JP2006298004A - 車両用補助冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】夏期などの炎天下に長時間車両を放置した場合の過熱した箇所の熱を有効に奪うことで、車室内の冷房負荷の軽減を図る。
【解決手段】車両用空調装置40のエバポレータ41の凝縮水を貯える貯水タンク13と、負圧源21に接続されて内部に負圧を貯える負圧タンク11と、負圧タンク11と貯水タンク13との間に接続され且つ車両上の温度上昇部位(例:車両天井部やインストルメントパネル)に配された熱交換器12と、貯水タンク13から負圧タンク11までの経路に設けられた作動弁30と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通常に車載されている車両用空調装置の能力を補助する役割を果たす車両用補助冷却装置に関するものである。
夏期など炎天下で長時間車両を放置した場合、車室内の温度は、例えば40〜60℃の高温になっており、その状況で車内に乗り込んだ場合、大きな不快感を味わう。このような状況下では、冷房負荷がきわめて大きいので、冷房が有効に効き始めるまでに時間がかかる。従って早期に冷房負荷をできるだけ小さくできれば、冷房が有効に効き始めるまでの時間を短くできる。
従来それに応える技術として、空調ダクト内に水噴霧器を配置し、ダクトに霧状の水を供給してそれを風に乗せて車室内に送り込み、その霧状の水の気化熱を利用して車室内の温度を下げるという技術が提案されている。しかも、その噴霧するための水として、エバポレータの凝縮水を利用することが挙げられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−226358号公報
しかし、車室内に霧状の水を送り込むだけでは、あまり有効に冷房負荷を軽減するまでには至らない。
本発明は、上記事情を考慮し、夏期などの炎天下に長時間車両を放置した場合の過熱した箇所の熱を有効に奪うことで、車室内の冷房負荷の軽減を図り、冷房の効き始めまでの時間を短縮できるようにした車両用補助冷却装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明の車両用補助冷却装置は、車両用空調装置のエバポレータの凝縮水を貯える貯水タンクと、負圧源に接続されて内部に負圧を貯える負圧タンクと、該負圧タンクと前記貯水タンクとの間に接続され、車両上の温度上昇部位に配された熱交換器と、前記貯水タンクから前記負圧タンクまでの経路に設けられた作動弁と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用補助冷却装置であって、前記負圧源と負圧タンクとの間に圧力調整弁を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の車両用補助冷却装置であって、前記負圧タンクに溜まった水を排水する排水弁を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、前記負圧源が、バキュームポンプであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、前記負圧源が、エンジンの吸気ポートにつながる吸気通路であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、前記貯水タンクと前記熱交換器との間に前記作動弁が設けられていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、前記作動弁が噴霧手段を備えることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、前記作動弁と前記熱交換器との間に噴霧手段を備えることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、前記熱交換器が車体天井部に配置されていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、前記熱交換器が車体インストルメントパネルに配置されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、車両用空調装置のエバポレータの凝縮水を利用して、夏期などの長時間放置後の過熱された車室内を冷却することができる。即ち、車両運転時には、車両用空調装置のエバポレータの凝縮水を貯水タンクに貯えておくとともに、負圧タンクに負圧を貯えておく。そして、次に車両に乗り込んだときに、何らかのトリガー信号に応じて作動弁を開けることにより、負圧状態の熱交換器に貯水タンクの水を送り込み、負圧下で水を蒸発させて、その際に発生する気化潜熱により、熱交換器の周囲の熱を奪う。
