ち上げることにより、当接力の増大に伴う遮水板2の弾性変形による織前10側への変位、ヘルドフレームガイド25の案内溝25aと案内板28との遊びによる遮水板2の織前10側への変位、および当接片68、69の弾性変形の増大とにより、上方に移動可能となる。
当接片68、69は、円弧面のほか球面や傾斜面でもよく、また一方のみが円弧面、球面、または傾斜面であり、他方の上角または下角がその面に当接してもよい。
図9示すのは第4の実施例の遮水装置130であり、織機稼働時の状態を示す要部拡大図である。
第1の実施例の遮水装置100に対して、更に遮水板2の織前10側にも対向部材として対向板72が設けられている。本実施例では対向板72は、ボルト40を介して対向板60と共締めで梁21に支持されているが、対向板60に雌ネジを設けたり溶接して対向板60に取り付けてもよく、また、対向板60を介さずに直接、梁21に取り付けてもよい。対向板72はウレタンゴム等の弾性部材からなる吸振ブッシュ73が接着されて、規制部が形成されている。
遮水装置130によれば、遮水板2は織前10側と綜絖枠90側の両方が規制されるので、振動がより抑えられる。
図10、図11に示すのは第5の実施例の遮水装置140であり、織機稼働時の状態を示す要部拡大図である。図11は平面図であり図10のA−A断面を示す。
遮水板2に規制片75が設けられて遮水部材に第1の規制部が形成され、対向板60に規制板74が設けられて対向部材に第2の規制部が形成される。規制片75はウレタンゴム等の弾性部材からなって円柱形に形成され、外周面に溝75aを有し、溝75aの両側に遮水板2に対向する規制面と対向板60に対向する規制面が形成される。規制板74は上方が開口する溝74aを有し、溝74aは基部74bから遮水板2側に離間した位置に設けられている。規制板74の溝74aにおける両側に、それぞれ対向板60に対向する規制面と遮水板2に対向する規制面とが形成され、規制片75の溝75aが、規制板74の溝74aに上方から嵌り込むことにより、第2の規制部の両規制面は第1の両規制面の間にあってそれぞれ対向する第1の両規制面に当接して係合可能である。
遮水装置140によれば、遮水板2は前後方向に規制されるほか、織り幅方向にも規制されるので、より完全に振動が抑えられる。
本発明は上記のいずれの実施例にも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
本発明の第1の実施例の遮水装置の側面図であり、織機稼働時の状態を表し 、図2のA−A断面を示す。 本発明の第1の実施例の遮水装置の立面図であり、織機稼働時の状態を表す 。 本発明の第1の実施例の遮水装置の側面図であり、経糸補修時の状態を表す 。 図1の要部拡大図である。 図3の要部拡大図である。 本発明の第1の実施例の変形例であり、経糸補修時の状態を表す要部拡大図 である。 本発明の第2の実施例であり、織機稼働時の状態を表す要部拡大図である。 本発明の第3実施例であり、織機稼働時の状態を表す要部拡大図である。 本発明の第4実施例であり、織機稼働時の状態を表す要部拡大図である。 本発明の第5実施例であり、織機稼働時の状態を表す要部拡大図である。 図10のA−A断面を示す平面図である。
符号の説明
1 フレーム
2 遮水板
3 アッパカバー
4 フロントカバー
5 クロスカバー
6 水受けプレート
8 サポートシャフト
9 経糸
10 織前
11 織布
12 筬
13 ヘルドワイヤ
14 メール
15 ヘルドフレーム
16 摺動板
17 サクションチューブ
20 支持ブラケット
21 梁
22 シャフト
23 摺動案内板
23a 摺動案内面
24 ガイドブラケット
25 ヘルドフレームガイド
25a 案内溝
26 ヘルドフレームガイド
26a 案内溝
27 ストッパ
28 案内板
29 載置板
29a 支持部
29b 取っ手部
30 シャフトホルダ
40 ボルト
44 ボルト
45 ボルト
46 ボルト
47 ボルト
48 押しネジ
49 ボルト
60 対向板
60a 対向面
60b 摺動案内面
61 制振片
62 ボルト
63 載置板
63a 支持部
63b 取っ手部
64 第1係合板
65 第2係合板
66 ボルト
67 ボルト
68 当接片
69 当接片
72 対向板
73 吸振ブッシュ
74 規制板
74a 溝
74b 基部
75 規制片
75a 溝
90 綜絖枠
100 遮水装置
101 遮水装置
120 遮水装置
130 遮水装置
140 遮水装置

Claims (9)

  1. 綜絖枠よりも織前側であってかつ経糸の上方に配置されて織り幅方向に延在する遮水部材と、左右のフレームにそれぞれ設けられ遮水部材の前後方向の移動を規制すると共に上方へ移動可能に遮水部材の左右両端を支持する一対の支持部材と、遮水部材の左右両端の中間部分に対向して配置される対向部材とを含み、遮水部材と対向部材とのうち少なくともいずれか一方は、遮水部材と対向部材との離間及び接近の少なくとも1つを規制する規制部を有することを特徴とする水噴射式織機の遮水装置。
  2. 遮水部材の下端部は綜絖枠と筬との間に位置することを特徴とする請求項1記載の水噴射式織機の遮水装置。
  3. 規制部は弾性体によって形成され、遮水部材に設けられて対向部材に当接するか又は対向部材に設けられて遮水部材に当接することを特徴とする請求項1または2記載の水噴射式織機の遮水装置。
  4. 遮水部材は第1の規制部を有すると共に対向部材は第2の規制部を有し、第1の規制部は遮水部材に対向する規制面を備え、第2の規制部は対向部材に対向する規制面を備え、第1と第2の一方の規制部の規制面は、他方の規制部の規制面と他方の間にあって他方の規制部の規制面と係合することを特徴とする請求項1または2記載の水噴射式織機の遮水装置。
  5. 前記第1の規制部は対向部材に対向する規制面を備えると共に前記第2の規制部は遮水部材に対向する規制面を備え、前記一方の規制部の両規制面は他方の両規制面の間にあってそれぞれ対向する他方の規制面と係合することを特徴とする請求項4記載の水噴射式織機の遮水装置。
  6. 前記第1の規制部は下方に突出する突起によって形成されて遮水部材に対向する規制面を備え、前記第2の規制部は上方に突出する突起によって形成されて対向部材に対向する規制面を備えることを特徴とする請求項4または5記載の水噴射式織機の遮水装置。
  7. 対向部材は左右のフレームに架け渡された梁に取り付けられて下方に延在することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の水噴射式織機の遮水装置。
  8. 対向部材は綜絖枠側に綜絖枠の摺動案内面を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の水噴射式織機の遮水装置。
  9. 支持部材は、上下方向に延在する複数の案内溝を有し、案内溝の1つは遮水部材が挿通され他は綜絖枠が挿通されることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の水噴射式織機の遮水装置。
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