JP2006302331A - マーキング生成装置、光ディスク再生装置、光ディスク製造方法および光ディスク - Google Patents

マーキング生成装置、光ディスク再生装置、光ディスク製造方法および光ディスク Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクの反射膜をトリミングすることによって形成するトリミングマークにより、正規ディスク判定を行い、かつ、記録マークによってトリミングマークが複製された場合においても、正しく不正ディスク判別を行うことのできるマーキング生成装置、光ディスク製造方法、光ディスク再生装置および光ディスクを提供する。
【解決手段】トリミングマークが形成されない第1領域と、トリミングマークが形成される第2領域を持った光ディスクで、前記第2領域の(1)トラックピッチ、(2)チャネルビット長、あるいは(3)記録回転速度を微少変更する、または、複数レイヤを持つ光ディスクであって、トリミングマークを相対位置を判定するための基準位置を、前記判定対象のトリミングマークとは別レイヤに設けることによって、トリミングマークと基準位置の相対位置関係を正しく複製できないようにする。
【選択図】図7

Description

本発明は、光ディスク、光ディスク用バーコード形成方法、光ディスク再生装置、及び、マーキング装置、光ディスクのマーキング形成方法、光ディスクの製造方法に関し、不正に複製された光ディスクを判別可能とする著作権保護技術にも関する。
従来、光ディスク成形時にスタンパによって情報が形成される第1記録領域と、光ディスク成形後に半径方向に長い形状を有し、円周方向に複数個配置されるバーコード状マークが記録される第2の記録領域とを有し、前記第1記録領域は少なくとも、データの記録開始領域であるリードインエリアと、前記リードインエリアより外周に設けられ、ディスクの物理的属性を示すコントロールデータが記録されているコントロールデータ領域と、前記コントロール領域よりも内側の第1記録領域上に前記第2記録領域とを有した光ディスク毎に、ディスク成形後、前記第1記録領域の反射膜にマーキングが施されており、少なくとも前記マーキングの位置情報又はその位置情報に関する情報をバーコート化し、前記バーコード状マークが前記第2記録領域に書き込まれていることを特徴とする光ディスクならびにそのマーキング生成装置、光ディスク再生装置、光ディスク製造方法が開示されている(特許文献1)。
特許第3097914号公報
しかしながら、図1のように、光ディスクの高倍速化などの影響でより高い再生精度が求められるようになってきたことにより、光ディスク上に形成される記録マークの変調度と高出力レーザやイニシャライザ等によって記録膜をトリミングしたマークの変調度がほぼ等しくなっている。従って、変調度の違いから記録膜をトリミングしてマーキングしたマークと、通常の記録マークによりコピーしたマークとの判別が困難となる。
図1(1)は、記録膜をトリミングすることによって形成された正規のマーキングであり、(2)は、記録膜をトリミングすることによって正規のマーキングをいわゆるRFコピーといわれる方法により、不正にコピーすることによって形成された不正なマーキングを示している。
(1)は、記録マークの変調度を上げる為に、記録マークの変調度と記録膜をトリミングすることによって形成したマークの変調度がほぼ一致している。そのため、正規のマーキング(1)から得られる再生アナログ波形(3)と、不正に記録マークによりコピーしたマーク(2)の再生波形(4)は、ほぼ一致し、正規ディスクか不正ディスクかの判別が不可能となる。
本発明の目的は、例え記録マークの変調度と記録膜をトリミングしてマーキングされたマークの変調度が等しくても、確実に不正ディスクの判別が可能となる光ディスク、またそのマーキング生成装置、再生装置、ディスク製造方法を提供することである。
本発明に係るマーキング生成装置は、不正にコピーあるいは製造される光ディスクを判別可能なマーキングを光ディスク上に形成する装置であって、光ディスク成形時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、光ディスク成形後に、バーコード状マークが記録されるバーコード記録領域とを有し、前記主情報記録領域には少なくともデータの記録開始領域であるリードインエリアと、前記リードインエリアより外側に設けられ、光ディスクの物理的特長を示すコントロールデータが記録されるコントロール領域と、前記コントロール領域よりも内周側の主情報記録領域上に前記バーコード記録領域とを有し、また、前記主情報記録領域は、第1主情報記録領域と前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置が平均的に異なる第2主情報記録領域とを有した光ディスク毎に、光ディスク成形後に前記第2主情報記録領域の反射膜にマーキングを施すマーキング生成手段と、前記マーキングの位置を検出するマーキング位置検出手段と、少なくとも前記検出された位置情報又はその位置情報に関する情報をバーコード化して、バーコード状マークとして、前記バーコード記録領域に記録する位置情報記録手段とを備える。
また、複数の記録レイヤを持った光ディスクであって、光ディスク成形時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、光ディスク成形後に、前記複数の記録レイヤの内、少なくとも1つのレイヤにバーコード状マークが記録されるバーコード記録領域とを有し、前記主情報記録領域には少なくともデータの記録開始領域であるリードインエリアと、前記リードインエリアより外側に設けられ、光ディスクの物理的特長を示すコントロールデータが記録されるコントロール領域と、前記コントロール領域よりも内周側の主情報記録領域上に前記バーコード記録領域とを有した光ディスク毎に、光ディスク成形後に前記複数レイヤの内、少なくとも1つのレイヤの前記主情報記録領域の反射膜にマーキングを施すマーキング生成手段と、対象マークの施されたレイヤとは別のレイヤの基準点から前記対象マークまでの相対的な位置を検出するマーキング位置検出手段と、少なくとも前記検出された位置情報又はその位置情報に関する情報をバーコード化して、バーコード状マークとして、前記複数レイヤの内少なくとも1つの前記バーコード記録領域に記録する位置情報記録手段とを備える。
一方、本発明にかかる光ディスク製造方法は、不正にコピーあるいは製造される光ディスクを判別可能なマーキングを光ディスク上に形成する光ディスク製造方法であって、光ディスク成形時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、光ディスク成形後に、バーコード状マークが記録されるバーコード記録領域とを有し、前記主情報記録領域には少なくともデータの記録開始領域であるリードインエリアと、前記リードインエリアより外側に設けられ、光ディスクの物理的特長を示すコントロールデータが記録されるコントロール領域と、前記コントロール領域よりも内周側の主情報記録領域上に前記バーコード記録領域とを有した光ディスクの製造方法であって、原盤上の第1主情報記録領域に主情報を記録すると共に、前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置が平均的に異なる第2主情報記録領域に主情報を記録するステップと、前記原盤によってディスクの成形を行うステップと、前記成形されたディスクに反射膜を形成するステップと、前記第2主情報記録領域の反射膜にディスク毎にマーキングを施すステップと、前記マーキングの位置を検出するステップと、前記検出されたマーキング位置情報またはその位置情報に関する情報を暗号化してバーコード状マークとして前記バーコード記録領域に記録するステップとを備える。
また、本発明に係る光ディスク製造方法は、複数の記録レイヤを持ち、光ディスク成形時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、光ディスク成形後に、前記複数の記録レイヤの内、少なくとも1つのレイヤにバーコード状マークが記録されるバーコード記録領域とを有し、前記主情報記録領域には少なくともデータの記録開始領域であるリードインエリアと、前記リードインエリアより外側に設けられ、光ディスクの物理的特長を示すコントロールデータが記録されるコントロール領域とを有した光ディスクの製造方法であって、原盤によって複数レイヤのディスクの成形を行うステップと、前記成形されたディスクに反射膜を形成するステップと、前記複数レイヤの内少なくとも1つのレイヤの前記主情報記録領域上の反射膜にマーキングを施すステップと、前記マーキングを施したレイヤとは異なるレイヤの基準位置と前記マーキングにより施された対象マークとの相対的な位置を検出するステップと、前記検出されたマーキング位置情報またはその位置情報に関する情報を暗号化してバーコード状マークとして、前記複数レイヤの内少なくとも1つのレイヤ上の前記バーコード記録領域に記録するステップとを備える。
一方、本発明にかかる光ディスクは、不正にコピーあるいは製造される光ディスクを判別可能なマーキングを光ディスク上に形成した光ディスクであって、光ディスク形成時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、光ディスク成形後にバーコード状マークが形成されるバーコード記録領域とを有し、前記主情報記録領域は少なくとも記録開始領域であるリードインエリアと、前記リードインエリアの外周に設けられ、光ディスクの物理的属性を示すコントロールデータが記録されているコントロールデータ領域と、前記コントロールデータ領域の内周側の前記主情報記録領域上に前記バーコード記録領域とを有し、また、前記主情報記録領域は、第1主情報記録領域と前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置が平均的に異なる第2主情報記録領域とを有した光ディスク毎に、光ディスク成形後に前記第2主情報記録領域の反射膜にマーキングをほどこされ、少なくとも前記検出された位置情報又はその位置情報に関する情報をバーコード化して、バーコード状マークとして、前記バーコード記録領域に記録された光ディスクである。
