JP2006301021A - 顕微鏡に搭載されるステージ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の顕微鏡のステージ装置は、観察対象物を載置した上板ステージが移動すると、同時に操作ハンドルもその方向へ移動してまい、操作ハンドルから手を離した場合には、接眼レンズから目を逸らさずに探し出しているため、使い勝手が悪い。
【解決手段】本発明は、ステージベース1上に操作ハンドル4の位置が固定されて設けられ、操作ハンドル4のつまみ部32a又は34aを回すことによりプーリ13,16及び平ベルト14,17によるベルト機構と平ベルト14,17を挟持してステージに設けられたピンチ部15,18によりX軸方向又はY軸方向に主ステージ3が移動する。操作ハンドル4はステージベース1に位置固定されているため、観察者の手の位置が移動することなく、観察者は観察した状態(接眼レンズを覗いた状態)のまま、主ステージを所望する方向に移動させる顕微鏡に搭載されるステージ装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、観察対象物を載置して、2次元に移動可能な顕微鏡に搭載されるステージ装置に関する。
一般に、顕微鏡には、観察対象物を載置し、2次元(XY軸方向)に移動可能なステージ装置が搭載されている。
このステージ装置は、顕微鏡に固定されたベース板と、このベース板に対してY軸方向(顕微鏡に対しての前後方向)へ移動可能な中板ステージと、観察対象物が載置され、Y軸方向に対して直交するX軸方向(顕微鏡本体に対して左右方向)へ移動可能な上板ステージとで構成されている。
これらのうち、上板ステージはX軸方向だけでなく中板ステージとともにY軸方向に一体的に移動するように設けられている。中板ステージには一軸ハンドルが設けられ、この一軸ハンドルを操作することによって各ステージをX軸方向及びY軸方向へ独立に移動させることができる。
これとは別に、例えば特許文献1には、ステージをX軸方向及びY軸方向へ移動させるための操作ハンドルをベース板に設けた構成のステージ装置が開示されている。
このステージ装置は、ラック&ピニオンで中板ステージ(Y軸方向へ移動する板)を移動し、それに伴って上板ステージ(X軸方向へ移動する板)をY軸方向へ移動する。操作ハンドルと上板ステージとの間に設けられた上板ステージを移動させるための駆動機構は、2つのレバーと関節点とで構成され、上板ステージのY軸方向への移動に追従できる構成になっている。
さらに、特許文献2には、ステージをX軸方向及びY軸方向へ移動させるための操作ハンドルをベース板に設けた別の構成のステージ装置も知られている。このステージ装置における上板ステージの移動は、ユニバーサルジョイントとボールスプラインを介して行われ、中板ステージの移動時には、ボールスプラインのテーブル部分だけが追従して動き、上板ステージの移動時には操作ハンドルの回転がユニバーサルジョイントで90度回転方向が曲げられて、ボールスプラインを回転し、その回転力がテーブル部分を伝って上ステージに伝えられる構成となっている。
特開平9−127427号公報 特開2000−330035公報 特開平9−113814号公報
しかし従来の顕微鏡のステージ装置の場合、観察者が観察対象物を載置した上板ステージをY軸方向へ移動させた場合、同時に一軸ハンドルもY軸方向へ移動してしまうため、観察者も一軸ハンドルとともに手を移動させる動作が必要となる。通常、観察者は接眼レンズを覗いて観察しながら、ハンドル操作によりステージを移動させている。従って、何らかの都合で、ハンドルから手を一旦離してしまうと、再度ハンドルを握るためには、手探りでハンドルを探し出さなければならない。従って、ハンドルが移動する構成では、接眼レンズから目を離さないとハンドルを探し出せず、使い勝手が悪い。
特に観察対象物が、半導体ウエハやレチクル、又は液晶基板等であった場合には、これらを載置するステージも大型化されているため、ステージ移動に伴うハンドルの移動量が大きくなり、観察者にとってはハンドルを探すのがより困難になる。従って、顕微鏡に搭載されている従来のステージ装置は、観察者にとって極めて使い難く、観察する観察対象物や観察点が多かったり、観察を長時間に亘って行う場合には、観察者にとってステージ操作が多大な手間を要する作業となっている。
