JP2006294922A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 銅配線のEM耐性とSM耐性を、ともに向上させる。
【解決手段】 不純物を含む銅めっき膜をシリコン基板1の上に成膜した後、銅めっき膜を結晶成長させて、複数の銅結晶粒とそれらの粒界に分布する不純物層とで構成された第一銅膜9cを形成する。次に、第一銅膜9cより不純物濃度が高い第二銅膜10を第一銅膜9cの上に形成し、第二銅膜10に含まれる不純物を第一銅膜9cに拡散させて、第一銅膜9cの結晶粒界に偏析する不純物濃度を高める。
このように形成することにより、第一銅膜9cの結晶粒の粒径は十分に大きくなる。これにより、結晶粒界における拡散パスを減少させ、EM耐性を向上させることができる。また、第一銅膜9cに発生するボイドの移動を抑え、SM耐性を向上させることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は半導体装置の製造方法に関し、特に銅配線を用いた半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の高速化および信頼性向上のため、金属配線の材料として銅が用いられるようになってきた。
銅はドライエッチングによる加工が困難であることから、一般に銅配線はダマシン法と呼ばれる方法により形成される。
上記のダマシン法による銅配線形成法について以下に簡単に説明する。
まず、基板上に成膜した層間絶縁膜にトレンチ(溝)を形成する。次に、トレンチの内面を被覆するようにバリアメタル膜および銅シード膜を順次形成する。次に、トレンチを埋め込むように、めっき法により銅めっき膜を形成する。さらに、その銅めっき膜を熱処理により結晶成長させる。その後、トレンチの外部に形成した銅めっき膜、銅シード膜、およびバリアメタル膜を化学機械研磨により除去する(例えば、特許文献1参照)。
上記めっき法により銅めっき膜を形成する際には、めっき液の添加剤に含まれる不純物が銅めっき膜に取り込まれる。この不純物は結晶成長後に銅めっき膜の粒界に偏析し、銅めっき膜の内部に発生するボイドの移動を抑制するため、SM(ストレスマイグレーション)耐性の向上に寄与する。
特開2000−183064号公報
上記従来の半導体装置の製造方法において、SM耐性向上を目的として銅めっき膜に取り込まれる不純物濃度を高くすると、銅めっき膜の結晶成長を阻害し、結晶の粒径が十分に大きくならない。そうすると、銅めっき膜の結晶粒界における拡散パスが増えてEM(エレクトロマイグレーション)耐性が劣化してしまうという問題があった。
すなわち、SM耐性向上と、EM耐性向上はトレードオフの関係にあり、両立させることが困難であった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、銅配線の形成において銅めっき膜の結晶成長を促進させてEM耐性を向上させ、且つ、銅めっき膜の粒界に偏析する不純物濃度を高くしてSM耐性を向上させるようにした半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、複数の銅結晶粒とそれらの粒界に分布する不純物とで構成された第一銅膜を基板上に形成する工程と、前記第一銅膜の不純物濃度を高める工程とを含むことを特徴とする。
本発明のその他の特徴については、以下において詳細に説明する。
本発明によれば、銅配線の形成において銅膜の結晶成長を促進させてEM耐性を向上させ、且つ、銅膜の粒界に偏析する不純物濃度を高くしてSM耐性を向上させるようにした半導体装置の製造方法を得ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において同一または相当する部分には同一符号を付して、その説明を簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図5は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
