JP2006299751A - 上部レール部材の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 取付作業性に優れるとともに、自動ドア取付枠としての上枠に固設されるベース部材に取付けられる上部レール部材のがたつきを確実に防止することができる上部レール部材の取付構造を実現する。
【解決手段】 自動ドア取付枠としての上枠に固設されるベース部材5の係嵌用凹溝条13へ、開口部14から上部レール部材3の取付板部8を装入して、上位係当部11と下位係当部12を、それぞれ上位係嵌部15と下位係嵌部16に遊嵌合した後、固着用螺孔10に螺合させて前記ベース部材5側へ貫通させた固定用ビス9を、溝部18の各突条部の長手方向の一部を破壊しながら前記溝部18へ螺嵌し、ビス先端面を前記溝部18の底部18aに当接させて螺進押圧することにより、前記上位係当部11と前記下位係当部12を、それぞれ前記上位係嵌部15と前記下位係嵌部16に押圧係止させて係嵌するよう構成した。
【選択図】 図2

Description

この発明は、自動ドア取付枠としての上枠に固設されるベース部材に、上部レール部材を取り付ける構造に関する。
従来、自動ドア装置においては、自動ドア取付枠としての上枠に固設されるベース部材と一体形成された上部レールに、自動開閉ドアに上設したハンガーローラーを移動自在に懸垂しているものが知られている。このような構成の自動ドア装置では、前記自動開閉ドアの動作に伴い、前記ハンガーローラが走行する前記上部レールが摩耗する。前記上部レールの耐久性は、自動開閉ドアの重量、一回の開閉動作による走行距離、さらに開閉頻度により大きく左右されるが、前記上部レールが摩耗した場合には、前記ベース部材と前記上部レールとを一体にした構成では、前記上部レールを含む前記ベース部材全体を交換しなければならず、このため費用が嵩むだけでなく、その交換作業にもかなりの労力を要する。
そこで、近年、前記ベース部材とは別体の上部レール部材を、前記ベース部材にビスなどで取外し自在に固定しておき、前記上部レール部材が摩耗したときには、前記ベース部材から前記上部レール部材のみを取り外して、これを新たな上部レール部材に交換することが行われている。
しかし、前記ベース部材と前記上部レール部材とを別体とした従来における上部レール部材の取付構造では、作業性が非常に悪いなどの問題点を有していた。そこで、本願出願人は、特許文献1において、前記ベース部材と前記上部レール部材とを別体とした上部レール部材の取付構造で作業性に非常に優れたものとして、前記ベース部材の係嵌用凹溝条に、その開口部から前記上部レール部材の取付板部を装入した後、この取付板部の固着用螺孔に固定用ビスを螺合して、ビス先端面を前記係嵌用凹溝条の底部に螺進押圧することにより、前記上部レール部材の上位係当部と下位係当部を、前記係嵌用凹溝条に形成された上位係嵌部と下位係嵌部に押当させて前記取付板部を係嵌させた上部レール部材の取付構造を提案している。
特許第2879557号公報
ところで、自動ドア装置においては、前記自動開閉ドアが開閉する際に、前記上部レール部材に設けられているドアストッパに前記ハンガーローラーが当接するようになっている。したがって、前記特許文献1に記載の上部レール部材の取付構造において、前記ドアストッパに前記ハンガーローラーが当接したときに、前記上部レール部材に加わるハンガーローラーの移動方向への力が、前記固定用ビスによる固定力よりも強い場合、前記上部レール部材のがたつきを生じるおそれがある。
