JP2006294409A - 燃料電池発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パッケージ型燃料電池発電装置の排ガスの再流入や雨水等の浸入を抑制する。
【解決手段】 プロセス機器7と電気機器10の間の隔壁11にガス流通部11aを設け、電気機器10の背面にバイパス流路18aを設ける。加圧換気ファン17から電気機器10の収納エリアに取り入れた外気の一部を電気機器10に導き換気・冷却に利用して排気すると共に、一部をバイパス流路18aとガス流通部11aを介してプロセス機器7の収納エリアに導き換気・冷却に利用して吸引換気ファン16で排気する。これにより、装置正面側にプロセス機器7の収納エリアの外気取り入れ口が不要になり、装置正面側に排気されたガスの再流入が抑えられる。また、吸引換気ファン16と加圧換気ファン17の送風量を制御してケース2内部を陽圧化することにより雨水等の浸入が効果的に抑えられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は燃料電池発電装置に関し、特に、燃料電池のほかその出力を得るのに必要な各種機器類がケースに収納されたパッケージ型の燃料電池発電装置に関する。
燃料電池発電装置は、大きく分けて、改質系機器、燃料電池、電池冷却系機器等の発電反応プロセスに直接的に寄与する機器(「プロセス機器」という。)、および直交変換装置やプロセス機器を制御する制御装置等の電気系統の機器(「電気機器」という。)を備えている。現在では、これら発電に要するプロセス機器や電気機器をケース(キュービクルを含む。)に収納したパッケージ型の燃料電池発電装置の開発も進められている。
このようなパッケージ型の燃料電池発電装置では、プロセス機器と電気機器の各収納エリアをケース内で分けるのが一般的である。これは、万一プロセス機器側で取り扱われる可燃性ガスがケース内で漏洩した場合でも、それらが電気機器側に流れて電気機器の火花等で発火してしまうのを防いだり、プロセス機器と電気機器との間の熱移動が各機器類の動作に及ぼす影響を抑えたりするのが主な目的である。
例えば、従来、ケースを、外気取り入れ用の換気ファンを備えた上流側パッケージ室と排気口を備えた下流側パッケージ室に分け、両者をダクトで連結し、上流側パッケージ室に電気機器、下流側パッケージ室にプロセス機器を収納するようにした提案がある(特許文献1参照)。この提案では、上流側パッケージ室の換気ファンによって送り込まれた常温の外気によりその内部の換気と電気機器の冷却が行われ、さらにその外気がダクトを通って下流側パッケージ室に送られその内部の換気とプロセス機器の冷却が行われる。また、この提案では、換気ファンの送風圧力を調節することにより、上流側パッケージ室を外気圧より高い気圧に保ち、かつ、下流側パッケージ室を上流側パッケージ室内の気圧よりは低いが外気圧よりは高い気圧に保つことを可能にしている。それにより、下流側パッケージ室で可燃性ガスが漏洩した際の可燃性ガスの上流側パッケージ室への流入防止が図られている。さらに、このような圧力勾配を持たせた構造とすることによって防滴性の確保が図られている。
なお、パッケージ型の燃料電池発電装置に関しては、このほかにも、例えば、プロセス機器と電気機器の各収納エリアを仕切壁等で区画し、両エリアの冷却・換気を1つのファンで行う構成、あるいは各収納エリアについて別々に冷却・換気を行う構成等が提案されている(特許文献2参照)。
また、パッケージ型の燃料電池発電装置に関し、特にケース内への塵埃の侵入防止や雨水等の浸入防止を図った換気構造等も提案されている(特許文献3参照)。
特開平4−75263号公報 特開平9−199152号公報 特開2004−259491号公報
しかし、上記のような燃料電池発電装置を用いる場合、次のような問題点もある。
例えば、ケースを電気機器が収納される上流側パッケージ室とプロセス機器が収納される下流側パッケージ室とに分け、換気ファンで外気を内部に取り入れて上流側パッケージ室と下流側パッケージ室を圧力勾配をつけて陽圧化する場合、それによって下流側パッケージ室から上流側パッケージ室への可燃性ガスの流入を抑えることは可能になる。しかし、取り入れられた外気が上流側パッケージ室、下流側パッケージ室へと順に流れていく構造であるため、夏季等の外気温が高い環境では、取り入れられた外気が上流側パッケージ室の電気機器冷却時にさらに暖められ、その暖められた外気が下流側パッケージ室に送られて換気・冷却に用いられるようになる。そのため、取り入れた外気でプロセス機器を十分に冷却できないといったことが起こり得る。
