JP2006297828A - 近接センサの製造方法および製造装置ならびに近接センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 剥離やひけの発生が防止され、かつ封止樹脂の充填が容易に行なえる近接センサの製造方法を提供する。
【解決手段】 検知コイル121を含む構成部品が内部に組み込まれた金属ケース111および樹脂ケース113からなるケース体の後端部に開口部を設け、この開口部を介してケース体内部に液状樹脂181を注入し、注入した液状樹脂181を加熱して硬化させることにより、ケース体内部を封止樹脂層180によって封止する。その際、ケース体内部に注入した液状樹脂181を、開口部が設けられたケース体の後端部とは反対側に位置するケース体の前端部から順に部分的に加熱して順次硬化させるとともに、この部分加熱時において、硬化に伴って生じる封止樹脂の体積収縮分に相当する量の液状樹脂181を開口部からケース体内部に常時供給する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ケース体内部が封止樹脂によって封止された近接センサの製造方法および製造装置に関し、また、ケース体内部が封止樹脂によって封止された近接センサに関する。
物体が接近したか否かを検知するセンサとして近接センサが知られている。近接センサは、コイルを共振回路要素とする発振回路を含んでおり、上記コイルに磁性体を含む物体が近付くことによって生じる発振回路の発振振幅の減少や発振の停止を検知することにより、物体の接近を非接触で検知するものである。
この種の近接センサは、様々な環境下で使用されるため、耐環境性(たとえば耐水性、耐振動性、耐環境温度性等)に優れた構造を採用することが必要である。このため、ケース体内部の隙間に液状樹脂を注入して硬化させることにより、ケース体内部に収容される各種構成部品を封止する封止構造が採用される場合が多い。完全な封止性能を得るためには、硬化後の樹脂によってケース体内部が隙間なく充填されることが必要である。しかしながら、ケース体内部には複雑な形状の空隙が多数存在するため、この空隙に液状樹脂を隙間なく充填して内部構成部品を完全に封止することはなかなか容易なことではない。
従来の近接センサの封止方法としては、たとえば特開平9−92105号公報(特許文献1)に開示の封止方法や、特開平6−60763号公報(特許文献2)に開示の封止方法が知られている。
上記特許文献1に開示の近接センサの封止方法は、コイルケースとケース体との間に迷路状の空気抜き通路を形成するとともに、液状樹脂の注入時においてケース体内部を減圧環境下に置くことで、ケース体内部の空気を上記空気抜き通路を介してケース体外部に吸引し、液状樹脂にてケース体内部を充填するものである。
また、上記特許文献2に開示の近接センサの封止方法は、図18ないし図20に示すように、前端部に検知コイル1121を含むコイル組立体1120が組み込まれたケース体1111の後端部にコード保持具1112を用いてコード1150を固定するとともに、このコード保持具1112に一体的に形成された漏斗形状の樹脂注入部1112a内に液状樹脂1181を一旦貯留した状態とし、この状態においてケース体1111内部を真空引きすることによって液状樹脂1181をケース体1111の内部に充填し、液状樹脂1181を硬化させて樹脂封止層1180を形成し、その後にコード保持具1112に設けられた樹脂注入部1112aを切除するものである。
特開平9−92105号公報 特開平6−60763号公報
上述した近接センサの封止構造を実現するために用いられる封止樹脂としては、注入が容易に行なえかつ隙間なくケース体内部の空間が充填できるように非硬化状態(液状の状態)において低粘度であるものが好ましく、また、硬化状態において剥離やひけが発生しないように低膨張率であるものが好ましい。
低粘度の樹脂材料とするためには、樹脂材料中におけるフィラーの含有率を低く抑えることが必要である。しかしながら、フィラーの含有率を低く抑えた場合には逆に膨張率が高くなり、硬化状態において大きな熱応力が発生し、樹脂封止層に剥離やひけ(硬化時における樹脂材料の体積収縮によってケース体の内壁面との間に生じる隙間)が生じる。このため、歩留まりが極端に悪化してしまうおそれがある。また、硬化時に生じた熱応力の一部は、形成された樹脂封止層内に残留応力として蓄積し、製品の信頼性を低下させるおそれもある。これらを防止するためには、加圧環境下で液状樹脂を硬化させる必要があり、大型の生産設備が必要となって製造コストを圧迫することとなってしまう。
一方、低膨張率の樹脂材料とするためには、上記とは反対にフィラーの含有率を上げる必要があるが、このようにした場合には逆に粘度が上昇し、樹脂材料の流動性が大幅に低下することとなる。そのため、常圧での充填が非常に困難となり、減圧または加圧による樹脂材料の注入が必要となる。したがって、上述の減圧および加圧環境を実現するために大型の生産設備が必要となり、製造コストを圧迫することとなってしまう。
このように、低粘度の要求と低膨張率の要求とを同時に満たす樹脂材料は従来存在せず、近接センサの使用環境等と考慮して、低粘度かまたは低膨張率のいずれか一方が優先されて樹脂材料の選定が行なわれているのが現状である。
なお、比較的低粘度でかつ低膨張率である樹脂材料として、半導体チップの実装等に用いられるアンダーフィル用のエポキシ樹脂が知られている。しかしながら、このようなアンダーフィル用のエポキシ樹脂は非常に高価であり、非常に多くの量を必要とする樹脂封止層の材料としては製造コストの観点から必ずしも好適な材料とは言えない。また、このような比較的低粘度で低膨張率のアンダーフィル用のエポキシ樹脂は通常1液性であるため、0℃以下の低温保管が必要であり、低温保管設備が別途必要になるという問題も有している。
したがって、本発明は、上述の問題点を解決すべくなされたものであり、剥離やひけの発生が防止され、かつ封止樹脂の充填が容易に行なえる近接センサの製造方法ならびに製造装置を提供することを目的とする。また、あわせて、剥離やひけの発生が生じず、安価に製作が可能な近接センサを提供することを目的とする。
