JP2006307303A - 成膜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 同一チャンバ内で基板ステージ上の処理基板に対し、ALD法による成膜とスパッタリング法による成膜とを行い得るように成膜装置を構成する場合に、ターゲットが、ALD法を行う際に導入する原料ガスや反応ガスによって汚染されないようにする。
【解決手段】 真空チャンバ内に基板ステージ12を配置し、ターゲット41aを有するスパッタリング成膜手段を、基板ステージの中心軸に対し所定の角度で傾斜させて設けると共に、化学的成膜手段を設ける。ターゲットと基板ステージとの間に、前記ターゲットを設けた真空チャンバの上方領域を隔絶するように遮蔽手段5を回転自在に設け、この遮蔽手段の所定の位置に前記ターゲットが臨む開口部51を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、処理基板上に所定の薄膜を形成するための成膜装置に関し、特に、同一真空チャンバ内でスパッタリング法による成膜と、化学的成膜法による成膜との少なくとも一方を実施し得る成膜装置に関する。
近年、LSIの高集積化及び高速化に伴って、半導体素子の微細化と多層化とが進み、これに伴って埋込配線構造が用いられるようになってきた。絶縁膜に形成したビアホールやトレンチなどの層間接続孔に埋め込まれる配線材料としては、比抵抗値が小さい銅を用いることが主流である。ここで、埋込配線中の銅は、アルミニウムなどの他の配線材料とは異なり、SiOなどの絶縁膜中に拡散し易いという性質があることが知られている。
この場合、絶縁膜中への拡散に起因する絶縁不良などを防止するために 例えば絶縁膜と配線形成用の銅薄膜との間に(層間接続孔の内面)、CVD法やスパッタリング法などにより、導電性の薄膜(バリア膜)を介在させることで、銅薄膜と絶縁膜とが直接接触することを防止して絶縁膜への拡散を抑制または防止することが考えられている。
このバリア膜の成膜方法としては、化学的成膜法、例えばALD法があげられ、このALD法は、真空チャンバ内に設置した処理基板を所定温度まで昇温させた後、原料ガス及び反応ガスのうちいずれか一方を導入して処理基板に吸着させる工程と、導入したガスを一旦真空排気した後、他方を導入して処理基板上で反応させる工程とを繰り返すことによって、原子層程度で金属層を積層し、所定膜厚のバリア膜を得るものである(特許文献1)。
特開平11−54459号(例えば、請求項1の記載参照)
このALD法によってバリア膜を形成する場合、層間絶縁膜などへの充分な付着強度が得られないという問題がある。このことから、ALD法によるバリア膜の形成に先立って、例えばスパッタリング法でバリア膜の密着層を形成することが考えられる。この場合、ALD法によるバリア膜の形成とスパッタリング法による密着層の形成とを別個の真空チャンバで行なうと、バリア膜形成の作業効率が低下する等の問題が生じることから、同一の真空チャンバ内でALD法によるバリア膜の形成とスパッタリング法による密着層の形成とを行うことが要請される。
同一の真空チャンバ内でALD法による薄膜形成とスパッタリング法による薄膜形成とを行い得るようにする場合、スパッタリング用のターゲットの表面に、ALD法による成膜の際に導入されるガスが吸着して汚染される虞がある。ターゲットが汚染されると、スパッタリング法による成膜時に例えば異常放電を誘発する等の不具合が生じ、良好な成膜ができない。
そこで、本発明の課題は、上記点に鑑み、同一の真空チャンバ内で、ターゲットの汚染を防止して、化学的成膜法による成膜とスパッタリング法による成膜とを良好に行い得る成膜装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の成膜装置は、真空チャンバ内に処理基板の設置を可能とする基板ステージを配置し、成膜材料であるターゲットを有し、基板ステージ上の処理基板に対しスパッタリング法により成膜を行い得るスパッタリング成膜手段を、基板ステージの中心軸に対し所定の角度で傾斜させて設け、基板ステージ上の処理基板に対し所定のガスを導入するガス導入手段を有し、基板ステージ上の処理基板に対し化学的成膜法により成膜を行い得る化学的成膜手段を設けた成膜装置であって、前記ターゲットと基板ステージとの間に、前記ターゲットを設けた真空チャンバの上方領域を隔絶するように遮蔽手段を回転自在に設け、この遮蔽手段の所定の位置に前記ターゲットが臨む開口部を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、遮蔽手段に設けた開口部をターゲットが臨む位置に回転させた後、スパッタリング成膜手段を作動させて処理基板に対しスパッタリング法によって所定の薄膜が形成される。