JP2006304380A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広い入力電圧範囲と出力電力範囲でゼロ電圧スイッチングを維持して、スイッチング素子の低損失化を実現する電力変換装置を提供する。
【解決手段】直流電圧を分割する2個以上の分圧コンデンサ11による中間電圧と、高周波トランス13の1次側中間端子との間に配置した共振リアクトル12で、フルブリッジ構成のスイッチング素子のコレクターエミッタ間に接続した共振コンデンサ15a〜15dを充放電する電力変換装置とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池または燃料電池などの直流電力を商用周波数の交流電力に変換して系統に電力を注入する電力変換装置に関するものである。
従来、この種の電力変換装置としては、例えば、高周波トランスの1次側に共振コンデンサとスイッチング素子を配置し、スイッチング素子の電圧波形を共振させてゼロ電圧スイッチング動作を行うと共に、1次インバータが商用2倍周期で正弦波変調を行い、さらに高周波トランスの2次側ではダイオードとコンデンサで高周波成分を整流し、高周波トランスの2次側に配置した2次インバータで極性切換を行うことにより、概ね力率1の正弦波電流を生成している高効率な電力変換装置があった(例えば特許文献1参照)。
図9,10において、第1インバータ1が直流電源2の電力を高周波電力に変換する。これは、第1インバータ1のスイッチング素子3がオンオフを繰り返すことにより実現されるものである。
通常、スイッチング素子3がターンオフする際、コレクタ−エミッタ間に流れる電流が遮断されるため、高周波トランス4に蓄積された励磁エネルギーを共振コンデンサ5との間で充放電することで、スイッチング素子3のコレクタ−エミッタ電圧は図12に示すように共振波形となる。
次に、コレクタ−エミッタ電圧がゼロとなりスイッチング素子3に逆並列で接続されたダイオードに電流が流れている期間にスイッチング素子3をターンオンすることで、ゼロ電圧スイッチングを実現している。
なお、図9において、6は整流手段、7は第2インバータ、8は電力を注入する系統である。
特開2000−32751号公報
しかしながら前記従来の構成では、入力電圧が高い時や出力電力が小さい時など1次インバータを構成するスイッチング素子の導通時間を絞る時は、高周波トランスの励磁エネルギーが小さいことからスイッチング素子のコレクタ−エミッタ電圧の振幅も小さくなり、ゼロ電圧に到達しないため逆並列ダイオードが導通せずスイッチング素子のゼロ電圧スイッチング動作が維持できなくなる。その場合、残留するコレクタ−エミッタ電圧を短絡する動作が必要となり、スイッチング損失が大幅に増加する。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、広い入力電圧範囲と出力電力範囲でゼロ電圧スイッチングを維持して、スイッチング素子の低損失化を実現する電力変換装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の電力変換装置は、直流電圧を分割する2個以上の分圧コンデンサによる中間電圧と、高周波トランスの1次側に配置した中間端子とを共振リアクトルで接続し、直流電源に接続したフルブリッジ構成のスイッチング素子と、各スイッチング素子のコレクターエミッタ間に共振コンデンサを接続した電力変換装置とするものである。
本発明の電力変換装置は、フルブリッジの各アームが位相差180度で動作する時には、分圧コンデンサの中間接続端子と、高周波トランスの1次側に配置した中間端子との電位差が概ねゼロとなり、共振リアクトルに無効電流が流れることはないため、共振リアクトルが有する抵抗による損失発生を抑制しつつゼロ電圧スイッチングを実現し、各アームが位相差180度以下で動作するときは共振リアクトルに電流を流して、共振コンデンサに残留する電荷を引き抜くことで、アームの動作に関わらずゼロ電圧スイッチングを維持する電力変換装置とすることができる。
