JP2006296797A - 留置針セット - Google Patents

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Abstract

【課題】 内針を外針から抜くときに、内針の先端部に針先保護具を確実に取り付けることのできる留置針セットを提供すること。
【解決手段】 カニューレ11とハウジング12からなる外針10と、金属針21とハブ22からなる内針20と、挿通孔32aに金属針21を挿通させてハウジング12に収容され、内針20を外針10から抜くと金属針21の先端部21aを覆った状態で外針10から外される針先保護具30とで留置針セットAを構成した。また、針先保護具30に、挿通孔32aに交差する交差孔31aを形成しその内部に閉塞部材33を移動可能に設置した。また、ハブ22と閉塞部材33をうず巻きばね28で連結し、金属針21の先端部21aが交差孔31aよりも後退すると、閉塞部材33が挿通孔32aを閉塞し、うず巻きばね28が針先保護具30を金属針21の先端部21aに固定するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、生体への穿刺の後に該生体に留置される留置針を備えた留置針セットに関する。
従来から、留置針セットを用いて、例えば、患者の血管に対して、血液透析を行ったり、所定の薬液等を供給したりする処置が行われている。このような場合に用いられる留置針セットは、患者の血管内に針先を留置するための外針と、外針の内部に挿入され、外針を患者の血管に穿刺する処置をスムーズにするための内針とを備えている。そして、処置を行う際には、内針を外針内に挿入し、内針の先端部を外針の先端部から僅かに突出させた状態で、外針を内針とともに血管に穿刺する。ついで、外針を血管に留置した状態で、内針を外針(血管)から抜き取り、外針の後端部に所定の血液や薬液等を供給するためのチューブ部材等を接続することによって血液透析や薬液等の供給が行われる。
このような留置針セットの中には、外針から抜き取られた内針の針先による怪我の発生を防止するための針先保護具を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この留置針セットでは、外針が、カニューレとカニューレの後端部に固定されたハウジングとで構成され、ハウジング内に挿通穴を備えた針先保護具が収容されている。また、内針は金属針とハブで構成されている。そして、一端が針先保護具の挿通穴よりも太く形成されたひも部材の他端を挿通穴を通過させてハブに固定している。
また、ひも部材は、太く形成された一端を金属針とともにカニューレの内部における先端側に延ばした状態で設置されている。なお、この場合のひも部材の長さと金属針の長さとは略同じに設定されている。このため、内針を外針から抜いて行き、金属針の先端部が針先保護具内に位置したときに、ひも部材の一端が挿入穴に位置して、挿入穴の周縁部に係合する。そして、さらに内針を外針から抜いて行くと、針先保護具は、ひも部材の引っ張り力によってハウジングから引き出され、金属針の先端部を覆った状態で内針とともに、外針から外される。
特開2004―321489号公報
しかしながら、前述した従来の留置針セットでは、ひも部材を延ばした状態で、カニューレ内に設置しなければならないため、ひも部材の設置が難しいという問題がある。また、ひも部材がカニューレの内部や針先保護具の内部で絡まり易く、このため針先保護具による金属針の針先の被覆動作を確実に実施することが難しいという問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたのもで、その目的は、内針を外針から抜くときに、内針の先端部に針先保護具を確実に取り付けることのできる留置針セットを提供することにある。
前述した目的を達成するため、本発明に係る留置針セットの構成上の特徴は、内腔を備えたカニューレと、カニューレの基端部に連結され内部にカニューレの内腔に連通する空間部が設けられたハウジングとからなる外針と、内腔を備えカニューレの先端開口部から先端部を突出させた状態で外針内に挿入可能な金属針と、金属針の基端部に連結されたハブとからなる内針と、金属針を挿通させる挿通孔を備え、挿通孔に金属針を挿通させた状態でハウジングに取り付けられ、内針を外針から抜いたときに、金属針の先端部を挿通孔内に位置させた状態で、内針とともに外針から取り外される針先保護具とを備えた留置針セットであって、内針のハブおよび針先保護具の少なくとも一方に、線状部材を巻くための巻取部を備えた回転部材を設けて、内針のハブと針先保護具とを回転部材を介して線状部材で連結し、線状部材が回転部材から繰り出されて伸張したときに、金属針の先端部が針先保護具に収容されているように構成したことにある。