次いで、ターゲットが遮蔽される位置まで遮蔽手段を回転させ、この状態で、化学的成膜手段を作動させて処理基板に対し化学的成膜法による所定の薄膜が形成される。この場合、遮蔽手段によってターゲットを遮蔽しているため、化学的成膜法を行う際に導入される原料ガスや反応ガスのターゲット近傍への流れ込みが抑制され、これにより、ガスの吸着に起因したターゲットの汚染が防止できる。
尚、前記化学的成膜法は、原料ガスを導入して処理基板表面に原料ガスを吸着させる工程と、反応ガスを導入して吸着した原料ガスと反応させる工程とを周期的に繰り返して行うALD法であることが好ましい。
ところで、スパッタリング成膜手段(即ち、ターゲット)を、基板ステージの中心軸に対し所定の角度で傾斜させて設けた場合、処理基板上に形成される薄膜の膜厚の面内均一性が高く保持されるようにする必要がある。この場合、前記基板ステージ上に設置される処理基板を回転させる駆動手段を基板ステージに設けておけばよい。
前記ガス導入手段は、基板ステージの上方に位置してこの基板ステージを囲うように設けたリング状のヘッド部を有し、このベッド部に、処理基板に向かって所定のガスを噴出するように所定の間隔を置いて複数のガス導入孔を形成しておけば、処理基板に対し所定のガスを均等に供給できてよい。
また、前記ターゲットの近傍に、所定のパージガスの導入を可能とするガス導入手段を設けておけば、化学的成膜法による成膜の際に、ターゲット近傍へのガスの流れ込みをさらに抑制できてよい。
さらに、前記ターゲットが遮蔽手段によって遮蔽された位置で、スパッタリング成膜手段を作動させてプレスパッタを行うように制御すれば、仮にターゲット近傍に流れ込んだガスによってターゲット表面が多少汚染された場合でも、プレスパッタで汚染された部分をクリーニングでき、スパッタリング法による成膜時に例えば異常放電を誘発する等の不具合が発生するのを防止して良好な成膜が可能になる。
以上説明したように、本発明の成膜装置は、同一の真空チャンバ内で、ターゲットの汚染を防止して、化学的成膜法による成膜とスパッタリング法による成膜とを良好に行い得るという効果を奏する。
図1乃至図3を参照して、1は、同一の真空チャンバ内で化学的成膜法であるALD法による成膜とスパッタリング法による成膜とを良好に行い得る本発明の成膜装置である。成膜装置1は、ターボ分子ポンプなどの真空排気手段2を有する真空チャンバ11を有し、真空チャンバ11の底部には、シリコンウェハーなどの処理基板Sの載置を可能とする基板ステージ12が設けられている。基板ステージ12には、処理基板Sを所定温度に加熱するために、例えば抵抗加熱方式の公知の加熱手段(図示せず)が内蔵されている。
また、基板ステージ12の直上に位置して真空チャンバ11内には、処理基板Sに対し化学的成膜法による成膜を行う際に、所定のガスを導入する第1及び第2の各ガス導入手段31、32が設けられ、この加熱手段と各ガス導入手段31、32とが化学的成膜手段3を構成する。図1及び図2に示すように、第1及び第2のガス導入手段31、32は、基板ステージ12を囲うように同心状であって上下方向にずらして設けたリング状のヘッド部31a、32aをそれぞれ有し、各ベッド部31a、32aには、処理基板Sに向かって所定のガスを噴出するように90度づつ角度をずらして4個のガス導入孔31b、32bが形成されている。また、各ヘッド部31a、32aは、マスフローコントローラを介設したガス管31c、32cを介して、図示しない所定のガス源(例えば、原料ガス源、反応ガス源)にそれぞれ連通している。
