JP2006299518A - 遮水膜式選択取水設備 - Google Patents

遮水膜式選択取水設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2006299518A
JP2006299518A JP2005118105A JP2005118105A JP2006299518A JP 2006299518 A JP2006299518 A JP 2006299518A JP 2005118105 A JP2005118105 A JP 2005118105A JP 2005118105 A JP2005118105 A JP 2005118105A JP 2006299518 A JP2006299518 A JP 2006299518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
float
shielding film
film
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005118105A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006299518A5 (ja
JP4444873B2 (ja
Inventor
Tadao Ito
忠男 伊藤
Kazuyuki Kusuki
和之 楠木
Haruhiko Matsuoka
春彦 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marsima Aqua System Corp
Original Assignee
Marsima Aqua System Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Marsima Aqua System Corp filed Critical Marsima Aqua System Corp
Priority to JP2005118105A priority Critical patent/JP4444873B2/ja
Publication of JP2006299518A publication Critical patent/JP2006299518A/ja
Publication of JP2006299518A5 publication Critical patent/JP2006299518A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4444873B2 publication Critical patent/JP4444873B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】 止水台に汚泥等が堆積しないようにして、止水台が汚泥等の重量で破損するおそれがなくなるとともに、非常時に遮水膜内に水を流入できるようにして、遮水膜や止水台が破損するおそれがなくなるようにした遮水膜式選択取水設備を提供する。
【解決手段】 遮水膜式選択取水設備において、取水口2aよりも下方で堰堤1に固定されて、遮水膜16の内部で、遮水膜16とともに取水口2aの下側を止水可能な止水台20が設けられ、この止水台20に、止水扉27で開閉可能な開口20aが形成されている。そして、止水扉27を開けば、止水台20の上面に堆積した汚泥等を迅速に開口20aから外部に排出できるとともに、非常時に止水扉27を開けば、開口20aから遮水膜16内に水が流入するようになる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、取水水深を任意に選択できる遮水膜式選択取水設備に関する。
一般に、ダム湖の夏季水温成層は、水温の高い表水層(表層〜3乃至10m深さ程度)と、水温が急激に変わる水温躍層(約5〜25m深さ程度)と、水温の低い深水層とに区分される。
そして、かんがい用水の取水時には、農作物の生育に適当な水温(約30°前後)を確保するために、水温の高い表水層から取水して放流する必要がある。
また、大雨や洪水で微細な粘土質のシルト(長石やパラフィンなど)を含んだ濁水がダム湖に流れ込むと、濁水が水温躍層に長期間にわたって留まりながらシルトが徐々に深水層をへて湖底に沈殿するから、大雨や洪水が終わって数週間から数ヶ月たっても濁水が放流されることがあるので、清澄な表水層から取水して放流する必要がある。
さらに、最近では水質保全のために、ダム湖上流の河川と同じ水温レベルの密度流を取水して放流する必要が生じてきており、この場合、水温躍層若しくはその直下から取水して放流する必要がある。
そこで、従来の選択取水設備を用いる場合には、ダムの堰堤に深さの異なる取水口を多段で形成して、各取水口のゲートを開閉することで取水水深を選択するか、あるいは底部若しくは堰堤に固定されたテレスコープで上下できるシリンダー若しくは半円筒ゲートで必要な取水水深から取水を行うようにしたものが提案されている。
しかしながら、ダム湖の水位は常に変動するため、その変化に自動的に追随して、表層部や水温躍層若しくはその直下から有効に取水して放流するには煩雑な操作が多いという問題がある。さらに、既存のダムに新たに選択取水設備を設置するには、土木の大幅な変更を伴うばかりか、放流の一時停止、ときにはダム湖をドライにしなければならないから、施工が困難であるという問題がある。