図1に示すように、本実施の形態で形成する半導体装置は、シリコン基板1の主面上に形成される。まず、シリコン基板1の主面上にトランジスタなどの素子(図示しない)を形成する。次に、その上に、全面に下部絶縁膜2を形成する。ここで、最終的に形成される銅配線の配線幅が小さい微細配線領域を領域Aとする。また、最終的に形成される銅配線の配線幅が、領域Aで形成される銅配線よりも相対的に大きい領域を領域Bとする。
次に、領域Aの下部絶縁膜2の表面に埋め込み型の下部配線3aを形成し、領域Bの下部絶縁膜2の表面に埋め込み型の下部配線3bを形成する。
次に、下部絶縁膜2、下部配線3a、および下部配線3bの上にライナー膜4を形成する。さらにライナー膜4の上に層間絶縁膜5を形成する。
次に、層間絶縁膜5およびライナー膜4を選択的にエッチングして、下部配線3aの上の内側位置にトレンチ6aを形成し、下部配線3bの上の内側位置にトレンチ6bを形成する。
次に、トレンチ6a、6bの内面に、バリアメタル膜7および銅シード膜8を順次形成する。例えば、これらの膜を化学気相成長法やスパッタ法などにより形成する。また、バリアメタル膜7としては、Ta、TaN、Ti、TiN、Wなどの膜を形成する。
次に、図2に示すように、トレンチ6a、6bを埋め込むように、低濃度の不純物を含む銅めっき膜9を、電解めっき法により成膜する。
このとき、領域Aの銅めっき膜9は、オーバーグロース(局所的に膜厚が厚くなること)により、中央部の膜厚が端部付近よりも相対的に厚く形成されている。これに対して領域Bの銅めっき膜9は、ほぼ平坦に成膜されている。
上述した電解めっき法は、めっき液をめっき槽に入れて攪拌しながらシリコン基板1(ウェハ)をめっき液に浸し、シリコン基板1の主面にめっき液を供給して銅膜を形成する方法である。めっき液は、硫酸銅を主成分とし、硫酸、塩酸の他に、数種類の添加剤を加えた混合液である。添加剤は、S(硫黄)、O(酸素)、C(炭素)、H(水素)などの不純物を含んでいる。このため上述した銅めっき膜9の膜中には、S、O、C、H、Clなどの不純物が取り込まれる。このとき銅めっき膜9の不純物濃度は、Sが1〜10ppm、Cが1〜25ppm、Clが5〜25ppm程度の低濃度である。
上述した電解めっき法で用いるめっき液の添加剤について説明する。このめっき液に含まれる添加剤は、アクセラレーター、サプレッサー、レベラーの三種類である。
アクセラレーターは光沢剤とも呼ばれ、例えばメルカプド、ジスルフィド等を含有する有機硫黄化合物からなる。この添加剤は、めっき面全体に吸着して光沢、埋め込み性を改善することができる。
サプレッサーは抑制剤とも呼ばれ、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリコールを含有するポリオールエーテルからなる。この添加剤は、めっき面全体に吸着し、均一電着性を確保することができる。
レベラーは平滑剤とも呼ばれ、例えばアミン等を含む含窒素有機化合物からなる。この添加剤は、電界が生じたときにカソード反応の電界強度の大きい部分に付着して析出反応を抑制し、オーバーグロースを低減することができる。
次に、銅めっき膜9を結晶成長させる。この結晶成長は、窒素または水素などの雰囲気中で100〜450℃程度の温度で熱処理することにより実現する。この結果、銅めっき膜9は、複数の銅結晶粒が相互に結合し、それらの粒界に不純物が偏析した第一銅膜9cとなる。
このようにして、複数の銅結晶粒とそれらの粒界に分布する不純物層とで構成された第一銅膜9cをシリコン基板1の上に形成する。これにより、第一銅膜9cの比抵抗を小さくし、膜質を安定させることができる。
また、前述したように、銅めっき膜9は低濃度の不純物を含むように形成したものである。従って、銅めっき膜9を結晶成長させる段階では、不純物に阻害されることなく結晶成長が促進される。これにより、第一銅膜9cの結晶粒の粒径は、高濃度の不純物を含む銅膜を結晶成長させた場合よりも大きくなる。
次に、第一銅膜9cの不純物濃度を高める工程として、以下の第一の処理および第二の処理を行う。
まず、第一の処理として、図3に示すように、第一銅膜9cより不純物濃度が高い第二銅膜10を第一銅膜9cの上に形成する処理を行う。引き続き、第二の処理として、図4に示すように、第二銅膜10に含まれる不純物を第一銅膜9cに拡散させる処理を行う。