例えば処理基板S上に形成した絶縁膜にパターニングして形成した層間接続孔にALD法によりバリア膜を形成する場合、原料ガスとしては、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、タングステン(W)などを化学構造中に含む有機金属ガスであり、反応ガスとしては、原料ガスと反応し、これらの金属の構成元素を化学構造中に含む金属薄膜を析出させるアンモニアガスなどである。
そして、基板ステージ12に載置した処理基板Sを所定温度まで昇温させた後、原料ガス及び反応ガスのうちいずれか一方を導入して処理基板Sに吸着させる工程と、この一方のガスを一旦真空排気した後、他方を導入して処理基板S上で反応させる工程とを繰り返すことによって、原子層程度で金属層を積層し、所定膜厚の薄膜が得られる。
ここで、ALD法によって成膜すると、付着強度が弱いという問題がある。このことから、本実施の形態では、同一真空チャンバ11内でALD法による薄膜形成に先立ってスパッタリング法で所定の密着層を形成できるように、真空チャンバ12の上面にはスパッタリングカソード41が、基板ステージ12の中心軸に対し所定の角度で傾斜させて設けられている。
スパッタリングカソード41は、公知の構造を有し、処理基板Sが載置される基板ステージ12の中心軸に対し所定の角度で傾斜したターゲット41aを有する。ターゲット41aは、処理基板S上に成膜しようする薄膜の組成に応じて公知の方法で作製される。例えば、スパッタリング法でバリア膜の密着層を形成する場合のターゲットとしては、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、タングステン(W)など、原料ガスに含まれる金属の構成元素を主成分とするものである。また、ターゲット41aは、このターゲット41aの前方にプラズマが発生させるため、ターゲットに直流電圧または高周波電圧を印加するスパッタ電源42に接続されている。この場合、処理基板Sもまた、バイアス電圧を印加するためにスパッタ電源42に接続されている。
ターゲット41aの近傍には、第3のガス導入手段43が設けられている。ガス導入手段3は、マスフローコントローラを介設したガス管43aを介して図示しないガス源に連通し、アルゴンなどのスパッタガスを一定の流量で導入できるようになっており、スパッタリングカソード41、スパッタ電源42及び第3のガス導入手段43がスパッタリング手段4を構成する。
ところで、上記のように、同一の真空チャンバ11内でALD法による成膜とスパッタリング法による成膜とを行い得るように成膜装置1を構成した場合、ターゲット41aの表面(スパッタ面)に、ALD法による成膜の際に導入される原料ガスや吸着ガスが吸着して汚染される虞がある。ターゲット41aが汚染されると、スパッタリング法による成膜時に例えば異常放電を誘発する等の不具合が生じ、良好な成膜の妨げとなる虞がある。
本実施の形態では、ターゲット41aが存する真空チャンバ11の上部空間11aを隔絶するように、基板ステージ12とターゲット41aとの間にドーム状の遮蔽手段5を設けた。図1及び図3に示すように、遮蔽手段5には、ターゲット41aから基板ステージ12上の処理基板Sが臨むようにターゲット41aの外形より大きい面積を有する開口部51が形成されている。この場合、遮蔽手段5は、略台形の断面を有し、開口部51を設けたの傾斜面5aは、ターゲット41aのスパッタ面に平行に形成され、その外周端部5bは、真空チャンバ11の内壁面に平行となるように屈曲され、円筒形状の真空チャンバの内壁面に近接させている。遮蔽手段5はまた、真空チャンバ11上部の中央に設けたモータなどの駆動手段52の回転軸53に連結され、回転自在である。
これにより、開口部51とターゲット41aとが一致しない遮蔽位置では、遮蔽手段5によってターゲット41aが遮蔽されているため、化学的成膜法を行う際に導入される原料ガスや反応ガスのターゲット近傍への流れ込みが抑制され、これにより、ガスの吸着に起因したターゲット41aの汚染が防止できる。この場合、ターゲット41aの近傍に、希ガスなどの所定のパージガスの導入を可能とする第4のガス導入手段44を設けて、遮蔽手段5と真空チャンバ11の内壁面との間の間隙などを通って原料ガスや反応ガスが流れ込むのを防止している。