第1の発明は、直流電圧を分割する2個以上の分圧コンデンサと、1次側に中間端子を有する高周波トランスと、2個のスイッチング素子を直列接続したアームが2個からなるフルブリッジ構成の第1インバータと、各スイッチング素子のコレクタ−エミッタ間にそれぞれ接続した第1から第4の共振コンデンサと、高周波トランス2次側の整流手段と、出力電流を制御する第2インバータとを具備し、分圧コンデンサによる中間電圧と、高周波トランスの中間端子とを共振リアクトルで接続することで、スイッチング素子が各アームの動作に関わらずゼロ電圧スイッチング動作を実現して、装置の高効率化を実現することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、分圧コンデンサと並列に直流分圧抵抗を接続することで、スイッチング動作に伴う分圧コンデンサの充放電による中間電圧の変動を抑えて、各アームが位相差180度で動作するときの共振リアクトル電流の発生を抑制することで、装置の低損失化を図ることができる。
第3の発明は、第1、2のいずれか1つの発明において、分圧コンデンサと並列に接続する直流電圧分圧抵抗値を可変することで、分圧コンデンサの容量バラツキによる直流電圧の中間電圧ずれを最小値に補正することが可能となることから、スイッチング動作における共振リアクトル電流の発生を最小限として、機器のバラツキに対しても高効率な装置を実現することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、共振リアクトル電流検知手段を有し、共振リアクトル電流が最小となるようにスイッチング素子の導通時間を補正することで、各アームが位相差180度で動作するときのコンデンサ容量やスイッチング素子の導通時間などのバラツキによる共振リアクトル電流の発生を防止して、機器の一層の高効率化を実現することができる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明において、各アームに接続した共振コンデンサの容量を異なる値とすることで、1次側に中間端子を有する高周波トランスの複数からなる1次巻線と、2次巻線との結合係数を近づけるようにして、各アームの動作に関わらずにゼロ電圧スイッチング動作範囲を拡大することができる。
第6の発明は、第1〜5のいずれか1つの発明において、高周波トランスの1次側巻線と2次巻線とをそれぞれ幾何学的に対称となる配置として、巻線間の結合係数を等しくし、各アームの動作に関わらず常時ゼロ電圧スイッチングを実現することができる。
第7の発明は、第1〜6のいずれか1つの発明において、高周波トランスにコアギャップを有して磁束漏洩型とすることで、限流チョークを省略することができ、装置の小形化を実現することができる。
第8の発明は、第1〜7のいずれか1つの発明において、高周波トランスの1次巻線と2次巻線との間に磁気遮蔽手段を配置することで、高周波磁界を原因とするノイズをプリント基板を通じて外部へ伝導することを抑制し、電磁環境両立性を有する装置とすることができる。
第9の発明は、第1〜8のいずれか1つの発明の電力変換装置で直流電力を商用周波数の交流電力に変換するようにした燃料電池である。
第10の発明は、第1〜8のいずれか1つの発明の電力変換装置で直流電力を商用周波数の交流電力に変換するようにした太陽電池である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1において、直列接続されたスイッチング素子Q1とQ2、Q3とQ4とが第1インバータ14を構成し、各スイッチング素子Q1〜Q4のコレクタ−エミッタ(またはドレイン−ソース)間にはゼロ電圧スイッチング用の共振コンデンサ15a〜15dが接続されている。
第1インバータ14の出力は高周波トランス13の1次側に接続され、その2次側には整流手段16と、第2インバータ17とが接続され、系統18に連系している。
直流電源は2個の分圧コンデンサ11で電圧が分割され、中間の電圧端子は高周波トランス13の1次側にある中間端子との間に共振リアクトル12を介して接続されている。
以上のように構成された電力変換装置について、図2を参照して以下にその動作、作用を説明する。
Q1とQ4、Q2とQ3とがそれぞれ180度の位相を有して高周波スイッチングすることで、直流入力電源のマイナス側をゼロとしたとき、高周波トランスの1次側(a)点電圧はゼロと直流電圧Vinとを振幅とする高周波電圧となる。
ここで、導通していたスイッチング素子(例えばQ1、Q4)がターンオフする際にそれぞれのスイッチング素子に並列に接続された共振コンデンサ15a,15dは充電され、非道通であったスイッチング素子(ここではQ2、Q3)に並列の共振コンデンサ15b,15cは放電されて逆導通ダイオードが導通したところで、電流は直流入力電源に回生される。
逆導通ダイオードが導通するタイミングでQ2、Q3をターンオンすることで、ゼロ電圧スイッチングが行われる。ここでQ1、Q4が導通する場合とQ2、Q3が交互に導通する双方の期間において、高周波トランス13の1次側の中間端子には直流入力電圧の1/2の電圧が印加されている。