この発明が解決しようとする課題は、取付作業性に優れるとともに、自動ドア取付枠としての上枠に固設されるベース部材に取付けられる上部レール部材のがたつきを確実に防止することができる上部レール部材の取付構造を実現することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、自動ドア取付枠としての上枠に固設されるベース部材に、自動開閉ドアに上設されたハンガーローラーを移動自在に支持するレール部を有する上部レール部材を取り付けるための構造であって、前記上部レール部材は、前記ハンガーローラーの移動方向に長い取付板部を、前記レール部と連接してなり、前記取付板部は、固着用螺孔を有するとともに、幅方向両縁部にそれぞれ上位係当部と下位係当部とを有し、前記ベース部材は、前記取付板部を装脱可能な開口部を有する係嵌用凹溝条を前記ハンガーローラーの移動方向に沿って有し、前記係嵌用凹溝条には、前記上位係当部が係嵌する上位係嵌部と、前記下位係当部が係嵌する下位係嵌部とを、前記開口部を挟んで形成するとともに、前記固着用螺孔に螺合させた固定用ビスを螺嵌するための溝部を、凹溝条底部の長手方向に形成し、前記溝部の対向壁面のそれぞれには、該溝部の長手方向に沿った突条部を前記溝部の深さ方向に複数形成し、前記係嵌用凹溝条へ前記開口部から前記取付板部を装入して、前記上位係当部と前記下位係当部を、それぞれ前記上位係嵌部と前記下位係嵌部に遊嵌合した後、前記固着用螺孔に螺合させて前記ベース部材側へ貫通させた前記固定用ビスを、前記各突条部の長手方向の一部を破壊しながら前記溝部へ螺嵌し、ビス先端面を前記溝部の底部に当接させて螺進押圧することにより、前記上位係当部と前記下位係当部を、それぞれ前記上位係嵌部と前記下位係嵌部に押圧係止させて係嵌するよう構成したことを特徴とする。
このような請求項1に記載の発明では、前記上位係当部と前記下位係当部を、それぞれ前記上位係嵌部と前記下位係嵌部に前記固定用ビスで押圧係止させることにより、前記取付板部が、前記ベース部材に固定される。このとき、前記固定用ビスを、前記溝部に螺嵌させており、しかも前記固定用ビスを、前記各突条部の長手方向の一部を破壊しつつ前記溝部に螺嵌させることにより、前記固定用ビスの周囲の一部分には、破壊されずに残った前記各突条部が存在するので、前記上部レール部材は、前記ベース部材に、前記固定用ビスによって、前記ハンガーローラーの移動方向に加わる力に対して強固に固定され、前記ハンガーローラーの移動方向の力が加わっても、がたつくことはない。
請求項2に記載の発明は、自動ドア取付枠としての上枠に固設されるベース部材に、自動開閉ドアに上設されたハンガーローラーを移動自在に支持するレール部を備える上部レール部材を取り付けるための構造であって、前記上部レール部材は、前記ハンガーローラーの移動方向に長い取付板部を、前記レール部と連接してなり、前記取付板部は、固着用螺孔を有するとともに、幅方向両縁部にそれぞれ上位係当部と下位係当部とを有し、前記ベース部材は、前記取付板部を装脱可能な開口部を有する係嵌用凹溝条を前記ハンガーローラーの移動方向に沿って有し、該係嵌用凹溝条には、前記上位係当部が係嵌する上位係嵌部と、前記下位係当部が係嵌する下位係嵌部とを前記開口部を挟んで形成するとともに、凹溝条底部に長手方向に沿った溝部を形成し、該溝部の対向壁面のそれぞれに、前記溝部へ挿入した固定用ビスによって前記溝部の奥側へ向かって折曲可能で前記溝部の長手方向に沿った一対の係止片を互いの間隔が前記固定用ビスのネジ部の直径よりも狭くなるように突設し、前記係嵌用凹溝条へ前記開口部から前記取付板部を装入して前記上位係当部と前記下位係当部を前記上位係嵌部と前記下位係嵌部に遊嵌合した後、前記固着用螺孔に螺合させて前記ベース部材側へ貫通させた前記固定用ビスで、前記一対の係止片の長手方向の一部を、前記溝部の奥側へ向かって折り曲げながら前記固定用ビスを前記溝部内へ挿入して前記一対の係止片に螺嵌して係止させ、前記ビス先端面を前記溝部の底部に当接させた状態で前記固定用ビスを螺進押圧することにより、前記上位係当部と前記下位係当部を、それぞれ前記上位係嵌部と前記下位係嵌部に押圧係止させて係嵌するよう構成したことを特徴とする。
