JP2006302770A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】循環型の直接メタノール型燃料電池を備え、燃料極に経時的に蓄積される金属イオン等を効率的に捕捉して除去することが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】単セルを複数積層したセルユニットと、セルユニットの各単セルの燃料極に接続された循環配管と、循環配管に着脱可能に介装され、メタノール水溶液からなる燃料が収容されたカートリッジ式燃料タンクと、循環配管に着脱可能に介装され、特定の環状有機化合物を洗浄剤として含む洗浄液が収容された洗浄液タンクと、循環配管に介装された送液ポンプと、セルユニットの下流側の前記循環配管に介装され、セルユニットの燃料極を洗浄した後の洗浄液を系外に排出するための流路切替手段とを具備したことを特徴とする燃料電池システム。
【選択図】 図1
【解決手段】単セルを複数積層したセルユニットと、セルユニットの各単セルの燃料極に接続された循環配管と、循環配管に着脱可能に介装され、メタノール水溶液からなる燃料が収容されたカートリッジ式燃料タンクと、循環配管に着脱可能に介装され、特定の環状有機化合物を洗浄剤として含む洗浄液が収容された洗浄液タンクと、循環配管に介装された送液ポンプと、セルユニットの下流側の前記循環配管に介装され、セルユニットの燃料極を洗浄した後の洗浄液を系外に排出するための流路切替手段とを具備したことを特徴とする燃料電池システム。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料電池システムに関する。
直接メタノール型燃料電池(DMFC)は、メタノールと水の混合液が燃料として供給される燃料極、酸化性ガスが供給される空気極およびこれらの極間に介在される高分子電解質膜を含む膜状電極ユニットと、この膜状電極ユニットの両面に配置される燃料用流路板および酸化性ガス用流路板とを含む単セルを複数積層したユニットセルを備えた構造を有する。
前記DMFCは、燃料が循環する燃料循環型と、燃料を燃料極に供給してそのまま廃棄する自発呼吸型とに分類される。循環型のDMFCにおいては、燃料タンクを燃料極に循環配管で接続し、燃料タンク内のメタノール水溶液からなる燃料を送液ポンプにより循環配管(往路配管)を通して燃料極に供給し、未反応の燃料を循環配管(復路配管)を通して燃料タンクに戻して循環させる。
前記DMFCは、燃料が循環する燃料循環型と、燃料を燃料極に供給してそのまま廃棄する自発呼吸型とに分類される。循環型のDMFCにおいては、燃料タンクを燃料極に循環配管で接続し、燃料タンク内のメタノール水溶液からなる燃料を送液ポンプにより循環配管(往路配管)を通して燃料極に供給し、未反応の燃料を循環配管(復路配管)を通して燃料タンクに戻して循環させる。
しかしながら、循環型のDMFCの場合にはユニットセル、配管、送液ポンプ等の内部で発生した不純物(例えばAlなどの金属イオンおよび有機物)が時間の経過とともにユニットセルの燃料極に蓄積される。その結果、ユニットセルの燃料極の触媒層の活性を低下させるため、出力低下を招く問題があった。
このようなことから、特許文献1には例えば改質器で生成した水素のような燃料ガスを燃料極に供給して発電を行う燃料電池において燃料ガスを燃料極に供給する配管に液状キレート剤が収容された捕集器を設け、この捕集器で燃料ガス中の不純物を捕集することが記載されている。
特許文献2には、例えば改質器で生成した水素のような燃料ガスを燃料極に供給して発電を行う燃料電池において交換可能な貯留タンクから水または希硫酸水溶液を燃料極に供給、循環させて燃料極を洗浄することが記載されている。
しかしながら、引用文献1に記載されたキレート剤を仮に循環型のDMFCの燃料極に供給して洗浄しても、不純物、特に金属イオンを十分に除去することが困難である。
また、特許文献2に記載された水の洗浄を循環型のDMFCの燃料極に適用したとしても、金属イオンのような不純物を除去することが困難である。また、希硫酸水溶液の洗浄を循環型のDMFCの燃料極に適用した場合には、燃料極の触媒が溶解する虞がある。
特開2004−227844
特開2004−213978