また、換気構造を変更して小型化や省電力化を図った構造が提案されているが、燃料電池発電装置内で漏洩した可燃性ガスの発火を確実に防止するためには、依然、改善の余地が残されているものと思われる。
また、燃料電池発電装置の構成によっては次のような問題が生じる場合もある。
図3は従来の燃料電池発電装置の一例の概略図であって、(A)は上面図、(B)は正面図である。なお、図3において、矢印はガスの流れ方向を示している。
この図3に示す燃料電池発電装置は、1つのケース100内に、改質系機器101、燃料電池102、電池冷却系機器103、水回収系機器104等のプロセス機器105、および直交変換装置106、制御装置107等の電気機器108が収納されている。プロセス機器105が収納されるエリアと電気機器108が収納されるエリアとは隔壁109によって区画されている。
隔壁109で区画されたプロセス機器105の収納エリア側には、ケース100に、プロセス系排気口110、プロセス換気吸気口111およびプロセス換気排気口112が設けられている。また、電気機器108の収納エリア側には、ケース100に、電気換気吸気口113および電気換気排気口114が設けられている。
さらに、ケース100内には、プロセス機器105や電気機器108のほかに、プロセス換気排気口112付近に、プロセス機器105の収納エリアのガスを排気するための吸引換気ファン115が設けられている。また、ケース100内の電気換気吸気口113付近には、電気機器108の収納エリアに外気を取り入れるための加圧換気ファン116が設けられている。
このような構成の燃料電池発電装置では、プロセス機器105と電気機器108の各収納エリアを隔壁109で区画し、加圧換気ファン116によって電気機器108の収納エリアに外気を取り入れ、吸引換気ファン115によってプロセス機器105の収納エリアからガスを排気する。電気機器108の収納エリアに取り入れた外気は、換気・冷却に利用した後、プロセス機器105の収納エリアに送らず、電気機器108の収納エリアに設けた電気換気排気口114から排気する。プロセス機器105の収納エリアには、そこに設けたプロセス換気吸気口111から直接換気・冷却用の外気を取り込む。これにより、プロセス機器105から可燃性ガスが漏洩した場合でも、ケース100内で可燃性ガスが電気機器108の収納エリアに流入してしまうのを抑えて安全性を高め、また、電気機器108の収納エリアで暖められた外気がプロセス機器105の収納エリアに供給されないようにしている。
現在、パッケージ型の燃料電池発電装置を構成する上では、そのコンパクト性が要求されると共に、外観のデザイン性も重視される。例えば、一般家庭向けの燃料電池発電装置の場合、その背面を壁面に向けて設置することが多くなるであろうことを考慮し、燃料電池発電装置の正面側や側面側には突出の少ない比較的フラットな形状の吸排気口を設けることが望ましい。さらに、住宅地での設置の場合、通路幅の制約等から装置自体の奥行き寸法は極力小さい方が望ましい。その結果、低圧損、大面積の吸排気口を設けようとすれば、それらは燃料電池発電装置の主に正面側に集中的に配置されることになる。
ところが、図3に例示したように、プロセス機器105の収納エリアのガスの排気口の1つであるプロセス系排気口110とその収納エリアに外気を直接取り入れるためのプロセス換気吸気口111を共に燃料電池発電装置正面側に設けた場合には、緊急停止時等にプロセス系排気口110から可燃性ガスが排気されたときに、排気後の可燃性ガスがプロセス換気吸気口111からプロセス機器105の収納エリアに再流入してしまう可能性がある。
さらに、図3に例示したように、プロセス換気吸気口111と電気換気排気口114を共に燃料電池発電装置正面側に設けた場合には、電気機器108の冷却に使われて電気換気排気口114から排気された温度上昇後のガスが、プロセス換気吸気口111からプロセス機器105の収納エリアに再流入し、プロセス機器105の冷却を阻害してしまう可能性もある。
