JP2006295808A - オーディオ信号供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スピーカアレイが設置される音響空間の壁面に拡散板を設置するなどの建築的な手当を行うことなく、受聴エリアを拡大する。
【解決手段】 音響空間内に所定の広さの受聴エリアを設定するエリア設定手段と、上記各スピーカから出力された音の伝播経路を各スピーカ毎に特定する経路特定手段と、外部から入力されるオーディオ信号を前記複数のスピーカの数だけ分岐させ、各オーディオ信号の遅延量を各伝播経路の距離差に応じて調整するとともに、その伝播経路の距離および受聴エリアの広さに応じて定まる窓関数を用いて各オーディオ信号の信号レベルに重みを付与して前記各スピーカへ供給する信号処理手段と、を備え、上記窓関数は、各スピーカから出力された音波に、上記受聴エリアを覆いつくす広さの指向性を与える窓関数であることを特徴とするオーディオ信号供給装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スピーカアレイにより音場を形成する技術に関し、特に、音像の定位感が良好に得られる領域を拡大する技術に関する。
複数のスピーカ(以下、スピーカユニットとも呼ぶ)で構成されたスピーカアレイを、コンサートホールや映画館、各種のイベント会場等の音響空間に設置し、臨場感のある音響を再現させることが広く行われている。例えば、図6に示すように、水平方向の断面が長方形でその内部に9人のリスナHM1〜HM9が3行3列に着席している音響空間RMにおいて、その壁面に仮想音像を定位させるような音場をスピーカアレイ200により形成する場合には、そのスピーカアレイ200を構成している各スピーカから出力される音波の遅延および信号レベルを以下に述べるようにして調整すれば良い。すなわち、図6に示すように、音響空間RMの左側壁を中心にして音響空間RMの虚像RM´を考え、スピーカアレイ200の中心と、音響空間RMの中心に着席しているリスナHM5の虚像HM5´と、を結ぶ直線が上記左側壁と交差する点に、左チャネルのオーディオ信号についての焦点Ptgを設定する。このようにすると、図6に示すように、上記焦点Ptgに左チャネルの仮想音像が形成される。
しかしながら、上記のようにして焦点Ptgを設定すると、その焦点Ptgからの距離が遠ざかるほど音波の波面が広がるため、その焦点Ptgから遠い位置に着席しているリスナほど上記仮想音像の定位感が薄らいでしまうといった問題点がある。そこで、このような問題点を解消するための技術が従来より種々提案されており、その一例としては、特許文献1に開示された技術が挙げられる。特許文献1には、図7に示すように、虚像HM5´の位置に焦点Ptgを設定するようにして、上記仮想音像について良好な定位感が得られる領域(以下、受聴エリア)をリスナHM5の位置を中心に形成することが記載されている。また、上記受聴エリアの範囲を拡大するために、図8に示すように、スピーカアレイから出力された音響ビームを拡散するための拡散板RBを音響空間RMの壁面に設置することも提案されている。
特開2004−172786号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、音響ビームの指向軸方向(図7において、リスナHM1、HM5およびHM9の位置を結ぶ方向)については、音像の定位感を向上させることが可能であるが、例えば、リスナHM3やリスナHM7の位置など音響ビームの指向軸方向から外れた場所については、音像の定位感を向上させることはできない。つまり、特許文献1に開示された技術を用いたとしても、上記受聴エリアを十分に拡大することはできないといった問題点がある。これに対して、拡散板を設置するなどの建築的な手当を行う技術においては、上記のような不具合はないものの、係る手当を行うための労力が必要になってしまうといった問題点がある。