本発明は、循環型の直接メタノール型燃料電池を備え、燃料極に経時的に蓄積される金属イオン等を効率的に捕捉して除去することが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明によると、
単セルを複数積層したセルユニットと、
前記セルユニットの各単セルの燃料極に接続された循環配管と、
前記循環配管に着脱可能に介装され、メタノール水溶液からなる燃料が収容されたカートリッジ式燃料タンクと、
前記循環配管に着脱可能に介装され、下記化2に示す一般式(I)で表される環状有機化合物を洗浄剤として含む洗浄液が収容された洗浄液タンクと、
前記循環配管に介挿された送液ポンプと、
前記セルユニットの下流側の前記循環配管に介装され、前記セルユニットの燃料極を洗浄した後の洗浄液を系外に排出するための流路切替手段と
を具備したことを特徴とする燃料電池システムが提供される。
単セルを複数積層したセルユニットと、
前記セルユニットの各単セルの燃料極に接続された循環配管と、
前記循環配管に着脱可能に介装され、メタノール水溶液からなる燃料が収容されたカートリッジ式燃料タンクと、
前記循環配管に着脱可能に介装され、下記化2に示す一般式(I)で表される環状有機化合物を洗浄剤として含む洗浄液が収容された洗浄液タンクと、
前記循環配管に介挿された送液ポンプと、
前記セルユニットの下流側の前記循環配管に介装され、前記セルユニットの燃料極を洗浄した後の洗浄液を系外に排出するための流路切替手段と
を具備したことを特徴とする燃料電池システムが提供される。
ただし、式中のR1は炭素数1〜12のアルキル鎖、R2は酸素または硫黄、nは3〜40の整数を示す。
本発明によれば、循環型の直接メタノール型燃料電池を備え、燃料極に経時的に蓄積される金属イオン等を効率的に捕捉して除去することによりセルユニットの長寿命化を達成した燃料電池システムを提供することができる。
以下、本発明に係る燃料電池システムを図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、この第1実施形態に係る直接メタノール型の燃料電池システムを示す概略図、図2は図1のユニットセルに組み込まれる単セルを示す概略分解斜視図、図3は図2の単セルに組み込まれた膜状電極ユニットを示す断面図である。
図1は、この第1実施形態に係る直接メタノール型の燃料電池システムを示す概略図、図2は図1のユニットセルに組み込まれる単セルを示す概略分解斜視図、図3は図2の単セルに組み込まれた膜状電極ユニットを示す断面図である。
図中の1は、単セルを例えば10〜40数積層したユニットセルである。メタノール水溶液からなる燃料が収容される例えばカートリッジ式の燃料タンク2は、前記ユニットセル1に循環配管である往路配管3および復路配管4を通して接続され、燃料が燃料タンク2とユニットセル1の間で循環される。
前記往路配管3は、燃料タンク2側の端部にバルブV1が取り付けられ、このバルブV1と燃料タンク2の出口ポートとはフランジF1,F2を介して接離可能に接続されている。前記復路配管4は、燃料タンク2側の端部にバルブV2が取り付けられ、このバルブV2と燃料タンク2の入口ポートとはフランジF3,F4を介して接離可能に接続されている。すなわち、前記燃料タンク2は循環配管(往路配管3および復路配管4)に対して着脱可能で、後述する洗浄液が収容される仮想線で示す例えばカートリッジ式の洗浄液タンク5は前記燃料タンク2との交換時にその出口ポートが往路配管3のフランジF1にフランジF5を介して接離可能に接続され、その入口ポートが復路配管4のフランジF3にフランジF6を介して接離可能に接続される。
前記往路配管3には、送液ポンプ6が介装されている。前記復路配管4には、流路切替手段である第1の三方バルブVc1が介装され、かつこの第1の三方バルブVc1には洗浄液を排出するための排出配管7が連結されている。
酸化性ガス、例えば空気を供給するための供給管8は、前記ユニットセル1に接続されている。
前記ユニットセル1に組み込まれる単セル11は、図2に示すように膜状電極ユニット21を備えている。枠状のシール材31a、燃料用流路板41aおよび集電板51aは、前記膜状電極ユニット21の一方の面にこの順序で配列、積層されている。枠状のシール材31b、酸化性ガス用流路板41bおよび集電板51bは、前記膜状電極ユニット21の他方の面にこの順序で配列、積層されている。
