JP2007109002A - 電子マネー監視プログラム及び電子マネー監視システム - Google Patents

電子マネー監視プログラム及び電子マネー監視システム Download PDF

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Abstract

【課題】電子マネーの利用状況を管理する機能をもつ電子マネー監視プログラムおよび電子マネー監視システムを提供することにある。
【解決手段】電子マネーを取り扱う機能を有するICチップ(非接触型ICチップ50)が搭載された第1の携帯電話機(携帯電話機1)により当該電子マネーが使われた際(いわゆるバリュー処理が行われた場合)、その旨を、第1の携帯電話機(携帯電話機1)以外の第2の携帯電話機(携帯電話機2)へメール送信する機能をコンピュータに実行させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、商品購入代金やサービス利用代金等を電子マネーにより電子決済処理した際に用いられるプログラム及びシステムに関する。
近年、電子マネーの技術は実用化段階を迎えている。例えば、自動販売機や小売店舗における商品の購入代金、ゲームセンターなどのサービス提供施設におけるサービスの利用代金(例えばゲーム料金)、又は電車やバスの利用代金など、様々なところで電子マネーによる電子決済処理が行われている。
電子マネーの技術は、貨幣価値の金額を電子情報として表した貨幣情報(いわゆるバリュー)を電子マネーカードに記憶させ、この電子マネーカードを電子財布として使用する技術である。バリューは、専用端末で書き込み処理(いわゆるチャージ)を行うことによって、電子マネーカードに書き込むことができる。このとき、利用者からバリュー相当分の金銭を徴収して、実際の金銭とバリューとを対応させてバリューの交換価値を担保している。一方で、バリューは、専用端末における決済処理によって、電子マネーカードから減算される。具体的には、専用端末において、電子マネーカードに記憶されているバリューを決済代金分だけ減算する処理が行われる。
このような電子マネーカードは、例えば接触型IC(Integrated Circuit)カードや非接触型ICカードに、バリューに関する各種処理(書き込み処理や決済処理)を実行可能なICチップと、専用端末と通信を行うためのアンテナなどを埋設することによって構成される。
ところで、近年になって、上述した電子マネーカードがもつ機能を携帯電話機に組み込む試みがなされている。この機能が携帯電話機に組み込まれると、商品を購入したりサービスを利用したりするときに、現金を携行していなくても、携帯電話機を専用端末に認識させるだけで、電子マネーによる電子決済処理を行うことができる(例えば特許文献1記載の電子マネー決済システム参照)。
特に、昨今の携帯電話機は、インターネットのブラウザ機能が組み込まれるなど、通話以外の使用用途が増えてきているとともに、生活の必需品として一般生活の中にまで浸透してきていることから、今後、携帯電話機を利用した電子マネー決済システムは、老若男女を問わず幅広い年代層の人々に利用されるものと思われる。
特開2004−102883号公報(段落番号[0008])
しかしながら、商品購入代金やサービス利用代金等を携帯電話機に組み込まれた電子マネーにより電子決済処理した場合において、上述した従来の電子マネー決済システムでは、携帯電話機に予め記憶されているバリューをいくら使ったかは、その携帯電話機を保有する本人しか把握することができないため、電子マネーの利用状況を管理する機能に乏しかった。
例えば、現金を携行していなくても商品を購入できるメリットから、親が子供の携帯電話機に、お小遣いとして予め所定金額分のバリューを記憶させておき(チャージしておき)、子供には、そのバリューの範囲内で商品を購入等するように指示する場合がある。このような場合、子供の電子マネーの利用状況は、親が直接子供に尋ねるか、或いは、親が子供の携帯電話機をチェックするかしなければ把握できないことから、子供の電子マネーの利用状況が常に気になる親は、電子マネーの利用状況に関する報告を子供に義務づけなければならず、親子の双方に対して煩雑な負担を強いることとなっていた。また、親子間でコミュニケーションが上手く取れていない場合には、親は、子供の電子マネーの利用状況を的確に把握することができず、電子マネーの利用状況に関して不安に思うことがあった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子マネーの利用状況を管理する機能をもつ電子マネー監視プログラムおよび電子マネー監視システムを提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 電子マネーを取り扱う機能を有するICチップが搭載された第1の携帯電話機により当該電子マネーが使われた際、その旨を、前記第1の携帯電話機以外の第2の携帯電話機へメール送信する機能をコンピュータに実行させることを特徴とする電子マネー監視プログラム。
本発明によれば、第1の携帯電話機に、電子マネーを取り扱う機能を有するICチップを搭載し、この第1の携帯電話機で電子マネーが使われた際、その旨が、第1の携帯電話機以外の第2の携帯電話機へメール送信されることをコンピュータに実行させることができるので、電子マネーの利用状況を管理することができる。
すなわち、商品購入代金やサービス利用代金等を第1の携帯電話機に組み込まれた電子マネーにより電子決済処理した場合には、第1の携帯電話機以外の第2の携帯電話機へ、第1の携帯電話機で電子マネーが使われた旨がメール送信される。従って、例えば第1の携帯電話機を子供に持たせ、第2の携帯電話機を親が持っておくことで、親は、子供の電子マネーの利用状況を逐一把握することができる。このように、本発明に係る電子マネー監視プログラムは、電子マネーの利用状況を管理する機能を、コンピュータに実行させることができるものである。
また、例えば子供の電子マネーの利用状況が常に気になる親は、第1の携帯電話機を子供に持たせ、第2の携帯電話機を親が持っておくことで、電子マネーの利用状況に関して子供から逐一報告を受けなくてもよいので、親子双方に対して煩雑な負担を強いるのを防ぐことができる。さらに、親子間でコミュニケーションが上手く取れていない場合であっても、親は、子供の電子マネーの利用状況を的確に把握することができ、電子マネーの利用状況に関する不安を払拭することができる。
ここで、本発明に係る電子マネー監視プログラムが実行される「コンピュータ」は、如何なる端末・機器・装置等であっても構わない。例えば、このコンピュータは、第1の携帯電話機であってもよいし、商品を購入する際の自動販売機や小売店舗に設置された専用端末であってもよいし、インターネット上に設けられた電子マネーサーバであってもよいし、その種類の如何を問わない。
また、第2の携帯電話機への「メール送信」については、その内容の如何を問わない。例えば、第1の携帯電話機で電子マネーが使われた事実のみがメール送信されてもよいし、その事実と併せて第1の携帯電話機で使われた電子マネーの金額情報(減算されたバリュー)がメール送信されてもよいし、その金額情報と併せて第1の携帯電話機で使われた電子マネーの用途がメール送信されてもよい。
なお、第2の携帯電話機については、電子マネーを取り扱う機能を有するICチップが搭載されていてもよいし、搭載されていなくてもよい。
(2) 前記電子マネーが使われる際にバリュー処理を行うバリュー処理手段と、前記第2の携帯電話機へメール送信を行うメール送信処理手段と、を備えた前記第1の携帯電話機に格納され、前記バリュー処理手段によってバリュー処理が行われたことを契機として起動する手順と、前記第2の携帯電話機へメール送信する手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする(1)記載の電子マネー監視プログラム。
本発明によれば、第1の携帯電話機に、電子マネーが使われる際にバリュー処理を行うバリュー処理手段と、第2の携帯電話機へメール送信を行うメール送信処理手段と、が設けられ、この第1の携帯電話機に格納された電子マネー監視プログラムが、バリュー処理手段によってバリュー処理が行われたことを契機として起動する手順と、第2の携帯電話機へメール送信する手順と、を含むこととしたので、第1の携帯電話機において、「バリュー処理→電子マネー監視プログラム起動→メール送信」という一連の処理を実行することができる。
従って、第1の携帯電話機に設けられたバリュー処理手段によってバリュー処理が行われると、第1の携帯電話機自身のメール送信手段によって、第1の携帯電話機から第2の携帯電話機にメール送信されるので、例えば親は、子供の電子マネーの利用状況を管理することができるようになる。
