JP2006296332A - 野菜収穫機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 野菜搬送部の搬送装置40は左右の無端体43間に棒状体44・45を横架して上面を野菜搬送面46として、該無端体を前後のスプロケット間に巻回して斜め上方に搬送駆動するように構成し、該無端体を緊張するテンションローラー52を、野菜搬送面の下方の非搬送面側であって、後側のスプロケット51近傍における後側のスプロケット51の前下方に配置した。
【選択図】図7
Description
このような野菜収穫機は前部に分草体を設けてその後部に挟持搬送装置を前後方向に配置して、該搬送装置の前部は圃場面より所定高さとなるようにゲージ輪等で追随させ、後部は斜め後上方位置となるように傾斜して配置し、該搬送装置の後端下方に調整部やコンテナ等を配置して、調整後、または、直接収穫物をコンテナに収容するようにしていた。(例えば、特許文献1参照)
そこで、本発明は、以上の問題に鑑み、収穫物が搬送装置後端から下方に落下し易い構成について提案するものである。
前記野菜搬送部の搬送装置は左右の無端体間に棒状体を横架して上面を野菜搬送面として、該無端体を前後のスプロケット間に巻回して斜め上方に搬送駆動するように構成し、該無端体を緊張するテンションローラーを、野菜搬送面の下方の非搬送面側であって、後側のスプロケット近傍における後側のスプロケットの前下方に配置したものである。
尚、以下の説明においては、機体の進行方向を前後方向とし、また、機体進行方向に対し水平に直行する方向を左右方向とし、また、機体進行方向に対し垂直に直行する方向を上下方向とする。
野菜収穫機1において、掻き込み部3が機体最前部に配設され、該掻き込み部3の下方に野菜搬送部4の前部が配置される。そして、該野菜搬送部4は、前低後高に形設され収穫物を斜め後方へ搬送する。その最後部の下方に選別部6が配設される。選別部6の下方には、コンテナ搬送部7が配設される。
この構成において、野菜として玉葱を収穫する実施例により説明するが、掘り起こされたじゃがいもや人参等の野菜を収穫することもできる。玉葱(収穫物)は、掻き込み部3により掻き込まれて野菜搬送部4に受け渡され、該野菜搬送部4にて後方へ搬送される。野菜搬送部4の終端まで搬送された玉葱は、選別部6に移送され、該選別部6での選別後、コンテナ搬送部7のコンテナ搬送台71上にセットされるコンテナ80中へ収納される。
これら搬送棒44・45の左右両端は、駆動ケース49(図5参照)に内装される無端体で構成した搬送チェーン43・43に取り付けられており、この搬送チェーン43・43を図示せぬ駆動装置にて駆動することにより、搬送棒44・45を下方から上方に向かって移動させるようにしている。
また、この載置スペース47の搬送方向の幅や、深さは、第1・第2搬送棒44・45の配列間隔、及び、凹部45bの窪みにより決定されるものであるから、穫される玉葱のサイズに合わせて、適宜、前記配列間隔・窪みを変更することにより、載置スペース47の搬送方向の幅や、深さを変更することができる。
また、凸部45a・45aにより、玉葱の左右方向への移動が規制されるため、玉葱が搬送チェーン43・43と接触して損傷することを防止できる。また、各搬送棒の間には、隙間が形成されるため、該隙間を通じて玉葱に付着した土砂を地面へ効率よくふるい落とすことができる。
また、搬送ガイド48・48を取り外し可能に構成するとともに、野菜の種別に応じて、形状の異なる別の搬送ガイドに適宜交換することによれば、収穫する野菜の種別に応じた最適な集束幅を実現することができ、収穫する野菜の種類・大きさが変わっても、コンテナ80の中に確実に収集することができる。
前記エアーパイプ121の一端は閉じられて、他端にはホース等を介して図示しないコンプレッサまたは送風機等からなる空気圧送手段の吐出口と接続されている。該空気圧送手段の吸入口がエンジン近傍に配置され、または、ホースがエンジン近傍を通過するように配設されて、圧送する空気を温めるようにしている。該空気圧送手段の吸入口がエンジン近傍に配置することにより、熱風を吸入することができ、この熱風を野菜搬送面46に吹きつけることにより、土上にあって湿気を含んだ搬送される野菜は乾燥され、腐敗等を防ぎ日持ちが良くなるとともに、付着した土等も除去されて、選別や清掃の手間を軽減することができる。特に、エンジンの冷却ファンの排出口に空気圧送手段の吸入口を配置することにより、エンジンの冷却効率を高めるとともに、野菜の乾燥も促進することができる。