上述の第一の処理について説明する。例えば、第一銅膜9cの上に、第二銅膜10を電解めっき法により形成する。この場合、銅めっき膜9を形成する工程よりも、めっき槽中のシリコン基板1(ウェハ)の回転数を大きくして、シリコン基板1の主面へのめっき液の供給量を増加させて行うようにする。または、銅めっき膜9を形成する工程よりも、めっき槽中のめっき液を強攪拌して行っても良い。または、銅めっき膜9を形成する工程よりも、めっき液中を流れる電流値を減少させて行っても良い。または、銅めっき膜9を形成する工程よりも、めっき液に添加する添加剤(レベラー)の濃度を上げて行っても良い。
このようにして、不純物濃度を第一銅膜9cより相対的に高くした第二銅膜10を形成する。このとき第二銅膜10の不純物濃度は、Sが10〜100ppm、Cが25〜150ppm、Clが25〜200ppm程度であり、第一銅膜9c(銅めっき膜9)と比較して高濃度である。
次に、上述の第二の処理について説明する。例えば、窒素または水素などの雰囲気中で、シリコン基板1を100〜450℃の範囲の温度で熱処理する。好ましくは、200〜450℃の範囲の温度で熱処理する。これにより第二銅膜10に含まれる不純物が第一銅膜9cへ拡散し、第一銅膜9cの不純物濃度を高めることができる。
このとき、第二銅膜10から第一銅膜9cへ拡散した不純物は、第一銅膜9cの結晶粒の粒界に偏析する。従って、第一銅膜9cの不純物濃度を高める工程を行わない場合と比較して、第一銅膜9cの結晶粒の粒界に偏析する不純物濃度が高められている。
第一銅膜9cの不純物濃度を高める工程を、上記第一の処理および第二の処理により行うことにより、簡易な方法で第一銅膜9cの結晶粒の粒界に偏析する不純物濃度を高めることができる。
ここで、前述したように、領域Aの銅めっき膜9はオーバーグロースにより、中央部の膜厚が端部付近よりも相対的に厚く形成されていた。このため領域Aの中央部では、不純物が第二銅膜10からトレンチ6a内部の第一銅膜9cに十分に拡散しない。これに対して領域Bの第一銅膜9cの膜厚は領域Aの第一銅膜9cの膜厚よりも全体的に薄く平坦に形成され、膜厚のばらつきは小さい。従って領域Bでは、不純物は第二銅膜10からトレンチ6b内部の第一銅膜9cに均一かつ十分に拡散する。
これにより、領域Aのトレンチ6a内部の第一銅膜9cと比較して、領域Bのトレンチ6b内部の第一銅膜9cの不純物濃度を均一かつ十分に高めることができる。
次に、図4に示したバリアメタル膜7、銅シード膜8、第一銅膜9cおよび第二銅膜10を化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing;以下「CMP」という)により研磨して、これらの膜厚を減少させるように加工する。この結果、図5に示すように、領域Aにバリアメタル膜7a、銅シード膜8a、および第一銅膜9aからなる銅配線12aが形成され、領域Bにバリアメタル膜7b、銅シード膜8b、および第一銅膜9bからなる銅配線12bが形成される。
このとき、銅配線12aの幅は、銅配線12bの幅よりも相対的に小さくなっている。
本実施の形態では、第一銅膜9cの不純物濃度を高める工程の後に、第一銅膜9cをCMPにより研磨加工して銅配線12a、12bを形成した。このように形成することにより、不純物濃度を高めた第一銅膜9a、9bを簡易な方法で、自己整合的に形成することができる。
図6(a)は、本実施の形態の製造方法により形成した第一銅膜9aの平面図である。また、図6(b)および図6(c)は、従来の製造方法により形成した場合の第一銅膜9aの平面図である。図6(a)〜(c)は、銅膜を結晶成長させた後の銅膜の結晶粒と、結晶粒の粒界に偏析した不純物濃度とを示したものである。これらの図において、結晶粒の粒界Cにより仕切られた個々の部分が、それぞれの銅膜の結晶粒を示している。また、粒界Cの線分の太さが、結晶粒の粒界に偏析する不純物の不純物濃度を示している。
図6(b)および図6(c)に示した第一銅膜9aは、本実施の形態における第二銅膜10を用いた不純物濃度を高める工程を行っていない。この場合、第一銅膜9aの結晶粒の粒径と、第一銅膜9aの結晶粒の粒界に偏析する不純物濃度は、めっき形成時に銅めっき膜9に取り込まれた不純物濃度により決定される。