本発明に基づく近接センサの製造方法は、検知コイルを含む構成部品が内部に組み込まれたケース体の後端部に開口部を設け、この開口部を介して上記ケース体内部に液状樹脂を注入し、注入した液状樹脂を加熱して硬化させることにより、ケース体内部を封止樹脂によって封止してなる近接センサの製造方法であって、上記ケース体内部に注入した液状樹脂を、上記開口部が設けられた上記ケース体の後端部とは反対側に位置する上記ケース体の前端部から順に部分的に加熱して順次硬化させるとともに、この部分加熱時において、硬化に伴って生じる封止樹脂の体積収縮分に相当する量の液状樹脂を上記開口部から上記ケース体内部に供給することとしたものである。
上記本発明に基づく近接センサの製造方法にあっては、上記部分加熱時において、上記ケース体内部に注入した液状樹脂の非加熱対象部分の温度が硬化温度以上の温度に上昇することを防止すべく、上記非加熱対象部分を冷却することが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサの製造方法にあっては、上記ケース体の外側に上記開口部に通ずる樹脂溜まり部を設け、この樹脂溜まり部に液状樹脂を充填し、上記ケース体の前端部が低所にかつ上記ケース体の後端部が高所に位置するように上記ケース体を位置決めして配置し、この状態において上記部分加熱を行なうことにより、上記樹脂溜まり部に充填した液状樹脂が重力によって上記ケース体内部に供給されるようにすることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサの製造方法にあっては、上記ケース体の外側に上記開口部に通ずる樹脂溜まり部を設け、この樹脂溜まり部に液状樹脂を充填し、上記部分加熱時において、上記ケース体の後端部から前端部に向けて遠心力を印加することにより、この遠心力によって上記樹脂溜まり部に充填した液状樹脂が上記ケース体内部に供給されるようにすることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサの製造方法にあっては、上記樹脂溜まり部に充填した液状樹脂を硬化温度を超えない温度に加熱し、その粘度を低減しつつ上記ケース体内部に供給することとすることが好ましい。
上記本発明に基づく近接センサの製造方法にあっては、上記封止樹脂がこの封止樹脂の全成分に対する割合が60重量%〜70重量%である球状のフィラーを含有するエポキシ樹脂であることが好ましく、その場合に、上記フィラーが、粒径が5μm〜35μmで全フィラー成分に対する割合が70重量%〜90重量%である大径フィラーと、粒径が0.1μm〜1.0μmで全フィラー成分に対する割合が残りの30重量%〜10重量%である小径フィラーとを含んでいることが好ましい。
本発明に基づく近接センサの製造装置は、検知コイルを含む構成部品が内部に組み込まれたケース体の後端部に開口部を設け、この開口部を介して上記ケース体内部に液状樹脂を注入し、注入した液状樹脂を加熱して硬化させることにより、ケース体内部を封止樹脂によって封止してなる近接センサの製造装置であって、上記ケース体内部に注入された液状樹脂を、上記開口部が設けられた上記ケース体の後端部とは反対側に位置する上記ケース体の前端部から順に部分的に加熱して順次硬化させる部分加熱手段を備えるものである。
上記本発明に基づく近接センサの製造装置にあっては、上記部分加熱手段が上記近接センサのケース体に接触する加熱ブロックを含んでいることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサの製造装置にあっては、上記部分加熱時において、上記ケース体内部に注入された液状樹脂の非加熱対象部分の温度が硬化温度以上の温度に上昇することを防止すべく、上記非加熱対象部分を冷却する冷却手段をさらに備えていることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサの製造装置にあっては、上記近接センサが上記ケース体の外側に上記開口部に通ずる樹脂溜まり部を有している場合に、上記樹脂溜まり部に充填された液状樹脂を硬化温度を超えない温度に加熱する補助加熱手段をさらに備えていることが好ましい。
また、上記本発明に基づく近接センサの製造装置にあっては、上記ケース体の後端部から前端部に向けて遠心力を印加させる遠心力印加機構をさらに備えていることが好ましい。
本発明に基づく近接センサは、検知コイルを含む構成部品が内部に組み込まれたケース体に開口部を設け、この開口部を介して上記ケース体内部に液状樹脂を注入し、注入した液状樹脂を加熱して硬化させることにより、ケース体内部を封止樹脂によって封止してなるものであって、上記封止樹脂が、この封止樹脂の全成分に対する割合が60重量%〜70重量%である球状のフィラーを含有するエポキシ樹脂であり、上記フィラーが、粒径が5μm〜35μmで全フィラー成分に対する割合が70重量%〜90重量%である大径フィラーと、粒径が0.1μm〜1.0μmで全フィラー成分に対する割合が残りの30重量%〜10重量%である小径フィラーとを含んでいるものである。
本発明によれば、樹脂封止時において樹脂封止層に剥離やひけの発生が生じ難くなるため、高い歩留まりで耐環境性に優れた近接センサを安価に製作することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における近接センサの組付構造を示す分解斜視図である。また、図2は、本実施の形態における近接センサの内部構造を示す模式断面図である。まず、これら図1および図2を参照して、本実施の形態における近接センサについて説明する。