また、本発明に係る光ディスクは、複数の記録レイヤを持った光ディスクであって、光ディスク成形時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、光ディスク成形後に、前記複数の記録レイヤの内、少なくとも1つのレイヤにバーコード状マークが記録されるバーコード記録領域とを有し、前記主情報記録領域には少なくともデータの記録開始領域であるリードインエリアと、前記リードインエリアより外側に設けられ、光ディスクの物理的特長を示すコントロールデータが記録されるコントロール領域と、前記コントロール領域よりも内周側の主情報記録領域上に前記バーコード記録領域とを有した光ディスク毎に、光ディスク成形後に前記複数レイヤの内、少なくとも1つのレイヤの前記主情報記録領域の反射膜にマーキングを施され、前記マーキングを施したレイヤとは異なるレイヤの基準位置と前記マーキングにより施された対象マークとの相対的な位置情報またはその位置情報に関する情報を暗号化してバーコード状マークとして、前記複数レイヤの内少なくとも1つのレイヤ上の前記バーコード記録領域に記録された光ディスクである。
一方、本発明に係る光ディスク再生装置は、不正にコピーあるいは製造される光ディスクを判別可能なマーキングを光ディスク上に形成した光ディスクの再生装置であって、マーキングの位置情報又はその位置情報に関する情報を読み取る位置情報読み取り手段と、前記光ディスクを再生し、光ディスク上の基準位置から前記マーキングまでの相対位置情報を検出するマーキング位置検出手段と、前記位置情報読み取り手段により読み取った位置情報と、前記マーキング位置検出手段で検出した位置情報とを比較する比較判定手段と、前記比較判定手段の比較判定結果に基づいて、光ディスクの再生を行う再生手段とを有する。
また、本発明に係る光ディスク再生装置は、光ディスクにおけるマーキングの位置情報又はその位置情報に関する情報を読み取る位置情報読み取り手段と、前記光ディスクを再生し、光ディスク上の基準位置から前記基準位置とは異なるレイヤ上の前記マーキングまでの相対位置情報をレイヤジャンプすることによって検出するマーキング位置検出手段と、前記位置情報読み取り手段により読み取った位置情報と、前記マーキング位置検出手段で検出した位置情報とを比較する比較判定手段と、前記比較判定手段の比較判定結果に基づいて、光ディスクの再生を行う再生手段とを有する。
請求項1記載のマーキング生成装置により、マーキングを形成しない通常の領域(第1記録領域)とマーキングを形成する領域(第2記録領域)をもつ光ディスクを製造することができる。
これによれば、マーキングを正確に複製する為には、第2記録領域のマーク配置位置までも正しく複製しなければならない。これにより、耐複製性を高めたマーキングを光ディスク上に形成することができる。
請求項2記載のマーキング生成装置により、第2記録領域のトラックピッチを第1記録領域のトラックピッチに比べ、平均的に±0.007um以上、広くあるいは狭く形成することができる。これによって、DVD−ROM(トラックピッチ規格0.74um、平均チャネルビット長0.1333um)では、第1記録領域と第2記録領域の10トラック間のトラック操作距離差(円周の合計の差)は、0.465umであり、第1記録領域のトラックピッチと同様に複製した場合、10トラックで、0.465um(約3.5チャネルビット)の記録位置ずれが生じ、これを検出することで不正ディスクの判別に用いることができる。
請求項3記載のマーキング生成装置により、第2記録領域のトラックピッチを第1記録領域のトラックピッチに比べ、平均的に±1.0%以上、広くあるいは狭く形成することができる。これによって、DVD−ROM(トラックピッチ規格0.74um、平均チャネルビット長0.1333um)では、第1記録領域と第2記録領域の10トラック間のトラック操作距離差(円周の合計の差)は、0.465umであり、第1記録領域のトラックピッチと同様に複製した場合、10トラックで、0.465um(約3.5チャネルビット)の記録位置ずれが生じ、これを検出することで不正ディスクの判別に用いることができる。
請求項4記載のマーキング生成装置により、第2記録領域のトラックピッチを第1記録領域のトラックピッチに比べ、物理規格で定められたトラックピッチ誤差の範囲内で、広くあるいは狭く形成することができる。これによって、DVD−ROM(トラックピッチ規格0.74um+0.03um)では、第1記録領域と第2記録領域で、トラックピッチを0.03um以内で変更しても、通常、許される誤差範囲内なので視覚的検証(電子顕微鏡などによる)によってはトラックピッチの変更を判断することはできない。
請求項5記載のマーキング生成装置は、第2記録領域のチャネルビット長を第1記録領域のチャネルビット長に比べ、0.01%以上長くあるいは短く形成することができる。
これによって、DVD−ROM(チャネルビット長規格0.1333um)では、ユーザ記録領域の最内周である半径位置=24.0mmの領域で、第1記録領域の平均チャネルビット長での一回転総チャネルビットと第2記録領域の平均チャネルビット長での一回転総チャネルビットには、約110チャネルビットの差が生じ、これを検出することによって不正ディスクの排除を行うことができる。
請求項6記載のマーキング生成装置は、第1記録領域と第2記録領域のチャネルビット長を物理規格で定めされた平均チャネルビット長の誤差(DVD−ROMでは、1.4nm)範囲で、変更することができる。これによって、第1記録領域のチャネルビット長と第2記録領域のチャネルビット長の誤差は、通常の誤差範囲であるので視覚的検証(電子顕微鏡などによる)によってはトラックピッチの変更を判断することはできない。
請求項5,6記載のマーキング生成装置はともに、記録クロックの周波数を変更することによって第1記録領域と第2記録領域を形成することができる。
請求項7記載のマーキング生成装置は、第2記録領域のチャネルビット長を第1記録領域の記録回転速度に比べ、0.01%以上長くあるいは短く形成することができる。
これによって、DVD−ROM(1倍速記録規格3.49m/s)では、ユーザ記録領域の最内周である半径位置=24.0mmの領域で、第1記録領域の回転速度で記録したときの一回転総チャネルビットと第2記録領域の回転速度で記録したときの一回転総チャネルビットには、約110チャネルビットの差が生じ、これを検出することによって不正ディスクの排除を行うことができる。
請求項8記載のマーキング生成装置は、第1記録領域と第2記録領域の回転速度を物理規格で定めされた平均チャネルビット長の誤差(DVD−ROMでは、0.03m/s)範囲で、変更することができる。これによって、第1記録領域に形成されるチャネルビット長と第2記録領域に形成されるチャネルビット長の誤差は、通常の誤差範囲であるので視覚的検証(電子顕微鏡などによる)によってはトラックピッチの変更を判断することはできない。
請求項9のマーキング生成装置は、複数レイヤを持った光ディスクで、光ディスク上の反射膜をトリミングすることによって形成するトリミングマークの位置判定を、位置判定対象のトリミングマークが形成されていないレイヤの基準点によって判定する。
これによって、複数レイヤの貼り合わせによって作成する光ディスクの場合、トリミングマーク位置とその基準位置のレイヤが異なる為、正規ディスクと同じ位置関係で張り合わすことができない為、これを利用して不正ディスクの判定を行うことができる。
請求項10〜18記載の光ディスク生成方法は、請求項1〜9記載の光ディスク生成装置に対応し、同様の効果を提供できる。
請求項19〜27記載の光ディスクは、請求項1〜9記載の光ディスク生成装置あるいは請求項10〜18記載の光ディスク製造方法によって、製造された光ディスクであって、同様の効果を提供できる。
請求項28記載の光ディスク再生装置は、請求項19に記載の光ディスクにおけるマーキングの位置情報又はその位置情報に関する情報を読み取る位置情報読み取り手段を持ち、反射膜に形成されたトリミングマークと基準位置の相対位置関係を抽出すると共に、光ディスクのリードインに暗号化され、バーコード化された光ディスク製造時の相対位置関係を読み取り、比較し、光ディスクに記録された情報の再生を制限することで、不正ディスクの再生を排除することができる。
また、請求項28記載の光ディスク再生装置は、第2記録領域を第1記録領域と同じトラックピッチ、チャネルビット長あるいは回転速度で記録された場合に生じるトリミングマークのトラック位置ずれを検出し、光ディスクに記録された情報の再生を制限することで、不正ディスクの再生を排除することができる。
請求項29記載の光ディスク再生装置は、請求項27に記載の光ディスクにおけるマーキングの位置情報又はその位置情報に関する情報を読み取る位置情報読み取り手段を反射膜に形成されたトリミングマークと検出対象のトリミングマークとは別レイヤにある基準位置の相対位置関係を抽出すると共に、光ディスクのリードインに暗号化され、バーコード化された光ディスク製造時の相対位置関係を読み取り、比較し、光ディスクに記録された情報の再生を制限することで、不正ディスクの再生を排除することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
また、本実施の形態の開示内容は、(い)ディスクの構造的特徴、(ろ)ディスクの作成方法、(は)ディスクへのマーキング方法、(に)マーキング情報の位置検出方法、(ほ)マーキング位置情報の記録方法、および(へ)再生装置の制御方法の順に開示を行う。また、最後に、さらに海賊版の作成を困難にする為の手法を開示する。
(い)ディスクの構造的特徴
図2、図3および図4は、本発明の光ディスクの構造を示している。
図2の光ディスク201は、光ディスクの物理規格で定められている通常のトラックピッチ(DVDならば、1トラックごとに0.74μm±0.03μm、また平均的に0.74μm±0.01μm)によって記録マークが形成されている領域203Aと、通常のトラックピッチよりも広い、あるいは狭いトラックピッチで記録マークが形成されている領域203Bが存在する。図2では、トラックピッチを広げた形態を示している。