めっき形成時に銅めっき膜9に取り込まれた不純物濃度が低い場合、図6(b)に示すように、第一銅膜9aの結晶粒の粒径は大きく、結晶粒の粒界に偏析する不純物濃度は低くなる。めっき形成時に銅めっき膜9に取り込まれた不純物濃度が高い場合、図6(c)に示すように、第一銅膜9aの結晶粒の粒径は小さく、結晶粒の粒界に偏析する不純物濃度は高くなる。
ここで、銅膜の結晶粒の粒径と、エレクトロマイグレーション耐性(以下、「EM耐性」という)の関係について説明する。上記粒径が小さくなると、銅膜の結晶粒界における拡散パスが増加するため、EM耐性は劣化する。逆に、上記粒径が大きくなるに従い、上記拡散パスが減少してEM耐性は向上する。
また、上記銅膜の結晶粒界に偏析する不純物濃度とストレスマイグレーション耐性(以下「SM耐性」という)の関係について説明する。上記不純物濃度が低くなると、銅膜に発生するボイドの移動を抑制できなくなるため、SM耐性が劣化する。逆に、上記不純物濃度が高くなるに従い、上記ボイドの移動を抑制できるようになるため、SM耐性が向上する。
すなわち、図6(a)〜(c)に示した第一銅膜9aの結晶粒の粒径が大きくなるに従いEM耐性が向上し、第一銅膜9aの結晶粒の粒界に偏析する不純物濃度が高くなるに従いSM耐性が向上する。
従来の製造方法により形成した図6(b)の第一銅膜9aは、粒界Cに偏析する不純物濃度は低い。この場合、図6(a)に示した第一銅膜9aと比較してSM耐性が劣る。
また、従来の製造方法により形成した図6(c)の第一銅膜9aは、結晶粒の粒径が小さい。この場合、図6(a)に示した銅膜9aと比較してEM耐性が劣る。
これに対して、本実施の形態の製造方法により形成した図6(a)に示す第一銅膜9aは、図2に示したように、低不純物濃度の銅めっき膜9を形成し、結晶成長させたものである。このため、結晶成長段階で、不純物により結晶成長が阻害されることなく進むので、結晶粒の粒径は大きい。従ってEM耐性を向上させることができる。さらに第一銅膜9aは、図4に示したように、結晶成長後に不純物濃度を高めたものである。このため、第一銅膜9aの結晶粒の粒界に偏析する不純物濃度は高い。従ってSM耐性を向上させることができる。
前述した通り、本実施の形態で説明した半導体装置の製造方法では、シリコン基板1の上に、配線幅の小さい銅配線12aと、配線幅の大きい銅配線12bを形成するようにした。銅配線12bは、銅配線12aよりも配線幅が大きいため、配線上に層間絶縁膜などを形成するプロセスで発生する膜応力が相対的に大きくなる。このため、銅配線12bは、銅配線12aと比較してSM耐性が劣化しやすい。
しかし、前述したように、領域Aの第一銅膜9cと比較して、領域Bの第一銅膜9cの不純物濃度を均一かつ十分に高めるようにした(図4参照)。これにより、領域Bの銅配線12bのように、特に線幅が大きい銅配線のSM耐性を効率的に向上させることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、まず、複数の銅結晶粒とそれらの粒界に分布する不純物とで構成された第一銅膜9cをシリコン基板1の上に形成するようにした。
次に、第一銅膜9cの不純物濃度を高めるようにした。この方法として、第一銅膜9cより不純物濃度が高い第二銅膜10を第一銅膜9cの上に形成し、第二銅膜10に含まれる不純物を第一銅膜9cに拡散させるようにした。
さらに、バリアメタル膜7、銅シード膜8、第一銅膜9cおよび第二銅膜10を加工して、領域Aにバリアメタル膜7a、銅シード膜8a、および第一銅膜9aからなる銅配線12aを形成し、領域Bにバリアメタル膜7b、銅シード膜8b、および第一銅膜9bからなる銅配線12bを形成するようにした。
このように形成することにより、第一銅膜9a、9bの結晶粒界での拡散パスを低減でき、EM耐性を向上させることができる。また、第一銅膜9a、9bの中に発生するボイドが移動するのを抑制することができ、SM耐性を向上させることができる。
以上より、銅配線のEM耐性およびSM耐性をともに向上させるようにした半導体装置の製造方法を得ることができる。
実施の形態2.