なお、第1の携帯電話機には、第2の携帯電話機のメールアドレスを予め記憶させておくことによって、第2の携帯電話機へのメール送信が容易に可能になる。
(3) 前記電子マネー監視プログラムは、さらに、前記バリュー処理手段によるバリュー処理で使われた前記電子マネーの金額が所定の金額となったことを条件として、前記第2の携帯電話機へメール送信する手順をコンピュータに実行させることを特徴とする(2)記載の電子マネー監視プログラム。
本発明によれば、上述した電子マネー監視プログラムに、上述したバリュー処理手段によるバリュー処理で使われた電子マネー(減算されたバリュー)の金額が所定の金額となったことを条件として、第2の携帯電話機へメール送信する手順を含ませることとしたので、電子マネーの利用状況を管理する機能を更に向上させることができる。
例えば、親は、子供の携帯電話機にお小遣いとして予め所定金額分のバリューを記憶させるときに(チャージするときに)、予め利用限度額を設定しておく。そうすると、その利用限度額を超えたときにメール送信が行われ、子供の電子マネーの利用状況を把握することができる。このようにして、本発明に係る電子マネー監視プログラムは、利用限度額内では第2の携帯電話機へメール送信されないので、第1の携帯電話機を保有する者(例えば子供)のプライバシーを考慮しつつ、電子マネーの利用状況を管理することができる。
なお、「バリュー処理で使われた電子マネーの金額」は、最初にチャージしてから使われた電子マネーの金額(総額)であってもよいし、例えば所定の期間を設定して、その所定期間内に使われた電子マネーの金額であってもよい。所定期間内に使われた電子マネーの金額とすることで、例えば親は、今日はいくら、明日はいくらと、子供が使うことができる電子マネーを詳細に設定することができ、ひいては電子マネーの利用状況を管理するにあたって利便性を高めることができる。
(4) 電子マネーを取り扱う機能を有するICチップが搭載された第1の携帯電話機と、前記第1の携帯電話機以外の第2の携帯電話機と、メールの送受信機能を有するサーバと、前記第1の携帯電話機に対して前記電子マネーにより課金を行う課金機器と、を有し、前記課金機器により、前記第1の携帯電話機で前記電子マネーが使われた際、その旨が、前記サーバを介して前記第2の携帯電話機へメール送信されることを特徴とする電子マネー監視システム。
本発明によれば、電子マネー監視システムに、第1の携帯電話機と、第2の携帯電話機と、メールの送受信機能を有するサーバと、第1の携帯電話機に対して電子マネーにより課金を行う課金機器と、を設け、課金機器により、第1の携帯電話機で電子マネーが使われた際、その旨が、サーバを介して第2の携帯電話機へメール送信されることとしたので、第2の携帯電話機の保有者(例えば親)は、第1の携帯電話機の保有者(例えば子供)の電子マネーの利用状況を管理することができる。
なお、本発明に係る電子マネー監視システムにおいて、第2の携帯電話機へメール送信するものとしては、如何なる端末・機器・装置等であっても構わない。例えば、第1の携帯電話機が第2の携帯電話機へメール送信してもよいし、商品を購入する際の自動販売機や小売店舗に設置された専用端末などを含む課金機器が第2の携帯電話機へメール送信してもよいし、メールの送受信機能を有するサーバが第2の携帯電話機へメール送信してもよいし、インターネット上に設けられた電子マネーサーバが2の携帯電話機へメール送信してもよいし、その種類の如何を問わない。
(5) 前記電子マネー監視システムは、さらに、前記電子マネーを取り扱う際に用いる登録IDを発行するとともに、前記第2の携帯電話機のメールアドレスを記憶する電子マネーサーバを備え、前記第1の携帯電話機は、前記課金機器に対して前記電子マネーが使われた際、その旨の報知データを前記電子マネーサーバに送信するとともに、前記電子マネーサーバは、前記報知データを受信することを契機として、前記その旨を、前記サーバを介して前記第2の携帯電話機へメール送信することを特徴とする(4)記載の電子マネー監視システム。
本発明によれば、電子マネー監視システムに、電子マネーを取り扱う際に用いる登録IDを発行するとともに、第2の携帯電話機のメールアドレスを記憶する電子マネーサーバを設けておき、第1の携帯電話機では、課金機器に対して電子マネーが使われた際、その旨の報知データが電子マネーサーバに送信されるとともに、電子マネーサーバでは、その報知データを受信することを契機として、その旨が、サーバを介して第2の携帯電話機へメール送信されることとしたので、第2の携帯電話機の保有者(例えば親)は、第1の携帯電話機の保有者(例えば子供)の電子マネーの利用状況を管理することができる。
なお、電子マネーサーバには、第2の携帯電話機のメールアドレスを予め記憶させておくことによって、第2の携帯電話機へのメール送信が可能になる。
(6) 前記電子マネー監視システムは、さらに、前記電子マネーを取り扱う際に用いる登録IDを発行するとともに、前記第2の携帯電話機のメールアドレスを記憶する電子マネーサーバを備え、前記課金機器は、前記第1の携帯電話機に対して前記電子マネーにより課金を行ったとき、前記電子マネーサーバから前記第2の携帯電話機のメールアドレスを取得するとともに、前記サーバを介して前記第2の携帯電話機へメール送信することを特徴とする(4)記載の電子マネー監視システム。
本発明によれば、電子マネー監視システムに、電子マネーを取り扱う際に用いる登録IDを発行するとともに、第2の携帯電話機のメールアドレスを記憶する電子マネーサーバを設けておき、課金機器では、第1の携帯電話機に対して電子マネーにより課金が行われたとき、電子マネーサーバから第2の携帯電話機のメールアドレスが取得されるとともに、サーバを介して第2の携帯電話機へメール送信されることとしたので、第1の携帯電話機の保有者(例えば子供)の電子マネーの利用状況を管理することができる。
なお、一般的に、課金機器に、第2の携帯電話機のメールアドレスを予め記憶させておくことが困難な場合がある。このような場合であっても、本発明のように、電子マネーサーバに第2の携帯電話機のメールアドレスを予め記憶させておき、課金機器が電子マネーサーバから第2の携帯電話機のメールアドレスを取得することによって、課金機器による第2の携帯電話機へのメール送信を容易に実現することができる。
(7) 前記電子マネー監視システムは、さらに、前記電子マネーを取り扱う際に用いる登録IDを発行するとともに、前記第2の携帯電話機のメールアドレスを記憶する電子マネーサーバを備え、前記課金機器は、前記第1の携帯電話機に対して前記電子マネーにより課金を行ったとき、当該課金に関するバリューデータを前記電子マネーサーバに送信するとともに、前記電子マネーサーバは、前記バリューデータを受信することを契機として、前記課金が行われた旨を、前記第2の携帯電話機へメール送信することを特徴とする(4)記載の電子マネー監視システム。
本発明によれば、電子マネー監視システムに、電子マネーを取り扱う際に用いる登録IDを発行するとともに、第2の携帯電話機のメールアドレスを記憶する電子マネーサーバを設けておき、課金機器では、第1の携帯電話機に対して電子マネーにより課金が行われたとき、当該課金に関するバリューデータが電子マネーサーバに送信されるとともに、電子マネーサーバでは、バリューデータを受信することを契機として、課金が行われた旨が第2の携帯電話機へメール送信されることとしたので、第1の携帯電話機の保有者(例えば子供)の電子マネーの利用状況を管理することができる。
なお、一般的に、課金機器にメール送信機能を付加することが困難な場合がある。このような場合であっても、本発明のように、課金機器から電子マネーサーバへバリューデータが送信され、このバリューデータの受信を契機として、電子マネーサーバから第2の携帯電話機へメール送信されるようにすることで、第2の携帯電話機へのメール送信を容易に実現することができる。
(8) 前記第1の携帯電話機におけるバリュー処理で使われた前記電子マネーの金額が所定の金額となったことを条件として、前記第2の携帯電話機へメール送信されることを特徴とする(4)から(7)のいずれか記載の電子マネー監視システム。
本発明によれば、上述した電子マネー監視システムにおいて、第1の携帯電話機におけるバリュー処理で使われた電子マネーの金額が所定の金額となったことを条件として、第2の携帯電話機へメール送信されることとしたので、電子マネーの利用状況を管理する機能を更に向上させることができる。なお、「バリュー処理で使われた電子マネーの金額」は、上述したのと同様に、如何なる種類の金額であっても構わない。
以上説明したように、本発明は、第1の携帯電話機により電子マネーが使われた際、その旨が第2の携帯電話機へメール送信されるので、電子マネーの利用状況を管理することができる。また、第2の携帯電話機の保有者(例えば親)は、第1の携帯電話機の保有者(例えば子供)に対し、電子マネーの利用状況に関する報告義務を課さなくてもよいので、双方に対して煩雑な負担を強いるのを防ぐことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。