また、右側の支持アーム31に並設される駆動ケース31aには、前記駆動軸35の動力伝達機構が内装され、該動力伝達機構から動力を受けて駆動軸35が回転される。
また、左右の回転輪24・25には、それぞれアーム24a・25aが放射状に半径方向に4方向に突設されており、左右のアーム24a・25aの先端間には支持軸26が軸架されている。該支持軸26には、軸方向に幅のある取付部26a(図6参照)が突設され、該取付部26aに掻込体34が固定されている。この掻込体34は、左右方向を長手とする長方形の形状とされ、左右方向の複数箇所において、上下方向の切目(図1参照)が適宜設けられている。
そして、該回転輪27のアーム27aの先端に設けた回転軸27bには、連動アーム28の一端が枢支され、また、該連動アーム28の他端が、前記支持軸26に固定されている。
尚、該掻込体34は樹脂(例えば、ゴムやビニール)等の弾性部材で形成されており、玉葱を掻きこむ際に、玉葱を傷つけないようにしている。また、掻込体34を肉厚に形成して、一枚の掻込体34で複数の玉葱を同時に掻き込むことを容易としている。また、該掻込体34に別途補強板を設けることにより、玉葱側から受ける反力によって容易に撓まないように構成することもできる。
このコンテナ搬送台71は、図3に示すごとく、クローラ走行装置2・2の上方に左右方向に配置されて、図7に示すように、前端が機体フレーム5の後部に枢支され、上方へ回動して収納できるようにしている。また、コンテナ搬送台71の左側上方には、操作部90が配置される。また、コンテナ搬送台71の右側には、空のコンテナ80を載置するコンテナ台75が配置される。
そして、該コンテナ搬送台71は左右に分割されて、それぞれ1台ずつコンテナ80を載置できるように大きさが設定され、つまり、該左右の搬送台71L・71Rの左右幅はコンテナ80の幅と略等しく、または若干長く構成されて、左側の操作部90に近い側の搬送台71Lは収穫物でいっぱいになったコンテナ80を圃場面に降ろすためのものとし、右側の搬送台71Rは落下シュート85を介して投入するコンテナ80の台としている。なお、該左搬送台71Lの上方には落下シュート85が覆うように配置されて直接収穫物が入らないようにしている。
こうして前記右側の搬送台71Rの左端上には後述する係止体74が上方に突出して設けられて、コンテナ台75上の空のコンテナ80を右搬送台71R上に移動させると係止体74に止められる。この状態で搬送装置40から搬送される収穫物は落下シュート85を介してコンテナ80内に収容される。そして、右搬送台71R上のコンテナ80が収穫物でいっぱいになると、そのコンテナ80を手で操作部90側へ引き寄せて右搬送台71R上を転がせながら係止体74を乗り越えさせて左搬送台71L上に移動させ、左搬送台71Lが後下方へ回動することでコンテナ80を圃場上へ降ろすようにしている。
このような構成において、収穫物でいっぱいとなった右搬送台71R上のコンテナ80を左搬送台71L上へ移動させると、収穫物を収納したコンテナ80の重心は支点軸72よりも後方に位置するので、コンテナ80と収穫物の自重で後台71cの後部が下方へ回動し、コンテナ80も後方へ傾斜して後台71c上を滑り自動的に圃場面に降ろすことができる。後台71c上にコンテナ80がなくなると、バネ73の付勢力により後台71cは上昇回動して元の位置に戻るのである。なお、前記重心はコンテナ80内に均一に収穫物が収納された状態であって前後左右上下略中央に位置すると仮定している。
このような構成において、収穫物でいっぱいとなったコンテナ80を右搬送台71Rより左搬送台71L上に移動させると、収穫物を収納したコンテナ80の重心は支点軸72よりも前方に位置するので、コンテナ80は前台71b上に載り一時的に保持されて、コンテナの横方向への移動時に後台71cが下降回動してコンテナ80がひっくり返るようなことがなく、この水平の状態からコンテナ80の後側を手で押し下げることで、コンテナ80は後方へ傾斜し、重心は支点軸72よりも後方に移動して後台71c上を自重で滑り落ちるようになり圃場面に降ろすことができる。
また、左搬送台71Lは前後に分割しない一体構成として、シリンダ等のアクチュエータ79で下降回動する構成とすることもできる。即ち、左搬送台71Lと機体フレーム5の間にシリンダ等のアクチュエータを介装して、スイッチやレバー等の操作で左搬送台71Lを下降または上昇回動させるようにすることも可能である。この場合、昇降スイッチを操作部90に配置して、オペレーターのスイッチ操作で昇降させる。または、コンテナの有無を検知する接触または光センサーまたは重量センサー等よりなるセンサー21を左搬送台71L上に配置し、左搬送台71L上にコンテナ80が位置すると下降し、左搬送台71L上からなくなると上昇するように構成することもできる。この場合、図3に示すように、コンテナ検知センサー21は左搬送台71Lの後左端部に配置し、アクチュエータ79は左搬送台71Lの左側面に配置し、コンテナ検知センサー21とアクチュエータ79はコントローラ23と接続される。