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、スピーカアレイが設置される音響空間の壁面に拡散板を設置するなどの建築的な手当を行うことなく、受信聴エリアをそのスピーカアレイから出力される音響ビームの指向軸方向以外の方向へも拡大することを可能にする技術を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、音響空間内に所定の広さの受聴エリアを設定するエリア設定手段と、スピーカアレイを構成する複数のスピーカの各々から出力された音が前記エリア設定手段により設定された受聴エリアに達するまでに前記音響空間内を辿る伝播経路を各スピーカ毎に特定する経路特定手段と、外部から入力されるオーディオ信号を前記複数のスピーカの数だけ分岐させ、各オーディオ信号の遅延量を前記経路特定手段により特定された各伝播経路の距離差に応じて調整するとともに、その伝播経路の距離および前記受聴エリアの広さに応じて定まる窓関数を用いて各オーディオ信号の信号レベルに重み付けを行って前記各スピーカへ供給する信号処理手段と、を備え、前記伝播経路の距離および前記受聴エリアの広さに応じて定まる窓関数は、その伝播経路を辿って前記受聴エリアへ至る音波に、その受聴エリアを覆いつくす広さの指向性を与える窓関数であることを特徴とするオーディオ信号供給装置を提供する。このようなオーディオ信号供給装置によってスピーカアレイを構成する各スピーカへオーディオ信号を供給するようにすれば、上記エリア設定手段により音響空間内に設定された所定の広さの受聴エリアを覆いつくす広さの指向性が与えられた音波が各スピーカから出力される。
より好ましい態様においては、前記エリア設定手段は、前記音響空間内での受聴エリアの配置位置に加えて、その受聴エリアの広さを設定することを特徴としている。このような態様にあっては、上記音響空間内に所望の広さの受聴エリアを設定することが可能になるとともに、その受聴エリアを覆いつくす広さの指向性を与えられた音波をスピーカアレイを構成する各スピーカに出力させることが可能になる。
より好ましい態様においては、前記伝播経路に応じて定まる窓関数は、その伝播経路が長いほどまたはその受聴エリアが狭いほど、狭い指向性を与える窓関数であることを特徴としている。また、上記伝播経路が長いサラウンドリア系統のチャンネルに対応するスピーカについては、指向性を狭くする窓関数を用いてオーディオ信号の重み付けを行い、逆に、伝播経路が短いサラウンドウォール系統のチャンネルに対応するスピーカについては、指向性を広くする窓関数を用いてオーディオ信号の重み付けを行うようにしても良い。
また、別の好ましい態様においては、前記音響空間の音響特性を設定する特性設定手段を備え、前記信号処理手段は、前記特性設定手段により設定された音響特性と前記経路特定手段により特定された各伝播経路の距離差に応じて前記各オーディオ信号の遅延量を調整するとともに、その音響特性とその伝播経路の距離および前記受聴エリアの広さに応じて定まる窓関数を用いて各オーディオ信号の信号レベルに重み付けを行って前記各スピーカへ供給することを特徴としている。このような態様にあっては、上記スピーカアレイにより音場が形成される音響空間の音響特性と上記伝播経路の距離および上記受聴エリアの広さに応じて定まる窓関数により各スピーカへ供給するオーディオ信号に重み付けが為される。このような態様にあっては、各スピーカから出力される音波に上記音響空間の音響特性を加味して所望の広さの指向性を与えることが可能になる。
本発明によれば、スピーカアレイが設置される音響空間の壁面に拡散板を設置するなどの建築的な手当を行わなくても、音響空間内にて音像の定位感が適切に得られる領域である受聴エリアをそのスピーカアレイから出力される音響ビームの指向軸方向以外の方向へも拡大することが可能になる、といった効果を奏する。
以下、本発明を実施する際の最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の1実施形態に係るオーディオ信号供給装置100を含んでいるスピーカアレイシステム10の構成例を表すブロック図である。図1のオーディオ信号供給装置100は、外部から入力されたオーディオ信号をスピーカアレイ200を構成しているスピーカユニット210−n(n=1〜N)の数分だけ分岐させ、その各々に各スピーカユニット210−nに応じた信号処理(遅延や信号レベルの調整)を施して各スピーカユニット210−nへ供給するものであり、遅延回路300と、重み付け手段400と、増幅手段500と、指向性制御部600と、を備えている。なお、遅延回路300の前段には、A/D変換器が設けられていることが一般的であるが説明を簡略化するため省略する。また、増幅手段500の前段にも、D/A変換器が設けられていること(すなわち、重み付け手段400により後述する重み付けが為されたデジタル信号をD/A変換器によってアナログ信号に変換して増幅手段500へ入力すること)が通常であるが、同じく説明を簡略化するため省略する。