前述したように構成した本発明の留置針セットでは、内針が外針に挿入されて、内針のハブが外針のハウジングに取り付けられた針先保護具の近傍に位置しているときには、線状部材の一部を回転部材の巻取部に巻き付けて露出した部分を短くすることができる。これによって、線状部材が撓んで絡むことを防止できる。また、内針を外針から抜いて行くときには、回転部材の巻取部が、線状部材を繰り出す方向に回転して、線状部材の繰り出し側部分の長さを徐々に長くしていく。このため、線状部材が必要以上繰り出されることがなくなり操作の邪魔になることがないため、留置針セットの使い勝手が良くなる。なお、回転部材は、内針のハブおよび針先保護具の双方に設けてもよい。
また、本発明に係る留置針セットの他の構成上の特徴は、針先保護具に、挿通孔に交差する交差孔を形成して、交差孔内に挿通孔を塞ぐことのできる閉塞部材を移動可能に設置し、内針を外針から抜いて金属針の先端部が挿通孔における交差孔との交差部よりも後退したときに、閉塞部材が交差部側に移動して挿通孔を閉塞するとともに、線状部材が伸張して針先保護具が前記金属針の先端部から外れないようにすることにある。
このように構成した留置針セットでは、内針の先端部を被覆するための針先保護具に、金属針が挿通する挿通孔と、この挿通孔に交差する交差孔とが形成されている。そして、交差孔内に挿通孔を塞ぐことのできる閉塞部材を移動可能に設置している。また、この閉塞部材は、内針を外針から抜いて金属針の先端部が挿通孔における交差孔との交差部よりも後退したときに、挿通孔を閉塞するように構成されている。したがって、内針が外針から引き抜かれ、金属針の先端部が交差部よりも一端後退すると内針は再度針先保護具の前方側に進入することはできなくなる。
また、内針のハブと針先保護具とは回転部材を介して線状部材で連結されており、内針を外針から抜いていき、金属針の先端部が挿通孔における交差孔との交差部よりも後退したときに、線状部材が伸張するように構成されている。このため、伸張した線状部材によって、針先保護具はそれ以上金属針の先端部から離れることができず、閉塞部材によって金属針の基端側に移動することもできなくなる。この結果、針先保護具は、金属針の先端部に確実に固定され、操作者が針先で怪我をすることが防止される。また、この場合の線状部材は、糸状、ひも状、帯状のもので可撓性を備えた部材であればよい。さらに線状部材は、針先保護具に直接接続してもよいし、針先保護具が備える閉塞部材に接続してもよい。
また、本発明に係る留置針セットのさらに他の構成上の特徴は、閉塞部材を交差孔から外部に向けて突出可能にし、金属針の先端部が挿通孔における交差部よりも前方に位置しているときには、閉塞部材が、金属針によって挿通孔から押出されてハウジング側に突出し、ハウジングの所定部分に係合することによって、針先保護具はハウジング内に固定され、金属針の先端部が挿通孔における交差部よりも後退すると、閉塞部材とハウジングの所定部分との係合が解除されて針先保護具は移動可能な状態になることにある。
これによると、金属針を挿通孔から引き抜いていき、金属針の先端部が、挿通孔における交差孔との交差部よりも後退すると同時に、針先保護具とハウジングの所定部分との係合が解除される。このため、特に、針先保護具とハウジングとの係合を解除するための操作を行うことなく、内針を外針から後退させていくと、針先保護具は金属針の先端部を覆った状態で、内針とともに外針から外れていく。したがって、針先保護具をハウジングから取り出すための操作が不要になり、針先保護具のハウジングからの抜き取り操作が容易になる。この場合、閉塞部材としては、交差孔内を移動可能になった棒状やブロック状のもので構成することができる。また、線状部材の一端に回転部材が連結され、かつこの回転部材が針先保護具に設けられている場合には、この回転部材を閉塞部材とすることもできる。
また、本発明に係る留置針セットのさらに他の構成上の特徴は、針先保護具に、閉塞部材を交差部側に付勢するための付勢部材を設けたことにある。これによると、閉塞部材による挿入孔を閉塞するための動作がより確実になる。この場合の付勢部材としては、針先保護具とは別体からなるばね部材を用いたり、針先保護具の一部を切り欠く等して形成した弾性片を用いたりすることができる。
また、本発明に係る留置針セットのさらに他の構成上の特徴は、線状部材が、挿通孔および交差孔を通ってハブと閉塞部材とを連結していることにある。これによると、線状部材が針先保護具内に位置するとともに、外部に露出する部分が金属針の周面に沿うか、またはその近傍に位置するようになるため留置針セットを使用するときの操作の邪魔になることがない。
また、本発明に係る留置針セットのさらに他の構成上の特徴は、回転部材を針先保護具の交差孔内に配置して、閉塞部材として利用したことにある。これによると、線状部材を巻き付けるための回転部材を閉塞部材としても利用できるため、部品点数が少なくなり、構造の簡略化が図れる。また、金属針の先端部が交差部よりも後退すると、回転部材は回転して線状部材を繰り出しながら、交差部に移動するため、付勢部材を設けなくても回転部材による挿入孔を閉塞するための動作が確実になる。