各吸排気口に角型ダクトを取り付けて吸気方向と排気方向を分散させる方法も考えられるが、燃料電池発電装置の正面側に突出する角型ダクトが目立つ外観デザインとなり、さらに全体的な奥行き寸法も大きくなるため好ましくない。また、主に一般家庭用の小型の燃料電池発電装置は、その設置場所も多様化することが予想される。例えば設置場所の通路がブロック塀等で囲まれているような場合には、燃料電池発電装置正面の吸排気口付近で排気されたガスが滞留してしまう可能性も生じてくる。そのような場合には、たとえ吸排気口部分に角型ダクトを取り付けたとしても、一旦排気されたガスの再流入を防ぐことは困難になる。
また、一般家庭用の燃料電池発電装置は、主に屋外に設置されると考えられ、防滴構造を有することが要求される。しかし、プロセス機器105の収納エリアのガスを吸引換気ファン115によってプロセス換気排気口112から排気すると、内部が陰圧化され、例えば、ケース100にできた隙間や、構造によっては各吸排気口のルーバー部等から、雨水等が浸入しやすくなる。その結果、装置の適所に用いられている断熱材の吸湿や電気機器108のメグ低下等が発生する可能性が生じる。各吸排気口部分に角型ダクトを設けて雨水等の浸入を防ぐ方法も考えられるが、前述のように、この方法には外観デザインや奥行き寸法の問題が残る。
従来、吸気口のルーバー部の防滴性を向上させるため、パッケージ下面付近からフィルタを介して吸気する方法等も提案されているが、その場合、周辺の基礎面からの塵埃吸引によるフィルタの目詰まり等が頻繁に発生することが予想され、メンテナンスが煩雑になることが懸念される。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、一旦排気されたガスの再流入や雨水等の浸入を抑えた小型でデザイン性の良いパッケージ型の燃料電池発電装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、燃料電池を用いて発電を行う燃料電池発電装置において、改質系機器、燃料電池、電池冷却系機器および水回収系機器を含むプロセス機器と、直交変換装置および制御装置を含む電気機器とが、ケース内に区画して収納され、前記電気機器の収納エリアに外部からガスを取り入れ、取り入れた前記ガスの一部は前記電気機器に流通させ、一部は前記電気機器をバイパスして前記プロセス機器の収納エリアに流通させることを特徴とする燃料電池発電装置が提供される。
このような燃料電池発電装置によれば、電気機器の収納エリアに外部から取り入れた外気等のガスを、一部は電気機器に流通させ、一部は電気機器をバイパスしてプロセス機器の収納エリアに流通させる。これにより、プロセス機器の収納エリアに直接外部からガスを取り入れるための吸気口が不要になるため、プロセス機器の収納エリアから排気されたガスや電気機器に流通させた後のガスのプロセス機器収納エリアへの再流入が抑えられるようになる。さらに、例えば取り入れるガス量と排気するガス量を制御してケース内圧を調節すれば、ケース内への雨水等の浸入が抑えられるようになる。
本発明では、電気機器の収納エリアに外部からガスを取り入れ、そのガスの一部は電気機器に流通させ、一部は電気機器をバイパスしてプロセス機器の収納エリアに流通させるようにした。これにより、角型ダクト等を取り付けることなく、一旦排気されたガスの再流入や雨水等の浸入を効果的に抑制することが可能になり、安全、安定に運転可能で、かつ、コンパクトで外観デザインの良好なパッケージ型の燃料電池発電装置が実現可能になる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は第1の実施の形態の燃料電池発電装置の一例の概略図であって、(A)は上面図、(B)は正面図である。なお、図1において、矢印はガスの流れ方向を示している。
図1に示す第1の実施の形態の燃料電池発電装置1は、1つのケース2に、改質系機器3、燃料電池4、電池冷却系機器5、水回収系機器6等のプロセス機器7、および直交変換装置8、制御装置9等の電気機器10が収納された構造を有している。そして、プロセス機器7の収納エリアと電気機器10の収納エリアは、一部にガスが流通できるような金網等で構成されたガス流通部11aが設けられている隔壁11によって区画されている。