前記膜状電極ユニット21は、図3に示すように前記燃料タンク2から燃料(または洗浄液タンク5から洗浄液)が循環して供給される燃料極22と、酸化性ガスが前記供給管8を通して供給される空気極23と、これらの極22,23間に介在される電解質膜24とを備えている。前記燃料極22は、前記電解質膜24に接する触媒層22aと、この触媒層22aに積層されたカーボンペーパを有する拡散層22bとから構成されている。前記空気極23は、前記電解質膜24に接する触媒層23aと、この触媒層23aに積層されたカーボンペーパを有する拡散層23bとから構成されている。
前記燃料タンク2に収容されるメタノール水溶液(燃料)は、メタノールの濃度が0.1〜99.5重量%、より好ましくは0.5〜90重量%、最も好ましくは1〜30重量%であることが望ましい。
ただし、式中のR1は炭素数1〜12のアルキル鎖、R2は酸素または硫黄、nは3〜40の整数を示す。
前記一般式(I)のR1は、炭素数1〜8のアルキル鎖であることが好ましい。
前記一般式(I)のnは、2〜20の整数であることが好ましい。
前記一般式(I)で表される環状有機化合物としては、例えば12−クラウン−4、15−クラウン−5、18−クラウン−6等を挙げることができる。
前記洗浄液は、前記環状有機化合物を水溶性有機溶剤および水に溶解した組成を有することが好ましい。
前記水溶性有機溶剤は、例えばメタノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドから選ばれる。これらの水溶性有機溶剤の中でジメチルホルムアミドが好ましい。
前記洗浄液中の前記環状有機化合物の濃度は、0.01〜20重量%にすることが好ましい。環状有機化合物の濃度を0.01重量%未満にすると、燃料極に付着した金属イオン、有機物の捕捉力を十分に高めることが困難になる。一方、環状有機化合物の濃度が20重量%を超える洗浄液の粘度が上昇して循環性の低下を招くばかりか、環状有機化合物が析出する虞がある。より好ましい洗浄液中の環状有機化合物の濃度は、0.3〜5重量%である。
前記洗浄液中の前記水溶性有機溶剤の濃度は、0.5〜30重量%にすることが好ましい。水溶性有機溶剤の濃度を0.5重量%未満にすると、前記環状有機化合物を十分に溶解させることが困難になる。一方、水溶性有機溶剤の濃度が30重量%を超えると循環配管が合成樹脂から作られる場合にその配管が溶出する虞がある。より好ましい洗浄液中の水溶性有機溶剤の濃度は、1.5〜20重量%である。
なお、水溶性有機溶媒の代わりにクロロホルムのような水に微溶解性の有機溶媒を用いることを許容する。このような有機溶媒を用いた場合には、洗浄液は環状有機化合物を溶解した有機溶剤が水に懸濁されたエマルジョンになる。
次に、前述した図1〜図3に示す第1実施形態に係る燃料電池システムの動作を説明する。
燃料タンク2の出口ポートのフランジF2および入口ポートのフランジF4をそれぞれ往路配管3のバルブV1のフランジF1、復路配管4のバルブV2のフランジF3に結合して燃料タンク2をシステム内に組み込む。バルブV1,V2を開き、第1の三方バルブVc1を復路配管3の流れ方向に切り替える。送液ポンプ6を作動することにより燃料タンク2内のメタノール水溶液からなる燃料を出口ポートから往路配管2を通してユニットセル1を構成する各単セル11の膜状電極ユニット21の燃料極22に供給する。同時に、供給管8から酸化性ガス、例えば空気を各単セル11の膜状電極ユニット21の空気極23に供給することによりユニットセル1で発電がなされる。各単セル11の膜状電極ユニット21の燃料極22に供給された燃料は、ユニットセル1から排出され、復路配管4および入口ポートを通して燃料タンク2に戻る燃料の循環がなされる。
燃料タンク2およびユニットセル1の間での燃料の循環、発電を所望期間行った後に、燃料タンク2を洗浄液タンク5と交換する。すなわち、バルブV1,V2を閉じ、燃料タンク2の出口ポートのフランジF2および入口ポートのフランジF4を往路配管3のバルブV1のフランジF1、復路配管4のバルブV2のフランジF3からそれぞれ外して燃料タンク2をシステム外に切り離す。洗浄液タンク5の出口ポートのフランジF5および入口ポートのフランジF6を往路配管3のバルブV1のフランジF1および復路配管4のバルブV2のフランジF3にそれぞれ結合することにより洗浄液タンク5をシステム内に組み込む。つづいて、バルブV1、V2を開き、送液ポンプ6を作動することにより洗浄液タンク5内の洗浄液を出口ポートから往路配管2を通してユニットセル1を構成する各単セル11の膜状電極ユニット21の燃料極22に供給して洗浄し、洗浄後の洗浄液を復路配管4および入口ポートを通して洗浄液タンク5に戻す洗浄液の循環を行う。複数回の洗浄液の循環後に第1の三方バルブVc1を排出配管7の流れ方向に切り替えることにより、洗浄後の洗浄液を復路配管4、第1の三方バルブVc1および排出配管7を通してシステム外に排出する。
