JP2006305155A - 制御装置 - Google Patents

制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006305155A
JP2006305155A JP2005132896A JP2005132896A JP2006305155A JP 2006305155 A JP2006305155 A JP 2006305155A JP 2005132896 A JP2005132896 A JP 2005132896A JP 2005132896 A JP2005132896 A JP 2005132896A JP 2006305155 A JP2006305155 A JP 2006305155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
control
unit
reception
remote controller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005132896A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Ito
賢 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Medical Systems Corp
Original Assignee
Olympus Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Medical Systems Corp filed Critical Olympus Medical Systems Corp
Priority to JP2005132896A priority Critical patent/JP2006305155A/ja
Publication of JP2006305155A publication Critical patent/JP2006305155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】内視鏡手術システムに赤外線リモートコントローラを用いた場合でも、シテムシステムコントローラと双方向通信を可能にして、内視鏡手術システムの遠隔操作する際の操作性を向上でき、より安全性を高めることができる安価な制御装置を提供する。
【解決手段】無線リモコン50のCPU66は、指定された機器の設定操作部64(65)が設定時間押下されると、送信部60によりシステムコントローラ15に現在設定値要求を示すコマンドデータを送信する。システムコントローラ15のCPU45はこのコマンドデータに応答して該当する機器の現在設定値のコマンドデータを無線リモコン50に送信する。CPU66は受信部61にてこのコマンドデータに応じた現在設定値を表示部62に表示させる。設定値変更があった場合にはCPU66は同様に設定変更値を取得して表示部62に表示させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、医療行為に使用される複数の医療機器を制御する制御手段と、この制御手段と赤外線通信を行って前記複数の医療機器を遠隔操作する遠隔操作手段とを有する制御装置に関する。
医療分野において内視鏡が果たす役割は大きく、近年では内視鏡を用いた外科手術なども行われている。
内視鏡外科手術では、腹腔を膨張させるために用いる気腹装置や、生体組織を切除、あるいは凝固する手技を行うための高周波焼灼装置といった手術用装置を内視鏡装置に喰われることによって、内視鏡での患部を観察しながら各種処置を行うことができる。
内視鏡装置及び手術用装置を集中制御することを目的とした内視鏡手術システムは、操作性の向上を目的として様々な試みがなされている。例えば、内視鏡手術システムを遠隔操作する、リモートコントローラなどの遠隔操作装置の開発もそのひとつである。
例えば、特開2003−245286号公報では、前記遠隔操作装置してパームトップコンピュータ(以下、PDAと称す)と呼ばれる小型の携帯端末を、無線通信手段として赤外線通信を用いるとともに、その通信距離を大きくするための赤外線通信アダプタを設けたことにより、赤外線による送信強度を大きくして赤外線による通信距離を増大できるようにした内視鏡手術システムを提案している。
また、特開2003−275221号公報では、前記携帯端末を、無線通信手段として赤外線通信を用いるとともに、赤外線通信機器の赤外線通信インターフェイスを介してシステムコントローラと高速で大容量の双方向無線通信を行うことができるようにした内視鏡手術システムを提案している。
さらに、特開2004−41375号公報では、前記携帯端末に、1方向通信の赤外線パルス信号により第1の制御情報を送信する1方向送信手段及び双方向通信の赤外線パルス信号により第2の制御情報を送受信する双方向通信手段を設け、システムコンローラに、前記第1の制御情報を送信する1方向受信手段及び前記第2の制御情報を送受信する送受信手段を設けることで、操作者による設定内容を前記携帯端末にフィードバックして、操作者に再度確認できるようにした制御装置を提案している。
特開2003−245286号公報 特開2003−275221号公報 特開2004−41375号公報
しかしながら、前記特開2003−245286号公報の従来例では、前記携帯端末を用いて各種手術用装置の設定操作を行う場合、操作者は通信距離が大きいために各種手術用装置から離れて遠隔操作を行うことができるが、前記携帯端末は従来の1方向の赤外線リモートコントローラと同様に設定操作により更新した値をシステムコントローラ側に送信するのみであるため、操作者は更新された値を表示パネル等で確認しなければならず、使い勝手の悪いものであった。
また、前記特開2003−275221号公報の従来例では、前記携帯端末は赤外線通信インターフェイスを介してシステムコントローラと高速で大容量の双方向通信を行うことが可能であるが、各種手術用装置の設定操作に伴う変更値の確認については、システムコントローラ側からの受信結果である、設定操作後の変更値の内容を前記携帯端末にて表示して操作者に再確認させることはできない。
一方、前記特開2004−41375号公報では、前記携帯端末を用いる場合は、操作者が設定操作を行うとき、システムコントローラからの受信結果である、設定操作後の変更値の内容を前記携帯端末にて表示して操作者に再確認させることができるが、前記携帯端末は赤外線リモートコントローラと比較してコストが高価となってしまう。このため、高価な携帯端末に替えて安価な赤外線リモートコントローラを用いた場合でも、システムコントローラからの受信結果である、設定操作後の変更値の内容を赤外線リモートコントローラにて表示して操作者に再確認させて、より安全性を高めることが望まれている。