この問題を解消するために、本発明者等は、水位変動に自動的に追随して有効に取水できるとともに、土木構造物との取り合いを最小限に減らして施工を簡素化できる遮水膜式(フロート式)選択取水設備を提案した(特許文献1参照)。
この遮水膜式選択取水設備は、堰堤に形成された取水口に対して、水位に応じて昇降するフロートが設けられ、このフロートに取付けられた昇降機で昇降可能な水中フロートが設けられ、この水中フロートに、取水口の周囲および下側を遮水可能な遮水膜が設けられているものである。
そして、水位に応じて昇降するフロートの昇降機で水中フロートを昇降させると、この水中フロートに設けた遮水膜で取水口の周囲および下側が遮水されて、水が遮水膜の上側とフロートとの間の隙間からのみ遮水膜内に流入して、取水口から取水されるようになる。したがって、例えば、遮水膜の上側とフロートとの間の隙間が表水層内に位置するように、昇降機で水中フロートを昇降操作すると、表水層のみを取水口から取水することができる。また、遮水膜の上側を水温躍層内に位置させると、表水層と水温躍層とを同時に取水口から取水することができ、遮水膜の上側を深水層内に位置させると(つまり、遮水膜を最下降させる)、遮水膜の上側の全層から取水することができるという作用効果を奏することができる。
かかる遮水膜式選択取水設備に対して、遮水膜をダム湖底まで届かせる必要があるので、遮水膜の膜裾と堆積物の間の隙間から水漏れすることを解決する目的で、水中フロートに上端が固定され下端が下側の水中フロートにオーバーラップして設けられている遮水可能な複数の遮水膜の内側を水平に仕切る水平遮水部材(止水台)を堰堤に固定するとともに、水平遮水部材より下方の堰堤に、下降した水中フロートを支持する固定支持部材を固定した遮水膜式選択取水設備が提案されている。
そして、遮水カーテンの内側下方は水平遮水部材で遮水されて水漏れしないので、遮水膜をダム湖底まで届かせる必要が無くなると説明されている。
また、水中フロートに取付けた可撓性の止水シールで水平遮水部材の鉛直遮水膜との間をシールすると説明されている。ここで、特に説明はなされていないが、水中フロート間では、遮水膜が水圧で水平遮水部材の鉛直遮水膜に押し付けられることでシールされるようになると考えられる。
特許第3518747号公報 特開2004−300696号公報
しかしながら、特許文献2の技術では、水平遮水部材の上面を取水口に近づけて設けることで、水平遮水部材の上面に堆積した汚泥等を取水口から排出できると判断したと考えられるが、本発明者等が行った流況実験では、取水口から離れた水平遮水部材の周囲では取水方向の流速は無く、かすかな渦が発生して滞留していることが明らかになったので、実際には水平遮水部材に汚泥等が堆積して、水平遮水部材が汚泥等の重量で破損するおそれがある。
また、昇降機等の故障で遮水膜を下降できなくなって、水が遮水膜の上側とフロートとの間の隙間から遮水膜内に流入しなくなると、遮水膜の内外の水圧差が大きくなるので、遮水膜や水平遮水部材が破損するおそれがある。
なお、水中フロート間では、遮水膜が水圧で水平遮水部材の鉛直遮水膜に押し付けられることでシールされるようになると考えられる点については、実際には遮水膜が水圧で水平遮水部材の鉛直遮水膜に押し付けられるほど変形しないために、水平遮水部材の鉛直遮水膜の外面と遮水膜の内面との間の隙間からの水漏れすることも、本発明者等によって確認されている。
本発明は、前記問題を解消するためになされたもので、止水台に汚泥等が堆積しないようにして、止水台が汚泥等の重量で破損するおそれがなくなるとともに、非常時に遮水膜内に水を流入できるようにして、遮水膜や止水台が破損するおそれがなくなるようにした遮水膜式選択取水設備を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、堰堤に形成された取水口に対して、水位に応じて昇降するフロートが設けられ、このフロートに取付けられた昇降機で昇降可能な水中フロートが設けられ、この水中フロートに、取水口の周囲を遮水可能な遮水膜が設けられている遮水膜式選択取水設備において、前記取水口よりも下方で堰堤に固定されて、前記遮水膜の内部で、遮水膜とともに前記取水口の下側を止水可能な止水台が設けられ、この止水台に、止水扉で開閉可能な開口が形成されていることを特徴とする遮水膜式選択取水設備を提供するものである。
請求項2のように、前記止水台は、上面周囲をすり鉢状に下向き傾斜させて、この傾斜下部付近に、前記止水扉で開閉可能な開口を形成していることが好ましい。
請求項3のように、前記水中フロートは、所定の上下間隔を保持するように上下多段で設けられて、各水中フロートの内面に遮水膜が連続的に固定され、各水中フロート間の遮水膜は、水中フロートの下降に伴って蛇腹状に折り畳み可能であることが好ましい。
請求項4のように、前記止水台の外面に、前記遮水膜の内面に常に弾性接触するパッキン部材が取付けられていることが好ましい。
請求項5のように、前記堰堤に、前記遮水膜の両端内方に位置する遮水膜ガイド板が取付けられ、前記遮水膜の両端を外方から前記遮水膜ガイド板に押付け可能な押付け部材が設けられていることが好ましい。
請求項6のように、前記止水台の下部に、下降した水中フロートを積層状態で保持可能なフロート保持部が一体的に形成されていることが好ましい。
請求項7のように、前記水中フロートは、所定の上下間隔を保持するように上下多段で設けられて、各水中フロートの外面に上下の遮水膜がオーバーラップするように固定され、各水中フロート間の遮水膜は、水中フロートの下降に伴って重なり合い可能であることが好ましい。
