JP2006294769A - 多層プリント配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 集積回路から多層プリント配線基板内部へと延びるビア配線に対し、不要な電磁波ノイズを遮断することができる多層プリント配線基板を提供する。
【解決手段】 電源側の第1電源配線層11と、実装される集積回路側の第2電源配線層12と、少なくとも1層のグランド配線層13を含む2層以上の配線層と、各配線層間に設けられる絶縁層15とを有する多層プリント配線基板において、第1電源配線層11と第2電源配線層12とを接続するビア配線21を形成し、そのビア配線21については、ビア芯線22をビア絶縁層23が覆う構造とした。このビア絶縁層23は、絶縁層15よりも高い比誘電率を有する誘電体材料からなる層、又は、絶縁層15よりも高い比透磁率を有する磁性材料からなる層である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、集積回路が実装される多層プリント配線基板に関し、更に詳しくは、集積回路から発生する不要な電磁波ノイズを遮断する能力の高い多層プリント配線基板に関するものである。
現在のエレクトロニクス機器では、信号配線、電源配線及びグランド配線が絶縁層を介して積層された多層プリント配線基板上に、集積回路、電源回路及び電子素子等を配置する実装方法が用いられている。近年、集積回路の高性能化に伴って集積回路の消費電力が大きくなり、この集積回路が発する電磁波ノイズの影響が無視できなくなってきている。特に、集積回路から電源回路に高周波の電磁波ノイズが入ると、同じ電源回路から電源が供給される他の集積回路が誤動作したり、不要な電磁波ノイズが電源回路から外部に放射されるという悪影響がある。したがって、多層プリント配線基板上に集積回路を実装する場合に、電源回路に入りこむ電磁波ノイズを低減することが重要である。
電源回路に入りこむ電磁波ノイズを低減する方法として、電源配線に電源デカップリング素子を接続する方法が行われている。例えば、非特許文献1には、電源デカップリング素子としてのキャパシタを電源配線に接続する方法が記載されている。しかしながら、この方法では、電源デカップリング素子をノイズ発生源である集積回路の近傍に接続する必要があり、レイアウト上の問題がある。また、広い周波数帯域の電磁波ノイズを遮蔽しようとすると、異なる特性の複数の電源デカップリング素子を接続する必要があり、全ての電源デカップリング素子を集積回路の近傍に配置することは困難である。また、キャパシタの高周波でのインピーダンスはノイズを十分に遮蔽できるほど低くはならないので、特に高周波の電磁波ノイズの遮蔽が難しい。
また、特許文献1には、電源デカップリング素子として、キャパシタよりも広い周波数帯域で低いインピーダンスをもつ低インピーダンス線路素子を電源配線に接続する方法が提案されている。しかしながら、この低インピーダンス線路素子はその素子自身のサイズが大きく、集積回路の近傍に接続することが困難となる場合が多い。
他方、電源デカップリング素子を用いない方法として、例えば特許文献2には、第一の電源電極、第一の絶縁層、グランド電極、第二の絶縁層及び第二の電源電極がその順で積層した多層プリント配線基板において、第二の電源電極と第一の電源電極とを接続するビア部を囲む所定の範囲に、第一の絶縁層及び第二の絶縁層よりも誘電率の大きい第三の絶縁層を配置する方法が提案されている。この方法によれば、電源ビアのインピーダンスを低くすることができ、電源デカップリング素子を用いずに広い周波数帯域で高いノイズ遮蔽効果を得ることができる。
特開2004−48650号公報 特開2004−87589号公報 バコグルー著、「VLSIシステム設計」、丸善、第324頁(1995年)