これを解決するために、操作ハンドルをベース板に設けてX軸方向、Y軸方向どちらに操作してもハンドルが動かない種々のステージ装置が提案されている。しかしながら、前述した特許文献1によるステージ装置では、2つのレバーを回転させる構成であるため、装置が大型化し、非常にスペースを要している。また、他の従来のステージ装置に比べて上ステージの駆動に際して2つ以上の部材を介在しているため、特にステージを往復移動させた場合には、その位置精度が悪くなってしまう。
また、特許文献2による装置では、前述したと同様に他の従来のステージ装置に比べて、上ステージの駆動に際して2つ以上の部材を介在しているため、位置精度が悪くなり、さらに、ユニバーサルジョイント及びボールスプラインという、非常に高価な部品を必要としているため、ステージ装置のコストが高価になっている。
そこで本発明は、操作ハンドルの移動が無く、簡易な構成で高い位置精度が得られ、観察者に掛かる観察作業の負担を軽減する顕微鏡に搭載されるステージ装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、顕微鏡本体に固定されるベース部材と、前記ベース部材を第1の方向へ移動可能な第1の移動部材と、この第1移動部材に係合し、該第1移動部材に対して前記第1の方向と直交する第2の方向へ移動可能な第2の移動部材と、前記ベース部材の所定位置に設けられ、与えられた回転力を前記第1の方向の駆動力に変換して前記第1の移動部材を移動させるための第1の回転操作手段と、前記ベース部材に前記第1の回転操作手段と近接して設けられ、与えられた回転力を前記第2の方向の駆動力に変換して前記第2の移動部材を移動させるための第2の回転操作手段と、前記第1の回転操作手段と前記第1の移動部材との間に設けられる第1の伝達部材を介して前記第1の回転操作手段による駆動力を伝達し且つ、線形に配された第1のベアリングによりガイドされて、前記第1の移動部材を前記第1の方向に移動させる第1の駆動力伝達部材と、前記第2の回転操作手段と前記第2の移動部材との間に設けられる第2の伝達部材を介して前記第2の回転操作手段による駆動力を伝達し、且つ、線形に配された第2のベアリングによりガイドされて、前記第2の移動部材を前記第2の方向に移動させる第2の駆動力伝達部材とで構成される顕微鏡に搭載されるステージ装置を提供する。
本発明によれば、操作ハンドルの移動が無く、簡易な構成で高い位置精度が得られ、観察者に掛かる観察作業の負担を軽減する顕微鏡に搭載されるステージ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態に係る顕微鏡に搭載されるステージ装置について説明する。図1は、本実施形態のステージ装置を下方向(観察対象物を載置しない面)から見た概略的な構成を示す図、図2は、図1のステージ装置をA−A方向から見たピンチ部からガイド溝に掛かる断面構成を示す図である。また図3は図1におけるB−B方向から見た部分的な断面構成を示す図であり、図4は図1におけるC−C方向から見た部分的な断面構成を示す図であり、図5は図1におけるD−D方向から見た部分的な断面構成を示す図であり、さらに、図6は図1中の本実施形態のステージ装置におけるガイド部を斜め上方向から見た構成を示す図である。
このステージ装置は、大別して、顕微鏡本体フレーム等に取り付けられている固定ステージであるステージベース1と、ステージベース1の上面に設けられ、Y軸方向に直線移動可能な中間ステージ2と、その中間ステージ2の上面に設けられ、Y軸方向と直交するX軸方向に直線移動可能な主ステージ3と、ステージベース1に設けられ、中間ステージ2及び主ステージ3をそれぞれX,Y軸方向に移動させるための操作ハンドル4とで構成される。主ステージ3は、図示しない固定用部材が設けられており、観察対象物を載置して固定する機能を有している。
このステージベース1は、顕微鏡本体フレーム等に取り付けて固定するための複数のネジ穴5a〜5dが開口されている。またステージベース1には、中間ステージ2の対向する第1の両端面にそれぞれ被さるような凸部が設けられる。ステージベース1の凸部の両内側面には、図2及び図4に示すように、それぞれガイド溝6が形成されている。また、そのガイド溝6と対向する中間ステージ2の両側面にも同様なガイド溝7が形成されている。これらのガイド溝6,7の間にベアリングとして機能する複数のローラ(またはボール)8が介在するように嵌め込まれ、中間ステージ2が摺動可能に係合している。これらガイド溝6,7及びローラ8によりY軸方向へ直線的にガイドするリニアガイド機構を構成している。このリニアガイド機構の他にも、後述するガイド部41が設けられている。