ここで、分圧コンデンサ11で得られる中間電圧は直流入力電圧の1/2であるため、共振リアクトル12の両端に印加される電圧はゼロとなり、本動作において共振リアクトル12には電流は流れない。
一方、出力電力や入力電圧の条件によってはインバータ14を構成するQ1(またはQ2)とQ4(またはQ3)が180度以外の位相差を有してスイッチングする場合があるが、この時高周波トランス13の1次側の中間端子以外が共に直流電源の入力電圧またはゼロ電圧となることで、共振リアクトル12の両端には(Vin−1/2Vin)または(0−1/2Vin)が印加されて共振リアクトル12に電流が流れるため、共振コンデンサ15から十分な電荷を引き抜いて、ゼロ電圧スイッチングを維持している。
以上のように、本実施例の形態においてスイッチング素子が各アームの動作に関わらずゼロ電圧スイッチング動作を実現して、装置の高効率化を実現することができる。
(実施の形態2)
図3において、図1の回路構成と異なるのは、分圧コンデンサ11と並列に直流電圧分圧抵抗19を接続して、その接続部を共振リアクトル12と接続した点である。上記以外の構成要素は第1の実施の形態と同等であり、説明は第1の実施の形態のものを援用する。
以上のように構成された電力変換装置について以下にその動作、作用を説明する。
インバータ14を構成するQ1とQ4、Q2とQ3とがそれぞれ180度の位相を有して高周波スイッチングする際、ゼロ電圧スイッチングが行われており、Q1、Q4が導通する場合とQ2、Q3が交互に導通する双方の期間において、高周波トランス13の1次側の中間端子には直流入力電圧の1/2の電圧が印加されている。
ここで、分圧コンデンサ11と共振リアクトル12と共振コンデンサ15a〜15dとからなる高周波回路に直流電圧分圧抵抗19を含めて、分圧コンデンサ11によって得られる中間電圧のインピーダンスを低下させることで、中間端子における直流入力電圧1/2を維持して共振リアクトル電流の発生レベルを抑制する。
さらに、インバータ14を構成するスイッチング素子Q1(またはQ2)とQ4(またはQ3)が180度以外の位相差を有してスイッチングする場合に、高周波トランス13の1次側の中間端子以外が共に直流電源の入力電圧またはゼロ電圧となることで、共振リアクトル12の両端に(Vin−1/2Vin)または(0−1/2Vin)が印加され、共振リアクトル12に電流が流れることで分圧コンデンサ11を充放電するときでも、直流入力分圧抵抗19によって分圧コンデンサ11のインピーダンスを低下させて中間電圧変動を抑制している。
以上のように、本実施の形態において、スイッチング動作に伴う分圧コンデンサの充放電による中間電圧の変動を抑え、全ての動作に対して、特に各アームが位相差180度で動作するときでも分圧コンデンサによる中間電圧変動を原因とする共振電流の発生を抑制することで、装置の低損失化を図ることができる。
(実施の形態3)
図4において、図3の回路構成と異なるのは、分圧コンデンサ11と並列に抵抗可変手段20を接続して、その接続部を共振リアクトル12と接続した点であり、それ以外の構成要素は第2の実施の形態と同等であり、説明は第2の実施の形態のものを援用する。
以下にその動作、作用を説明する。分圧コンデンサ11と並列に接続された抵抗可変手段20は、分圧コンデンサ11の容量バラツキによる中間電圧のバランスを、補正して直流入力電圧の1/2の電圧を精度良く生成している。
したがって共振リアクトル12の両端に印加される電圧はゼロとなり、Q1とQ4、Q2とQ3とがそれぞれ180度の位相を有して高周波スイッチング動作する際、共振リアクトル12には電流は流れない。
一方、出力電力や入力電圧の条件によってはインバータ14を構成するQ1(またはQ2)とQ4(またはQ3)が180度以外の位相差を有してスイッチングする場合に、高周波トランス13の1次側の中間端子以外が共に直流電源の入力電圧またはゼロ電圧となることで、共振リアクトル12の両端に(Vin−1/2Vin)または(0−1/2Vin)が印加され、共振リアクトル12に電流が流れることで分圧コンデンサ11を充放電する場合に、Q1、Q3が導通するときとQ2、Q4が導通するときの充放電電流が同一になる。
以上のように、本実施の形態においては分圧コンデンサに並列に抵抗可変手段を接続して、コンデンサの容量バラツキに伴う中間電圧の直流入力電圧の1/2からのずれを補正することで、各素子のスイッチング動作時に共振リアクトル電流の発生を最小限として、機器のバラツキに対しても高効率な装置を実現することができる。
