JP2006297071A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】排尿の有無及び/又はその拡がり範囲を明瞭に視認させることができる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】長繊維のウエブ及び吸水性ポリマーを含む吸収性コア41と、該吸収性コア41の非肌当接面側に配されたバックシート(インジケータ付きシート)3とを具備する、使い捨ておむつ等の吸収性物品1であり、前記長繊維は、実質的に非吸水性で且つ親水性を有するものであり、該長繊維は、前記吸収性コア41の平面方向に配向しており、バックシート(インジケータ付きシート)3は、色剤を保持し、該色剤が液体と接触することにより発色、変色又は消色する。
【選択図】図2

Description

本発明は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
排尿の有無を外側から視認できるようにした使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する従来技術としては、使い捨ておむつのバックシートに、水で変色、発色又は消色する部分としない部分とに塗り分けて絵柄等を設けておき、排尿の前後における当該絵柄等の色の変化によって排尿の有無を認識できるようにしたものがある(特許文献1参照)。
また、本出願人は、先に、排尿の有無を強いインパクトを持って視認させることができ且つ印刷面積も抑えることができるものとして、非水溶性インクで印刷された非水溶性印刷部及び水溶性インクで印刷された水溶性印刷部を有し、非水溶性印刷部の一部又は全部が水溶性印刷部で被覆されている吸収性物品用のバックシート及びそれを用いた吸収性物品を提案した(特許文献2参照)。
実開昭59−24704号公報 特開2004−49405号公報
しかし、特許文献2の技術においては、排尿により流れた水溶性インクが、非水溶性印刷部の近傍に滞留する場合があり、そのような場合には、発色、変色又は消色が明瞭に視認しにくくなることがあることが判明した。特に、液体と接触することにより発色、変色又は消色するインジケータを、使い捨ておむつのある程度の範囲に亘って設け、吸収体の吸液した範囲もある程度判るようにした場合に、吸液した範囲の外縁部の近くのインジケータにそのような問題が生じ易い傾向が見られた。
従って本発明は、排尿の有無及び/又はその拡がり範囲を明瞭に視認させることができる吸収性物品を提供することにある。
本発明は、長繊維のウエブ及び吸水性ポリマーを含む吸収性コアと、該吸収性コアの非肌当接面側に配されたインジケータ付きシートとを具備する吸収性物品であって、前記長繊維は、実質的に非吸水性で且つ親水性を有するものであり、該長繊維は、前記吸収性コアの平面方向に配向しており、前記インジケータ付きシートは、色剤を保持し、該色剤が液体と接触することにより発色、変色又は消色する吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明によれば、長繊維が非吸収性で色剤が保持されにくく、また、長繊維が平面方向に配向して液が流れやすいので、色剤が液体と接触することによる発色、変色又は消色により、排尿の有無及びその拡がり範囲を明瞭に視認させることができる。
以下、本発明を、その好ましい実施形態に基づき添付図面を参照しながら説明する。
図1〜図3は、本発明の吸収性物品の一実施形態としてのパンツ型の使い捨ておむつ1(以下、単におむつ1ともいう。)を示したものである。
おむつ1は、液透過性のトップシート2と、液不透過性又は撥水性のバックシート3と、これら両シート2、3間に配置された液保持性の吸収体4とを有する吸収性本体5が、バックシート3の非肌当接面側に配置された外層シート6に接着固定されている。
本実施形態のおむつ1においては、図2(b)に示すように、バックシート3の肌当接面側に、非水溶性インクで多色印刷された非水溶性印刷部31と、水溶性インクで多色印刷された水溶性印刷部32とからなるインジケータ30が設けられており、非水溶性印刷部31の一部が水溶性印刷部32で被覆されている。即ち、本実施形態においては、バックシート3が、色剤を保持するインジケータ30を有するインジケータ付きシートである。
本実施形態では、図3(b)に示すように、非水溶性印刷部31として、泣き顔のキャラクター、涙及び音符の絵柄が印刷されて設けられている。また、図3(a)に示すように、水溶性印刷部32として、笑顔の表情の前記キャラクター、星及び音符の絵柄が印刷されて設けられている。水溶性印刷部32は、更に詳しくは、前記泣き顔の目の絵柄上に笑顔の目の絵柄が印刷されるとともに、前記泣き顔の口の絵柄上に部分的に笑顔の口の絵柄が一部重ねて印刷され、さらに前記涙の絵柄の上に一部の星の絵柄が重ねて印刷されて設けられている。また、音符の絵柄の非水溶性印刷部31全体を被覆するように、当該非水溶性印刷部31とは色相の異なる音符の絵柄の水溶性印刷部32が印刷されている。
非水溶性印刷部31における水溶性印刷部32で被覆された部分と水溶性印刷部32とは、異なる文字、記号又は絵柄(絵柄等ともいう)で印刷されていることが好ましい。この場合、排尿の前後において、水溶性印刷部に印刷された絵柄等から、非水溶性印刷部に印刷された絵柄等へ変化するため、変化の前後におけるインパクトがより強いものとなる。
また、非水溶性印刷部31の一部又は全部が非水溶性印刷部31の色相とは異なる色相を有する水溶性印刷部32で被覆されていることが好ましい。当該被覆部に非水溶性印刷部31と水溶性印刷部32の中間の色相を持たせることが可能となる。この場合、前記被覆部は、排尿の前後において非水溶性印刷部31と水溶性印刷部32の中間の色相から、非水溶性印刷部31の色相へ変化するため、変化の前後におけるインパクトがより強いものとなる。