図7〜図9は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、実施の形態1と同一の方法により、シリコン基板1の主面上にトランジスタなどの素子を形成した後、第一銅膜9cをシリコン基板1の上に形成するまでの工程(図1および図2参照)を行う。
次に、図7に示すように、第一銅膜9cの表面に不純物をイオン注入して、第一銅膜9cの表面に不純物層11を形成する。例えば、第一銅膜9cの表面に、S、O、C、H、Clなどの不純物のイオンを単独に、または複数組み合わせてイオン注入する。
これにより、第一銅膜9c表面の不純物濃度の分布ばらつきを、実施の形態1で示した第二銅膜10の不純物濃度の分布ばらつきよりも小さくすることができる。
次に、図7に示した不純物層11に含まれる不純物を第一銅膜9cに拡散させて、図8に示すように、第一銅膜9cの不純物濃度を高める。例えば、実施の形態1で示した、第二銅膜10に含まれる不純物を第一銅膜9cに拡散させる工程(図4参照)の熱処理と同様にして行う。
このようにして、第一銅膜9cの不純物濃度を高める工程を、第一銅膜9cの表面に不純物を注入して不純物層11を形成し、不純物層11に含まれる不純物を第一銅膜9cに拡散させることにより行う。
前述したように、第一銅膜9c表面の不純物濃度の分布ばらつきを、実施の形態1で形成した第二銅膜10の不純物濃度の分布ばらつきよりも小さくするようにした。これにより、不純物濃度を高めた後の第一銅膜9cの不純物濃度の分布ばらつきを、実施の形態1で示した方法よりも小さくすることができる。
従って、実施の形態1の効果に加えて、SM耐性を均一性良く向上させることができる。
次に、図8に示したバリアメタル膜7、銅シード膜8、第一銅膜9cおよび不純物層11をCMPにより加工する。この結果、図9に示すように、領域Aにバリアメタル膜7a、銅シード膜8a、および第一銅膜9aからなる銅配線12aが形成され、領域Bにバリアメタル膜7b、銅シード膜8b、および第一銅膜9bからなる銅配線12bが形成される。
その他の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
以上説明したように、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、第一銅膜9cの不純物濃度を高める工程を、第一銅膜9cの表面に不純物を注入して不純物層11を形成し、不純物層11に含まれる不純物を第一銅膜9cに拡散させることにより行うようにした。
このように形成することにより、実施の形態1の効果に加えて、SM耐性を均一性良く向上させることができる。
実施の形態3.
図10〜図13は、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
まず、実施の形態1と同一の方法により、シリコン基板1の主面上にトランジスタなどの素子を形成した後、第一銅膜9cをシリコン基板1の上に形成するまでの工程(図1および図2参照)を行う。
次に、図2に示したバリアメタル膜7、銅シード膜8、および第一銅膜9をCMPにより加工する。この結果、外観上、図5に示すものと同様の構造が形成される。すなわち、領域Aにバリアメタル膜7a、銅シード膜8a、および第一銅膜9aからなる銅配線12aが形成され、領域Bにバリアメタル膜7b、銅シード膜8b、および第一銅膜9bからなる銅配線12bが形成される。
なお、実施の形態1で示した第一銅膜9cの不純物濃度を高める工程(図3および図4参照)は、なされていない。
次に、図5に示した層間絶縁膜5の露出した部分のみを覆うようにして、図10に示すように、レジストパターン13をリソグラフィにより形成する。
次に、図11に示すように、レジストパターン13をマスクとして銅配線12a、12bの表面に不純物をイオン注入して、第一銅膜9a、9bの表面に不純物層14を形成する。例えば、銅配線12a、12bの表面に、S、O、C、H、Clなどの不純物のイオンを単独に、または複数組み合わせてイオン注入する。
上記イオン注入は、銅配線12aおよび銅配線12bを形成した後に行うようにした。このため、第一銅膜9aの表面に形成される不純物層14の深さと、第一銅膜9bの表面に形成される不純物層14の深さは同等となっている。
また、上記イオン注入は、レジストパターン13をマスクとして行うようにした。これにより、層間絶縁膜5に不純物が注入されるのを防ぐことができる。従って、隣接する銅配線間の層間絶縁膜5の絶縁耐性が、不純物により劣化するのを抑制することができる。
次に、図12に示すように、レジストパターン13(図11参照)を除去する。