(実施の形態4)
図5において、図4の回路構成と異なるのは、共振リアクトル電流検知手段21と、導通時間補正手段22とを配置して、これらから得られる信号を基にインバータ制御手段23とインバータ駆動手段24とで各スイッチング素子の導通時間を補正するようにした点である。上記以外の構成要素は第3の実施の形態と同等であり、説明は第3の実施の形態のものを援用する。
本実施の形態における電力変換装置について、図6を参照して以下にその動作、作用を説明する。
インバータ14を構成するスイッチング素子Q1、Q4の導通と、スイッチング素子Q2、Q3の導通とが交互に行われる場合において、分圧コンデンサ11で得られる中間電圧は抵抗可変手段20によって直流入力電圧の1/2に維持されている。
一方、高周波トランス13の1次側の中間端子にも直流入力電圧の1/2の電圧が印加されるが、高周波トランス13の1次側における各巻線のインダクタンス、各スイッチング素子のゲート容量や導通抵抗および導通電圧、導通時間を原因とする全てのバラツキ要素などで共振リアクトル12の両端に電位差が発生する。このとき分圧コンデンサ11、共振リアクトル12、共振コンデンサ15a〜15dとの間で充放電が発生し、共振リアクトル電流が各スイッチング素子のゼロ電圧スイッチングを実現している。
ここで、共振リアクトル電流検知手段21が検出した電流値は、導通時間補正手段22でゼロ電流に対する誤差を算出し、インバータ制御手段23は誤差電流をゼロにするようにインバータ駆動手段24を通じて、スイッチング素子の駆動時間をQ1、Q4とQ2、Q3との間で変化させる。
特に、高周波トランス13の1次側における各巻線のインダクタンスの違いによって、共振コンデンサの放電電流がアームの上下で異なってしまうため、共振リアクトル電流の振幅に片寄りが発生して、共振リアクトル12を構成するコア(磁性体)が共振リアクトル電流に重畳された直流分で飽和しないように、共振コンデンサ15a〜15dの容量を各アーム間で異なる値としている。
以上のように、本実施の形態においては共振リアクトル電流検知手段を有し、共振リアクトル電流が最小となるようにスイッチング素子の導通時間を補正することで、各アームが位相差180度で動作するときのコンデンサ容量やスイッチング素子の導通時間などのバラツキによる共振リアクトル電流の発生を防止し、共振コンデンサの容量をスイッチング素子間で異なる値とすることで、機器の高効率化と小形化を実現することができる。
(実施の形態5)
図7において、図1の回路構成と異なるのは、高周波トランス13の内部構成として、コア25と1次巻線26と2次巻線27とを図示した点である。上記以外の構成要素は第1の実施の形態と同等であり、説明は第1の実施の形態のものを援用する。
インバータ14の動作によって高周波トランス13の1次巻線26に印加された電圧の変化が、高周波電流を流すことで磁束の変化を発生し、この磁束はコアを介して2次巻線27に接続された負荷に電力を伝達している。
ここで1次巻線26を構成する中間端子と各アーム間の2巻線と、2次巻線との幾何学的な距離が等しくなるように配置して、1次巻線26と2次巻線27の間の結合係数を一致させることで、スイッチング動作で発生する磁束がコアからの磁束の漏れを含めて2次巻線と鎖交する割合が動作に関わらず一致する。
したがって、1次巻線26を構成するターン数の等しい2巻線のインダクタンスが等しくなり、インバータ14の各スイッチング素子の導通時間が同じであれば、異なるスイッチングパターンにおいても高周波トランス13の1次巻線を構成する2巻線に流れる電流は等しくなることから、共振コンデンサ15a〜15bへの充放電電流も等しくなり、ゼロ電圧スイッチングの動作範囲を各スイッチング素子間で等しくしている。
以上のように、本実施の形態においては高周波トランスの1次側巻線と2次巻線とをそれぞれ幾何学的に対称となる配置として、巻線間の結合係数を等しくし、各アームの動作に関わらず常時ゼロ電圧スイッチングを実現することができる。
(実施の形態6)
図8において、図7の高周波トランス13と異なるのは、高周波トランス13のコアにギャップと1次巻線を覆う磁気遮蔽手段29を設ける構成とした点である。上記以外の構成要素は第5の実施の形態と同等であり、説明は第5の実施の形態のものを援用する。
高周波トランス13にはインバータ14によって1次巻線26に印加された電圧とスイッチング素子の導通時間の時間積に比例した1次電流が流れ、電流に比例した磁束を発生させる。