本実施形態において、水溶性印刷部32の水溶性インクは、水溶性の透明な高分子材料中に顔料を分散させたものであり、色剤は水溶性インク中に含まれる顔料である。排尿前に顔料は水溶性の透明な高分子材料中に分散した状態で固定されているが、排尿により水溶性の透明な高分子が尿に溶解すると、顔料は分散する。これにより顔料は広範囲に拡散したり、他の場所に移動することにより、尿接触前の色が消失(以下消色という)し、あるいは水溶性印刷部32と非水溶性印刷部31との重なりにより生じていた色が非水溶性印刷部31のみの色に変化(以下変色という)する。
本発明で用いる色剤としては、本実施形態におけるように、(1)液体に溶解又は分散して、拡散したり他の場所に移動したりする結果として、発色、変色又は消色を発現するものや、(2)液体との接触により、それ自体が化学反応等を生じて発色、変色又は消色するもの、更には、(3)尿中の成分と接触により、それ自体が化学反応等を生じて発色、変色又は消色するもの等を用いることもできる。
上記(1)のタイプの色剤としては、水溶性インクに配合された顔料の他、水溶性接着剤に配合された顔料等を挙げることができる。これらは、例えば、インクとして、印刷によりインジケータ付きシートの基材に保持させたり、水溶性接着剤として、スプレーによる噴霧やコーターによる塗工により、インジケータ付きシートの基材に保持させたりすることができる。印刷による場合の印刷方法としては、例えば、フレキソ印刷方式、グラビア印刷方式、オフセット印刷、インクジェット方式、スクリーン印刷方式、バブルジェット(登録商標)方式等の印刷方法が挙げられる。
上記(2)のタイプの色剤としては、pH指示薬と酸化化合物の混合物、塩化コバルト等が挙げられ、これらは、例えばホットメルト接着剤等に配合し、バックシート等に塗工してインジケータ付きシートの基材に保持させることができる。
上記(3)のタイプの色剤としては、尿から発生するアンモニアに反応するフェノールフタレイン等のアルカリ指示薬、尿中に含まれるアスコルビン酸(ビタミンC)と反応する酸化還元指示薬等が挙げられ、これらは、例えばホットメルト接着剤等に配合し、バックシート等に塗工してインジケータ付きシートの基材に保持させることができる。
非水溶性印刷部31の全体又は一部を水溶性印刷部32で被覆する場合の彩度や明度に関する好ましい構成は、特許文献2と同様である。尚、非水溶性印刷部に用いられる非水溶性インクとしては、ニトロセルロース系インク、ポリアミド系インク、アクリル系インク、染料型インク、等が挙げられる。また、水溶性印刷部に用いられる水溶性インクとしては、ヒドロキシプロピルセルロースを基材としたインク、カルボキシルメチルセルロースを基材としたインク、ポリビニルアルコールを基材としたインク、マレイン酸樹脂系インク、アクリル系水性インク等が挙げられる。
本実施形態における吸収性コア41は、図2(b)に示すように、長繊維のウエブ及び吸水性ポリマーを含む吸収性コア41と、該吸収性コア41を被覆する繊維シート45とからなる。
図4には、吸収性コア41の厚み方向の断面構造が模式的に示されている。図4に示すように、吸収性コア41は、長繊維のウエブ(以下、ウエブという)42及び該ウエブ42中に埋没担持された高吸収性ポリマー(吸水性ポリマー)43を含んでいる。図4においては、上面が着用者の肌側に向けられる面(トップシート2に対向する面)であり、下面がバックシート3に対向する面である。
ウエブ42を構成する長繊維は親水性を有するものである。親水性を有する長繊維として本発明において用いられるものには、本来的に親水性を有する長繊維、及び本来的には親水性であるが化学的修飾や表面改質処理等により疎水性に改質された長繊維である。
またウエブ42を構成する長繊維は、実質的に非吸水性のものである。実質的に非吸水性の長繊維は、水を全く吸収しないか、又は吸収したとしてもその吸収量がごく微量である。例えば、生理食塩水の保持量が1.0g/g以下の繊維は実質的に非吸水性であると言える。本実施形態において用いられる好ましい長繊維は、本来的に親水性を有する実質的に非吸水性の長繊維であり、特にアセテートの長繊維が好ましい。アセテートは、実質的に非吸水性であり、色剤を吸着保持しにくく、色剤の拡散や移動による発色、変色又は消色が明瞭に発現し易く、また、水で濡れても嵩高性が保持されるので好ましい。アセテートとしては、セルローストリアセテート及びセルロースジアセテートが好ましい。
<生理食塩水の保持量の測定方法>
ナイロン製の織布(メッシュ開き250)を幅10cm、長さ30cmの長方形に切り取り長手方向中央で二つ折りにし、両端をヒートシールして幅10cm長さ15cmの袋を作る。試料1.0gを精秤した後、作成したナイロン袋の底部に均一になるように入れる。試料の入ったナイロン袋を300ml容ビーカーに入れ攪拌しながら生理食塩水200mlを加え30分間放置する。30分後、ナイロンメッシュを遠心脱水器内に移し、800rpmの速度で10分間遠心脱水を行う。脱水後、サンプルの重量を測定、下式に従い保持量を算出する。
保持量(g/g)=a−b−c
a:遠心脱水後の試料・ナイロン袋総重量(g)、b:ナイロン袋重量(g)、c:試
料の重量(g)
長繊維としては捲縮しているものを用いることが好ましい。長繊維はその捲縮率(JIS L0208)が好ましくは10〜90%であり、更に好ましくは10〜60%、一層好ましくは10〜50%である。捲縮した長繊維からウエブを形成することで、該ウエブ中に高吸収性ポリマーを安定的に且つ多量に埋没担持することが容易となり、高吸収性ポリマーを多量に用いた場合であってもその極端な移動や脱落が起こりにくくなる。長繊維を捲縮させる手段に特に制限はない。また、捲縮は二次元的でもよく或いは三次元的でもよい。捲縮率は、長繊維を引き伸ばしたときの長さAと、元の長繊維の長さBとの差の、伸ばしたときの長さAに対する百分率で定義され、以下の式から算出される。
捲縮率=((A−B)/A)×100 (%)