遅延回路300は、指向性制御部600から与えられる遅延制御情報に従い、各スピーカユニット210−nへ供給するオーディオ信号の各々に遅延処理を施すためのものである。重み付け手段400は、スピーカユニット210−nの数と同数の乗算器410−n(n=1〜N)によって構成され、これら乗算器410−nによって、遅延回路300から供給される遅延処理後の各オーディオ信号の信号レベルに重み付け(すなわち、各オーディオ信号の信号レベルの調整)を行うものである。より詳細に説明すると、乗算器410−nは、その乗算器410−nへ供給されるオーディオ信号の信号レベルを、後述する指向性制御部600により設定された窓関数情報に応じて調整し増幅手段500へ出力する。例えば、上記窓関数係数として矩形窓を表す窓関数係数が設定された場合、または、上記窓関数係数としてHanning窓を表す窓関数係数が設定された場合には、重み付け手段400は、各スピーカユニット210−nへ供給するオーディオ信号の信号レベルを、夫々、図2に示すように調整して各オーディオ信号の重み付けを行う。
増幅手段500は、スピーカユニット210−nの数と同数のアンプ510−n(n=1〜N)によって構成され、重み付け手段400によって重み付けが為された各オーディオ信号を上記アンプ510−nによって各オーディオ信号間の信号レベルの比を維持しつつ増幅するものである。なお、重み付け手段400によって重み付けが為された各オーディオ信号が充分な信号レベルを有しいている場合には、増幅手段500を用いて各オーディオ信号の増幅を行う必要がないことは言うまでもない。
指向性制御部600は、図1に示すように、エリア設定手段610と、経路特定手段620と、遅延算出手段630と、窓関数特定手段640と、を含んでいる。
エリア設定手段610は、スピーカアレイシステム10が設置される音響空間内に所定の広さを有する受聴エリアを設定させるためのものである。本実施形態では、図3に示すように、予め定められた半径rを有する円形の受聴エリアSRの中心位置Oを表す音響空間RM内での座標をユーザに設定させることによって、受聴エリアの設定が行われる。
経路特定手段620は、各スピーカユニット210−n毎に、それらスピーカユニット210−nから出力された音波が上記受聴エリアに至るまでに辿る伝播経路を特定する。具体的には、経路特定手段620は、図3に示すように、音響空間RMの左側壁を中心にしてその音響空間RMの虚像RM´を考えた場合に得られる受聴エリアSRの虚像SR´の中心位置O´の座標と各スピーカユニット210−nの座標とを結ぶ直線を求めることによって各スピーカユニット210−nから出力された音波が辿る伝播経路を特定する。
遅延算出手段630は、経路特定手段620により各スピーカユニット210−n毎に特定された伝播経路の距離差(例えば、スピーカアレイ200の中心に位置するスピーカユニットと受聴エリアの虚像SR´の中心位置O´との直線距離を基準とし、その直線距離と他のスピーカユニットと受聴エリアの虚像SR´の中心位置O´との直線距離の差)に応じた遅延量(本実施形態では、上記伝播経路の距離差を音速で除して算出される遅延時間)を算出し、その遅延量を表す遅延制御情報を遅延回路300へ設定する。なお、本実施形態では、各スピーカユニット210−n毎に特定された伝播経路の距離差に応じた遅延時間を上記遅延量として遅延算出手段630に算出させ、その遅延量を表す遅延制御情報を遅延回路300へ設定させる場合について説明した。しかしながら、上記距離差に応じた位相差を上記遅延量として遅延算出手段630に算出させ、その位相差を表す遅延制御情報を遅延回路300へ設定させるようにしても良い。また、本実施形態では、スピーカアレイの中心に位置するスピーカユニットと受聴エリアの虚像SR´の中心位置O´との直線距離を上記距離差を算出する場合の基準とする場合について説明したが、スピーカアレイの右端または左端に位置するスピーカユニットなど他のスピーカユニットについての上記直線距離を基準としても良いことは勿論である。