このような請求項2に記載の発明では、前記上位係当部と前記下位係当部を、それぞれ前記上位係嵌部と前記下位係嵌部に前記固定用ビスで押圧係止させることにより、前記取付板部が、前記ベース部材に固定される。このとき、前記固定用ビスを、前記係止片へ螺嵌させて係止させており、しかも前記係止片の長手方向の一部を前記溝部の奥側へ向かって折り曲げて前記係止片へ螺嵌させることにより、前記固定用ビスの周囲の一部分には前記係止片が存在するので、前記上部レール部材は、前記ベース部材に、前記固定用ビスによって前記ハンガーローラーの移動方向に加わる力に対して強固に固定され、前記ハンガーローラーの移動方向の力が加わっても、がたつくことはない。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記溝部の底部には、前記固定用ビスの先端部によって潰すことが可能な材質で形成される底部突条部を、前記溝部の長手方向に沿って設けたことを特徴とする。
このような請求項3に記載の発明によれば、前記固定用ビスの先端部の周囲の一部分には、潰されずに残った前記底部突条部が存在するので、この底部突条部により、前記固定用ビスの先端部が安定して保持される。
この発明によれば、前記上部レール部材の取付作業性に優れるとともに、前記上部レール部材は、前記ベース部材に、前記固定用ビスによって、前記ハンガーローラーの移動方向に加わる力に対して強固に固定されているので、前記上部レール部材に、前記ハンガーローラーの移動方向への力が加わっても、そのがたつきを確実に防止することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
まず、この発明の第一実施形態について説明する。図1は、この発明の上部レール部材の取付構造の第一実施形態を示す一部縦断略視図、図2は、図1の一部拡大縦断面図、図3は、図1に示すベース部材の一部拡大縦断面図、図4,図5は、ベース部材の取付作業の説明図である。
まず、この実施形態の上部レール部材の取付構造における各部の構成について説明する。図において、自動開閉ドア1に上設されたハンガーローラー2を移動自在に支持するための上部レール部材3が、自動ドア取付枠としての上枠4に固設されているベース部材5に取り付けられている。
前記ハンガーローラー2は、前記上部レール部材3のレール部6に移動自在に支持されており、前記レール部6のレール7上を移動するようになっている。
前記上部レール部材3は、前記レール部6と連接された取付板部8を有している。この取付板部8は、前記ハンガーローラー2の移動方向に長くなっており、前記上部レール部材3は、前記取付板部8と前記レール部6とで断面視略コ字状に形成されている。また、前記上部レール部材3には、図示しないが、ドアストッパが設けられている。
前記取付板部8には、前記上部レール部材3を前記ベース部材5に固定するための固定用ビス9を螺合する固着用螺孔10が形成されている。また、前記取付板部8の幅方向両縁部には、上位係当部11と下位係当部12がそれぞれ形成されている。
前記ベース部材5は、前記自動開閉ドア1の取付側に開口し、前記取付板部8を係嵌して取付けるための係嵌用凹溝条13を有している。この係嵌用凹溝条13は、前記ハンガーローラー2の移動方向に沿って形成されており、前記取付板部8を装脱可能な開口部14を有している。そして、前記係嵌用凹溝条13には、前記開口部14を挟んで幅方向両端部に、前記上位係当部11が係嵌する上位係嵌部15と、前記下位係当部12が係嵌する下位係嵌部16とがそれぞれ形成されている。前記上位係嵌部15は、前記上位係当部11を係当させる上位係嵌切欠部15aと、この上位係嵌切欠部15aの奥側に形成された上位係嵌凹部15bとを含んで構成されている。また、前記下位係嵌部16は、下位係嵌凹部16aを含んで構成されている。ここで、前記上位係当部11と前記下位係当部12は、後述するように、前記取付板部8を前記固定用ビス9で前記係嵌用凹溝条13に係嵌させたときに、それぞれ前記上位係嵌切欠部15aの上位当接面15c(凹溝条底部17と対向する面)と、前記下位係嵌凹部16aの下位当接面16b(凹溝条底部17と対向する面)に押当するようになっている。