以下に示す表1には、長繊維のウエブの捲縮率と高吸収性ポリマーの担持率との関係が示されている。この担持率の測定方法は以下の通りである。長繊維の繊維径は2.1dtexであった。このトウを、伸張下に搬送し空気開繊装置を用いて開繊し開繊ウエブを得た。次いで、多数の円盤が軸周りに所定間隔おきに組み込まれたロールと、平滑な受けロールとの間に開繊ウエブを通して、該ウエブを梳いた。その後、ウエブを幅100mmに調節し、その搬送速度を減速した状態でバキュームコンベア上に転写し、当該バキュームコンベア上でのウエブの張力を緩めて捲縮を発現させた。ウエブの張力を制御し、種々の捲縮率を有するアセテート長繊維のウエブを調整した。これによって長繊維間の空間を広げ、高吸収性ポリマーを入り込ませ易くし、またウエブを厚くして高吸収性ポリマーの埋没担持性を向上させた。ウエブ上に高吸収性ポリマーを散布し、該高吸収性ポリマーを開繊ウエブ中に埋没担持させた。ウエブの坪量は26g/m2であった。ポリマーの散布坪量は260g/m2であった。ポリマーとしては平均粒径330μmの塊状タイプのものを用いた。このようにして得られた100×200mmの吸収体について、その中央部を切断し、100×100mmの測定試料を得た。測定試料の切断面を真下にして、振幅5cmで1回/1秒の速度で20回振動を与えた。振動を与えた後にウエブ中に担持されていた高吸収性ポリマーの重量を、振動を与える前にウエブ内に配合されていた高吸収性ポリマーの重量で除して100を乗じ、得られた値を高吸収性ポリマーの担持率(%)とした。
Figure 2006297071
元の長繊維の長さとは、長繊維が自然状態において、長繊維の両端部を直線で結んだ長さをいう。自然状態とは、長繊維の一方の端部を水平な板に固定し、繊維の自重で下方に垂らした状態をいう。長繊維を引き伸ばした時の長さとは、長繊維の捲縮がなくなるまで伸ばした時の最小荷重時の長さをいう。長繊維の捲縮率は、前述の通りであり、捲縮数は1cm当たり2〜25個、特に4〜20個、とりわけ10〜20個であることが好ましい。
長繊維の繊維径に特に制限はない。一般に1〜10dtex、特に1.7〜7.8dtexの長繊維を用いることで満足すべき結果が得られる。本発明において長繊維とは、繊維長をJIS L1015の平均繊維長測定方法(C法)で測定した場合、好ましくは70mm以上、更に好ましくは80mm以上、一層好ましくは100mm以上である繊維のことをいう。ただし、測定対象とするウエブの全長が100mm未満である場合には、当該ウエブ中の繊維の好ましくは50%以上、更に好ましくは70%以上、一層好ましくは80%以上がウエブ全長にわたって延びている場合に、当該ウエブの繊維は長繊維であるとする。本発明で用いられる長繊維は一般に連続フィラメントと呼ばれるものである。また、連続フィラメントの束が一方向に配向したものは一般にトウと呼ばれている。従って、本発明における長繊維とは、連続フィラメントを含む概念のものである。また長繊維が配向したウエブとは、ウエブを形成する原料としての長繊維の束(いわゆるトウ)と、連続フィラメントのトウ層を含む概念のものである。また、該長繊維の一部が切断され繊維長が上記値を下回る繊維(切断された繊維)が、吸収体中に混合されても良い。
本実施形態の吸収性コア41においては、ウエブ42は、上述した長繊維を含み、且つ吸水性繊維を実質的に含まないか又は含んだとしても、ウエブ42中の繊維材料の全量に対して5重量%以下、望ましくは2.5重量%以下の少量で含んでいる。つまり、ウエブ42中の繊維材料は、その全体としてみたとき、実質的に非吸水性の繊維のみからなるか、又は殆どが実質的に非吸水性の繊維からなり、ごく一部に吸水性繊維を含むものである。従って、吸収性コア41が液を吸収した場合、当該液は、ウエブ42中の繊維材料に実質的に吸収されないか、又は吸収されたとしてもごく少量である。これにより、これにより、色剤がウエブ42中に保持されにくくなり、色剤の拡散や移動による発色、変色又は消色が明瞭に発現し易くなる。
吸収性コア41において液の吸収を担うのは、ウエブ42中に埋没担持された高吸収性ポリマー43である。高吸収性ポリマー43の存在により、ウエブ42中の繊維材料が非吸水性の繊維であっても、所要の吸収容量の確保が容易である。また、液が主として高吸収性ポリマー43に吸収保持されることにより、吸収性コア41は非常にドライなものとなる。また液戻りが起こりにくくなる。このことは、液残りに起因する吸収性物品のべたつき感が低減され、また肌のかぶれが起こりにくくなるという観点から非常に有効である。
本発明の吸収体はウエブ42中の繊維材料が非吸水性の繊維であるため、高吸収性ポリマーに高い吸収容量をもつことが要求される。また、インジケーターが効率よく変色するためには吸収体の厚み方向はもちろんのこと平面方向へ液が素早く分配される必要がある。そのため、高吸収性ポリマーは高い吸収容量と液を流しやすい性質を持つものが好ましい。この観点から、高吸収性ポリマーは、その遠心脱水法による生理食塩水の吸水量が30g/g以上、特に30〜50g/gであることが好ましい。高吸収性ポリマーの遠心脱水法による吸収量の測定は以下のようにして行う。すなわち、高吸収性ポリマー1gを生理食塩水150mlで30分間膨潤させた後、250メッシュのナイロンメッシュ袋に入れ、遠心分離機にて143G(800rpm)で10分間脱水し、脱水後の全体重量を測定する。ついで、以下の式に従って遠心脱水法による吸水量(g/g)を算出する。
遠心脱水法による吸水量=(脱水後の全体重量−ナイロンメッシュ袋重量−乾燥時高吸収性ポリマー重量−ナイロンメッシュ袋液残り重量)/乾燥時高吸収性ポリマー重量
さらに、前述の実施形態で用いられる高吸収性ポリマーは、以下の方法で測定される液通過時間が20秒以下、特に2〜15秒、とりわけ4〜10秒であることがゲルブロッキングの発生及びそれに起因する吸収性能の低下を防止し、また、吸収が間に合わないことに起因する液の素抜けによるもれの防止の点から好ましい。液通過時間の測定は以下の通りである。即ち、断面積4.91cm2(内径25mmφ)で底部に開閉自在のコック(内径4mmφ)が設けられた円筒管内に、該コックを閉鎖した状態で、該高吸収性ポリマー0.5gを生理食塩水とともに充填し、該生理食塩水により該高吸収性ポリマーを飽和状態に達するまで膨潤させる。膨潤した該高吸収性ポリマーが、沈降した後、該コックを開き、生理食塩水50mlを通過させる。該生理食塩水50mlが通過するのに要した時間を測定し、この時間を液通過時間とする。液通過時間は、高吸収性ポリマーのゲル強度を反映する指標のひとつである。液通過時間が短いものほどゲル強度は強くなる。