また、遮蔽位置で、スパッタリングカソード41を作動させてプレスパッタを行うように制御すれば、ターゲット41a近傍に流れ込んだガスによってターゲット表面が多少汚染されても、プレスパッタで汚染された部分をクリーニングでき、スパッタリング法による成膜時に例えば異常放電を誘発する等の不具合が発生するのを防止して良好な成膜が可能になる。
真空排気手段2の排気管21、22は、真空チャンバ11の上部空間11aと、基板ステージが存する空間11bにそれぞれ接続され、例えば、真空ポンプの上流側に切換弁(図示せず)を配置しておき、この切換弁を切換えて各空間11a、11bを独立して真空排気できるように構成している。
ところで、ターゲット41aを、基板ステージ12の中心軸に対し所定の角度で傾斜させて設けた場合、処理基板S上に形成される薄膜の膜厚の面内均一性が高く保持されるようにする必要がある。このため、前記基板ステージ12上に設置される処理基板Sを回転させるモータなどの駆動手段12aを基板ステージ12に設けている。
また、ALD法による成膜を行う場合、その成膜速度を高めるには、原料ガスや反応ガスの処理基板への吸着速度を高めると共に真空チャンバ内に導入した原料ガスや反応ガスが急速に真空排気できるようにする必要がある。他方で、スパッタリング法によって処理基板Sに対し成膜する場合、処理基板S面内での薄膜の膜厚の均一性を高めるには、ターゲット41aと処理基板Sとの間の距離を設定する必要がある。
このため、ターゲット41aと処理基板Sとの間の距離が120mm〜300mmの範囲であり、空間11bの容積が可能な限り小さくなるように真空チャンバ11底面から遮蔽手段5までの高さ位置を設定している。ヘッド部31a、32aと処理基板Sとの間の距離は、15〜30mmの範囲に設定される。
次に、本発明の成膜装置1を用いて、絶縁膜に形成した層間接続孔に配線用の埋込層を形成するのに先立ってバリア膜を形成する際の作動について説明する。処理基板Sの表面の脱ガスなどの前処理工程が終了した後、基板ステージ12に処理基板Sを載置する。この状態では、遮蔽手段5は、開口部51とターゲット41aが一致した開放位置にある。この状態で、駆動手段12aによって処理基板Sを所定回転数で回転させつつ、第3のガス導入手段43を介してスパッタガスを真空チャンバ11内に導入し、スパッタ電源42を介してターゲット41aに高周波電圧を印加することでターゲット41aの前方にプラズマを発生させてターゲット41aをスパッタリングし、絶縁膜上に所定膜厚で絶縁膜側密着層を形成する。
次いで、駆動手段52によって遮蔽手段5を回転させつつ、基板ステージ12に内蔵した加熱手段を作動させて処理基板Sを加熱する。次いで、遮蔽手段5を遮蔽位置に保持し、空間11b内の圧力が所定値に到達すると共に、処理基板Sが所定温度に達すると、第1のガス導入手段31を介して原料ガスを導入して、処理基板Sの表面に原料ガスを吸着させる。次いで、第1のガス導入手段31に設けたマスフローコントローラを制御して原料ガスの供給を停止し、再度空間11bの圧力が所定値に到達するまで真空排出する。
次いで、第2のガス導入手段32を介して反応ガスを導入し、処理基板S表面に吸着された原料ガスと反応させる。この場合、反応ガスをラジカル化して導入してもよい。そして、第2のガス導入手段32に設けたマスフローコントローラを制御して反応ガスの供給を停止し、再度空間11bの圧力が所定値に到達するまで真空排出する。そして、上記手順を所望回数繰り返すことで、密着層上に所定膜厚でバリア膜が形成される。この場合、上記手順を所望回数繰り返して成膜を終了する直前に、遮蔽位置で、スパッタリング手段4を作動させてプレスパッタを行う。
所定膜厚のバリア膜を形成し、プレスパッタが終了した後、遮蔽手段5を開放位置まで回転させ、第3のガス導入手段43を介してスパッタガスを導入すると共に、スパッタ電源42を介してターゲット41aに高周波電圧を印加することでターゲット41aの前方にプラズマを発生させて、ターゲット41aをスパッタリングして、バリア膜の表面に金属薄膜すなわちバリア膜側密着層を形成する。
