JP2006303758A - VoIP通話システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 VoIP通話への発呼に要する時間を低減でき、利用者にとって使い勝手の良いVoIP通話システムを提供すること。
【解決手段】ISP1a、1b、1cへのデータ通信接続を制御する接続制御サーバ10と、VoIP通話制御手段を備えた携帯電話機5に装着される携帯電話用アダプタ200とからなり、接続制御サーバ10はデータ通信接続の許可情報を記憶し、携帯電話用アダプタ200はアダプタIDを含む登録要求をISP1aの接続制御サーバ10に送信し、ISP1aの接続制御サーバ10は登録要求に含まれるアダプタIDを含む許可情報からなる新規登録要求をISP1b、1cの接続制御サーバ10に送信し、ISP1b、1cの接続制御サーバ10は新規登録要求に含まれる許可情報を記憶し、携帯電話用アダプタ200から受信した許可情報と一致したことを条件にデータ通信接続を許可する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話機に装着することで該携帯電話機に、複数の各IP通信網のアクセスポイントを介してのVoIP(Voice over IP)通話を可能とするVoIP通話システムに関する。
近年、データ通信の高速通信化、いわゆるブロードバンド化により、インターネット等のIPネットワークへの接続速度が高速化してきたことにより、これら高速の接続環境を通じて、音声データを送受することで、これらIPネットワークを通じて通話を実施するVoIP技術が実用化されて普及してきている。
これらVoIPによる通話は、常時接続された定額制の接続環境を経由して通話を行うため、通常の電話回線や携帯電話回線を使用する場合に比較して、低料金の通話を実現できることから、通話料金が比較的高い携帯電話において、これらVoIPを利用できるようにするための携帯電話用アダプタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−135324号公報
しかしながら、特許文献1の携帯電話用アダプタにおいては、これら携帯電話用アダプタを特定の企業の社員等の限られた利用者が、当該企業のIPネットワーク等を利用してVoIP通話を実施する場合においては問題がないものの、これら携帯電話用アダプタを、携帯電話を利用する不特定多数の一般の利用者が、該利用者が所有する携帯電話に装着して、アクセスポイントが設置されている街頭のアクセス可能領域にて利用する場合等においては、個々にIP通信網を運営してインターネット網への接続サービスを実施する複数の各プロバイダのアクセスポイントにおいても、VoIP通話を利用できるようにすることが、利用者の利便性を向上させる上で好ましいが、この場合には、各社のアクセスポイントにおいても、予め許可された利用者または端末のみがアクセスポイントを利用できるようにしており、これら携帯電話用アダプタが接続を許可して良い携帯電話用アダプタであるか否かを、例えば、携帯電話用アダプタを販売する販売機関の管理サーバ等に問い合わせて確認して接続を許可するようにすることが考えられるが、この場合には、管理サーバへの問い合わせが膨大な数となり、これらの確認処理に時間がかかってしまうことで、VoIP通話への発呼に多くの時間を要してしまい、利用者にとって使い難いものとなってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、複数の異なるIPネットワークのアクセスポイントにてVoIP通話を可能とする場合において、接続が許可されるまでの時間や処理負荷を低減することで、VoIP通話への発呼に要する時間を低減でき、利用者にとって使い勝手の良いVoIP通話システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のVoIP通話システムは、
相互にデータ通信が可能に接続された複数の各IP通信網毎に設置され、当該IP通信網の運営機関が運営するアクセスポイントに設置された無線通信装置とデータ通信可能に接続されるとともに、該アクセスポイントを通じての当該IP通信網へのデータ通信接続を制御する接続制御サーバと、
前記無線通信装置との間において無線データ通信を行う無線データ通信手段と、利用者の携帯電話機と通話音声或いは通話音声データの入出力を行う通話音声入出力手段と、該通話音声入出力手段より入力された通話音声或いは通話音声データに基づき、通話先のIPアドレスを含むVoIPパケットを生成して前記無線データ通信手段より通話先に対して送信するとともに、前記無線データ通信手段にて受信した通話先からのVoIPパケットに基づいて前記通話音声入出力手段にて前記携帯電話機に出力される通話音声或いは通話音声データを生成するVoIP通話制御手段と、を備え、前記携帯電話機に装着される携帯電話用アダプタと、
から成るVoIP通話システムにおいて、
前記接続制御サーバは、当該IP通信網へのデータ通信接続を許可するための接続許可情報を記憶する接続許可情報記憶手段を備え、
前記携帯電話用アダプタは、利用者の携帯電話機に装着されたことに基づいて、当該携帯電話用アダプタに固有に付与されたアダプタ識別情報を少なくとも含む登録要求を、所定の運営機関が運営する前記接続制御サーバに送信し、
該登録要求を受信した所定の運営機関が運営する前記接続制御サーバは、当該受信した登録要求に含まれるアダプタ識別情報に対応して管理している接続許可情報を含む更新要求を他のIP通信網毎に設置されている前記接続制御サーバに送信し、
該更新要求を受信した他のIP通信網毎に設置されている前記接続制御サーバは、前記接続許可情報記憶手段に記憶されている接続許可情報を更新要求に含まれる接続許可情報に基づいて更新するとともに、前記アクセスポイントを介して前記携帯電話用アダプタから受信した接続許可情報が該接続許可情報記憶手段に記憶されていることを条件に、当該携帯電話用アダプタのIP通信網へのデータ通信接続を許可することを特徴としている。
この特徴によれば、各IP通信網毎に設置されている接続制御サーバに更新要求が送信されて接続許可情報が更新され、該更新された接続許可情報に基づいて各接続制御サーバにて携帯電話用アダプタの接続が許可されるようになるので、接続が許可されるまでの時間や処理負荷を低減できるのでVoIP通話への発呼に要する時間も低減でき、よって利用者にとって使い勝手の良いVoIP通話システムを提供できる。
本発明の請求項2に記載のVoIP通話システムは、請求項1に記載のVoIP通話システムであって、
前記携帯電話用アダプタは、装着された利用者の携帯電話機の携帯電話番号を取得し、該取得した携帯電話番号を含む登録要求を送信し、
該登録要求を受信した所定の運営機関が運営する前記接続制御サーバは、該登録要求に含まれるアダプタ識別情報と携帯電話番号とを対応付けて管理することを特徴としている。
この特徴によれば、利用者の携帯電話番号が管理されるので、携帯電話用アダプタによりVoIP通話を実施した利用者を特定し易くなるばかりか、例えば、利用者が携帯電話用アダプタを紛失または盗難されても、携帯電話番号が判れば携帯電話用アダプタを再度提供することもできる。
本発明の請求項3に記載のVoIP通話システムは、請求項2に記載のVoIP通話システムであって、
前記登録要求を受信した所定の運営機関が運営する前記接続制御サーバは、受信した登録要求に含まれるアダプタ識別情報と携帯電話番号とから成る接続許可情報を含む更新要求を送信し、
前記携帯電話用アダプタは、当該携帯電話用アダプタに付与されているアダプタ識別情報と、発呼に際して前記携帯電話機から通話先の電話番号とともに出力される当該携帯電話機の携帯電話番号とから成る接続許可情報を、無線データ通信が可能な前記アクセスポイントを介して当該アクセスポイントの運営機関に設置された接続制御サーバに送信することを特徴としている。
この特徴によれば、携帯電話用アダプタを利用者が紛失或いは盗難した場合でも、該利用者が携行する正規の携帯電話機以外の携帯電話機にて、該携帯電話用アダプタが不正に使用されることを防止できるとともに、これら接続許可情報が接続制御サーバにて管理されているので、これら接続許可情報の改竄による不正の発生も低減することができる。
本発明の請求項4に記載のVoIP通話システムは、請求項1〜3のいずれかに記載のVoIP通話システムであって、
前記携帯電話用アダプタは、VoIP通話の通話料金を精算するためのプリペイド価値を記憶するためのプリペイド価値記憶部と、当該携帯電話用アダプタから発呼したVoIP通話の通話代金に相当する大きさのプリペイド価値を前記プリペイド価値記憶部に記憶されているプリペイド価値の大きさから減算更新するプリペイド価値減算更新手段と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、通話先との通話代金に相当する大きさのプリペイド価値が、プリペイド価値記憶部に記憶されているプリペイド価値の大きさから減算更新されて精算されるようになるので、通話料金(代金)の課金コストや回収コストを低減できるばかりか、これらプリペイド価値が記憶された記憶媒体とVoIP通話機能を有する携帯電話用アダプタの双方を利用者が携行する必要がなく、利用者の利便性を向上することもできる。
本発明の請求項5に記載のVoIP通話システムは、請求項4に記載のVoIP通話システムであって、
前記携帯電話用アダプタは、前記プリペイド価値記憶部に記憶されている当該携帯電話用アダプタの販売時点のプリペイド価値の大きさを含む登録要求を前記所定の運営機関が運営する接続制御サーバに送信し、
前記所定の運営機関が運営する接続制御サーバは、各アダプタ識別情報に対応付けて当該アダプタ識別情報から特定される携帯電話用アダプタの前記プリペイド価値記憶部に記憶されている少なくとも当該携帯電話用アダプタの販売時点のプリペイド価値の大きさを管理しており、受信した登録要求に含まれるプリペイド価値の大きさと該受信した登録要求に含まれるアダプタ識別情報に対応して管理しているプリペイド価値の大きさとが一致することを条件として他のIP通信網毎に設置されている前記接続制御サーバに前記更新要求を送信することを特徴としている。