[システムの概要]
図1は、本発明の実施の形態に係る電子マネー監視システムの概要を示す概略図である。なお、本実施形態では、請求項記載の「課金機器」の一例としてCARレースゲーム機3を採用するが、本発明はこれに限られることなく、例えば小売店舗におけるキャッシュレジスターや自動販売機など、様々な機器(端末・装置)を採用することができる。
図1において、本発明の実施の形態に係る電子マネー監視システムは、例えば子供が保有する携帯電話機1と、例えば親が保有する携帯電話機2と、課金機器の一例としてのCARレースゲーム機3と、無線基地局100内のメールサーバ4と、を有している。また、図1では、携帯電話機1と、携帯電話機2と、無線基地局100とによって、移動体通信網200が形成されている。
移動体通信網200は、例えばIMT−2000に準拠したものが挙げられ、通信方式としてはW−CDMAを用いたものが挙げられる。移動体通信網200を運用する通信事業者は、加入契約を行った者が所有する携帯電話機(ここでは携帯電話機1と携帯電話機2)に対して、通話サービスやパケット通信を用いたデータ通信サービスを提供する。
移動体通信網200内に設置された無線基地局100は、携帯電話機1と携帯電話機2との間の電子メールの送受信を可能にするメールサーバ(網内メールサーバ)4を有している。
メールサーバ4は、携帯電話機1又は携帯電話機2から送信された電子メールを、宛て先となるメールアドレスのドメイン名で指定されるメールサーバへ送る機能を有している。また、メールサーバ4は、携帯電話機1又は携帯電話機2の保有者に付与されたメールアドレス宛てに送信された電子メールを、メールボックス45(図6に示すメールサーバ4内の記憶装置)に格納する機能を有している。そして、電子メールをメールボックス45に格納したことを知らせるメール受信通知を携帯電話機1又は携帯電話機2に送信したり、メールボックス45に保存している電子メールを携帯電話機1又は携帯電話機2からの要求に応じて送信したりする機能も有している。これらの機能を有するメールサーバ4によれば、携帯電話機1から携帯電話機2へメール送信することが可能になる。なお、ここではメールサーバ4から携帯電話機1又は携帯電話機2に、メール着信通知と電子メール通知を別々に行うこととしているが、例えばメール着信通知と電子メール通知を一緒に行うこととしてもよい。
CARレースゲーム機3は、例えばゲームセンターに設置されており、携帯電話機1に対して電子マネーにより課金(例えば200円)を行うリーダライタ34を有している。
ここで、本実施形態に係る電子マネー監視システムでは、携帯電話機1は、電子マネーが使われる際にリーダライタ34との間でバリュー処理を行う機能と、メールサーバ4を介して携帯電話機2へメール送信を行う機能を有している。そして、携帯電話機1には、バリュー処理が行われたことを契機として起動する手順と、携帯電話機2へメール送信する手順と、を含む電子マネー監視プログラムが格納されている。
これにより、CARレースゲーム機3の利用料金を、携帯電話機1に組み込まれた電子マネーにより電子決済処理した場合には、携帯電話機1で電子マネー監視プログラムが実行され(起動し)、携帯電話機1で電子マネーが使われた旨が携帯電話機2へメール送信されることになるため、携帯電話機2の保有者は、携帯電話機1における電子マネーの利用状況を逐一把握することができる。例えば、携帯電話機1を子供に持たせ、携帯電話機2を親が持っておく。そうすると、親は、子供がゲームセンターに行ってCARレースゲーム機3で遊んでいるとき、送られてくる電子メールを確認することによって、子供の電子マネーの利用状況を逐一把握することができる。
また、携帯電話機2の保有者は、携帯電話機1の保有者に電子マネーの利用状況を何度も尋ねたり、携帯電話機1をチェックしたりしなくても、送られてくる電子メールを確認することによって、携帯電話機1の保有者の電子マネーの利用状況を的確に把握することができるので、携帯電話機1の保有者と携帯電話機2の保有者の双方に対して煩雑な負担(電子マネーの利用状況に関する確認作業)を強いるのを防ぐことができる。
さらに、例えば、携帯電話機1において、電子マネーの利用限度額を予め設定しておき、電子マネーの利用額がその利用限度額を超えたときに、携帯電話機2へメール送信されるようにしてもよい。これにより、利用限度額内では携帯電話機2へメール送信されないので、携帯電話機1を保有する者(例えば子供)のプライバシーを考慮しつつ、電子マネーの利用状況を管理することが可能となる。
以下、図1に示す電子マネー監視システムについて、ハードウェア的な側面から詳細に説明する。
[電気的構成]
図2は、本発明の実施の形態に係る電子マネー監視システムにおける携帯電話機1の電気的構成を示すブロック図である。
図2において、携帯電話機1は、主に、通話サービスやパケット通信を用いたデータ通信サービスの提供を受けるために必要な通話通信機能部10と、電子マネーを取り扱う機能を有する非接触型ICチップ50と、を有している。なお、通話通信機能部10と非接触型ICチップ50との間に中継回路(図示せず)が介在する場合があるが、この場合、中継回路は通話通信機能部10と非接触型ICチップ50との間の通信を暗号化する機能を有する。以下、まず通話通信機能部10について説明する。
通話通信機能部10は、CPU11と、RAM12と、ROM13と、EEPROM14と、LCD駆動制御回路15と、LCD16と、第1通信処理部17と、操作ボタン18と、電源スイッチ19と、を有している。
CPU11は、携帯電話機1の各部を制御するものであって、携帯電話機1の制御中枢を司るものである。CPU11は、携帯電話機1の電源が入れられたこと(携帯電話機1の保有者によって電源スイッチ19が押されたこと)を契機として、ROM13に格納されているIPL(Initial Program Loader)を読み出して実行する。そして、このIPLを実行すると、ROM13から初期化プログラムを読み出して実行し、携帯電話機1の各部の初期化を行う。CPU11は、初期化プログラムの実行を終了すると、ROM13からOS(Operating System)プログラムを読み出して実行する。
OSプログラムを実行中のCPU11は、入力された信号に応じて各種処理を行う。例えば、携帯電話機1の保有者が操作ボタン18を操作すると、操作ボタン18から入力される信号に基づいて、その保有者の指示を特定し、その指示に応じた処理を行う。
RAM12は、CPU11のワーキングエリア(作業エリア)として機能する読み書き可能なメモリであって、CPU11により実行されるプログラムが使用するデータを一時的に記憶する。
ROM13は、CPU11により実行される上述の各種プログラムが格納されており、例えば、IPL,携帯電話機1の各部の初期化を行う初期化プログラム,携帯電話機1の全体を制御するOSプログラム,電子メールを送受信するための電子メールプログラム,氏名・電話番号・メールアドレスを対応付けて記憶するアドレス帳プログラムなどが格納されている。
このうち、電子メールプログラムについて詳述する。CPU11が電子メールプログラムを実行すると、LCD16がLCD駆動制御回路15によって制御され、メール送信データの入力画面がLCD16に表示される。そして、携帯電話機1の保有者は、操作ボタン18を用いて、電子メール本文と電子メールの宛先を示すメールアドレスの入力を行うと、入力された電子メール本文とメールアドレスがRAM12に一時的に記憶される。なお、EEPROM14に記憶されたアドレス帳テーブル(後述参照)を用いれば、携帯電話機1の保有者は、操作ボタン18による簡単な操作で、メールアドレスを入力することができる。
携帯電話機1の保有者がLCD16に表示された送信ボタンをクリック操作すると、CPU11は、RAM12に一時的に記憶された電子メール本文と、RAM12に一時的に記憶されたメールアドレスと、EEPROM14に記憶されている携帯電話機1の保有者に付与されたメールアドレスと、を内包する電子メールを生成し、生成した電子メールを、第1通信処理部17を制御してメールサーバ4に無線送信する。その結果、この電子メールは、図1に示す無線基地局100のメールサーバ4のメールボックス45(図6参照)に格納されることになる。なお、本実施形態では、メールサーバ4を無線基地局100内に設置することとしたが、例えば、無線基地局100の外部に設置しても構わない。
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)14は、例えば携帯電話機1を制御するためのデータや、携帯電話機1の保有者が通話を行ったり電子メールの送受信を行ったりする相手の電話番号やメールアドレスを記憶したアドレス帳テーブルを記憶している。また、EEPROM14は、携帯電話機1の保有者に付与されたメールアドレスも記憶している。なお、EEPROM14は、EPROMなど他のフラッシュメモリでも代用することが可能である。