これらのリニアガイド機構及びガイド部41により中間ステージ2がY軸方向に移動することができ、即ち、主ステージ3におけるY軸方向の移動が可能となる。また、中間ステージ2は、図1に示すように矩形状孔からなるスペース9が開口される。
また、図2に示すように主ステージ3には、中間ステージ2のガイド溝7が形成された第1の両側面と直交する第2の両側面に、それぞれ被さるような凸部が設けられている。主ステージ3の凸部の両内側面には、図2に示すように、それぞれガイド溝11が形成されている。これらのガイド溝11と対向する中間ステージ2の両側面にも同様なガイド溝10が形成される。これらのガイド溝10,11の間にベアリングとして機能する複数のローラ(またはボール)12を介在させて各ステージが嵌め込まれ、摺動可能に係合する。 これらガイド溝10,11、ローラ12によりリニアガイド機構を構成している。このリニアガイド機構の他にも、後述するガイド部42が設けられており、これらにより中間ステージ2に対して主ステージ3を適正なX軸方向に直線移動させることができる。
図1及び図2に示すように、ステージベース1の一方のガイド溝6を取付けた側縁で、このガイド溝6の溝方向、つまり、中間ステージ2の移動方向(Y軸方向)と平行な方向に沿って、所定間隔L1を空けて、一対のプーリ13(13a、13b)を配設する。これらプーリ13a、13bの間には環状の平ベルト14が張設され、ベルト機構を構成する。このベルト機構は、プーリ13a、13bの回転に伴い、プーリ13a、13bの間をY軸方向に沿って平ベルト14が往復走行する。
中間ステージ2には、図1及び図4に示すような平ベルト14の一部を挟持するピンチ部15が設置される。ピンチ部15は平ベルト14を挟持して固定されているため、操作ハンドル4の操作に伴い平ベルト14が走行すると、この走行に従って中間ステージ2がY軸方向に直線移動する。尚、ピンチ部15は、主ステージ3の載置面よりも上に出ないように形成する。
同様に、中間ステージ2のガイド溝10の溝方向、つまり、主ステージ3の移動方向(X軸方向)と平行な方向に沿って、所定間隔L2を空けて、一対のプーリ16(16a、16b)を配設する。これらプーリ16a、16bの間には環状の平ベルト17が張設され、ベルト機構を構成する。このベルト機構は、プーリ16a、16bの回転に伴い、プーリ16a、16bの間をX軸方向に沿って往復走行する。主ステージ3には、図1及び図2に示すようなベルト17の一部を挟持して、平ベルト17に固定されている後述するピンチ部18が設置される。ピンチ部18は平ベルト17を挟持して固定されるため、平ベルト17の走行に従って主ステージ3がX軸方向に直線移動する。
プーリ13b、16bは、図5に示すように軸21に嵌め込まれたベアリング等からなる軸受け22の外側にベルト受け23が取り付けられて構成され、ベルト受け23が回転自在な構造となっている。
次に図1、図3及び図4を参照して、操作ハンドル4について説明する。
操作ハンドル4は、ステージベース1の隅に配設されている。
図3に示すように、この操作ハンドル4は、ステージベース1に固定される固定軸31と、固定軸31の内側に軸受け33を介在して回転自在に設けられる内側操作軸32と、固定軸31の外側に軸受け35を介在して回転自在に設けられている外側操作軸34とで構成される。
固定軸31は、ステージベース1に固定する固定部31aと、内外側に内側操作軸32及び外側操作軸34を保持する軸部31bとで構成される。軸部31bの一端は固定部31aと一体的に構成され、他端にはつば部31cが設けられている。
内側操作軸32は、観察者が把持するつまみ部32aと軸部32bとで構成される。この軸部32bの一端にはプーリ16aが配設され、他端は板ばね36を介在させてつまみ部32aが設けられている。この板ばね36を介在させることにより、つまみ部32aを回す際に固定軸31に対して、相対的な回転にある程度の力量を持たせるようになっている。
また、外側操作軸34は、観察者が把持するつまみ部34aと軸部34bとで構成される。この軸部34bの一端にはプーリ13aが配設され、他端はつまみ部34aが配置されており、つまみ部34aの底部が板ばね37を介在させてつば部31cに取り付けられている。また同様に、つまみ部34aも板ばね37を介在させて相対的な回転にある程度の力量を持たせている。
次に、図1、図2及び図6を参照して、主ステージ3に設けられるピンチ部18について説明する。