請求項8のように、前記堰堤に、前記各遮水膜の両端内方に位置する遮水膜ガイド板が取付けられ、前記各遮水膜の両端を外方から前記遮水膜ガイド板に押付け可能な押付け部材が設けられていることが好ましい。
請求項9のように、前記止水台の上部は、下降した水中フロートを積層状態で保持可能なフロート保持部を兼ねていることが好ましい。
本発明によれば、遮水膜とともに取水口の下側を止水可能な止水台に、止水扉で開閉可能な開口を形成したから、止水扉を開けば、止水台の上面に堆積した汚泥等を迅速に開口から外部に排出できるので、止水台が汚泥等の重量で破損するおそれがなくなる。
また、昇降機等の故障で遮水膜を下降できなくなって、水が遮水膜の上側とフロートとの間の隙間から遮水膜内に流入しなくなると、遮水膜の内外の水圧差が大きくなるので、遮水膜や止水台が破損するおそれがある。このような非常時に止水扉を開けば、開口から遮水膜内に水が流入するから、遮水膜の内外の水圧差が小さくなるので、遮水膜や止水台が破損するおそれがなくなる。
請求項2によれば、止水台の上面周囲をすり鉢状に傾斜させることで、止水台の上面に堆積した汚泥等が傾斜下部付近に自重で滑り落ちながら集められるとともに、この傾斜下部付近に、止水扉で開閉可能な開口を形成することで、汚泥等を効率良く外部に排出できるようになる。
請求項3によれば、水中フロートの内面に遮水膜を連続的に固定して、この遮水膜を蛇腹状に折り畳むようにすることで、この連続タイプの遮水膜構造は、水中フロートの外面に上下の遮水膜がオーバーラップするように固定するオーバーラップタイプの遮水構造と比較して、オーバーラップ部分からの水漏れが無くなるので、選択取水効率が向上するようになる。
請求項4によれば、止水台の外面に、遮水膜の内面に常に弾性接触するパッキン部材を取付けることで、止水台の外面と遮水膜の内面との間の隙間からの水漏れが無くなるので、選択取水効率が向上するようになる。
請求項5によれば、堰堤の遮水膜ガイド板に、遮水膜の両端を押付け部材で外方から押付けるので、遮水膜の両端と遮水膜ガイド板との間の隙間からの水漏れが無くなるので、選択取水効率が向上するようになる。
請求項6によれば、水中フロートの内面に遮水膜を連続的に固定する連続タイプの遮水膜構造で、特に止水台の外面に、遮水膜の内面に常に弾性接触するパッキン部材を取付けた場合には、水中フロートを止水台の下部まで下降させるのが好ましいので、止水台の下部にフロート保持部を一体的に形成したものである。
請求項7によれば、オーバーラップタイプの遮水膜構造でも、止水扉で開閉可能な開口を形成した止水台を設けると、止水台や遮水膜が破損するおそれがなくなる。
請求項8によれば、堰堤の遮水膜ガイド板に、遮水膜の両端を押付け部材で外方から押付けるので、各遮水膜の両端と遮水膜ガイド板との間の隙間からの水漏れが無くなるので、選択取水効率が向上するようになる。
請求項9によれば、オーバーラップタイプの遮水膜構造では、止水台の上部のフロート保持部で、下降した水中フロートを積層状態で保持可能であるので、連続タイプの遮水構造のように、止水台の下部にフロート保持部を形成しなくても良くなるので、コスト安になる。なお、止水台の下部にフロート保持部を形成して、このフロート保持部で、下降した水中フロートを積層状態で保持することもできる。
このように、止水台の上部のフロート保持部で水中フロートを保持すれば、水中フロートから垂れ下がった遮水膜自体がパッキン部材として作用して、止水台の外周に常に弾性接触することで、止水台の外面と遮水膜の内面との間の隙間からの水漏れが無くなるので、選択取水効率が向上するようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図8は、第1実施形態の連続タイプの遮水膜構造を備えた遮水膜式選択取水設備である。
ダムの堰堤1には、平面視五角形状でダム湖(上流…外方)方向に向けて膨出する取水塔2(図4参照)が設けられ、この取水塔2の下部には取水口2aが形成されるとともに、取水塔2の前面には流木等のゴミが取水口2aに入るのを阻止するバースクリーン(不図示)が取付けられている。
前記堰堤1には、取水塔2の両側位置で上下方向に延在する一対のガイドレール4が敷設されている〔図8(a)参照〕。
前記取水塔2の前方には、取水塔2の外面に所定の隙間を隔てて取り囲むように平面視五角形状のフロート5と水中フロート6(A〜E)とが配置されている。各フロート5,6(A〜E)は、金属(例えばステンレス)ボックス製の外殻の内部に浮力材(例えば発泡ウレタン)が充填されている。なお、フロート5と水中フロート6(A〜E)との浮力の関係は後述する。
前記各フロート5,6(A〜E)の両端部は、前記各ガイドレール4にそれぞれ対向されて、図8(a)に詳細に示すように、この各両端部には、各フロート5,6(A〜E)に作用する波による前方加重をガイドレール4の前面で受け止めるためのガイドローラ11と、側方加重をガイドレール4の側面で受け止めるためのサイドシュー12とが設けられている。
このガイドローラ11およびサイドシュー12は、前記各加重を受け止める機能の他、各フロート5,6(A〜E)の両端部をガイドレール4に対して位置決めする機能と、両端部がガイドレール4に沿ってスムーズに昇降するようにガイドする機能とを有している。
最上部のフロート5には、図4(a)に示すように、中央部と両側部に平面視四角形状の膨らみ部5aがそれぞれ形成され、中央部の膨らみ部5aの上部には電動ウインチ(昇降機)15が設置されている。このウインチ15には、堰堤1の上からキャップタイヤケーブル(不図示)で電力が供給されて、このキャップタイヤケーブルの長さ調整はキャップタイヤリールで行なわれる。