ここで、改質系機器3は、都市ガス、LPガス、メタノール等の原燃料ガスを水蒸気改質して水素リッチガス(改質ガス)を生成する。生成された改質ガスは、燃料ガスとして燃料電池4に供給され、燃料電池4は、改質ガスを燃料とし、外部から取り入れられる空気を用いて発電を行う。その結果、燃料電池4からは直流出力が取り出される。電池冷却系機器5は、燃料電池4の運転温度を所定値に保つ役割を果たす。また、改質系機器3での水蒸気改質には水が必要になるが、水回収系機器6は、反応空気や燃焼排ガス中に含まれている水蒸気を凝縮させて水蒸気改質用の水を回収する。直交変換装置8は、燃料電池4の直流出力を交流出力に変換する。そして、変換後の交流出力が家庭用電源等に利用される。制御装置9は、プロセス機器7や直交変換装置8等の運転制御や電気出力の制御を行う。
また、図1に示したように、隔壁11によって区画されたプロセス機器7の収納エリア側には、ケース2に、プロセス系排気口12およびプロセス換気排気口13が設けられており、一方、隔壁11によって区画された電気機器10の収納エリア側には、ケース2に、電気換気吸気口14および電気換気排気口15が設けられている。また、ケース2内部のプロセス換気排気口13付近には、プロセス機器7の収納エリアのガスを排気するための吸引換気ファン16が設けられ、一方、ケース2内部の電気換気吸気口14付近には、電気機器10の収納エリアに外部ガス(外気)を取り入れるための加圧換気ファン17が設けられている。吸引換気ファン16および加圧換気ファン17は、その送風量が制御装置9によって制御されるようになっている。
さらに、図1(A)に示したように、電気機器10の背面側には、加圧換気ファン17と隔壁11との間にバイパスダクト18が設けられており、これによって形成されるバイパス流路18aに対応する位置に隔壁11のガス流通部11aが設けられている。
このような構成の燃料電池発電装置1では、次のようにしてケース2内部の換気・冷却が行われる。
まず、この燃料電池発電装置1の内部には、加圧換気ファン17によって電気換気吸気口14から外気が取り入れられる。取り入れられた外気は、ケース内の加圧換気ファン17の下流側に設けられたバイパスダクト18により、一部が電気機器10側へ流れ、一部が電気機器10をバイパスしてガス流通部11a側へと流れる。
電気換気吸気口14から取り入れられてからバイパスダクト18によって電気機器10側に導かれた外気は、電気機器10の換気とその冷却に利用される。利用後のガスは、後から取り入れられる外気に押されて電気換気排気口15から燃料電池発電装置1の外部へと排気される。電気機器10の収納エリアでは、一連のこのような外気取り入れ、換気・冷却、排気が連続的に行われる。
一方、電気機器10をバイパスしてガス流通部11a側に導かれた外気は、ガス流通部11aからプロセス機器7の収納エリアに入り、プロセス機器7の換気とその冷却に利用される。利用後のガスは、主に吸引換気ファン16によって吸引されプロセス換気排気口13から排気される。プロセス機器7の収納エリアでは、一連のこのような電気機器10をバイパスした外気取り入れ、換気・冷却、排気が連続的に行われる。
さらに、燃料電池発電装置1では、吸引換気ファン16の送風量(排気量)は、加圧換気ファン17の送風量(吸気量)を下回るように制御される。それにより、ケース2内部の圧力は、電気機器10の収納エリアの圧力>プロセス機器7の収納エリアの圧力>大気圧、という順番になり、ケース2の内部全体が大気圧に対して陽圧に調節される。
このように燃料電池発電装置1では、バイパス流路18aとガス流通部11aを通って電気機器10をバイパスした外気がプロセス機器7の収納エリアに流入するようになっている。すなわち、バイパス流路18aおよびガス流通部11aがプロセス機器7の収納エリアに外気を取り入れるための吸気口としての役割を果たすため、燃料電池発電装置1の正面側に従来のように外気取り入れ口を設けることが不要になる。そのため、従来生じることのあった弊害、すなわち、一旦プロセス機器や電気機器の収納エリアから装置正面側外部に排気されたガスが装置正面側に設けた外気取り入れ口を通じてプロセス機器収納エリアに再流入するといった現象を回避することが可能になる。さらに、燃料電池発電装置1の正面側には、再流入防止を目的とした角型ダクト等も不要になる。