図1および図2に示すように、本実施の形態における近接センサ100Aは、略円柱状の外形を有しており、円筒状のケース体110と、ケース体110の内部においてケース体110の前端部に取付けられた検知部組立体120と、ケース体110の内部においてケース体110の後端部に取付けられた出力部組立体130とを主に備えている。検知部組立体120は、検知コイル121、フェライトコア122、コイルケース123、検知回路基板124および一次注型樹脂封止層125などを含んでいる。ここで、一次注型樹脂封止層125は、検知コイル121およびフェライトコア122からなるコイル組立体と、このコイル組立体に接続された検知回路基板124とを、コイルケース123の内部において固定するための部材であり、液状樹脂をコイルケース123内に充填して硬化させることによって形成される層である。この一次注型樹脂封止層125は、たとえばエポキシ樹脂によって形成される。また、出力部組立体130は、出力回路基板131を含んでいる。
ケース体110の前端部に取付けられた検知部組立体120の検知回路基板124と、ケース体110の後端部に取付けられた出力部組立体130の出力回路基板131とは、これら回路基板に形成された回路を電気的に接続する接続部材であるフレキシブル配線基板140によって接続されている。
ケース体110は、金属ケース111と樹脂ケース113とを含んでおり、金属ケース111の後方端に樹脂ケース113を圧入することによって構成されている。樹脂ケース113の後端面にはスリットが形成されており、このスリットを貫通するように出力回路基板131の後端部が挿通配置されている。ケース体110の外方に位置する部分の出力回路基板131には、コード150の端子が半田付けによって接合されている。ケース体110の後端部には、出力回路基板131とコード150との半田接合部を覆うように、インサート成形によってコードプロテクタ160が設けられている。
金属ケース111および樹脂ケース113からなるケース体110の内部の空間は、二次注型樹脂封止層180によって封止されている。ここで、二次注型樹脂封止層180は、ケース体110の内部の空間を気密かつ水密に封止するとともにケース体110の内部に組み込まれた各種構成部品(回路基板や回路基板に実装された電子部品、配線部材等)を保護するための層であり、ケース体110の内部に液状樹脂を注入して硬化させることによって形成される層である。本実施の形態における近接センサ100Aにおいては、この二次注型樹脂封止層180が、後述する成分のエポキシ樹脂によって形成されている。
検知回路基板124には、検知コイル121を共振回路要素とする発振回路と、発振回路の発振振幅を閾値と比較して2値化する弁別回路とが設けられている。このため、近接センサ100Aは、磁性体を含む物体が検知コイル121に接近することに伴って生じる発振回路の発振振幅の減少や発振の停止を検知することにより、物体の接近の検知を可能とするものである。出力回路基板131には、弁別回路の出力を所定の仕様の電圧出力または電流出力に変換する出力回路が設けられており、その出力は、コード150を介して外部へと導出される。また、出力回路基板131には、コード150を介して外部から導入される電力を所定の電源仕様に変換して検知回路基板124に出力する電源回路も設けられている。
本実施の形態における近接センサ100Aにおいては、ケース体110の内部を封止する二次注型樹脂封止層180が、非硬化状態(液状の状態)において低粘度であるとともに低膨張率であるエポキシ樹脂によって形成されている。より具体的には、下記の表1において実施例として示す樹脂材料にて形成されている。なお、表1においては、比較のために、従来の樹脂材料を従来例1および従来例2として示している。ここで、従来例1として示す樹脂材料は、従来の高粘度の一般的なエポキシ樹脂の一例であり、従来例2として示す樹脂材料は、従来のアンダーフィル用のエポキシ樹脂の一例である。
Figure 2006297828
上記表1に示すように、本実施の形態において二次注型樹脂封止層180の形成に用いられる樹脂材料は、封止樹脂の全成分に対する含有率が60重量%〜70重量%である球状のフィラーを含むエポキシ樹脂である。ここで、フィラーは、一般的な無機フィラーであるガラスフィラーであることが好ましく、粒径が5μm〜35μmで全フィラー成分に対する配合率が70重量%〜90重量%である大径フィラーと、粒径が0.1μm〜1.0μmで全フィラー成分に対する配合率が残りの30重量%〜10重量%である小径フィラーとを含んでいる。大径フィラーの平均粒径は概ね20μmであり、小径フィラーの平均粒径は概ね0.5μmである。
図3は、本実施の形態において二次注型樹脂封止層の形成に用いられる樹脂材料のフィラーの分散状態を示す模式図である。図3に示すように、本実施の形態において二次注型樹脂封止層180の形成に用いられる樹脂材料は、BPF型エポキシ樹脂191中に分散された大径フィラー192の隙間を充填するように小径フィラー193が分散している。上述のように大径フィラー192および小径フィラー193はいずれも球状に形状が統一されているため、液状の状態においても高い流動性(すなわち低粘度)が実現され、従来例1として示す従来のエポキシ樹脂よりも低粘度であり、従来例2として示す従来のアンダーフィル用のエポキシ樹脂と同等程度にまで改善されている。一方、膨張係数も従来例1として示す従来のエポキシ樹脂と同等程度に維持されており、硬化後の弾性率も比較的小さく抑えられている。
このような従来に比して安価で低粘度かつ低膨張率の樹脂材料を用いて二次注型樹脂封止層180を形成することにより、液状の封止樹脂の注入工程において注入が容易に行なえるとともに隙間なくケース体内部の空間が充填できるようになり、また硬化状態において剥離やひけが発生しないようになる。そのため、従来必要であった加圧設備や減圧設備等の大型の生産設備が必要なくなり、ディスペンサ等によって簡単に封止樹脂の注入が常圧環境下で行なえるようになるとともに、常圧環境下において硬化工程を実施することができるようになる。そのため製造コストを安価に維持することが可能になる。したがって、耐環境性に優れた近接センサを安価に製作することが可能となる。なお、上述の本実施の形態における樹脂材料は1液性ではあるが室温での保管が可能であるため、特に低温にて保管する必要がなく、低温保管設備を必要とせず、また取扱い性にも優れたものとなる。