この特徴によれば、携帯電話用アダプタのプリペイド価値記憶部に記憶されているプリペイド価値の大きさが不正に改竄されている場合には、更新要求が各接続制御サーバに送信されないことで、これら接続制御サーバによってデータ通信接続が許可されないようになるので、これら不正なプリペイド価値の大きさのVoIP通話への使用を極力防止することができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本実施例のVoIP通話システムの構成を示す図である。
本実施例のVoIP通話システムは、図1に示すように、オープンIPデータ通信網であるインターネット網3並びに携帯電話機5や一般電話機6との通話を可能とする公衆回線網4とに接続され、本実施例の携帯電話用アダプタ200を販売する販売機関が運営するインターネット接続サービス会社(ISP)1aと、該販売機関以外の企業により運営され、当該販売機関と接続協力契約を結ぶことで接続協力関係にある前記インターネット網3への接続サービスを行う接続協力インターネット接続サービス会社(ISP)1b、1cとを有している。
このISP1aには、インターネット接続サービスを利用する加入者の自宅等に設置され、例えば比較的高速のデータ通信を実施するADSLモデム等の通信装置やVoIP通話装置を有し、接続されているパソコン8とインターネット網上の各種サーバとのデータ通信を可能とするとともに、接続されている電話機6’によるVoIP通話を可能とする複数のVoIPアダプタ7が接続されている。
また、ISP1aや、接続協力ISP1b、1c・・・には、街頭や駅等に設置されて無線LANカード9’を装着(内蔵)したノートパソコン9等をインターネット網に接続するとともに、本実施例の携帯電話用アダプタ200とVoIPパケットを含む無線データ通信を実施するための複数のアクセスポイント2が接続されている。
この本実施例のアクセスポイント2には、前記携帯電話用アダプタ200や無線LANカード9’に内蔵されている後述する無線LANモジュール203との間において無線によるデータ通信を実施するための本発明における無線通信装置となる無線LAN装置2’や、ISP1aや接続協力ISP1b、1c・・・との間において比較的高速のデータ通信を実施する図示しないADSLモデムや光通信モデム等の通信装置が設けられており、前記無線LAN装置2’とデータ通信可能な端末をADSLモデムや光通信モデムを通じてISP1aや接続協力ISP1b、1c・・・に接続する接続機能を有している。
この本実施例のISP1aには、図1に示すように、主として当該ISP1aへの接続を制御する接続制御サーバ10や、前記携帯電話用アダプタ200からの発呼に関する制御処理を行う呼制御サーバ11や、公衆回線網4への接続管理を行うゲートウェイサーバ12が設けられており、これら各サーバ10、11、12がISP1a内において比較的高速のデータ通信が可能に接続されている。
また、ISP1aとインターネット網3を介してデータ通信可能に接続されている接続協力ISP1b、1c・・・にも、ISP1a同様に、インターネット網3への接続を制御する接続制御サーバ10が設けられており、該接続制御サーバ10により利用可能として登録された利用者の無線LANカード9’や携帯電話用アダプタ200のみが当該ISPへの接続が許可されることで、該ISPを通じてインターネット網3に接続された各サーバコンピュータや端末とのデータ通信が可能とされる。
つまり、ISP1a、接続協力ISP1b、1cが個別に形成しているIP通信網は、本発明における相互にデータ通信が可能に接続された複数の各IP通信網を形成している。
ここで、本実施例に用いた接続制御サーバ10について簡潔に説明すると、該接続制御サーバ10には、各携帯電話用アダプタ200のアダプタIDに対応付けて、携帯電話用アダプタ200の記憶部202に記憶されているプリペイド残額と同一のプリペイド残額と、該携帯電話用アダプタ200によるVoIP通話サービスを利用する利用者の携帯電話番号とが対応付けて記憶されており、VoIP通話の発呼時においてこれらアダプタIDと電話番号とが一致することで、呼制御サーバ11への呼制御パケットの送信が許諾される。
次に、本実施例に用いた呼制御サーバ11について簡潔に説明すると、該呼制御サーバ11は、グローバルIPアドレスを介してVoIPパケットを受信可能とされている携帯電話機5、電話機6’に固有に付与された電話番号と、当該グローバルIPアドレスとを対応付けて記憶している。そして、呼制御サーバ11は、グローバルIPアドレスを介してVoIPパケットを発信可能とされている携帯電話機5、電話機6、電話機6’から、これら記憶している携帯電話機5、電話機6’の電話番号への呼出要求(VoIPパケット)を受付けると、該呼び出された携帯電話機5、電話機6’の電話番号に対応付けられたグローバルIPアドレスに呼出要求(VoIPパケット)を中継することでVoIP通話を開始させるための処理を実施する。また、呼制御サーバ11は、VoIP通話を行っている携帯電話機5、電話機6、電話機6’からの終了指示(VoIPパケット)を、当該VoIP通話の通話先の携帯電話機5、電話機6、電話機6’に対して中継することでVoIP通話を終了させるための処理を実施する。
次に、本実施例に用いたゲートウェイサーバ12は、VoIPパケットが送受されるIP通信網と公衆回線網4とを相互接続するためのゲートウェイ機能を有しており、公衆回線網4から例えばVoIPアダプタ7に接続されている電話機6’への通話を接続したり、携帯電話用アダプタ200が装着された携帯電話機5から公衆回線網4に接続されている一般電話機6への通話を接続する。
次に、本実施例において使用される携帯電話機5並びに携帯電話用アダプタ200に関して説明すると、本実施例の携帯電話機5は、図2に示すように、その下方位置に外部インタフェース(I/F)部58を備えており、該外部I/F部58に携帯電話用アダプタ200の接続インタフェース(I/F)部204を接続することで、携帯電話用アダプタ200を携帯電話機5に装着できるようになっている。
まず、本実施例に用いた携帯電話機5は、携帯電話会社(キャリア)の基地局を通じて公衆回線網4との通常の無線による音声通話機能やインターネット網3への接続機能、並びに電子メールの送受信機能に加えて、外部のリーダライタとの非接触近接通信により記憶している電子マネー額を使用可能な非接触ICカード機能を提供するための非接触ICチップ100を内蔵しており、該非接触ICチップ100に記憶されている電子マネー額を各種の取引、例えば乗車料金の精算や、買い物代金の精算等に使用できるお財布機能を備えている。
この本実施例に用いた携帯電話機5の構成について、図3に基づいてより詳細に説明する。図3において、音声入力部51は、マイク65からのアナログ音声信号をディジタル信号、例えばPCMデータに変換するための部位であり、マイクアンプ、フィルタ、A/D変換器等で構成され、通話時における該PCMデータが外部I/F部58を介して携帯電話用アダプタ200に送信音声データとして送信(出力)される。音声出力部52は、受信したディジタル音声信号(携帯電話用アダプタ200からの受信音声データ(PCMデータ)を含む)に基づいてスピーカ66またはイヤレシーバ67を駆動するための部位であり、D/A変換器、フィルタ、スピーカアンプ、等で構成される。ディジタル信号処理部53は、ディジタル音声信号のエンコード、および、ディジタル音声信号へのデコードを行うための部位であり、DSP(Digital Signal Processor)を中心とした畳み込み符号化、スロットインターリーブ、遅延検波、畳み込み復号化、等の各種専用回路で構成される。
また、RF入出力部54は、電話機用アンテナ62を介して携帯電話会社の基地局(図示略)と高周波電波の送受信を行う部位であり、直交変調器、ゲインアンプ、パワーアンプ、ダイバーシティー、ミキサー、IF復調器、アンテナ共用器等で構成される。
前記音声入力部51から入力されてディジタル音声信号に変換された入力音声は、ディジタル信号処理部53により、誤り訂正符号化、インターリーブ、拡散、D/A(Digital/Analog)変換などの処理を行い、その処理により生成した送信ベースバンド信号をRF入出力部54へ送る。そして、該RF入出力部54内の直交変調器は、該送信ベースバンド信号により局部発振信号を変調して送信高周波信号を生成し、さらにその送信高周波信号を増幅した後にアンテナ共用器を通じて電話機用アンテナ62から基地局に送信する。
アンテナ共用器は、送信高周波信号と受信高周波信号とで1本の電話機用アンテナ62を共用するためのものであり、直交変調器により変調された後に増幅された送信高周波信号を電話機用アンテナ62へ送出する機能とともに、該電話機用アンテナ62からの受信高周波信号をRF入出力部54内のIF復調器へ送出する機能を備えたフィルタ回路により構成されている。
電話機用アンテナ62は、基地局との間で無線による高周波信号の送受信を行う。すなわち、前記直交変調器からアンテナ共用器を介して送られてきた送信高周波信号は、当該電話機用アンテナ62から基地局へ送信される。一方、基地局から送信されてきた高周波信号は、当該電話機用アンテナ62にて受信された後、アンテナ共用器を介してIF復調器へ送られる。そして、該IF復調器並びにゲインアンプは、送られてきた受信高周波信号を増幅し、さらに復調処理を行って得られた受信ベースバンド信号をディジタル信号処理部53へ送る。
この受信ベースバンド信号は、該ディジタル信号処理部53において該受信ベースバンド信号のA/D変換、逆拡散、デインターリーブ、誤り訂正等の処理を実施して受信音声ディジタル信号として音声出力部52へ送ることで、該音声出力部52にてD/A変換により受信した通話音声信号が生成、増幅されてスピーカ66またはイヤレシーバ67から出力されることで、無線通話機能が提供される。