また、この燃料電池発電装置1では、吸引換気ファン16および加圧換気ファン17の送風量を制御することによってケース2内部の圧力が上記のように、電気機器10の収納エリアの圧力>プロセス機器7の収納エリアの圧力>大気圧、の順になるよう調節される。このようにケース2の内部全体が大気圧に対して陽圧化されることにより、吸排気口部分に複雑なルーバー構造や角型ダクト等を用いることなく、ケース2内部への雨水等の浸入を効果的に抑えることが可能になる。
さらに、ケース2内部を上記のような圧力勾配になるように調節することにより、万一プロセス機器7の収納エリアで可燃性ガスの漏洩が発生した場合でも、可燃性ガスの電気機器10の収納エリアへの流入が抑えられ、可燃性ガスはプロセス系排気口12やプロセス換気排気口13から排気される。
また、この燃料電池発電装置1では、プロセス機器7が電気機器10をバイパスされた外気によって換気・冷却され、従来のように電気機器10の換気・冷却に利用された後の温度上昇後のガスでプロセス機器7が換気・冷却されないようになっている。そのため、夏季等、外気温が高い環境下においても外気による冷却効果を確保し、燃料電池発電装置1を安定して稼動させることが可能になる。
このように、上記燃料電池発電装置1によれば、一旦排気されたガスの再流入や雨水等の浸入が効果的に抑えられ、また、コンパクト性と外観デザイン性が確保される。それにより、より安全、安定に運転可能で、かつ、コンパクトで良好なデザインのパッケージ型の燃料電池発電装置1が実現される。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図2は第2の実施の形態の燃料電池発電装置の一例の概略図であって、(A)は上面図、(B)は正面図である。なお、図2において、矢印はガスの流れ方向を示し、また、図1に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
図2に示す第2の実施の形態の燃料電池発電装置20は、制御装置9に接続された雨水センサ21がケース2の天板部分に取り付けられている点で、第1の実施の形態の燃料電池発電装置1と相違する。
この第2の実施の形態の燃料電池発電装置20では、天板部分に設けた雨水センサ21によって雨水が検知されると、その検知信号が制御装置9に送信される(図中点線矢印)。制御装置9は、受信した検知信号に基づき、加圧換気ファン17はそのままで、吸引換気ファン16に対してその送風量を通常時(雨水が検知されていないとき)よりも減少させる制御信号、例えば吸引換気ファン16の電圧や周波数を小さく制御する信号を送信する。これにより、燃料電池発電装置20のケース2内部は、通常時よりも陽圧化された状態となり、ケース2内部への雨水の浸入をよりいっそう抑えることが可能になる。
なお、ここでは加圧換気ファン17はそのままで吸引換気ファン16の送風量のみを制御するようにしたが、勿論、雨水センサ21からの検知信号を受けて加圧換気ファン17と吸引換気ファン16の送風量を共に制御するようにしてもよい。
また、ここでは雨水センサ21を用いる場合を例にして述べたが、雨水センサ21に代えて温度センサを用いることも可能である。雨天時にはケース2表面に雨水が当たることでケース2の天板部分の温度が低下する。したがって、その温度変化を検知して、雨水センサ21の場合と同様、加圧換気ファン17、吸引換気ファン16の送風量を適当に制御するようにすればよい。それによってもケース2内部を通常時よりも陽圧化して雨水の浸入を抑えることが可能になる。
また、温度センサのほか、湿度センサを用いることも可能である。その場合、ケース2の天板部分に取り付けた湿度センサにより、例えば外気の湿度が設定値を上回ったことを検知したときに、温度センサの場合と同様の制御を行うようにすればよい。
また、ここでは雨水センサ21等を天板部分に取り付ける場合を例にして述べたが、勿論、雨水等制御に必要な環境変化を検知することが可能であれば、その取り付け場所は天板部分に限定されるものではない。
