JP2006297517A - 高硬度鋼の高速断続切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具 - Google Patents

高硬度鋼の高速断続切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具 Download PDF

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Abstract

【課題】 高硬度鋼の高速断続切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具を提供する。
【解決手段】 表面被覆サーメット製切削工具の工具基体の表面に蒸着形成した硬質被覆層を、(a)いずれも化学蒸着形成された、TiC層、TiN層、TiCN層、TiCO層、およびTiCNO層のうちの1層以上からなり、かつ、0.1〜5μmの合計平均層厚を有する密着性Ti化合物層と、2.5〜15μmの平均層厚を有する改質TiCN層からなる下部層、(b)1〜15μmの平均層厚を有し、かつ化学蒸着形成された状態でα型の結晶構造を有する改質α型Al層からなる上部層、以上(a)および(b)で構成し、上記(a)の下部層における改質TiCN層および上記(b)の改質α型Al層がそれぞれ特定な傾斜角度数分布グラフを示す層で構成する。
【選択図】 なし

Description

この発明は、硬質被覆層がすぐれた高温強度を有し、特にすぐれた高温強度が要求される合金工具鋼や軸受鋼の焼入れ材などの高硬度鋼などの高速断続切削加工で、硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具(以下、被覆サーメット工具という)に関するものである。
従来、一般に、炭化タングステン(以下、WCで示す)基超硬合金または炭窒化チタン(以下、TiCNで示す)基サーメットで構成された基体(以下、これらを総称して工具基体という)の表面に、
(a)下部層として、いずれも化学蒸着形成された、Tiの炭化物(以下、TiCで示す)層、窒化物(以下、同じくTiNで示す)層、炭窒化物(以下、TiCNで示す)層、炭酸化物(以下、TiCOで示す)層、および炭窒酸化物(以下、TiCNOで示す)層のうちの1層以上からなり、かつ3〜20μmの合計平均層厚を有するTi化合物層、
(b)上部層として、化学蒸着形成した状態でα型の結晶構造を有し、かつ1〜15μmの平均層厚を有する酸化アルミニウム層(以下、α型Al23層で示す)、
以上(a)および(b)で構成された硬質被覆層を形成してなる被覆サーメット工具が知られており、この被覆サーメット工具が、例えば各種の鋼や鋳鉄などの連続切削や断続切削に用いられていることも知られている。
特開平6−31503号公報
近年の切削装置の高性能化はめざましく、一方で切削加工に対する省力化および省エネ化、さらに低コスト化の要求は強く、これに伴い、切削加工は一段と高速化の傾向にあるが、上記の従来被覆サーメット工具においては、これを鋼や鋳鉄などの通常の条件での連続切削や断続切削に用いた場合には問題はないが、特にこれを合金工具鋼および軸受鋼の焼入れ材などのロックウエル硬さ(Cスケール)で50以上の高い硬さを有する高硬度鋼などの切削加工を、切削条件の最も厳しい高速断続切削、すなわち切刃部にきわめて短いピッチで繰り返し機械的衝撃の加わる高速断続切削に用いた場合、これを構成する硬質被覆層の下部層であるTi化合物層のうち、相対的に高い高温強度を有するTiCN層を所定層厚で形成しても、前記TiCN層の具備する高温強度が不十分である上、同上部層のα型Al23層はすぐれた高温硬さおよび耐熱性を具備するものの、高温強度のきわめて低いものであるために、前記の強い機械的衝撃に対して満足に対応することができず、この結果硬質被覆層にはチッピング(微小欠け)が発生し易くなることから、比較的短時間で使用寿命に至るのが現状である。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、上記の被覆サーメット工具の硬質被覆層の耐チッピング性向上をはかるべく、これの下部層として所定層厚で形成したTiCN層および上部層であるα型Al23層の一段の高温強度向上を図るべく研究を行った結果、
(1−a)通常、上記の従来被覆サーメット工具の硬質被覆層の下部層を構成するTiCN層(以下、「従来TiCN層」という)は、通常の化学蒸着装置で、
反応ガス組成−体積%で、TiCl:2〜10%、CHCN:0.5〜3%、N:10〜30%、H:残り、
反応雰囲気温度:800〜900℃、
反応雰囲気圧力:6〜20kPa、