さらに、高吸収性ポリマーは、荷重下での通液速度が高いものを用いることがさらに好ましい。高吸収性ポリマーとしてその通液速度の値が30〜300ml/min、好ましくは32〜200ml/min、更に好ましくは35〜100ml/minのものを用いている。通液速度の値が30ml/min未満である場合、吸液によって飽和膨潤した高吸収性ポリマーどうしが荷重下に付着し合って、液の通過を妨げてしまいゲルブロッキング発生が起こりやすくなる。通液速度の値は大きければ大きいほどゲルブロッキングの発生を防止する観点から好ましい。通液速度が300ml/minを超える場合は、吸収体中の液の流れ性が高すぎて、特に一度に多量の排泄物が排泄された場合や、月齢の高い乳幼児或いは大人の例に見られるように排泄速度が速い場合、さらに吸収体の薄型化を図った場合に、液の固定が十分でなく、漏れを生じる可能性がある。また、一般に、通液速度を高めることは高吸収性ポリマーの架橋度を高くすることになり、高吸収性ポリマーの単位重量あたりの吸収容量が低くなり、多量の高吸収性ポリマーを使用しなければならない。これらの観点から通液速度の上限値は決定される。
高吸収性ポリマー21の通液速度の測定は、2.0kPa荷重下で行われる。この荷重は、吸収性物品を着用している間に吸収体に加わる体圧にほぼ相当する。通液速度の具体的な測定方法は、例えば特開2003−235889号公報の段落0005に記載されている。本発明においては、この公報に記載されている測定方法で用いられる試料の重量である0.200gを0.32gに変更して測定を行う。具体的には以下の手順で通液速度を測定する。
〔通液速度の測定方法〕
垂直に立てた円筒(内径25.4mm)の開口部の下端に、金網(目開き150μm)と、コック(内径2mm)付き細管(内径4mm、長さ8cm)とが備えられた濾過円筒管を用意する。コックを閉鎖した状態で、該円筒管内に、850〜150μmの粒度に調整した測定試料0.32gを投入する。次に該円筒管内に0.9重量%の生理食塩水50mlを注ぐ。生理食塩水を注ぎ始めてから30分間静置した後、目開きが150μmで、直径が25mmである金網を先端に備えた円柱棒(21.2g)を、濾過円筒管内に挿入し、該金網と測定試料が接するようにする。1分経過後に、77.0gのおもりを円柱棒に取り付けて測定試料に荷重を加える。更に1分間静置した後にコックを開く。生理食塩水の液面が40mlの目盛り線から20mlの目盛り線に達するまでの時間(T1)(秒)を計測する。計測された時間T1(秒)を用い、次式から通液時間を算出する。なお式中、T0は濾過円筒管内に測定試料を入れないで計測された時間である。
通液速度(ml/min)=20×60/(T1−T0)
通液速度の更に詳細な測定方法は特開2003−235889号公報の段落0008及び0009に記載されている。測定装置は同公報の図1及び図2に記載されている。
前述の各実施形態で用い得る高吸収性ポリマーとしては、前記の各特性を満足するものであれば特に制限されないが、具体的には例えば、ポリアクリル酸ソーダ、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ソーダ架橋体、(デンプン−アクリル酸)グラフト重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアクリル酸カリウム、並びにポリアクリル酸セシウム等が挙げられる。尚、前記の各特性を満たすようにするためには、例えば、高吸収性ポリマーの粒子内部及び表面の架橋密度を調整したり、粒子表面に架橋密度勾配を設ければよい。或いは高吸収性ポリマーの粒子を非球形状の不定形粒子とすればよい。特に、本出願人の先の出願に係る特許第2721658号公報に記載の陰イオン界面活性剤を分散剤として用いた逆相懸濁重合重合法を採用することで、所望の通液速度を有する高吸収性ポリマー21が得られる。あるいは特開平7−184956号公報の第7欄28行〜第9欄第6行に記載の方法を用いることができる。
本実施形態において、少量であればその使用が許容される吸水性繊維には、例えば生理食塩水の保持量が1.0g/g以上のものが含まれる。そのような吸水性繊維としては、例えばパルプ、コットン、レーヨン等が挙げられる。これらの繊維は長繊維でもよく、或いは短繊維でもよい。なお、吸収性コア41が、ウエブ42とは別の層を該ウエブ42の非肌当接面側に有する場合、例えば後述する図6(a)に示す吸収性コアのように、ウエブ42の上に別の層を有する場合には、当該別の層中に吸水性繊維が多量に含まれることは妨げられない。つまり、吸水性繊維は、吸収性コア41のバックシート(インジケータ付きシート)に面する部分を構成するウエブ42中に吸水性繊維が含まれる場合、その量が制限される。
高吸収性ポリマー43は、ウエブ42中に埋没担持されていることが好ましい。埋没担持とは、高吸収性ポリマーが、捲縮した長繊維によって形成される空間内に入り込んで、着用者の激しい動作によっても該ポリマーの極端な移動や脱落が起こりにくくなっている状態を言う。このとき、長繊維は高吸収性ポリマーに絡みつき、あるいは引っ掛かりを生じ、あるいはまた、高吸収ポリマーは自身の粘着性により長繊維に付着している。長繊維が形成する空間は、外部から応力を受けても変形しやすく、また、長繊維全体で応力を吸収することができるので、空間が破壊されるのを防いでいる。
図4には、高吸収性ポリマー43が、ウエブ42の厚み方向中央部から下部にわたる部位に偏倚して存在している状態が示されているが、吸収性コア41の製造条件によっては図5(a)に示すように高吸収性ポリマー43のほぼ全部がウエブ42中に均一に埋没担持される場合もある。「均一」とは、吸収性コア41の厚み方向あるいは幅方向において、高吸収性ポリマーが完全に一様に配されている場合、及び吸収性コア41の一部を取り出した時に、高吸収性ポリマーの存在量のばらつきが、坪量で2倍以内の分布を持つ場合をいう。このようなばらつきは、吸収性物品を製造する上で、まれに高吸収性ポリマーが過剰に供給され、部分的に散布量が極端に高い部分が生じることに起因して生ずるものである。つまり前記の「均一」は、不可避的にばらつきが生ずる場合を包含するものであり、意図的にばらつきが生じるように高吸収性ポリマーを分布させた場合は含まれない。