LCD駆動制御回路15は、携帯電話機1のLCD16に文字や画像を表示させるために、CPU11からの表示コマンドを受信して、その表示コマンドに基づきLCD16に対して画像信号を送信する機能を有する。
LCD16には、様々な文字や画像が表示される。例えば、携帯電話機1の保有者が入力した電話番号,電話をかけてきた相手方の携帯電話機の電話番号,無線基地局100から送信された電波の強弱の程度など、通話に用いるための情報が表示される。一方で、インターネットに接続した際には、様々なアプリケーション画面が表示され、例えば、URLの入力欄,Webサーバから送信されたデータに基づく画面,電子メールの内容などが表示される。
第1通信処理部17は、携帯電話機1の契約携帯電話会社のメールサーバ4と無線通信を可能とする回路を有している。例えば、ベースバンドIC、RF(Radio Frequency)ICなどから構成される。第1通信処理部17にはアンテナが接続されており、第1通信処理部17は、このアンテナから送信する信号を増幅したり、無線基地局100から受信した信号を増幅してCPU11に提供したりする。すなわち、携帯電話機1は、第1通信処理部17及びアンテナを介し、無線基地局100(図1参照)に対して電波を放射したり、或いは無線基地局100から放射された電波を吸収したりする。これにより、携帯電話機1は、無線基地局100を介した電話通話やデータ通信を行うことができる。
操作ボタン18は、携帯電話機1の保有者のキー操作による指示を、電気信号に変換してCPU11に入力する機能を有している。
なお、図1では図示していないが、携帯電話機1は、マイクロフォンやスピーカなどから構成される音声入出力部を有している。この音声入出力部は、マイクロフォンで受信した音声をアナログ信号に変換したり、アナログ信号を音声に変換してスピーカから出力したりする。また、図1では図示していないが、携帯電話機1は、DSP(Digital Signal Processor)からなるデジタル信号処理部も有している。このデジタル信号処理部によって、音声データをアナログ信号からデジタル信号に変換し、また、デジタル信号からアナログ信号に変換することができる。この際、音声データの圧縮や伸張も併せて行うことができる。
次に、携帯電話機1に搭載された、電子マネーを取り扱う機能を有する非接触型ICチップ50について説明する。
非接触型ICチップ50は、その制御中枢を司るIC制御部51と、残高情報54や利用履歴55などバリュー処理に関するログデータを記憶する記憶領域53と、記憶領域53のメモリ制御を行うメモリ制御部52と、専用端末(本実施形態ではCARレースゲーム機3のリーダライタ34)との間で相互認証やバリュー処理を行う第2通信処理部56と、を有している。なお、本実施形態では、非接触型ICチップ50は携帯電話機1に内蔵されているものとして考えるが、勿論、着脱可能とすることもできる。
IC制御部51は、電子マネーが使われる際に、CARレースゲーム機3のリーダライタ34との間でバリュー処理を行う機能を有する中央処理装置であって、CPUやROMやRAMなどから構成される。携帯電話機1がCARレースゲーム機3のリーダライタ34に近づけられると、IC制御部51(のCPU)は、内蔵ROMからバリュー処理プログラムを読み出して実行することによって、記憶領域53に記憶されているバリューの各種処理(バリュー処理)を行う。
IC制御部51は、コマンドによって特定されるバリュー処理を行う。コマンドの種類は各種用意されており、例えば、バリューを加算(いわゆるチャージ)する書き込みコマンド,バリューを減算する減算コマンド,バリューの残高照会をする残高照会コマンドなどがある。これらのコマンドは、チャージ専用端末やCARレースゲーム機3のリーダライタ34から入力される。また、残高照会コマンドだけに関しては、携帯電話機1の保有者も、操作ボタン18及びCPU11を介して入力することができるようになっている。これは、残高照会コマンドがバリューの金額に変動を生じないコマンドだからである。
書き込みコマンドは、書き込むバリューの金額,チャージ専用端末のID,バリュー処理を行う日時など、バリューの書き込み処理に関する情報をパラメータとして付属させることができる。チャージ専用端末から、第2通信処理部56を介してIC制御部51に書き込みコマンドが入力されると、IC制御部51は、記憶領域53のログデータ(残高情報54や利用履歴55など)を更新し、パラメータとして指定された金額のバリューを現在の残高に加算する加算処理を行う。この加算処理が行われることによって、バリューをチャージすることができる。
減算コマンドは、減算するバリューの金額,CARレースゲーム機3のリーダライタ34のID,処理を行う日時など、バリューの減算処理に関する情報をパラメータとして付属させることができる。リーダライタ34から、第2通信処理部56を介してIC制御部51に減算コマンドが入力されると、IC制御部51は、記憶領域53のログデータ(残高情報54や利用履歴55など)を更新し、パラメータで指定された金額のバリューを現在の残高から減算する減算処理を行う。この減算処理が行われることによって、バリューによる決済処理(支払い処理)を行うことができる。
残高照会コマンドは、バリューの現在の残高を取得するためのコマンドであって、残高照会コマンドがIC制御部51に入力されると、IC制御部51は、記憶領域53のログデータを検索し、バリューの現在の残高を取得する。そして、取得した残高は、CPU11及びLCD駆動制御回路15を介してLCD16に表示させる。これにより、携帯電話機1の保有者は、バリューの現在の残高を確認することができる。
なお、ここでは詳細な説明を省略するが、IC制御部51を動作させるコマンドとして、例えば、CARレースゲーム機3のリーダライタ34との間で相互認証を行うための鍵情報を送信する相互認証コマンドなどが用意されている。
記憶領域53は、バリューに関するログデータを記憶する領域であって、例えば、電子マネーの利用履歴55,バリューの残高情報54,及び相互認証に使用される鍵データ(図示せず)などを記憶している。電子マネーの利用履歴55としては、例えば、バリュー処理が行われた日時,処理の種類,処理によってバリューの金額が変動した場合にはその変動値(書き込み処理が行われたときには加算されたバリューの金額,減算処理が行われたときには減算されたバリューの金額),アクセスしてバリュー処理を行ったチャージ専用端末やリーダライタ34のIDなどが挙げられる。なお、記憶領域53に記憶されている情報の読み出し,書き込み,削除等の処理は、メモリ制御部52を通じて行われる。
第2通信処理部56は、通信制御装置、RFICなどから構成され、アンテナが接続されている。第2通信処理部56は、電波による外部からの電力供給によって動作し、外部と非接触でのデータの送受信を可能にする。例えば、携帯電話機1の電源が入っていない状態であっても動作することができ、電子マネーによる決済処理を可能にする。
以上説明したように、携帯電話機1は、通話サービスやパケット通信を用いたデータ通信サービスの提供を受けるために必要な機能(通話通信機能部10)に加え、電子マネーを取り扱う機能(非接触型ICチップ50)を有している。
ここで、本実施形態に係る電子マネー監視システムでは、携帯電話機1のROM13に、電子マネー監視プログラムが格納されている。非接触型ICチップ50によってバリュー処理(例えばCARレースゲーム機3のリーダライタ34からの減算コマンドによる減算処理)が行われると、IC制御部51は、CPU11に対して上述した電子マネー監視プログラムを起動するように指示する。CPU11は、この指示に基づいて電子マネー監視プログラムを実行すると、携帯電話機2へのメール送信を行う。より具体的には、CPU11は、ROM13から上述した電子メールプログラム(本実施形態では、電子マネー監視プログラムのサブルーチンに相当する)を読み出して、携帯電話機1で電子マネーが使われた旨からなる電子メール本文を自動的に生成し、EEPROM14から携帯電話機2の保有者に付与されたメールアドレスを取得して、これら電子メール本文及びメールアドレスをRAM12に一時的に記憶する。その後、RAM12に一時的に記憶された電子メール本文と、RAM12に一時的に記憶されたメールアドレスと、EEPROM14に記憶されている携帯電話機1の保有者に付与されたメールアドレスと、を内包する電子メールを生成し、生成した電子メールを、第1通信処理部17を制御してメールサーバ4に無線送信する。