の条件で形成されるが、これを、同じく通常の化学蒸着装置で、
反応ガス組成−体積%で、TiCl:0.2〜1%、CHCN:0.3〜2%、C:1〜3%、N:10〜30%、H:残り、
反応雰囲気温度:700〜780℃、
反応雰囲気圧力:25〜40kPa、
の条件で、かつ、2.5〜15μmの平均層厚で形成すると、この結果形成されたTiCN層(以下、「改質TiCN層」という)は、一段とすぐれた高温強度を具備するようになり、すぐれた耐機械的衝撃性を発揮するようになること。
(1−b)上記の従来TiCN層と改質TiCN層について、電界放出型走査電子顕微鏡を用い、図1(a),(b)に概略説明図で示される通り、表面研磨面の測定範囲内に存在する立方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である{110}面の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち、0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフを作成した場合、前記従来TiCN層は、図3に例示される通り、{110}面の測定傾斜角の分布が0〜45度の範囲内で不偏的な傾斜角度数分布グラフを示すのに対して、前記改質TiCN層は、図2に例示される通り、傾斜角区分の特定位置にシャープな最高ピークが現れ、このシャープな最高ピークは、反応ガス中に構成成分として添加したCの含有割合によってグラフ横軸の傾斜角区分に現れる位置が変わること。
(1−c)上記の改質TiCN層は、上記の通り、反応ガス中に新たにCを1〜3%の割合で加え、一方同反応ガス中のTiClの含有割合は0.2〜1%と相対的に低くし、さらに反応雰囲気温度は700〜780℃と相対的に低く、かつ反応雰囲気圧力は25〜40kPaと相対的に高くした条件で形成され、形成された前記改質TiCN層は、上記傾斜角度数分布グラフにおいて、シャープな最高ピークが傾斜角区分の0〜10度の範囲内に現れると共に、前記0〜10度の範囲内に存在する度数の合計が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の50%以上の割合を占める傾斜角度数分布グラフを示すようになるが、この場合、試験結果によれば、反応ガス中のCの含有割合が1%未満でも、3%を越えて高くなっても、最高ピークの現れる傾斜角区分が0〜10度の範囲から外れてしまい、また反応雰囲気温度が780℃を越えたり、あるいは反応雰囲気圧力が25kPa未満であったりすると、0〜10度の範囲内に存在する度数の合計割合が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の50%未満となってしまい、いずれの場合もTiCN層にすぐれた高温強度を確保することができず、さらに反応雰囲気温度が700℃未満であったり、あるいは反応雰囲気圧力が40kPaを越えたりすると、層の蒸着形成速度が著しく低下し、コストの点で望ましくなくないこと。
(2−a)上記の従来被覆サーメット工具の硬質被覆層の上部層であるα型Al23層(以下、「従来α型Al23層」という)を蒸着形成するに際して、例えばこれの蒸着形成に先だって、通常の化学蒸着装置にて、
反応ガス組成:容量%で、AlCl3:3〜10%、CO2:0.5〜3%、C24:0.01〜0.3%、H2:残り、
反応雰囲気温度:750〜900℃、
反応雰囲気圧力:3〜13kPa、
の低温条件で、Al23核を形成し、この場合前記Al23核は20〜200nmの平均層厚を有するAl23核薄膜であるのが望ましく、引き続いて、反応雰囲気を圧力:3〜13kPaの水素雰囲気に変え、反応雰囲気温度を1100〜1200℃に昇温した条件で前記Al23核薄膜に加熱処理を施した状態で、硬質被覆層としてのα型Al23層を通常の条件で形成すると、この結果の前記加熱処理Al23核薄膜上に蒸着形成されたα型Al23層(以下、「改質α型Al23層」という)は、α型Al23層本来の具備するすぐれた高温硬さおよび耐熱性に加えて、高温強度の著しく向上したものになること。