また、高吸収性ポリマー43は、図5(b)に示すように、ウエブ42の厚み方向中央部から上部にわたる部位に偏倚して存在していても良い。色剤の拡散や移動による発色、変色又は消色を明瞭に発現させる観点から、高吸収性ポリマー43は、図5(b)に示すように肌当接面側に偏倚して存在していることが好ましい。高吸収性ポリマー(吸水性ポリマー)としては、各種公知のものを特に制限なく用いることができ、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等が挙げられる。
ウエブ42を構成する長繊維が捲縮を有している場合、該長繊維は粒子を保持し得る多数の空間を有している。その空間内に高吸収性ポリマーが保持される。その結果、多量の高吸収性ポリマーを散布してもその極端な移動や脱落が起こりにくくなる。また着用者が激しい動作を行っても吸収性コア41の構造が破壊されにくくなる。使用する高吸収性ポリマーによって、捲縮率や使用する長繊維の量を適宜調節する。従来の吸収体においても繊維材料の量を多くすれば高吸収性ポリマーを多量に保持することは可能であったが、その場合には吸収体の坪量及び厚みが大きくなってしまう。これに対して本実施形態においては、繊維材料の量に対して高吸収性ポリマーの量を相対的に大きくすることが容易である。具体的には、吸収体全体で見たとき、好ましくは高吸収性ポリマーの坪量が長繊維の坪量以上、更に好ましくは2倍以上、更に好ましくは3倍以上となっている。これによって吸収性コア41の薄型化及び低坪量化が図られている。長繊維の坪量に対する高吸収性ポリマーの坪量の比率の上限値は、高吸収性ポリマーの極端な移動や脱落防止の観点から決定される。長繊維の捲縮の程度にもよるが、該上限値が10倍程度であれば、着用者が激しい動作を行っても高吸収性ポリマーの極端な移動や脱落は起こりにくい。
高吸収性ポリマーが埋没担持される程度の評価法として、次の方法を用いることができる。100mm×200mmに作製したウエブの長手方向中央部を切断し、100mm×100mmの試験片を得る。この切断面を真下にして、振幅5cmで1回/1秒の速度で左右に往復20回振動を与える。切断面からの落下したポリマーの重量を測定する。脱落した高吸収性ポリマーの重量が、試験片中に存在していた高吸収性ポリマーの全量に対して、25重量%以下、特に20重量%以下、とりわけ10重量%以下である場合、高吸収性ポリマーの極端な移動や脱落が起こり難くなっている状態であると言える。
高吸収性ポリマーが埋没担持される程度の評価として、前記の脱落評価試験に加えて次の方法によって測定される移動率も採用することができる。先ず、前記の脱落評価試験の測定に用いた100mm×100mmの測定サンプルの初期重量W0を予め測定しておく。脱落評価試験の測定が終わった後の測定サンプルを、長繊維の延びる方向と直交する方向にわたって切断し上下に二等分する。二等分された2つの分断片それぞれの重量を測定し、測定サンプルの初期重量W0の1/2から変化量の大きい方の分断片の重量を、移動率を算出するための重量W1として採用する。例えば2つの分断片の重量がW1’,W1”であるとすると、これらW1’,W1”が以下の式を満たす場合、W1=W1’とする。
|W1’−W0/2|>|W1”−W0/2|
このようにして決定されたW1の値と、測定サンプルの初期重量W0の値を用い、以下の式から移動率を算出する。
移動率(%)={1−W1/(W0/2)}×100
このようにして測定された移動率の値が40%以下、特に30%以下、とりわけ20%以下である場合、高吸収性ポリマーの移動が起こり難くなっている状態であると言える。
前記の脱落評価の試験を行った試験片に対して、次の評価法を行うこともできる。脱落評価の試験を行った試験片に対して、生理食塩水(0.9%食塩水)を50g均等に散布して、試験片の膨らみ方を目視観察する。試験片の厚みのばらつきが2倍以内の場合、高吸収性ポリマーの極端な移動や脱落が起こり難くなっている状態であると言える。
前記の各評価法においては、ウエブを水平方向で見たときに、高吸収ポリマーが同一坪量で散布してある領域から試験片をサンプリングする。
吸収性コア41においては、ウエブ42を構成する長繊維が、吸収性コア41の平面方向に一方向に配向している。長繊維が一方向に配向していることに起因して、吸収性コア41に液が吸収されると、該液は長繊維の配向方向へ優先的に拡散する。つまり吸収体の平面方向に優先的に拡散する。逆に、長繊維の配向方向と直交する方向への拡散は抑制される。本実施形態のおむつ1においては、長繊維が吸収性物品の長手方向に配向しており、そのため、液体と接触することにより発色、変色又は消色するインジケータ30を、おむつの長手方向のある程度の長さに亘って設けた場合に、吸収体の吸液した範囲が判り易く、おむつの交換時期を適格に判断することができる。また、おむつ1の側部からの液漏れ(横漏れ)も効果的に防止される。
長繊維の配向は、長繊維の始点と終点を結んだベクトルが平面方向に向いていればよく、始点と終点の間がねじれやからみあいなど、長繊維の一部が垂直方向(吸収体の厚み方向)に向いてしまうものを含む。より具体的には、長繊維の配向の程度は、配向度で表して1.2以上、特に1.4以上であることが好ましい。本実施形態において配向度はKANZAKI社のMicrowave molecular orientation analyzer MOA-2001Aを用いて測定する。サンプルサイズは長手方向100mm、幅50mmとし、3点の平均値を配向度とする。サンプルサイズがこの大きさに満たない場合は、複数のサンプルを互いに重ならないように配して測定する。