洗浄後に、再び洗浄液タンク5と燃料タンク2とを前述した手法で交換し、燃料タンク2およびユニットセル1の間での燃料の循環、発電を行う。
したがって、第1実施形態に係る循環型の燃料電池システムにおいて燃料タンク2内のメタノール水溶液からなる燃料をユニットセル1との間で循環配管である往路配管3、復路配管4で循環させる際、ユニットセル1、往路配管3、復路配管4、送液ポンプ6等の内部で発生した不純物(例えばAlなどの金属イオンおよび有機物)が時間の経過とともにユニットセル1を構成する各単セル11の膜状電極ユニット21の燃料極22に蓄積される。このような不純物の蓄積において、燃料タンク2を洗浄液タンク5に交換し、洗浄液タンク5内の洗浄液を往路配管3を通してユニットセル1を構成する各単セル11の膜状電極ユニット21の燃料極22に供給し、往路配管4を通して洗浄液タンク5に戻す循環を行い、最後に洗浄後の洗浄液を復路配管4、第2の三方バルブVc2および排出配管7を通してシステム外に排出する。この時、洗浄液に溶解された前記化3に示す環状有機化合物はAlイオン等の金属イオンおよび有機物に対して高い捕捉能力を有するため、循環配管のみならず、燃料極に蓄積されたAlイオン等の金属イオンおよび有機物を効率的に捕捉して除去できる。その結果、所望期間での燃料の循環において前記膜状電極ユニット21の燃料極22の触媒層22aの不純物の蓄積に伴う活性低下を回復できるため、長期間に亘って高い出力を維持することが可能な高性能の燃料電池システムを実現することができる。
特に、洗浄液として有機溶媒を共存させて環状有機化合物の溶解性を高めることによって、Alイオン等の金属イオンおよび有機物の捕捉力をより一層向上させることが可能になる。
(第2実施形態)
図4は、この第2実施形態に係る直接メタノール型の燃料電池システムを示す概略図である。なお、図4において前述した図1と同様な部材は同符号を付して説明を省略する。
図4は、この第2実施形態に係る直接メタノール型の燃料電池システムを示す概略図である。なお、図4において前述した図1と同様な部材は同符号を付して説明を省略する。
この燃料電池システムは、例えばカートリッジ式で一体化された燃料タンク2と洗浄液タンク5とを備えている。往路配管3の送液ポンプ6の上流側には、第2の三方バルブVc2が介装されている。復路配管4の第1の三方バルブVc1の下流側には、第3の三方バルブVc3が介装されている。前記洗浄液タンク5は、往路バイパス配管9を通して前記第2の三方バルブVc2に接続されている。この往路バイパス配管9の洗浄液タンク5側の端部には、バルブV3が取り付けられ、このバルブV3と洗浄液タンク5の出口ポートとはフランジF7,F8を介して接離可能に接続されている。前記洗浄液タンク5は、復路バイパス配管10を通して前記第3の三方バルブVc3に接続されている。この復路バイパス配管10の洗浄液タンク5側の端部には、バルブV4が取り付けられ、このバルブV4と洗浄液タンク5の入口ポートとはフランジF9,F10を介して接離可能に接続されている。
このような燃料電池システムにおいて、前記燃料タンク2は前述したように往路配管3にフランジF1,F2を介して、復路配管4にフランジF3,F4を介してそれぞれ接離可能に接続されている。前記洗浄液タンク9は、その出口ポートが往路バイパス配管9のバルブV3にフランジF7,F8を介して接離可能に接続され、その入口ポートが復路バイパス配管10のバルブV4にフランジF9,F10を介して接離可能に接続されている。このような接続形態によって、燃料タンク2および洗浄液タンク9が共に循環配管(往路配管3および復路配管4)に対して着脱可能な構成になっている。
次に、前述した図4に示す第2実施形態に係る燃料電池システムの動作を説明する。