また、本発明に係る留置針セットのさらに他の構成上の特徴は、線状部材をうず巻きばねで構成したことにある。これによると、線状部材が収縮する方向に付勢されるため、内心のハブと針先保護具との間には適度な張力が生じる。このため、線状部材が絡むことを確実に防止できる。また、針先保護具が金属針の先端部に固定されたのちは、針先保護具はその固定状態を線状部材によって確実に維持される。また、これによると、線状部材の長さを長めにしておくこともでき、正確な寸法精度は要求されなくなる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る留置針セットを図面を用いて詳しく説明する。図1は、同実施形態に係る留置針セットAを示しており、この留置針セットAは、患者の血管に留置される留置針(外針)等で構成されている。すなわち、留置針セットAは、患者の血管に留置される外針10と、外針10の内部に挿入可能で、患者の身体に穿刺可能な鋭利な先端部を有する内針20と、内針20の先端部を保護するための針先保護具30とを備えている。外針10は、細管状のカニューレ11と、カニューレ11の基端部(図1の右側に位置する後端部であり、以下、カニューレ11の先端側(左側)を前側、カニューレ11の基端部側(右側)を後側として説明する。)に連結されたハウジング12とを備えている。
カニューレ11は先端部から後端部に貫通する流路を構成する内腔11aを備えており、その先端部11bは、患者の血管内に留置されて、血管から血液を取り出したり、血管に薬液等を供給したりする。また、ハウジング12は、カニューレ11の基端部に固定されたハウジング本体13と、ハウジング本体13に対して着脱可能になったプラグ14とで構成されている。ハウジング本体13は、内部に空間部が形成された円筒部13aと、カニューレ11と円筒部13aとを接続する環状の接続部13bと、接続部13bの内周面の前部側部分から、円筒部13a内を後方に向って延びる筒状挿入部13cとで構成されている。
また、円筒部13aの内周面における後端部には、内径が小さくなった段部13dが形成され、円筒部13aの外周面における後端部には、ハウジング本体13にプラグ14を連結するための連結用ねじ13eが形成されている。筒状挿入部13cは、接続部13bの内周面および円筒部13aの内周面から間隔を保った状態で円筒部13a内の略中央まで延びており、その内部はカニューレ11の内腔11aに連通している。
そして、筒状挿入部13cの外周面には、コイルばね15aが筒状挿入部13cを覆った状態で取り付けられ、その前端部は、接続部13bの内周面と筒状挿入部13cの前部側部分の外周面との間に形成された凹部の奥端部に位置決めされている。そして、円筒部13a内における筒状挿入部13cの後部側部分と段部13dとの間に弁体15bが円筒部13aの軸方向に沿って移動可能な状態で収容されている。この弁体15bは、弾性を備えた収縮可能なイソプレンゴムからなっており、中心軸に沿って開閉孔15cが形成されている。
また、この弁体15bは、コイルばね15aによって後方に付勢されており、ハウジング本体13からプラグ14が外された状態では、筒状挿入部13cの後方に位置して開閉孔15cを閉塞する。また、コイルばね15aの弾性力に抗して弁体15bを前方に移動させる力が加わると、図1のように、開閉孔15cが広がって筒状挿入部13cを覆い、筒状挿入部13cの外周面に沿って前方に移動する。このとき、コイルばね15aは軸方向に収縮する。さらに、弁体15bの軸方向における中央部の外周面には、リング状のゼンマイばね15dが取り付けられて、弁体15bの中央部を軸側に締付けている。したがって、弁体15bがコイルばね15aによって後方に付勢され、筒状挿入部13cの後端側に位置したときには、開閉孔15cが閉塞して、筒状挿入部13cの後端開口を閉塞する。
プラグ14は、ハウジング本体13に対して着脱可能になっており、筒状連結部16、筒状連通部17、フィルター18aおよび弁体18bを備えている。筒状連結部16は、ハウジング本体13の後端部を内部に収容した状態でハウジング本体13に連結可能になった連結部16aと、連結部16aの後部に組み付けられた収容部16bとで構成されている。そして、連結部16aの内周面前部側には、円筒部13aの連結用ねじ13eと係合可能な被連結用ねじ16cが形成されている。また、連結部16aの内周面における軸方向に沿った略中央には中心に孔が形成された円形の壁部17aが形成されており、その壁部17aの孔の内周縁部から筒状連通部17が前方に向かって突出している。
この筒状連通部17は、連結部16aがハウジング本体13に連結されたときに、コイルばね15aの弾性力に抗して弁体15bを前方に押して、筒状挿入部13cの外周面に沿った前方側に移動させる。これによって、筒状連通部17は、筒状挿入部13cに連通するとともに、筒状挿入部13cを介してカニューレ11の内腔11aに連通する。その際、壁部17aは、ハウジング本体13の後端面に接触する。また、連結部16aの内周面における壁部17aの後部側には、係合突起16dが形成されている。