前記水中フロート6(A〜E)は、6Aの水中フロートが最も上側、6Eの水中フロートが最も下側で、その間に水中フロート6B,6C,6Dがそれぞれ配置されていて、上下多段の各水中フロート6(A〜E)は、図2に示すように、一定の上下間隔を保持するようにチェーン23(A〜D)で連結されている。
このチェーン23(A〜D)で一定の上下間隔に保持された各水中フロート6(A〜E)の内面には、フレキシビリティを有する合成ゴム若しくは合成樹脂製、あるいは布製の連続した遮水膜16が固定されている。なお、遮水膜16は、必ずしも連続した1枚物である必要は無く、前記上下間隔の長さ程度の4枚物を各水中フロート6(A〜E)の内面に固定して連続させるようにしても良い。
前記ウインチ15の巻き取りドラム15aから真下に1本を垂れ下がらせたワイヤロープ22と、前記巻き取りドラム15aから前記フロート5の両側部の膨らみ部5aのガイドシーブ15bを介して真下に2本を垂れ下がらせたワイヤロープ22とは、最も上側の水中フロート6Aの上部にそれぞれ連結する〔図4(b)の連結点a参照〕。
そして、ウインチ15により各ワイヤロープ22を同時に巻き上げた時には、チェーン23(A〜D)が引き延ばされて各水中フロート6(A〜E)が所定の水深位置に引き上げられて保持されるとともに(図2参照)、ウインチ15により各ワイヤロープ22を同時に緩め下げた時には、チェーン23(A〜D)が弛まされて各水中フロート6(A〜D)が後述する固定フレーム32の上に重なり合って保持されるようになる(図3参照)。
前記遮水膜16は、各水中フロート6(A〜E)が所定の水深位置に保持されているときは、各水中フロート6(A〜E)で上下方向に展張されるとともに(図2参照)、各水中フロート6(A〜E)が固定フレーム32の上に重なり合って(積層状態で)保持されているときは、各水中フロート6の下降に伴って蛇腹状に折り畳まれるようになる(図3参照)。
ここで、前記フロート5と水中フロート6(A〜E)との浮力の関係は、各水中フロート6(A〜E)の遮水膜16等を加えた比重は、1近傍に設定されて、各水中フロート6(A〜E)は自ら浮き上がる(上昇)だけの浮力は無く、チェーン23(A〜D)等の重さで緩やかに沈む(下降)ような浮力に設定されている。また、前記フロート5は、水面Lに浮かんで沈まない(下降)ような浮力に設定されている。
一方、前記取水口2aよりも下方の堰堤1には、前記遮水膜16の内部で、遮水膜16とともに前記取水口2aの下側を止水可能なように、上面に前記出遮水膜16と同素材の遮水シート21が貼付けられた止水台20が固定されている。この止水台20は、各水中フロート6(A〜E)が所定の水深位置に引き上げられて保持された位置で(図2参照)、最も下側の水中フロート6Eよりも上方に位置している。この止水台20の外面には、前記遮水膜16の内面に常に弾性接触するパッキン部材26取付けられている〔図6参照〕。
前記止水台20は、図5(a)および図7(略画図)に示すように、前記遮水シート21でなる上面周囲をすり鉢状に下向き傾斜させている。この遮水シート21の傾斜下部付近には開口20aが形成されて、この開口20aには、ヒンジ部27aで開閉動可能な止水扉27が取付けられている(図6参照)。なお、各図では、止水扉27は、斜め位置で開口20aを開いた状態で描かれているが、通常は、水平位置で閉じられた状態である。
前記止水扉27には、図6に示すように、ワイヤーロープ28の一端部が連結され、このワイヤーロープ28は、ガイドシーブ29を介して上部に延ばされて、他端部が前記堰堤1の上部に設置した手動巻取り器30に連結されている。
前記止水台20の下部には、前記下降した水中フロート6(A〜E)を積層状態で保持可能な固定フレーム(フロート保持部)32が一体的に形成されている。
図8に示すように、前記堰堤1には、前記ガイドレール4と平行に、前記遮水膜16の両端内方に位置する遮水膜ガイド板34が取付けられ、この遮水膜ガイド板34の適当な位置に複数個の遮水膜ガイドローラ35が設けられている。
前記遮水膜16の両端部は、内向きに折り返されて袋状部16aがそれぞれ形成され、この両端の袋状部16aにワイヤーロープ(押付け部材)36がそれぞれ挿通されていて、このワイヤーロープ36の上端部は前記堰堤1の上部に固定され、下端部は前記固定フレーム32に固定されている。このワイヤーロープ36には、遮水膜16の袋状部16aが前記遮水膜ガイド板34に外方から常時押し付けられて接触するようにテンションが付与されている。また、遮水膜16は、前記遮水膜ガイドローラ35に接触してガイドされるようになる。なお、遮水膜16の両端部を折り返されて袋状部16aを形成する他に、遮水膜16の両端部に管状の膨出部(図13の符号16cを参照)を一体形成して、この膨出部に前記ワイヤーロープ36を挿通させるようにしても良い。
前記各水中フロート6(A〜E)の両端部には、遮水膜16の両端部がガイドレール4とガイドローラ11やサイドシュー12との間に挟まれないように保護する遮水膜保護板37が取付けられている。
前記のように構成した第1実施形態の遮水膜連続タイプの遮水膜式選択取水設備の取水操作方法を説明する。
常時や大雨・洪水時の非運用時は、ウインチ15によりワイヤロープ22を緩め下げることにより、チェーン23(A〜D)が弛まされて、各水中フロート6の下降に伴って遮水膜16が蛇腹状に折り畳まれるとともに、各水中フロート6(A〜E)が固定フレーム32の上に重なり合って保持された状態となる(図3参照)。したがって、遮水膜16が最下降されて最も上側の水中フロート6Aが深水層内に位置するから、遮水膜16の上側の全層から取水できるようになる。