従って、熱交換器を車両上の温度上昇部位(例えば、駐車時に太陽熱により過熱状態となる車両天井部やインストルメントパネル等)に配置しておくことにより、その温度上昇部位を冷却することができ、乗車時の過熱した車内の温度を少しでも和らげることができる。この場合、凝縮水や負圧は、前回の車両運転時に、たやすく貯えておくことができるものであるから、特別な作動エネルギーを殆ど必要とせず、省エネを図りながら、車両用空調装置が有効に効き始めるまでの乗車時の不快感を和らげることができる。
請求項2の発明によれば、負圧タンクに一定の負圧を貯えておくことができるので、作動の安定を図ることができる。
請求項3の発明によれば、負圧タンクの水を排水する排水弁を設けたので、使用時には、負圧を逃がさずに貯えておくことができ、また、非使用時には、負圧タンクに溜まった水を自由に排除することができる。従って、負圧を貯えて次の作動を待っている待機時に、負圧系統に水分が残留しない乾いた状況を維持しておくことができ、次の作動時の冷却効率を上げることができる。
請求項4の発明によれば、バキュームポンプで負圧を作るので、負圧タンクを素早く所望の圧力に到達させることができる。
請求項5の発明によれば、エンジンの稼働中に発生する負圧を負圧タンクに貯えておくだけであるから、別途バキュームポンプ等の負圧発生源を設ける必要がなく、コストを抑えることができる。
請求項6の発明によれば、貯水タンクと熱交換器との間に作動弁を設けたことにより、待機中に熱交換器内も負圧に保っておくことができる。そのため、貯水タンクから熱交換器側へ吸引する水量を多くすることができ、冷却性能の向上が図れる。また、作動待機状態で既に熱交換器が負圧に保たれているので、熱交換器への水分の供給が素早く行われ、効き始めが早くなる。
請求項7の発明によれば、噴霧手段を介することにより、熱交換器に噴霧状態で水分を供給することができるので、さらに熱交換器の冷却性能の向上が図れる。
請求項8の発明によれば、噴霧手段を介することにより、熱交換器に噴霧状態で水分を供給することができるので、さらに熱交換器の冷却性能の向上が図れる。また、作動弁と別に噴霧手段を設けるので、作動弁と噴霧手段の位置を自由に決めることができる。
請求項9の発明によれば、炎天下の駐車時に車体の最も過熱される車体天井部を効果的に冷却することができる。従って、乗車時の過熱した車内の温度を少しでも和らげることができ、車両用空調装置が効き始めるまでの乗車時の不快感を軽減することができる。
請求項10の発明によれば、炎天下の駐車時に車体の最も過熱される車体インストルメントパネルを効果的に冷却することができる。従って、前席の乗員にとっての不快感を速やかに軽減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態の車両用補助冷却装置の概略構成を示すブロック図、図2は実際の車両上において車両用補助冷却装置の主要素がどのような位置に装備されるかを示すレイアウト図である。
この車両用補助冷却装置10は、通常の車両用空調装置40の補助的なシステムとして車両上に装備されるものであって、車両用空調装置40の構成要素であるエバポレータ41の凝縮水を貯える貯水タンク13と、負圧源21に配管22および圧力調整弁23およびフィルタ24を介して接続され且つ内部に負圧を貯える負圧タンク11と、負圧タンク11と貯水タンク3との間に配管26、27を介して接続され且つ車両上の温度上昇部位(本例では、図2に示す車両の天井部52)に配された熱交換器12と、貯水タンク13と熱交換器12の間の配管27上に配された作動弁(開閉弁)30と、作動弁30と熱交換器12の間の配管27に配された噴霧手段としてのオリフィス31と、負圧タンク11に溜まった水を排水する排水弁28と、を備えている。熱交換器12以外の要素は概ね、図2に示すように、車両前部のエンジンルーム51内に装備されている。
エバポレータ41からの凝縮水は、ドレンホース42を介して貯水タンク13の上面にフィルタ43を介して導かれる。貯水タンク13の上部にはドレンパイプ32が接続され、貯水タンク13と熱交換器12を繋ぐ配管27は、貯水タンク13の底部に接続されている。また、負圧タンク11と熱交換器12を繋ぐ配管26は負圧タンク11の上部に接続され、排水弁28は負圧タンク11の底部に接続されている。負圧タンク11には負圧センサ25が設けられている。また、負圧タンク11は熱交換器12よりも低い位置に設置され、熱交換器12の中の水が負圧タンク11側に全部流れるようになっている。負圧源21としては、エンジンの吸気ポートにつながる吸気通路が利用されている。