そこで、本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、内視鏡手術システムに赤外線リモートコントローラを用いた場合でも、シテムシステムコントローラと双方向通信を可能にして、内視鏡手術システムの遠隔操作する際の操作性を向上でき、より安全性を高めることができる安価な制御装置を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、医療行為に使用される複数の医療機器を制御する制御手段と、この制御手段と赤外線通信を行って前記複数の医療機器を遠隔操作する遠隔操作手段と、を有する制御装置であって、前記制御手段は、前記遠隔操作手段から赤外線通信の赤外線パルス信号により送信された前記医療機器の制御情報を受信するとともに、赤外線通信の赤外線パルス信号により前記医療機器の制御情報を前記遠隔操作手段に送信する送受信手段を有し、前記遠隔操作手段は、赤外線通信の赤外線パルス信号により前記医療機器の制御情報を前記制御手段の送受信手段に送信するとともに、前記制御手段の送受信手段から赤外線通信の赤外線パルス信号により送信された前記医療機器の制御情報を受信する送受信手段と、前記送受信手段により受信された前記医療機器の制御情報を表示する表示手段とを有していることを特徴とするものである。
本発明によれば、内視鏡手術システムに赤外線リモコンを用いた場合でも、シテムシステムコントローラと双方向通信を可能にして、内視鏡手術システムの遠隔操作する際の操作性を向上でき、より安全性を高めることができる安価な制御装置の実現が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1乃至図14は本発明の実施例1に係わり、図1は内視鏡外科手術システムの全体構成を示す構成図、図2は図1の内視鏡外科手術システムの各機器の接続関係を示すブロック図、図3は図1のシステムコントローラと無線リモートコントローラとのそれぞれの外観構成を示す斜視図、図4は図3の無線リモートコントローラの送信部及び受信部を有する面の外観図、図5は図3の無線リモートコントローラの表示部及び操作部の構成を示す構成図、図6は図5の無線リモートコントローラの電気的な構成例を示すブロック図、図7はシステムコントローラと無線リモートコントローラとの間の送受信信号の一例を示す図、図8は図7の送受信信号に含まれる固有コードの具体例を示し、無線リモートコントローラが受信する固有コードのコード表示図、図9は図7の送受信信号に含まれる固有コードの具体例を示し、システムコントローラが受信する固有コードのコード表示図、図10乃至図14は内視鏡外科手術システムの作用を説明するもので、図10は無線リモートコントローラのCPUによる設定表示プログラムの一例を示すフローチャート、図11はシステムコントローラのCPUによる設定表示プログラムの一例を示すフローチャート、図12は無線リモートコントローラのCPUによる設定値変更プログラムの一例を示すフローチャート、図13はシステムコントローラのCPUによる設定値変更プログラムの一例を示すフローチャート、図14は無線リモートコントローラ及びシステムコントローラによる各種制御を説明するためのタイミングチャートである。
図1に示すように、本実施例の制御装置を有する内視鏡外科手術システム1は、患者3が横たわる手術台2の両側に第1のトロリー4、第2のトロリー5とが配置され、これら両トロリー4、5には観察、検査、処置、記録などを行う複数の内視鏡周辺機器が搭載されている。
第1のトロリー4には、第1のTVカメラ装置6、第1の光源装置7、高周波焼灼装置(以下、電気メスと称す)8、気腹装置9、超音波観測装置10、プリンタ11、第1のモニタ(以下、モニタと称す)12、表示パネル12A、ナースが医療機器を操作を集中して行う図示しないマウスとタッチパネル等のポインティングデバイスを有した集中操作パネル14、システムコントローラ15などが搭載されている。また、これらの機器はそれぞれ、図示しないシリアルインターフェースケーブルを介してシステムコントローラ15に接続されて、双方向通信を行えるようになっている。
また、システムコントローラ15には、ヘッドセット型のマイク18が接続ケーブル18aを介して電気的に接続されている。そして、システムコントローラ15は、後述する音声認識回路46によりマイク18から入力された音声が認識され、この認識結果に基づき各機器を制御する。つまり、システムコントローラ15は、術者の音声により各機器を制御できるようになっている。
第1の光源装置7は、照明光を伝送するライトガイドケーブル16を介して第1の内視鏡17に接続され、第1の光源装置7の照明光を第1の内視鏡17のライトガイドに供給し、この第1の内視鏡17の挿入部が剌入された患者3の腹部内の患部などを照明する。
この第1の内視鏡17の接眼部には、撮像素子を備えた第1のカメラヘッド19が装着される。この第1のカメラヘッド19は、第1の内視鏡17の観察光学系による患部などの光学像を第1のカメラヘッド19内の撮像素子で撮像し、撮像した撮像信号をカメラケーブル20を介して第1のTVカメラ装置6に伝送する。
第1のTVカメラ装置6は、伝送された撮像信号に第1のTVカメラ装置6内の信号処理回路で信号処理して映像信号を生成し、システムコントローラ15を介してモニタ12に出力して患部等の内視鏡画像を表示できるようにしている。
また、システムコントローラ15は、図示しない病院内に設けられた院内ネットと図示しないケーブルで接続され、院内ネット上の画像データをモニタ12に出力して表示できるようにしている。
気腹装置9には、CO2ボンベ21が接続され、気腹装置9から患者3に伸びた気腹チューブ22を介して患者3の腹部内にCO2ガスを供給できるようにしている。
第2のトロリー5には、第2のTVカメラ装置23、第2の光源装置24、超音波処置装置25、VTR26、第2のモニタ27、砕石装置28、シェーバ30、ポンプ37及び中継ユニット29などが搭載され、それぞれの機器は図示しないケーブルで中継ユニット29に接続され、双方向の通信が可能になっている。
第2の光源装置24は、照明光を伝送するライトガイドケーブル31を介して第2の内視鏡32に接続され、第2の光源装置24の照明光を第2の内視鏡32のライトガイドに供給し、この第2の内視鏡32の挿入部が剌入された患者3の腹部内の患部等を照明する。
この第2の内視鏡32の接眼部には、撮像素子を備えた第2のカメラヘッド33が装着される。この第2のカメラヘッド33は、第2の内視鏡32の観察光学系による患部などの光学像を第2のカメラヘッド33内の撮像素子で撮像し、撮像した撮像信号をカメラケーブル34を介して第2のTVカメラ装置23に伝送する。
第2のTVカメラ装置23は、伝送された撮像信号に第2のTVカメラ装置23内の信号処理回路で信号処理して映像信号を生成し、第2のモニタ27に出力して内視鏡画像を出力できるようにしている。
システムコントローラ15と中継ユニット29は、通信ケーブル38及び映像ケーブル39を有するシステムケーブル35で接続されている。