一方、かんがい用水の取水時や大雨・洪水が終わった直後の運用時は、ウインチ15によりワイヤロープ22を巻き上げることにより(図2参照)、まず、最も上側の水中フロート6Aがワイヤロープ22で引き上げられて行き、チェーン23Aを介して次ぎの水中フロート6Bが引き上げられ行き、同様にしてチェーン23(B,C)を介して水中フロート6(C,D)が順次に引き上げられて、所定の水深位置に保持されるようになる。
このとき、遮水膜16の内部の止水台20とパッキン部材26とで、遮水膜16とともに取水塔2の取水口2aの下側が止水されるようになる。また、遮水膜16の両端部は、袋状部16aがワイヤーロープ36のテンションで遮水膜ガイド板34に外方から押し付けられることで、止水されるようになる。したがって、止水台20と遮水膜16とで取水口2aの下側と両側とが止水されることになって、遮水膜16の上側とフロート5の下側との隙間39が表水層内に位置するから、表水層のみが隙間39から遮水膜16内に流入して、取水口2aから取水できるようになる。
このように、フロート5は水位に追従して昇降し、遮水膜16の上側とフロート5の下側との隙間39が常に表水層内に位置することから、かんがい用水の取水時には水温の高い表水層のみを正確に取水して放流できるとともに、大雨や洪水が終わって清澄になった表水層のみを正確に取水して放流できるようになる。なお、遮水膜16の上側を水温躍層内に位置させると、表水層と水温躍層から遮水膜16内に流入して、表水層と水温躍層とを同時に取水口2aから取水できるようになる。なお、図3は、フロート5が深水層付近まで下降して、遮水膜16が蛇腹状に折り畳まれるとともに、各水中フロート6(A〜E)が固定フレーム32の上に重なり合って保持された状態を示している。
そして、基本的には、ウインチ15を取付けたフロート5と、遮水膜16を有する水中フロート6(A〜E)とを設ければ良いから、構造が簡単でコスト安であり、既存の堰堤1の取水口2aに対しても後付けで設置可能であるので、設置工事コストも安くできる。
特に、ダム湖の水位は常に変動するが、フロート5によって、その変化に自動的に追随して、表層部から有効に取水して放流することができる。
一方、遮水膜16とともに取水口2aの下側を止水可能な止水台20に、止水扉27で開閉可能な開口20aを形成したから、止水扉27を開けば、止水台20の上面に堆積した汚泥等を迅速に開口20aから外部に排出できるので、止水台20が汚泥等の重量で破損するおそれがなくなる。
また、電動ウインチ15等の故障で遮水膜16を下降できなくなって、水が遮水膜16の上側とフロート5との間の隙間39から遮水膜16内に流入しなくなると、遮水膜16の内外の水圧差が大きくなるので、遮水膜16や止水台20が破損するおそれがあるから、このような非常時に、手動巻取り器30を操作して止水扉27を開けば、開口20aから遮水膜16内に水が流入するので、遮水膜16の内外の水圧差が小さくなるので、遮水膜16や止水台20が破損するおそれがなくなる。
さらに、止水台20の上面周囲をすり鉢状に傾斜させることで、止水台20の上面に堆積した汚泥等が傾斜下部付近に自重で滑り落ちながら集められるとともに、この傾斜下部付近に、止水扉27で開閉可能な開口20aを形成することで、汚泥等を効率良く外部に排出できるようになる。
また、水中フロート6(A〜E)の内面に遮水膜16を連続的に固定して、この遮水膜16を蛇腹状に折り畳むようにすることで、この連続タイプの遮水構造は、水中フロート6(A〜E)の外面に上下の遮水膜16(A〜E)がオーバーラップするように固定するオーバーラップタイプの遮水膜構造(図10参照)と比較して、オーバーラップ部分からの水漏れが無くなるので、選択取水効率が向上するようになる。
さらに、止水台20の外面に、遮水膜16の内面に常に弾性接触するパッキン部材26を取付けることで、止水台20の外面と遮水膜16の内面との間の隙間からの水漏れが無くなるので、選択取水効率が向上するようになる。
また、堰堤1の遮水膜ガイド板34に、遮水膜16の両端の袋状部16aをワイヤーロープ36で外方から押付けるので、遮水膜16の両端と遮水膜ガイド板34との間の隙間からの水漏れが無くなるので、選択取水効率が向上するようになる。
さらに、水中フロート6(A〜E)の内面に遮水膜16を連続的に固定する連続タイプの遮水構造で、特に止水台20の外面に、遮水膜16の内面に常に弾性接触するパッキン部材26を取付けた場合には、水中フロート6(A〜E)を止水台20の下部まで下降させるのが好ましいので、止水台20の下部に固定フレーム32を一体的に形成している。
図9〜図14は、第2実施形態のオーバーラップタイプの遮水膜構造を備えた遮水膜式選択取水設備である。なお、第1実施形態の連続タイプの遮水膜構造を備えた遮水膜式選択取水設備と同一構成・作用の箇所は、同一番号を付して詳細な説明は省略する。
前記各水中フロート6(A〜E)には、前述した連続の遮水膜16に代えて、各水中フロート6(A〜E)の上下間隔よりも僅かに長い遮水膜16(A〜E)が固定されている。
そして、ウインチ15によりワイヤロープ22を巻き上げた時には(図10参照)、チェーン23(A〜D)が引き延ばされて各水中フロート6(A〜E)が所定の水深位置に引き上げられて保持されて、前記各遮水膜16(A〜E)は、各水中フロート6(A〜E)から吊下げられた状態で、上側となる遮水膜16の下端が下側となる遮水膜16の上端に外方からオーバーラップして、隙間を遮水するようになる。