吸収性コア41の好ましい製造方法は次の通りである。先ず、先に述べた長繊維のトウを用意する。このトウに張力を加えて長手方向に引き伸ばした状態で搬送しながら所定手段によって開繊しウエブを得する。開繊には例えば圧縮空気を利用した空気開繊装置を用いることができる。長繊維が捲縮を有している場合、張力が加わることによって、該長繊維はその長手方向に容易に引き伸ばされた状態となる。開繊したウエブには、その上から高吸収性ポリマーが散布される。散布に際しては、開繊したウエブの搬送速度を減速した状態で、該ウエブをバキュームコンベア上に転写させる。ウエブは、該バキュームコンベア上で張力が緩められる。それによってウエブの引き伸ばし状態が解除される。長繊維が捲縮している場合には、捲縮した状態に復帰する。またウエブは、その厚みが引き伸ばし状態時よりも大きくなり、高吸収性ポリマーの埋没担持性が向上する。この状態下に高吸収性ポリマーが散布される。捲縮状態となっている長繊維は、その繊維間に高吸収性ポリマーを収容し得る空隙を有する。この空隙に高吸収性ポリマーが埋没担持される。これにより、所望の坪量の高吸収性ポリマーを埋没担持させることができる。これに対して、ウエブに張力が加わって引き伸ばされた状態では、高吸収性ポリマーを収容するに足る十分な空隙が繊維間に形成されないので、高吸収性ポリマーを首尾良く埋没担持させることが容易でない。高吸収性ポリマーの散布と同時に、ウエブにおけるポリマーの散布面と反対側の面から吸引を行い、ポリマーの埋没担持を促進させることが効果的である。吸引の程度を適宜調整することで、ウエブの厚み方向におけるポリマーの分布を変えることができる。
前記の空気開繊装置に加えて又は該空気開繊装置に代えて、多数の円盤が軸周りに所定間隔おきに組み込まれたロールと、平滑な受けロールとの間にトウを通すことによっても該トウを開繊することができる。こうすることで、ウエブ内で長繊維の存在量や密度に濃淡が生じ、凹凸構造を得ることができる。このような凹凸構造を有するウエブ上に高吸収性ポリマーを散布することで、高吸収性ポリマーの一部が凹部に落ち込み、次いでウエブの幅を狭くすることで、隣り合う凸部の間に高吸収性ポリマーが挟み込まれてウエブ中に一層埋没する。
ウエブに高吸収性ポリマーが散布されるのに先立ち、ホットメルト粘着剤などの各種接着剤をウエブにロールコーター方式やスクリーン印刷方式等の接触方式やスプレー方式等の非接触方式により塗工する。塗工には、非接触で各パターンの切り替えが容易で接着剤の量を調整可能なスプレー方式の塗工が好ましく、散点状の接着を首尾良く行い得るスプレー塗工を用いることが好ましい。スプレー方式としては、スロットスプレー法、カーテンスプレー法、メルトブローン法、スパイラルスプレー法等が挙げられる。接着剤の塗工は、液の透過が妨げられない程度の低量であることが好ましい。この観点から、接着剤の塗工量は、3〜30g/m2、特に5〜15g/m2であることが好ましい。
接着剤の塗工完了後に、ウエブ上に高吸収性ポリマーを散布する。その結果、高吸収性ポリマーは、捲縮した長繊維によって形成された空間内に保持される。高吸収性ポリマーの散布後に、ロールやベルト等によりウエブを圧縮することで、高吸収性ポリマーのウエブへの埋没が一層顕著になる。このようにして、ウエブ中に高吸収性ポリマーが埋没担持される。
このようにして得られた吸収性コア41は、薄型で吸収容量の高いものとなる。例えば吸収性コア41が乳幼児用の使い捨ておむつに用いられる場合には、該吸収性コア41はその繊維シート45を含めた吸収体4としての厚みが1〜4mm、特に1.5〜3mmという薄型であることが好ましい。
本実施形態のおむつ1においては、高吸収性ポリマー43を含むウエブ42が、繊維シート45で被覆されている。具体的には、吸収性コア41を構成するウエブ42の上面及び左右両側面が一枚の繊維シート45で被覆されている。また、その繊維シート45の左右両側部は、ウエブ42の下面側に巻き込まれ、ウエブ42の下面における幅方向中央部で重なり合っている。これによって、吸収性コア41を構成するウエブ42の下面も繊維シート45によって被覆されている。
繊維シート45としては、高吸収性ポリマーの脱落を防止し得るに足る強度を有し、且つ排泄された液の透過を妨げない素材のものが好ましく用いられる。また、繊維シート45は、従来汎用されている薄い紙製のものを用いることもできるが、実質的に非吸水性の繊維から構成されているものが好ましい。繊維シート45は好ましくは不織布から構成されている。不織布には、必要に応じて親水化処理や開孔処理を施してもよい。更にスリットを形成してもよい。不織布としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を単独で用いた繊維、又はこれら複数の樹脂を用いた複合繊維等を原料とするものを用いることができる。例えばサーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、スパンレース不織布、エアレイド不織布等が挙げられる。
繊維シート45としては、実質的に吸水性の材料、例えば、ポリアクリル酸繊維等の吸水性繊維からなら不織布、例えば、ランシールF(東洋紡績株式会社製,ランシールは登録商標)や、ポリアクリル酸ナトリウム塩を主成分とするポリマーを直接紡糸し繊維形状化させたベルオアシス(カネボウ株式会社製)等)を用いることもでき、従来汎用されている薄い紙製のものを用いる場合は、色剤を吸着保持しにくく、色剤の拡散や移動による発色、変色又は消色が明瞭に発現しやすくなる見地から、その坪量は好ましくは25g/m2以下、より好ましくは20g/m2以下、更に好ましくは18g/m2、最も好ましくは16g/m2である。
ウエブ42を繊維シート45によって被覆することで、ウエブ42中に含まれている高吸収性ポリマー43の極端な移動や脱落が効果的に防止される。更に、吸収体4全体としてのハンドリング性が良好になるので、それ単独で容易に搬送させることができる。また、所望の形状に容易に裁断あるいはくり抜くことができるようになるので、吸収性物品の形状に応じた吸収体の製造が容易となる。