前記凹溝条底部17には、その長手方向に沿って溝部18が形成されている。この溝部18の溝幅は、前記固定用ビス9を螺嵌可能な幅に形成されている。ここで、前記溝部18の対向する上部壁面19と下部壁面20には、前記溝部18の長手方向に沿った突条部21が、前記溝部18の深さ方向に複数形成されている。前記固定用ビス9は、前記突条部21に当接して、この突条部21を破壊しながら、前記溝部18に螺嵌するようになっている。ここで、前記突条部21は、本例では山形となっているが、この発明においては、このような形状に限られないことはもちろんである。
つぎに、前記上部レール部材3の取付作業について説明する。まず、前記係嵌用凹溝条13へ、前記開口部14から前記取付板部8を装入して、前記上位係当部11と前記下位係当部12を、それぞれ前記上位係嵌部15と前記下位係嵌部16に遊嵌合させる。具体的には、前記取付板部8を、図5に示すように、前記上位係当部11側を前記前記係嵌用凹溝条13の方へ傾けて、前記上位係当部11側から前記係嵌用凹溝条13へ装入し、前記上位係当部11を、前記上位係嵌凹部15bへ装入して遊嵌合させる。つぎに、図6に示すように、前記下位係当部12を、前記下位係嵌凹部16aの直上まで装入してこの下位係嵌凹部16aに落とし込んで遊嵌合させる。
そして、このようにして前記上位係当部11と下位係当部12を、それぞれ前記上位係嵌部15と前記下位係嵌部16に遊嵌合した状態から、前記固着用螺孔10に前記固定用ビス9を螺合して、この固定用ビス9の先端をベース部材5側へ貫通させた後、前記固定用ビス9を前記溝部18へ螺嵌する。前記固定用ビス9は、前記突条部21の長手方向の一部を破壊しながら前記溝部18へ螺嵌し、ビス先端面9aを、前記溝部18の底部18aに当接させる。そして、前記ビス先端面9aを前記底部18aに押圧させながら、なおかつ前記突条部21をさらに破壊しながら前記固定用ビス9を空回りさせる(すなわち、螺進押圧させる)ことで、前記固着用螺孔10には前記固定用ビス9が螺合していることから、前記取付板部8が前記上位当接面15cおよび前記下位当接面16bの方へと移動する。そして、前記上位係当部11と前記下位係当部12が、それぞれ前記上位当接面15cと前記下位当接面16bに押当するまで前記固定用ビス9を空回りさせて、前記上位係当部11と前記下位係当部12を、それぞれ前記上位当接面15cと前記下位当接面16bに押圧係止させる。これにより、前記上位係当部11と前記下位係当部12が、前記上位係嵌部15と前記下位係嵌部16に係嵌し、前記取付板部8が前記ベース部材5に固定される(図2参照)。
以上により、取付作業性に優れた上部レール部材の取付構造にすることができる。また、前記固定用ビス9を、前記溝部18に螺嵌させており、しかも前記固定用ビス9を、前記各突条部21の長手方向の一部を破壊しつつ前記溝部18に螺嵌させることにより、前記固定用ビスの周囲の一部分には、破壊されずに残った前記各突条部21が存在するので、前記上部レール部材3は、前記ベース部材5に、前記固定用ビス9によって、前記ハンガーローラー2の移動方向に加わる力に対して強固に固定される。これにより、前記自動開閉ドア1の開閉時に、前記上部レール部材3に設けられた前記ドアストッパに前記ハンガーローラー2が当接して、前記ハンガーローラー2の移動方向の力が前記上部レール部材3に加わっても、そのがたつきを確実に防止することができる。