図4は、本実施の形態における近接センサの製造方法を説明するためのブロック図であり、図5ないし図8は、本実施の形態における近接センサの製造過程を示す模式図である。以下においては、これらの図を参照して、本実施の形態における近接センサの製造方法および製造装置について説明する。
まず、図4に示すように、ステップS101において、検知部組立体120の組立てを行なう。具体的には、検知コイル121、フェライトコア122、コイルケース123および必要部品が実装されることにより発振回路等が形成された検知回路基板124を準備し、コイルケース123にエポキシ樹脂を充填し、その中に、検知コイル121、フェライトコア122および検知回路基板124が組み立てられた組立途中品を配置し、エポキシ樹脂を硬化させることでこれら部品を一体化し、検知部組立体120を製作する。
次に、図4に示すように、ステップS102において、出力部組立体130の組立てを行なう。具体的には、リジッド配線基板に必要部品を実装することにより、出力回路等が形成された出力回路基板131を製作する。
次に、図4に示すように、ステップS103において、検知回路基板124と出力回路基板131とをフレキシブル配線基板140によって接続する。具体的には、接続部材として所定の長さのフレキシブル配線基板140を準備し、検知回路基板124の後方端および出力回路基板131の前方端に設けられた半田接合用電極と、準備したフレキシブル配線基板の両端部に位置する導体パターンとを熱圧着により半田付けにて接合する。
次に、図4に示すように、ステップS104において、検知部組立体120、出力部組立体130およびフレキシブル配線基板140からなる生産途中品に対するケース体110の取付けを行う。具体的には、まず、金属ケース111の後端部に後述する樹脂溜まり部114(図5参照)が一体的に形成された樹脂枠112を圧入することによってケース体110を製作し、上記ステップS103にて製作した生産途中品の前方端側の端面が下方を向くように生産途中品を直立させ、この直立させた生産途中品に対してケース体110を上方から嵌め込む。この際、コイルケース123に対してケース体110の前方端が外挿されるようにするとともに、出力回路基板131がケース体110の後端面に設けられたスリットを貫通するようにする。
次に、図4に示すように、ステップS105において、ケース体110の内部に液状の二次注型封止樹脂の注入を行なう。具体的には、図5に示すように、ディスペンサ200を用いて上述のエポキシ樹脂からなる液状の二次注型封止樹脂181の注入を行なう。ここで、図5に示すように、ケース体110の一部を構成する樹脂ケース113を含む樹脂枠112は、金属ケース111に圧入される部分の後端側に一対の樹脂溜まり部114を有している。この樹脂溜まり部114は、それぞれケース体110の後端部に設けられた一対の開口部に通じており、この樹脂溜まり部114の一方を介して二次注型封止樹脂181のケース体110内部への注入が行なわれる。なお、注入時においては、上述の一対の開口部の一方が樹脂注入口として機能し、他方がケース体110内部の空気をケース体110の外部に排気する排気口として機能する。
上述のように、本実施の形態において使用される二次注型封止樹脂181は非硬化状態において低粘度であるため、常圧環境下においてディスペンサ200を用いて注入した場合にも、図5に示すようにケース体110の内部の空間の隅々にまで充填されることになる。ここで、液状の二次注型封止樹脂181は、ケース体110の内部の空間が完全に充填される量のみ注入するのでなく、樹脂枠112の一対の樹脂溜まり部114に余剰の二次注型封止樹脂181が充填される量だけ注入する。なお、必要に応じて上記二次注型封止樹脂181の注入後において脱気処理を行なってもよい。
次に、図4に示すように、ステップS106において、ケース体110の内部に注入された液状の二次注型封止樹脂181の硬化を行なう。本実施の形態における近接センサの製造方法にあっては、この二次注型封止樹脂181の硬化を部分加熱によって行なう。
具体的には、まず、図6(A)に示すように、近接センサ100Aのケース体110の前端部分Aを受入れ可能な凹部を有する加熱ブロック210Aを準備し、この加熱ブロック210Aにケース体110の前端部分Aを差し込み、ケース体110の前端部分Aと加熱ブロック210Aとを接触させ、熱伝導によってケース体110の内部に充填された液状の二次注型封止樹脂181を加熱する。この際、ケース体110の前端部が低所にかつケース体110の後端部が高所に位置するように、ケース体110を位置決めしてセットする。これにより、加熱ブロック210Aに差し込まれた部分に位置する二次注型封止樹脂181が硬化温度以上に加熱され、硬化して二次注型樹脂封止層180が形成される。なお、この加熱の際には、硬化に伴う二次注型封止樹脂181の体積収縮が生じるが、この体積収縮によって生じる隙間には、ケース体110の前端部分Aよりも上方に位置するケース体110の中間部分B、後端部分Cおよび樹脂溜まり部114に充填された液状の二次注型封止樹脂181が重力の作用によって常時補給されることになり、隙間なくかつ熱応力が緩和された状態でケース体110の前端部分Aにおいて二次注型樹脂封止層180が形成されることになる。
次に、図6(B)に示すように、近接センサ100Aのケース体110の前端部分Aおよび中間部分Bを受入れ可能な凹部を有する加熱ブロック210Bを準備し、この加熱ブロック210Bにケース体110の前端部分Aおよび中間部分Bを差し込み、ケース体110の前端部分Aおよび中間部分Bと加熱ブロック210Bとを接触させ、熱伝導によってケース体110の内部に充填された液状の二次注型封止樹脂181を加熱する。これにより、加熱ブロック210Aに差し込まれた部分のうち、二次注型封止樹脂181の未硬化部分に相当する中間部分Bにおいて二次注型封止樹脂181が硬化温度以上に加熱され、硬化して二次注型樹脂封止層180が形成される。なお、この加熱の際にも、硬化に伴う二次注型封止樹脂181の体積収縮が生じるが、この体積収縮によって生じる隙間には、ケース体110の中間部分Bよりも上方に位置するケース体110の後端部分Cおよび樹脂溜まり部114に充填された液状の二次注型封止樹脂181が重力の作用によって常時補給されることになり、隙間なくかつ熱応力が緩和された状態でケース体110の中間部分Bにおいて二次注型樹脂封止層180が形成されることになる。