このピンチ部18は、ステージ2にある矩形状孔からなるスペース9を通してガイド部(摺動部)41に連結して構成されている。ガイド部41は、両側面にガイド溝41dが設けられたレール41aと、複数のボール41bを介在させてレール41aに摺動移動可能に設けられた摺動テーブル41cとで構成され、摺動テーブル41cがレール41a上に嵌合され平行移動する。このレール41aは、ガイド溝6,7と平行になるように主ステージ3に配設され、そのレール長はプーリ16aと16bとの間隔にほぼ等しくなっている。このガイド部41は、中間ステージ2がY軸方向に移動する際に、ピンチ部15のがたつきを無くすことができる。
また、ピンチ部18は、長板形状を成し、一端は摺動テーブル41cにネジ等を用いて取り付けられ、他方は ベルト17の一部を挟み固定される。また、ステージベース1には、ガイド溝10,11と平行し、主テーブル3の移動範囲をカバーする長さのガイド孔42が設けられており、ピンチ部18には、このガイド孔42aに嵌め込まれて、ピンチ部18の移動方向をガイドするピン部18aが設けられている。このガイド孔42a及びピン部18aにより、ガイド部42が構成される。前述したように、このガイド部42は、主ステージ3がX軸方向に移動する際に、ピンチ部18のがたつきを無くすことができる。尚、ピンチ部18は、ステージベース1上面より上方に出ないように形成されている。
次に、このように構成されたステージ装置の移動動作について説明する。
<Y軸方向に主テーブルに載置される観察対象物を移動する−中間テーブルを移動する> まず、観察者が操作ハンドル4のつまみ部34aを把持して回すと、外側操作軸34が回転し、その回転力がプーリ13aに伝達され、ベルト14が走行する。この走行により、ベルト14に固定された中間テーブル2のピンチ部15がガイド溝6,7に沿って移動し、結果、中間ステージ2が主ステージ3を保持した状態でY軸方向に移動する。
この時、ベースステージ1において、操作ハンドルのプーリ13a,13bはステージベース1に位置が固定されており、ベルト14の走行によってピンチ部15及びガイド部41の摺動テーブルが移動することとなり、ステージベース1に設けられた操作ハンドル4は移動しない。また、中間ステージ2がY軸方向に移動する際に、ベルト17は移動せず、且つピン部18aが中間ステージ2に設けられたガイド孔42aの壁に押し当てられるため、主ステージ3は、X軸方向には移動しない。
<X軸方向に主テーブルに載置される観察対象物を移動する−主テーブルを移動する> 観察者は、操作ハンドル4のつまみ部32aを把持して回すと、内側操作軸32が回転し、その回転力がプーリ16aに伝達され、ベルト17が走行する。このベルト17の走行により、主テーブル3のピンチ部18が、ピンチ部18のピン部18aとガイド孔42aにガイドされつつ、ガイド溝11,12に沿って移動し、結果、主ステージ3のみがX軸方向に移動する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ステージベース1上に操作ハンドル4の位置が固定されて設けられており、操作ハンドル4のつまみ部32a,34aのいずれのつまみ部を回すことによりX軸方向及びY軸方向に、主ステージ3が移動する。この移動の際に、操作ハンドル4はステージベース1に位置固定されているため、観察者の手の位置が移動することなく、つまみ部の上下移動のみであるため、観察者は観察した状態(接眼レンズを覗いた状態)のまま、主ステージを所望する方向に移動させることができる。従って、観察者は、従来のようにステージが移動した方向に操作ハンドルを握る手を移動させることなく操作でき、操作が容易になる。
また、本実施形態における主テーブルのX軸方向の移動機構が、プーリ及びベルトを組み合わせ、ピンチ部15及びガイド部材により構成されているため、簡易な構成でX軸方向の位置決め精度のよいステージ装置を提供することができる。
このX軸方向の移動機構は、前述した特許文献2におけるユニバーサルジョイント及びボールスプラインに対して、または特許文献1における2つのレバー機構に対して、本実施形態ではガイド機構のみで実現しているため、これらに比べて安価に実現でき、牽いては、顕微鏡のコストダウンに寄与することが出来る。さらに、本実施形態のステージ装置は簡易な構成で主に厚み方向に大型化せずに実現しているため、これを搭載する顕微鏡においても従来と比較しても設置面積は増大せずに実施することができる。