さらに、前記自動開閉ドア1による荷重が、前記上部レール部材3の下部側(前記レール部6の下部側)に印加されて、前記固定用ビス9を前記溝部18の底部18aに押圧しようとするので、前記固定用ビス9の緩みを効果的に防止することができる。
つぎに、この発明の第二実施形態について説明する。図6は、この発明の第二実施形態の上部レール部材の取付構造におけるベース部材の一部拡大縦断面図、図7は、図6に示すベース部材への上部レール部材の取付作業の説明図、図8は、図6に示すベース部材への上部レール部材の取付状態を示す縦断面図である。以下の説明では、前記第一実施形態と異なる部分についてのみ説明し、前記第一実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図6において、ベース部材5の係嵌用凹溝条13の凹溝条底部17には、その長手方向に沿って溝部30が形成されている。この溝部30は、上部レール部材3を前記ベース部材5に固定するための固定用ビス9(図7,図8参照)のネジ部の直径よりも広い溝幅となるように形成されている。
前記溝部30の対向する上部壁面31と下部壁面32のそれぞれには、ベース部材本体33と一体に形成された一対の係止片34,35が、所定の間隔を空けて対向するようにして突設されている。この一対の係止片34,35は、前記溝部30の開口部付近に、この溝部30の長手方向に沿って設けられており、それぞれ、基端部から、対向する前記下部壁面32または前記上部壁面31へ向かって伸び、先端部が前記溝部30の底部30aへ向かって折れ曲がった形状となっている。前記一対の係止片34,35の間隔は、前記固定用ビス9のネジ部の直径よりも狭く、前記溝部30内に前記固定用ビス9を挿入したときに、この固定用ビス9に、前記一対の係止片34,35が係止できる間隔となっている。ここで、前記ベース部材5は、前記一対の係止片34,35が、前記溝部30へ挿入した前記固定用ビス9により、前記溝部30の奥側へ向かって折り曲げられることが可能となるように、たとえばアルミニウムなどの材質で形成されている。前記一対の係止片34,35は、前記固定用ビス9によって折り曲げられて、この固定用ビス9に係止するようになっている。
つぎに、前記上部レール部材3の取付作業について説明する。まず、前記第一実施形態と同様にして、前記係嵌用凹溝条13へ、前記開口部14から前記取付板部8を装入して、前記上位係当部11と前記下位係当部12を、それぞれ前記上位係嵌部15と前記下位係嵌部16に遊嵌合させる。つぎに、前記取付板部8の固着用螺孔10に、前記固定用ビス9を螺合して、この固定用ビス9の先端をベース部材5側へ貫通させ、図7に示すように、前記固定用ビス9のビス先端面9aを、前記一対の係止片34,35に当接させる。そして、この状態からさらに前記固定用ビス9を回して、前記固定用ビス9で、前記一対の係止片34,35の長手方向の一部を、前記溝部30の奥側へ向かって折り曲げながら、前記固定用ビス9を前記溝部30内へ挿入して、そのビス先端面9aを前記溝部30の底部30aへ当接させる。これにより、長手方向の一部が前記溝部30の奥側へ折れ曲がった前記一対の係止片34,35に、前記固定用ビス9を螺嵌させて係止させた状態とする。
さらに、前記ビス先端面9aを前記底部30aに押圧させながら前記固定用ビス9を空回りさせる(すなわち、螺進押圧させる)ことで、前記固着用螺孔10には前記固定用ビス9が螺合していることから、前記取付板部8が前記上位当接面15cおよび前記下位当接面16bの方へと移動する。そして、前記上位係当部11と前記下位係当部12が、それぞれ前記上位当接面15cと前記下位当接面16bに押当するまで前記固定用ビス9を空回りさせて、前記上位係当部11と前記下位係当部12を、それぞれ前記上位当接面15cと前記下位当接面16bに押圧係止させる。これにより、図8に示すように、前記上位係当部11と前記下位係当部12が、前記上位係嵌部15と前記下位係嵌部16に係嵌し、前記取付板部8が、前記ベース部材5に固定される。