さらに、前記トラックピッチを規格値に比べ変位させた領域203B中の記録膜を高出力レーザあるいはイニシャライザを用いてトリミングすることによって形成したマーク202が光ディスクの成形後に形成されている。
記録膜をトリミングすることによって形成された記録マークは、その後、光ディスク上のエラー訂正ブロック単位、アドレス情報付与単位、フレーム単位およびフレーム単位に付与される同期符号が検出されるタイミングから、前記の記録膜をトリミングすることによって形成されたマークの検出位置までのアドレス、フレーム数、チャネルクロック数を、前記マークに対応したマーク位置情報として抽出し、暗号化された後、バーコード情報に変形され、光ディスクの内周部のリードインエリアにバーコード状マーク204として記録される。マーク情報の位置検出方法については、後述の(に)にて、マーキング位置情報の記録方法は(ほ)にて詳細に説明するのでここでは詳細説明を省く。
本発明におけるトラックピッチの変位量について説明する。
本発明において、記録膜をトリミングすることによりマークを記録するトリミングマーク記録トラックのトラックピッチ206を、前記のトリミングマーク記録トラック以外の標準のトラックピッチ205に対して、平均的に広げるあるいは狭めることを特徴とする。これは、正規ディスクとして、トリミングマークを半径方向にまっすぐに形成した場合、トラックピッチの変位を知らない海賊版メーカなどが通常トラックピッチを用いてディスクを複製したとしても、正規ディスクと同じ半径方向へのまっすぐ形成されたトリミングマークをコピーすることはできない。なぜなら、正規ディスクはトラックピッチを変位させることによって、円周距離を変化させているので、そのままコピーしたディスクは、正規ディスクと同じトリミングマークを形成することはできない。
したがって、マーキング検出において、隣合うトラック、または数トラックはなれたトラックでのマーキングが直線的になっているかを検出することにより、正規ディスクか否かが判断することができる。この検出方法については、(へ)で詳細に説明するので、ここでは説明を省略する。
ここで、重要となるのはトラックピッチの変位量である。トラックピッチの変位量の絶対値を大きくすれば、トラックピッチの変位が簡単に知られてしまうと共に、トラックピッチが狭くした場合においては、隣のトラックピッチからの符号感干渉の影響が無視できなくなり、通常の記録マークで記録されている主情報の読み取り精度が悪化してしまう。逆に、トラックピッチの変位量を小さくすれば、コピーされるディスクとの円周距離の差異が小さくなり、不正にコピーされたディスクを排除することができなくなる。
そこで、本発明にでは、トラックピッチの変位量を±0.007μm以上あるいは物理規格で定められた標準のトラックピッチに対して、±1.0%以上としている。変位量の最大値は、観測ベースで容易に発見されることを許容すれば、記録マークの再生品質との折り合いで決定される。すなわち、トラックピッチを変位させても記録マークの主情報への再生、トラッキングなどの動作に問題を与えない程度である。DVDでは、一本辺りのトラックピッチ誤差を±0.03μmとしているので、これ以下であることが望ましい。また、Blu−ray Discは、内周部のトラックピッチは0.35μm、ユーザ領域部分は0.32μmとしていることからも、10%程度のトラックピッチの変位では、再生動作に問題を与えないことが解るので、10%以下を目処にトラックピッチを変位させることが望ましい。
前述したように、DVDの物理規格において、トラックピッチは、0.74±0.01μmと定められている。これに対して、トラックピッチ変位量を±0.007μmあるいは1.0%とすることで、通常認められているトラックピッチの誤差の許容範囲となり、電子顕微鏡などの観察ベースでトラックピッチの変位を発見することはできない。しかも、近年用いられている光ディスクのマスタリング装置のトラックピッチの分解能は、0.07nmと非常に厳密な制御が可能となっている為、上記の変位量の制御は可能である。
また、±0.007μmのトラックピッチの変位を施すことによって、20トラック分の合計円周(操作距離)は、計1μm程度変化する。DVDにおけるチャネルビット長が0.133μmであるから、10チャネルクロック程度の誤差をもたせることができる。
本発明では、トラックピッチを変位した正規ディスクと、トラックピッチを変位できない不正ディスクを、複数トラックにおける円周合計(操作距離)の差異を検出することによって判別できることを利用している。
以上のように、トラックピッチの変位によって、トリミングマークの形成されている領域の円周距離を変化させて、正規ディスクのトリミングマークを正しくコピーさせないことを説明したが、チャネルビット長の微少変位や記録回転速の微少変化でも同様の効果が得られるので説明する。
図3の光ディスク301は、光ディスクの物理規格で定められている通常のチャネルビット長(DVDならば、0.1333±0.0014μm)によって記録マークが形成されている領域303Aと、通常のチャネルビット長よりも大きいあるいは小さいチャネルビット長で記録マークが形成されている領域303Bが存在する。図3では、チャネルビット長を小さくした形態を示している。
また、前記チャネルビット長が規格に比べ変化させた領域303B中の記録膜を高出力レーザあるいはイニシャライザを用いてトリミングすることによって形成したマーク302が光ディスクの成形後に形成される。
記録膜をトリミングすることによって形成された記録マークは、その後、光ディスク上のエラー訂正ブロック単位、アドレス情報付与単位、フレーム単位およびフレーム単位に付与される同期符号が検出されるタイミングから、前記の記録膜をトリミングすることによって形成されたマークの検出位置までのアドレス、フレーム数、チャネルクロック数を、前記マークに対応したマーク位置情報として抽出し、暗号化された後、バーコード情報に変形され、光ディスクの内周部のリードインエリアにバーコード状マーク304として記録される。
本発明におけるチャネルビット長の変化量について説明する。
本発明において、記録膜をトリミングすることによりマークを記録するトリミングマーク記録領域のチャネルビット長を、前記のトリミングマーク記録領域以外の標準のチャネルビット長を平均的に大きくするあるいは小さくすることを特徴とする。これは、正規ディスクとして、トリミングマークを半径方向にまっすぐに形成した場合、トラックピッチの変位を知らない海賊版メーカなどが通常チャネルビット長を用いてディスクを複製したとしても、正規ディスクと同じ半径方向へのまっすぐ形成されたトリミングマークをコピーすることはできない。なぜなら、正規ディスクはチャネルビット長を変位させることによって、円周チャネル長を変化させているので、そのままコピーしたディスクは、正規ディスクと同じトリミングマークを形成することはできない。
ここで、重要となるのはチャネルビット長の変化量である。チャネルビット長の変化量の絶対値を大きくすれば、チャネルビット長の変位が簡単に知られてしまうと共に、隣接マークとの符号間干渉やそもそも再生時のPLL追従性に対する影響が無視できなくなり、通常の記録マークで記録されている主情報の読み取り精度が悪化してしまう。逆に、チャネルビット長の変化量を小さくすれば、コピーされるディスクとの円周距離の差異が小さくなり、不正にコピーされたディスクを排除することができなくなる。
そこで、本発明では、チャネルビット長の変化量を物理規格で定められている標準のチャネルビット長に対して±0.01%以上としている。チャネルビット長の変更は通常記録クロック周波数を変更することによって行うことが出来る。従って、上記のチャネルビット長の±0.01%の変更は、DVDにおける標準の記録レートである26.182MHzを26.179MHzや26.184MHzで記録することと同等である。昨今の高精度なパルス生成器を用いればこの記録レートの変更は可能であり、また、微少周波数の変更が出来ない場合でも、記録レートを遅くすれば、チャネルビット長に対して±0.01%の変更は可能となる。変位量の最大値は、観測ベースで容易に発見されることを許容すれば、記録マークの再生品質との折り合いで決定される。すなわち、チャネルビット長を変化させても記録マークの主情報への再生、PLLなどの動作に問題を与えない程度である。DVDでは、チャネルビット長誤差を±1.4nmとしているので、これ以下であることが望ましい。
前述したように、DVDの物理規格において、チャネルビット長は、0.1333±0.0014μmと定められている。これに対して、チャネルビット長を0.01%変化させることによって、通常認められているトラックピッチの誤差の許容範囲となり、電子顕微鏡などの観察ベースでトラックピッチの変位を発見することはできない。しかも、近年用いられている光ディスクのマスタリング装置のトラックピッチの分解能は、0.0000005rpmと非常に厳密な制御が可能となっている為、上記の変位量の制御は可能である。
また、±0.01%のチャネルビット長を変更することによって、1トラックのチャネルビット数は、半径位置24.0mmで110チャネルビットの誤差を生む。すなわち、チャネルビット長が変更されていることを知らない海賊版などは、正規ディスクに対して110チャネルクロック分の誤差を含んでディスクを複製することになり、この誤差を検出することで正規ディスクの判別を行うことが出来る。
さらに、本発明の複数の記録層を持つ光ディスクについて、2層ディスクを例に説明する。図4は、2層ディスクの一般的な構造を示すもので、凸凹の記録トラックが形成された第一基板401と、第一基板41の記録トラック側に形成された第一記録層402と、第1記録層402と第二記録層404の間にあり再生光407に対してほぼ透明な中間層403と、第二記録層404と、再生光407に対してほぼ透明な第二基板405から構成されている。
第一記録層402は半透明な反射膜で構成されており、また第2反射膜は、単層構造のディスクと同様な反射膜で構成されている。
また、反射膜を高出力レーザ等を用いて、トリミングすることによって形成したマーク408は第二記録層に形成する。これは、第二記録膜404は単層構造ディスクと同様な反射膜で構成されているために、マーキング形成プロセスを容易に構築することができるためである。
図5は、図4で説明した光ディスクの製造プロセスの概要を示す流れ図である。