収容部16bは、連結部16aよりも細くなった筒体で構成されており、前部側部分の外周面には、連結部16aの係合突起16dに係合可能な係合凹部19aが形成されている。この収容部16bは、前部側部分を連結部16aの後部側の内部に挿入し、係合凹部19aを係合突起16dに係合させた状態で、連結部16aに組み付けられている。その際、収容部16bの前端部は、壁部17aに当たる。また、収容部16bの内周面における軸方向の中央部には、中心に孔が形成された円形の壁部19bが形成され、この壁部19bと連結部16aの壁部17aとで、弁体18bを設置するための空間部が形成されている。そして、収容部16bの後部側部分の対向する部分にはそれぞれ外周面から内周面に貫通する係合穴19c,19dが形成されている。
弁体18bは、壁部17a,19b間に設置され、フィルター18aは、弁体18bと、筒状連通部17の基端側開口縁部との間を塞いだ状態で設置されている。フィルター18aは、疎水性材料をリング状に形成したものであり、空気等の気体は通過させるが血液等の液体は通過させない性質を有している。このフィルター18aによって、筒状連通部17内の空気は、連結部16aと収容部16bとの連結部の隙間から外部に放出できるが、血液は外部に漏れないようになっている。
また、弁体18bは、弾性を備えたイソプレンゴムからなっており、開口面を対向させて組み付けた一対の円形箱状体からなるチャンバータイプの弁で構成されている。そして、弁体18bの中心軸に沿った部分には、開閉孔18cが形成されている。この開閉孔18cは内針20の先端部(後述する金属針21)が通っていないときには、閉塞状態を維持しているが、外針10内に内針20の先端部を挿入したときには、挿入された先端部の外周面に密着して液体を通さない状態で内針20の先端部を通すことができる。このように構成されたプラグ14は、筒状連通部17をハウジング本体13内に挿入しながら、被連結用ねじ16cを連結用ねじ13eに係合させることにより、ハウジング本体13に組み付けられている。
内針20は、ステンレス製の金属針21と、金属針21の基端側部分(図示の右側に位置する後端部)に固定されたハブ22とで構成されている。金属針21は細管状の注射針からなっており、先端部21aが軸方向に対して傾斜して形成された先鋭部で構成されている。この金属針21は、カニューレ11の先端部11bを患者の血管に挿入する際に、その挿入がスムーズに行えるようにするためのもので、外針10の後端部から外針10内に差し込まれ、カニューレ11の先端部11bの開口から先端部21aを外部に突出させた状態で使用される。この場合、金属針21の先端部21aは、プラグ14内の弁体18b、筒状連通部17、筒状挿入部13cおよびカニューレ11の内部を通過してカニューレ11の先端部11bから外部に突出する。
ハブ22は、内針20を持つための把持部として機能する部分であり、金属針21の基端部の外周部を被覆するようにして金属針21に固定されている。このハブ22は、金属針21を固定するハブ本体22aと、ハブ本体22aの後部側に形成され、後方に向って開口した凹部を備えた筒状のキャップ取付部22bとで構成されている。そして、ハブ本体22aの前端周縁部にフランジ状の鍔部22cが形成されている。なお、図示していないが、キャップ取付部22bには、キャップ取付部22bの後端開口を開閉するためのキャップが取り付けられる。
また、鍔部22cにおけるハブ本体22aとの境界部には、鍔部22cを前後に貫通し、開口が長方形に形成された貫通孔22dが形成されている。そして、ハブ本体22aの周面における貫通孔22dの後端開口の近傍に、図2ないし図4に示した取付部23を介して本発明の回転部材としてのボビン24が取り付けられている。すなわち、ハブ本体22aの周面における鍔部22c側部分には、貫通孔22dを挟むようにして間隔を保って形成された一対の支持片23a,23bからなる取付部23が設けられている。また、支持片23a,23bには、それぞれ取付穴25a,25bが形成されている。
この取付穴25a,25bは、互いに同軸的に形成された円形の穴部と、円形の穴部の上部(図3の状態での上部)と支持片23a,23bの上端縁部との間に形成され、開放側(上部)の幅が広くなった切り欠き部とで構成されている。また、ボビン24は、図5に示したように構成されており、取付部23の支持片23a,23bに掛け渡された状態で、両端部を取付穴25a,25bに係合できる軸部26と、軸部26に軸方向に間隔を保って設けられたフランジ状の保持壁27a,27bとで構成されている。
そして、軸部26の周面における保持壁27a,27b間に本発明の線状部材としてのうず巻きばね28が巻き付けられている。このボビン24は、図6および図7に示したように、軸部26の両端を取付部23に回転可能な状態で支持させて、ハブ22に取り付けられている。そして、うず巻きばね28のボビン24から繰り出された部分の先端部は、貫通孔22dを通過して、前方に延びている。このうず巻きばね28は、通常は、軸部26における保持壁27a,27b間で構成される巻取部に巻かれた状態を維持するが、先端部を引っ張ることにより直線状に延びて、ボビン24から順次繰り出される。