以上により、取付作業性に優れた上部レール部材の取付構造にすることができる。また、前記固定用ビス9を、前記一対の係止片34,35へ螺嵌させて係止させており、しかも前記一対の係止片34,35の長手方向の一部を、前記溝部30の奥側へ向かって折り曲げて前記一対の係止片34,35へ螺嵌させることにより、前記固定用ビス9の周囲の一部分には、前記一対の係止片34,35が存在するので、前記上部レール部材3は、前記ベース部材5に、前記固定用ビス9によって、前記ハンガーローラー2の移動方向に加わる力に対して強固に固定される。これにより、前記自動開閉ドア1の開閉時に、前記レール部材3に設けられた前記ドアストッパに前記ハンガーローラー2が当接して、前記ハンガーローラー2の移動方向の力が、前記上部レール部材3に加わっても、そのがたつきを確実に防止することができる。
以上説明した第二実施形態において、前記溝部30の底部30aには、図9に示すように、底部突条部36を前記溝部30の長手方向に沿って設けてもよい。この底部突条部36は、その長手方向の一部が、前記ベース部材5に前記上部レール部材3を固定するときに、前記固定用ビス9のビス先端面9aにより潰される。具体的には、前記溝部30に挿入した前記固定用ビス9のビス先端面9aを前記底部突条部36に当接させ、この状態から、前記底部突条部36を潰しながら前記固定用ビス9を螺進押圧させる。このように前記固定用ビス9を螺進押圧させることにより、前記溝部30の底部30aにまで前記固定用ビス9のビス先端面9aが達した状態で、前記上位係当部11と前記下位係当部12を、前記上位当接面15cと前記下位当接面16bにそれぞれ押圧係止させ、前記取付板部8が、前記ベース部材5に固定される。このようにすることで、前記固定用ビス9の先端部の周囲の一部分には、潰されずに残った前記底部突条部36が存在するので、この底部突条部36により、前記固定用ビス9の先端部が安定して保持される。
その他、この発明は、その主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
この発明の上部レール部材の取付構造の第一実施形態を示す一部縦断略視図である。 図1の一部拡大縦断面図である。 図1に示すベース部材の一部拡大縦断面図である。 ベース部材の取付作業の説明図である。 ベース部材の取付作業の説明図である。 この発明の第二実施形態の上部レール部材の取付構造におけるベース部材の一部拡大縦断面図である。 図6に示すベース部材への上部レール部材の取付作業の説明図である。 図6に示すベース部材への上部レール部材の取付状態を示す縦断面図である。 図6に示すベース部材の変形例を示す一部拡大縦断面図である。
符号の説明
1 自動開閉ドア
2 ハンガーローラー
3 上部レール部材
4 上枠
5 ベース部材
6 レール部
7 レール
8 取付板部
9 固定用ビス
9a ビス先端面
10 固着用螺孔
11 上位係当部
12 下位係当部
13 係嵌用凹溝条
14 開口部
15 上位係嵌部
15a 上位係嵌切欠部
15b 上位係嵌凹部
15c 上位当接面
16 下位係嵌部
16a 下位係嵌凹部
16b 下位当接面
17 凹溝条底部
18 溝部
18a 底部
19 上部壁面
20 下部壁面
21 突条部
30 溝部
30a 底部
31 上部壁面
32 下部壁面
33 ベース部材本体
34,35 係止片
36 底部突条部

Claims (3)