但し、コンテナ台75に空のコンテナ80がないと、左搬送台71L上へコンテナ80を移動すると収穫物を収容することができなくなるので、右搬送台71Rの右側方のコンテナ台75に空コンテナ検知センサー29を配置し、該空コンテナ検知センサー29をコントローラ23と接続し、該コントローラ23には主クラッチの操作アクチュエータ81またはエンジンを停止させるためのアクチュエータと接続する。
こうして、前記重量センサー22がコンテナ80の重量が設定重量であることを検知すると、空コンテナ検知センサー29により空のコンテナ80がコンテナ台75上にあるかどうかを検知し、あればアクチュエータ78を作動させて係止体74を下降してコンテナ80を左搬送台71Lへ移動させ、同時に空のコンテナ80もコンテナ台75から右搬送台71R上に移動する。空のコンテナ80がコンテナ台75上にない場合には、アクチュエータ81を作動させて、走行及び搬送を停止、または、エンジンを停止させて、空のコンテナを補給するようにする。
このように構成することにより、搬送装置40により搬送された玉葱は搬送ガイド48・48にガイドされながら左右中央に寄せられ、搬送装置40後端より落下して、落下シュート85にガイドされて、右搬送台71R上に載置したコンテナ80内に収容されることになるのである。
クラッチレバー91のシフトガイドは低速側(作業時使用)と高速側(移動時使用)を有するU字状に構成されている。
クラッチレバー91を低速側(作業時使用)に入れると、作業部(搬送装置40、掻き込み装置30)に駆動を入力するためのクラッチと、走行部(クローラ走行装置2)に駆動を入力するためのクラッチの両方が接続される。これにより、作業可能な状態となる。
また、前記アクセルレバー94をニュートラルの位置として、前記クラッチレバー91が低速側に入れられると、作業部(搬送装置40、掻き込み装置30)に駆動を入力するためのクラッチが接続されて、停止状態において、作業部を駆動させることができる。
また、前記エンジンスイッチ95は、例えば、押しボタン式に構成され、当該スイッチが操作されると、エンジンが停止されて、作業部・走行部の駆動が停止される。この構成により、作業時において、コンテナ80の交換等の必要が生じた際には、前記エンジンスイッチ95の一つの操作により、作業部・走行部の駆動を迅速に停止させることができ、作業性の向上が図られる。
また、前記作業部(搬送装置40、掻き込み装置30)の駆動系と、走行部(クローラ走行装置2)の駆動系は、互いに独立した駆動系としているので、例えば、搬送装置40、掻き込み装置30の駆動速度を一定としつつ、アクセルレバー94の操作にて走行速度のみを遅くし、玉葱を確実に掻き込むようにするといったことが可能となる。
2 クローラ走行装置
3 掻き込み部
4 野菜搬送部
7 コンテナ搬送部
43 搬送チェーン
44・45 搬送棒
46 野菜搬送面
51 スプロケット
52 テンションスプロケット
71 コンテナ搬送台
75 コンテナ台
90 操作部
Claims (2)
- 機体下部に配設するクローラ走行装置と、機体最前部に配設される掻き込み部と、該掻き込み部の後方に連設される野菜搬送部と、前記クローラ走行装置の後部上方に配設されるコンテナ搬送部と、操作部とを備えて、前記クローラ走行装置を駆動して機体を進行させながら野菜を収穫する自走式の野菜収穫機であって、
前記野菜搬送部の搬送装置は左右の無端体間に棒状体を横架して上面を野菜搬送面として、該無端体を前後のスプロケット間に巻回して斜め上方に搬送駆動するように構成し、該無端体を緊張するテンションローラーを、野菜搬送面の下方の非搬送面側であって、後側のスプロケット近傍における後側のスプロケットの前下方に配置したことを特徴とする野菜収穫機。 - 前記搬送装置後端下方に、搬送装置後端より落下する野菜をコンテナ搬送部へガイドする落下シュートを配置し、該落下シュートの前上端と野菜搬送面との間に前記テンションローラーを配置したことを特徴とする請求項1に記載の野菜収穫機。
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