そして、窓関数特定手段640は、各スピーカユニット210−nへ供給するオーディオ信号の信号レベルに付与する重みを表す窓関数係数を経路特定手段620により各スピーカユニット210−n毎に特定された伝播経路の距離差および受聴エリアSRの広さに応じて特定し、その窓関数係数を表す窓関数情報を生成して各乗算器410−nへ設定する。
より詳細に説明すると、窓関数特定手段640には、例えばROM(Read Only Memory)などで構成された記憶部が含まれており、この記憶部には、上記伝播経路の距離についての閾値Lを表す閾値データと、矩形窓を表す第1の窓関数係数とHanning窓を表す第2の窓関数係数とが格納されている。そして、窓関数特定手段640は、経路特定手段620によって特定された伝播経路の距離が上記閾値Lを超えている場合には、上記第1の窓関数係数を読み出して該当する乗算器410−nへ設定し、逆に、上記伝播経路の距離が上記閾値L以下である場合には、上記第2の窓関数係数を該当する乗算器410−nへ設定する。ここで、Hanning窓を用いることにより矩形窓を用いた場合に比較して指向性を広めることができるのであるから、上記所定の広さの受聴エリアを覆いつくすような指向性(すなわち、上記所定の広さの受聴エリア内においては、何れの位置においも一定の音量で受聴される一方、その受聴エリアの外においてはその受聴エリアから遠ざかるにしたがって急激に音量が低下するような指向性)を与えるHanning窓を表す窓関数係数を上記第2の窓関数係数として上記記憶部に予め記憶させておけば、上記伝播経路の距離が上記閾値Lよりも短いスピーカユニット210から出力される音波に上記受聴エリアを覆いつくす広さの指向性を与えることが可能になる。
このような構成としたため、本実施形態に係るオーディオ信号供給装置100によれば、例えば、図4に示すように、エリア設定手段610により設定された受聴エリアに至るまでに辿る伝播経路の距離が上記閾値Lよりも短いスピーカユニット210−nから出力される音波については、上記受聴エリアを覆いつくす広さの指向性を与えて音響空間RMの壁面で反射させること、すなわち、その反射位置に前述した拡散板RBを設置した場合と同一の効果を得ることが可能になる。このように、本実施形態に係るオーディオ信号供給装置100によれば、上記伝播経路と音響空間の壁面との交点(すなわち、その伝播経路を辿る音波の反射位置)に拡散板を設置するなどの建築的な手当を行うことなく、スピーカアレイ200により再現される音像の定位感が良好に得られる領域をそのスピーカアレイ200から出力される音響ビームの指向軸以外の方向へも拡大することが可能になるといった効果も奏する。
以上、本発明の1実施形態について説明したが、上記実施形態に以下のような変形を加えても良いことは勿論である。
(変形例1)上述した実施形態では、エリア設定手段610によって受聴エリアの中心位置を設定することによって、所定の半径を有する円形の受聴エリアを音響空間内に設定する場合について説明した。しかしながら、受聴エリアの位置とともに、その受聴エリアの広さを表すパラメータ(例えば、円形の受聴エリアであればその半径)を設定させるようにしても良く、その受聴エリアの形状を表すパラメータ(例えば、その受聴エリアの外周を表す曲線や直線の方程式を表すパラメータなど)を設定させるとともに、受聴エリアに至るまでに辿る伝播経路の距離についての閾値に加えて、その受聴エリアの広さについての閾値を上記記憶部に書き込んでおき、経路特定手段620により特定された伝播経路の距離やエリア設定手段610により設定されたパラメータの表す受聴エリアの広さと記憶部に書き込まれている各閾値とを窓関数特定手段640に比較させて窓関数係数を特定させるようにしても良い。