また、システムコントローラ15には、術者が滅菌域から機器操作を行う有線式リモートコントローラ(以下、有線リモコンと称す)36が電気的に接続されている。
また、本実施例の内視鏡外科手術システムには、後述するリモコンI/F44を介してシステムコントローラ15と双方向の赤外線通信可能な無線赤外線式リモートコントローラ(以下、無線リモコンと称す)50が設けられている。
なお、内視鏡外科手術システム1が配設される手術室には、手術室用のカメラ51が設けられている。このカメラ51は、システムコントローラ15に電気的に接続されており、手術台2に横たわる患者の手術内容等を撮像し、システムコントローラ15によってVTR26への記録、あるいはモニタ12に表示できるようになっている。
次に、図2を参照しながら前記内視鏡外科手術システム1における主要な機器の接続状態を説明する。
図2に示すように、第1のTVカメラ装置6、第1の光源装置7、電気メス8、気腹装置9、プリンタ11及び超音波観測装置10は、通信ケーブル38によってシステムコントローラ15内の通信I/F41に接続されて、データの送受を行うようになっている。この通信I/F41は、CPU43に接続されている。
第1のTVカメラ装置6、超音波観測装置10、プリンタ11、モニタ12及び表示パネル12Aは、映像ケーブル39によりシステムコントローラ15内のディスプレイI/F42に接続されて、映像信号を送受できるようになっている。
表示パネル12Aは、手術中のあらゆるデータを選択的に表示させることが可能な表示手段となっている。また、集中操作パネル14は、例えばVGAケーブルによりシステムコントローラ15内の集中操作パネルI/F43に接続されて、各種操作画面を表示するようになっている。
第2のTVカメラ装置23、第2の光源装置24、超音波処置装置25、VTR26、砕石装置28、シェーバ30、ポンプ37及びカメラ51は、それそれ通信ケーブル38によって中継ユニット29に接続され、中継ユニット29とシステムコントローラ15を接続するシステムケーブル35内の通信ケーブル38によってシステムコントローラ15内の通信I/F41に接続されて、データの送受を行うようになっている。
第2のテレビカメラ23、VTR26及びカメラ51は、映像ケーブル39を介して中継ユニット29に接続され、中継ユニット29とシステムコントローラ15を接続するシステムケーブル35内の映像ケーブル39によってシステムコントローラ15内のディスプレイI/F42に接続されて、映像信号を送受できるようになっている。また、ディスプレイI/F42には映像ケーブル39を介してモニタ12及び表示パネル12Aが接続されて、このモニタ12及び表示パネル12Aに映像を出力できるようになっている。
有線リモコン36は、リモコンケーブルを介してシステムコントローラ15内のリモコンI/F44に接続されている。有線リモコン36による操作された操作信号は、リモコンケーブルを介してリモコンI/F44によって取り込まれる。そして、システムコントローラ15はこの操作信号に基づき各種機器を制御する。
また、本実施例では、無線リモコン50は、前記リモコンI/F44内の後述する受信部53及び送信部54と双方向に赤外線通信が行えるようになっている。すなわち、無線リモコン50は、システムコントローラ15との間で双方向の赤外線通信が可能である。なお、無線リモコン50の詳細な構成については後述する。
システムコントローラ15は、前記通信I/F41、ディスプレイI/F42の他に、集中操作パネル14とのデータの送受を行う集中操作パネルI/F43と、有線リモコン36及び無線リモコン50とのデータの送受を行うリモコンI/F44と、このリモコンI/F44の入出力データの信号処理を行う信号処理部52と、マイク18からの音声信号を認識する音声認識回路46と、音声を合成しスピーカ48により音声を発生させる音声合成回路47と、メモリ49と、を備え、これら各回路がCPU45によって制御されるようになっている。
メモリ49には、予め各手技に適した各機器の標準的な設定値が自動初期設定の標準設定データとして記憶されている。
リモコンI/F44は、前記したように有線リモコン36及び無線リモコン50とのデータの送受を行うためのもので、無線リモコン50からの送信信号を受信する受信部53と、無線リモコン50に対して送信信号を送信する送信部54と、を有している。
この受信部53は、無線リモコン50から赤外線通信によって送信されたコマンドを含む送信信号を受信可能であり、受信した信号を信号処理部52に出力する。
信号処理部52は、入力した信号に処理を施してシステムコントローラ15に出力する。 例えば、信号処理部52は、受信信号の場合には受信信号である赤外線パルスの増幅やこの赤外線パルスをデータ(コマンドコード)に変換するためのにコード変換処理を行って前記データをシステムコントローラに出力し、一方、送信信号の場合にはシステムコントローラ15からのデータ(コマンドコード)に応じた赤外線パルスに変換するための処理等を行い送信部54に出力する。
送信部54は、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode :LED)で構成され、システムコントローラ15の制御により信号処理部52にて信号処理された送信信号を無線リモコン50に赤外線通信によって送信可能である。なお、赤外線通信によって送受信される前記送信信号及び受信信号については後述する。
次に、システムコントローラ15と無線リモコン50の構成について図3乃至図6を参照しながら説明する。
図3に示すように、システムコントローラ15のフロントパネルには、前記受信部53と前記送信部54とが設けられている。
なお、本実施例では、前記システムコントローラ15に長尺な接続コード56を介して電気的に接続される別置送受信ユニット55を設け、この別置送受信ユニット55の前面パネルに前記受信部53及び送信部54と同様の受信部53a及び送信部54aを設けて構成しても良い。この場合、システムコントローラ15は、この別置き送受信ユニット55によって信号が送受信された場合には、前記同様に信号処理部52により処理を行い、信号の送受信を制御する。
このことにより、前記別置送受信ユニット55は、システムコントローラ15に長尺な接続コード56により接続されているので、無線リモコン50に対する赤外線通信距離を大きくすることが可能となり、さらに、所望の方向に移動すれば、無線リモコン50との赤外線通信における送受信性能を良好に確保できる。
一方、無線リモコン50の前面には、図3及び図4に示すように、システムコントローラ15に対して送信信号を送信する送信部60と、システムコントローラ15からの送信信号を受信する受信部61と、が設けられている。
また、図5に示すように、無線リモコン50には、表示部62と、操作部63とが設けられている。