まず、第一基板及び第二基板上に各々信号記録面を転写し、第一基板上に金等の半透明膜をスパッタにより成膜し、第二基板上にはアルミの反射膜をスパッタにより成膜する。
その後、記録層が形成された第一基板と第二基板とを、成膜された信号面同士を接着剤となるUV硬化樹脂を塗布して貼り合わせ、紫外線を照射させることにより硬化させ接着する。
マーキングを施さない光ディスクの場合は、以上で完成ディスクとなるが、本発明の光ディスクでは、第二基板の信号面とは反対側の面から、高出力のYAGレーザ501等を用いて、反射膜をトリミングし、マークを形成する。この時、マーキングは第二記録層の反射膜のみをトリミングするようにコントロールされる。
この様にして作成したマーキングの位置を検出し、この検出した位置をバーコード形成工程において書き込み、本発明の光ディスクが完成する。
この様に、貼り合わせディスクの場合、第一記録層と第二記録層との相対的な位置関係が一義的に決まるものではない。従って、レーザトリミングにより形成されたマーキング位置が、ディスク1枚ごとにランダムであるだけでなく、第一記録層の基準位置(例えば、セクタアドレス位置)に対して、第二記録層のマーキングされた位置とが、さらにディスク1枚ごとに異なるものとなり、より不正に海賊版業者がコピーしたディスクを容易に検出することができる。
図6は、図4及び図5で説明した本発明の光ディスクを用いてマーキングを検出する方法を示す概念図である。
第一記録層を再生し、再生データより再生クロックを生成する。同時に再生信号に含まれるセクタアドレスを常に検出し、基準となる第一記録層に記録されたアドレス(N)を検出すると、層間ジャンプにより光ヘッドの焦点位置を第二記録層にジャンプさせ、第二記録層に形成されたマーキングを検出する。ジャンプ期間中は再生データから再生クロックを抽出するクロック生成部の動作をホールド状態にし、第一記録層に存在する基準となるアドレス(N)からマーキングを検出した時間までをカウントし、その検出されたカウント値が、ディスク製造プロセスにおいてバーコードに記録されたマーキング位置情報と照合することにより正規ディスクか否かを判別するものである。
海賊版業者がいわゆるRFコピー技術を用いてスタンパを各層毎に作成し、成膜後張り合わせたとしても第一記録層と第二記録層との位置関係が正規ディスクとあわせるのが非常に困難であるために、多層の記録膜を有する光ディスクにおいて、容易に不正ディスクを検出することができる。
(ろ)ディスクの作成方法
ここでは、本発明に係る光ディスクの作成方法について図面を用いて詳細に解説する。
図7は、本発明に係るCD−ROMあるいはDVD−ROMのディスク作成工程を示す流れ図である。
本ディスク工程は、ディスク製造工程と2次記録工程からなる。
ディスク製造工程は、著作権保護情報として、後に記録膜をトリミングすることによってマークを記録する半径位置を生成するマーク位置生成工程と、外部から入力される主にオーサリングされた映像情報などが暗号化されている記録データをもとに、光ディスクの原盤を作成する、いわゆるマスタリング工程と、マスタリング工程によって作成した原盤をもとに、記録レイヤごとにディスクを成形するディスクの成形工程、いわゆるスタンピング工程と、記録レイヤや保護膜などを接着剤によって貼り合わせる貼り合わせ接着工程と、接着剤を硬化させる為に紫外線を照射する紫外線硬化工程とからなり、本ディスク製造工程を経て、光ディスクが作成される。
マーク位置生成工程は、外部から与えられるスタンパ毎の固有識別子であるスタンパIDや、光ディスクに記録する映像情報ごとに唯一なコンテンツIDや内部で発生させて作る乱数などに基づいて、後に記録するトリミングマークの記録半径位置を生成して、原盤作成工程に出力する。
本原盤作成工程は、従来の原盤作成工程と異なり、外部から与えられる第1記録クロックおよび第2記録クロック、トリミングマークが記録される半径位置および記録データに基づいて光ディスク原盤が作成される工程であり、その原盤作成器の詳細なブロック構成図を図8に示す。
本原盤作成器は、記録波形生成部801、記録ヘッド802、スピンドル803、ヘッド位置制御部804、記録クロック選択部805および回転速制御部806からなる。
記録波形生成部801は、記録クロック選択部805からのクロックによって記録する記録信号の同期化を行った後、一般に記録補償と呼ばれる、記録レーザの照射タイミング信号を生成して記録ヘッド802に出力する。
記録ヘッド802は、記録波形生成部801からの記録レーザ照射タイミング信号に基づいて、記録パワーの決定や記録レーザ照射のON/OFFを行い、原盤上に記録マークを形成する。
スピンドル803は、原盤を回転させる為のモータであり、CAV記録では一定回転数になるように制御し、CLV記録では、記録を行っている半径位置に対して、記録線速が一定になるように回転数の制御を行う。
ヘッド位置制御部804は、通常、トラック一周ごとに均等な送り量(DVD−ROMでは、0.74um)になるようにヘッド位置の制御を行う。
これによって、DVD−ROMでは、物理規格で定められたトラックピッチ0.74um、チャネルビット長0.1333umで、光ディスク原盤が作成される。
ヘッド位置制御部804は、また、入力されるトリミングマーク形成位置情報(半径位置)の示す半径位置から内周側/外周側にそれぞれ複数トラック分(本発明ではそれぞれ10トラック)範囲で、トラックピッチの送り量を±0.007um以上、かつ物理規格で定められた平均トラックピッチ(DVD−ROMでは、0.74um)の1.0%以上、かつ物理規格で定められた平均トラックピッチに対する許容誤差範囲内(DVD−ROMでは、±0.03um)で、送り量を制御する。
ヘッド位置制御部804は、また、入力されるトリミングマーク形成位置情報(半径位置)の示す半径位置から内周側/外周側にそれぞれ複数トラック分(本発明ではそれぞれ10トラック)の範囲で、第2記録クロック選択信号を記録クロック選択部805へ、回転数変更信号を回転速制御部806へ出力する。
これによって、トリミングマークの形成位置であるマーク記録位置生成工程で生成した半径位置が示すトラックにおいては、その他の標準のトラックピッチに比べて微小量変更された原盤を作成することができる。
記録クロック選択部805は、通常、外部から入力される第1記録クロックを選択して記録波形生成部801に出力する。
第1記録クロックは、スピンドル802で設定されている回転速度に従って、原盤上に形成する記録マークのチャネルビット長が物理規格で定められたチャネルビット量(DVD−ROMでは、0.1333um)になるよう周波数が決定されている。これによって、通常、原盤上には物理規格で定められたチャネルビット長で記録マークが原盤上に形成される。
第2記録クロックは、スピンドル802の回転速度に従って、原盤上に形成する記録マークのチャネルビット長が物理規格で定められたチャネルビット量(DVD−ROMでは、0.1333um)の0.01%以上長いあるいは短い、かつ物理規格で定められた平均チャネルビット長に対する許容誤差範囲内(DVD−ROMでは0.0014um)になるように周波数が決定されている。
記録クロック選択部805は、また、ヘッド位置制御部804からの第2記録クロック選択信号を受けると、記録クロックを第2記録クロックに切り替え、記録波形生成部に第2記録クロックを出力する。
これによって、後にトリミングマークの記録される半径位置では、第2記録クロックによって記録マークが形成され、その他の領域では、第1記録クロックによって記録マークが形成される。
すなわち、トリミングマークが形成される半径位置では、原盤上に形成する記録マークのチャネルビット長が物理規格で定められたチャネルビット量(DVD−ROMでは、0.1333um)の0.01%以上長いあるいは短い、かつ物理規格で定められた平均チャネルビット長に対する許容誤差範囲内(DVD−ROMでは0.0014um)で長いあるいは短いチャネルビット長となる。
回転速制御部806は、通常、CAV記録の場合には回転速が一定となるようにスピンドル803を制御し、CLV記録では、記録している半径位置に従って、物理規格で定められた標準のチャネルビット長で記録マークを形成するため記録線速がいってとなるようにスピンドルの回転速を制御する。
回転速制御部806は、また、ヘッド位置制御部からの回転数変更信号を受け取ると、物理規格で定められた標準のチャネルビット長で記録マークを形成するための記録線速(DVD−ROMの1倍速記録の場合、3.49m/s)に対して、0.01%早いあるいは遅い、かつ、物理規格で定められた平均線速に対する許容誤差範囲内(DVD−ROMでは±0.03m/s)で早いあるいは遅い記録線速になる回転速でスピンドル803を制御する。
これによって、トリミングマークが後に記録される領域に記録される記録マークのチャネルビット長は、その他の領域のチャネルビット長に対して、微少量長いあるいは短い記録マークが形成される。
本実施の形態では、後にトリミングマークが形成される領域において、トラックピッチ、チャネルビット長あるいは回転速を、それぞれ変更できる形態で説明したが、少なくともいずれか一方の変更ができるようなマスタリング工程を持てば、本発明の効果が発揮できる。
(は)ディスクへのマーキング方法
図7は、本発明に係るCD−ROMあるいはDVD−ROMのディスク作成工程を示す流れ図であり、図7における2次記録工程の工程2が、本発明にかかるトリミングマークのマーキング工程である。
本トリミングマークのマーキング工程は、ディスク製造工程でのマーク位置生成部で生成したトリミングマークの形成位置を記憶部に記憶し、記憶部に記憶したトリミングマークの形成位置(半径位置)に従って、成形後の光ディスクにトリミングマークを形成する。
本マーキング工程では、YAGレーザや高出力レーザの半径方向に長いスリット光を利用して、成形後の光ディスクの記録膜を融解してトリミングすることによってトリミングマークを形成する。
図9は、YAGレーザや高出力レーザを用いたイニシャライザによってトリミングマークを形成する概念図である。