このとき、携帯電話機2へのメール送信は、電子メール監視プログラムが起動したときに直ちに行ってもよいし、例えば携帯電話機2の保有者が次にメール送信するタイミングで一緒に行ってもよいし、そのタイミングの如何は問わない。また、一定の時刻になったときに携帯電話機2へ自動送信されるようにしてもよい。
本実施形態では、電子メール本文について、携帯電話機1で電子マネーが使われた旨からなるものとしたが、本発明はこれに限られず、例えば、携帯電話機1で使われた電子マネーの金額情報(減算されたバリュー)や用途などが併せて記載されていてもよい。この場合、IC制御部51は、CPU11に対して電子マネー監視プログラムを起動するように指示するとともに、メモリ制御部52を介して記憶領域53にアクセスし、取得した利用履歴55や残高情報54をCPU11に渡す。その結果、CPU11は、携帯電話機1で電子マネーが使われた旨と、携帯電話機1で電子マネーが使われた利用履歴55(例えば減算されたバリューの金額や、バリューが減算された日時など)や残高情報54と、からなる電子メール本文を自動的に生成することになる。
このように、本実施形態に係る電子マネー監視プログラムは、電子マネーの利用状況を管理する機能を携帯電話機1に実現させることができるものである。例えば、携帯電話機1を子供に持たせ、携帯電話機2を親が持っておくことで、親は、子供の電子マネーの利用状況を逐一把握することができる。
また、本実施形態に係る電子マネー監視プログラムに、電子マネーの利用額が予め設定された利用限度額を超えたときに携帯電話機2へメール送信される手順を含ませることができる。より具体的には、IC制御部51は、バリュー処理が行われたことを契機として、メモリ制御部52を介して記憶領域53の残高情報54又は利用履歴55を取得し、例えば最初にチャージしてから使われた電子マネーの利用金額を算出する。そして、IC制御部51は、CPU11に対して電子マネー監視プログラムを起動するように指示するとともに、この利用金額もCPU11に渡す。一方で、CPU11は、EEPROM14に記憶され、携帯電話機1又は携帯電話機2の保有者によって予め設定された利用限度額を読み出す。そして、この利用限度額と、IC制御部51から受け取った利用金額とを比較して、利用金額が利用限度額を上回っている場合にのみ、携帯電話機2へメール送信する。これにより、利用限度額内では携帯電話機2へメール送信されないので、携帯電話機1を保有する者(例えば子供)のプライバシーを考慮しつつ、電子マネーの利用状況を管理することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態に係る電子マネー監視システムにおける携帯電話機2,CARレースゲーム機3,メールサーバ4のそれぞれの電気的構成について、図3〜図5を用いて簡単に説明する。
図3は、携帯電話機2の電気的構成を示すブロック図である。
図3において、携帯電話機2は、CPU21と、RAM22と、ROM23と、EEPROM24と、LCD駆動制御回路25と、LCD26と、通信処理部27と、操作ボタン28と、電源スイッチ29と、を有している。個々の電気要素が有する機能は、基本的に携帯電話機1と同様である。
すなわち、CPU21は第2の携帯電話機2の制御中枢を司り、RAM22はCPU21のワーキングエリアとして機能し、ROM23はOSプログラム等の各種プログラムを格納し、EEPROM24は電話番号やメールアドレスを記憶したアドレス帳テーブルを記憶し、LCD駆動制御回路25はLCD26に対して画像信号を送信し、通信処理部27は携帯電話機2の契約携帯電話会社のメールサーバ4と無線通信を行い、この通信処理部27にはアンテナが接続されている。
ここで、携帯電話機1から送信された電子メールの受信機能について詳述する。携帯電話機2の保有者がLCD26に表示された受信ボタンをクリック操作すると、CPU21は、メールサーバ4のメールボックス45に格納されている電子メールを取得するため、電子メール取得要求を生成し、生成した電子メール取得要求を、通信処理部27を制御してメールサーバ4に無線送信する。
CPU21は、電子メール取得要求への応答としてメールサーバ4から送信された電子メールを受信すると、受信した電子メールをEEPROM24に記憶させる。CPU21は、受信した電子メールをEEPROM24に記憶させると、電子メールの本文を、LCD駆動制御回路25を制御してLCD16に表示させる。これにより、携帯電話機2の保有者(例えば親)は、携帯電話機1の保有者(例えば子供)の電子マネーの利用状況を把握することができる。
図4は、CARレースゲーム機3の電気的構成を示すブロック図である。
図4において、CARレースゲーム機3は、CPU31と、RAM32と、ROM33と、リーダライタ34と、LCD駆動制御回路35と、LCD36と、通信処理部37と、操作機構(ハンドル,アクセル,ブレーキ,シフトレバー等)38と、スタートボタン39と、を有している。
CPU31は、CARレースゲーム機3の制御中枢を司っており、利用者がスタートボタン39を押したことを契機として、ROM33からゲームプログラムを読み出して実行し、RAM31をワーキングエリアとしつつ、CARレースゲームを進行させる。CARレースゲームが進行している際、利用者がハンドルやアクセルなどを操作すると、操作機構38からCPU31に操作信号が入力され、LCD駆動制御回路35を介して利用者の指示がLCD36に反映される(例えば、利用者は運転する車を左右に動かすことができる)。
ここで、CARレースゲーム機3の利用者が携帯電話機1の保有者(例えば子供)であって、この保有者が、携帯電話機1に組み込まれた電子マネーにより電子決済処理する場合について説明する。すなわち、CARレースゲーム機3にはリーダライタ34が設けられており、このリーダライタ34と携帯電話機1との間で行われるバリュー処理について説明する。
図5は、リーダライタ34と携帯電話機1との間で行われる通信フローの一例を示す図である。より具体的には、リーダライタ34と携帯電話機1との間で、バリュー処理(減算処理)が行われる様子を示している。
図5において、まず、リーダライタ34と携帯電話機1との間で相互認証が行われた後、非接触型ICチップ50内のバリューの有無を確認するために、リーダライタ34は、携帯電話機1に対してRaed(リード処理)の要求データを送信する(ステップS61)。そうすると、携帯電話機1のIC制御部51は、第2通信処理部56を介してリード処理の要求データを受信したことを契機として、この要求データが正常に到着したことをACKで返信してリーダライタ34に知らせる(ステップS62)。
次いで、携帯電話機1は、リード処理の要求に対するResponse(バリューデータの返信)を行う(ステップS63)。より具体的には、IC制御部51は、メモリ制御部52を介して記憶領域53にアクセスし、現在の残高情報54を取得する。そして、これをリード処理の要求に対するResponseとして、第2通信処理部56を介してリーダライタ34に送信する。そうすると、リーダライタ34は、リード処理の要求に対するResponseを受信したことを契機として、このResponseが正常に到着したことをACKで返信して携帯電話機1に知らせる(ステップS64)。
次いで、リーダライタ34は、ステップS64で受信したResponseに基づいて、課金しようとする金額のバリューが存在するか否か確認する。なお、課金しようとする金額のバリューが存在しない場合には、携帯電話機1に対してエラーコマンドを送信し、これを受信したIC制御部51は、CPU11に対してエラー処理が実行された旨を送信する。その結果、携帯電話機1の保有者に対し、LCD16を通じてエラー通知が行われる。
一方で、課金しようとする金額のバリューが存在する場合には、リーダライタ34は、携帯電話機1に対して減算コマンドを送信する(ステップS65)。そうすると、携帯電話機1のIC制御部51は、減算コマンドを受信したことを契機として、この減算コマンドが正常に到着したことをACKで返信してリーダライタ34に知らせる(ステップS66)。
ここで、リーダライタ34から第2通信処理部56を介してIC制御部51に減算コマンドが入力されると、IC制御部51は、残高情報54や利用履歴55などを更新し、パラメータで指定された金額のバリューを現在の残高から減算する減算処理を行う。
そして、携帯電話機1のIC制御部51は、減算コマンドに基づく減算処理が正常に終了した場合には、減算コマンドに対するResponseとして、第2通信処理部56を介して減算したバリューデータをリーダライタ34に送信する(ステップS67)。そうすると、リーダライタ34は、減算コマンドに対するResponseとして、実際に減算されたバリューデータを受信したことを契機として、このResponseが正常に到着したことをACKで返信して携帯電話機1に知らせる(ステップS68)。なお、携帯電話機1のIC制御部51は、減算コマンドに基づく減算処理が何らかの原因で正常に終了しなかった場合には、リーダライタ34にエラー通知が行われる。その結果、CARレースゲーム機3のCPU31は、LCD駆動制御回路35を介し、LCD36において、バリューによる決済処理(支払い処理)が不可能だった旨を表示する。