上記特許文献2に記載のように、第一の電源電極、グランド電極及び第二の電源電極を有する3層基板の場合には、広い周波数帯域のノイズを効果的に遮蔽することができるが、例えば4層基板のように、ベタ導体層である電源配線層とグランド配線層とが隣り合う場合や、ベタ導体層である電源配線層とグランド配線層とが信号配線層を挟んで隣り合う場合には、ベタ導体層間(グランド配線層とグランド配線層との間、又は、電源配線層と電源配線層との間)にビア部から侵入したノイズが伝播したり、信号配線層がビア部から侵入したノイズで汚染されたり、不要な電磁波放射を起こしたりすることがあり、広い周波数帯域で十分なノイズ遮蔽効果を得ることは困難であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、集積回路から多層プリント配線基板内部へと延びるビア配線に対し、不要な電磁波ノイズを遮断することができる多層プリント配線基板を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の多層プリント配線基板は、電源側の第1電源配線層と、実装される集積回路側の第2電源配線層と、少なくとも1層のグランド配線層を含む2層以上の配線層と、各配線層間に設けられる絶縁層とを有する多層プリント配線基板であって、前記第1電源配線層と前記第2電源配線層とを接続するビア配線を有し、当該ビア配線はビア芯線をビア絶縁層が覆う構造であることを特徴とする。
この発明によれば、第1電源配線層と第2電源配線層とを接続するビア配線を有し、且つそのビア配線はビア芯線をビア絶縁層が覆う構造であるので、ビア配線が低インピーダンス化する。その結果、集積回路側の第2電源配線層と、ビア配線との界面において、インピーダンスの不一致によるノイズの反射率が高くなり、集積回路で発生する不要な電磁波ノイズを効率的に遮蔽することができる。また、不要な電磁波ノイズが第2電源配線層とビア配線との界面で主に反射するので、多層プリント配線基板の積層配線数にかかわらず、ビア配線が貫通する配線層への電磁波ノイズの伝播を低減することができる。また、ビア配線は、多層プリント基板の最上層となる第2電源配線層から第1電源配線層に達する線路構造となっており、こうした線路構造のインピーダンスの周波数依存性は小さいので、本発明の多層プリント配線基板は、広い周波数帯域にわたって十分なノイズ遮蔽効果を実現することができる。
本発明の多層プリント配線基板において、前記ビア絶縁層が、前記絶縁層よりも高い比誘電率を有する誘電体材料からなる層、又は、前記絶縁層よりも高い比透磁率を有する磁性材料からなる層であることを特徴とする。
この発明によれば、ビア絶縁層が、絶縁層よりも高い比誘電率を有する誘電体材料からなる層又は高い比透磁率を有する磁性材料からなる層であるので、低インピーダンス化されたビア配線内部に侵入した電磁波ノイズを、誘電損失又は磁性損失により熱化して減衰させることができる。特に高周波でのインピーダンスを低下させることができるので、高いノイズ遮蔽効果を得ることができる。
本発明の多層プリント配線基板において、前記ビア絶縁層の誘電損失係数が0.1以上であること、又は、前記ビア絶縁層の磁性損失係数が0.1以上であることが好ましい。
本発明の多層プリント配線基板において、前記ビア配線は、グランドビア芯線をさらに有し、前記ビア絶縁層が当該グランドビア芯線と前記ビア芯線との間に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、ビア配線がグランドビア芯線をさらに有するので、線路構造になってインピーダンスが安定化するため、対EMIの点でより好ましい。
本発明の多層プリント配線基板によれば、低インピーダンス化したビア配線を有するので、集積回路側の第2電源配線層とビア配線との界面において、インピーダンスの不一致によるノイズの反射率が高くなり、集積回路で発生する不要な電磁波ノイズを効率的に遮蔽することができる。その結果、多層プリント配線基板の積層配線数にかかわらず、ビア配線が貫通する配線層への電磁波ノイズの伝播を低減することができる。また、ビア配線はインピーダンスの周波数依存性が小さい線路構造であるので、本発明の多層プリント配線基板は、広い周波数帯域にわたって十分なノイズ遮蔽効果を実現することができる。
また、本発明の多層プリント配線基板によれば、ビア配線中に入ったノイズを誘電損失又は磁性損失により熱化して減衰させることができるので、特に高周波帯域のノイズを効果的に遮蔽することができる。
本発明の多層プリント配線基板は、実装される集積回路から発した電磁波ノイズを効果的に遮蔽することができるので、集積回路の誤動作を抑制したり、外部に放射されるノイズを低減することができる。