トリミングマークを形成する為のスリットレーザ光901は、記憶部に記憶されている半径位置902に記録ヘッドを移動させる。本スリッド光は、移動するターゲット半径位置に対して内周側/外周側にそれぞれ複数トラック分(本実施の形態では、それぞれ10トラック)半径方向に長いスリット光を用いて、ターゲットの半径位置からおおよそ内周側/外周側に10トラック分のトリミングマークを形成する。
なお、本明細書では、トリミングマークの形成原理の説明は主眼から乖離する為、詳細説明を省略する。詳しくは、特許第3097914号公報に開示されている。
(に)マーキング情報の位置検出方法
図7は、本発明に係るCD−ROMあるいはDVD−ROMのディスク作成工程を示す流れ図であり、図7における2次記録工程の工程3が、前述の(は)でトリミングマークを形成した光ディスクからトリミングトリミングマークの位置検出工程である。
工程3では、光ディスク上に形成されているトリミングマーク位置を検出して、その記録位置を暗号化する暗号化工程に出力する。
図10は、本トリミングマーク位置検出工程でのトリミングマーク検出装置のブロック図である。
本トリミングマーク位置検出装置は、サーボ部1001、光ヘッド1002、ディスクモータ1003、波形整形回路1004、クロック再生部1005、復調部1006、アドレス検出部1007、マーキング検出部1008、クロックカウンタ1009およびマーキング位置検出部1010から構成される。
サーボ部1001は、工程2における記憶手段で記憶しているトリミングマークの記録半径位置をもとに、その半径位置に光ヘッドを移動させ、また、フォーカッシングやトラッキングを行うとともに、再生半径位置に従ったディスク回転数を算出し、ディスクモータ1003の回転数を制御する。
光ヘッド1002は、光ディスクの記録面にレーザ照射を行い、その反射光を(a)アナログ再生信号として波形整形回路1004に出力する。
波形整形回路1004は、光ヘッドからのアナログ再生信号(a)を入力し、波形等化、イコライジング処理などを施した後、2値化して、2値化再生信号(b)としてクロック再生部1005に出力し、2値化再生信号(b)をクロック再生部1005からのクロック信号で同期化したデジタル再生信号(c)を復調部1006およびマーキング検出部1008に出力する。
クロック再生部1005は、一般的なPLL(Phase Locked Loop)回路であり、波形整形回路1003からの2値化再生信号(b)と内部発生させる基準クロック信号から、2値化再生信号(b)に同期したクロック信号(d)を再生する回路であり、生成したクロック信号(d)を変調部1006とクロックカウンタ1007に出力する。
復調部1006は、波形整形回路1004からのデジタル再生信号(c)とクロック再生部1005からのクロック信号(d)をもとに、デジタル再生信号の復調(DVD−ROMでは8−16変調に対する復調)を行った後、再生データ(e)としてアドレス検出部1007に出力し、一定間隔ごとに付与されている同期部を検出して生成する同期部検出信号(h)をクロックカウンタ1009に出力する。
アドレス検出部1007は、復調部1006からの再生データ(e)に含まれるセクタ単位に付与されているアドレス情報(f)を抽出して、マーキング位置検出部1008に出力する。
マーキング検出部1009は、波形整形回路1004からのデジタル再生信号(c)をもとに、光ディスクに適用された変調則において最大ビット長以上の暗レベルを検出して、その開始位置から終了位置までを示すトリミングマーク検出信号(g)を生成して、マーキング位置検出部1010に出力する。
クロックカウンタ1010は、クロック再生部1005からの再生クロックをカウントするカウンタで構成され、クロックをカウントし、カウント数(i)をマーキング位置検出部1010に出力するとともに、変調部1006からの同期信号(h)のタイミングで、内部のカウント数をリセット(=“0”に初期化)する。
マーキング位置検出部1010は、マーキング検出部1008からのトリミングマーク検出信号(g)とクロックカウンタ1010からのカウント数(i)により、トリミングマークの開始位置におけるクロック数およびトリミングマークの終端位置におけるクロック数を抽出し、アドレス検出部1007からの現在再生をしているセクタのセクタアドレス(f)と、前記トリミングマークの開始位置および終端位置とを、2次記録工程内の暗号化工程700に出力する。
なお、光ディスク上にトリミングマークが複数形成されているときは、個々のトリミングマークが記録されている位置情報を、もとに繰り返し行い、検出した全トリミングマークのアドレス、開始位置および終端位置を暗号化工程700に出力する。
次に、本マーキング情報の位置検出方法の特徴的な動作について、図11を用いて詳細に説明する。なお、図11(a)〜(i)は、ブロック図10の信号線に対応している。
光学ヘッド1002は、光ディスク上にレーザ照射を行いその反射光から、アナログ再生信号(a)を生成する。
アナログ再生信号(a)は、波形等化や増幅した後、2値化を行い、2値化信号を生成する。
また、2値化信号を元にクロック再生部1005内のPLL回路によって、再生クロック(d)が抽出され、前記2値化信号を抽出された再生クロック(d)で同期化されることによって、デジタル再生信号(c)が生成される。
デジタル再生信号(c)には、フレーム単位に付与されている同期部、セクタ単位に付与されているアドレス部およびデータ部から構成されている。
また、記録膜をトリミングすることにより形成したトリミングマーク上では、デジタル再生信号(c)は、Lowレベル(=反射光の“暗”レベル)の信号が継続する。
通常、光ディスクに適用される変調則によって、最大マーク長(チャネルビット長)が決定される。よって、最大マーク長以上、デジタル再生信号(c)の“Low”レベルを検出すれば、トリミングマークを検出したとして、トリミングマーク検出信号(g)を“H”にする。DVD−ROMでは、8−16変調を用いているため、データ部の最大チャネルビット長は11T、同期部も合わせると最大14Tのマークが形成される。したがって、デジタル信号が15T以上継続してLowレベルを示したとき、トリミングマークの開始位置であるとして、トリミングマーク検出信号(g)を“H”にする。
また、トリミングマーク検出信号(g)が“H”の区間に、デジタル再生信号(c)が“H”レベルになれば、トリミングマークが終了したことになるので、“H”レベルを検出してから15T後にトリミングマーク検出信号(g)を“L”に戻す。
これにより、トリミングマークが検出されている区間(デジタル再生信号が変調則における最大マーク長よりも長い区間、“L”レベルを示す区間)で、トリミングマーク検出信号(g)が出力される。
復調部1006では、フレーム単位に付与されている同期部のうち、セクタ先頭にのみ付与されているセクタ先頭の同期部(DVD−ROMではSY0)を検出して、同期部検出信号(h)を生成する。
クロックカウンタ1009では、同期部検出信号(h)のタイミングでリセットされ、クロック数をカウントする。従って、本クロックカウンタ1009は、常に、セクタ先頭からのクロック数(i)をカウントするカウンタである。
マーキング位置検出部1010は、トリミングマーク検出信号(g)が“H”への変化点でのクロック数(i)から、トリミングマークの(i)開始位置カウント値を、(g)トリミングマーク検出信号が“L”への変化点での(h)クロック数から、トリミングマークの(j)終了位置カウント値を生成する。
前述の通り、開始位置カウント値(j)および終了位置カウント値(k)はセクタ先頭からのクロックカウント数として導出されるので、アドレス検出部1007からのセクタごとに付与されたセクタアドレス(f)を合わせて、光ディスクの唯一のポイントを指し示すことが出来る。
この場合、クロックカウンタ1009は、少なくとも1セクタ分(DVD−ROMでは、1488*26チャネルビット)のチャネルビットをカウントできるように構成される。
次に、複数の記録レイヤをもつ光ディスクであって、トリミングマーク位置をトリミングマークを検出するレイヤとは異なるレイヤの同期符号を基準に検出する場合のトリミングマーク位置の検出方法について説明する。
複数レイヤを持つ光ディスクであっても、基本的な構成は、図10であるが、前述の複数レイヤを持たない場合に比べて、サーボ部1001および光学ヘッド1002が複製レイヤに対応し、任意の記録レイヤにフォーカス位置をジャンプさせることができる。
また、アドレス検出部1007は、アドレス検出が完了したときに、ADRDET信号をサーボ部1001に出力する。
また、サーボ部1001は、アドレス検出部1007からのADRDET信号のタイミングで、トリミングマークの記録されたレイヤにレイヤジャンプするとともに、PLLからのクロック位相を固定するためのPLLHLD信号を生成して、クロック再生部1005に出力する。
PLLHLD信号を受けたクロック再生部1005は、PLL回路を停止し、再生クロック位相を固定する。これは、レイヤジャンプ中にも、安定した再生クロックを供給するために必要である。
以上が、前述のレイヤが1つしかない場合に比べて、複数レイヤを再生する場合の各構成要素の役割の相違点である。
次に、図12のタイミングチャートを用いて、複数レイヤを持つ光ディスクであって、トリミングマーク位置をトリミングマークを検出するレイヤとは異なるレイヤの同期符号を基準に検出する場合のトリミングマーク位置の検出動作について説明する。
矢印1201は、本実施の形態での再生順序である。
まず、サーボ1001および光学ヘッド1002は、トリミングマーク位置の検出対象ではないレイヤに、フォーカッシング、トラッキング制御を行い再生し、アナログ再生波形(a)を波形成形回路1004に出力する。
アナログ再生信号(a)を受けた波形成形回路1004は、2値化再生信号をクロック再生部1005へ、2値化再生信号をクロック再生回路1005からの再生クロック(d)で同期化したデジタル再生信号(c)を復調部1006へ出力する。
復調部1006では、デジタル再生信号(d)の復調(DVD−ROMでは8−16変調に対する復調)を行い、復調結果をアドレス検出部1007に出力する。
アドレス検出部1007は、アドレスを検出したことを示すADRDET信号をサーボ部1001に出力するとともに、セクタアドレス(f)をマーキング位置検出部に出力する。