次に、図13に示すように、不純物層14に含まれる不純物を第一銅膜9a、9bに拡散させて、第一銅膜9a、9bの不純物濃度を高める。例えば、実施の形態1で示した、第二銅膜10に含まれる不純物を第一銅膜9cに拡散させる工程(図4参照)の熱処理と同様にして行う。
その他の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
前述したように、第一銅膜9aの表面に形成される不純物層14の深さと、第一銅膜9bの表面に形成される不純物層14の深さが同等となっていた(図11参照)。
これにより、第一銅膜9aの結晶粒界に偏析する不純物濃度と、第一銅膜9bの結晶粒界に偏析する不純物濃度とを同等とすることができる。従って、最終的に形成される配線の線幅によらず、SM耐性を均一性良く向上させることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、まず、複数の銅結晶粒とそれらの粒界に分布する不純物層とで構成された第一銅膜9cをシリコン基板1の上に形成するようにした。次に、バリアメタル膜7、銅シード膜8、および第一銅膜9cを加工して、領域Aにバリアメタル膜7a、銅シード膜8a、および第一銅膜9aからなる銅配線12aを形成し、領域Bにバリアメタル膜7b、銅シード膜8b、および第一銅膜9bからなる銅配線12bを形成するようにした。
さらに、銅配線12aの表面に不純物を注入して、第一銅膜9a、9bの表面に不純物層14を形成するようにした。そして、不純物層14に含まれる不純物を第一銅膜9a、9bに拡散させて、第一銅膜9a、9bの不純物濃度を高めるようにした。
このように形成することにより、実施の形態1および2で示した効果に加えて、最終的に形成される配線の線幅によらず、SM耐性を均一性良く向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図。 銅膜の結晶粒の粒径、結晶粒の粒界に偏析する不純物濃度を示す図。 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の実施の形態3に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の実施の形態3に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の実施の形態3に係る半導体装置の製造方法を示す図。 本発明の実施の形態3に係る半導体装置の製造方法を示す図。
符号の説明
1 シリコン基板、2 下部絶縁膜、3a、3b 下部配線、5 層間絶縁膜、7 バリアメタル膜、8 銅シード膜、9a、9b、9c 第一銅膜、10 第二銅膜、11 不純物層、12a、12b 銅配線。

Claims (6)

  1. 複数の銅結晶粒とそれらの粒界に分布する不純物とで構成された第一銅膜を基板上に形成する工程と、
    前記第一銅膜の不純物濃度を高める工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第一銅膜を形成する工程を、不純物を含む銅めっき膜を基板上に成膜した後、前記銅めっき膜を結晶成長させることにより形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第一銅膜の不純物濃度を高める工程を、前記第一銅膜より不純物濃度が高い第二銅膜を前記第一銅膜の上に形成し、前記第二銅膜に含まれる不純物を前記第一銅膜に拡散させることにより行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第一銅膜の不純物濃度を高める工程を、前記第一銅膜の表面に不純物を注入して不純物層を形成し、前記不純物層に含まれる不純物を前記第一銅膜に拡散させることにより行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第一銅膜の不純物濃度を高める工程の後に、前記第一銅膜を加工して銅配線を形成し、前記加工は前記第一銅膜の膜厚を減少させる工程であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第一銅膜を形成する工程の後、前記第一銅膜の不純物濃度を高める工程の前に、前記第一銅膜を加工して銅配線を形成し、前記加工は前記第一銅膜の膜厚を減少させる工程であることを特徴とする請求項1、2、又は4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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