JP2006291674A - 自動車盗難を困難にする設備と設置方法 - Google Patents

Abstract

【課題】屋外駐車場等車両駐車スペースからの自動車盗難を困難にするその設備と設置方法を提供する。
【解決手段】車両駐車スペースの前方に鍵で昇降を施錠できる手動式の車止めを複数設置し、自動車盗難に掛かる作業時間を増加させる。さらに後方及び左右両方にも固定式の車止めを設置し、車両を容易に移動できないようにする。
【選択図】図１

Description

本発明は屋外駐車場等車両駐車スペースからの車両移動を困難にする設備と設置方法に関するものである。

自動車の盗難防止対策を実施しようとすると車の所有者が自分で車両に盗難防止に有効とされる器具・装置等を取り付けるしかなく、屋外駐車場等の施設側の対策はされてこなかった。

自動車盗難を防ぐ手段の一つとして、盗難に掛かる作業時間を長くする事が一般的に有効とされている。作業時間が長くなれば犯行が発見される可能性があり、窃盗犯はそのリスクを回避しようとするために盗難をあきらめる場合があると言われている。
また、屋外駐車場等で自動車盗難の対策を備えようとすると監視装置の設置や常駐警備員等の配置が考えられるが、高額の設備投資や維持・管理費が掛かる。実際にそれらの対策を実施した場合、維持・管理費は賃料に上乗せされる事が多く、賃料が高くなり過ぎると借り手がそのような駐車場物件を敬遠してしまう為、屋外駐車場等の所有者や管理者はこれまで有効な盗難対策を出来なかった。

車両駐車スペース（１ａ）に対し、その前方に手動で昇降できる車止め（４）を２基設置する。この車止めは鍵で施錠でき容易に昇降できない構造とし、２基の車止めはそれぞれ異なる鍵で施錠される。さらに後方（２）と左右両方（３）には固定式の車止めを設置する。左右両方の車止め（３）は駐車スペースに対し前方寄りに設置し、ドア開閉及び車両への乗り降りを妨げないようにする。各々の車止めの高さは車両をジャッキアップして移動しようとしても車両底部が車止めに接触する位の高さとする。

本発明が施工された屋外駐車場等から自動車盗難行為が行われた場合、駐車スペース前方に設置された２基の車止めを排除するのに相当な時間と労力が掛かる。その際２基の車止めの鍵が、異なっている事がさらに盗難に掛かる作業時間を増加させる。盗難現場において鍵を複製しようとした場合、駐車場設備に複数の異なる鍵が使用されている方がより防盗性を向上させる。また車両をジャッキアップして駐車スペースから強制的に移動しようとしても後方及び左右両方に高めに設置した固定式の車止めに車両底部が接触し、容易に車両を駐車スペースからは移動出来ない。
これらの設備には維持・管理費は掛からず、今までと同等の賃料で貸し出す事が可能となり、尚且つ屋外駐車場等駐車スペースからの自動車盗難防止に効果を発揮する為、何も対策を施していない他の屋外駐車場等に比べ物件としての商品価値が上がり、駐車場施設の所有者や管理者に有益であると言える。

本発明の斜視図

符号の説明

（１ａ）１台分の車両駐車スペースを表す線、（１ｂ）右隣の駐車スペースを表す線、（１ｃ）左隣の駐車スペースを表す線、（２）駐車スペース後方に設置される固定式の車止め、（３）駐車スペースの左右に設置される固定式の車止め、（４）駐車スペースの前方に設置され、鍵にて昇降を施錠できる手動式の車止め

Claims (2)

1. 車両駐車スペースの前方に鍵で昇降を施錠できる可動式の車止めを複数配した設置方法。
2. 車両駐車スペースの後方及び左右両方に固定式の車止めを配した設置方法。

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