なお、受信された信号が通話による音声データではなくて電子メールやインターネット上のウェブページのデータ信号である場合、ディジタル信号処理部53において該受信ベースバンド信号のA/D変換、逆拡散、デインターリーブ、誤り訂正等の処理を実施したデータ信号(パケットデータ)が制御部55に出力されることで、受信データに基づくページやメールが表示部56に表示され、これらページにおける操作内容データ等や送信メールのデータ信号(パケットデータ)が、前述したディジタル音声信号に代えてディジタル信号処理部53に送られることで、音声データと同様にこれら操作内容データ等やインターネット網3上の各サーバコンピュータからのダウンロードデータや送信メールのデータ信号が電話機用アンテナ62から基地局へ送信されることでインターネット接続機能や電子メール機能が形成されている。
また、制御部55は、携帯電話機5としての各種機能を各種のプログラムを実行することで実現するための部位であり、これら各種のプログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU;Central Processing Unit)等で構成されている。この制御部55には、図3に示すように、各種の情報を表示するための表示部56(図2参照)や、携行者が各種の情報を入力するための操作部57や、制御部55にて実行される各種の機能を提供するための各種プログラムや当該携帯電話機5の電話番号等の設定データを記憶するためのメモリ部60や、その時点の時間情報や日付や曜日等のカレンダ情報等を出力するリアルタイムクロック(RTC)61や、本実施例の携帯電話用アダプタ200をはじめとする外部のデータ処理装置との間でシリアルデータ通信を行うための外部I/F(インタフェース)部58や、バッテリ電源を元に各ブロックに必要な動作電力を供給するための電源部59や、電話やメールの着信を振動により報知するためのバイブレータ部63や、電話やメールの着信を知らせたり、充電時のインジケータとして使用される発光ダイオード(以下、LED)部64が接続され、これら各部の動作制御を制御部55が実施できるようになっており、例えば、操作部57から入力される操作信号に応じた処理、表示部56への表示信号処理、LED部64やバイブレータ部63を動作させるための動作制御信号の生成、メモリ部60の書き込み或いは読み出しなどの各種制御や信号処理を行う。
メモリ部60は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などからなる。ROMは、当該携帯電話機5の基本的な機能を実現するためのプログラムや初期設定値や当該携帯電話機5に固有に付与された端末IDや電話番号が記憶されている。RAMは、制御部55のCPUが作業領域として使用し、制御部55を成すCPUのプログラム実行中において必要に応じて計算途中のデータなどを記憶したり、他の各部と送受信するデータを一時的に記憶する。EEPROMは、不揮発性メモリであって、非接触ICチップ100に記憶されている電子マネー額をチャージしたり使用したりするための電子マネーアプリケーションプログラムや、電子メールの送受信やブラウザ機能等を提供する各種のアプリケーションプログラム、電話番号や電子メールアドレス及びそれに対応した氏名、名称などの情報からなる電話帳データ、送受信された電子メールデータ、スケジュール帳データ、発着信の通信履歴データ、メモ帳データ、利用者によりカスタマイズされた設定データ等の各種のデータを記憶する。
外部I/F部58は、通信インタフェース回路、コネクタ等で構成され、該外部I/F部58に携帯電話用アダプタ200の接続I/F部204が接続されることで、携帯電話機5と携帯電話用アダプタ200とがシリアルデータ通信にて通話音声データ等の各種のデータの送受が可能とされている。電源部59はバッテリへの充電回路、過電流過電圧保護回路、等で構成される。表示部56はユーザに対して表示情報を提供する部位であり、LCDドライバ、LCD表示デバイス、等で構成される。
操作部57は、電話番号やアルファベット、仮名文字、記号、絵文字等の入力に使用されるボタンや、画面上でカーソルを移動させたりメニュー項目の選択等に使用される回転機能及びプッシュボタン機能を備えたジョグダイヤル等の操作子、電話の発着信、電源オン/オフなど、ユーザにより操作される各種のキーやボタン、ダイヤルからなる。なお、カーソル操作やメニュー項目の選択等に使用される操作子はジョグダイヤルに限定されないことは言うまでもない。
また、本実施例の制御部55は、図3に示すように、携帯電話機5に内蔵されている前記非接触ICチップ100に接続されており、該非接触ICチップ100に記憶されている各種データにアクセスしたり、更には、該非接触ICチップ100を介して、該非接触ICチップ100が有する近接距離での無線通信機能にて通信可能な店舗や各種施設に設置された図示しないリーダ/ライタや、自動改札機やPOS端末等のリーダ/ライタとのデータ通信を実施できるようになっている。
本実施例に用いた非接触ICチップ100としては、実用化されているモバイルFiliCa ICチップ(ソニー(株)製商品名)を好適に使用することができ、その構成は、図3に示すように、主に、アナログ部102と、ディジタル制御部103と、本発明における電子マネー額記憶部であるメモリ104と、接続インタフェース105とで構成されており、該アナログ部102にはアンテナ部101が接続され、これらアンテナ部101は、例えば携帯電話機5の筐体内部に配設される。
アンテナ部101は、図示しないリーダ/ライタとの間で電磁波による非接触データの送受信を行う。アナログ部102は、検波、変復調、クロック抽出など、アンテナ部101から送受信されるアナログ信号の処理を行う。
ディジタル制御部103は、送受信データの処理やその他、非接触ICチップ100内の動作やメモリ104の記憶データへのアクセスを統括的にコントロールする。ディジタル制御部103は、アドレス可能なメモリ104をローカルに接続しており、該メモリ104の記憶領域内に電子マネー額を格納したり、ディジタル制御部103が実行するアクセス権管理や認証処理等のプログラム・コードをロードしたり、制御部55において実行中の各アプリケーションの作業データや出力データを保存するために使用することができ、これらのメモリ104は、共通領域とフリー領域とに分かれており、共通領域に関しては、該共通領域を管理する管理機関である管理会社により管理されていて、該共通領域に記憶される各提供会社から提供されるアプリケーションや種々のデータを記憶する記憶領域や、該記憶領域に記憶されている各種のデータへのアクセス権が管理会社により管理されることで、各サービス提供者の記憶領域におけるデータのセキュリティが確保されるようになっている。
接続インタフェース105は、図示しないリーダ/ライタとの間の非接触通信インタフェースとは相違するインタフェース・プロトコルにより、ディジタル制御部103が制御部55と接続するための機能モジュールである。つまり、メモリ104に記憶されている各種のデータは、ディジタル制御部103並びに接続インタフェース105を経由して、制御部55に転送されるので、制御部55にて実施される各アプリケーションのメモリ104へのアクセスがディジタル制御部103にて一元的に管理されており、該メモリ104に記憶されている電子マネー額は、当該電子マネー額へのアクセスが許諾された電子マネーアプリケーションプログラムによってのみ電子マネー額の減算更新による精算が可能とされている。
次に、本実施例に用いた携帯電話用アダプタ200について説明すると、携帯電話用アダプタ200は、携帯電話機5にVoIP通話機能を付加するための通信アダプタであり、これらVoIP通話機能を提供するために、該携帯電話用アダプタ200内には、図3に示すように、当該携帯電話用アダプタ200が装着される携帯電話機5と通話音声データとなるPCMデータの送受による入出力を行う本発明における通話音声入出力手段となる接続I/F部204に加えて、ISP1aや、各接続協力ISP1b、1c・・・に設置されている前述の各アクセスポイント2との間において無線データ通信を行う本発明における無線データ通信手段となる無線LANモジュール203や、後述する制御部201が実施するVoIP通話機能を提供するための各種処理内容が記述された制御プログラムをはじめとする各種のデータを記憶する記憶部202や、該記憶部202や前記無線LANモジュール203や前記接続I/F部204に接続されて前記制御プログラムに基づいて携帯電話用アダプタ200の動作を制御してVoIP通話機能を提供する制御部201と、これら携帯電話用アダプタ200を構成する各部に動作電力を供給する電源部206とが設けられている。
本実施例の携帯電話用アダプタ200に用いた接続I/F部204は、携帯電話機5に設けられた前述の外部I/F部58とシリアルデータ通信を行う通信インタフェース回路やコネクタ等で構成され、該シリアルデータ通信により携帯電話機5から、前記音声入力部51においてA/D変換されたPCMデータを送信音声として受信(入力)するとともに、通話先から送信されてくるVoIPパケットに含まれる圧縮音声データをデコードしたPCMデータを受信音声として携帯電話機5に対して送信(出力)する。
本実施例の携帯電話用アダプタ200に用いた記憶部202には、前述の制御プログラムとともに、図3に示すように、当該携帯電話用アダプタ200に固有に付与されたアダプタ識別情報であるアダプタIDや、VoIP通話の通話代金の精算に使用される本発明におけるプリペイド価値となるプリペイド残額や、当該携帯電話用アダプタ200が最初に装着された当該携帯電話用アダプタ200が対応する携帯電話機5の携帯電話番号(対応携帯電話番号)や、各種(送信先がIP電話を示す電話番号、一般電話を示す電話番号、携帯電話番号等)の電話番号に対応付けて発呼に必要となる課金単位金額が記憶されている課金単位金額テーブルが記憶されている。
つまりは、該記憶部202においてVoIP通話の通話料金を精算するためのプリペイド価値となるプリペイド残額が記憶されており、該記憶部202によって本発明におけるプリペイド価値記憶部が形成されている。
本実施例の携帯電話用アダプタ200に用いた無線LANモジュール203は、ISMバンドである2.4GHz帯におけるスペクトラム拡散通信方式にてアクセスポイント2とデータ通信を行う部位であり、これら無線LANモジュール203としては、無線LAN規格であるIEEE802.11bに準拠したもので、小型で低消費電力のものを好適に使用することができる。