以下に、本発明の多層プリント配線基板について図面を参照して説明する。なお、本発明の範囲は以下の実施形態に限定解釈されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の多層プリント配線基板の第1実施形態を示す概略図であり、(A)はその模式平面図であり、(B)はその模式断面図である。また、図2は、本発明の多層プリント配線基板に集積回路が実装された態様を示す模式断面図である。なお、図2において、符号24は集積回路であり、符号25は多層プリント配線基板側の電極パッドであり、符号26は接続部材(はんだバンプ等)であり、符号27は集積回路側の電極パッドである。
第1実施形態に係る多層プリント配線基板10は、電源側の第1電源配線層11と、実装される集積回路側の第2電源配線層12と、1層のグランド配線層13と、3層の信号配線層14と、各配線層間に設けられる絶縁層15とを有している。具体的には、最下層側から、絶縁層15/第1電源配線層11/絶縁層15/グランド配線層13/絶縁層15/信号配線層14/絶縁層15/信号配線層14/絶縁層15/信号配線層14/絶縁層15/第2電源配線層12、の順に積層された6層基板である。そして、本発明の特徴は、第1電源配線層11と第2電源配線層12とを接続するビア配線21を有し、そのビア配線21はビア芯線22をビア絶縁層23が覆う構造となっていることにある。なお、本発明において、各配線層とは、第1電源配線層11、第2電源配線層12、グランド配線層13及び信号配線層14を指しており、通常、銅、アルミニウム等の金属導体で形成されている。以下、各構成について具体的に説明する。
第1電源配線層11は、多層プリント配線基板10に実装される集積回路(図2を参照)に電源電圧を供給する配線層である。この第1電源配線層11は、通常、集積回路と共に多層プリント配線基板10上に実装される電源回路(図示せず)に接続される。
第2電源配線層12は、実装される集積回路に電源電圧を供給するための多層プリント配線基板側の接続部となる電極である。第2電源配線層12は、図2に示すように、接続部材26を介して電極パッド27に接続できるだけの大きさで形成されている。
グランド配線層13は、多層プリント配線基板10に実装される集積回路にアース電位を供給する配線層である。このグランド配線層13は、平面抵抗分を減少させるために、多層プリント配線基板のほぼ全面にわたって形成されていることが好ましい。
信号配線層14は、多層プリント配線基板10に実装される集積回路からの信号を伝播する配線層である。この信号配線層14には、集積回路の出力信号が信号ビア配線(図示せず)を通じて入力される。
絶縁層15は、各配線層(第1電源配線層11、第2電源配線層12、グランド配線層13及び信号配線層14)の間の絶縁性を確保するために挿入される層であり、通常、多層プリント配線基板のほぼ全面にわたって形成されている。絶縁層15は、全て同じ材料及び厚さからなる層であってもよいし、異なる材料及び厚さからなる層であってもよい。絶縁層15の形成材料としては、例えば、ガラスエポキシ樹脂等の樹脂材料が好ましく用いられる。
ビア配線21は、第1電源配線層11と第2電源配線層12とを接続するものであり、ビア芯線22と、そのビア芯線22の周りを覆うビア絶縁層23とで構成されている。ビア配線21は、多層プリント配線基板を構成する各層を貫通するように形成されている。
ビア芯線22は、第1電源配線層11と第2電源配線層12とを電気的に接続するものであり、上記の配線層と同様、銅、アルミニウム等の金属導体で形成されている。ビア絶縁層23は、ビア芯線22を覆うように形成されて、ビア芯線22と各配線層とを電気的に絶縁する。このビア絶縁層23は、ビア配線21の高周波でのインピーダンスを低下させることのできる材料で形成されている。
ビア絶縁層23は、配線層間に形成されている絶縁層15よりも高い比誘電率を有する誘電体材料からなる層、又は、その絶縁層15よりも高い比透磁率を有する磁性材料からなる層であることが好ましい。こうしたビア絶縁層23を有するビア配線21は、低インピーダンス化されたビア配線内部に侵入した電磁波ノイズを、誘電損失又は磁性損失により熱化して減衰させることができる。特に高周波でのインピーダンスを低下させることができるので、高いノイズ遮蔽効果を得ることができる。