次に、図6(C)に示すように、近接センサ100Aの全体を収容可能な恒温槽220を準備し、この恒温槽220内に近接センサ100Aを投入し、ケース体110の内部に充填された液状の二次注型封止樹脂181を加熱する。これにより、二次注型封止樹脂181の未硬化部分に相当する後端部分Cおよび樹脂溜まり部114において二次注型封止樹脂181が硬化温度以上に加熱され、硬化して二次注型樹脂封止層180が形成される。以上により、ケース体110の内部の空間に剥離やひけが生じない状態で二次注型樹脂封止層180が前端部から後端部に向かって順次形成されることになる。
図9は、ケース体内部に注入された二次注型封止樹脂の上記部分加熱工程における温度履歴を示す図である。なお、図9中において示す曲線A,B,Cは、それぞれ図6(A)ないし図6(C)において示すケース体110の先端部分A、中間部分Bおよび後端部分Cの内部に注入された二次注型封止樹脂の温度履歴を示すものである。
図9に示すように、部分加熱の開始時刻である時刻t0において初期温度T0であった各部分A,B,Cは、時刻t1まで実施される第1加熱段階においてそれぞれ昇温され、先端部分Aにおいては、二次注型封止樹脂の硬化温度TCよりも高い温度T3に達する。このとき、直接加熱されていない非加熱対象部分である中間部分Bおよび後端部分Cにおいても熱伝導によって加熱が行なわれるため、それぞれの部分B,Cは、二次注型封止樹脂の硬化温度TCよりも低い温度T2,T1に達する。
先端部分Aにおける二次注型封止樹脂の硬化が完了した時刻t1において部分加熱は第2加熱段階に移行し、時刻t2までの間この第2加熱段階が実施される。この第2加熱段階においては、中間部分Bが二次注型封止樹脂の硬化温度TCよりも高い温度T3に達し、先端部分Aにおいては温度T3が維持され、後端部分Cにおいては、二次注型封止樹脂の硬化温度TCよりも低い温度T2に達する。
中間部分Bにおける二次注型封止樹脂の硬化が完了した時刻t2において部分加熱は第3加熱段階に移行し、時刻t3までの間この第3加熱段階が実施される。この第3加熱段階においては、後端部分Cが二次注型封止樹脂の硬化温度TCよりも高い温度T3に達し、先端部分Aおよび中間部分Bにおいては温度T3が維持される。
以上のように、本実施の形態において採用する部分加熱工程においては、ケース体110の内部に充填される二次注型封止樹脂をケース体110先端部側から順に加熱し、その各部分における二次注型封止樹脂の温度を管理することによって二次注型封止樹脂をケース体110の先端部側から順次硬化させている。
なお、上記においては、ケース体110の後端部分Cにおける二次注型封止樹脂181の加熱・硬化工程を恒温槽220を用いて行なった場合を例示したが、ケース体110の前端部分Aおよび中間部分Bと同様に、加熱ブロックにて行なうこととしてもよい。その際に、樹脂溜まり部114における二次注型封止樹脂181の加熱・硬化を行なわないようにすれば、ケース体110の後端部分Cにおける二次注型封止樹脂181の硬化に伴う体積収縮に対しても、樹脂溜まり部114に充填された液状の二次注型封止樹脂181が重力の作用によって常時補給されることになり、隙間なくかつ熱応力が緩和された状態でケース体110の後端部分Cにおいても二次注型樹脂封止層180が形成されることになる。
次に、図4に示すように、ステップS107において、樹脂枠112の樹脂溜まり部114の切除を行う。具体的には、図7に示すように、ケース体110の後端面、すなわち樹脂ケース113の後端面において樹脂ケース113から樹脂溜まり部114を切り離す。なお、樹脂溜まり部114の切除後においても、樹脂ケース113に設けられた開口部は、上述の二次注型樹脂封止層180によって閉塞されているため、ケース体110の気密および水密構造は維持される。
次に、図4に示すように、ステップS108において、出力回路基板131の半田接合用電極とコード150の端子との半田付けを行い、ステップS109において、ケース体110の後端部にコードプロテクタ160を形成する。具体的には、図8に示すように、出力回路基板131のケース体110外部への露出部分においてコード150を半田付けし、その後、所定の形状の金型をケース体110の後端部に取付け、この金型の内部に液状樹脂を注入して硬化させることにより、コードプロテクタ160をインサート成形する。この際、形成されるコードプロテクタ160によって半田接合部が覆われるようにする。以上により、図2に示す如くの近接センサが得られる。
以上のような近接センサの製造方法および製造装置を利用することにより、二次注型樹脂封止層に剥離やひけが生じることがなくなるため、耐環境性に優れた近接センサを歩留まりよく製造することが可能になる。また、二次注型樹脂封止層に内在する残留応力を大幅に緩和することが可能になるため、高信頼性の近接センサとすることができる。さらには、従来必要であった減圧および加圧環境を実現するための大型の生産設備が不要となり、安価に耐環境性に優れた近接センサを製造することができる。
図10ないし図12は、本実施の形態における近接センサの製造装置の変形例1ないし3を示す模式図である。以下においては、これらの図を参照して、上述の図6に示す近接センサの製造装置の変形例について説明する。