  1. 自動ドア取付枠としての上枠に固設されるベース部材に、自動開閉ドアに上設されたハンガーローラーを移動自在に支持するレール部を有する上部レール部材を取り付けるための構造であって、
    前記上部レール部材は、前記ハンガーローラーの移動方向に長い取付板部を、前記レール部と連接してなり、前記取付板部は、固着用螺孔を有するとともに、幅方向両縁部にそれぞれ上位係当部と下位係当部とを有し、
    前記ベース部材は、前記取付板部を装脱可能な開口部を有する係嵌用凹溝条を前記ハンガーローラーの移動方向に沿って有し、前記係嵌用凹溝条には、前記上位係当部が係嵌する上位係嵌部と、前記下位係当部が係嵌する下位係嵌部とを、前記開口部を挟んで形成するとともに、前記固着用螺孔に螺合させた固定用ビスを螺嵌するための溝部を、凹溝条底部の長手方向に形成し、前記溝部の対向壁面のそれぞれには、該溝部の長手方向に沿った突条部を前記溝部の深さ方向に複数形成し、
    前記係嵌用凹溝条へ前記開口部から前記取付板部を装入して、前記上位係当部と前記下位係当部を、それぞれ前記上位係嵌部と前記下位係嵌部に遊嵌合した後、前記固着用螺孔に螺合させて前記ベース部材側へ貫通させた前記固定用ビスを、前記各突条部の長手方向の一部を破壊しながら前記溝部へ螺嵌し、ビス先端面を前記溝部の底部に当接させて螺進押圧することにより、前記上位係当部と前記下位係当部を、それぞれ前記上位係嵌部と前記下位係嵌部に押圧係止させて係嵌するよう構成した
    ことを特徴とする上部レール部材の取付構造。
  2. 自動ドア取付枠としての上枠に固設されるベース部材に、自動開閉ドアに上設されたハンガーローラーを移動自在に支持するレール部を備える上部レール部材を取り付けるための構造であって、
    前記上部レール部材は、前記ハンガーローラーの移動方向に長い取付板部を、前記レール部と連接してなり、前記取付板部は、固着用螺孔を有するとともに、幅方向両縁部にそれぞれ上位係当部と下位係当部とを有し、
    前記ベース部材は、前記取付板部を装脱可能な開口部を有する係嵌用凹溝条を前記ハンガーローラーの移動方向に沿って有し、該係嵌用凹溝条には、前記上位係当部が係嵌する上位係嵌部と、前記下位係当部が係嵌する下位係嵌部とを前記開口部を挟んで形成するとともに、凹溝条底部に長手方向に沿った溝部を形成し、該溝部の対向壁面のそれぞれに、前記溝部へ挿入した固定用ビスによって前記溝部の奥側へ向かって折曲可能で前記溝部の長手方向に沿った一対の係止片を互いの間隔が前記固定用ビスのネジ部の直径よりも狭くなるように突設し、
    前記係嵌用凹溝条へ前記開口部から前記取付板部を装入して前記上位係当部と前記下位係当部を前記上位係嵌部と前記下位係嵌部に遊嵌合した後、前記固着用螺孔に螺合させて前記ベース部材側へ貫通させた前記固定用ビスで、前記一対の係止片の長手方向の一部を、前記溝部の奥側へ向かって折り曲げながら前記固定用ビスを前記溝部内へ挿入して前記一対の係止片に螺嵌して係止させ、前記ビス先端面を前記溝部の底部に当接させた状態で前記固定用ビスを螺進押圧することにより、前記上位係当部と前記下位係当部を、それぞれ前記上位係嵌部と前記下位係嵌部に押圧係止させて係嵌するよう構成した
    ことを特徴とする上部レール部材の取付構造。
  3. 前記溝部の底部には、前記固定用ビスの先端部によって潰すことが可能な材質で形成される底部突条部を、前記溝部の長手方向に沿って設けた
    ことを特徴とする請求項2に記載の上部レール部材の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019044374A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社八木 レール状部材

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