この磁束は高周波トランス13のコア25を介して2次巻線と鎖交するが、1次巻線で発生した磁束の一部はコアギャップ28によって、その一部が2次巻線と鎖交しないため、1次側の電圧や導通時間の変化がそのまま2次側に出力されないことから2次側に配置された負荷に流れる電流を安定させている。
また、1次巻線を磁気遮蔽手段29で覆い、これをアースに接続して磁路を限定することで、1次巻線から発生する磁束のうち2次側に伝達されずに他の部品と結合する磁束を防止することで、ノイズ発生を抑制している。
以上のように、本実施の形態においては高周波トランスにコアギャップを有して磁束漏洩型とすることで、限流チョークを省略することができ、さらにノイズ発生を抑制してフィルタを簡素化することができるため、装置の小形化を実現することができる。
以上説明した電力変換装置は、直流電力を商用周波数の交流電力に変換するように燃料電池、或いは、太陽電池などに応用することができるものである。
以上のように、本発明にかかる電力変換装置は高周波トランスの1次側に中間端子を有し、直流入力電圧を分割した中間電圧との間にリアクトルを接続して、スイッチング素子と並列に接続した共振コンデンサを確実に充放電することで、フルブリッジ構成のインバータに対するゼロ電圧スイッチング動作領域を拡大して、広い範囲で高効率の電力変換を実現することができることから、太陽電池や燃料電池及び風力発電等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1による電力変換装置のブロック図 同電力変換装置の各部動作を示す波形図 本発明の実施の形態2による電力変換装置のブロック図 本発明の実施の形態3による電力変換装置のブロック図 本発明の実施の形態4による電力変換装置のブロック図 同電力変換装置の各部動作を示す波形図 (a)本発明の実施の形態5による電力変換装置のブロック図(b)高周波トランスの概略図 本発明の実施の形態6による高周波トランスの概略図 従来の電力変換装置の接続図 従来の電力変換装置の各部動作を示す波形図
符号の説明
11 分圧コンデンサ
12 共振リアクトル
13 高周波トランス
14 第1インバータ
15a〜15d 共振コンデンサ
16 整流手段
17 第2インバータ
18 系統
19 直流電圧分圧抵抗
20 抵抗可変手段
21 共振リアクトル電流検知手段
22 導通時間補正手段
29 磁気遮蔽手段

Claims (10)

  1. 直流電圧を分割する2個以上の分圧コンデンサと、1次側に中間端子を有する高周波トランスと、2個のスイッチング素子を直列接続したアームが2個からなるフルブリッジ構成の第1インバータと、各スイッチング素子のコレクタ−エミッタ間にそれぞれ接続した第1から第4の共振コンデンサと、高周波トランス2次側の整流手段と、出力電流を制御する第2インバータとを具備し、分圧コンデンサによる中間電圧と高周波トランスの中間端子とを共振リアクトルで接続する電力変換装置。
  2. 分圧コンデンサと並列に直流電圧分圧抵抗を接続する請求項1記載の電力変換装置。
  3. 分圧コンデンサと並列に接続する直流電圧分圧抵抗値を可変する請求項1または2記載の電力変換装置。
  4. 共振リアクトル電流検知手段を有し、共振リアクトル電流が最小となるように各スイッチング素子の導通時間に差を設ける請求項1〜3のいずれか1項記載の電力変換装置。
  5. 第1と第2共振コンデンサの容量を、第3と第4スイッチング素子に対して異なる値とする請求項1〜4のいずれか1項記載の電力変換装置。
  6. 高周波トランスの1次側を2巻線として、各巻線と2次巻線との幾何学的距離を等しくする請求項1〜5のいずれか1項記載の電力変換装置。
  7. 高周波トランスにコアギャップを有して磁束漏洩型とする請求項1〜6のいずれか1項記載の電力変換装置。
  8. 高周波トランスの1次巻線と2次巻線との間に磁気遮蔽手段を配置する請求項1〜7のいずれか1項記載の電力変換装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載の電力変換装置で直流電力を商用周波数の交流電力に変換するようにした燃料電池。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項記載の電力変換装置で直流電力を商用周波数の交流電力に変換するようにした太陽電池。
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