表示部62は、システムコントローラ15が通信制御している手術用機器(医療機器)である電気メス8、気腹装置9等の機能に関する設定値等の設定情報を表示する。例えば、この設定情報の機器が電気メス8である場合には、図5に示すように、電気メスの動作状態を示す“切開出力”と、設定値、あるいは設定変更値である“20.0”とが表示部62に表示される。
なお、本実施例では、この表示部62は、液晶パネルを用いているが、例えば7個または8個の発光素子を組み合わせて構成されたセグメント方式の表示部として構成しても良く、この場合安価となる。
操作部63は、気腹装置9用の設定操作部64と、電気メス8用の設定操作部65と、を有している。
気腹装置9用の設定操作部64は、腹腔への炭酸ガスの供給開始を指示したり、あるいは供給停止を指示するための送気開始/停止ボタン64aと、気腹装置9の送気による送気モード(例えば送気量の高低が異なる2つのモード)を設定するためのモード設定ボタン64bと、気腹装置9による送気に伴う腹腔圧を上下に調節して設定するための圧力設定ボタン64cと、気腹装置9による腹腔内への送気流量を設定するための流量設定ボタン64dと、を有している。
電気メス8用の設定操作部65は、電気メス(高周波燃焼装置)8の切開処置における出力値を上下に調節して設定するための設定ボタン65aと、電気メス8の凝固処置における出力値を上下に調節して設定するための設定ボタン65bと、を有している。
このような外観構成の無線リモコン50の内部構成が図6に示されている。
図6に示すように、無線リモコン50は、前記した受信部61及び前記送信部60と、前記表示部62と、前記操作部63と、送信信号処理部67と、受信信号処理部68と、この無線リモコン50全体を制御するCPU66と、を有している。
送信部60は、前記システムコントローラ15の送信部54と同様に例えばLEDで構成され、CPU66の制御により後述する送信信号処理部67にて信号処理された送信信号(赤外線パルス)をシステムコントローラ15に赤外線通信によって送信可能である。
送信信号処理部67は、CPU66からのデータ(コマンドコード)に応じた赤外線パルスに変換するための処理等を行い送信部54に出力する。
受信部61は、システムコントローラ15から赤外線通信によって送信されたコマンドを含む送信信号を受信可能であり、受信した信号を受信信号処理部68に出力する。
受信信号処理部68は、受信信号である赤外線パルスの増幅やこの赤外線パルスをデータ(コマンドコード)に変換するためのにコード変換処理を行って前記データをCPU66に出力する。
そして、CPU66は、送信部60の赤外線通信制御、受信部61の赤外線受信制御や、表示部62の表示制御及び操作部63の設定操作に基づく各種データ生成制御等を行う。
例えば、CPU66は、後述する設定表示プログラム実行時には、表示部62に現在の設定値を表示するのに必要な設定値要求に基づくコマンドコードを送信信号処理部67に出力し、この送信信号処理部67により得たコマンドコードに応じた赤外線パルスを送信部60によって送信させる。
そして、システムコントローラ15によって前記設定値要求を受けて現在の設定値に基づく赤外線パルスが送信部54によって送信されると、CPU66は、受信部61によってこの赤外線パルスを受信し、受信信号処理部68により赤外線パルスに基づくコマンドコードに変換し、このコマンドコードに基づく設定値を表示部62に表示させる。
また、CPU66は、後述する設定変更プログラム実行時には、操作部63により生成された設定変更値に基づくコマンドコードを送信信号処理部67に出力し、この送信信号処理部67により得たコマンドコードに応じた赤外線パルスを送信部60によって送信させる。
そして、システムコントローラ15によって前記設定値変更要求を受けて設定値変更処理がなされた後、この設定変更値に基づく赤外線パルスが送信部54によって送信されることになる。そして、CPU66は、受信部61によってこの赤外線パルスを受信し、受信信号処理部68により赤外線パルスに基づくコマンドコードに変換し、このコマンドコードに基づく設定変更値を表示部62に表示させるように制御する。
ここで、前記無線リモコン50によって受信される、医療機器の制御情報である前記受信信号あるいは送信される送信信号の具体的な構成が図7に示されている。
図7に示すように、赤外線通信によって送受信される送受信信号は、機器の識別を示す識別コードC1と、機器の動作状態や設定変更内容、あるいは現在の設定値や設定変更値などの指定された機器固有の情報である固有コードC2と、を有して構成される赤外線パルスである。
また、無線リモコン50にて受信されるコマンドコードの一覧が図8に示されている。この図8に示すコマンドコードは、無線リモコン50のCPU66によって表示部62に表示される表示コマンドデータであり、行コード番号、列コード番号の順で述べた場合、“行コード番号、列コード番号”となり、例えば“気圧圧力0”の表示コードは“00”、また、“切開出力”の表示コードは“24”となる。
また、システムコントローラ15にて受信されるコマンドコードの一覧が図9に示されている。この図9に示すコマンドコードは、システムコントローラ15のCPU45によって設定されるコマンドデータであり、例えば“切開出力Up”のコードは“20”、また、“凝固出力Down”の表示コードは“50”となる。
次に、実施例1の作用を、図10乃至図14を参照しながら説明する。
無線リモコン50とシステムコントローラ15との設定表示における制御動作について説明する。
本実例の内視鏡外科手術システム1において、電源を投入すると、無線リモコン50のCPU66は、図示しない内部のメモリに記憶された図10に示す設定表示プログラムを読み出して起動する。
ここで、例えば、電気メス8の今現在の切開出力値が12Wであり、電気メス8の設定値を表示することを想定すると、図10に示すように、無線リモコン50のCPU66は、ステップS1の処理により、電気メス8用の設定ボタン65a(Upボタン又はDownボタン:図5参照)を0.3秒以上操作したか否かを判断する。
すなわち、この判断処理では、操作者が0.3秒以上設定ボタン65aを長押しすることにより、操作者の設定操作の意志の有無を判断する。
そして、CPU50は、0.3秒以上操作された場合には、ステップS2に移行し、そうでない場合には設定操作の意志が無いものと判断してこの判断処理を繰り返す。
操作者が図14に示す時間t1〜時間t2の間の0.3秒間で前記設定ボタン65aを長押ししたとすると、CPU66は、時間t2にてステップS2の処理により、現在の“切開出力”の設定値を表示するための設定値要求コマンドデータ(コマンドコード“90”)を生成し、送信信号処理部67によりこの設定値要求コマンドデータに応じた赤外線パルスに変換し、送信部60を介してシステムコントローラ15に送信する。
そして、CPU66は、続くステップS3の処理により、前記設定値要求コマンドデータに応じた赤外線パルスの送信を停止させた後、処理をステップS4の判断処理に移行する。