(2−b)上記の従来α型Al23層と改質α型Al23層について、電界放出型走査電子顕微鏡を用い、図4(a),(b)に概略説明図で示される通り、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有するα型Al23結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)面の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち、0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフを作成した場合、前記従来α型Al23層は、図6に例示される通り、(0001)面の測定傾斜角の分布が0〜45度の範囲内で不偏的な傾斜角度数分布グラフを示すのに対して、前記加熱処理Al23核薄膜上に蒸着形成された改質α型Al23層は、図5に例示される通り、傾斜角区分の特定位置にシャープな最高ピークが現れ、このシャープな最高ピークは、前記Al23核薄膜の平均層厚を変化させることによりグラフ横軸の傾斜角区分に現れる位置が変わること。
(2−c)試験結果によれば、上記Al23核薄膜の平均層厚を20〜200nmとすると、上記シャープな最高ピークが傾斜角区分の0〜10度の範囲内に現れると共に、前記0〜10度の範囲内に存在する度数の合計が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の45%以上の割合を占める傾斜角度数分布グラフを示すようになること。
(2−d)硬質被覆層の上部層が上記の改質α型Al23層、同下部層における1層が上記の改質TiCN層で構成された被覆サーメット工具は、前記硬質被覆層が前記改質α型Al23層および前記改質TiCN層によってすぐれた高温強度を具備するようになることから、特に激しい機械的衝撃を伴なう、合金工具鋼および軸受鋼の焼入れ材などの高硬度鋼などの高速断続切削加工でも、前記硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮し、長期に亘ってすぐれた耐摩耗性を示すようになること。
以上(1−a)〜(2−d)に示される研究結果を得たのである。
この発明は、上記の研究結果に基づいてなされたものであって、WC基超硬合金またはTiCN基サーメットで構成された工具基体の表面に蒸着形成した硬質被覆層を、
(a)いずれも化学蒸着形成された、TiC層、TiN層、TiCN層、TiCO層、およびTiCNO層のうちの1層以上からなり、かつ0.1〜5μmの合計平均層厚を有する密着性Ti化合物層と、2.5〜15μmの平均層厚を有する改質TiCN層からなる下部層、
(b)1〜15μmの平均層厚を有する改質α型Al層からなる上部層、
以上(a)および(b)で構成し、かつ、上記(a)の下部層における改質TiCN層を、
電界放出型走査電子顕微鏡を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する立方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である{110}面の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち、0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフにおいて、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に最高ピークが存在すると共に、前記0〜10度の範囲内に存在する度数の合計が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の50%以上の割合を占める傾斜角度数分布グラフを示す改質TiCN層、
で構成し、さらに、上記(b)の改質α型Al層を、
化学蒸着形成された状態でα型の結晶構造を有し、電界放出型走査電子顕微鏡を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち、0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフにおいて、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に最高ピークが存在すると共に、前記0〜10度の範囲内に存在する度数の合計が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の45%以上の割合を占める傾斜角度数分布グラフを示す改質α型Al層、
で構成してなる、高硬度鋼の高速断続切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する被覆サーメット工具に特徴を有するものである。
つぎに、この発明の被覆サーメット工具の硬質被覆層の構成層について、上記の通りに数値限定した理由を以下に説明する。
(a)下部層の密着性Ti化合物層