以上説明したように、第1,第2の実施の形態の燃料電池発電装置1,20では、プロセス機器7と電気機器10の収納エリアを区画する隔壁11にガス流通部11aを設け、さらに、電気機器10の背面にバイパス流路18aを設けるようにした。そして、加圧換気ファン17によって電気機器10の収納エリアに取り入れた外気の一部を電気機器10に流して排気すると共に、一部をバイパス流路18aおよびガス流通部11aを通じてプロセス機器7の収納エリアへ導き、そこから吸引換気ファン16によって外部へ排気するようにした。これにより、プロセス機器7の収納エリアに外気を取り入れるための吸気口を燃料電池発電装置1,20の正面側に設ける必要がなくなる。その結果、一旦プロセス機器7の収納エリアや電気機器10の収納エリアから装置正面側外部に排気されたガスがプロセス機器7の収納エリアに再流入してしまうのを抑えることができる。
また、第1,第2の実施の形態の燃料電池発電装置1,20では、吸引換気ファン16および加圧換気ファン17の送風量を制御することによって通常時のケース2内部の圧力を、電気機器10の収納エリアの圧力>プロセス機器7の収納エリアの圧力>大気圧、の順になるよう調節するようにした。これにより、雨水等の浸入を抑えることができる。さらに、雨水センサ21等を設けることにより、ケース2内部の圧力を外部環境に応じて最適に制御し、ケース2内部への雨水等の浸入をよりいっそう抑えることができる。
したがって、複雑なルーバー構造や角型ダクト等を用いることなく、安全、安定に運転可能であって、かつ、コンパクトで外観のデザインも良好なパッケージ型の燃料電池発電装置1,20が実現される。
第1の実施の形態の燃料電池発電装置の一例の概略図であって、(A)は上面図、(B)は正面図である。 第2の実施の形態の燃料電池発電装置の一例の概略図であって、(A)は上面図、(B)は正面図である。 従来の燃料電池発電装置の一例の概略図であって、(A)は上面図、(B)は正面図である。
符号の説明
1,20 燃料電池発電装置
2 ケース
3 改質系機器
4 燃料電池
5 電池冷却系機器
6 水回収系機器
7 プロセス機器
8 直交変換装置
9 制御装置
10 電気機器
11 隔壁
11a ガス流通部
12 プロセス系排気口
13 プロセス換気排気口
14 電気換気吸気口
15 電気換気排気口
16 吸引換気ファン
17 加圧換気ファン
18 バイパスダクト
21 雨水センサ

Claims (4)

  1. 燃料電池を用いて発電を行う燃料電池発電装置において、
    改質系機器、燃料電池、電池冷却系機器および水回収系機器を含むプロセス機器と、直交変換装置および制御装置を含む電気機器とが、ケース内に区画して収納され、
    前記電気機器の収納エリアに外部からガスを取り入れ、取り入れた前記ガスの一部は前記電気機器に流通させ、一部は前記電気機器をバイパスして前記プロセス機器の収納エリアに流通させることを特徴とする燃料電池発電装置。
  2. 前記プロセス機器の収納エリアと前記電気機器の収納エリアとを区画し一部に前記ガスが流通可能なガス流通部を備えた隔壁と、前記電気機器の収納エリアの前記ガスの取り入れ口から前記電気機器を回避して前記ガス流通部に通じるバイパス流路と、を有し、
    前記電気機器の収納エリアに外部から前記ガスを取り入れたときには、取り入れた前記ガスの一部は前記電気機器に流通させ、一部は前記バイパス流路および前記ガス流通部を介して前記電気機器をバイパスして前記プロセス機器の収納エリアに流通させることを特徴とする請求項1記載の燃料電池発電装置。
  3. 前記電気機器の収納エリアに外部から前記ガスを取り入れるための第1のファンと、前記プロセス機器の収納エリアから前記ガスを排気するための第2のファンと、を有し、
    前記第1のファンの送風量が前記第2のファンの送風量を上回ることを特徴とする請求項1記載の燃料電池発電装置。
  4. 雨水または温度を検知するセンサを有し、
    前記センサの検知信号に基づき、前記プロセス機器の収納エリアおよび前記電気機器の収納エリアの前記ガスの流通量を制御することを特徴とする請求項1記載の燃料電池発電装置。
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