ADRDET信号を受け取ったサーボは、トリミングマークの検出対象レイヤにレイヤジャンプするとともにPLLHLD信号をクロック再生部1005に出力し、再生クロック位相を固定する。
クロックカウンタ1009は、復調部1006からの同期部検出信号(h)のタイミングでリセットし、クロック数をカウントする。ただし、本復調部1006は、サーボ部1001からのPLLHLD信号が出慮臆されている間、同期部検出信号(h)を出力しない。従って、PLLHLD信号が出力されている区間では、クロックカウンタはリセットされない。
マーキング検出部1008は、デジタル再生信号(d)中の変調則上の最大マーク長以上の“L”レベルを検出して、マーキング検出信号(g)を生成し、マーキング位置検出部1010に出力する。
マーキング位置検出部1010は、マーキング検出信号(g)とクロックカウンタ1009からのクロックカウント数(i)をもとに、マーキング開始位置(j)およびマーキング終了位置(k)を生成し、セクタアドレス(f)を暗号化工程700に出力する。
本複数レイヤを持った光ディスクのトリミングマーク検出方法におけるクロックカウンタ1009は、最大光ディスク一回転分のチャネルクロックをカウントする必要があるので、最外周におけるチャネルクロック以上のカウントが必要である。
なお、本実施の形態では、同期部検出信号のタイミングからトリミングマークまでの位置情報を検出する形態で説明したがこれに限定されない。
反対に、トリミングマークから同期部検出信号でも同じ効果が得られる。
また、同期部検出信号の変わりに、他のトリミングマーク開始(終了)位置を用いても良いし、アドレス検出信号、意図して記録した特長的データなどを基準にしても同等の効果がある。
また、図13は、特にトリミングマークとその位置を検出するための基準位置が同じレイヤ上である場合に、より不正コピーが困難となるようにしたトリミングマークの位置検出方法についての概念的な動作タイミングチャートである。
本方法も、基本的な構成は、図10となる。
まず、図13の(1)に示したとおりに、あるトラックnでマーキング位置検出を行う。この方法は上述したとおりの方法で検出可能である。この時のマーキング位置検出値(アドレスAn、開始位置、終了位置)を基準検出値と呼ぶ。
次に、同じトラックをトレースし、再度アドレスAnを検出すると、光学ヘッド1002を5トラックはなれたトラックn+5にジャンプ(シーク)させる。この時、2層ディスクの場合と同様に、クロック生成部1005は、その動作をホールドさせ、一定の再生クロックを生成している。そして、同時にクロックカウンタ1009で、再生クロック(d)をカウントし、波形整形回路の出力(c)から、同様にマーキング検出信号(g)を生成する。
そして、マーキング位置検出部1010において、マーキング検出信号(g)から、マーキング開始位置及び終了位置を検出する。この検出されたマーキング位置検出値(開始位置、終了位置)を外側検出値と呼ぶ。
さらに、外側検出値を取得後、再度光学ヘッド1002を元のトラックnに移動(シーク)させる。そして再度アドレスAnを検出すると、次は5トラックはなれたトラックn−5に移動(シーク)させる。先ほどと同様にして、マーキング位置検出を行い、マーキング位置検出値(開始位置、終了位置)を得る。この位置検出値を内側位置検出値と呼ぶ。
これらの3つの位置検出値のうち、基準位置検出値と、外側位置検出値と内側位置検出値との差をマーキング位置検出情報とする。
図14は、本方式の特徴を説明する概念図である。図14において、(a)は、トラックピッチをマーキングを施さない領域に比べて、広げた領域にマーキングを施した場合の模式図で、(b)はその領域をコピーし、標準のトラックピッチでディスクを形成した場合、形成されるマーキングの形を模式的に現したものである。
図14(a)に示すとおり、正規ディスクでは、マーキングは、半径方向にトラックをまたがって直線的に形成されるが、その直線性は反射膜を溶融して形成するために、必ずしもクロック単位で直線性は確保することは困難であるため、ディスク作成時に、マーキングの直線性を含めて、外側位置検出値と内側位置検出値との差により、その直線性を検出するものである。従って、より実用的に有効であり、再生装置での検出結果の判定を、より厳しく設定することができる。
さらにトラックピッチが異なっていることを知らない海賊版業者が正規ディスクの再生波形からディスクを形成しようとすると、トラックピッチが異なっているために、該領域では各トラックでの周長が異なるために、半径方向に直線状に並ばない。これは、上述したように、回転数を微小に変えたり、記録クロック周波数を微小に変えたりしても同様である。従って、ディスク作成時に正規ディスクのマーキングの直線性を登録することにより、より正確に不正コピーを検出することができるものである。
(ほ)マーキング位置情報の記録方法
次に、(に)で述べた基準位置情報を光ディスクに追記する手法について説明する。図7の工程4及び工程5に相当する。
(に)マーキング情報の位置検出方法で説明したように、トリミングマークを形成した 光ディスクからトリミングトリミングマークの位置検出工程で検出されたマーキング位置検出情報は、図7の工程4の暗号化手段700に入力される。
暗号化手段700で、入力されるトリミング位置情報は、2次記録工程の装置内に秘密に格納された秘密鍵により暗号化が施され、工程5のバーコード作成に出力される。
本実施の形態では、秘密鍵方式に暗号化を施すが、特に限定されるものではなく、公開鍵暗号方式により暗号化を施しても何らの問題もない。また秘密鍵方式による暗号化の際に、暗号化アルゴリズムも特に限定するものでもない。
暗号化が施された暗号化マーキング位置情報は、工程5のバーコード作成手段に入力され、暗号化マーキング位置情報が光ディスクに追記される。
本明細書では、バーコード情報の記録原理の説明は主眼から乖離する為、詳細説明を省略するが、詳しくは、特許第3097914号に開示されている。
(へ)再生装置の制御方法
(い)から(ほ)で説明してきた光ディスクを用いて、光ディスクのマーキング読み取り装置の制御方法について説明する。
図15は、本発明の光ディスクのマーキング読み取り装置の一実施の形態のブロック図である。また図16は、本読み取り装置の動作説明図である。
図16に示すように、本実施の形態では、バーコード記録領域には、トリミングにより形成されたマーキングを含むセクタアドレスと、セクタ先頭からの同期信号検出からマーキング開始位置までの開始位置カウント値及び終端位置カウント値が秘密鍵により暗号化されて格納されているものとする。
図15に示すように、光ディスクをマーキング位置検出部を有するマーキング読み取り装置に装着し、サーボ部2001により、フォーカス制御、トラッキング制御が行われ、マーキング部を含む領域の再生信号が光ヘッド2002から読み出される。光ヘッド2002から読み出された再生信号は波形整形回路2004に入力され、AGCやイコライジング処理が施され、二値化信号(e)が出力される。また再生信号はクロック再生部2005に入力され、再生データから再生クロック(g)が生成される。
二値化信号(e)は、復調部2006に入力され、復調されるとともに、同期信号(c)が検出される。さらに復調された再生信号からアドレス検出部2009において、アドレスが検出される。さらに二値化信号(e)は、マーキング検出部2012に入力され、反射膜がトリミングされたマーク部の検出信号(f)を検出する。このマーキング検出部2012では、変調則で決定される最大ピット長以上の長さ(図16のTd)を有する暗レベルを検出する。
また、復調部2006で検出された同期信号(c)と再生クロック(g)とをクロックカウンタ2011に入力する。クロックカウンタ2011は、同期信号が入力されると初期化され、再生クロック(g)をカウントし、カウント値(h)を出力する。
マーキング部位置検出部2013には、アドレス(d)、クロックカウント値(h)、マーキング検出信号(f)とが入力され、マーキング検出信号(f)の立ち上がり時のクロックカウント値(開始位置)、マーキング検出信号(f)の立下り時のクロックカウント値(終了位置)、及びマーキング検出信号の立ち上がり時、または立下り時のアドレス(d)を出力する。
また、バーコード部デコーダ2014は、本発明の光ディスクの、マーキング位置情報が登録されたバーコード部を再生信号からデコードし、マーキング形成時に登録したマーキングの存在するアドレス情報、マーキングの開始位置及び終了位置を照合部2015に出力する。
照合部2015では、マーキング部位置検出部2013で検出されたアドレス情報、マーキングの開始位置及び終了位置情報と、バーコード部に登録されたディスク製造時の登録情報とを照合し、一致した場合は、出力制御部2008で、再生信号を出力することを許可し、不一致の場合は、再生信号の出力を禁止する。
以上が、マーキング読取装置の基本動作である。
さらに本発明における1)マーキングを施す領域のトラックピッチが規格値と異なる場合、2)マーキングを施す領域のチャネルピット長が規格値と異なる場合などに最適なマーキング検出方法について、図17を用いて説明する。
まず、n番目のトラックに光ヘッドを移動させ、そのトラックを再生し、上記した方法で、マーキングを検出し、バーコード部に登録されたマーキング情報と一致するか否かを検出する。バーコードに登録された情報と、検出されたマーキング情報が一致しない場合には、再生制御部に不一致信号を送信する。
一致した場合には、同じセクタアドレスを検出するまで同じトラックをトレースする。同じセクタアドレスを検出すると、隣接したトラックに光ヘッドをジャンプさせる(図17の太線)。この時、正常な再生信号が得られないため、クロック再生部はその動作をホールドしておくことにより、再生クロックの安定性を図る。
そして隣接したトラックでも同様にマーキング部検出部でマーキング部を検出し、上述した様にマーキング部の位置情報を検出し、同様にバーコード部の登録情報と一致するか否かを照合し、不一致の場合、出力制御部で再生信号が出力されない。