また、ウインチ15によりワイヤロープ22を緩め下げた時には〔図12(a)参照〕、チェーン23(A〜D)が弛まされて、前記止水台20の上部に各水中フロート6(A〜D)が重なり合って(積層状態で)保持されて、各遮水膜16(A〜E)が厚み方向に重なり合うようになる。なお、最も下側の水中フロート6Eの遮水膜16Eは、図12(b)のように、前記止水台20の外面に常に弾性接触するようになる。
前記各遮水膜16(A〜E)の下端には、各遮水膜16(A〜E)が水流で捲れないようにするために、重り41がそれぞれ取付けられている。
前記各水中フロート6(A〜E)の両端部の上部には、図13および図14に詳細に示すように、各水中フロート6(A〜E)から堰堤1の方向に延在するブラケット42がそれぞれ固定されて、各遮水膜16(A〜E)は、切欠き16bからブラケット42の内面側に迂回された状態で、ブラケット42の内面に沿って堰堤1の方向に延びていて、この各遮水膜16(A〜E)の延びた部分は、ブラケット42の内面に水密に固定されてる。
各遮水膜16(A〜E)の両端部には、管状の膨出部16cが一体形成され、各膨出部16cは、前後方向に重ならないで、幅方向にずれるように、各遮水膜16(A〜E)の両端部の長さが設定されている。
そして、各遮水膜16(A〜E)毎に、前記ブラケット42の先端に上端部が連結されたワイヤーロープ(押付け部材)43を膨出部16cに挿通させて、このワイヤーロープ43の下端部に重り44を連結している。このワイヤーロープ43は、前記重り44によって、遮水膜16の膨出部16cが前記遮水膜ガイド板34に外方から常時押し付けられて接触するようにテンションが付与されている。また、前記遮水膜ガイド板34には、前記遮水膜16(A〜E)の内面に接触するパッキン部材45が取付けられている。
前記のように構成した第2実施形態のオーバーラップタイプの遮水膜構造を備えた遮水膜式選択取水設備の取水操作方法を説明する。
常時や大雨・洪水時の非運用時は、ウインチ15によりワイヤロープ22を緩め下げることにより、チェーン23(A〜D)が弛まされて各水中フロート6(A〜D)が前記止水台20の上部に重なり合って(積層状態で)保持された状態となる〔図12(a)参照〕。したがって、各遮水膜16(A〜D)が最下降されて最も上側の水中フロート6Aが深水層内に位置するから、遮水膜16(A〜D)の上側の全層から取水できるようになる。
一方、かんがい用水の取水時や大雨・洪水が終わった直後の運用時は、ウインチ15によりワイヤロープ22を巻き上げることにより(図10参照)、まず、最も上側の水中フロート6Aがワイヤロープ22で引き上げられて行き、チェーン23Aを介して次ぎの水中フロート6Bが引き上げられ行き、同様にしてチェーン23(B,C)を介して水中フロート6(C,D)が順次に引き上げられて、所定の水深位置に保持されるようになる。
このとき、各遮水膜16の隙間が遮水され、最も下側の遮水膜16Eの内部の止水台20の外面で、各遮水膜16(A〜E)とともに取水塔2の取水口2aの下側が止水されるようになる。また、各遮水膜16(A〜E)の両端部は、膨出部16cがワイヤーロープ43のテンションで遮水膜ガイド板34に外方から押し付けられることで、止水されるようになる。したがって、止水台20と各遮水膜16(A〜E)とで取水口2aの下側と両側とが止水されることになって、各遮水膜16(A〜E)の上側とフロート5の下側との隙間39が表水層内に位置するから、表水層のみが隙間39から遮水膜16内に流入して、取水口2aから取水できるようになる。
このように、フロート5は水位に追従して昇降し、最も上側の遮水膜16Aの上側とフロート5の下側との隙間39が常に表水層内に位置することから、かんがい用水の取水時には水温の高い表水層のみを正確に取水して放流できるとともに、大雨や洪水が終わって清澄になった表水層のみを正確に取水して放流できるようになる。なお、最も上側の遮水膜16Aの上側を水温躍層内に位置させると、表水層と水温躍層から各遮水膜16(A〜E)内に流入して、表水層と水温躍層とを同時に取水口2aから取水できるようになる。
そして、基本的には、ウインチ15を取付けたフロート5と、遮水膜16(A〜E)を有する水中フロート6(A〜E)とを設ければ良いから、構造が簡単でコスト安であり、既存の堰堤1の取水口2aに対しても後付けで設置可能であるので、設置工事コストも安くできる。
特に、ダム湖の水位は常に変動するが、フロート5によって、その変化に自動的に追随して、表層部から有効に取水して放流することができる。
一方、各遮水膜16(A〜E)とともに取水口2aの下側を止水可能な止水台20に、止水扉27で開閉可能な開口20aを形成したから、止水扉27を開けば、止水台20の上面に堆積した汚泥等を迅速に開口20aから外部に排出できるので、止水台20が汚泥等の重量で破損するおそれがなくなる。
また、電動ウインチ15等の故障で遮水膜16(A〜E)を下降できなくなって、水が遮水膜16(A〜E)の上側とフロート5との間の隙間39から遮水膜16(A〜E)内に流入しなくなると、遮水膜16(A〜E)の内外の水圧差が大きくなるので、遮水膜16(A〜E)や止水台20が破損するおそれがあるが、このような非常時に、手動巻取り器30を操作して止水扉27を開けば、開口20aから遮水膜16(A〜E)内に水が流入するから、遮水膜16の内外の水圧差が小さくなるので、遮水膜16(A〜E)や止水台20が破損するおそれがなくなる。