図10に示す変形例1に係る近接センサの製造装置は、部分加熱工程において使用される加熱ブロックの形状において図6に示す近接センサの製造装置とその構成が異なる。上述の実施の形態1における近接センサの製造装置においては、第1加熱段階と第2加熱段階において別の加熱ブロック210A,210Bを用いた場合を例示したが、本変形例に基づく近接センサの製造装置においては、第1加熱段階において使用した加熱ブロック210Aを第2加熱段階においても使用する構成としている。そして、第2加熱段階においては、ケース体110の中間部分Bを覆う中空部を有する加熱ブロック210Cを上述の加熱ブロック210Aの上方に継ぎ足すことにより、ケース体110の中間部分Bの加熱を実現している。
また、図11に示す変形例2に係る近接センサの製造装置は、部分加熱工程において使用される加熱ブロックの形状において図6に示す近接センサの製造装置とその構成が異なる。具体的には、中空部を有するシリンダ状の加熱ブロック210Dと、上記中空部内を上下方向に昇降するピストン状の加熱ブロック210Eとによって加熱ブロックを構成し、加熱ブロック210Dの中空部に近接センサ100Aを嵌め込み、上記ピストン状の加熱ブロック210Eを昇降させることによってケース体110に対する加熱領域の変更を実現している。
また、図12に示す変形例3に係る近接センサの製造装置は、部分加熱工程において使用される加熱ブロックの形状において図6に示す近接センサの製造装置とその構成が異なる。具体的には、中空部を有しかつ上下方向に昇降可能な加熱ブロック210Eによって加熱ブロックを構成し、中空部に近接センサ100Aを嵌め込み、加熱ブロック210Eを昇降させることによってケース体110に対する加熱領域の変更を実現している。
以上のように、部分加熱を実現する部分加熱手段としては、種々の構成のものが適用可能であり、上述の如くの加熱ブロックを用いたもの以外にも、様々な加熱手段が利用可能である。
(実施の形態2)
図13は、本発明の実施の形態2における近接センサの製造方法の部分加熱工程を示す模式図である。以下においては、図13を参照して、本発明の実施の形態2における近接センサの製造方法および製造装置について説明する。なお、本実施の形態における近接センサの製造方法および製造装置は、上述の実施の形態1における近接センサの製造方法および製造装置と類似するものであり、図中同一の部分については同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
本実施の形態における近接センサの製造方法は、上述の実施の形態1における近接センサの製造方法と異なり、部分加熱工程において非加熱対象部分に対応する位置のケース体110に冷却風を当てて二次注型封止樹脂181の非加熱対象部分を冷却するものである。したがって、図13に示すように、本実施の形態における近接センサの製造装置は、冷却手段としての送風ファン230を備えている。
より具体的には、図13(A)に示す第1加熱段階において、非加熱対象部分であるケース体110の中間部分B、後端部分Cに加え、樹脂溜まり部114に、送風ファン230によって冷却風を吹き付けるとともに、図13(B)に示す第2加熱段階において、非加熱対象部分であるケース体110の後端部分Cに加え、樹脂溜まり部114に、送風ファン230によって冷却風を吹き付けている。これは、非加熱対象部分の二次注型封止樹脂181が熱伝導によって硬化温度以上に昇温されて硬化することを防止するものであり、二次注型封止樹脂181の熱伝達率やケース体110の熱伝達率あるいは内部構成部品の熱伝達率が良好である場合等に実施するものである。
以上の如くの近接センサの製造方法および製造装置を用いることにより、近接センサを構成する各部品が高熱伝導性の部品にて構成されている場合にも、特定の段階の部分加熱時において硬化を予定していない非加熱対象部分における二次注型封止樹脂の硬化を防止することができるため、確実に部分加熱および段階的な硬化が実現されるようになる。
(実施の形態3)
図14は、本発明の実施の形態3における近接センサの製造方法の部分加熱工程を示す模式図である。以下においては、図14を参照して、本発明の実施の形態3における近接センサの製造方法および製造装置について説明する。なお、本実施の形態における近接センサの製造方法および製造装置は、上述の実施の形態2における近接センサの製造方法および製造装置と類似するものであり、図中同一の部分については同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
本実施の形態における近接センサの製造方法は、上述の実施の形態2における近接センサの製造方法と異なり、部分加熱工程において樹脂溜まり部114に充填されている液状の二次注型封止樹脂181を硬化温度を超えない温度に加熱するものである。したがって、図14に示すように、本実施の形態における近接センサの製造装置は、非加熱対象部分を冷却する冷却手段としての送風ファン230とは別に、樹脂溜まり部114を加熱する補助加熱手段としての温風ファン240を備えている。
より具体的には、図14(A)に示す第1加熱段階において、非加熱対象部分であるケース体110の中間部分Bおよび後端部分Cに送風ファン230によって冷却風を吹き付けるとともに、樹脂溜まり部114に温風ファン240によって温風を吹き付けている。また、図14(B)に示す第2加熱段階において、非加熱対象部分であるケース体110の後端部分Cに送風ファン230によって冷却風を吹き付けるとともに、樹脂溜まり部114に温風ファン240によって温風を吹き付けている。これは、樹脂溜まり部114に充填されている二次注型封止樹脂181を硬化温度を超えない範囲で加熱することにより、樹脂溜まり部114に充填された二次注型封止樹脂181の粘度を低減するためのものである。
以上の如くの近接センサの製造方法および製造装置を用いることにより、ケース体110内部に注入された二次注型封止樹脂181の体積収縮に伴う樹脂溜まり部114からの二次注型封止樹脂181の供給の促進が図られ、スムーズな二次注型封止樹脂181の補給が実現されるようになる。なお、このような構成を採用する必要が生じる場合としては、たとえば送風ファン230による過度の冷却が生じた場合や二次注型封止樹脂181の粘度が比較的高い場合あるいは雰囲気温度が比較的低い場合等が考えられる。