本実施形態のおむつ1においては、外層シート6は、二枚の不織布から構成されており、その二枚の不織布間に、ウエストギャザー形成用の弾性部材60、脚周りに配されるレッグ部63にレッグギャザーを形成するための弾性部材61が伸長状態で固定されている。また、吸収性本体5は、長手方向の両側部に、弾性部材50を有する防漏カフ形成用シート51が固定されて、股下部において起立する防漏カフが形成されている。
本実施形態のおむつ1におけるトップシート2、バックシート3、外層シート6、防漏カフ形成用シート51等としては、当該技術分野において通常用いられている材料を特に制限無く用いることができる。
例えばトップシートとしては、親水化処理が施された各種不織布や開孔フィルム等の液透過性のシートを用いることができる。
また、バックシート3としては、熱可塑性樹脂のフィルムや、該フィルムと不織布とのラミネート等の液透過性ないし撥水性のシートを用いることができる。バックシート3の基材には、透湿性を有するものを用いることもできる。バックシート3は、おむつ内部の湿度を適度に維持し、ムレやかぶれを防止する観点から、その基材の透湿度が、JIS Z0208(カップ法)に準拠して30℃、90%RHに1時間保存後の試料について測定した値が、1〜3g/(100cm2・h)であることが好ましく、2〜3g/(100cm2・h)であることがより好ましい。斯かるバックシート3に用いられる基材としては、疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラー又は相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又は二軸延伸して得られる多孔性フィルムが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンが挙げられる。該ポリオレフィンとしては、高〜低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独で又は混合して用いることができる。
また、バックシート3に用いられる基材の光透過率は、30〜80%であることが好ましく、35〜80%であることがより好ましく、40〜80%であることがさらに好ましい。光透過率は、反射・透過率計((株)村上色彩研究所製、商品名「HR−100」)で測定される。測定には、A光源を用い、全光透過率Ttの値を測定した。サンプル上の任意の点を10点測定し、その平均値をもって光透過率の値とした。
外層シート6には、インジケータ30の発色、変色又は消色等の変化が、おむつの外側から視認できるように、光透過率が50%以上であることが好ましく、55%以上であることがより好ましく、60%以上であることがさらに好ましい。外層シート6の光透過率は、バックシート3と同様にして測定する。外層シート6には不織布からなることが好ましく、該不織布としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂単独からなる繊維や、これらの樹脂の二種以上を用いてなる芯鞘型やサイドバイサイド型の構造を有する複合繊維から構成される不織布が挙げられる。不織布はエアースルー法、メルトブローン法、ヒートシール法、スパンボンド法、サクションヒートボンド法等の一般的な製法によって製造されたものを用いることが好ましい。
本実施形態のおむつ1においては、排尿前では、外層シート6を通して笑顔のキャラクター及び絵柄が表示される。排尿後に水溶性インクが尿に溶解すると、非水溶性印刷部31における水溶性印刷部32で被覆された音符の部分の色相が変化するとともに、キャラクター及び星の絵柄が泣き顔のキャラクター及び涙に変化する。非水溶性印刷部31及び水溶性印刷部32は、使い捨ておむつにおける排尿スポットの近傍(おむつの股下中央部及びそこから若干腹側より)に設けてあればよいが、おむつを装着して寝た姿勢のときに勢い良く排尿が行われると、尿がおむつの胴回り開口部方向に向かって漏れる場合もあり、このような場合に尿の到達点を観者に素早く認知させ得る点から、図2のように、非水溶性印刷部31及び水溶性印刷部32は、腹側部及び背側部に亘って設けることが好ましい。
本実施形態のおむつ1は、吸収体として上述した吸収体4を用いる以外は、特許文献2に記載の使い捨ておむつの製造方法と同様にして製造することができる。
本実施形態のおむつ1によれば、水溶性印刷部32中の色剤が、液と接触しても、吸収性コアを構成する吸着保持されにくく、また、平面方向に沿って配向した長繊維の配向方向に沿って拡散し易いため、色剤の拡散や移動による発色、変色又は消色が明瞭に発現する。そのため、排尿の有無及び/又は尿の拡がり範囲を明瞭に視認することができる。
図6は、本発明の他の実施形態における吸収性コア又は吸収体を模式的に示す図である。これらの実施形態に関し特に説明しない点については、先に述べたおむつ1に関する説明が適宜適用される。また図6(a)及び(b)において、図4と同じ部材には同じ符号を付してある。
図6(a)に示す吸収性コア41Aにおいては、ウエブ42の上側にパルプの積繊層44が積層されている。パルプの積繊層44中には、高吸収性ポリマーが含まれていてもよく、或いは含まれていなくてもよい。パルプの積繊層44は、パルプ繊維を堆積させて得られたものであるか、又はパルプ繊維を原料とする不織布からなる。パルプの積繊層44が、パルプ繊維を堆積させて得られたものである場合、該積繊層としては、従来の吸収性物品における吸収性コアとして用いられているものと同様のものを用いることができる。パルプの積繊層44が、パルプ繊維を原料とする不織布からなる場合、該不織布としては、例えばエアレイド不織布を用いることができる。ウエブ42中に埋没担持される高吸収性ポリマーは、同図に示すように、ウエブ42のパルプの積繊層44側に偏倚して埋没担持されていることが好ましい。積繊層44に含まれるパルプとしては、木材パルプ等の天然パルプや、ポリエチレン等の合成樹脂を素材とする合成パルプを用いることができる。天然パルプと合成パルプとは、何れか一方を用いてもよく、或いは両方を用いてもよい。天然パルプは一般に吸液性が高い素材なので、これを用いることで、吸収性コア41の液吸収容量を高めることができる。一方、合成パルプは所定温度に加熱することで溶融する性質を有するので、これを含む積繊層44又は吸収性コア41、或いは吸収体4全体を加熱して合成パルプを溶融させることで、吸収体全体としての強度を高めることができる。パルプとして天然パルプを用いる場合には、パルプの積繊層44は、主としてパルプ繊維を堆積させて得られたものからなる。一方、パルプとして合成パルプを用いる場合には、パルプの積繊層44は、主としてエアレイド不織布等の不織布からなる。パルプの積繊層44には、前述のパルプ繊維に加えて、レーヨンやコットン、リヨセル、テンセル、アセテート、ポリビニルアルコール繊維、アクリルなどの天然、又は(半)合成の親水性繊維の短繊維が含まれていてもよい。