ステップS4の判断処理では、時間t3からシステムコントローラ15により送信された切開出力における現在設定値の検出を行う。この場合、この検出処理が0.3秒以上検出できたか否かを判断する。
CPU66は、システムコントローラ15から送信された現在設定値を示す赤外線パルスを受信部61によって0.3秒(時間t3〜時間t4)以上受信したと判断すると、ステップS5の処理により、時間t4にて、受信した赤外線パルスから受信信号処理部68を介して得られた切開出力における現在設定値を表示部62に表示させて、この設定値表示プログラムを完了する。
なお、CPU66は、この現在設定値の表示がなされてから、例えば1.5秒間、操作部63による操作がない場合には、1.5秒後の時間t5にてこの現在設定値の表示を消灯させるようになっている。
また、前記ステップS4の判断処理で、赤外線パルスが0.3秒以上受信されて無い場合には、この設定値表示プログラムを完了する。
なお、図14中に示す時間t6〜時間t9に応じたタイミングチャートは、前記同様の無線リモコン50のCPU66による設定値表示プログラム実行制御がなされたことを示している。
次に、前記無線リモコン66の設定値表示プログラムに応じたシステムコントローラ15の制御例を説明する。
前記同様に電源を投入すると、システムコントローラ15のCPU45は、図示しない内部のメモリに記憶された図11に示す設定表示プログラムを読み出して起動する。
図11に示すように、システムコントローラ15のCPU45は、ステップS20の判断処理により、時間t2から無線リモコン50により送信された現在設定値要求の検出を行う。この場合、この検出処理が0.3秒以上検出できたか否かを判断する。
CPU45は、無線リモコン50から送信された現在設定値要求を示す赤外線パルスを受信部53によって0.3秒(時間t2〜時間t3)以上受信したと判断すると、ステップS21の処理により、時間t3にて、受信した赤外線パルスから信号処理部52を介して得られた現在設定値要求のコマンドデータを認識して、現在の“切開出力”の設定値(12W)を示すコマンドデータ(コマンドコード“24”)を生成し、信号処理部52によりこの設定値を示すコマンドデータに応じた赤外線パルスに変換し、送信部54を介して無線リモコン50に送信する。
そして、CPU45は、この現在設定値の送信を、例えば0.5秒送信した後に停止して、前記無線リモコン50の現在設定値要求に対応する設定値表示プログラムを完了する。
また、前記ステップS20の判断処理で、無線リモコン50からの現在設定値要求を示す赤外線パルスが0.3秒以上受信されて無い場合には、この設定値表示プログラムを完了する。
なお、図14中に示す時間t7〜時間t8に応じたタイミングチャートは、前記同様のシステムコントローラ15のCPU45による設定値表示プログラム実行制御がなされたことを示している。
次に、操作者が無線リモコン50を用いて該当する機器(本例では電気メス8)の設定値を変更する場合の、無線リモコン50とシステムコントローラ15との設定変更表示における制御動作について説明する。
無線リモコン50のCPU66は、図10に示す設定表示プログラムを完了すると、図示しない内部のメモリに記憶された図12に示す設定値変更プログラムを読み出して起動する。
ここで、例えば、電気メス8の今現在の切開出力値が12Wであり、この切開出力値を高く変更するものとすると、図12に示すように、無線リモコン50のCPU66は、ステップS10の判断処理により、電気メス8用の設定ボタン65a(Upボタン:図5参照)を0.3秒以上操作したか否かを判断する。
すなわち、この判断処理では、操作者が0.3秒以上設定ボタン65aを長押しすることにより、操作者の設定変更操作の意志の有無を判断する。
そして、CPU66は、0.3秒以上操作された場合には、ステップS11に移行し、そうでない場合には設定変更操作の意志が無いものと判断してステップS15の処理により表示部62に表示されている現在設定値を消灯させてこの設定値変更プログラムを完了させる。
操作者が図14に示す時間t8〜時間t9の間の0.3秒間で前記設定ボタン65a(Upボタン)を長押ししたとすると、CPU66は、時間t10にてステップS11の処理により、“切開出力Up”といった設定値を変更するための設定値変更コマンドデータ(コマンドコード“20”)を生成し、送信信号処理部67によりこの設定値変更コマンドデータに応じた赤外線パルスに変換し、送信部60を介してシステムコントローラ15に送信する。
そして、CPU66は、続くステップS12の判断処理により、時間t11にてシステムコントローラ15により送信される切開出力値の検出を行う。この場合、この検出処理が0.3秒以上検出できたか否かを判断する。
CPU66は、システムコントローラ15から送信された切開出力値を示す赤外線パルスを受信部61によって0.3秒(時間t11〜時間t12)以上受信したと判断すると、前記電気メス8の切開出力値が変更されたと判断して、次のステップS13の処理により、時間t13にて、受信した赤外線パルスから受信信号処理部68を介して得られた、新たに変更された切開出力値を現在設定値として表示部62に表示させる。
一方、ステップS12の判断処理で、切開出力値の検出ができなかった場合には、CPU66は、処理を前記ステップS11に戻し、再度システムコントローラ15に“切開出力Up”の設定値変更コマンドデータを送信させる。
その後、CPU66は、ステップS14の判断処理により、再度設定ボタン65a(Upボタン)が0.3秒以上操作されたか否かを判断する。すなわち、この判断処理によって、さらに操作者の設定値変更要求の意志の有無を判断している。
CPU66は、0.3秒以上操作がなされなかった場合には、操作者の再度の設定値変更要求の意志が無く、切開出力値の変更設定が決定したものと判断して、ステップS15の処理により表示部62に表示されている現在設定値(新たに設定変更された設定値)を消灯させてこの設定値変更プログラムを完了させる。
また、前記ステップS14の判断処理で、0.3秒以上設定操作がなされた場合には、CPU66は、操作者の再度の設定値変更要求の意志が有り、切開出力値の変更設定が再度行われるものと判断して、前記ステップS11に処理を戻す。
次に、前記無線リモコン50の設定値変更プログラムに応じたシステムコントローラ15の制御例を説明する。
システムコントローラ15のCPU45は、図11に示す設定表示プログラムを完了すると、図示しない内部のメモリに記憶された図13に示す設定値変更プログラムを読み出して起動する。
図13に示すように、システムコントローラ15のCPU45は、ステップS30の判断処理により、時間t7から無線リモコン50により送信された設定値変更要求(“切開出力Up”)の検出を行う。この場合、この検出処理が0.3秒以上検出できたか否かを判断する。