(実施の形態4)
図15は、本発明の実施の形態4における近接センサの製造方法の部分加熱工程を示す模式図であり、図16は、図15に示す部分加熱装置の近接センサの保持部の構造を示す拡大断面図である。以下においては、図15および図16を参照して、本発明の実施の形態4における近接センサの製造方法および製造装置について説明する。なお、本実施の形態における近接センサの製造方法および製造装置は、上述の実施の形態1における近接センサの製造方法および製造装置と類似するものであり、図中同一の部分については同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
本実施の形態における近接センサの製造方法は、ケース体110の後端部から先端部に向けて遠心力を印加することにより、この遠心力にて樹脂溜まり部114に充填された液状の二次注型封止樹脂181をケース体110の内部に供給するものである。そのため、図15に示すように、部分加熱装置250は、遠心力印加機構を備えている。具体的には、部分加熱装置250は、遠心力印加機構として、モータが内蔵された支持台251と、このモータに連結され、支持台251によって支持された回転ロッド252と、当該回転ロッド252に直交するように取付けられたアーム部253と、アーム部の先端に取付けられ、近接センサ100Aが装着される保持部256とを備えている。
保持部256は、内部に加熱ブロック210Aを有する箱状の部材からなり、その開口部に蓋体257が着脱自在に取付けられる。保持部256は、アーム部253に回転自在に軸支される軸部256aを有している。ケース体110の内部に液状の二次注型封止樹脂181が注入された近接センサ100Aは、保持部256内に設けられた加熱ブロック210Aにセットされる。
そして、加熱ブロック210Aを用いた部分加熱時においては、上述のモータを駆動することによって保持部256を回転ロッド252の軸線を中心に回転させ、これによって保持部256内にセットされた近接センサ100Aの先端部から後端部に向けて遠心力を印加する。
以上において説明した本実施の形態における近接センサの製造方法および製造装置を用いることにより、樹脂溜まり部114に充填された液状の二次注型封止樹脂181が重力の作用によって常時ケース体110内に補給されることになり、隙間なくかつ熱応力が緩和された状態でケース体110の前端部分Aにおいて二次注型樹脂封止層180が形成されることになる。なお、上記において説明した部分加熱工程は、上述の実施の形態1における第1加熱段階に相当するものであり、第2加熱段階においては、ケース体110の中間部分Bを加熱可能な加熱ブロックが内蔵された保持部に近接センサ100Aをセットすることによって行われる。
以上において説明した本発明の実施の形態1ないし4においては、部分加熱工程として、近接センサを先端部分、中間部分および後端部分の3段階に分けて加熱する構成を採用した場合を例示して説明を行なったが、本発明はこのように構成した場合に限定されるものではなく、少なくとも複数回に分けて封止樹脂を部分加熱・硬化させるものであればどのような構成を採用してもよい。
また、図17に示す近接センサ100Bのように、回路基板の電子部品が実装される部分に予めシリコン樹脂やポリウレタン樹脂等の保護層170を設けることにより、この保護層170によって二次注型樹脂封止層180の形成時に電子部品に加わる熱応力を緩和するように構成することも可能である。
なお、上述の実施の形態1ないし4において示す近接センサ100Aは、いずれも表1に示す如くの組成のものを使用した場合を例示したものであるが、封止樹脂としては他の組成のものを適用することも当然に可能であり、制約を受けるものではない。
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態1における近接センサの組付構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1における近接センサの内部構造を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1において二次注型樹脂封止層の形成に用いられる樹脂材料のフィラーの分散状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における近接センサの製造方法を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態1における近接センサの製造過程を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における近接センサの製造過程を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における近接センサの製造過程を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における近接センサの製造過程を示す模式図である。 図6に示す部分加熱工程において、ケース体内部に注入された二次注型封止樹脂の各部における温度履歴を示す図である。 本発明の実施の形態1における近接センサの製造装置の変形例1を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における近接センサの製造装置の変形例2を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における近接センサの製造装置の変形例3を示す模式図である。 本発明の実施の形態2における近接センサの製造方法の部分加熱工程を示す模式図である。 本発明の実施の形態3における近接センサの製造方法の部分加熱工程を示す模式図である。 本発明の実施の形態4における近接センサの製造方法の部分加熱工程を示す模式図である。 図15に示す部分加熱装置の近接センサの保持部の構造を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態1における近接センサの変形例を示す図である。 従来例における近接センサの封止方法を説明するための模式断面図である。 従来例における近接センサの封止方法を説明するための模式断面図である。 従来例における近接センサの封止方法を説明するための模式断面図である。