つまり、任意の広さまたは形状を有する受聴エリアがエリア設定手段610により設定された場合には、各スピーカユニット210−nから出力される音波がその受聴エリアへ至るまでに辿る伝播経路の距離に加えて、その受聴エリアの広さや形状を加味して、その受聴エリアを覆いつくす広さの指向性を与えるような窓関数を窓関数特定手段640に特定させるようにしても良い。このようにすると、任意の広さまたは形状を有する受聴エリアを音響空間内の任意の位置に設定することが可能になる。また、各スピーカユニット210−nから出力される音波の減衰率などその音波の伝播特性は、音響空間の音響特性にも依存するのであるから、その音響特性を表すパラメータ(上記音響空間の広さや形状や反射面の吸収率を表すパラメータ)を設定する特性設定手段をさらに設け、その特性設定手段により設定された音響特性を加味して上記窓関数や各オーディオ信号の遅延量を特定させるようにしても良い。このようなことは、上記音響特性についての閾値を上記記憶部に書き込んでおき、特性設定手段により設定されたパラメータとその閾値とを比較して窓関数を特定させるようにすることで実現可能である。
(変形例2)上述した実施形態では、各スピーカユニット210−nから出力された音波が、エリア設定手段610により設定された受聴エリアに至るまでに辿る伝播経路の距離と所定の閾値とを比較して、矩形窓とHanning窓との2種類の窓関数を使い分ける場合について説明した。しかしながら、上記伝播経路の距離についての閾値を複数設定しておき、それら閾値との比較結果に応じて、Hanning窓の他に、Hamming窓や、Gaussian窓を使い分けるようにしても勿論良い。また、伝播経路の距離が同じ場合であっても受聴エリアの広さに応じて窓関数を使い分けるにようにしても良い。要は、各スピーカユニット210−nから出力される音波の波面が上記受聴エリアを覆いつくすような指向性をその音波に与える窓関数を、その受聴エリアの広さや形状およびその受聴エリアに達するまでの上記音波が辿る伝播経路の距離に応じて設定する態様であればどのような態様であっても良い。
(変形例3)上述した実施形態では、スピーカユニット210−nから出力されたされた音波が、エリア設定手段610によって設定された受聴エリアに至るまでに辿る伝播経路の距離に応じて窓関数を切り替える場合について説明したが、例えば、サラウンドウォール系統のチャネルとサラウンドリア系統とのチャネルとで窓関数を切り替えるようにしても勿論良い。具体的には、サラウンドウォール系統のチャネルには、広指向性の窓関数を設定し、サラウンドリア系統のチャネルには狭指向性の窓関数を設定するようにすれば良い。その理由は、以下の通りである。
図5は、サラウンドリア系統のチャネルに狭指向性の窓関数を設定した場合に、そのチャネルに対応するスピーカから出力される音波の伝播経路の一例を表す図である。なお、サラウンドウォール系統のチャネルに対応するスピーカから出力される音波の伝播経路については、図4に示す伝播経路とほぼ同一であるから詳細な説明は省略する。図5に示すように、サラウンドリア系統のチャネルに対応するスピーカから出力される音波の伝播経路は、音響空間RMの壁面Hを中心にその音響空間RMを反転させて得られる虚像RM2を、さらに、その虚像RM2の壁面R2を中心に反転させて得られる虚像RM3における受聴エリアの虚像の中心と、そのスピーカを結ぶ直線を求めることによって得られる。つまり、サラウンドリア系統のチャネルに対応するスピーカから出力される音波は、音響空間RMの壁面Rで反射され、さらに、その反射波が音響空間RMの壁面Hで反射されて、受聴エリアへ到達する。このように、サラウンドリア系統のチャネルに対応するスピーカから出力される音波は複数回の反射を経て受聴エリアへ到達することが一般的であるから、サラウンドウォール系統のチャネルに対応するスピーカから出力される音波に比較して伝播経路が長くなることが一般的である。このため、サラウンドリア系統のチャネルに対応するスピーカから出力される音波については、その指向性を予め狭くしておかないと、波面が必要以上に広がってしまい、受聴エリアにて音像の適切な定位感が得られなくなってしまう。