図3は車両用補助冷却装置の電気的な構成を示すブロック図である。
制御の中心要素である制御装置100は、エンジン制御装置70から必要な信号を受け取る。制御装置100には、本装置を機能させるか否かを選択する車体冷却システムスイッチ101からの信号、負圧タンク11に負設けられた負圧センサ102からの信号、通常の車両用空調装置のエアコンスイッチ103からの信号、作動トリガースイッチ104からの信号(作動トリガー信号)などが入力され、制御装置100は、これらの信号に基づいて、前述した圧力調整弁23、排水弁28、作動弁30を動作制御する。
次に作動原理について説明する。
ここでは、例えば、本車両用補助冷却装置の起動スイッチである車体冷却システムスイッチ101をONにしてある状況で、夏場に車両を運転し、途中で炎天下の屋外に駐車し、その後再び乗車した場合を想定して説明する。なお、本発明では、起動スイッチとしての車体冷却システムスイッチ101を設けずに、車体や車室内の温度を検出して該温度が所定温度(例えば50°C)を超えた際に、補助冷却システムが起動するようになっていてもよい。
(1)車両運転中
車両運転中は、圧力調整弁23を開、排水弁28を閉、作動弁30を閉にする。このように設定した状態で、エアコンを作動させて車両を運転すると、エンジンの吸気通路21(負圧源)から分岐した配管22を通して、負圧タンク11に負圧が導入され、それにより、負圧タンク11内及び熱交換器12内が負圧になる。負圧タンク11及び熱交換器12内の圧力が設定値まで下がったら、圧力調整弁23を閉じる。このように運転している間に、エアコンの作動により、エバポレータ41の表面に付着した凝縮水が、ドレンホース42を介して貯水タンク13に貯まる。なお、貯水タンク13の貯水量が一定量を超えると、上部よりドレンパイプ32を介してドレンされる。
(2)車両放置中
次に炎天下の屋外に車両を放置しているときには、圧力調整弁23を閉、排水弁28を閉、作動弁30を閉の状態に保っておく。そうすることによって、負圧タンク11及び熱交換器12内の負圧が維持され、貯水タンク13には凝縮水が溜まったままになる。
(3)再乗車時
次に、車両に乗り込もうとドアを開けると、例えば、ドア開の検出信号により、作動トリガー信号が発せられる(この場合は「ドア開」を検出するドアセンサが、作動トリガースイッチ101に相当する)。このトリガー信号により、作動弁30が開く。そうすると、貯水タンク13内の水が、オリフィス31を通ることで霧状になって、負圧状態の熱交換器12に流れ込む。そして、負圧下の熱交換器12内でその霧状の水が蒸発し、その際の気化潜熱により熱交換器12の周囲の熱が吸収される。従って、熱交換器12を配備した車両天井部52が冷やされることになり、乗車時の過熱した車内の冷房負荷が軽減されて、空調が有効に効き始めるまでの時間が短縮される。この場合は、凝縮水や負圧は、前回の車両運転時に、たやすく貯えておくことができるものであるから、特別な作動エネルギーを殆ど必要とせず、省エネを図りながら、車両用空調装置40が有効に効き始めるまでの乗車時の不快感を和らげることができる。
熱交換器12内での水の蒸発による所期の冷却作用が終了したら、排水弁28を開き、負圧タンク11内に溜まった水を排水する。そして、(1)の運転中のモードに戻る。
以上の動作の流れは、制御装置100が、図4、図5に示すフローチャートに従ってコントロールする。
次にフローチャートについて説明する。
初期設定では、圧力調整弁23、排水弁28、作動弁30は、いずれもOFF(閉)になっており、この状況で車両運転中の制御処理が起動する。
図4の車両運転中の制御処理ルーチンがスタートすると、最初のステップS101、ステップS102、ステップS103で、車体冷却システムスイッチ101のON/OFF、エンジンのON/OFF、エアコンスイッチ103のON/OFFを順次チェックし、いずれもONの場合、ステップS104でエンジントラブルの有り無しをチェックする。
エンジントラブルがない場合は、ステップS105で圧力調整弁23を開き(ON)、負圧タンク11に、エンジン運転により発生する負圧を導入する。次いで、ステップS106で、負圧センサ25の信号に基づいて負圧タンク11の負圧が設定値に到達したかどうかを監視し、到達するまではステップS101〜S106を繰り返し、圧力調整弁23は開いたままにする。負圧タンク11の負圧が設定値に到達したら、ステップS107にて圧力調整弁23を閉じ(OFF)、本処理を終える。