さらに、止水台20の上面周囲をすり鉢状に傾斜させることで、止水台20の上面に堆積した汚泥等が傾斜下部付近に自重で滑り落ちながら集められるとともに、この傾斜下部付近に、止水扉27で開閉可能な開口20aを形成することで、汚泥等を効率良く外部に排出できるようになる。
また、堰堤1の遮水膜ガイド板34に、各遮水膜16(A〜E)の膨出部16cをワイヤーロープ43で外方から押付けるので、各遮水膜16(A〜E)の両端と遮水膜ガイド板34との間の隙間からの水漏れが無くなるので、選択取水効率が向上するようになる。
さらに、第2実施形態のオーバーラップタイプの遮水膜構造では、止水台20の上部(フロート保持部)で、下降した水中フロート6(A〜E)を積層状態で保持可能であるので、第1実施形態の連続タイプの遮水構造のように、止水台20の下部に固定フレーム(フロート保持部)32を形成しなくても良くなるので、コスト安になる。なお、止水台20の下部に固定フレーム(フロート保持部)32を形成して、この固定フレーム32で、下降した水中フロート6(A〜E)を積層状態で保持することもできる。
このように、止水台20の上部で水中フロート6(A〜E)を保持すれば、最も下側の水中フロート6(E)から垂れ下がった遮水膜16(E)自体がパッキン部材として作用して、止水台20の外面に常に弾性接触することで、止水台20の外面と遮水膜16(E)の内面との間の隙間からの水漏れが無くなるので、選択取水効率が向上するようになる。
第1実施形態の連続タイプの遮水膜構造を備えた遮水膜式選択取水設備の正面図である。 図1の側面図である。 遮水膜が最下降時の遮水式選択取水設備の側面図である。 (a)はフロートの平面図、(b)は水中フロートの平面図である。 (a)は止水台の平面図、(b)は固定フレームの平面図である。 止水台の止水扉とその開閉機構の側面図である。 止水台の略画的斜視図である。 (a)は遮水膜の両端部の止水構造の平面断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 第2実施形態のオーバーラップタイプの遮水膜構造を備えた遮水膜式選択取水設備の正面図である。 図9の側面図である。 止水台の平面図である。 (a)は遮水膜が最下降時の止水台付近の側面図、(b)は遮水膜が最上昇時の止水台付近の側面図である。 (a)は遮水膜の両端部の止水構造の平面断面図、(b)は遮水膜のオーバーラップ状態を示す平面断面図である。 図13(a)のA−A線に相当する背面図である。
符号の説明
1 堰堤
2a 取水口
4 ガイドレール
5 フロート
6(A〜E) 水中フロート
15 ウインチ(昇降機)
16(A〜E) 遮水膜
20 止水台
20a 開口
21 遮水シート
26 パッキン部材
32 固定フレーム(フロート保持部)
36 ワイヤーロープ(押付け部材)
39 隙間
42 ブラケット
43 ワイヤーロープ(押付け部材)

Claims (9)

  1. 堰堤に形成された取水口に対して、水位に応じて昇降するフロートが設けられ、このフロートに取付けられた昇降機で昇降可能な水中フロートが設けられ、この水中フロートに、取水口の周囲を遮水可能な遮水膜が設けられている遮水膜式選択取水設備において、
    前記取水口よりも下方で堰堤に固定されて、前記遮水膜の内部で、遮水膜とともに前記取水口の下側を止水可能な止水台が設けられ、この止水台に、止水扉で開閉可能な開口が形成されていることを特徴とする遮水膜式選択取水設備。
  2. 前記止水台は、上面周囲をすり鉢状に下向き傾斜させて、この傾斜下部付近に、前記止水扉で開閉可能な開口を形成していることを特徴とする請求項1に記載の遮水膜式選択取水設備。
  3. 前記水中フロートは、所定の上下間隔を保持するように上下多段で設けられて、各水中フロートの内面に遮水膜が連続的に固定され、各水中フロート間の遮水膜は、水中フロートの下降に伴って蛇腹状に折り畳み可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の遮水膜式選択取水設備。
  4. 前記止水台の外面に、前記遮水膜の内面に常に弾性接触するパッキン部材が取付けられていることを特徴とする請求項3に記載の遮水膜式選択取水設備。
  5. 前記堰堤に、前記遮水膜の両端内方に位置する遮水膜ガイド板が取付けられ、前記遮水膜の両端を外方から前記遮水膜ガイド板に押付け可能な押付け部材が設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の遮水膜式選択取水設備。
  6. 前記止水台の下部に、下降した水中フロートを積層状態で保持可能なフロート保持部が一体的に形成されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の遮水膜式選択取水設備。
  7. 前記水中フロートは、所定の上下間隔を保持するように上下多段で設けられて、各水中フロートの外面に上下の遮水膜がオーバーラップするように固定され、各水中フロート間の遮水膜は、水中フロートの下降に伴って重なり合い可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の遮水膜式選択取水設備。
  8. 前記堰堤に、前記各遮水膜の両端内方に位置する遮水膜ガイド板が取付けられ、前記各遮水膜の両端を外方から前記遮水膜ガイド板に押付け可能な押付け部材が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の遮水膜式選択取水設備。