また、本実施例の携帯電話用アダプタ200に用いた制御部201は、前記無線LANモジュール203を介してアクセスポイント2との間においてVoIPパケットの送受を行うことでVoIP通話を可能とするためのものであり、DSP部205が統合された制御マイコン(MPU)にて構成されている。
このDSP部205には、携帯電話機5からの送信音声データ(PCMデータ)を所定の符号化音声データにエンコードして圧縮するとともに、通話先から送信されてくるVoIPパケットに含まれる圧縮音声データをPCMデータにデコードするコーデック機能が搭載されている。尚、本実施例では、これら音声符号化の方式として、VoIP通話用のコーデックとして多く利用されていることから、ITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication sector )の標準規格であるG.729(CS−ACELP)を使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、該G.729(CS−ACELP)以外のコーデックを使用しても良いし、或いは、十分な速度の通信速度が確保できる通信環境であれば、これらコーデックを使用して音声データをエンコードすることなく、PCMデータをVoIPパケットに直接格納するようにしても良い。
この本実施例の制御部201は、前記携帯電話機5からの送信音声データ(PCMデータ)をDSP部205にてエンコードし、該エンコードした送信音声データを含む所定形式のVoIPパケットを生成して無線LANモジュール203並びにアクセスポイント2を介して通話先へ送信するとともに、該アクセスポイント2並びに無線LANモジュール203を介して通話先から送信されてくるVoIPパケットから受信音声データ(圧縮データ)を抽出し、該受信音声データ(圧縮データ)をDSP部205にてデコードして受信音声データ(PCMデータ)として携帯電話機5へ、接続I/F部204から送信(出力)する。
つまりは、本実施例の制御部201において、接続I/F部204より入力された送信音声データ(PCMデータ)に基づき、DSP部205にてエンコードされた送信音声データ(圧縮データ)並びに後述するように呼制御サーバ11から通知された通話先のIPアドレスとを含むVoIPパケットを生成して前記無線データ通信手段となる無線LANモジュール203より通話先に対して送信するとともに、接続I/F部204より携帯電話機5に出力される受信音声データ(PCMデータ)を、該無線LANモジュール203にて受信した通話先からのVoIPパケットに基づいて、該VoIPパケットに含まれる受信音声データ(圧縮データ)をデコードして生成しており、該制御部201によって本発明におけるVoIP通話制御手段が形成されている。
また、本実施例の携帯電話用アダプタ200に用いた電源部206は、小型のリチウムイオン二次電池が使用されており、前記接続I/F部204に図示しない充電器を接続することで、該充電器から供給される電力により充電されるとともに、これら電源部206の電力の残量が少ない時には、不足する電力の供給を前記接続I/F部204に接続された携帯電話機5から受けて携帯電話用アダプタ200の各部に供給するとともに、逆に、携帯電話機5に対しても、電源部206の電力を供給することができるようになっており、当該携帯電話用アダプタ200の装着時においては、携帯電話機5の電源部59と該携帯電話用アダプタ200の電源部206とが協調して電力を各部に供給できるようになっている。
これら本実施例の携帯電話用アダプタ200は、ISP1aを運営する販売機関により携帯電話機5を所有している一般の利用者に対して販売される。この際、携帯電話用アダプタ200の記憶部202には、プリペイド残額として、例えば1000円、5000円、10000円等のように、複数種類のプリペイド残額が記憶されており、該記憶されたプリペイド残額に応じた金額にて利用者に販売される。尚、このプリペイド残額として、例えば、10000円の購入金額であれば、プリペイド残額として10500円を記憶する等のように、プレミアムを付加したものとしても良い。
これら携帯電話用アダプタ200を購入した利用者は、購入した携帯電話用アダプタ200を自身が携行している携帯電話機5に装着する。このように、携帯電話用アダプタ200が携帯電話機5に初めて装着された場合には、該携帯電話機5への装着に応じて制御部201が起動して、図5に示す処理が実施される。
具体的には、該携帯電話機5への装着に応じて携帯電話機5との接続がS0において検知されてS1に進み、記憶部55に既に対応携帯電話番号の記憶があるか否かを判定する。
この判定において対応携帯電話番号の記憶があるとの判定結果である場合には、携帯電話用アダプタ200が初めて装着されたのではなく、2回目以降の装着であると判断してS7に進みVoIPアダプタメニューページを携帯電話機5(制御部55)に送信する一方、対応携帯電話番号の記憶がない場合には、初めての装着であると判断してS2に進み、無線LANモジュール203においてISP1aのアクセスポイント2との通信が可能であるか否かを確認する。
本実施例では、図6に示すように、例えば、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)やUPnP(Universal Plug&Playプロトコル)を利用して、携帯電話用アダプタ200の無線LANモジュール203とISP1aのアクセスポイント2との通信が可能に構成される。
そして、該確認においてISP1aのアクセスポイント2との通信が可能ではない場合にはS6に進んで、アクセスポイント2との通信が不能で利用登録ができないことを報知するエラーメッセージを含む、携帯電話機5において表示可能とされた、例えばC−HTML形式のエラーメッセージページを携帯電話機5(制御部55)に送信することで表示部56に表示させた後、処理を終了する一方、ISP1aのアクセスポイント2との通信が可能である場合にはS3に進んで、接続された携帯電話機5の制御部55に対して携帯電話番号出力要求を送信して、前述のメモリ部60に記憶されている携帯電話機5の電話番号を取得する。
そしてS4に進んで、該取得した電話番号を対応携帯電話番号として記憶部202に記憶するとともに、該取得した電話番号と記憶部202に記憶されている当該携帯電話用アダプタ200のアダプタID並びにプリペイド残額とを含む登録要求を、図6に示すように、ISP1aの接続制御サーバ10に対して送信する登録処理を実施する。
つまり、本実施例の携帯電話用アダプタ200は、利用者の携帯電話機5に装着されたことに基づいて、当該携帯電話用アダプタ200に固有に付与されたアダプタ識別情報(アダプタID)を少なくとも含む登録要求を、所定の運営機関(ISP1a)が運営する前記接続制御サーバ10に送信しており、本発明の請求項1における接続制御サーバを形成する。
つまり、本実施例の携帯電話用アダプタ200は、装着された利用者の携帯電話機5の携帯電話番号を取得し、該取得した携帯電話番号を含む登録要求を送信しており、本発明の請求項2における携帯電話用アダプタに該当する。
つまり、本実施例の携帯電話用アダプタ200は、前記プリペイド価値記憶部(記憶部202)に記憶されている当該携帯電話用アダプタ200の販売時点(携帯電話用アダプタ200が携帯電話機5に初めて装着されたとき)のプリペイド価値の大きさを含む登録要求を前記所定の運営機関(ISP1a)が運営する接続制御サーバ10に送信しており、本発明の請求項5における携帯電話用アダプタに該当する。
この登録要求の受信に応じて接続制御サーバ10は、図6に示すように、受信した登録要求に含まれるアダプタIDに対応付けて、任意の携帯電話番号が登録されているか否かを判定し、いずれの携帯電話番号も登録されていないと判定した場合には、初回の接続であるとして、初期登録処理を行う。
ここで、接続制御サーバ10が行う初期登録処理について説明すると、接続制御サーバ10は、受信した登録要求に含まれるアダプタIDが登録されているか否かを確認するとともに、該アダプタIDが登録されている場合には当該アダプタIDに対応して記憶されているプリペイド残額が受信した登録要求に含まれているプリペイド残額と同一であるか否かを照合し、該照合結果が一致している場合において、受信した登録要求に含まれる電話番号を、当該アダプタIDに対応付けて予め登録されている販売時点のプリペイド残額とともに記憶部(図示略)に記憶する。その後、接続制御サーバ10は、記憶した登録要求に含まれるアダプタIDと、該登録要求に含まれる電話番号とからなる新規登録要求を、接続協力ISP1b、1cに対して送信して、当該アダプタIDに対応付けて電話番号を登録させる。尚、アダプタIDが登録されていない場合や、プリペイド残額が一致しない場合には、電話番号が記憶されることなく登録エラーが返信される。
つまり、登録要求を受信した所定の運営機関(ISP1a)が運営する本実施例の接続制御サーバ10は、当該受信した登録要求に含まれるアダプタ識別情報(アダプタID)に対応して管理している接続許可情報(アダプタID、携帯電話用アダプタ200が初めて装着された携帯電話機5の電話番号)を含む更新要求(新規登録要求)を他のIP通信網毎(ISP1b、1c)に設置されている前記接続制御サーバ10に送信しており、本発明の請求項1における接続制御サーバを形成する。
つまり、登録要求を受信した所定の運営機関(ISP1a)が運営する本実施例の接続制御サーバ10は、該登録要求に含まれるアダプタ識別情報(アダプタID)と携帯電話番号とを対応付けて管理しており、本発明の請求項2における接続制御サーバを形成する。
つまり、登録要求を受信した所定の運営機関(ISP1a)が運営する本実施例の接続制御サーバ10は、受信した登録要求に含まれるアダプタ識別情報(アダプタID)と携帯電話番号とから成る接続許可情報を含む更新要求(新規登録要求)を送信しており、本発明の請求項3における接続制御サーバを形成する。