ビア絶縁層23を形成する誘電体材料としては、高い比誘電率を有する誘電体材料、又は、高い比誘電率を有する誘電体材料を含む材料を挙げることができる。例えば、PB(Zr,Ti)O系の複合酸化物(ε=1000、tanδ=2(at 1GHz))等を挙げることができる。また、ビア絶縁層23を形成する磁性材料としては、例えば、酸化物系の絶縁性の磁性材料を挙げることができる。なお、比誘電率とは、JIS R1627「マイクロ波用ファインセラミックスの誘電特性の試験方法」で定義されている複素比誘電率をε=ε’−jε’’(ここで、jは虚数単位である)としたときの実数部ε’であり、比透磁率とは、JIS C2561「フェライト磁心の材質性能試験方法」で定義されている複素比透磁率をμ=μ’−jμ’’(ここで、jは虚数単位である)としたときの実数部μ’である。
ビア絶縁層23は、誘電損失係数が0.1以上であること、又は、磁性損失係数が0.1以上であることが好ましい。ノイズのほとんどは第2電源配線層12とビア配線21との界面で反射するが、誘電損失係数又は磁性損失係数を0.1以上とすることにより、その界面を透過してきたノイズを熱化してその1周期の時間で最低4分の1となる程度まで減衰させることができる。なお、誘電損失係数とは、上記の複素比誘電率ε=ε’−jε’’を用いてε’’/ε’で定義される量であり、磁性損失係数とは、上記の複素比透磁率μ=μ’−jμ’’を用いてμ’’/μ’で定義される量である。
こうした第1実施形態に係る多層プリント配線基板は、低インピーダンス化されたビア配線21を有するので、集積回路側の第2電源配線層12とビア配線21との界面において、インピーダンスの不一致によるノイズの反射率が高くなり、集積回路で発生する不要な電磁波ノイズを効率的に遮蔽することができる。また、不要な電磁波ノイズが第2電源配線層とビア配線との界面で主に反射するので、多層プリント配線基板の積層配線数にかかわらず、ビア配線21が貫通する配線層への電磁波ノイズの伝播を低減することができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の多層プリント配線基板の第2実施形態を示す概略図である。第2実施形態に係る多層プリント配線基板20は、電源側の第1電源配線層11と、実装される集積回路側の第2電源配線層12と、2層のグランド配線層13と、各配線層間に設けられる絶縁層15とを有している。具体的には、最下層側から、第1電源配線層11/絶縁層15/グランド配線層13/絶縁層15/グランド配線層13/絶縁層15/第2電源配線層12、の順に積層された4層基板である。そして、本発明の特徴は、上記第1実施形態と同様、第1電源配線層11と第2電源配線層12とを接続するビア配線21を有し、そのビア配線21はビア芯線22をビア絶縁層23が覆う構造となっていることにある。この第2実施形態に係る多層プリント配線基板において、集積回路側に形成された第2電源配線層12は、ビア配線22と集積回路とを接続する線路を構成している。なお、図1と同じ符号で表した各層は、第1実施形態の場合と同じであるので、ここでは省略する。
(第3実施形態)
図4は、本発明の多層プリント配線基板の第3実施形態を示す概略図である。第3実施形態に係る多層プリント配線基板30は、第1実施形態に係る多層プリント配線基板と同様の6層基板であって、ビア配線41は、グランドビア芯線32をさらに有し、ビア絶縁層23がグランドビア芯線32とビア芯線22との間に設けられていることを特徴とする。なお、この第3実施形態の多層プリント配線基板には、グランドビア芯線32をグランドビア絶縁層33が覆う構造からなるグランドビア配線31が形成されている。また、図1と同じ符号で表した各層は、第1実施形態の場合と同じであるので、ここでは省略する。こうした構成からなるビア配線41は、ペアの線路構造となってインピーダンスが安定し、なおかつ低インピーダンス化による電磁波ノイズ遮蔽の点でより好ましい。
以下、実施例と比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
(実施例1)
先ず、厚さ356μmの銅箔と、厚さ1.14mmで誘電率3.5の絶縁層15とが交互に形成された4層基板を準備し、その両面のベタ導電層をパターニングして幅254μmの第1電源配線層11と第2電源配線層12を形成した。なお、誘電率3.5の絶縁層はガラスエポキシ樹脂で形成し、絶縁層15間のベタ導電層はグランド配線層13として機能させた。