尚、本実施形態では、一対のプーリと平ベルトとの組み合わせを例としているが、特に限定されるものではなく、V字状ベルトとプーリの組み合わせや、歯付きベルトと歯付きプーリ等の組み合わせであってもよい。この歯付きベルトを用いた場合には、プーリとの間の滑りをなくすことができるので、さらに確実な動作を得られる。また、これらベルトに代えてワイヤーを用いてもよい。
また、本実施形態では、ガイド孔にピン部を嵌め込ませて摺動させているため、精度よくX軸方向における移動制限を実現していたが、これを図6に示したようなガイド部と同様の機構を用いれば、精度よく且つよりスムーズにX軸方向の移動が実現できる。また、本実施形態では、ガイド部はレール部と摺動テーブルとの間にボールを介在させたが、この構造ではなく、レール部に対して摺動テーブルが直に摺動する構造やボールに換わってローラを介在させた構造であってもよい。
次に第2の実施形態に係る顕微鏡に搭載されるステージ装置について説明する。
図7は、本実施形態のステージ装置を下方向(観察対象物を載置しない面)から見た概略的な構成を示す図、図8は、図7のステージ装置をE−E方向から見た断面構成を示す図である。また図9はガイド部の詳細を示す図、図10は、ガイド機構の変形例を示す図である。尚、本実施形態の構成部位において、前述した第1の実施形態(図1乃至図6)と同等の部位には同じ参照符号を付してその説明は省略する。この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態に対して、ピンチ部とそれに関連する部位による構成以外は、第1の実施形態と同様である。
このステージ装置は、大別して、ステージベース1と中間ステージ2と主ステージ3と操作ハンドル4とで構成される。中間ステージ2は、プーリ13a,13b及びベルト14及びピンチ部15による移動機構と、ガイド溝6,7及びボール8によるガイド機構とによりY軸方向への直線移動を可能にしている。また、主ステージ3は、プーリ16a,16b及びベルト17及びピンチ部51による移動機構と、ガイド溝10,11及びボール12及びガイド孔42a及び2つのピン部51a,51bによるガイド機構とによりX軸方向への直線移動を可能にしている。このピンチ部51において、ガイド部52以外は、前述した第1の実施形態と同等の構成である。
このガイド部52は、図7及び図8に示すように、主ステージの中間ステージと対向する面側(観察対象物を載置しない側)に長い凹部(長円又は長方形)53が形成される。この凹部53内にガイド溝6の方向と同じ方向で、その長さはプーリ13aと13bとの間隔にぼぼ等しく、凹部53の長手方向の長さよりもやや短い長さのレール54が設けられている。このレール54には、ピンチ部51のガイド部52が取り付けられている。このガイド部52は、図9に示すように、2つの軸55aにそれぞれ軸受け55bがボールを介在させて回転自在に取り付けられてボールベアリング形状を成し、これらの軸受け55bがレール54を挟んで当接し、さらに、これらの軸55aを互いにゴムベルト56で括られ、軸受け55bが常にレール54に押し当てられるように構成される。この時、ピンチ部51のガイド部52は、中間ステージ2に開口されたスペース9を通してレール54に取り付けられている。尚、ピンチ部51は、ステージベース1上面より上方に出ないように形成されている。
次に、このように構成された第2の実施形態によるステージ装置の動作について説明する。
<Y軸方向に主テーブルに載置される観察対象物を移動する−中間テーブルを移動する> まず、観察者が操作ハンドル4のつまみ部34aを把持して回すと、外側操作軸34が回転し、その回転力がプーリ13aに伝達され、ベルト14が走行する。この走行により、ベルト14に固定された中間テーブル2のピンチ部15がガイド溝6,7及びレール54上を摺動するガイド部52にガイドされて移動する。
また、中間ステージ2がY軸方向に移動する際に、ベルト17は移動せず、且つレール54の延方向と直交する方向に移動するため、ガイド部52がレール54に押し当てられている状態となるため、主ステージ3はX軸方向には移動しない。
本実施形態では、前述した第1の実施形態と同様に、中間テーブル2が移動する際に、ステージベース1に設けられた操作ハンドル4は移動しない。
<X軸方向に主テーブルに載置される観察対象物を移動する−主テーブルを移動する> 観察者は、操作ハンドル4のつまみ部32aを把持して回すと、内側操作軸32が回転し、その回転力がプーリ16aに伝達され、ベルト17が走行する。このベルト17の走行により、ピンチ部51がガイド孔42aにガイドされつつ、ガイド溝10,11に沿って移動し、主ステージ3のみがX軸方向に移動する。