密着性Ti化合物層は、工具基体と上部層である改質α型Al23層および改質TiCN層のいずれにも強固に密着し、よって硬質被覆層の工具基体に対する密着性向上に寄与する作用をもつが、その合計平均層厚が0.1μm未満では、所望のすぐれた密着性を確保することができず、一方前記密着性は5μmまでの合計平均層厚で充分であることから、その合計平均層厚を0.1〜5μmと定めた。
(b)下部層の改質TiCN層
上記の通り、反応ガスの構成成分であるCの含有割合を1〜3%とすることにより、0〜10度の傾斜角区分範囲内に測定傾斜角の最高ピークが現れ、かつ反応雰囲気温度を700〜780℃、反応雰囲気圧力を25〜40kPaとすることにより、前記0〜10度の傾斜角区分内に存在する度数の合計割合が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の50%以上となる傾斜角度数分布グラフを示す改質TiCN層が形成されるようになり、この結果として改質TiCN層は一段とすぐれた高温強度を具備するようになるが、その平均層厚が2.5μm未満では所望のすぐれた高温強度を硬質被覆層に具備せしめることができず、一方その平均層厚が15μmを越えると、偏摩耗の原因となる熱塑性変形が発生し易くなり、摩耗が加速するようになることから、その平均層厚を2.5〜15μmと定めた。
(c)上部層の改質α型Al23
上記の通り加熱処理Al23核薄膜上に形成された改質α型Al23層には、Al23自体のもつすぐれた高温硬度と耐熱性によって硬質被覆層の耐摩耗性を向上させると共に、従来α型Al23層に比して、一段とすぐれた高温強度を有するので、硬質被覆層の耐チッピング性を一段と向上させる作用があるが、その平均層厚が1μm未満では前記作用を十分に発揮させることができず、一方その平均層厚が15μmを越えて厚くなりすぎると、チッピングが発生し易くなることから、その平均層厚を1〜15μmと定めた。
(d)加熱処理Al23核薄膜
この発明の被覆サーメット工具の硬質被覆層を構成する改質α型Al23層に関して、傾斜角度数分布グラフで最高ピークを示す傾斜角区分と加熱処理Al23核薄膜の平均層厚との間には密接な関係があり、この場合試験結果によれば、前記加熱処理Al23核薄膜の平均層厚を20〜200nmの範囲で変化させると、最高ピークが0〜10度の範囲内の傾斜角区分に現れると共に、前記0〜10度の範囲内に存在する度数の合計が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の45%以上の割合を占める傾斜角度数分布グラフを示すようになるものであり、したがって、前記加熱処理Al23核薄膜の平均層厚が、20nm未満では、これの上に蒸着形成されるα型Al23層の傾斜角度数分布グラフの0〜10度の範囲内に現れるピーク高さが不十分、すなわち、前記0〜10度の範囲内に存在する度数の合計割合が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の45%未満となってしまい、この場合上記の通り、前記α型Al23層に所望のすぐれた高温強度を確保することができず、この結果耐チッピング性に所望の向上効果が得られず、一方その平均層厚が200nmを越えると、最高ピークの現れる傾斜角区分が0〜10度の範囲から外れてしまい、この場合も前記α型Al23層に所望のすぐれた高温強度を確保することができないことから、前記Al23核薄膜の平均層厚を20〜200nm、望ましくは同30〜150nmとしたのである。
なお、切削工具の使用前後の識別を目的として、硬質被覆層の最表面層として黄金色の色調を有するTiN層を、必要に応じて蒸着形成してもよいが、この場合の平均層厚は0.1〜1μmでよく、これは0.1μm未満では、十分な識別効果が得られず、一方前記TiN層による前記識別効果は1μmまでの平均層厚で十分であるという理由からである。
この発明被覆サーメット工具は、特に激しい機械的衝撃を伴なう、合金工具鋼および軸受鋼の焼入れ材などの高硬度鋼などの高速断続切削でも、硬質被覆層の下部層を構成する改質TiCN層および上部層の改質α型Al23層が一段とすぐれた高温強度を有することから、硬質被覆層にチッピングの発生なく、すぐれた耐摩耗性を示すものである。
つぎに、この発明の被覆サーメット工具を実施例により具体的に説明する。
原料粉末として、いずれも1〜3μmの平均粒径を有するWC粉末、TiC粉末、ZrC粉末、VC粉末、TaC粉末、NbC粉末、Cr32粉末、TiN粉末、TaN粉末、およびCo粉末を用意し、これら原料粉末を、表1に示される配合組成に配合し、さらにワックスを加えてアセトン中で48時間ボールミル混合し、減圧乾燥した後、98MPaの圧力で所定形状の圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を5Paの真空中、1370〜1470℃の範囲内の所定の温度に1時間保持の条件で真空焼結し、焼結後、切刃部にR:0.07mmのホーニング加工を施すことによりISO・CNMG120408に規定するスローアウエイチップ形状をもったWC基超硬合金製の工具基体A〜Fをそれぞれ製造した。