符号の説明
100A,100B 近接センサ、110 ケース体、111 金属ケース、112 樹脂枠、113 樹脂ケース、114 樹脂溜まり部、120 検知部組立体、121 検知コイル、122 フェライトコア、123 コイルケース、124 検知回路基板、125 一次注型樹脂封止層、130 出力部組立体、131 出力回路基板、140 フレキシブル配線基板、150 コード、160 コードプロテクタ、170 保護層、180 二次注型樹脂封止層、181 (液状の)二次注型封止樹脂、191 BPF型エポキシ樹脂、192 大径フィラー、193 小径フィラー、200 ディスペンサ、210A〜210F 加熱ブロック、220 恒温槽、230 送風ファン、240 温風ファン、250 部分加熱装置、251 支持台、252 回転ロッド、253 アーム部、256 保持部、256a 軸部、257 蓋体。

Claims (12)

  1. 検知コイルを含む構成部品が内部に組み込まれたケース体の後端部に開口部を設け、当該開口部を介して前記ケース体内部に液状樹脂を注入し、注入した液状樹脂を加熱して硬化させることにより、ケース体内部を封止樹脂によって封止してなる近接センサの製造方法であって、
    前記ケース体内部に注入した液状樹脂を、前記開口部が設けられた前記ケース体の後端部とは反対側に位置する前記ケース体の前端部から順に部分的に加熱して順次硬化させるとともに、当該部分加熱時において、硬化に伴って生じる封止樹脂の体積収縮分に相当する量の液状樹脂を前記開口部から前記ケース体内部に供給することとした、近接センサの製造方法。
  2. 前記部分加熱時において、前記ケース体内部に注入した液状樹脂の非加熱対象部分の温度が硬化温度以上の温度に上昇することを防止すべく、前記非加熱対象部分を冷却することとした、請求項1に記載の近接センサの製造方法。
  3. 前記ケース体の外側に前記開口部に通ずる樹脂溜まり部を設け、当該樹脂溜まり部に液状樹脂を充填し、前記ケース体の前端部が低所にかつ前記ケース体の後端部が高所に位置するように前記ケース体を位置決めして配置し、この状態において前記部分加熱を行なうことにより、前記樹脂溜まり部に充填した液状樹脂が重力によって前記ケース体内部に供給されるようにした、請求項1または2に記載の近接センサの製造方法。
  4. 前記ケース体の外側に前記開口部に通ずる樹脂溜まり部を設け、当該樹脂溜まり部に液状樹脂を充填し、前記部分加熱時において、前記ケース体の後端部から前端部に向けて遠心力を印加することにより、当該遠心力によって前記樹脂溜まり部に充填した液状樹脂が前記ケース体内部に供給されるようにした、請求項1または2に記載の近接センサの製造方法。
  5. 前記樹脂溜まり部に充填した液状樹脂を硬化温度を超えない温度に加熱しその粘度を低減しつつ前記ケース体内部に供給することとした、請求項3または4に記載の近接センサの製造方法。
  6. 前記封止樹脂は、当該封止樹脂の全成分に対する割合が60重量%〜70重量%である球状のフィラーを含有するエポキシ樹脂であり、
    前記フィラーは、粒径が5μm〜35μmで全フィラー成分に対する割合が70重量%〜90重量%である大径フィラーと、粒径が0.1μm〜1.0μmで全フィラー成分に対する割合が残りの30重量%〜10重量%である小径フィラーとを含んでいる、請求項1から5のいずれかに記載の近接センサの製造方法。
  7. 検知コイルを含む構成部品が内部に組み込まれたケース体の後端部に開口部を設け、当該開口部を介して前記ケース体内部に液状樹脂を注入し、注入した液状樹脂を加熱して硬化させることにより、ケース体内部を封止樹脂によって封止してなる近接センサの製造装置であって、
    前記ケース体内部に注入された液状樹脂を、前記開口部が設けられた前記ケース体の後端部とは反対側に位置する前記ケース体の前端部から順に部分的に加熱して順次硬化させる部分加熱手段を備えた、近接センサの製造装置。
  8. 前記部分加熱手段は、前記近接センサのケース体に接触する加熱ブロックを含む、請求項7に記載の近接センサの製造装置。
  9. 前記部分加熱時において、前記ケース体内部に注入された液状樹脂の非加熱対象部分の温度が硬化温度以上の温度に上昇することを防止すべく、前記非加熱対象部分を冷却する冷却手段をさらに備えた、請求項7または8に記載の近接センサの製造装置。
  10. 前記近接センサは、前記ケース体の外側に前記開口部に通ずる樹脂溜まり部を有し、
    前記樹脂溜まり部に充填された液状樹脂を硬化温度を超えない温度に加熱する補助加熱手段をさらに備えた、請求項7から9のいずれかに記載の近接センサの製造装置。
  11. 前記ケース体の後端部から前端部に向けて遠心力を印加させる遠心力印加機構をさらに備えた、請求項7から10のいずれかに記載の近接センサの製造装置。
  12. 検知コイルを含む構成部品が内部に組み込まれたケース体に開口部を設け、当該開口部を介して前記ケース体内部に液状樹脂を注入し、注入した液状樹脂を加熱して硬化させることにより、ケース体内部を封止樹脂によって封止してなる近接センサであって、
    前記封止樹脂は、当該封止樹脂の全成分に対する割合が60重量%〜70重量%である球状のフィラーを含有するエポキシ樹脂であり、
    前記フィラーは、粒径が5μm〜35μmで全フィラー成分に対する割合が70重量%〜90重量%である大径フィラーと、粒径が0.1μm〜1.0μmで全フィラー成分に対する割合が残りの30重量%〜10重量%である小径フィラーとを含んでいる、近接センサ。
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