このようにして、リーダライタ34と携帯電話機1との間で、バリュー処理(減算処理)が行われる。次に、メールサーバ4の電気的構成について説明する。
図6は、メールサーバ4の電気的構成を示すブロック図である。
図6において、メールサーバ4は、CPU41と、RAM42と、ROM43と、通信処理部44と、メールボックス45と、加入者データベース46を有している。
CPU41は、メールサーバ4の制御中枢を司っており、RAM42は、CPU41のワーキングエリアとして機能しており、ROM43は、メールの送受信を行うプロトコル(例えば、SMTP、POP3、IMAP4など)を制御するアプリケーションプログラムなどが格納されており、通信処理部44は、携帯電話会社の無線基地局100のアンテナとメールに関する信号をやり取りするものであり、無線基地局100のアンテナとは有線又は無線で繋がっている。
メールボックス45は、例えばハードディスク装置など、データを永続的に記憶する記憶装置からなり、その内部には、電子メールを記憶しておくための記憶領域(例えば携帯電話機2専用の記憶領域)が確保されている。
加入者データベース46は、移動体通信網200を運用する通信事業者と移動体通信網200の利用に関する契約を行った加入契約者のデータを記憶するデータベースである。加入者データベース46には、加入契約者の氏名に対応付けて、加入契約者が所有する携帯電話機1を識別するための端末識別子、加入契約者が所有する携帯電話機1の電話番号、加入契約者の住所、移動体通信網200を運用する通信事業者が加入契約者に付与したメールアドレスなどのデータが加入契約者に関するデータとして記憶されている。
メールサーバ4のCPU41は、この加入者データベース46を参照することで、携帯電話機1又は携帯電話機2から送信された電子メールを、宛て先となるメールアドレスのドメイン名で指定される他のメールサーバへ送信することができる。また、メールサーバ4は、この加入者データベース46を参照することで、電子メールをメールボックス45に格納したことを知らせるメール受信通知を携帯電話機1又は携帯電話機2に送信したり、メールボックス45に保存している電子メールを携帯電話機1又は携帯電話機2からの要求に応じて送信したりすることができる。なお、ここでは加入者データベースをメールサーバ4に組み込むこととしたが、勿論、メールサーバ4とは別個独立に設置してもよい。
[システム動作]
図7は、本発明の実施の形態に係る電子マネー監視システムのシステム動作を説明するためのフローチャートである。なお、図7では、携帯電話機1は子供が、携帯電話機2はその子供の親が保有しているものとする。
図7において、まず、親が子供へのお小遣いとして、子供の携帯電話機1にバリュー(ここでは2000円分とする)をチャージする(ステップS1)。より具体的には、親は、携帯電話機1を持ってチャージ専用端末が設置されている場所へ行き、携帯電話機1をチャージ専用端末に近接させる。そして、バリュー相当分の金銭(2000円)をチャージ専用端末に挿入すると、書き込み処理が開始される。書き込み処理は、まず、書き込みコマンドが、チャージ専用端末から第2通信処理部56を介してIC制御部51に入力される。そうすると、IC制御部51は、記憶領域53の残高情報54と利用履歴55を更新し、2000円分のバリューを現在の残高に加算する加算処理を行う。この加算処理が行われることによって、バリューをチャージすることができる。
次いで、携帯電話機1の保有者である子供は、CARレースゲーム機3で遊ぶとき、CARレースゲーム機3の操作機構38を操作することによって、電子マネーによる決済モードに切り替える。そうすると、操作機構38から操作信号がCPU31に入力され、CPU31は、リーダライタ31を起動させる起動信号を送信する。これにより、リーダライタ34が起動することになる(ステップS2)。
次いで、リーダライタ34は、携帯電話機1が適当な位置に翳されたか否かを判断する。すなわち、携帯電話機1から応答があったか否かを判断する(ステップS3)。より具体的には、リーダライタ34は、携帯電話機1の非接触型ICチップ50へ、一定の周期により呼びかけとなる高周波信号を送信する。非接触型ICチップ50は、この高周波信号を受信したとき、第2通信処理部56のアンテナから電力を得て起動する。そして、非接触型ICチップ50は、この高周波信号を解析し、リーダライタ34からの呼びかけであることを確認すると、この呼びかけに対する応答を返信する。一方で、この呼びかけであることを確認できない場合には、確認できるまでステップS3の処理を繰り返す。
次いで、相互認証が行われる(ステップS4)。より具体的には、リーダライタ34と非接触型ICチップ50との間で、例えばデジタル署名方式などを用いて、非接触型ICチップ50内の電子マネーは真正なものであることを認証する相互認証(相手認証)を行う。
なお、相互認証が失敗した場合は、エラー表示が行われる(ステップS5)。より具体的には、ステップS4での相互認証が失敗し、相手認証ができなかった場合には、携帯電話機1のLCD16又はCARレースゲーム機3のLCD36に相互認証が失敗した旨のエラー表示が表示される。
次いで、相互認証に成功した場合には、上述したバリュー処理(減算処理)が行われる(ステップS6)。バリュー処理の詳細な処理内容については、図5を用いて説明したとおりである。例えば、CARレースゲーム機3の利用料金が200円である場合には、バリュー処理が正常に終了したとき、携帯電話機1の残高情報54として残っているバリューは1800円分(=2000円−200円)となる。
一方で、ステップS6のバリュー処理が正常に終了したことを契機として、携帯電話機1において、電子マネー監視プログラムが起動する(ステップS7)。より具体的には、携帯電話機1のIC制御部51は、図5に示すステップS58のACKを受信することを契機として、CPU11に対して電子マネー監視プログラムを起動するように指示する。CPU11は、この指示に基づいて、ROM13に格納された電子マネー監視プログラムを実行する。
次いで、携帯電話機1から電子メールが送信される(ステップS8)。より具体的には、CPU11は、電子マネー監視プログラムのサブルーチンとして電子メールプログラムを読み出して、上述したように、電子メール本文と、携帯電話機2のメールアドレスと、携帯電話機1のメールアドレスと、を内包する電子メールを生成し、生成した電子メールを、第1通信処理部17を制御してメールサーバ4に無線送信する。
次いで、メールサーバ4は、ステップS8の処理で送信された電子メールを受信して、その電子メールをメールボックス45に格納する(ステップS9)。なお、携帯電話機1も携帯電話機2も、同じ移動体通信網200の内部にあるので、メールサーバ4は、特に他のメールサーバにこの電子メールを送信しない。
次いで、携帯電話機2によるメール受信が行われる(ステップS10)。より具体的には、携帯電話機2の保有者である親が、LCD26に表示された受信ボタンをクリック操作すると、携帯電話機2からメールサーバ4に対して電子メール取得要求が無線送信されるとともに、その応答として、メールサーバ4から携帯電話機2に対してメールボックス45に格納された電子メールが無線送信される。このとき、上述したように、メールサーバ4は、加入者データベース46を参照することによって携帯電話機2を特定し、特定された携帯電話機2に対して電子メールを送信する。
以上説明したようなシステム動作を、携帯電話機1のLCD16と携帯電話機2のLCD26の表示画面を参照しつつ視覚的に説明する。
図8は、携帯電話機1のLCD16又は携帯電話機2のLCD26の表示画面を示す図である。
図8において、図7に示すステップS4で行われる相互認証の間、携帯電話機1のLCD16には、「認証中」の表示とリーダライタ34の「端末番号」が表示される(図8(a)参照)。その後、図7に示すステップS6で行われるバリュー処理の間、携帯電話機1のLCD16には、電子マネーの認識番号となる「登録ID」と、「決済中」の表示と、上述した「端末番号」と、が表示される(図8(b)参照)。なお、画面下には、「0」と「中止する」が表示されており、子供は、電子マネーによる決済を中止する場合には、携帯電話機1の操作ボタン18の「0」ボタンを押せばよい。これにより、電子マネーによる決済は中止される。
電子マネーによる決済(バリュー処理)が正常に終了すると、携帯電話機1のLCD16には、利用情報が表示される(図8(c)参照)。図8(c)では、「ご利用商品」として、「CARレースゲーム」の利用料金「200円」が表示され、「残高」として、「1800円」が表示され、「ご利用日時」として、「2005/09/20 15:20」が表示されている。また、「ご利用場所」として、「デジタルプレイランド」が表示されている。