以上のように本実施形態によれば、ステージベース1に操作ハンドル4が設置されていて、X軸方向やY軸方向に移動した場合であっても、操作ハンドル4が移動しないため、観察者が観察した状態(接眼レンズを覗いた状態)のまま、観察対象物を2次元移動することができるので、観察者の作業性が改善される。
また、本実施形態では、前述した第1の実施形態におけるガイド機構ではなく、2個の軸受けと軸及びゴムベルトを用いているため、非常に安価に実施することが出来る。
次に、前述した第2の実施形態の変形例について説明する。
第1の変形例として図10(a)に示すように、ガイド部の摺動部61は、3個の軸受け62a,62b,62c及び2本のゴムベルト63a,63bを用いて、V字形に配置してもよい。
第2の変形例としては、図10(b)に示すように、ガイド部の摺動部64は、レール54を設けずに、2個の軸受け65a,65bをバネ66により軸間が離れる方向に付勢して、凹部53の両壁面に当接させている構造であってもよい。この構造であれば、レール54が不要になり、部品点数を少なくすることができる。
尚、第1、第2の実施形態では、ガイド孔42aにピン部18a、51a,51bを摺動させて精度よく、X軸方向のテーブル移動を実現していたが、これをガイド部52と同様の機構を用いれば、さらに精度がよく且つスムーズなX軸方向へのテーブル移動を実現することができる。また、摺動関係が同じであれば、ガイド孔42aに代わって、ガイドレールを形成し、ピン部18a、51a,51bに代わって、ガイド溝を形成してもよい。
また、以上に述べた第1の実施の形態及び第2の実施の形態は、特許文献3と同様に、ステージ本体3に操作ハンドル、ピンチ部材10にYクラッチ機構、ピンチ部材11にXクラッチ機構を取り付けてクラッチ機構を構成すれば、クラッチを切ったときに操作ハンドルを持ってステージ本体を操作すれば抵抗なく素早く所望の任意の位置にステージ本体を持ってくることができる。このとき、前述した実施の形態では、ピンチ部材11、21にボールを用いたガイド機構、あるいは軸受けを使用しているので、ステージ本体をY軸方向に動かしたときでも抵抗を感じずスムーズに操作することができる。
以上説明したように、本発明の顕微鏡に搭載されるステージ装置によれば、X軸方向、Y軸方向の操作ハンドルがベース部材に設けられているので、X軸方向、Y軸方向どちらに操作しても操作ハンドルが固定され、観察者の手が定位置のままである。また、上述した実施形態では、X軸方向とY軸方向の操作ハンドルが同軸に形成されていたが、これに限定されるものではなく、例えば、X軸方向とY軸方向のそれぞれの操作ハンドルが近傍に配置されてもよい。
第1の実施形態のステージ装置を下方向(非載置面)から見た概略的な構成を示す図である。 ステージ装置を図1のA−A方向から見た断面構成を示す図である。 図1におけるB−B方向から見た部分的な断面構成を示す図である。 図1におけるC−C方向から見た部分的な断面構成を示す図である。 図1におけるD−D方向から見た部分的な断面構成を示す図である。 第1の実施形態のステージ装置におけるガイド部を斜め方向から見た構成を示す図である。 第2の実施形態のステージ装置を下方向(非載置面)から見た概略的な構成を示す図である。 図7に示すステージ装置をE−E方向から見た断面構成を示す図である。 第2の実施形態におけるガイド部の詳細を示す図である。 第2の実施形態におけるガイド部の変形例を示す図である。
符号の説明
1…ステージベース、2…中間ステージ、3…主ステージ、4…操作ハンドル、5a〜5d…ネジ穴、6,7,10,11、43…ガイド溝、8,41b…ボール(ローラ)、9…スペース、13a,13b,16a,16b…プーリ、14,17…平ベルト、15,18…ピンチ部、31…固定軸 31a…固定部、31b…軸部、31c…つば部、32…内側操作軸、34…外側操作軸、32a,34a…つまみ部、32b,34b…軸部、33,35…軸受け、34…外側操作軸、36,37…板ばね、41,42…ガイド部、41a…レール、41c…摺動テーブル。

Claims (4)

  1. 顕微鏡本体に固定されるベース部材と、
    前記ベース部材を第1の方向へ移動可能な第1の移動部材と、
    この第1移動部材に係合し、該第1移動部材に対して前記第1の方向と直交する第2の方向へ移動可能な第2の移動部材と、