バルブV1,V2を開き、第2の三方バルブVc2を往路配管3の流れ方向および第1、第3の三方バルブVc1,Vc3を復路配管3の流れ方向にそれぞれにセットする。送液ポンプ6を作動することにより燃料タンク2内のメタノール水溶液からなる燃料を出口ポートから往路配管2を通してユニットセル1を構成する各単セル11の膜状電極ユニット21の燃料極22に供給する。同時に、供給管8から酸化性ガス、例えば空気を各単セル11の膜状電極ユニット21の空気極23に供給することによりユニットセル1で発電がなされる。各単セル11の膜状電極ユニット21の燃料極22に供給された燃料は、ユニットセル1から排出され、復路配管4および入口ポートを通して燃料タンク2に戻される燃料の循環がなされる。
燃料タンク2およびユニットセル1の間での燃料の循環、発電を所望期間行った後に洗浄液タンク5側に切り替える。すなわち、バルブV1、V2を閉じ、第2の三方バルブVc2を往路バイパス配管9と送給ポンプ6側の往路配管3が連通するように切り替え、さらに第3の三方バルブVc3を第1の三方バルブVc1側の復路配管4と復路往路バイパス配管10が連通するように切り替える。その後、往路バイパス配管9および復路バイパス配管10のバルブV3、V4を開く。つづいて、送液ポンプ6を作動することにより洗浄液タンク5内の洗浄液を出口ポートから往路バイパス配管9、第2の三方バルブVc2および往路配管2を通してユニットセル1を構成する各単セル11の膜状電極ユニット21の燃料極22に供給して洗浄し、洗浄後の洗浄液を復路配管4、第3の三方バルブVc3、復路バイパス配管10および入口ポートを通して洗浄液タンク5に戻す洗浄液の循環を行う。複数回の洗浄液の循環後に第1の三方バルブVc1を排出配管7の流れ方向に切り替えることにより、洗浄後の洗浄液を復路配管4、第1の三方バルブVc1および排出配管7を通してシステム外に排出する。
洗浄後に、再び燃料タンク2を前述した手法で循環配管(往路配管3および復路配管4)と接続するように切り替え、燃料タンク2およびユニットセル1の間での燃料の循環、発電を行う。
なお、燃料タンク2の燃料液を新鮮な燃料に交換する場合や洗浄液タンク5内の洗浄液が消費された場合には、バルブV1,V2を閉じ、燃料タンク2の出口ポートのフランジF2および入口ポートのフランジF4を往路配管3のバルブV1のフランジF1、復路配管4のバルブV2のフランジF3からそれぞれ外す。また、往路バイパス配管9および復路バイパス配管10のバルブV3、V4を閉じ、洗浄液タンク5の出口ポートのフランジF8および入口ポートのフランジF10を往路バイパス配管9のバルブV3のフランジF7、復路バイパス配管10のバルブV4のフランジF9からそれぞれ外す。これによって、一体化された燃料タンク2と洗浄液タンク5とをシステム外に取り外して燃料タンク2への新鮮な燃料の交換、洗浄液タンク5への洗浄液の補給を行う。
したがって、第2実施形態に係る循環型の燃料電池システムにおいて燃料タンク2内のメタノール水溶液からなる燃料をユニットセル1との間で循環配管である往路配管3、復路配管4で循環させる際、ユニットセル1、往路配管3、復路配管4、送液ポンプ6等の内部で発生した不純物(例えばAlなどの金属イオンおよび有機物)が時間の経過とともにユニットセル1を構成する各単セル11の膜状電極ユニット21の燃料極22に蓄積される。このような不純物の蓄積において、燃料タンク2を洗浄液タンク5側に切り替え、洗浄液タンク5内の洗浄液を往路バイパス配管9および往路配管3を通してユニットセル1を構成する各単セル11の膜状電極ユニット21の燃料極22に供給し、復路配管4および復路バイパス配管10を通して洗浄液タンク5に戻す循環を行い、最後に洗浄後の洗浄液を復路配管4、第2の三方バルブVc2および排出配管7を通してシステム外に排出する。この時、洗浄液に溶解された前記化3に示す環状有機化合物はAlイオン等の金属イオンおよび有機物に対して高い捕捉能力を有するため、循環配管のみならず、燃料極に蓄積されたAlイオン等の金属イオンおよび有機物を効率的に捕捉して除去できる。その結果、所望期間での燃料の循環において前記膜状電極ユニット21の燃料極22の触媒層22aの不純物の蓄積に伴う活性低下を回復できるため、長期間に亘って高い出力を維持することが可能な高性能の燃料電池システムを実現することができる。