また、原料粉末として、いずれも0.5〜2μmの平均粒径を有するTiCN(質量比でTiC/TiN=50/50)粉末、Mo2C粉末、ZrC粉末、NbC粉末、TaC粉末、WC粉末、Co粉末、およびNi粉末を用意し、これら原料粉末を、表2に示される配合組成に配合し、ボールミルで48時間湿式混合し、乾燥した後、98MPaの圧力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を1.3kPaの窒素雰囲気中、温度:1540℃に1時間保持の条件で焼結し、焼結後、切刃部分にR:0.07mmのホーニング加工を施すことによりISO規格・CNMG120408のチップ形状をもったTiCN基サーメット製の工具基体a〜fを形成した。
つぎに、これらの工具基体A〜Fおよび工具基体a〜fの表面に、通常の化学蒸着装置を用い、表3および表4に示される条件にて、硬質被覆層の下部層として改質TiCN層および密着性Ti化合物層を、表5に示される組み合わせで、かつ目標層厚で蒸着形成し、ついで、
反応ガス組成:容量%で、AlCl3:6.5%、CO2:1.6%、C24:0.13%、H2:残り、
反応雰囲気温度:820℃、
反応雰囲気圧力:8kPa、
時間:5〜80分、
の低温条件で表6に示される目標層厚のAl23核薄膜を形成した後(前記Al23核薄膜の層厚と処理時間の関係は実験により予め調査されている)、反応雰囲気を圧力:8kPaの水素雰囲気に変え、反応雰囲気温度を1135℃に昇温した条件で前記Al23核薄膜に加熱処理を施し、引続いて、同じく表3に示される条件で、同じく表6に示される目標層厚の改質α型Al23層を硬質被覆層の上部層として蒸着することにより本発明被覆サーメット工具1〜13をそれぞれ製造した。
また、比較の目的で、上記の工具基体A〜Fおよび工具基体a〜fの表面に、同じく通常の化学蒸着装置を用い、表3,4に示される条件にて、硬質被覆層の下部層として従来TiCN層および密着性Ti化合物層を、表8に示される組み合わせで、かつ目標層厚で蒸着形成し、ついで、同じく表3に示される条件で、同じく表9に示される目標層厚の従来α型Al23層を硬質被覆層の上部層として蒸着形成することにより従来被覆サーメット工具1〜13をそれぞれ製造した。
ついで、上記の本発明被覆サーメット工具と従来被覆サーメット工具の硬質被覆層を構成する改質TiCN層および従来TiCN層、さらに改質α型Al23層および従来α型Al23層について、電界放出型走査電子顕微鏡を用いて、傾斜角度数分布グラフをそれぞれ作成した。
すなわち、上記傾斜角度数分布グラフは、上記の改質TiCN層および従来TiCN層、並びに改質α型Al23層および従来α型Al23層の表面を研磨面とした状態で、電界放出型走査電子顕微鏡の鏡筒内にセットし、前記研磨面に70度の入射角度で15kVの加速電圧の電子線を1nAの照射電流で、前記表面研磨面の測定範囲内に存在する立方晶結晶格子を有する結晶粒個々に照射して、電子後方散乱回折像装置を用い、30×50μmの領域を0.1μm/stepの間隔で、前記表面研磨面の法線に対して、前記改質TiCN層および従来TiCN層については結晶粒の結晶面である{110}面、前記改質α型Al23層および従来α型Al23層については結晶粒の結晶面である(0001)面のそれぞれ法線がなす傾斜角を測定し、この測定結果に基づいて、前記測定傾斜角のうち、0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計することにより作成した。
この結果得られた各種の改質TiCN層および従来TiCN層の傾斜角度数分布グラフにおいて、{110}面が最高ピークを示す傾斜角区分、並びに0〜10度の範囲内の傾斜角区分内に存在する傾斜角度数の傾斜角度数分布グラフ全体の傾斜角度数に占める割合を表5,8に、さらに、同じく各種の改質α型Al23層および従来α型Al23層の傾斜角度数分布グラフにおいて、(0001)面が最高ピークを示す傾斜角区分、並びに0〜10度の範囲内の傾斜角区分内に存在する傾斜角度数の傾斜角度数分布グラフ全体の傾斜角度数に占める割合を表6,9にそれぞれ示した。