また、電子マネーによる決済が正常に終了したことを契機として、子供の携帯電話機1において、電子マネー監視プログラムが起動し、子供の携帯電話機1から親の携帯電話機2に向けて自動的に電子メールが送信される。そして、電子メールの送信が完了すると、メール送信完了の表示が行われる(図8(d)参照)。
その後、子供の携帯電話機1から送られてきた電子メールを受信した親の携帯電話機2では、LCD26に電子メールの本文が表示される(図8(e))。なお、ここでは電子メール本文として、「携帯番号090−1234−5678の携帯電話機において電子マネーが使用されました」という電子マネーが使われた旨のみならず、携帯電話機1で使われた電子マネーの金額情報(200円)や用途(CARレースゲーム)、利用日時や利用場所などが併せて記載されている。
以上説明したように、本実施形態に係る電子マネー監視システムによれば、親は、子供の電子マネーの利用状況を逐一把握することができる。また、親は、子供に対し、電子マネーの利用状況に関する報告義務を課さなくてもよいので、双方に対して煩雑な負担を強いるのを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、電子マネーを取り扱う機能を有するICチップが搭載された端末として、携帯電話機を考えているが、例えばPDAやPHSなど、このICチップを搭載可能なものであれば、如何なる情報端末であってもよい。
[変形例]
図9は、本発明の他の実施の形態に係る電子マネー監視システムの概要を示す概略図である。図9に示す電子マネー監視システムで特徴的な点は、携帯電話機2へメール送信する主体が、携帯電話機1ではなく電子マネーサーバ5となっている点である。
図9に示す電子マネー監視システムは、携帯電話機1と、携帯電話機2と、CARレースゲーム機3と、メールサーバ4と、電子マネーサーバ5と、を有している。これらのうち、電子マネーサーバ5以外は、上述同様であるので、その説明を省略する。
電子マネーサーバ5は、電子マネーを取り扱う際に用いる登録IDを発行するサーバである。また、電子マネーサーバ5は、インターネット300を介して、無線基地局100内のゲートウェイサーバ(図示せず)と接続されている。また、このゲートウェイサーバは、無線基地局100内のメールサーバ4と光ケーブル等の有線で接続されている。
なお、ゲートウェイサーバは、移動体通信網200とインターネット300とを相互接続するものであって、ネットワーク間で異なる通信プロトコルの変換を行う。より具体的には、ゲートウェイサーバは、移動体通信網200とインターネット300との間でパケット通信が行われる際に、移動体通信網200で使用されるプロトコルと、インターネット等の他のネットワークで標準的に使用されるTCP/ICとの相互変換を行う。
図10は、電子マネーサーバ5の電気的構成を示すブロック図である。
図10において、電子マネーサーバ5は、CPU51と、RAM52と、ROM53と、通信処理部54と、データベース55と、を有している。
CPU51は、電子マネーサーバ5の制御中枢を司っており、RAM52は、CPU51のワーキングエリアとして機能しており、ROM53は、登録IDを発行するプログラム,メールの送受信を行うプロトコルを制御するアプリケーションプログラム,ユーザ認証を行う認証プログラムなどが格納されており、データベース55には、発行した電子マネーの登録ID,利用者の利用履歴、店舗の課金情報などが格納されている。なお、電子マネーサーバ5は、通信処理部54を介してインターネット300に接続されている。
ここで、電子マネーサーバ5のデータベース55には、携帯電話機2のメールアドレスも予め記憶されている。また、電子マネーサーバ5のROM53には、上述した電子マネー監視プログラムが格納されている。これにより、携帯電話機1で電子マネーが使われて、その旨の報知データが電子マネーサーバ5に送信されたとき、電子マネーサーバ5は、インターネット300,ゲートウェイサーバ(図示せず),メールサーバ4を経由して、携帯電話機1にメール送信することができる。
図11は、図9に示す電子マネー監視システムのシステム動作を説明するためのフローチャートである。なお、図11では、図7の「バリュー処理」(ステップS6)は既に行われているものとする。
図11において、まず、報知データの送信が行われる(ステップS21)。より具体的には、携帯電話機1のIC制御部51は、CARレースゲーム機3のリーダライタ34と携帯電話機1との間のバリュー処理が正常に終了したことを契機として、CPU11に対して報知データの送信を行うように指示する。CPU11は、この指示に基づいて、メールサーバ4,ゲートウェイサーバ(図示せず),インターネット300を介して、携帯電話機1で電子マネーが使われた旨の報知データを電子マネーサーバ5に送信する。
次いで、電子マネーサーバ5において、電子マネー監視プログラムが起動する(ステップS22)。より具体的には、電子マネーサーバ5のCPU51は、ROM53から電子メールプログラムを読み出して、電子メール本文と、携帯電話機2のメールアドレスと、電子マネーサーバ5のメールアドレスと、を内包する電子メールを生成する。そして、電子マネーサーバ5は、通信処理部54を制御して、生成した電子メールを携帯電話機2に向けてメール送信する(ステップS23)。
その後、インターネット300,ゲートウェイサーバを通過してメールサーバ4に到達した電子メールは、メールサーバ4のメールボックス45に格納される(ステップS24)。そして、メールサーバ4は、携帯電話機2から電子メール取得要求があった場合に、メールボックス45に格納している電子メールを読み出して、これを無線送信する。そうすると、携帯電話機2において、電子メールを受信することができる(ステップS25)。
このように、図9〜図11を用いて説明した電子マネー監視システムによれば、携帯電話機2の保有者は、携帯電話機1で電子マネーが使われた旨を、電子マネーサーバ5から知らせてもらうことができる。
図12は、本発明の他の実施の形態に係る電子マネー監視システムの概要を示す概略図である。なお、本電子マネー監視システムでは、CARレースゲーム機3は、通信処理部37を介してインターネット300に接続されている。一方で、本電子マネー監視システムにおける携帯電話機1,携帯電話機2,CARレースゲーム機3,メールサーバ4,電子マネーサーバ5の各電気的構成は、上述同様であるので、その説明を省略する。
図13は、図12に示す電子マネー監視システムのシステム動作を説明するためのフローチャートである。特に、図13に示すフローチャートで特徴的な点は、携帯電話機2へメール送信する主体が、携帯電話機1ではなくCARレースゲーム機3となっている点である。なお、なお、図13では、図7の「バリュー処理」(ステップS6)は既に行われているものとする。
図13において、まず、CARレースゲーム機3において、電子マネー監視プログラムの起動がする(ステップS31)。より具体的には、CARレースゲーム機3のROM33には、電子マネー監視プログラムが格納されており、CPU31は、この電子マネー監視プログラムを読み出して実行する。
次いで、メールアドレスの取得が行われる(ステップS32)。より具体的には、CPU31は、携帯電話機1に対して電子マネーにより課金を行ったとき、電子マネーサーバ5に対してメールアドレスの取得要求を行うべく、通信処理部37を制御して、インターネット300を介して電子マネーサーバ5にアクセスする。そして、電子マネーサーバ5は、データベース55から予め記憶しておいた携帯電話機1のメールアドレスを取得して、インターネット300を介して、これをCARレースゲーム機3のCPU31に送信する。CPU31は、携帯電話機1のメールアドレスを取得すると、RAM31に一時的に記憶する。
ここで、CARレースゲーム機3のROM33には、電子メールプログラムも格納されており、CPU31は、この電子メールプログラムを読み出して実行する。そうすると、電子メール本文と、RAM31に一時的に記憶されている携帯電話機2のメールアドレスと、CARレースゲーム機3のメールアドレスと、を内包する電子メールが生成される。そして、CARレースゲーム機3は、通信処理部37を制御して、生成した電子メールを携帯電話機2に向けてメール送信する(ステップS33)。
その後、インターネット300,ゲートウェイサーバを通過してメールサーバ4に到達した電子メールは、メールサーバ4のメールボックス45に格納される(ステップS34)。そして、メールサーバ4は、携帯電話機2から電子メール取得要求があった場合に、メールボックス45に格納している電子メールを読み出して、これを無線送信する。そうすると、携帯電話機2において、電子メールを受信することができる(ステップS35)。