つまり、所定の運営機関(ISP1a)が運営する本実施例の接続制御サーバ10は、各アダプタ識別情報(アダプタID)に対応付けて当該アダプタ識別情報から特定される携帯電話用アダプタ200の前記プリペイド価値記憶部(記憶部202)に記憶されている少なくとも当該携帯電話用アダプタの販売時点のプリペイド価値の大きさ(プリペイド残額)を管理しており、受信した登録要求に含まれるプリペイド価値の大きさと該受信した登録要求に含まれるアダプタ識別情報に対応して管理しているプリペイド価値の大きさとが一致することを条件として他のIP通信網(ISP1b、1c)毎に設置されている前記接続制御サーバ10に前記更新要求(新規登録要求)を送信しており、本発明の請求項5における接続制御サーバを形成する。
この登録完了の受信はS5において検知されてS7に進み、図4(a)に示すように、記憶部202に記憶されているその時点のプリペイド残額の情報を含む携帯電話機5において表示可能とされたVoIPアダプタメニューページを携帯電話機5(制御部55)に送信するメニューページ送信処理を実施することで表示部56に表示させた後、S8〜S10の各ステップを巡回することで、携帯電話機5において「チャージ」メニュー、VoIP発呼優先の「設定する」メニュー、通常通話発呼優先の「設定しない」メニューのいずれかのメニュー操作を受付けたことを示すデータの受信待ち状態に移行する。
このように表示部56に表示されているVoIPアダプタメニューページにおいて、利用者が、携帯電話機5における基地局を介しての通常通話に対してVoIP通話への発呼を優先的に実施したい場合には「設定する」メニューを選択入力することで、該「設定する」メニュー操作を受付けたことを示すデータが携帯電話機5から送信されることで、該データの受信がS9にて検知されてS12に進み、VoIP通話への発呼を優先とする優先設定処理を実施する。
この優先設定処理において制御部201は、具体的に、前記携帯電話機5(制御部55)に対して、操作部57にて利用者から受付けた通話先の電話番号への発呼を基地局に対して実施する以前に、該通話先の電話番号と自己の電話番号とを当該携帯電話用アダプタ200に出力させる設定を実施することを要求する優先出力設定要求を送信する。
この優先出力設定要求を受信した携帯電話機5の制御部55は、メモリ部60に記憶されている設定データを、携帯電話用アダプタ200に優先発呼するように更新し、更新完了を返信する。この更新完了を受けて制御部201は図4(b)に示すように、VoIP通話が優先設定されたことを示すメッセージを含む設定完了ページを接続されている携帯電話機5(制御部55)に送信して該設定完了ページを所定時間に亘り表示部56に表示させた後、優先設定処理を終了する。
尚、前述の優先設定処理によりVoIP通話への発呼を優先とするように設定データが更新されたことにより、携帯電話機5の制御部55は、表示部56に表示する通常画面上に、VoIP通話への発呼が優先設定されていることを示すアイコンを表示して、VoIP通話への発呼が優先設定されていることを利用者に対して報知する。
これに対し、利用者が携帯電話機5における基地局を介しての通常通話を優先して実施したい場合には、「設定しない」メニューを選択入力することで、該「設定しない」メニュー操作を受付けたことを示すデータが携帯電話機5から送信されることで、該データの受信がS10にて検知されることに基づいて当該処理を終了する。
つまり、本実施例の携帯電話機5にて表示されるVoIPアダプタメニューページにおいて、VoIP通話への発呼と携帯電話機5による通常通話への発呼のいずれの発呼を優先的に実施するかを利用者から受付けており、該携帯電話機5によって本発明における優先設定受付け手段が形成されており、このようにすることは、携帯電話機5の表示部56や操作部57を使用することで、利用者が設定を実施し易くなることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これらVoIP通話への優先発呼を設定するための専用の設定スイッチを携帯電話用アダプタ200に設けるようにしても良い。
また、本実施例のVoIPアダプタメニューページは、図5に示すように、携帯電話用アダプタ200が携帯電話機5に装着されて携帯電話機5と接続されたことが検知される毎に該接続された携帯電話機5に送信されて表示されるようになっており、利用者が該VoIPアダプタメニューページに表示されているプリペイド残額が少なくなっており、該プリペイド残額に携帯電話機5の電子マネー額を使用してチャージを実施したい場合には、VoIPアダプタメニューページにおける「チャージ」メニューを選択入力すれば良い。
この「チャージ」メニューを選択入力することで、該「チャージ」メニュー操作を受付けたことを示すデータが携帯電話機5から送信されることで、該データの受信がS8にて検知されてS11に進み、携帯電話機5の非接触ICチップ100のメモリ104に記憶されている電子マネー額を使用したプリペイド残額へのチャージ処理を実施する。
このチャージ処理において制御部201は、具体的に、携帯電話機5(制御部55)に対して、電子マネー額出力要求を送信して、携帯電話機5のメモリ104に記憶されているその時点の電子マネー額を取得する。
この電子マネー額出力要求の受信に応じて制御部55は、メモリ部60に記憶されている電子マネーアプリケーションプログラムを起動して、該起動した電子マネーアプリケーションプログラムによりメモリ104に記憶されている電子マネー額にアクセスして電子マネー額を読み出し、該読み出した電子マネー額を携帯電話用アダプタ200(制御部201)に返信する。
この電子マネー額の返信を受けて制御部201は、該電子マネー額を含む図4(d)に示すチャージ金額受付けページを生成して携帯電話機5(制御部55)に送信して表示部56に表示させることで、チャージ金額の受付けを携帯電話機5(制御部55)において実施させる。
利用者は、このチャージ金額受付けページにてチャージに使用することのできる電子マネー額を確認した後、該電子マネー額の範囲内で、チャージしたい所望の金額を操作部57から入力した後、「実行」メニューを選択入力する。尚、チャージ処理を中止したいときは「キャンセル」メニューを選択入力すれば良い。
この「実行」メニューの選択入力により、チャージ金額受付けページにて入力されたチャージ金額を含むデータが携帯電話用アダプタ200(制御部201)に送信されることで、該制御部201は、受信したチャージ金額が電子マネー額以下であるか、つまり、電子マネー額の範囲内の金額であるかを判定し、電子マネー額の範囲内の金額であることを条件として該チャージ金額の決済要求を、制御部55にて起動されている電子マネーアプリケーションプログラムに対して送信する。
この決済要求の受信に応じて電子マネーアプリケーションプログラム(制御部55)は、受信した決済要求に含まれるチャージ金額をメモリ104に記憶されている電子マネー額から減算更新して精算するとともに、当該電子マネーを提供する電子マネー会社に固有に付与されている電子マネー会社IDを含む決済完了通知を携帯電話用アダプタ200(制御部201)に送信する。
この決済完了通知の受信に応じて制御部201は、前述したチャージ金額を記憶部202に記憶されているプリペイド残額に加算更新するとともに、加算更新後に新たなプリペイド残額を含む図4(e)に示すチャージ完了ページを携帯電話機5に送信して表示部56に表示させて、チャージ後のプリペイド残額とチャージが完了したことを利用者に報知する一方、受信した決済完了通知に含まれる電子マネー会社IDとチャージ金額とアダプタIDとを含むチャージ通知を、ISP1aの接続制御サーバ10に送信することで、該接続制御サーバ10においてアダプタIDに対応して記憶・管理されているプリペイド残額にチャージ金額に相当するプリペイド残額が加算更新されるとともに、該電子マネー会社IDとチャージ金額とがチャージ履歴として記憶され、該チャージ履歴に基づいて、チャージ金額が電子マネー会社IDから特定される電子マネー会社に対して販売機関から所定期間毎に請求が実施される。
そして、該チャージ完了ページにおける「確認」メニューを利用者が選択入力することで、該「確認」メニュー操作を受付けたことを示すデータが携帯電話機5から送信されることにより、該新たなプリペイド残額を含む図4(a)に示すVoIPアダプタメニューページを携帯電話機5に送信して表示部56に表示させる。
このように本実施例の制御部201が実施するチャージ処理においては、電子マネー額記憶部となるメモリ104に記憶されている電子マネー額の範囲内の所定額となる利用者から受付けたチャージ額に相当する大きさのプリペイド価値となるプリペイド残額を、プリペイド価値記憶部となる記憶部202に記憶されているプリペイド残額に加算更新しており、該チャージ処理を実施する制御部201によってプリペイド価値加算更新手段が形成されている。
尚、本実施例では、チャージ金額を利用者より受付けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらチャージ金額を所定額、例えば一律の1000円として、利用者から受付けることなく該チャージ金額をプリペイド残額に加算更新するようにしても良い。
次に、ISP1a、もしくは、接続協力ISP1b、1cのアクセスポイント2の通信エリアにおいて、携帯電話用アダプタ200を購入した利用者が、購入した携帯電話用アダプタ200を自身が携行している携帯電話機5に装着したときの処理の流れについて、図7に基づいて説明する。
まず、前提として、ISP1aの接続制御サーバ10は、当該携帯電話用アダプタ200のアダプタIDに対応付けて、該携帯電話用アダプタ200が初めて装着された携帯電話機5の電話番号とを記憶部(図示略)に記憶している。
また、前述のように、ISP1b、1cの接続制御サーバ10は、ISP1aの接続制御サーバ10から送信される当該携帯電話用アダプタ200のアダプタIDと当該携帯電話機5の電話番号とを含む新規登録要求を受信に基づいて、当該携帯電話用アダプタ200のアダプタIDに対応付けて、該携帯電話用アダプタ200が初めて装着された携帯電話機5の電話番号とを記憶部(図示略)に記憶している。