尚、本実施の形態では、化学的成膜法を行う際に遮蔽手段5によってターゲット41aを遮蔽することとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、ALD法による成膜中に、遮蔽手段5を開放位置に保持すると共に、スパッタガスを導入し、ターゲット41aに高周波電圧を印加してプラズマを発生させるようにしてもよい。この場合、原料ガスと反応ガスとを反応させて処理基板Sの表面上でバリア膜を形成する間、スパッタリングによって原料ガスと同じ金属の構成元素を主成分とする金属を処理基板S入射させることで、バリア膜中の金属の構成元素の含有率が増加させて改質でき、緻密なバリア膜が得られる。
原料ガスが有機金属化合物の場合、スパッタリングによってこの構成元素が処理基板Sの表面に入射することにより、分解が促進されてカーボン等の不純物がバリア膜からはじき出されるため、不純物の少ない低抵抗のバリア膜を取得することができる。例えば、ターゲット41aとして金属タンタル、原料ガスとして有機タンタルガス、反応ガスとしてアンモニアガスを使用した場合、処理基板Sの表面上で有機タンタルとアンモニアガスとが反応している間に、金属タンタルが入射し、処理基板S表面に窒化タンタルの薄膜が析出される。
また、本実施の形態では、絶縁膜と銅配線膜との間にバリア層を形成するものを例として説明し、化学的成膜法としてALD法を用いているが、これに限定されるものではなく、化学的成膜法としてはCVD法でもよく、スパッタリング法及び化学的成膜法を実施して薄膜を形成するものであれば、適用できる。
さらに、真空チャンバー11の形状については、遮蔽手段5によって、化学的成膜法を行う際に導入される原料ガスや反応ガスのターゲット近傍への流れ込みが抑制されるもののであればよく、例えば、多角形状や円筒形状にすることができる。
本発明の成膜装置を概略的に示す断面図。 化学的成膜法を行う際に用いるガスリングを説明する図。 遮蔽手段を説明する上面図。
符号の説明
1 成膜装置
11 真空チャンバ
12 基板ステージ
2 真空排気手段
3 化学的成膜手段
3a、3b、43 ガス導入手段
4 スパッタリング成膜手段
41a ターゲット
5 遮蔽手段
51 開口部

Claims (6)

  1. 真空チャンバ内に処理基板の設置を可能とする基板ステージを配置し、成膜材料であるターゲットを有し、基板ステージ上の処理基板に対しスパッタリング法により成膜を行い得るスパッタリング成膜手段を、基板ステージの中心軸に対し所定の角度で傾斜させて設け、基板ステージ上の処理基板に対し所定のガスを導入するガス導入手段を有し、基板ステージ上の処理基板に対し化学的成膜法により成膜を行い得る化学的成膜手段を設けた成膜装置であって、前記ターゲットと基板ステージとの間に、前記ターゲットを設けた真空チャンバの上方領域を隔絶するように遮蔽手段を回転自在に設け、この遮蔽手段の所定の位置に前記ターゲットが臨む開口部を形成したことを特徴とする成膜装置。
  2. 前記化学的成膜法は、原料ガスを導入して処理基板表面に原料ガスを吸着させる工程と、反応ガスを導入して吸着した原料ガスと反応させる工程とを周期的に繰り返して行うALD法であることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  3. 前記基板ステージ上に設置される処理基板を回転させる駆動手段を基板ステージに設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の成膜装置。
  4. 前記ガス導入手段は、基板ステージの上方に位置してこの基板ステージを囲うように設けたリング状のヘッド部を有し、このベッド部に、処理基板に向かって所定のガスを噴出するように所定の間隔を置いて複数のガス導入孔を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の成膜装置。
  5. 前記ターゲットの近傍に、所定のパージガスの導入を可能とするガス導入手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の成膜装置。
  6. 前記ターゲットが遮蔽手段によって遮蔽された位置で、スパッタリング成膜手段を作動させてプレスパッタを行うように制御することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の成膜装置。
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