ビア配線21として、先ず、1GHzでの比誘電率が1000であり誘電損失係数が0.8であるPB(Zr、Ti)O系の複合酸化物を、ビア芯線用の直径254mmの穴をあけた状態で焼成して、外径0.7mmの円筒状成形品を準備した。この成形品のビア芯線用の穴に、直径254μmの銅製のビア芯線22をはめ込んだ後、その成型品を、直径0.7mmの穴をあけた4層基板に接着剤で固定した。ビア芯線22と第1電源配線層11との接続、及びビア芯線22と第2電源配線層12との接続は、はんだにより行った。こうして、第1電源配線層11/絶縁層15/グランド配線層13/絶縁層15/グランド配線層13/絶縁層15/第2電源配線層12からなり、かつ第1電源配線層11と第2電源配線層12とを接続するビア配線21を有した実施例1に係る多層プリント配線基板を作製した。
(比較例1)
実施例1において、ビア配線を単純な直径254μm銅製ビア芯線とした他は実施例1と同様にして比較例1の多層プリント配線基板を作製した。
(評価)
図5は、実施例1及び比較例1の多層プリント配線基板の電磁波透過係数の周波数特性を示すグラフである。図中、符号Aは実施例1の結果であり、符号Bは比較例1の結果である。この電磁波透過係数の周波数特性は、第2電源配線層12と上側グランド配線層13とからなる線路の固有準TEMモードでノイズ源としての高周波を入力し、第1電源配線層11と下側グランド配線層13とからなる線路からの出力を計測する。伝送線路である第2電源配線層12、ビア配線21及び第1電源配線層11を伝播する電磁波が遮蔽される効果を示すS21パラメータを、実施例1の多層プリント配線基板と比較例1の多層プリント配線基板とで比較した。解析には、ドイツ コンピュータシミュレーションテクノロジー社のMicrowave Studio version5を用いた。
図5からわかるように、比較例1の従来基板ではほとんどの電磁波が素通りに近い状態であったのに対し、実施例1の低インピーダンス内蔵基板では広く測定帯域全体に渡って非常に高い電磁波遮蔽能力を示していた。
本発明の多層プリント配線基板の第1実施形態を示す概略図である。 本発明の多層プリント配線基板に集積回路が実装された態様を示す模式断面図である。 本発明の多層プリント配線基板の第2実施形態を示す概略図である。 本発明の多層プリント配線基板の第3実施形態を示す概略図である。 実施例1及び比較例1の多層プリント配線基板の電磁波透過係数の周波数特性を示すグラフである。
符号の説明
10,20,30 多層プリント配線基板
11 第1電源配線層
12 第2電源配線層
13 グランド配線層
14 信号配線層
15 絶縁層
21 ビア配線
22 ビア芯線
23 ビア絶縁層
24 集積回路
25 多層プリント配線基板側の電極パッド
26 接続部材
27 集積回路側の電極パッド
31 グランドビア配線
32 グランドビア芯線
33 グランドビア絶縁層
41 ビア配線

Claims (5)

  1. 電源側の第1電源配線層と、実装される集積回路側の第2電源配線層と、少なくとも1層のグランド配線層を含む2層以上の配線層と、各配線層間に設けられる絶縁層とを有する多層プリント配線基板であって、
    前記第1電源配線層と前記第2電源配線層とを接続するビア配線を有し、当該ビア配線はビア芯線をビア絶縁層が覆う構造であることを特徴とする多層プリント配線基板。
  2. 前記ビア絶縁層が、前記絶縁層よりも高い比誘電率を有する誘電体材料からなる層、又は、前記絶縁層よりも高い比透磁率を有する磁性材料からなる層であることを特徴とする請求項1に記載の多層プリント配線基板。
  3. 前記ビア絶縁層の誘電損失係数が、0.1以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多層プリント配線基板。
  4. 前記ビア絶縁層の磁性損失係数が、0.1以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多層プリント配線基板。
  5. 前記ビア配線は、グランドビア芯線をさらに有し、前記ビア絶縁層が当該グランドビア芯線と前記ビア芯線との間に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の多層プリント配線基板。
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