この状態で、利用者が、携帯電話用アダプタ200を自身が携行している携帯電話機5に装着すると、携帯電話用アダプタ200(制御部201)から接続許可要求がISP1a、1b、1cの接続制御サーバ10に送信される。該接続制御サーバ10は、受信した接続許可要求に含まれるアダプタIDに対応付けて、該接続許可要求に含まれる電話番号が、記憶部(図示略)に登録されているか否かを確認するとともに、登録されていると確認した場合には、接続許可要求の送信元の携帯電話用アダプタ200(制御部201)から送信されてくるIPパケットを通過可能に設定する。また、登録されていないと確認した場合には、接続許可要求の送信元の携帯電話用アダプタ200(制御部201)から送信されてくるIPパケットを通過不可能に設定する。
尚、接続許可要求の送信元の携帯電話用アダプタ200(制御部201)から送信されてくるIPパケットを通過可能/通過不可能に設定するとは、例えば、ISP1a、1b、1cのアクセスポイント2とインターネット網3との間を接続するルータ機能を有する機器に対して、携帯電話用アダプタ200が内蔵する無線LANモジュール203に変更困難に固有に付与される無線LANモジュール203の識別情報としてのMAC(Media Access Control)アドレスから送信されてくるIPパケットを通過させる/通過させないための設定を適用することである。
つまり、本実施例の接続制御サーバ10の記憶部(図示略)は、当該IP通信網(ISP1a、1b、1c)へのデータ通信接続を許可するための接続許可情報(アダプタID、携帯電話用アダプタ200が初めて装着された携帯電話機5の電話番号)を記憶しており、本発明の接続許可情報記憶手段を形成する。
つまり、更新要求(新規登録要求)を受信した他のIP通信網毎(ISP1b、1c)に設置されている本実施例の接続制御サーバ10は、前記接続許可情報記憶手段(接続制御サーバ10の記憶部(図示略))に記憶されている接続許可情報(アダプタID、携帯電話用アダプタ200が初めて装着された携帯電話機5の電話番号)を更新要求に含まれる接続許可情報に基づいて更新するとともに、前記アクセスポイント2を介して前記携帯電話用アダプタ200から受信した接続許可情報が該接続許可情報記憶手段に記憶されていることを条件に、当該携帯電話用アダプタのIP通信網へのデータ通信接続を許可しており、本発明の請求項1における接続制御サーバを形成する。
つまり、本実施例の携帯電話用アダプタ200は、当該携帯電話用アダプタ200に付与されているアダプタ識別情報(アダプタID)と、発呼に際して(事前に)前記携帯電話機5から通話先の電話番号とともに出力される当該携帯電話機5の携帯電話番号とから成る接続許可情報を、無線データ通信が可能な前記アクセスポイント2を介して当該アクセスポイント2の運営機関(ISP1a、1b、1c)に設置された接続制御サーバ10に送信しており、本発明の請求項3における携帯電話用アダプタを形成する。
以下、本実施例のVoIP通話システムによりVoIP通話が実施される流れを、図8及び図9に基づいて以下に説明する。
まず、電話をかけたい場合に利用者は、通常における携帯電話機5の発呼の場合と同様に、操作部57を操作して電話番号を入力するか或いは、アドレス帳や着信或いは発呼履歴から発呼先の電話番号を選択した後、発呼ボタンを操作(発呼操作)する。
この発呼ボタンの操作により制御部55は、入力または選択された発呼先の電話番号と自己の携帯電話番号とを含む発呼要求を携帯電話用アダプタ200(制御部201)に送信する。
この発呼要求の受信に応じて制御部201は、該受信した発呼要求に含まれる携帯電話番号と記憶部202に記憶している対応携帯電話番号とが一致するか否かを判定するとともに、該受信した発呼要求に含まれる発呼先の電話番号が該当する課金単位金額を、例えば、発呼先の電話番号が0335…であるように、発呼先が公衆回線網4に接続されている一般電話の電話番号である場合には、これら電話番号の先頭の所定桁数の数値に対応して課金単位金額テーブルに記憶されている課金単位金額、例えば7円/分のように特定し、該特定した課金単位金額以上のプリペイド残額が記憶部202に記憶されているか否かを判定する。
そして、これら判定結果が、対応携帯電話番号が一致するとともに特定した課金単位金額以上のプリペイド残額が存在するとの判断結果であることを条件として、前記呼制御サーバ11に固有に割り当てられているグローバルIPアドレスに対して、当該発呼先の電話番号を含む所定形式の発呼パケット(呼出要求)を送信する発呼処理を行う。尚、本実施例では、これら発呼制御にSIP(Session Initiation Protocol)を使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら発呼制御に使用するプロトコルは、適宜に選択されば良い。
つまり、本発明におけるVoIP通話制御手段となる制御部201は、携帯電話機5から通話先の電話番号とともに出力される携帯電話機5の携帯電話番号が記憶部202に記憶されている携帯電話番号(対応携帯電話番号)と一致するか否かを判定し、該判定結果が、携帯電話番号が一致するとの判定結果であること、並びに携帯電話機5から出力(送信)される通話先の電話番号から特定される該通話先との通話代金の課金単位金額に相当する大きさ以上のプリペイド残額が記憶部202に記憶されていることを条件として前記通話先へ発呼するための発呼パケットを呼制御サーバ11に送信する発呼処理を実施している。
携帯電話用アダプタ200(制御部201)からの呼出要求を受信した呼制御サーバ11は、該呼出要求に含まれる発呼先の電話番号が登録されているかを確認する。発呼先の電話番号が登録されていない場合には、呼制御サーバ11は、呼出エラーを携帯電話用アダプタ200(制御部201)に返信して処理を終了する。
受信した呼出要求に含まれる発呼先の電話番号が登録されていると確認した呼制御サーバ11は、該呼出要求に含まれる発呼先の電話番号が該当する課金単位金額を、例えば、発呼先の電話番号が0335…であるように、発呼先が公衆回線網4に接続されている一般電話の電話番号である場合には、これら電話番号の先頭の所定桁数の数値に対応して課金単位金額テーブルに記憶されている課金単位金額、例えば7円/分のように特定し、該特定した課金単位金額を含む課金単位金額確認通知を携帯電話機5に送信する。ここで、課金単位金額テーブルは呼制御サーバ11の記憶部(図示略)に記憶されている。
尚、前述したように、本実施例の携帯電話用アダプタ200の制御部201は、記憶部202に記憶されている課金単位金額テーブルに基づいて課金単位金額を算出している。しかしながら、当該課金単位金額テーブルに記憶されている課金単位金額は、携帯電話用アダプタ200の製造時のものであり、携帯電話用アダプタ200を販売する販売機関による変更が反映されないため必ずしも正確ではない。本実施例では、携帯電話用アダプタ200を販売する販売機関により適宜変更されている課金単位金額が、呼制御サーバ11の記憶部(図示略)の課金単位金額テーブルに記憶される構成としており、呼制御サーバ11にて発呼先の電話番号が該当する正確な課金単位金額を算出して、携帯電話用アダプタ200(制御部201)に送信している。
課金単位金額確認通知を受信した携帯電話用アダプタ200(制御部201)は、該課金単位金額確認通知に含まれる課金単位金額を記憶部202に記憶して、課金単位金額確認を受信した旨を示す応答を個呼制御サーバ11に送信する。
課金単位金額確認を受信した旨を示す応答を受信した呼制御サーバ11は、携帯電話用アダプタ200(制御部201)から受信していた呼出要求に含まれる発呼先の電話番号に対応付けて記憶部(図示略)に登録されているグローバルIPアドレスを特定し、該特定したグローバルIPアドレスに対して当該呼出要求を送信する。以下、呼出要求を送信した携帯電話用アダプタ200(制御部201)を、発呼側アダプタと略称する。
呼出要求を受信した携帯電話用アダプタ200(制御部201)は、呼出中である旨を示す応答を呼制御サーバ11に送信し、呼制御サーバ11は、該呼出中応答を発呼側アダプタ200(制御部201)に送信する。以下、呼出要求を受信した携帯電話用アダプタ200(制御部201)を、着信側アダプタと略称する。
また、呼出中である携帯電話機5において、利用者が受付操作、例えば、通話ボタンを操作すると、着信側アダプタ200(制御部201)は、呼出が成功した旨を示す応答を呼制御サーバ11に送信し、呼制御サーバ11は、通話先のグローバルIPアドレスを含む該成功応答を発呼側アダプタ200(制御部201)に送信する。
成功応答を受信した発呼側アダプタ200(制御部201)は、該成功応答に含まれるグローバルIPアドレスを、VoIPパケットの送信先として記憶部202に記憶するとともに、該成功応答に基づく通話を受諾する旨を示す通話受諾(ACK)を呼制御サーバ11に送信し、呼制御サーバ11は、該通話受諾(ACK)を着信側アダプタ200(制御部201)に送信する。
通話受諾(ACK)を受信した着信側アダプタ200(制御部201)は、当該着信側アダプタ(制御部201)に対応付けられたグローバルIPアドレスに対して通話受諾(ACK)を送信してきた発呼側アダプタ200(制御部201)から直接送信されてくるVoIPパケットを受信するとともに、該受信したVoIPパケットの送信元の発呼側アダプタ200(制御部201)に対してVoIPパケットを直接送信することで、携帯電話用アダプタ200(制御部201)間の1対1でのVoIPパケット通信に基づく通話回線を形成する。これにより、利用者はVoIP通話が可能とされる。
尚、本実施例においては、発呼側アダプタ200(制御部201)は、成功応答の一部として着信側アダプタ200(制御部201)に対応付けられたグローバルIPアドレスを呼制御サーバ11から受信する構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、発呼側アダプタ200(制御部201)が呼出要求を呼制御サーバ11に送信してから、着信側アダプタ200(制御部201)との間で1対1のVoIP通話が形成されるまでの期間であれば、着信側アダプタ200(制御部201)に対応付けられたグローバルIPアドレスをどのタイミングで受信しても良い。