これは、第n番目のトラックにあるセクタアドレスからのマーキング部までの距離と、第n番目のトラックにあるセクタアドレスから隣接するトラック(n+1番目のトラック)に存在するマーキング部までの距離はほぼ等しいので、検出されたマーキング開始位置及び終了位置はほぼ一致する。これは、反射膜がトリミングされたマーキング部の径方向の長さがトラックピッチ程の大きさで作成できず、少なくとも複数のトラックにまたがって存在することを利用するものである。
また、複数レイヤを持つ光ディスクの場合の再生装置の制御方法について説明する。この場合、図18に示すとおり、バーコード記録領域には、セクタアドレス情報、マーキング開始位置カウント値、終端位置カウント値が秘密鍵により暗号化されて記録されている。
図15に示すように、光ディスクをマーキング位置検出部を有するマーキング読み取り装置に装着し、サーボ部2001により、フォーカス制御、トラッキング制御が行われ、まず光ディスクの内周に存在するバーコード領域を再生し、デコード後、2次加工工程で行った暗号化の際に用いた秘密鍵を用いて、バーコード領域に記録されたマーキング基準位置情報を読み出す。
そして、マーキング位置情報に格納されたアドレス情報を用いて、そのアドレスが含まれるトラック(本実施の形態では、L0層に存在)に光ヘッドを移動する。光ヘッド2002から読み出された再生信号は波形整形回路2004に入力され、AGCやイコライジング処理が施され、二値化信号(e)が出力される。また再生信号はクロック再生部2005に入力され、再生データから再生クロック(g)が生成される。
二値化信号(e)は、復調部2006に入力され、復調されるとともに、同期信号(c)が検出される。さらに復調された再生信号からアドレス検出部2009において、アドレスが検出される。
この時、バーコード領域に格納されたアドレス情報と一致したときに、サーボ部2001により、マーキングが存在するレイヤに光ヘッドを移動させる(層間ジャンプと呼ぶ)。また同時に同期信号検出パルス(c)により、クロックカウンタをクリアし、再生クロックに同期して、カウントアップする。
また二値化信号(e)は、マーキング検出部2012に入力され、反射膜がトリミングされたマーク部の検出信号(f)を検出する。このマーキング検出部2012では、変調則で決定される最大ピット長以上の長さ(図16のTd)を有する暗レベルを検出する。
マーキング部位置検出部2013には、アドレス(d)、クロックカウント値(h)、マーキング検出信号(f)とが入力され、マーキング検出信号(f)の立ち上がり時のクロックカウント値(開始位置)、マーキング検出信号(f)の立下り時のクロックカウント値(終了位置)、及びマーキング検出信号の立ち上がり時、または立下り時のアドレス(d)を照合部2015に出力する。
そして、また、バーコード部デコーダ2014は、本発明の光ディスクの、マーキング位置情報が登録されたバーコード部を再生信号からデコードし、マーキング形成時に登録したマーキングの存在するアドレス情報、マーキングの開始位置及び終了位置を照合部2015に出力する。
照合部2015では、マーキング部位置検出部2013で検出されたアドレス情報、マーキングの開始位置及び終了位置情報と、バーコード部に登録されたディスク製造時の登録情報とを照合し、一致した場合は、出力制御部2008で、再生信号を出力することを許可し、不一致の場合は、再生信号の出力を禁止する。
以上、述べてきたように、複数レイヤを持つ光ディスクの場合、特に、簡単な回路構成でマーキング情報を検出でき、セキュリティ強度を容易に高めることができるものである。
なお、標準の記録マークを読み出す標準のレーザ波長に対して、トリミングマークを読み出すためのレーザ波長を大きくすることで、不正ディスクの判別能力をあげることが出来る。
すなわち、トリミングマークは半径方向に対して複数トラックにまたがって形成されるが、コピーされたマークは、トラックごとに非連続となり、波長の広いレーザでの読み出しによって、コピーされたマークと正規のトリミングマークでの変調度が変化し、これを検出することで不正ディスクの判定に使用できる。
本発明に係るマーキング生成装置、光ディスク製造方法、光ディスク再生方法および光ディスクは、光ディスク上の反射膜をトリミングすることによって形成したトリミングマークの、光ディスク上の基準位置からの相対位置関係によって、不正に複製された光ディスクを判別し、不正ディスクの利用および流通を排除することができる。
従来のマーキングを示す概念図 本発明に係るトラックピッチ微少変位を施した光ディスクの構造を示す図 本発明に係る回転速、チャネルビット長を変化させた光ディスクの構造を示す図 本発明に係る2層ディスクの構造を示す図 光ディスクの製造プロセスの概要を示す流れ図 2層ディスクのマーキングを検出する方法を示す概念図 ディスク作成工程の流れ図 マスタリング装置のブロック図 トリミングマーク形成の方法を示す概念図 トリミングマーク位置検出部のブロック図 トリミングマーク位置検出部の動作を示すタイミングチャート 複層ディスクのトリミングマーク位置検出部の動作を示すタイミングチャート トリミングマークの線形性確認方法を示すタイミングチャート 正規のトリミングマークと不正なトリミングマークを示す図 本発明の光ディスク再生装置の特徴的なブロック図 光ディスク再生装置のトリミングマーク検出におけるタイミングチャート 複層ディスクのトリミングマーク検出にレイヤジャンプ位置を示す概念図 複層ディスクのトリミングマーク検出におけるタイミングチャート

Claims (29)

  1. 光ディスク成形時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、
    光ディスク成形後に、バーコード状マークが記録されるバーコード記録領域とを有し、
    前記主情報記録領域には少なくともデータの記録開始領域であるリードインエリアと、
    前記リードインエリアより外側に設けられ、光ディスクの物理的特長を示すコントロールデータが記録されるコントロール領域と、
    前記コントロール領域よりも内周側の主情報記録領域上に前記バーコード記録領域とを有し、
    また、前記主情報記録領域は、第1主情報記録領域と前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置が平均的に異なる第2主情報記録領域とを有した光ディスク毎に、
    光ディスク成形後に前記第2主情報記録領域の反射膜にマーキングを施すマーキング生成手段と、
    前記マーキングの位置を検出するマーキング位置検出手段と、
    少なくとも前記検出された位置情報又はその位置情報に関する情報をバーコード化して、バーコード状マークとして、前記バーコード記録領域に記録する位置情報記録手段とを備えたマーキング生成装置。
  2. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のトラックピッチに比べて平均的に±0.007um以上、広いあるいは狭い請求項1記載のマーキング生成装置。
  3. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のトラックピッチに比べて平均的に物理規格で定められた平均トラックピッチの1.0%以上、広いあるいは狭い請求項1記載のマーキング生成装置。
  4. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のトラックピッチに比べて平均的に物理規格で定められた平均トラックピッチに対する許容誤差範囲内で、広いあるいは狭い請求項1記載のマーキング生成装置。
  5. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のチャネルビット長に比べて平均的に物理規格で定められた平均チャネルビット長の±0.01%以上、長いあるいは短い請求項1記載のマーキング生成装置。
  6. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のチャネルビット長に比べて平均的に物理規格で定められた平均チャネルビット長に対する許容誤差範囲内で、長いあるいは短い請求項1記載のマーキング生成装置。
  7. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報を記録する回転速に比べて平均的に物理規格で定められた平均回転速の±0.01%以上、早いあるいは遅い請求項1記載のマーキング生成装置。
  8. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報を記録する回転速に比べて平均的に物理規格で定められた平均回転速に対する許容誤差範囲内で、早いあるいは遅い請求項1記載のマーキング生成装置。
  9. 複数の記録レイヤを持った光ディスクであって、
    光ディスク成形時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、
    光ディスク成形後に、前記複数の記録レイヤの内、少なくとも1つのレイヤにバーコード状マークが記録されるバーコード記録領域とを有し、
    前記主情報記録領域には少なくともデータの記録開始領域であるリードインエリアと、
    前記リードインエリアより外側に設けられ、光ディスクの物理的特長を示すコントロールデータが記録されるコントロール領域と、
    前記コントロール領域よりも内周側の主情報記録領域上に前記バーコード記録領域とを有した光ディスク毎に、光ディスク成形後に前記複数レイヤの内、少なくとも1つのレイヤの前記主情報記録領域の反射膜にマーキングを施すマーキング生成手段と、
    対象マークの施されたレイヤとは別のレイヤの基準点から前記対象マークまでの相対的な位置を検出するマーキング位置検出手段と、
    少なくとも前記検出された位置情報又はその位置情報に関する情報をバーコード化して、バーコード状マークとして、前記複数レイヤの内少なくとも1つの前記バーコード記録領域に記録する位置情報記録手段とを備えたマーキング生成装置。
  10. 光ディスク成形時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、
    光ディスク成形後に、バーコード状マークが記録されるバーコード記録領域とを有し、
    前記主情報記録領域には少なくともデータの記録開始領域であるリードインエリアと、