また、プラグ14の後端側部分の内部には、針先保護具30が設置されている。この針先保護具30は、図8に示したように、プラグ14の後端側部分の内部に挿入可能な円筒状の閉塞部材収容部31と、閉塞部材収容部31がプラグ14に挿入されたときに、プラグ14の後端部から突出する筒状の針先収容部32とを備えている。そして、針先収容部32の後端面中央から閉塞部材収容部31の前端部にかけて、金属針21が挿通できる挿通孔32aが前後方向に設けられている。また、閉塞部材収容部31の内部には、挿通孔32aに直交する交差孔31aが、閉塞部材収容部31を上下に貫通して形成されている。そして、交差孔31aの上端縁部は、交差孔31aの他の部分よりも直径が小さくなった突出用孔31bに形成されている。
また、閉塞部材収容部31内には、上下方向に延び上端側部分が突出用孔31bから外部に向って突出できる棒状の閉塞部材33が上下方向に移動可能な状態で設けられている。また、閉塞部材33の下面中央には、接続用の突部33aが形成されており、この突部33aにうず巻きばね28の先端部が接続されている。このうず巻きばね28の先端部は、ボビン24から繰り出され、貫通孔22dを貫通したのちに針先収容部32の後端部から挿通孔32a内に入り、交差孔31a内で閉塞部材33に接続されている。
そして、閉塞部材33の外周に、ステンレス製のコイルばね34が取り付けられている。このコイルばね34の直径は突出用孔31bの直径よりも大きく設定され、突出用孔31bから突出できなくなっている。また、うず巻きばね28は、コイルばね34の下方を通過して閉塞部材33に接続されている。したがって、閉塞部材33をうず巻きばね28とともに、上方に移動させたときには、閉塞部材33の上端部が突出用孔31bから外部に突出し、コイルばね34は収縮する。
この際、閉塞部材33の上端部は、突出用孔31bを貫通して、さらに、プラグ14の係合穴19cに係合する。これによって、針先保護具30は、プラグ14内に固定される。また、閉塞部材33とうず巻きばね28とを上方に移動させる力が解除されたときには、コイルばね34は下方に向って伸張し、閉塞部材33は交差孔31a内を下降する。この場合、閉塞部材33によって挿通孔32aは閉塞される。また、コイルばね34が伸張する際に、うず巻きばね28を引っ張るため、閉塞部材33はより確実に下降するようになる。このように構成された針先保護具30は、閉塞部材収容部31をプラグ14の収容部16b内に挿入し、突出用孔31bを係合穴19cに合わせた状態で、プラグ14に組み付けられている。
また、この針先保護具30は、挿通孔32aに金属針21を挿通させた状態で内針20のハブ22側に組み付けられる。その際、金属針21によって閉塞部材33およびコイルばね34が上方に押し上げられ、閉塞部材33の上端部をプラグ14の係合穴19c内に係合させた状態で、針先保護具30は、プラグ14の後部側に設置される。この閉塞部材33の上端部と係合穴19cとの係合によって、針先保護具30は、プラグ14内に固定された状態を維持する。また、その際コイルばね34は、軸方向に収縮した状態を維持する。このように構成された外針10、内針20および針先保護具30を組み付けることにより、図1に示した留置針セットAが得られる。
この構成において、留置針セットAを使用する場合には、まず、図1に示した状態の留置針セットAにおけるカニューレ11の先端部11bを金属針21の先端部21aとともに患者の穿刺部分、例えば腕に穿刺して血管まで到達させる。これによって、血管内の血液が、金属針21内に浸入して、ハブ22のハブ本体22a側部分に入り込む。この結果、ハブ22の色が赤くなるため、金属針21の先端部21aが血管に到達したことを確認できる。この際、金属針21内の空気は、血液によって金属針21内の後端側に押し込まれ、ハブ22の後部に取り付けられたキャップが備えるフィルター(図示せず)を通過して外部に放出される。なお、このフィルターは血液は通さないように構成されている。
ついで、留置針セットAをもう少し患者の腕に押して、外針10の先端部11bを血管に到達させ、外針10の先端部11bを患者の血管に留置したままの状態で、図9に示したように、内針20を外針10の後部側に引いていく。これによって、金属針21が弁体18bの開閉孔18cの周面や針先保護具30の挿通孔32aの周面に摺接しながら外針10から後退していく。また、内針20を引いていくことによって、内針20のハブ22と針先保護具30とが離れていくため、うず巻きばね28に張力が発生し、この張力によって、ボビン24は回転しながらうず巻きばね28を巻取部から順次繰り出していく。