次いで、発呼側アダプタ200(制御部201)が、VoIP通話中に実施する通話中処理について、図9に基づいて説明する。
通話回線が形成されると発呼側アダプタ200(制御部201)は、図9に示すように、記憶部202に記憶されているプリペイド残額から、記憶部202に記憶されている課金単位金額(例えば、7円)を減算更新するプリペイド価値減算更新処理を実施する。また、課金の単位時間(例えば、1分間)を計時するためのタイマをリスタートする。つまりは、本実施例の制御部201が実施するプリペイド価値減算更新処理において、VoIP通話の通話代金に相当する大きさのプリペイド価値である金額をプリペイド価値記憶部となる記憶部202に記憶されているプリペイド価値の大きさであるプリペイド残額から減算更新しており、該プリペイド価値減算更新処理を実施する制御部201により本発明におけるプリペイド価値減算更新手段が形成されている。
そして、発呼側アダプタ200(制御部201)は、通話終了を検知するか、単位時間が経過するまで待機状態となる。尚、通話終了は、例えば、発呼側の携帯電話機5もしくは着信側の携帯電話機5において利用者により終了操作が行われたことを条件に、あるいは、発呼側アダプタ200(制御部201)において無通話状態が所定時間継続したことを条件に検知される。
通話終了を検知した場合には、例えば、発呼側の携帯電話機5もしくは着信側の携帯電話機5において利用者により終了操作が行われた旨が検出された場合や、発呼側アダプタ200(制御部201)において無通話状態が所定時間継続した旨が検出された場合には、発呼側アダプタ200(制御部201)は、記憶部202に記憶されている対応携帯電話番号を含みVoIP通話を終了させるための終了指示を呼制御サーバ11に送信する。終了指示を受信した呼制御サーバ11は、当該VoIP通話が終了した旨を記録するとともに、VoIP通話を終了させる終了指示を着信側アダプタ200(制御部201)に送信して、VoIP通話を終了させる。
また、通話終了を検知せずに単位時間(例えば、1分)が経過した場合には、発呼側アダプタ200(制御部201)は、記憶部202に記憶されているプリペイド残額が、記憶部202に記憶されている課金単位金額(例えば、7円)以上であるか否かを判定する。
プリペイド残額が課金単位金額(例えば、7円)未満である場合には、発呼側アダプタ200(制御部201)は、記憶部202に記憶されている対応携帯電話番号とその時点のプリペイド残額を含みVoIP通話を終了させるための終了指示を呼制御サーバ11に送信する。終了指示を受信した呼制御サーバ11は、該終了指示に含まれる対応携帯電話番号に対応付けて記憶部(図示略)に記憶されているプリペイド残額を更新し、VoIP通話を終了させる終了指示を着信側アダプタ200(制御部201)に送信して、VoIP通話を終了させる。
また、プリペイド残額が課金単位金額(例えば、7円)以上である場合には、発呼側アダプタ200(制御部201)は、記憶部202に記憶されているプリペイド残額から、記憶部202に記憶されている課金単位金額(例えば、7円)を減算更新する。また、課金の単位時間(例えば、1分間)を計時するためのタイマをリスタートして、再度、通話終了を検知するか、単位時間が経過するまで待機状態となる。
つまり、本実施例の携帯電話用アダプタ200の制御部201が、VoIP通話の通話料金を精算するためのプリペイド価値(プリペイド残額)を記憶するためのプリペイド価値記憶部(記憶部202)と、当該携帯電話用アダプタ200から発呼したVoIP通話の通話代金に相当する大きさのプリペイド価値(単位課金金額)を前記プリペイド価値記憶部に記憶されているプリペイド価値の大きさから減算更新する処理(図9参照)は、プリペイド価値減算更新手段を形成する。
以上、本実施例のVoIP通信システムによれば、各IP通信網(ISP1b、1c)毎に設置されている接続制御サーバ10に更新要求(新規登録要求)が送信されて接続許可情報(アダプタID、携帯電話用アダプタ200が初めて装着された携帯電話機5の電話番号)が更新され、該更新された接続許可情報に基づいて各接続制御サーバ10にて携帯電話用アダプタ200の接続が許可されるようになるので、接続が許可されるまでの時間や処理負荷を低減できるのでVoIP通話への発呼に要する時間も低減でき、よって利用者にとって使い勝手の良いVoIP通話システムを提供できる。
また、本実施例のVoIP通信システムによれば、利用者の携帯電話番号が管理されるので、携帯電話用アダプタ200によりVoIP通話を実施した利用者を特定し易くなるばかりか、例えば、利用者が携帯電話用アダプタ200を紛失または盗難されても、携帯電話番号が判れば携帯電話用アダプタ200を再度提供することもできる。
また、本実施例のVoIP通信システムによれば、携帯電話用アダプタ200を利用者が紛失或いは盗難した場合でも、該利用者が携行する正規の携帯電話機5以外の携帯電話機5にて、該携帯電話用アダプタ200が不正に使用されることを防止できるとともに、これら接続許可情報(アダプタID、携帯電話用アダプタ200が初めて装着された携帯電話機5の電話番号)が接続制御サーバ10にて管理されているので、これら接続許可情報の改竄による不正の発生も低減することができる。
また、本実施例のVoIP通信システムによれば、通話先との通話代金に相当する大きさのプリペイド価値(プリペイド残額)が、プリペイド価値記憶部(記憶部202)に記憶されているプリペイド価値の大きさから減算更新されて精算されるようになるので、通話料金(代金)の課金コストや回収コストを低減できるばかりか、これらプリペイド価値が記憶された記憶媒体とVoIP通話機能を有する携帯電話用アダプタ200の双方を利用者が携行する必要がなく、利用者の利便性を向上することもできる。
また、本実施例のVoIP通信システムによれば、携帯電話用アダプタ200のプリペイド価値記憶部(記憶部202)に記憶されているプリペイド価値(プリペイド残額)の大きさが不正に改竄されている場合には、更新要求(新規登録要求)が各接続制御サーバ10に送信されないことで、これら接続制御サーバ10によってデータ通信接続が許可されないようになるので、これら不正なプリペイド価値の大きさのVoIP通話への使用を極力防止することができる。
また、本実施例のVoIP通信システムによれば、プリペイド価値記憶部となる記憶部202に通話先との通話代金の課金単位金額に相当する大きさ以上のプリペイド価値存在するときに通話先への発呼が実施されて、当該通話先との通話が実施されることによる通話代金に相当する大きさのプリペイド価値が、プリペイド価値記憶部に記憶されているプリペイド価値の大きさから減算更新されて精算されるようになるので、通話料金(代金)の課金コストや回収コストを低減できるとともに、これらプリペイド価値が記憶された記憶媒体とVoIP通話機能を有する携帯電話用アダプタの双方を利用者が携行する必要がなく、利用者の利便性を向上することができるばかりか、プリペイド価値記憶部となる記憶部202に通話先との通話代金の課金単位金額に相当する大きさ以上のプリペイド価値存在しない場合には、発呼が実施されないので、通話代金の精算が不能な無駄な発呼によりシステム負荷や通信負荷が大きくなることも回避できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、電子マネー額を記憶し、該記憶している電子マネー額を使用することのできるお財布機能を備える携帯電話機5を例に説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明における携帯電話機は、お財布機能を有しない携帯電話機であっても良い。
尚、これら電子マネー額を記憶していない携帯電話機に本発明のVoIP通信システムを構成する携帯電話用アダプタ200を使用する場合に関しては、これら携帯電話用アダプタ200をプリペイド残額が無くなることで使い捨てとしても良いが、内蔵されている機器が安価なものではないので、これらプリペイド残額に再度チャージして当該携帯電話用アダプタ200を購入した利用者が、繰返し該携帯電話用アダプタ200を使用できることが望ましいので、これらプリペイド残額へのチャージを、販売店等に設置されている現金を受付けてジャージを実施する専用のチャージ端末にて実施できるようにしても良いし、或いは、例えばISP1aにチャージ用の専用サーバを設置して、当該専用サーバにおいて例えばチャージ金額の決済が可能な決済用情報としてクレジットカード番号とチャージ金額とアダプタIDとを受付けて、該アダプタIDとチャージ金額とを含む加算更新指示を専用サーバが接続制御サーバ10並びに携帯電話用アダプタ200に送信することで、プリペイド残額に該チャージ金額を加算更新させるようにしても良い。
また、前記実施例では、記憶部202に対応携帯電話番号を記憶して、携帯電話機5からの発呼要求に含まれる携帯電話番号と対応携帯電話番号とが一致するか否かを判定し、一致しているときに発呼を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら携帯電話用アダプタ200における携帯電話番号の照合を実施しない構成としても良い。
また、前記実施例では、接続制御サーバ10は、図7に示すように、携帯電話用アダプタ200(制御部201)から送信されてくる接続許可要求(アダプタID、携帯電話番号)が、予め記憶されている接続許可情報(アダプタID、携帯電話番号)に一致するか否かに基づいて、当該携帯電話用アダプタ200(制御部201)から送信されてくるIPパケットを通過可能/通過不可能に設定する構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、当該携帯電話用アダプタ200(制御部201)から送信されてくるIPパケットを通過可能/通過不可能に制御するための情報であれば、どのような情報を接続許可情報として適用しても良い。