  9. 前記止水台の上部は、下降した水中フロートを積層状態で保持可能なフロート保持部を兼ねていることを特徴とする請求項7または8に記載の遮水膜式選択取水設備。
JP2005118105A 2005-04-15 2005-04-15 遮水膜式選択取水設備 Active JP4444873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005118105A JP4444873B2 (ja) 2005-04-15 2005-04-15 遮水膜式選択取水設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005118105A JP4444873B2 (ja) 2005-04-15 2005-04-15 遮水膜式選択取水設備

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006299518A true JP2006299518A (ja) 2006-11-02
JP2006299518A5 JP2006299518A5 (ja) 2008-04-03
JP4444873B2 JP4444873B2 (ja) 2010-03-31

Family

ID=37468143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005118105A Active JP4444873B2 (ja) 2005-04-15 2005-04-15 遮水膜式選択取水設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4444873B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024358A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Marsima Aqua System Corp 遮水膜昇降式選択取水設備

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62159535U (ja) * 1986-03-31 1987-10-09
JP2003239260A (ja) * 2002-02-12 2003-08-27 Sumitomo Electric Ind Ltd ダムの選択取水装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62159535U (ja) * 1986-03-31 1987-10-09
JP2003239260A (ja) * 2002-02-12 2003-08-27 Sumitomo Electric Ind Ltd ダムの選択取水装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024358A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Marsima Aqua System Corp 遮水膜昇降式選択取水設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP4444873B2 (ja) 2010-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6506906B2 (ja) 自動作動洪水ガード
JP6220307B2 (ja) 陸上型フラップゲート
JP2006070536A (ja) 津波・高潮対策用可動式防波堤
JP2013253438A (ja) ゲート装置
JP3958170B2 (ja) 堤体及び構造物の保護設備
JP4444873B2 (ja) 遮水膜式選択取水設備
WO2018225135A1 (ja) 浮桟橋式の網場
KR100959676B1 (ko) 선박형 승강식 오탁방지장치
KR20170062658A (ko) 도르래를 이용한 홍수 방지장치
JP2006226052A (ja) 取水装置
JP3854600B2 (ja) 取水設備
JP5747300B1 (ja) 溢水防止装置
JP4082260B2 (ja) フロート式選択取水設備
JP4950789B2 (ja) 遮水膜昇降式選択取水設備
JP3972027B2 (ja) 遮水膜昇降式選択取水設備
JP4102764B2 (ja) 選択取水設備
JP2004068406A (ja) 遮水膜昇降式選択取水設備
JP2003239260A (ja) ダムの選択取水装置
JP6093927B2 (ja) 直立浮上式防波堤
JP3972048B2 (ja) 遮水膜昇降式選択取水設備
JP2002275865A (ja) フロート式選択取水設備
JP3762397B2 (ja) 取水設備
JP2008050747A (ja) 遮水膜昇降式選択取水設備
JP6366155B1 (ja) 水位対応型水中壁
KR101275352B1 (ko) 취수탑용 조류차단장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4444873

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150122

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250