さらに、内針20を外針10の後部側に引いていき、金属針21の先端部21aが、針先保護具30の交差孔31aを通過すると、コイルばね34の復元力によって、閉塞部材33が下降し、閉塞部材33の上端部と係合穴19cとの係合が解除される。また、閉塞部材33が下降することによって、挿通孔32aにおける交差孔31aと交差する部分は閉塞され、金属針21の先端部21aは、交差孔31a内に進入できなくなる。これによって、針先保護具30はプラグ14に対して移動可能な状態になるとともに、うず巻きばね28の張力によって金属針21の基端部側に付勢される。このため、針先保護具30は金属針21の先端部21aを被覆した状態で先端部21aに固定され、金属針21とともにプラグ14から抜け出て、図9の状態になる。
この場合、金属針21は、弁体18bの開閉孔18c内を通過して出ていくが、金属針21と開閉孔18cの内周面とは液密的に密着しているため、開閉孔18cから血液が外部に漏れ出ることがない。また、外針10から内針20を抜き取ったのちには、開閉孔18cは閉塞状態になるため、プラグ14の後端部から血液が漏れ出ることもない。また、外針10から抜き取られた内針20は、廃棄されるが、金属針21の先端部21aには、針先保護具30が取り付けられて固定されたままであるため、金属針21の先端部21aで、内針20を取り扱う操作者等が怪我をすることがない。
つぎに、図10に示したように、ハウジング本体13からプラグ14を取り外す。この場合、プラグ14をハウジング本体13に対して軸回り方向に回転させて、連結用ねじ13eと被連結用ねじ16cとの係合を解除させたのちに、プラグ14をハウジング本体13の後方に引っ張る。これによって、ハウジング本体13から筒状連通部17が抜けていく。この際、コイルばね15aの復元力によって、弁体15bは後方に付勢され、筒状連通部17に追従して後方に移動する。
そして、ゼンマイばね15dの位置が筒状挿入部13cの後端部よりも後方になったときに、弁体15bはゼンマイばね15dによって圧縮されて筒状挿入部13cの後端部を閉塞する。これによって、筒状挿入部13c内の血液は、ハウジング本体13の後端部から外部に漏れることを防止される。また、筒状連通部17がハウジング本体13から完全に抜けたのちには、弁体15bの後端部は、ハウジング本体13内の段部13dに係合してその位置に固定される。
つぎに、ハウジング本体13の後端部にチューブ部材(図示せず)を接続する。このチューブ部材の先端部には、筒状連結部16と略同じ構成の連結部および筒状連通部17と略同じ構成の連通部を備えた接続部が取り付けられている。この接続部は、連通部をハウジング本体13内に挿入した状態で、連結部をハウジング本体13の外周面における後端部に係合させることによりハウジング本体13に接続される。
この接続部をハウジング本体13に接続したときには、プラグ14をハウジング本体13に連結したときと同様、連通部で、コイルばね15aの弾性力に抗して弁体15bを前方に押して、筒状挿入部13cの外周面に沿って前方側に移動させる。これによって、連通部は、筒状挿入部13cに連通するとともに、筒状挿入部13cを介してカニューレ11の内腔11aに連通する。このようにして、接続部をハウジング本体13に接続した状態で、チューブ部材の基端部に接続された薬液等の供給装置(図示せず)を作動させて、薬液等を血管に供給する。以上のようにして、留置針セットAの使用が行われる。
このように、本実施形態に係る留置針セットAによると、外針10に内針20が取り付けられているときには、金属針21によって閉塞部材33は突出用孔31bから突出するように支持され、閉塞部材33の上端部が係合穴19cに係合して針先保護具30をハウジング本体13内に固定する。このとき、コイルばね34は収縮した状態に維持される。また、内針20が外針10から引き抜かれ、閉塞部材33を上方に移動させる力とコイルばね34を収縮させる力とが解除されたときには、コイルばね34は下方に向って伸張し、閉塞部材33は下降して係合穴19cとの係合を解除される。
また、このコイルばね34の伸張により、うず巻きばね28は下方に引っ張られて閉塞部材33の下降をより確実にして、閉塞部材33を交差孔31a内に位置させる。これによって、挿通孔32aが閉塞され内針20は再度針先保護具30の前方側に進入することはできなくなる。また、その際、針先保護具30は、うず巻きばね28によって、金属針21の基端側に引っ張られるため、金属針21の先端部21aに固定される。この結果、金属針21の先端部21aで怪我をすることが防止される。また、うず巻きばね28は、挿通孔32a内を通して閉塞部材33に接続されているため、操作の邪魔になることがない。
(第2実施形態)
図11は、本発明の第2実施形態に係る留置針セットBを示している。この留置針セットBでは、うず巻きばね28aが、針先保護具30aの内部を通らず、直接閉塞部材収容部35の外周面に連結されている。したがって、閉塞部材36の下面には、うず巻きばね28aに接続するための突部は設けられていない。この留置針セットBのそれ以外の部分の構成については、前述した留置針セットAの対応する部分と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