CPU45は、無線リモコン50から送信された設定値変更要求を示す赤外線パルスを受信部53によって0.3秒(時間t11〜時間t12)以上受信したと判断すると、ステップS31の処理により、時間t12にて、受信した赤外線パルスから信号処理部52を介して得られた設定値変更要求のコマンドデータを認識して、現在の“切開出力”の設定値(12W)から新たな“切開出力”の設定値(13W)に変更して現在設定値とする。
そして、CPU45は、“切開出力”の設定値(13W)に変更設定された現在設定値を示すコマンドデータ(コマンドコード“34”)を生成し、信号処理部52によりこの設定値を示すコマンドデータに応じた赤外線パルスに変換し、送信部54を介して無線リモコン50に送信する。
そして、CPU45は、ステップS33の処理により、この現在設定値の送信を、例えば0.5秒送信した後に停止して、前記無線リモコン50の設定値変更要求に対応する設定値変更プログラムを完了する。
また、前記ステップS30の判断処理で、無線リモコン50からの設定値変更要求を示す赤外線パルスが0.3秒以上受信されて無い場合には、この設定値変更プログラムを完了する。
したがって、本実施例によれば、以上述べた構成及び作用によって、内視鏡外科手術システム1に赤外線通信の無線リモコン50を用いた場合でも、システムコントローラ15と双方向通信を行うことが可能となり、このため、操作者が無線リモコン50によってて機器設定値の変更操作した際に、システムコントローラ15から送信された変更設定値を受信して表示部62に表示することができるので、操作者に再度確認させることができる。よって、より安全性を保つことが可能となる。また、機器設定値変更操作を容易に行うことができるので、内視鏡外科手術システム1の遠隔操作する際の操作性を向上できる。
また、本実施例では、高価なPDAを用いずに、安価な赤外線通信可能な無線リモコン50を用いてシステムコントローラ15と双方向通信を行うことができるので、内視鏡外科手術システム1全体のコストの低減化に寄与する。
なお、本実施例では、無線リモコン50の操作部63は、気腹装置9と電気メス8の設定操作部64、65を設けた構成について説明したが、これに限定されるものではなく、内視鏡外科手術システム1内のシステムコントローラ15に接続されて設定値を必要とするその他の手術用機器(医療機器)の設定操作ボタンを設けて構成しても良い。
図15乃至図20は本発明の実施例2に係わり、図15は実施例2の内視鏡外科手術システム1内のシステムコントローラと無線リモートコントローラとのそれぞれの外観構成を示す斜視図、図16は図15の無線リモートコントローラの電気的な構成例を示すブロック図、図17はシステムコントローラと無線リモートコントローラとの間の送受信信号の一例を示す図、図18は図17の送受信信号に含まれる固有コードの具体例を示し、無線リモートコントローラが送信する固有コードのコード表示図、図19は図17の送受信信号に含まれる固有コードの具体例を示し、無線リモートコントローラが受信する固有コードのコード表示図、図20は図17の送受信号に含まれる分類コードの具体例を示し、無線リモートコントローラが受信する分類コードのコード表示図である。なお、図15及び図16は前記実施例1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
本実施例の内視鏡外科手術システム1は、表示したい手術用機器が複数ある場合、赤外線通信方式を用いているのでコード周波数が複雑になることが予想されるがこのような場合でも、確実に且つ容易に該当する手術用機器(医療機器)の設定操作を行えるようにしている。
図15に示すように、システムコントローラ15のフロントパネルには、受信部70と、第1送信部71と、第2送信部72とが設けられている。
なお、図示はしないが、前記受信部70、前記第1送信部71及び前記第2送信部72は、前記実施例1と同様にシステムコントローラ15内の信号処理部52に接続されており、この信号処理部52によって各送受信信号が処理されるようになっている。
受信部70は、前記実施例1と同様に無線リモコン50Aから赤外線通信によって送信されたコマンドを含む送信信号を受信可能であり、受信した信号を信号処理部52に出力する。
第1送信部71は、前記実施例1と同様の構成であるが、システムコントローラ15の制御により信号処理部52にて信号処理された送信信号、詳しくは図19に示す、該当する機器のデータ(気腹圧力、切開出力、凝固出力等のコマンドコード)を無線リモコン50Aに赤外線通信によって送信する。
第2送信部72は、前記第1送信部71とは異なる周波数帯のLEDで構成されており、システムコントローラ15の制御により信号処理部52にて信号処理された送信信号、詳しくは図20に示す、該当する機器の設定値データ(コマンドコード)を無線リモコン50Aに赤外線通信によって送信する。
信号処理部52は、受信信号の場合には受信信号である赤外線パルスの増幅やこの赤外線パルスをデータ(コマンドコード)に変換するためのにコード変換処理を行って前記データをシステムコントローラ15に出力する。一方、信号処理部52は、送信信号の場合には、前記第1送信部71あるいは第2送信部72によって送信されるシステムコントローラ15からのデータ(コマンドコード)に応じた変換処理等を行い、得られた赤外線パルスを第1送信部71あるいは第2送信部72に出力する。
なお、本実施例では、CPU45は、無線リモコン50Aに対して送信する場合には、前記第1送信部71と前記第2送信部72とを同時に送信するように制御する。このことにより、複数の表示したい手術用機器があってもコマンドコードを分割して同時に送信することができるので、コード周波数が複雑になることはない。
また、本実施例では、前記システムコントローラ15に長尺な接続コード56を介して電気的に接続される別置送受信ユニット55Aを設けた場合には、この別置送受信ユニット55Aの前面パネルに前記受信部70、第1送信部71及び第2送信部72と同様の受信部70a、第1送信部71a及び第2送信部72aを設けて構成しても良い。
このことにより、前記実施例1同様に前記別置送受信ユニット55Aは、システムコントローラ15に長尺な接続コード56により接続されているので、無線リモコン50Aに対する赤外線通信距離を大きくすることが可能となり、さらに、所望の方向に移動すれば、無線リモコン50Aとの赤外線通信における送受信性能を良好に確保できる。
一方、無線リモコン50Aの前面には、図15に示すように、システムコントローラ15に対して送信信号を送信する送信部80と、システムコントローラ15からの送信信号を受信する第1受信部81及び第2受信部82と、が設けられている。
このような外観構成の無線リモコン50Aの内部構成が図16に示されている。
図16に示すように、無線リモコン50Aは、前記した第1受信部81、第2受信部82及び前記送信部80と、前記表示部62と、前記操作部63と、送信信号処理部67Aと、受信信号処理部68Aと、この無線リモコン50A全体を制御するCPU66と、を有している。