特に、洗浄液として有機溶媒を共存させて環状有機化合物の溶解性を高めることによって、Alイオン等の金属イオンおよび有機物の捕捉力をより一層向上させることが可能になる。
[実施例]
以下,本発明の実施例を詳細に説明する。
以下,本発明の実施例を詳細に説明する。
<燃料電池スタックの組み立て>
パーフルオロアルキルスルホン膜(デュポン社製商標名;ナフィオン112膜)の一方の面に白金−ルテニウム触媒層および炭素粉末−カーボンペーパを含む拡散層をこの順序で熱圧着してアノード(燃料極)を形成し、さらに前記パーフルオロアルキルスルホン膜の他方の面に白金触媒層および炭素粉末−カーボンペーパを含む拡散層をこの順序で熱圧着してカソード(空気極)を形成して電極面積5cm2の膜状電極ユニットを作製した。つづいて、この膜状電極ユニットの両面にコラムフロー流路を有するカーボン製セパレータおよび集電体をこの順序でそれぞれ積層し、ボルト締めすることにより単セル(燃料電池スタック)を組み立てた。
パーフルオロアルキルスルホン膜(デュポン社製商標名;ナフィオン112膜)の一方の面に白金−ルテニウム触媒層および炭素粉末−カーボンペーパを含む拡散層をこの順序で熱圧着してアノード(燃料極)を形成し、さらに前記パーフルオロアルキルスルホン膜の他方の面に白金触媒層および炭素粉末−カーボンペーパを含む拡散層をこの順序で熱圧着してカソード(空気極)を形成して電極面積5cm2の膜状電極ユニットを作製した。つづいて、この膜状電極ユニットの両面にコラムフロー流路を有するカーボン製セパレータおよび集電体をこの順序でそれぞれ積層し、ボルト締めすることにより単セル(燃料電池スタック)を組み立てた。
<簡易燃料電池システムの構築>
縦150mm、横40mm、高さ20mmのABS樹脂からなる矩形扁平状の燃料カートリッジを内径4mmの往路用シリコンチューブで前記燃料電池スタックの燃料極に接続し、さらにこの燃料極を内径4mmの復路用シリコンチューブで前記燃料カートリッジと接続した。往路用シリコンチューブには、送液ポンプを介装した。復路用シリコンチューブには、三方コックを介装し、このコックの3つ目の弁に排出用シリコンチューブを接続した。燃料カートリッジは、縦150mm、横40mm、高さ20mmのABS樹脂からなる矩形扁平状の洗浄液カートリッジと交換可能になっている。燃料電池スタックの空気極に送気ポンプを装着した。電流電圧測定器のスタック端子を前記燃料電池スタックの電子負荷器に接続する。このような各部品の組み立てにより簡易燃料電池システムを構築した。
縦150mm、横40mm、高さ20mmのABS樹脂からなる矩形扁平状の燃料カートリッジを内径4mmの往路用シリコンチューブで前記燃料電池スタックの燃料極に接続し、さらにこの燃料極を内径4mmの復路用シリコンチューブで前記燃料カートリッジと接続した。往路用シリコンチューブには、送液ポンプを介装した。復路用シリコンチューブには、三方コックを介装し、このコックの3つ目の弁に排出用シリコンチューブを接続した。燃料カートリッジは、縦150mm、横40mm、高さ20mmのABS樹脂からなる矩形扁平状の洗浄液カートリッジと交換可能になっている。燃料電池スタックの空気極に送気ポンプを装着した。電流電圧測定器のスタック端子を前記燃料電池スタックの電子負荷器に接続する。このような各部品の組み立てにより簡易燃料電池システムを構築した。
(実施例1)
1.金属イオン濃度の定量分析
前記簡易燃料電池システムの燃料カートリッジに6%メタノール水溶液からなる燃料100mLを収容し、送液ポンプを作動して燃料を8mL/分の流量で往路用シリコンチューブを通して燃料電池スタックの燃料極に供給し、さらに燃料を復路用シリコンチューブを通して燃料カートリッジに戻す燃料の循環を行った。同時に、送気ポンプを作動して空気を燃料電池スタックの空気極に10mL/分の流量で供給することにより燃料電池スタックで発電を行った。
1.金属イオン濃度の定量分析
前記簡易燃料電池システムの燃料カートリッジに6%メタノール水溶液からなる燃料100mLを収容し、送液ポンプを作動して燃料を8mL/分の流量で往路用シリコンチューブを通して燃料電池スタックの燃料極に供給し、さらに燃料を復路用シリコンチューブを通して燃料カートリッジに戻す燃料の循環を行った。同時に、送気ポンプを作動して空気を燃料電池スタックの空気極に10mL/分の流量で供給することにより燃料電池スタックで発電を行った。