なお、負圧タンク11の負圧が設定値に到達するのを待つ間に、途中のステップS101〜S103でいずれか(車体冷却システムスイッチ101、エンジン、エアコンスイッチ103)がOFFになった場合は、ステップS107に進んで圧力調整弁23を閉じ(OFF)てから本処理を終える。ステップS104のエンジントラブルがあった場合も同様である。ただし、ステップS103のエアコンスイッチ103がOFFの場合は、その条件から外してもよい。貯水タンク13への凝縮水による貯水が完了していれば、エアコンのON/OFFは今回の制御に直接関係ないからである。
車両停止中は、図5のフローチャートの処理を常時行う。つまり、ステップS201で作動トリガー信号の有り無しを常時チェックしている。
作動トリガー信号がONになると、実際の再乗車時の制御処理が始まり、ステップS202で作動弁30を開く(ON)。そうすると、先に述べたように、貯水タンク13の水が、車両天井部52の熱交換器12にオリフィス31を介して流れ込み、蒸発に伴う気化潜熱により車両天井部52を冷やす。
ステップS202で作動弁30を開いたら、ステップS203でタイマーを作動し、所定時間T1が経過したところで排水弁28を開く。それにより、蒸発した後に凝結した水を排水する。排水弁28は、更に一定時間T2が経過したところで、ステップS205にて閉じる(OFF)。このとき、作動弁30も一緒に閉じる(OFF)。そして、本処理を終える。
以上のように、本実施形態の車両用補助冷却装置10によれば、車両用空調装置40のエバポレータ41の凝縮水を利用して、夏期などの長時間放置後の過熱された車室内を冷却することができる。即ち、車両運転時には、車両用空調装置40のエバポレータ41の凝縮水を貯水タンク13に貯えておくと共に、負圧タンク11に負圧を貯えておく。そして、次に車両に乗り込んだときに、何らかのトリガー信号(例:ドアオープン信号)に応じて作動弁30を開けることにより、負圧状態の熱交換器12に貯水タンク13の水を送り込み、負圧下で水を蒸発させ、それに伴う気化潜熱により熱交換器12の周囲の熱、つまり、本例では車両天井部52の熱を奪う。従って、乗車時の過熱した車内の温度を少しでも和らげることができ、特別な作動エネルギーを必要とせずに、車両用空調装置40が有効に効き始めるまでの時間を減らすことができる。
以下、本実施形態の効果をまとめる。
第1に、本実施形態の車両用補助冷却装置10は、貯水タンク13と負圧タンク11と熱交換器12と作動弁30とを備えるため、車外環境により過熱された部分を車両用空調装置40のエバポレータ41の凝縮水を利用して冷却し、車室内の熱気を和らげて、車両用空調装置40が有効に効き始めるまでの時間を低減できる。
しかも、車両運転時に、車両用空調装置40のエバポレータ41の凝縮水を貯水タンク13に貯えておくと共に負圧タンク11に負圧を貯えておくことができるため、特別なエネルギーを必要としない。
第2に、本実施形態の車両用補助冷却装置10によれば、圧力調整弁23により、負圧タンク11内には常に一定の負圧を貯えておくことができるので、作動の安定を図ることができる。
第3に、本実施形態の車両用補助冷却装置10によれば、負圧タンク11に排水弁28を設けているので、使用時には、負圧を逃がさずに貯えておくことができるし、非使用時には、負圧タンク11に溜まった水を積極的に排除することができる。従って、負圧を貯えて次の作動を待っている待機時に、負圧系統に水分が残留しない乾いた状況を維持しておくことができ、次の作動時の冷却効率を上げることができる。
第4に、本実施形態の車両用補助冷却装置10によれば、エネルギー源は、エンジンの稼働中に負圧タンク11に貯えておいた負圧だけであるから、他に何も動力を必要としない。
なお、本発明では、負圧源21の負圧としては、エンジン吸気ポートの負圧の代わりに、別途バキュームポンプを設けて、それにより発生させた負圧を利用してもよい。そうすれば、負圧タンク11を素早く所望の圧力に到達させることができる。
第5に、本実施形態の車両用補助冷却装置10によれば、貯水タンク13と熱交換器12との間に作動弁30を設けているので、待機中に、熱交換器12内も負圧に保っておくことができる。そのため、貯水タンク13から熱交換器12側へ吸引する水量を多くすることができ、冷却性能の向上が図れる。また、作動待機状態で既に熱交換器12が負圧に保たれているので、熱交換器12への水分の供給が素早く行われ、効き始めが早くなる。
第6に、本実施形態の車両用補助冷却装置10によれば、熱交換器12と貯水タンク13との間に設けてあるため、事前に熱交換器12も負圧に保っておくことができるので好ましい。なお、本発明では、作動弁30は、熱交換器12と負圧タンク11の間に設けることも可能である。