送信部80は、前記実施例1と同様に構成され、CPU66の制御により送信信号処理部67Aにて信号処理された送信信号(赤外線パルス)をシステムコントローラ15に赤外線通信によって送信可能である。
送信信号処理部67Aは、CPU66からのデータ(コマンドコード)に応じた赤外線パルスに変換するための処理等を行い送信部80に出力する。
第1受信部81は、システムコントローラ15の第1送信部71から赤外線通信によって送信されたコマンドを含む送信信号を受信可能であり、受信した信号を受信信号処理部68Aに出力する。
第2受信部82は、システムコントローラ15の第2送信部71から赤外線通信によって送信されたコマンドを含む送信信号を受信可能であり、受信した信号を受信信号処理部68Aに出力する。
受信信号処理部68Aは、第1受信部81あるいは第2受信部82によって受信された受信信号に応じて、赤外線パルスの増幅やこの赤外線パルスをデータ(コマンドコード)に変換するためのにコード変換処理を行って前記データをCPU66に出力する。
前記無線リモコン50Aによって受信される前記受信信号あるいは送信される送信信号の具体的な構成が、図17に示されている。図17に示すように、赤外線通信によって送受信される送受信信号は、実施例1と略同様であるが、機器の識別を示す識別コードC1と、機器の動作状態や設定変更内容等の指定された機器固有の情報である固有コードC2と、指定された機器の現在の設定値や設定変更値などの設定情報である分類コードC3とを有して赤外線パルスを構成している。
すなわち、複数の表示した機器があると、コマンドコードは膨大なデータ量になってしまうため、実施例2では、現在設定値や変更設定値等の設定情報を分類コードC2として分割している。
また、無線リモコン50Aにて送信されるコマンドコードの一覧が図18に示されている。この図18に示すコマンドコードは、システムコントローラ15の受信部70によって受信されるコマンドデータであり、例えば“切開出力Up”のコードは“20”、また、“凝固出力Down”の表示コードは“50”となる。
また、システムコントローラ15の第1送信部71によって送信されるコマンドの一覧が図19示されている。この図19に示すコマンドコードは、例えば“気腹圧力”の表示コードは“00”、また、“切開出力”の表示コードは“01”となる。
さらに、システムコントローラ15の第2送信部72によって送信される分類コードC3のコマンドの一覧が図20に示されている。この図20に示すコマンドコードは、例えば現在設定値(変更設定値も含む)が“10”である場合の表示コードは“10”、また、“12”である場合の表示コードは“12”となる。
本実施例の内視鏡外科手術システム1において、前記無線リモコン50AのCPU66と前記システムコントローラ15のCPU45は、前記実施例1と略同様に制御するが、前記システムコントローラ15のCPU45は、無線リモコン50Aに対して送信する際に前記第1送信部71と前記第2送信部72による送信を同時に行うように制御する。
また、無線リモコン50Aは2つの第1、第2受信部81、82を設けているので、無線リモコン50AのCPU66は、これらの受信部81、82によって受信された赤外線パルスを適宜受信信号処理部68Aによって変換処理を行わせ、それぞれのコマンドコードに基づく内容を表示部62に表示させる(図5の表示部62参照)。
その他の作用は、前記実施例1と同様である。
したがって、本実施例によれば、表示したい手術用機器が複数あったとしてもコマンドコードを分割して同時送信できるのでコマンド周波数を複雑にすることなく、設定操作する手術用機器の現在設定値あるいは変更設定値を表示部62に表示することができる。その他の効果は前記実施例1と同様である。
本発明は、以上述べた実施例のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本発明の実施例1に係る内視鏡外科手術システムの全体構成を示す構成図。 図1の内視鏡外科手術システムの各機器の接続関係を示すブロック図。 図1のシステムコントローラと無線リモートコントローラとのそれぞれの外観構成を示す斜視図。 図3の無線リモートコントローラの送信部及び受信部を有する面の外観図。 図3の無線リモートコントローラの表示部及び操作部の構成を示す構成図。 図5の無線リモートコントローラの電気的な構成例を示すブロック図。 システムコントローラと無線リモートコントローラとの間の送受信信号の一例を示す図。 無線リモートコントローラが受信する固有コードのコード表示図。 システムコントローラが受信する固有コードのコード表示図。 無線リモートコントローラのCPUによる設定表示プログラムの一例を示すフローチャート。 システムコントローラのCPUによる設定表示プログラムの一例を示すフローチャート。 無線リモートコントローラのCPUによる設定値変更プログラムの一例を示すフローチャート。 システムコントローラのCPUによる設定値変更プログラムの一例を示すフローチャート。 無線リモートコントローラ及びシステムコントローラによる各種制御を説明するためのタイミングチャート。 本発明の実施例2の内視鏡外科手術システム1内のシステムコントローラと無線リモートコントローラとのそれぞれの外観構成を示す斜視図。 図15の無線リモートコントローラの電気的な構成例を示すブロック図。 システムコントローラと無線リモートコントローラとの間の送受信信号の一例を示す図。 無線リモートコントローラが送信する固有コードのコード表示図。 無線リモートコントローラが受信する固有コードのコード表示図。 無線リモートコントローラが受信する分類コードのコード表示図。
符号の説明
1…内視鏡外科手術システム、
4…第1のトロリー、
5…第2のトロリー、
6…第1のTVカメラ装置、
7…第1の光源装置、
8 モニタ
8…高周波焼灼装置(電気メス)、
9…気腹装置、
10…超音波観測装置、
12…第1のモニタ、
12A…表示パネル、
14…集中操作パネル、
15…システムコントローラ、
16…ライトガイドケーブル、
17…第1の内視鏡、
18…マイク、
19…カメラヘッド、
20…カメラケーブル、
22…気腹チューブ、
23…第2のTVカメラ装置、
24…第2の光源装置、
25…超音波処置装置、
26…VTR、
27…第2のモニタ、
28…砕石装置、
29…中継ユニット、
30…シェーバ、
32…第2の内視鏡、
33…第2のカメラヘッド、
35…システムケーブル、
36…有線リモコン、
38…通信ケーブル、
39…映像ケーブル、
45…CPU、
50…無線リモコン、
51…カメラ、
52…信号処理部、
53…受信部、
54…送信部、
55…別置送受信ユニット、
56…接続コード、
60…送信部、
61…受信部、
62…表示部、
63…操作部、
64、65…設定操作部、
66…CPU、
67…送信信号処理部、
68…受信信号処理部。

Claims (5)

  1. 医療行為に使用される複数の医療機器を制御する制御手段と、この制御手段と赤外線通信を行って前記複数の医療機器を遠隔操作する遠隔操作手段と、を有する制御装置であって、