上記の各種の傾斜角度数分布グラフにおいて、表5,6にそれぞれ示される通り、本発明被覆サーメット工具の改質TiCN層は、いずれも{110}面の測定傾斜角の分布が0〜10度の範囲内の傾斜角区分に最高ピークが現れ、かつ0〜10度の範囲内の傾斜角区分内に存在する傾斜角度数の割合が50%以上である傾斜角度数分布グラフを示し、また、本発明被覆サーメット工具の加熱処理Al23核薄膜上に形成された改質α型Al23層も、いずれも(0001)面の測定傾斜角の分布が0〜10度の範囲内の傾斜角区分に最高ピークが現れ、かつ0〜10度の範囲内の傾斜角区分内に存在する傾斜角度数の割合が45%以上である傾斜角度数分布グラフを示すのに対して、表8,9にそれぞれ示される通り、従来被覆サーメット工具の従来TiCN層は、いずれも{110}面の測定傾斜角の分布が0〜45度の範囲内で不偏的で、最高ピークが存在せず、0〜10度の範囲内の傾斜角区分内に存在する傾斜角度数の割合も30%以下である傾斜角度数分布グラフを示し、さらに、従来被覆サーメット工具の従来α型Al23層も、いずれも(0001)面の測定傾斜角の分布が0〜45度の範囲内で不偏的で、最高ピークが存在せず、0〜10度の範囲内の傾斜角区分内に存在する傾斜角度数の割合も30%以下である傾斜角度数分布グラフを示すものであった。
なお、図2は、本発明被覆サーメット工具11の改質TiCN層の傾斜角度数分布グラフ、図3は、従来被覆サーメット工具6の従来TiCN層の傾斜角度数分布グラフ、図5は、本発明被覆サーメット工具11の改質α型Al23層の傾斜角度数分布グラフ、図6は、従来被覆サーメット工具6の従来α型Al23層の傾斜角度数分布グラフをそれぞれ示すものである。
さらに、上記の本発明被覆サーメット工具1〜13および従来被覆サーメット工具1〜13について、これの硬質被覆層の構成層を電子線マイクロアナライザー(EPMA)およびオージェ分光分析装置を用いて観察(層の縦断面を観察)したところ、前者および後者とも目標組成と実質的に同じ組成を有するTiCN層およびTi化合物層と、α型Al23層からなることが確認された。また、これらの被覆サーメット工具の硬質被覆層の構成層の厚さを、走査型電子顕微鏡を用いて測定(同じく縦断面測定)したところ、いずれも目標層厚と実質的に同じ平均層厚(5点測定の平均値)を示した。
つぎに、上記の各種の被覆サーメット工具をいずれも工具鋼製バイトの先端部に固定治具にてネジ止めした状態で、本発明被覆サーメット工具1〜13および従来被覆サーメット工具1〜13について、
被削材:JIS・SKS31の焼入れ材(硬さ:HC62)の長さ方向等間隔4本縦溝入り丸棒、
切削速度:190m/min、
切り込み:0.1mm、
送り:0.08mm/rev、
切削時間:10分、
の条件(切削条件A)での合金工具鋼の乾式高速断続切削試験(通常の切削速度は90m/min)、
被削材:JIS・SKD61の焼入れ材(硬さ:HC55)の長さ方向等間隔4本縦溝入り丸棒、
切削速度:250m/min、
切り込み:0.1mm、
送り:0.15mm/rev、
切削時間:10分、
の条件(切削条件B)での合金工具鋼の乾式高速断続切削試験(通常の切削速度は120m/min)、
被削材:JIS・SCM415の浸炭焼入れ材(硬さ:HC60)の長さ方向等間隔4本縦溝入り丸棒、
切削速度:220m/min、
切り込み:0.12mm、
送り:0.1mm/rev、
切削時間:10分、
の条件(切削条件C)での浸炭焼入れ鋼の乾式高速断続切削試験(通常の切削速度は120m/min)を行い、いずれの切削試験でも切刃の逃げ面摩耗幅を測定した。この測定結果を表8に示した。
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表5〜10に示される結果から、本発明被覆サーメット工具1〜13は、いずれも硬質被覆層の下部層のうちの1層が、{110}面の傾斜角が0〜10度の範囲内の傾斜角区分で最高ピークを示すと共に、前記0〜10度の傾斜角区分範囲内に存在する度数の合計割合が50%以上を占める傾斜角度数分布グラフを示す改質TiCN層で構成され、さらに、同上部層が、(0001)面の傾斜角が0〜10度の範囲内の傾斜角区分で最高ピークを示すと共に、前記0〜10度の範囲内に存在する合計度数割合が45%以上を占める傾斜角度数分布グラフを示す改質α型Al23層で構成され、硬質被覆層がきわめてすぐれた高温強度を具備するようになることから、特に合金工具鋼や軸受鋼の焼入れ材などの高硬度鋼などの高速断続切削でも、切刃部におけるチッピング発生が著しく抑制され、すぐれた耐摩耗性を示すのに対して、硬質被覆層の下部層のうちの1層が、{110}面の測定傾斜角の分布が0〜45度の範囲内で不偏的で、最高ピークが存在しない傾斜角度数分布グラフを示す従来TiCN層で構成され、さらに、同上部層が、(0001)面の測定傾斜角の分布が0〜45度の範囲内で不偏的で、最高ピークが存在しない傾斜角度数分布グラフを示す従来α型Al23層で構成された従来被覆サーメット工具1〜13においては、いずれも前記高硬度鋼の高速断続切削では硬質被覆層の高温強度不足が原因で、充分な耐機械的衝撃性を発揮することができず、こと結果切刃部にチッピングが発生し、比較的短時間で使用寿命に至ることが明らかである。