第7に、本実施形態の車両用補助冷却装置10によれば、噴霧手段としてのオリフィス31を介することにより、熱交換器12に噴霧状態で水分を供給することができるので、熱交換器12の冷却性能を高く維持することができる。
なお、本発明では、噴霧手段としてのオリフィス31は作動弁30に設けておいてもよし、効率が若干落ちることを許せば、オリフィス31は必ずしも設けなくてもよい。また、オリフィス31に水だけではなく、空気と水を混合したものを流すと、蒸発効率を上げられる可能性もある。
また、本発明では、作動トリガー信号としては、ドアオープン信号を利用する以外に、エンジンの始動時の信号や、別途設けたスイッチを乗員が操作することによって発生する信号を利用してもよい。
また、上記実施形態では、熱交換器12を車両天井部52に配置した場合を示したが、本発明ではインストルメントパネルに配置してもよいし、それら両方に配置してもよい。また、天井やインストルメントパネルだけでなく、他の物(電装品など)の近傍に配置してもよい。
本発明の実施形態の機械的な概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の車両用補助冷却装置の主要素が実際の車両上においてどのような位置に装備されるかを示すレイアウト図である。 本発明の実施形態の電気的な概略構成を示すブロック図である。 図3の制御装置が行う処理の内容を示すフローチャートである。 図3の制御装置が行う別の処理の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
11 負圧タンク
12 熱交換器
13 貯水タンク
21 負圧源
23 圧力調整弁
28 排水弁
30 作動弁
31 オリフィス(噴霧手段)
41 エバポレータ
40 車両用空調装置
52 車両天井部

Claims (10)

  1. 車両用空調装置(40)のエバポレータ(41)の凝縮水を貯える貯水タンク(13)と、
    負圧源(21)に接続されて内部に負圧を貯える負圧タンク(11)と、
    該負圧タンク(11)と前記貯水タンク(13)との間に接続され、車両上の温度上昇部位に配された熱交換器(12)と、
    前記貯水タンク(13)から前記負圧タンク(11)までの経路に設けられた作動弁(30)と、
    を備えたことを特徴とする車両用補助冷却装置(10)。
  2. 請求項1に記載の車両用補助冷却装置であって、
    前記負圧源(21)と負圧タンク(11)との間に圧力調整弁(23)を設けたことを特徴とする車両用補助冷却装置(10)。
  3. 請求項1または2に記載の車両用補助冷却装置であって、
    前記負圧タンク(11)に溜まった水を排水する排水弁(26)を設けたことを特徴とする車両用補助冷却装置(10)。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、
    前記負圧源(21)が、バキュームポンプであることを特徴とする車両用補助冷却装置(10)。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、
    前記負圧源(21)が、エンジンの吸気ポートにつながる吸気通路であることを特徴とする車両用補助冷却装置(10)。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、
    前記貯水タンク(13)と前記熱交換器(12)との間に前記作動弁(30)が設けられていることを特徴とする車両用補助冷却装置(10)。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、
    前記作動弁(30)が噴霧手段(31)を備えることを特徴とする車両用補助冷却装置(10)。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、
    前記作動弁(30)と前記熱交換器(12)との間に噴霧手段(31)を備えることを特徴とする車両用補助冷却装置(10)。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、
    前記熱交換器(12)が車体天井部(52)に配置されていることを特徴とする車両用補助冷却装置(10)。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の車両用補助冷却装置であって、
    前記熱交換器(12)が車体インストルメントパネルに配置されていることを特徴とする車両用補助冷却装置(10)。
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