このように図12及び図13を用いて説明した電子マネー監視システムによれば、携帯電話機2の保有者は、携帯電話機1で電子マネーが使われた旨を、CARレースゲーム機3から知らせてもらうことができる。また、CARレースゲーム機3に携帯電話機2のメールアドレスを予め記憶させておかなくても、CARレースゲーム機3は、電子マネーサーバ5から携帯電話機2のメールアドレスを取得することができるので、CARレースゲーム機3による携帯電話機2へのメール送信を容易に実現することができる。
図14は、図12に示す電子マネー監視システムの他のシステム動作を説明するためのフローチャートである。図14で示すフローチャートで特徴的な点は、携帯電話機2へメール送信する主体が、携帯電話機1ではなく電子マネーサーバ5となっており、かつ、電子マネーサーバ5においてメール送信される契機となるのが、CARレースゲーム機3からのバリューデータの受信である点である。なお、図14では、図7の「バリュー処理」(ステップS6)は既に行われているものとする。
図14において、まず、バリューデータの送信が行われる(ステップS41)。より具体的には、CARレースゲーム機3のCPU31は、CARレースゲーム機3のリーダライタ34と携帯電話機1との間のバリュー処理が正常に終了したことを契機として、電子マネーサーバ5のCPU51に対し、通信処理部54,インターネット300を介してバリューデータを送信する。ここで、バリューデータとは、バリュー処理に関する情報であって、例えば携帯電話機1で使われた電子マネーの金額情報(減算されたバリュー)や、その電子マネーの用途などを意味する。
次いで、電子マネーサーバ5は、ステップS41の処理で送信されたバリューデータを受信することを契機として、ROM53に予め格納されている電子マネー監視プログラムを読み出して実行する(ステップS42)。その結果、電子マネーサーバ5は、電子マネー監視プログラムのサブルーチンとして電子メールプログラムをROM53から読み出して、電子メールを作成し、課金が行われた旨を携帯電話機2へメール送信する(ステップS43)。
その後、上述したステップS34及びステップS35と同様、メールサーバ4のメールボックス45への格納(ステップS44)、携帯電話機2によるメール受信が順次行われる(ステップS45)。
このように図12及び図14を用いて説明した電子マネー監視システムによれば、携帯電話機2の保有者は、携帯電話機1で電子マネーが使われた旨を、電子マネーサーバ5から知らせてもらうことができる。このとき、図9を用いて説明した電子マネー監視システムのように、携帯電話機1から電子マネーサーバ5へアクセスすることないので、電子マネー監視システムを動作させるに当たって携帯電話機1にかかる処理負荷を軽減することができる。また、CARレースゲーム機3にメール送信機能を付加するのが困難な場合であっても、本電子マネー監視システムのように、CARレースゲーム機3から電子マネーサーバ5にバリューデータが送信され、このバリューデータの受信を契機として、電子マネーサーバから携帯電話機2へメール送信されるようにすることで、携帯電話機2へのメール送信を容易に実現することができる。
本発明に係る電子マネー監視プログラム及び電子マネー監視システムは、電子マネーの利用状況を管理する機能を有するものとして有用である。
本発明の実施の形態に係る電子マネー監視システムの概要を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る電子マネー監視システムにおける携帯電話機の電気的構成を示すブロック図である。 携帯電話機の電気的構成を示すブロック図である。 CARレースゲーム機の電気的構成を示すブロック図である。 リーダライタと携帯電話機との間で行われる通信フローの一例を示す図である。 メールサーバの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電子マネー監視システムのシステム動作を説明するためのフローチャートである。 携帯電話機のLCD又は携帯電話機のLCDの表示画面を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る電子マネー監視システムの概要を示す概略図である。 電子マネーサーバの電気的構成を示すブロック図である。 図9に示す電子マネー監視システムのシステム動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の他の実施の形態に係る電子マネー監視システムの概要を示す概略図である。 図12に示す電子マネー監視システムのシステム動作を説明するためのフローチャートである。 図12に示す電子マネー監視システムの他のシステム動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1,2 携帯電話機
3 CARレースゲーム機
4 メールサーバ
5 無線基地局
200 移動体通信網

Claims (8)

  1. 電子マネーを取り扱う機能を有するICチップが搭載された第1の携帯電話機により当該電子マネーが使われた際、その旨を、前記第1の携帯電話機以外の第2の携帯電話機へメール送信する機能をコンピュータに実行させることを特徴とする電子マネー監視プログラム。
  2. 前記電子マネーが使われる際にバリュー処理を行うバリュー処理手段と、前記第2の携帯電話機へメール送信を行うメール送信処理手段と、を備えた前記第1の携帯電話機に格納され、
    前記バリュー処理手段によってバリュー処理が行われたことを契機として起動する手順と、
    前記第2の携帯電話機へメール送信する手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1記載の電子マネー監視プログラム。
  3. 前記電子マネー監視プログラムは、さらに、前記バリュー処理手段によるバリュー処理で使われた前記電子マネーの金額が所定の金額となったことを条件として、前記第2の携帯電話機へメール送信する手順をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項2記載の電子マネー監視プログラム。
  4. 電子マネーを取り扱う機能を有するICチップが搭載された第1の携帯電話機と、
    前記第1の携帯電話機以外の第2の携帯電話機と、
    メールの送受信機能を有するサーバと、
    前記第1の携帯電話機に対して前記電子マネーにより課金を行う課金機器と、を有し、
    前記課金機器により、前記第1の携帯電話機で前記電子マネーが使われた際、その旨が、前記サーバを介して前記第2の携帯電話機へメール送信されることを特徴とする電子マネー監視システム。
  5. 前記電子マネー監視システムは、さらに、前記電子マネーを取り扱う際に用いる登録IDを発行するとともに、前記第2の携帯電話機のメールアドレスを記憶する電子マネーサーバを備え、
    前記第1の携帯電話機は、前記課金機器に対して前記電子マネーが使われた際、その旨の報知データを前記電子マネーサーバに送信するとともに、
    前記電子マネーサーバは、前記報知データを受信することを契機として、前記その旨を、前記サーバを介して前記第2の携帯電話機へメール送信することを特徴とする請求項4記載の電子マネー監視システム。
  6. 前記電子マネー監視システムは、さらに、前記電子マネーを取り扱う際に用いる登録IDを発行するとともに、前記第2の携帯電話機のメールアドレスを記憶する電子マネーサーバを備え、
    前記課金機器は、前記第1の携帯電話機に対して前記電子マネーにより課金を行ったとき、前記電子マネーサーバから前記第2の携帯電話機のメールアドレスを取得するとともに、前記サーバを介して前記第2の携帯電話機へメール送信することを特徴とする請求項4記載の電子マネー監視システム。
  7. 前記電子マネー監視システムは、さらに、前記電子マネーを取り扱う際に用いる登録IDを発行するとともに、前記第2の携帯電話機のメールアドレスを記憶する電子マネーサーバを備え、
    前記課金機器は、前記第1の携帯電話機に対して前記電子マネーにより課金を行ったとき、当該課金に関するバリューデータを前記電子マネーサーバに送信するとともに、
    前記電子マネーサーバは、前記バリューデータを受信することを契機として、前記課金が行われた旨を、前記第2の携帯電話機へメール送信することを特徴とする請求項4記載の電子マネー監視システム。
  8. 前記第1の携帯電話機におけるバリュー処理で使われた前記電子マネーの金額が所定の金額となったことを条件として、前記第2の携帯電話機へメール送信されることを特徴とする請求項4から7のいずれか記載の電子マネー監視システム。
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