例えば、携帯電話用アダプタ200(制御部201)に固有に付与されたアダプタIDや、携帯電話用アダプタ200(制御部201)が内蔵する無線LANモジュール203に固有に付与されたMACアドレスや、利用者から受付けたIDおよび/または暗証番号等を個別に、または、任意に組み合わせて適用すれば良い。
また、前記実施例では、接続制御サーバ10は、図7に示すように、携帯電話用アダプタ200(制御部201)から送信されるIPパケットに付与される無線LANモジュール203のMACアドレスに基づいて通過させる/通過させないための設定を適用したルータ機能を有する機器により、携帯電話用アダプタ200の接続制御を行う構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、当該携帯電話用アダプタ200(制御部201)の接続をから送信されてくるIPパケットを通過可能/通過不可能に制御できれば、どのような制御方法を用いても良い。例えば、携帯電話用アダプタ200(制御部201)から送信されるIPパケットに付与されるIPアドレスに基づいてIPパケットの通過制御を行うよう設定したルータ機能を有する機器を用いても良い。
また、前記実施例では、携帯電話用アダプタ200(制御部201)は、携帯電話用アダプタ200(制御部201)が装着された携帯電話機5から取得した電話番号と、記憶部202に予め記憶されている対応携帯電話番号とが一致したことを条件に、利用者の発呼操作に基づく接続許可要求を接続制御サーバ10に送信するとともに、接続制御サーバ10は、該受信した呼出要求に含まれるアダプタIDと電話番号が、記憶部(図示略)に予め記憶されているアダプタIDと電話番号に一致したことを条件に、接続を許可する構成としており、携帯電話用アダプタ200(制御部201)と接続制御サーバ10の双方において、利用が許可されている携帯電話機5に携帯電話用アダプタ200(制御部201)が装着されたかの確認が行われるため不正利用の防止の観点上好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、一方にて行われるようにすれば、他方の処理負荷を軽減することができる。
また、前記実施例では、接続制御サーバ10は、図6に示すように、アダプタIDに対応付けて販売時点のプリペイド残高を予め記憶しており、携帯電話用アダプタ200が携帯電話機5に初めて装着されたときに、携帯電話用アダプタ200(制御部201)から送信される登録要求に含まれるプリペイド残高と一致したことを条件に初期登録処理を行うとともに、これ以降、携帯電話用アダプタ200が携帯電話機5に装着されたときには、接続制御サーバ10は、アダプタIDと電話番号のみを受信することで接続制御を行っており、接続制御にかかる処理を簡便に行えるため好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、接続制御サーバ10が、携帯電話用アダプタ200(制御部201)からVoIP通話の終了ごとに送信されるその時点のプリペイド残額を、当該携帯電話用アダプタ200(制御部201)のアダプタIDに対応付けて更新記憶しておき、携帯電話用アダプタ200が携帯電話機5に装着されるごとに送信されるアダプタIDと電話番号とプリペイド残額を受信することで、これらが記憶している値と一致していることを条件に、接続制御を行う構成とすれば、携帯電話用アダプタ200に記憶されているプリペイド残額が不正に変更されたときには、当該携帯電話用アダプタ200からの接続を禁止することできる。
本発明の実施例におけるVoIP通話システムの構成を示す図である。 本発明の実施例に用いた携帯電話機5と携帯電話用アダプタ200とを示す外観斜視図である。 本発明の実施例に用いた携帯電話機5と携帯電話用アダプタ200の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に用いた携帯電話機5の表示部56における表示内容を示す図である。 本発明の実施例に用いた携帯電話用アダプタ200の制御部201が実施する処理内容を示すフロー図である。 本実施例のVoIP通話システムのISP1aで携帯電話用アダプタ200を初めて装着したときの処理を示す図である。 本実施例のVoIP通話システムのISP1a、1b、1cで携帯電話用アダプタ200を装着したときの処理を示す図である。 本実施例のVoIP通話システムの発呼から通話までの処理を示す図である。 本実施例のVoIP通話システムの通話中から通話終了までの処理を示す図である。
符号の説明
1a ISP(インターネット接続サービス会社)
1b 接続協力ISP
1c 接続協力ISP
2 アクセスポイント
2’ 無線LAN装置
3 インターネット網
4 公衆回線網
5 携帯電話機
6 一般電話機
7 VoIPアダプタ
8 パソコン
9 ノートパソコン
9’ 無線LANカード
10 接続制御サーバ
11 呼制御サーバ
12 ゲートウェイサーバ
51 音声入力部
52 音声出力部
53 ディジタル信号処理部
54 入出力部
55 制御部
56 表示部
57 操作部
58 外部I/F部
59 電源部
60 メモリ部
62 電話機用アンテナ
65 マイク
66 スピーカ
100 チップ
101 アンテナ部
102 アナログ部
103 ディジタル制御部
104 メモリ
105 接続インタフェース
200 携帯電話用アダプタ
201 制御部
202 記憶部
203 モジュール
204 接続I/F部
205 DSP部
206 電源部

Claims (5)

  1. 相互にデータ通信が可能に接続された複数の各IP通信網毎に設置され、当該IP通信網の運営機関が運営するアクセスポイントに設置された無線通信装置とデータ通信可能に接続されるとともに、該アクセスポイントを通じての当該IP通信網へのデータ通信接続を制御する接続制御サーバと、
    前記無線通信装置との間において無線データ通信を行う無線データ通信手段と、利用者の携帯電話機と通話音声或いは通話音声データの入出力を行う通話音声入出力手段と、該通話音声入出力手段より入力された通話音声或いは通話音声データに基づき、通話先のIPアドレスを含むVoIPパケットを生成して前記無線データ通信手段より通話先に対して送信するとともに、前記無線データ通信手段にて受信した通話先からのVoIPパケットに基づいて前記通話音声入出力手段にて前記携帯電話機に出力される通話音声或いは通話音声データを生成するVoIP通話制御手段と、を備え、前記携帯電話機に装着される携帯電話用アダプタと、
    から成るVoIP通話システムにおいて、
    前記接続制御サーバは、当該IP通信網へのデータ通信接続を許可するための接続許可情報を記憶する接続許可情報記憶手段を備え、
    前記携帯電話用アダプタは、利用者の携帯電話機に装着されたことに基づいて、当該携帯電話用アダプタに固有に付与されたアダプタ識別情報を少なくとも含む登録要求を、所定の運営機関が運営する前記接続制御サーバに送信し、
    該登録要求を受信した所定の運営機関が運営する前記接続制御サーバは、当該受信した登録要求に含まれるアダプタ識別情報に対応して管理している接続許可情報を含む更新要求を他のIP通信網毎に設置されている前記接続制御サーバに送信し、
    該更新要求を受信した他のIP通信網毎に設置されている前記接続制御サーバは、前記接続許可情報記憶手段に記憶されている接続許可情報を更新要求に含まれる接続許可情報に基づいて更新するとともに、前記アクセスポイントを介して前記携帯電話用アダプタから受信した接続許可情報が該接続許可情報記憶手段に記憶されていることを条件に、当該携帯電話用アダプタのIP通信網へのデータ通信接続を許可することを特徴とするVoIP通話システム。
  2. 前記携帯電話用アダプタは、装着された利用者の携帯電話機の携帯電話番号を取得し、該取得した携帯電話番号を含む登録要求を送信し、
    該登録要求を受信した所定の運営機関が運営する前記接続制御サーバは、該登録要求に含まれるアダプタ識別情報と携帯電話番号とを対応付けて管理することを特徴とする請求項1に記載のVoIP通話システム。
  3. 前記登録要求を受信した所定の運営機関が運営する前記接続制御サーバは、受信した登録要求に含まれるアダプタ識別情報と携帯電話番号とから成る接続許可情報を含む更新要求を送信し、
    前記携帯電話用アダプタは、当該携帯電話用アダプタに付与されているアダプタ識別情報と、発呼に際して前記携帯電話機から通話先の電話番号とともに出力される当該携帯電話機の携帯電話番号とから成る接続許可情報を、無線データ通信が可能な前記アクセスポイントを介して当該アクセスポイントの運営機関に設置された接続制御サーバに送信することを特徴とする請求項2に記載のVoIP通話システム。
  4. 前記携帯電話用アダプタは、VoIP通話の通話料金を精算するためのプリペイド価値を記憶するためのプリペイド価値記憶部と、当該携帯電話用アダプタから発呼したVoIP通話の通話代金に相当する大きさのプリペイド価値を前記プリペイド価値記憶部に記憶されているプリペイド価値の大きさから減算更新するプリペイド価値減算更新手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のVoIP通話システム。
  5. 前記携帯電話用アダプタは、前記プリペイド価値記憶部に記憶されている当該携帯電話用アダプタの販売時点のプリペイド価値の大きさを含む登録要求を前記所定の運営機関が運営する接続制御サーバに送信し、
    前記所定の運営機関が運営する接続制御サーバは、各アダプタ識別情報に対応付けて当該アダプタ識別情報から特定される携帯電話用アダプタの前記プリペイド価値記憶部に記憶されている少なくとも当該携帯電話用アダプタの販売時点のプリペイド価値の大きさを管理しており、受信した登録要求に含まれるプリペイド価値の大きさと該受信した登録要求に含まれるアダプタ識別情報に対応して管理しているプリペイド価値の大きさとが一致することを条件として他のIP通信網毎に設置されている前記接続制御サーバに前記更新要求を送信することを特徴とする請求項4に記載のVoIP通話システム。
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