図6(b)に示す吸収体4Aにおいては、ウエブ42中の長繊維が、おむつの幅方向に配向している。吸収体4Aを用いた使い捨ておむつは、おむつ幅方向に尿が拡散し易い。
これらの使い捨ておむつによっても、上述したおむつ1と同様の作用効果が奏される。
本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。例えば、上述した実施形態では、非水溶性印刷部の全部を被覆する水溶性印刷部と、非非水溶性印刷部の一部を被覆する水溶性印刷部を設けたが、何れか一方のみを設けることもできる。また、バックシート3の肌当接面側の面に水溶性印刷部及び非水溶性印刷部からなるインジケータ30を設けるのに代えて、繊維シート45における、吸収性コア41の非肌当接面側に位置する部分にインジケータ30を設けても良く(繊維シート45が、インジケータ付きシート)、更に、繊維シート45とバックシート3との間に別のシートを介在させ、該シートに、インジケータ30を設けても良い。これらの場合には、繊維シート45、又は繊維シート45とバックシート3との間に配された別のシートが、インジケータ付きシートである。尚、インジケータ付きシートは、吸収性コアとの間に他のシートを介在させたかたちで、吸収性コアの非肌当接面側に配されていても良い。
また、インジケータ30は、バックシート3、繊維シート45又はこれらの間に介在させた別のシートの吸収性コア41側の面のみに、色剤を含む水溶性印刷部等を設けて、その色の消失のみにより、排尿の有無及び/又はその拡がり範囲を視認させるものでも良い。また、これらの各シートの吸収性コア41側の面に水溶性印刷部を設け、他方の面に非水溶性印刷部を設け、該非水溶性印刷部の全体又は一部と該水溶性印刷部とが重なるようにしても良い。また、一部に水溶性印刷部及び非水溶性印刷部を有するインジケータ付きシートに代えて、全体に水溶性印刷部及び非水溶性印刷部を設けたインジケータ付きシートを複数箇所に配置しても良い。
本発明における吸収性物品は、パンツ型の使い捨ておむつ、展開型の使い捨ておむつの他、失禁パッドや生理用ナプキン等であっても良い。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型おむつの使用状態を一部を破断して模式的に示す斜視図である。 図2は、図1の使い捨ておむつの展開平面図及び要部断面図を模式的に示す図であり、(a)は展開平面図、(b)は要部断面図ある。 図3は、排尿の前後における印刷絵柄の変化を模式的に示す図であり、(a)は排尿前の絵柄を示す図、(b)は排尿後の絵柄を示す図である。 図4は、図1の使い捨ておむつに用いた吸収性コアの厚み方向の断面を示す模式図である。 本発明の他の実施形態における吸収性コアを示す模式図(図4相当図)である。 本発明の更に他の実施形態における吸収性コア又は吸収体を示す模式断面図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 トップシート
3 バックシート
30 インジケータ
31 非水溶性印刷部
32 水溶性印刷部
4,4A 吸収体
41,41A 吸収性コア
42 長繊維のウエブ
43 高吸収性ポリマー(吸水性ポリマー)
44 積繊層
45 繊維シート

Claims (9)

  1. 長繊維のウエブ及び吸水性ポリマーを含む吸収性コアと、該吸収性コアの非肌当接面側に配されたインジケータ付きシートとを具備する吸収性物品であって、
    前記長繊維は、実質的に非吸水性で且つ親水性を有するものであり、該長繊維は、前記吸収性コアの平面方向に配向しており、
    前記インジケータ付きシートは、色剤を保持し、該色剤が液体と接触することにより発色、変色又は消色する吸収性物品。
  2. 前記長繊維は、着用時における着用者の前後方向に配向している請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記インジケータ付きシートが、液不透過性又は撥水性のバックシートである請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記長繊維が捲縮しており、その捲縮率が10〜90%である請求項1〜3の何れか記載の吸収性物品。
  5. 前記インジケータが、非水溶性インクで印刷された非水溶性印刷部と水溶性インクで印刷された水溶性印刷部を有し、前記非水溶性印刷部の一部または全部が前記水溶性印刷部で被覆されている請求項1〜4の何れか記載の吸収性物品。
  6. 前記非水溶性印刷部における前記水溶性印刷部で被覆された部分と該水溶性印刷部とが異なる文字、記号または絵柄で印刷されている請求項5記載の吸収性物品。
  7. 前記非水溶性印刷部における前記水溶性印刷部で被覆された部分と該水溶性印刷部とが異なる色相を有している請求項5または6記載の吸収性物品。
  8. 前記長繊維のウエブ及び吸水性ポリマーを含む吸収性コアが親水性材料で包まれており、その親水性材料の坪量が25g/m2以下である請求項1〜7記載の吸収性物品。
  9. 前記長繊維のウエブ及び吸水性ポリマーを含む吸収性コアが実質的に非吸水性の繊維からなる不織布で包まれている請求項1〜7記載の吸収性物品。

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