上述のように、この発明の被覆サーメット工具は、各種鋼や鋳鉄などの通常の条件での連続切削や断続切削は勿論のこと、特に高温強度が要求される高硬度鋼の高速断続切削でもすぐれた耐チッピング性を示し、長期に亘ってすぐれた切削性能を発揮するものであるから、切削装置の高性能化並びに切削加工の省力化および省エネ化、さらに低コスト化に十分満足に対応できるものである。
硬質被覆層を構成する各種TiCN層における結晶粒の{110}面の傾斜角の測定範囲を示す概略説明図である。 本発明被覆サーメット工具11の硬質被覆層の下部層を構成する改質TiCN層の{110}面の傾斜角度数分布グラフである。 従来被覆サーメット工具6の硬質被覆層下部層を構成する従来TiCNの{110}面の傾斜角度数分布グラフである。 硬質被覆層の上部層を構成する各種α型Al23層における結晶粒の(0001)面の傾斜角の測定範囲を示す概略説明図である。 本発明被覆サーメット工具11の硬質被覆層の上部層を構成する改質α型Al23層の(0001)面の傾斜角度数分布グラフである。 従来被覆サーメット工具6の硬質被覆層の上部層を構成する従来α型Al23層の(0001)面の傾斜角度数分布グラフである。

Claims (1)

  1. 炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に蒸着形成した硬質被覆層を、
    (a)いずれも化学蒸着形成された、Tiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層、および炭窒酸化物層のうちの1層以上からなり、かつ0.1〜5μmの合計平均層厚を有する密着性Ti化合物層と、2.5〜15μmの平均層厚を有する改質炭窒化チタン層からなる下部層、
    (b)1〜15μmの平均層厚を有し、かつ化学蒸着形成された状態でα型の結晶構造を有する改質α型酸化アルミニウム層からなる上部層、
    以上(a)および(b)で構成し、かつ、上記(a)の下部層における改質炭窒化チタン層を、
    電界放出型走査電子顕微鏡を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する立方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である{110}面の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち、0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフにおいて、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に最高ピークが存在すると共に、前記0〜10度の範囲内に存在する度数の合計が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の50%以上の割合を占める傾斜角度数分布グラフを示す改質炭窒化チタン層、
    で構成し、さらに、上記(b)の改質α型酸化アルミニウム層を、
    電界放出型走査電子顕微鏡を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する六方晶結晶格子を有する結晶粒個々に電子線を照射して、前記表面研磨面の法線に対して、前記結晶粒の結晶面である(0001)の法線がなす傾斜角を測定し、前記測定傾斜角のうち、0〜45度の範囲内にある測定傾斜角を0.25度のピッチ毎に区分すると共に、各区分内に存在する度数を集計してなる傾斜角度数分布グラフにおいて、0〜10度の範囲内の傾斜角区分に最高ピークが存在すると共に、前記0〜10度の範囲内に存在する度数の合計が、傾斜角度数分布グラフにおける度数全体の45%以上の割合を占める傾斜角度数分布グラフを示す改質α型酸化アルミニウム層、
    で構成したことを特徴とする高硬度鋼の高速断続切削加工で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆サーメット製切削工具。
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