前記燃料の循環、空気の供給による燃料電池スタックでの発電を100時間行った後、燃料カートリッジを前記洗浄液(A)100mLが収容された洗浄液カートリッジに交換し、送液ポンプを作動して洗浄液を8mL/分の流量で往路用シリコンチューブを通して燃料電池スタックの燃料極に供給し、さらに燃料を復路用シリコンチューブを通して燃料カートリッジに戻す燃料の循環を3時間行った。つづいて、三方コックを排出用シリコンチューブ側に回し、循環系のシリコンチューブの洗浄液をシステム外に排出した。その後、三方コックを元に戻し、洗浄液カートリッジを純水100mLが収容されたカートリッジと交換し、送液ポンプを作動して洗浄液と同様な経路を5分間循環させた後、三方コックを排出用シリコンチューブ側に回し、排出用シリコンチューブを通して循環水50mLを流出させ、バイアルビン中に採取した。
得られた水中に溶出してきた金属イオンのうち、アルミニウム、カルシウム、ナトリウムに関して酸化分解−ICP−MAS(セイコー電子社製商標名:SPQ−9000)を用いてそれらの金属イオン濃度を定量分析した。
2.有機物の定量分析
前記簡易燃料電池システムで燃料を循環させて8時間/日の運転方式により連続運転を行う際、100時間毎に燃料カートリッジを洗浄液カートリッジに交換し、洗浄液(A)の循環を5分間行った。つづいて、三方コックを排出用シリコンチューブ側に回し、循環系のシリコンチューブの洗浄液をシステム外に排出した。その後、三方コックを元に戻し、洗浄液カートリッジを純水100mLが収容されたカートリッジと交換し、送液ポンプを作動して洗浄液と同様な経路を5分間循環させた後、三方コックを排出用シリコンチューブ側に回し、排出用シリコンチューブを通して循環水80mLを流出させ、バイアルビン中に採取した。
前記簡易燃料電池システムで燃料を循環させて8時間/日の運転方式により連続運転を行う際、100時間毎に燃料カートリッジを洗浄液カートリッジに交換し、洗浄液(A)の循環を5分間行った。つづいて、三方コックを排出用シリコンチューブ側に回し、循環系のシリコンチューブの洗浄液をシステム外に排出した。その後、三方コックを元に戻し、洗浄液カートリッジを純水100mLが収容されたカートリッジと交換し、送液ポンプを作動して洗浄液と同様な経路を5分間循環させた後、三方コックを排出用シリコンチューブ側に回し、排出用シリコンチューブを通して循環水80mLを流出させ、バイアルビン中に採取した。
得られた純水を高速液体クロマトグラフ(日本分光社製商標名:PU−2089型)を用いて有機物の定量分析を行った。
3.電流−電圧特性の測定
前記項目1で説明したように洗浄液(A)の循環を3時間行った後、三方コックを元に戻し、洗浄液カートリッジを新しい燃料カートリッジに交換し、前述したのと同様な条件で、燃料の燃料極への供給、循環、送気ポンプによる空気の燃料電池スタックの空気極への供給することにより燃料電池スタックで発電を行った。このとき、電流電圧測定器により電流−電圧特性を観察した。
(実施例2)
燃料電池スタックの洗浄時に前記洗浄液(B)が収容された洗浄液カートリッジを用いた以外、実施例1と同様な方法で前記項目1〜3の評価を行った。
前記項目1で説明したように洗浄液(A)の循環を3時間行った後、三方コックを元に戻し、洗浄液カートリッジを新しい燃料カートリッジに交換し、前述したのと同様な条件で、燃料の燃料極への供給、循環、送気ポンプによる空気の燃料電池スタックの空気極への供給することにより燃料電池スタックで発電を行った。このとき、電流電圧測定器により電流−電圧特性を観察した。
(実施例2)
燃料電池スタックの洗浄時に前記洗浄液(B)が収容された洗浄液カートリッジを用いた以外、実施例1と同様な方法で前記項目1〜3の評価を行った。
(実施例3)
燃料電池スタックの洗浄時に前記洗浄液(C)が収容された洗浄液カートリッジを用いた以外、実施例1と同様な方法で前記項目1〜3の評価を行った。
燃料電池スタックの洗浄時に前記洗浄液(C)が収容された洗浄液カートリッジを用いた以外、実施例1と同様な方法で前記項目1〜3の評価を行った。
(比較例1)
燃料電池スタックの洗浄時にキレート剤であるエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を水に0.5重量%溶解した洗浄液が収容された洗浄液カートリッジを用いた以外、実施例1と同様な方法で前記項目3の評価を行った。