この留置針セットBを使用する場合には、前述した留置針セットAの場合と同様の操作を行う。この場合、内針20を外針10から抜いて行くと、図12に示したように、うず巻きばね28aは、金属針21と平行するようにボビン24から繰り出されて長く延びていく。このように構成することによって、うず巻きばね28aの張力がより好ましい状態で針先保護具30に伝わるようになり、針先保護具30をより確実に金属針21の先端部21aに固定できる。この留置針セットBのそれ以外の作用効果については、前述した留置針セットAと同様である。
(第3実施形態)
図13および図14は、本発明の第3実施形態に係る留置針セットが備える内針20aと針先保護具40とを示している。この留置針セットが備える内針20aには、前述した留置針セットA,Bの内針20に設けられた取付部23や貫通孔22dに対応する取付部や貫通孔は設けられていない。そして、うず巻きばね48が巻き付けられるボビン44は、針先保護具40の内部に設けられ、うず巻きばね48の先端部は、ハブ45の前端部に固定されている。
針先保護具40は、円筒状のボビン収容部41と、ボビン収容部41の後端下部から突出した筒状の針先収容部42とを備えている。そして、針先収容部42の後端面中央からボビン収容部41の前端部にかけて、挿通孔42aが前後方向に設けられ、ボビン収容部41の内部には、挿通孔42aに直交する交差孔41aが、ボビン収容部41を上下に貫通して形成されている。また、交差孔41aは、挿通孔42aを挟んで上部側部分よりも下部側部分が後方に位置するように屈曲した段状の穴部に形成されている。
そして、ボビン収容部41内に、ボビン44が回転しながら上下方向に移動可能な状態で設けられている。このボビン44は、交差孔41aの上部側部分内で移動可能になっており、図13,15,16に示したように、交差孔41aの上端部から外部に突出することはできるが、交差孔41a内の上部側部分と下部側部分との段部を超えて下部側に移動することはできなくなっている。このボビン44が交差孔41a内の段部に位置したときには、挿通孔42aが閉塞されるように構成されており、このボビン44は本発明の閉塞部材としての機能も備えている。また、ボビン44から繰り出されるうず巻きばね48は、挿通孔42aを貫通してハブ45に延びている。
このように構成された針先保護具40は、ボビン収容部41をプラグ14の収容部16b内に挿入し、交差孔41aの上端部を係合穴19cに合わせた状態で、プラグ14に組み付けられる。この留置針セットのそれ以外の部分の構成については、前述した留置針セットAの対応する部分と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、内針20aを外針10から抜いていくと、ボビン44が針先保護具40内で回転しながらうず巻きばね48を繰り出していく。そして、金属針21の先端部21aが交差孔41aを通過すると、ボビン44は、交差孔41a内を下降して挿通孔42aを閉塞する。このため、ボビン44を下方に付勢するためのコイルばねや、ボビン44を支持するための取付部等が不要になって、構造の簡略化が図れる。また、うず巻きばね48は、金属針21に沿って延びるだけであるため、操作の邪魔になることがない。この内針20aおよび針先保護具40を備えた留置針セットのそれ以外の作用効果については、前述した留置針セットAと同様である。
また、本発明に係る留置針セットは、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更して実施することができる。例えば、前述した実施形態では、線状部材をうず巻きばね28,28a,48としているが、このうず巻きばねに代えて繊維糸やナイロン等からなる糸で構成してもよい。また、その場合、線状部材を幅のある帯状のもので構成してもよい。さらに、線状部材をうず巻きばねのように復元力を利用して張力を発生させるもので構成する場合には、線状部材の長さは、針先保護具30等を金属針21の先端部21aに固定するために必要な長さよりも長めにしておくことができる。
また、線状部材を復元力のないもので構成する場合には、線状部材の長さは、金属針21の先端部21aが針先保護具30等の交差孔31aよりも後退したときに適正な長さに伸張するように設定しておく。また、前述した各実施形態では、留置針セットA等の外針10を血管に留置するものとしているが、本発明に係る留置針セットは、血管に限らず、胸腔、胸膜腔、胆肝、腎盂、膀胱などの体内の部位に対しても使用することができる。この場合、体内の所定部位に薬液等を供給するだけでなく、体内の所定部位から廃液を取り出すことにも用いることができる。