    前記制御手段は、前記遠隔操作手段から赤外線通信の赤外線パルス信号により送信された前記医療機器の制御情報を受信するとともに、赤外線通信の赤外線パルス信号により前記医療機器の制御情報を前記遠隔操作手段に送信する送受信手段を有し、
    前記遠隔操作手段は、赤外線通信の赤外線パルス信号により前記医療機器の制御情報を前記制御手段の送受信手段に送信するとともに、前記制御手段の送受信手段から赤外線通信の赤外線パルス信号により送信された前記医療機器の制御情報を受信する送受信手段と、前記送受信手段により受信された前記医療機器の制御情報を表示する表示手段とを有していることを特徴とする制御装置。
  2. 前記遠隔操作手段は、前記制御手段の前記送受信手段との双方向の赤外線通信を行うことにより取得した前記複数の医療機器の内、指定した医療機器の現在設定値あるいは設定変更値を表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記遠隔操作手段は、予め設定された医療機器を遠隔操作するための操作部を有し、この操作部が設定時間以上押下された場合に、前記医療機器の現在設定値あるいは設定変更値を取得するための要求コマンドを前記制御手段に送信し、
    前記制御手段は、前記要求コマンドに応答して該当する医療機器の現在設定値あるいは設定変更値を前記遠隔操作手段に送信することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記制御手段の前記送受信手段は、発信周波数の異なる2つの送信部を有して前記医療機器の制御情報をそれぞれ分割して同時に送信するもので、
    前記遠隔操作手段の前記送受信手段は、前記2つの送信部から赤外線通信の赤外線パルスにより送信された前記医療機器の分割した制御情報をそれぞれ受信する2つの受信部を有していることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記制御手段の前記送受信手段は、前記制御手段とは別体に構成されるとともに、長尺の接続線により前記制御手段に接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の制御装置。
JP2005132896A 2005-04-28 2005-04-28 制御装置 Pending JP2006305155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005132896A JP2006305155A (ja) 2005-04-28 2005-04-28 制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005132896A JP2006305155A (ja) 2005-04-28 2005-04-28 制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006305155A true JP2006305155A (ja) 2006-11-09

Family

ID=37472723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005132896A Pending JP2006305155A (ja) 2005-04-28 2005-04-28 制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006305155A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8041220B2 (en) 2008-03-20 2011-10-18 Olympus Medical Systems Corp. Remote control device and remote control system
CN113648051A (zh) * 2021-08-13 2021-11-16 卡本(深圳)医疗器械有限公司 一种基于emc-emi的自适应射频信号数据处理方法及设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8041220B2 (en) 2008-03-20 2011-10-18 Olympus Medical Systems Corp. Remote control device and remote control system
CN113648051A (zh) * 2021-08-13 2021-11-16 卡本(深圳)医疗器械有限公司 一种基于emc-emi的自适应射频信号数据处理方法及设备
CN113648051B (zh) * 2021-08-13 2022-08-02 卡本(深圳)医疗器械有限公司 一种基于emc-emi的自适应射频信号数据处理设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080019393A1 (en) Operation system control apparatus, operation system control method and operation system
JP5465360B2 (ja) 医療システム
JP5484658B2 (ja) 内視鏡装置及び内視鏡画像制御装置
JP4832770B2 (ja) 医療支援システム
JP2005111080A (ja) 手術支援システム
JP2006280804A (ja) 内視鏡システム
JP2009207872A (ja) 医療制御装置及び該システム
WO2013061857A1 (ja) 内視鏡手術システム
JP4880398B2 (ja) 内視鏡診断システム
US10130240B2 (en) Medical system
JP2004275360A (ja) 内視鏡システム
JP6300708B2 (ja) 内視鏡装置及び内視鏡装置の画像伝送方法
JP2005118232A (ja) 手術支援システム
JP2007080094A (ja) アプリケーション起動管理システム
US10993608B2 (en) Endoscope system and control method
JP2006280541A (ja) 電子内視鏡システム
JP2006305155A (ja) 制御装置
JP2001299691A (ja) 内視鏡装置の操作システム
JP2002233535A (ja) 内視鏡手術システム
JP4127769B2 (ja) 医療制御システム
JP2002336184A (ja) 内視鏡システム
JP2006288956A (ja) 手術システム
JP2004165728A (ja) 制御システム
US20040077974A1 (en) Laparoscopic device for sound detection
JP2002336183A (ja) 内視鏡システム