また、図4と図5との比較から明らかなように、サラウンドリア系統のチャネルに対応するスピーカから出力される音波は、サラウンドウォール系統のチャネルに対応するスピーカから出力される音波に比較して音響空間の壁面での反射角度が浅くなっていることが一般的である。このため、サラウンドリア系統のチャネルに対応するスピーカから出力される音波の指向性を広く設定してしまうと、そのスピーカから出力される音波やその一次反射波が受聴エリアを横切ってしまう可能性が高くなってしまう。このように、スピーカから出力された音波やその一次反射波が受聴エリアを横切ってしまうと、その受聴エリア内に形成される音場に悪影響を与えてしまうことは言うまでもない。したがって、受聴エリア内に形成される音場に悪影響を与えることを回避するという観点からも、サラウンドリア系統のチャネルに対応するスピーカから出力される音波についてはその指向性を狭くしておくことが好ましい。
以上が、サラウンドリア系統のチャネルについて狭指向性の窓関数を設定する理由である。
本発明に係るオーディオ信号供給装置100の構成を表すブロック図である。 同オーディオ信号供給装置100の重み付け手段400による重み付けの一例を示す図である。 同オーディオ信号供給装置100の経路算出手段620による伝播経路の算出過程の一例を示す図である。 同オーディオ信号供給装置100の使用例を説明するための図である。 変形例3に係るサラウンドリア系の伝播経路の一例を示す図である。 スピーカアレイを用いた音場形成の従来例を説明するための図である。 特許文献1に係る技術を説明するための図である。 拡散板RBを用いた場合の音場形成を説明するための図である。
符号の説明
10…スピーカアレイシステム、100…オーディオ信号供給装置、200…スピーカアレイ、210−n…スピーカユニット、300…遅延回路、400…重み付け手段、410−n…乗算器、500…増幅手段、510−n…アンプ、600…指向性制御部、610…エリア設定手段、620…経路特定手段、630…遅延算出手段、640…窓関数特定手段。

Claims (4)

  1. 音響空間内に所定の広さの受聴エリアを設定するエリア設定手段と、
    スピーカアレイを構成する複数のスピーカの各々から出力された音が前記エリア設定手段により設定された受聴エリアに達するまでに前記音響空間内を辿る伝播経路を各スピーカ毎に特定する経路特定手段と、
    外部から入力されるオーディオ信号を前記複数のスピーカの数だけ分岐させ、各オーディオ信号の遅延量を前記経路特定手段により特定された各伝播経路の距離差に応じて調整するとともに、その伝播経路の距離および前記受聴エリアの広さに応じて定まる窓関数を用いて各オーディオ信号の信号レベルに重み付けを行って前記各スピーカへ供給する信号処理手段と、
    を備え、
    前記伝播経路の距離および前記受聴エリアの広さに応じて定まる窓関数は、
    その伝播経路を辿って前記受聴エリアへ至る音波に、その受聴エリアを覆いつくす広さの指向性を与える窓関数である
    ことを特徴とするオーディオ信号供給装置。
  2. 前記エリア設定手段は、前記音響空間内での受聴エリアの配置位置に加えて、その受聴エリアの広さを設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号供給装置。
  3. 前記伝播経路に応じて定まる窓関数は、その伝播経路が長いほどまたはその受聴エリアが狭いほど、狭い指向性を与える窓関数である
    ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号供給装置。
  4. 前記音響空間の音響特性を設定する特性設定手段を備え、
    前記信号処理手段は、
    前記特性設定手段により設定された音響特性と前記経路特定手段により特定された各伝播経路の距離差に応じて前記各オーディオ信号の遅延量を調整するとともに、その音響特性とその伝播経路の距離および前記受聴エリアの広さに応じて定まる窓関数を用いて各オーディオ信号の信号レベルに重み付けを行って前記各スピーカへ供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオ信号供給装置。
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