    前記ベース部材の所定位置に設けられ、与えられた回転力を前記第1の方向の駆動力に変換して前記第1の移動部材を移動させるための第1の回転操作手段と、
    前記ベース部材に前記第1の回転操作手段と近接して設けられ、与えられた回転力を前記第2の方向の駆動力に変換して前記第2の移動部材を移動させるための第2の回転操作手段と、
    前記第1の回転操作手段と前記第1の移動部材との間に設けられる第1の伝達部材(を介して前記第1の回転操作手段による駆動力を伝達し且つ、線形に配された第1のベアリングによりガイドされて、前記第1の移動部材を前記第1の方向に移動させる第1の駆動力伝達部材と、
    前記第2の回転操作手段と前記第2の移動部材との間に設けられる第2の伝達部材を介して前記第2の回転操作手段による駆動力を伝達し、且つ、線形に配された第2のベアリングによりガイドされて、前記第2の移動部材を前記第2の方向に移動させる第2の駆動力伝達部材と、
    で構成される顕微鏡に搭載されるステージ装置。
  2. 前記ステージ装置において、
    前記第1のベアリングは、前記第1の移動部材の対向する第1の両側面に形成された第1の溝と、前記第1の移動部材の両側面にそれぞれ被さるように形成された前記ベース部材の凸部の両内側面に、前記第1の溝と対向するように形成された第2の溝の間に複数のボールを介在させて摺動可能に構成され、
    前記第2のベアリングは、前記第1の移動部材の前記第1の両側面と直交する第2の両側面に形成された第3の溝と、前記第1の移動部材の第2の両側面にそれぞれ被さるように形成された前記第2の移動部材の凸部の両内側面に、前記第3の溝と対向するように形成された第4の溝の間に複数のボールを介在させて摺動可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡に搭載されるステージ装置。
  3. 顕微鏡本体フレームに固定されるステージベース部と、
    前記ステージベース部の対向する両側面に設けられた凸部に、第1の方向に摺動可能に設けられる中間テーブルと
    前記中間テーブル上に前記第1の方向と直交する第2の方向に摺動可能に設けられる主ステージと、
    前記ステージベース部下面に設けられる2つのプーリ間に張設され、前記第1の方向に往来走行するベルトを有する第1のベルト機構と、
    前記ステージベース部下面に設けられる2つのプーリ間に張設され、前記第2の方向に往来走行するベルトを有する第2のベルト機構と、
    前記中間テーブルに固定され、前記第1のベルト機構のベルトを挟持して該ベルトの往来走行に従い、該中間テーブルを前記第1の方向に摺動させる第1の挟持部と、
    前記主テーブル下面に設けられ、前記第1の挟持部による前記中間テーブルを移動させた際に、前記第1の方向のみに摺動可能な摺動部を有し、且つ前記第2のベルト機構のベルトを挟持して該ベルトの往来走行に従い、該主テーブルを前記第2の方向に摺動させる第2の挟持部と、
    前記ステージベース部に前記第1の方向を長手方向として設けられるガイド孔及び前記第2の挟持部から突起して、前記ガイド孔に摺動可能に嵌合するピン部からなるガイド機構と、
    前記ステージベース部上に固着され、前記第1のベルト機構及び前記第2のベルト機構と個々に連結し、前記ベルトをそれぞれに走行させるための駆動力を与える操作ハンドルと、
    を具備する顕微鏡に搭載されるステージ装置。
  4. 前記ステージ装置において、
    前記摺動部は、主ステージ部に設けられたレールと、
    前記レールを弾性部材で挟む2つの軸受けで構成され、摺動移動可能に嵌合される摺動テーブルと、
    で構成され、前記中間テーブルに対して、前記主テーブルを平行移動可能にする請求項3に記載の顕微鏡に搭載されるステージ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102091965B1 (ko) * 2019-01-17 2020-03-20 인천대학교 산학협력단 주사 탐침 현미경 및 회전 테이블 모듈
CN111830697A (zh) * 2020-07-03 2020-10-27 吴晶晶 一种干细胞检测观察用显微镜
CN114869118A (zh) * 2022-05-20 2022-08-09 洛阳瑞宝文保设施科技有限公司 一种具有多方向位移的博物馆展柜底盘及其使用方法

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