さらに、留置針セットA等を構成する材料としては種々のものを使用することができる。例えば、外針10、内針20,20aの金属針21以外の部分および針先保護具30等のコイルばね34以外の部分は、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリウレタン、ナイロン、シリコーン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ABS樹脂、ポリエチレン等の各材料を用いて形成することができる。また、カニューレ11は、フッ素樹脂、ポリウレタン等の材料を用いて形成することができる。さらに、弁体15b,18bについては、シリコーン、ポリ塩化ビニール、軟質ウレタン等の材料を用いて形成することができ、コイルばね15a,34については、チタン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート等の材料を用いて形成することができる。
本発明の第1実施形態に係る留置針セットを示した断面図である。 内針のハブに形成された取付部を示した平面図である。 図2の側面図である。 図3の正面図である。 ボビンを示した平面図である。 図2の状態の取付部にボビンを取り付けた状態を示した平面図である。 図6の側面図である。 針先保護具の取り付け状態を示した断面図である。 外針から内針を抜いた状態を示した断面図である。 図9の状態の外針からプラグを引き抜いた状態を示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る留置針セットを示した断面図である。 図11に示した留置針セットの外針から内針を抜いた状態を示した断面図である。 本発明の第3実施形態に係る留置針セットが備える内針と針先保護具を示した断面図である。 図13に示した針先保護具が内針の先端部に取り付けられた状態を示した断面図である。 針先保護具の背面図である。 図13の16−16断面図である。
符号の説明
10…外針、11…カニューレ、11a…内腔、11b,21a…先端部、12…ハウジング、13…ハウジング本体、14…プラグ、20,20a…内針、21…金属針、22,45…ハブ、22d…貫通孔、23…取付部、23a,23b…支持片、24,44…ボビン、26…軸部、30,30a,40…針先保護具、31,35…閉塞部材収容部、31a,41a…交差孔、31b…突出用孔、32,42…針先収容部、32a,42a…挿通孔、33,36…閉塞部材、34…コイルばね、41…ボビン収容部、A,B…留置針セット。

Claims (7)

  1. 内腔を備えたカニューレと、前記カニューレの基端部に連結され内部に前記カニューレの内腔に連通する空間部が設けられたハウジングとからなる外針と、
    内腔を備え前記カニューレの先端開口部から先端部を突出させた状態で前記外針内に挿入可能な金属針と、前記金属針の基端部に連結されたハブとからなる内針と、
    前記金属針を挿通させる挿通孔を備え、前記挿通孔に前記金属針を挿通させた状態で前記ハウジングに取り付けられ、前記内針を前記外針から抜いたときに、前記金属針の先端部を前記挿通孔内に位置させた状態で、前記内針とともに前記外針から取り外される針先保護具と
    を備えた留置針セットであって、
    前記内針のハブおよび前記針先保護具の少なくとも一方に、線状部材を巻くための巻取部を備えた回転部材を設けて、前記内針のハブと前記針先保護具とを前記回転部材を介して前記線状部材で連結し、前記線状部材が前記回転部材から繰り出されて伸張したときに、前記金属針の先端部が前記針先保護具に収容されているように構成したことを特徴とする留置針セット。
  2. 前記針先保護具に、前記挿通孔に交差する交差孔を形成して、前記交差孔内に前記挿通孔を塞ぐことのできる閉塞部材を移動可能に設置し、前記内針を前記外針から抜いて前記金属針の先端部が前記挿通孔における前記交差孔との交差部よりも後退したときに、前記閉塞部材が前記交差部側に移動して前記挿通孔を閉塞するとともに、前記線状部材が伸張して前記針先保護具が前記金属針の先端部から外れないようにする請求項1に記載の留置針セット。
  3. 前記閉塞部材を前記交差孔から外部に向けて突出可能にし、前記金属針の先端部が前記挿通孔における前記交差部よりも前方に位置しているときには、前記閉塞部材が、前記金属針によって前記挿通孔から押出されて前記ハウジング側に突出し、前記ハウジングの所定部分に係合することによって、前記針先保護具はハウジング内に固定され、前記金属針の先端部が前記挿通孔における前記交差部よりも後退すると、前記閉塞部材と前記ハウジングの所定部分との係合が解除されて前記針先保護具は移動可能な状態になる請求項2に記載の留置針セット。
  4. 前記針先保護具に、前記閉塞部材を前記交差部側に付勢するための付勢部材を設けた請求項2または3に記載の留置針セット。
  5. 前記線状部材が、前記挿通孔および前記交差孔を通って前記ハブと前記閉塞部材とを連結している請求項2ないし4のうちのいずれか一つに記載の留置針セット。
  6. 前記回転部材を前記針先保護具の交差孔内に配置して、閉塞部材として利用した請求項2ないし5のうちのいずれか一つに記載の留置針セット。
  7. 前記線状部材をうず巻きばねで構成した請求項1ないし6のうちのいずれか一つに記載の留置針セット。
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