燃料電池スタックの洗浄時にキレート剤であるエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を水に0.5重量%溶解した洗浄液が収容された洗浄液カートリッジを用いた以外、実施例1と同様な方法で前記項目3の評価を行った。
実施例1〜3の項目1、2の評価結果を図5、図6にそれぞれ示す。なお、図5の参照例1は前記項目1の評価において燃料の循環(発電)を3時間行った後に洗浄液による洗浄を行わずに水の循環、各種金属イオン濃度の定量分析を行った結果である。図6の参照例1は、前記項目2の評価において8時間/日の運転方式により連続運転を行う際、100時間毎に洗浄操作を行わずに、100時間毎に水の循環、有機物濃度の定量分析を行った結果である。
また、実施例1〜3および比較例1の項目3の評価結果を図7に示す。
図5から明らかなように12−クラウン−4を含む洗浄液(A)を用いた実施例1、15−クラウン−5を含む洗浄液(B)を用いた実施例2および18−クラウン−6を含む洗浄液(C)を用いた実施例3では、洗浄液による洗浄を行わない参照例1に比べて燃料極を含む循環系内部の金属イオン濃度を20%以上も抑制できることがわかる。
図6から明らかなように12−クラウン−4を含む洗浄液(A)を用いた実施例1、15−クラウン−5を含む洗浄液(B)を用いた実施例2および18−クラウン−6を含む洗浄液(C)を用いた実施例3では、洗浄液による洗浄を行わない参照例1に比べて燃料極を含む循環系内部の有機物濃度を1/5以下に抑制できることがわかる。
図7から明らかなように12−クラウン−4を含む洗浄液(A)を用いた実施例1、15−クラウン−5を含む洗浄液(B)を用いた実施例2および18−クラウン−6を含む洗浄液(C)を用いた実施例3ではエチレンジアミン四酢酸を含む洗浄液を用いた比較例1に比べて洗浄後の燃料電池スタックの出力を増大できることがわかる。
1…ユニットセル、2…燃料タンク、3…往路配管、4…復路配管、5…洗浄液ポンプ、6…送液ポンプ、9…往路バイパス配管、10…復路バイパス配管、V1〜V4…バルブ,Vc1〜Vc3…三方バルブ、11…単セル、21…膜状電極ユニット、22…燃料極、23…空気極、22a,23a…触媒層、22b、23b…拡散層、41a…燃料用流路板、41b…酸化性ガス用流路板、51a,51b…集電板。
Claims (6)
- 単セルを複数積層したセルユニットと、
前記セルユニットの各単セルの燃料極に接続された循環配管と、
前記循環配管に着脱可能に介装され、メタノール水溶液からなる燃料が収容されたカートリッジ式燃料タンクと、
前記循環配管に着脱可能に介装され、下記化1に示す一般式(I)で表される環状有機化合物を洗浄剤として含む洗浄液が収容された洗浄液タンクと、
前記循環配管に介装された送液ポンプと、
前記セルユニットの下流側の前記循環配管に介装され、前記セルユニットの燃料極を洗浄した後の洗浄液を系外に排出するための流路切替手段と
を具備したことを特徴とする燃料電池システム。
- 前記燃料タンクと前記洗浄液タンクは、前記循環配管に交互に着脱可能に介装されることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
- 前記燃料タンクと前記洗浄液タンクは、一体化され、前記洗浄液タンクはバイパス配管を通して前記循環配管に接続されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
- 前記洗浄液は、前記環状有機化合物が水溶性有機溶剤および水に溶解された組成を有することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
- 前記洗浄液は、前記環状有機化合物の濃度が0.01〜20重量%で、前記水溶性有機溶剤の濃度が0.5〜30重量%であることを特徴とする請求項4記載の燃料電池システム。
- 前記水溶性有機溶剤は、メタノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドから選ばれることを特徴とする請求項4または5記載の燃料電池システム。
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