    前記リードインエリアより外側に設けられ、光ディスクの物理的特長を示すコントロールデータが記録されるコントロール領域と、
    前記コントロール領域よりも内周側の主情報記録領域上に前記バーコード記録領域とを有した光ディスクの製造方法であって、
    原盤上の第1主情報記録領域に主情報を記録すると共に、前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置が平均的に異なる第2主情報記録領域に主情報を記録するステップと、
    前記原盤によってディスクの成形を行うステップと、
    前記成形されたディスクに反射膜を形成するステップと、
    前記第2主情報記録領域の反射膜にディスク毎にマーキングを施すステップと、
    前記マーキングの位置を検出するステップと、
    前記検出されたマーキング位置情報またはその位置情報に関する情報を暗号化してバーコード状マークとして前記バーコード記録領域に記録するステップとを備える光ディスク製造方法。
  11. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のトラックピッチに比べて平均的に±0.007um以上、広いあるいは狭い請求項10記載の光ディスク製造方法。
  12. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のトラックピッチに比べて平均的に、物理規格で定められた平均トラックピッチの1.0%以上、広いあるいは狭い請求項10記載の光ディスク製造方法。
  13. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のトラックピッチに比べて平均的に物理規格で定められた平均トラックピッチに対する許容誤差範囲内で、広いあるいは狭い請求項10記載の光ディスク製造方法。
  14. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のチャネルビット長に比べて平均的に物理規格で定められた平均チャネルビット長の±0.01%以上、長いあるいは短い請求項10記載の光ディスク製造方法。
  15. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のチャネルビット長に比べて平均的に物理規格で定められた平均チャネルビット長に対する許容誤差範囲内で、長いあるいは短い請求項10記載の光ディスク製造方法。
  16. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報を記録する回転速に比べて平均的に物理規格で定められた平均回転速の±0.01%以上、早いあるいは遅い請求項10記載の光ディスク製造方法。
  17. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報を記録する回転速に比べて平均的に物理規格で定められた平均回転速に対する許容誤差範囲内で、早いあるいは遅い請求項10記載の光ディスク製造方法。
  18. 複数の記録レイヤを持ち、
    光ディスク成形時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、
    光ディスク成形後に、前記複数の記録レイヤの内、少なくとも1つのレイヤにバーコード状マークが記録されるバーコード記録領域とを有し、
    前記主情報記録領域には少なくともデータの記録開始領域であるリードインエリアと、
    前記リードインエリアより外側に設けられ、光ディスクの物理的特長を示すコントロールデータが記録されるコントロール領域とを有した光ディスクの製造方法であって、
    原盤によって複数レイヤのディスクの成形を行うステップと、
    前記成形されたディスクに反射膜を形成するステップと、
    前記複数レイヤの内少なくとも1つのレイヤの前記主情報記録領域上の反射膜にマーキングを施すステップと、
    前記マーキングを施したレイヤとは異なるレイヤの基準位置と前記マーキングにより施された対象マークとの相対的な位置を検出するステップと、
    前記検出されたマーキング位置情報またはその位置情報に関する情報を暗号化してバーコード状マークとして、前記複数レイヤの内少なくとも1つのレイヤ上の前記バーコード記録領域に記録するステップとを備える光ディスク製造方法。
  19. 光ディスク形成時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、
    光ディスク成形後にバーコード状マークが形成されるバーコード記録領域とを有し、
    前記主情報記録領域は少なくとも記録開始領域であるリードインエリアと、
    前記リードインエリアの外周に設けられ、光ディスクの物理的属性を示すコントロールデータが記録されているコントロールデータ領域と、
    前記コントロールデータ領域の内周側の前記主情報記録領域上に前記バーコード記録領域とを有し、
    また、前記主情報記録領域は、第1主情報記録領域と前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置が平均的に異なる第2主情報記録領域とを有した光ディスク毎に、
    光ディスク成形後に前記第2主情報記録領域の反射膜にマーキングをほどこされ、
    少なくとも前記検出された位置情報又はその位置情報に関する情報をバーコード化して、バーコード状マークとして、前記バーコード記録領域に記録された光ディスク。
  20. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のトラックピッチに比べて平均的に±0.007um以上、広いあるいは狭い請求項19記載の光ディスク。
  21. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のトラックピッチに比べて平均的に物理規格で定められた平均トラックピッチの1.0%以上、広いあるいは狭い請求項19記載の光ディスク。
  22. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のトラックピッチに比べて平均的に物理規格で定められた平均トラックピッチに対する許容誤差範囲内で、広いあるいは狭い請求項19記載の光ディスク。
  23. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のチャネルビット長に比べて平均的に物理規格で定められた平均チャネルビット長の±0.01%以上、長いあるいは短い請求項19記載の光ディスク。
  24. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報のチャネルビット長に比べて平均的に物理規格で定められた平均チャネルビット長に対する許容誤差範囲内で、長いあるいは短い請求項19記載の光ディスク。
  25. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報を記録する回転速に比べて平均的に物理規格で定められた平均回転速の±0.01%以上、早いあるいは遅い請求項19記載の光ディスク。
  26. 前記第1主情報記録領域とは記録マークの配置位置の異なる第2主情報記録領域は、前記第1主情報を記録する回転速に比べて平均的に物理規格で定められた平均回転速に対する許容誤差範囲内で、早いあるいは遅い請求項19記載の光ディスク。
  27. 複数の記録レイヤを持った光ディスクであって、
    光ディスク成形時にスタンパによって主情報が形成される主情報記録領域と、
    光ディスク成形後に、前記複数の記録レイヤの内、少なくとも1つのレイヤにバーコード状マークが記録されるバーコード記録領域とを有し、
    前記主情報記録領域には少なくともデータの記録開始領域であるリードインエリアと、
    前記リードインエリアより外側に設けられ、光ディスクの物理的特長を示すコントロールデータが記録されるコントロール領域と、
    前記コントロール領域よりも内周側の主情報記録領域上に前記バーコード記録領域とを有した光ディスク毎に、光ディスク成形後に前記複数レイヤの内、少なくとも1つのレイヤの前記主情報記録領域の反射膜にマーキングを施され、
    前記マーキングを施したレイヤとは異なるレイヤの基準位置と前記マーキングにより施された対象マークとの相対的な位置情報またはその位置情報に関する情報を暗号化してバーコード状マークとして、前記複数レイヤの内少なくとも1つのレイヤ上の前記バーコード記録領域に記録された光ディスク。
  28. 請求項19に記載の光ディスクにおけるマーキングの位置情報又はその位置情報に関する情報を読み取る位置情報読み取り手段と、
    前記光ディスクを再生し、光ディスク上の基準位置から前記マーキングまでの相対位置情報を検出するマーキング位置検出手段と、
    前記位置情報読み取り手段により読み取った位置情報と、前記マーキング位置検出手段で検出した位置情報とを比較する比較判定手段と、
    前記比較判定手段の比較判定結果に基づいて、光ディスクの再生を行う再生手段とを有する光ディスク再生装置。
  29. 請求項27に記載の光ディスクにおけるマーキングの位置情報又はその位置情報に関する情報を読み取る位置情報読み取り手段と、
    前記光ディスクを再生し、光ディスク上の基準位置から前記基準位置とは異なるレイヤ上の前記マーキングまでの相対位置情報をレイヤジャンプすることによって検出するマーキング位置検出手段と、
    前記位置情報読み取り手段により読み取った位置情報と、前記マーキング位置検出手段で検出した位置情報とを比較する比較判定手段と、
    前記比較判定手段の比較判定結果に基づいて、光ディスクの再生を行う再生手段とを有する光ディスク再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4821774B2 (ja) * 2005-09-30 2011-11-24 日本電気株式会社 光学的情報記録媒体

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