JP2006291411A - スパッツ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 左右方向への伸縮性が上下方向に比べて高い横伸縮部11を備え、前記横伸縮部11は、少なくとも大腿直筋、外側広筋および内側広筋の筋腹部上域を覆う第1横伸縮部11aと、少なくとも中殿筋、大腿二頭筋および半腱様筋の筋腹部上域を覆う第2横伸縮部11bとを有すること。
【選択図】 図1
Description
本発明は係る点に鑑みてなされたもので、
『腰部および下肢部を覆うスパッツ』において、装着者の運動や立位姿勢を補助するためのスパッツを提供することをその課題とする。
『左右方向への伸縮性が上下方向に比べて高い横伸縮部を備え、
前記横伸縮部は、少なくとも大腿直筋、外側広筋および内側広筋の筋腹部上域を覆う第1横伸縮部と、少なくとも中殿筋、大腿二頭筋および半腱様筋の筋腹部上域を覆う第2横伸縮部とを有する』ことである。
上記技術手段によれば、腰部および下肢部を覆うスパッツは、その左右方向への伸縮性が上下方向に比べて高い横伸縮部を備えており、該横伸縮部の伸張に対する復元力が、下肢部の屈曲・伸展動作や立位姿勢を保持する際に働く大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中殿筋、大腿二頭筋および半腱様筋の筋繊維と交差する方向(身体の略左右方向)、即ち、筋腹部の膨張を抑制する方向に働き、それらの筋肉の収縮力を増強すると考えられる。従って、後述する比較テストから明らかなように、腰部および下肢部全体の筋力が向上する。
前記請求項1において、
『前記横伸縮部は、少なくとも腹直筋下部の筋腹部上域を覆う第3横伸縮部を備えた』ことである。
このものでは、横伸縮部が腹直筋下部の筋腹部上域を覆っており、該横伸縮部の伸張に対する復元力が、下肢部の屈曲・伸展動作や立位姿勢を保持する際に働く腹直筋の筋繊維と交差する方向(身体の略左右方向)、即ち、筋腹部の膨張を抑制する方向に働き、それらの筋肉の収縮力を増強すると考えられる。従って、後述する比較テストから明らかなように、腰部および下肢部全体の筋力が一層向上する。
前記請求項1または2において、
『上下方向への伸縮性が左右方向に比べて高い縦伸縮部を備え、
前記縦伸縮部は、大腿筋膜張筋の筋腹部上域を覆う第1縦伸縮部と、内転筋の筋腹部上域を覆う第2縦伸縮部とを有する』ことである。
このものでは、腰部および下肢部を覆うスパッツには、その上下方向への伸縮性が左右方向に比べて高い縦伸縮部が設けられており、該縦伸縮部の伸張に対する復元力が、下肢部の屈曲・伸展動作や立位姿勢を保持する際に働く大腿筋膜張筋および内転筋の筋繊維と交差する方向(身体の略上下方向)、即ち、筋腹部の膨張を抑制する方向に働き、それらの筋肉の収縮力を増強すると考えられる。従って、後述する比較テストから明らかなように、腰部および下肢部全体の筋力が一層向上する。
前記請求項1から3のいずれかにおいて、
『筋肉を押圧する指圧体を備えた』ことである。
このものでは、身体に装着した際に、指圧体がスパッツでで覆われる筋肉を押圧し、その指圧効果によって筋緊張を促されるから、腰部および下肢部全体の筋力が一層向上する。
前記請求項4において、
『前記指圧体は、大殿筋と、右下肢部側の大腿直筋と、左下肢部の大腿二頭筋および半腱様筋と、両下肢部の大腿筋膜張筋および内転筋に対応する部位に設けられている』ことである。
このものでは、身体に装着した際に、下肢部の屈曲・伸展動作や立位姿勢を保持する際に中心となって働く大殿筋と、右下肢部側の大腿直筋と、左下肢部の大腿二頭筋および半腱様筋と、両下肢部の大腿筋膜張筋および内転筋とが、指圧体の指圧効果によって筋緊張を促されるから、腰部および下肢部全体の筋力が一層向上する。
請求項2に係る発明では、上記大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中殿筋、大腿二頭筋および半腱様筋に加えて、身体の略左右方向に膨張する腹直筋下部についても上記横伸縮部で覆うことによって、腹直筋下部の筋力が増強され、腰部および下肢部全体の筋力が向上するから、装着者の運動や立位姿勢の補助を一層効果的に図ることができる。
請求項3に係る発明では、身体の略上下方向に膨張する大腿筋膜張筋および内転筋をスパッツの上下方向への伸縮性が高い縦伸縮部で覆うことによって、それら筋肉の筋力が増強され、腰部および下肢部全体の筋力が向上するから、装着者の運動や立位姿勢の補助を一層効果的に図ることができる。
請求項5に係る発明では、下肢部の屈曲・伸展動作や立位姿勢を保持する際に中心となって働く大殿筋、右下肢部側の大腿直筋、左下肢部の大腿二頭筋および半腱様筋、両下肢部の大腿筋膜張筋、内転筋を指圧体で押圧することによって、それら筋肉の緊張が促され、腰部および下肢部全体の筋力が向上するから、装着者の運動や立位姿勢の補助を一層効果的に図ることができる。
図1(a)および(b)に示すように、本発明の実施の形態に係るスパッツ1は、腰部20aおよび大腿部20b,20bを若干締め付けた状態で覆うパンツであり、スパッツ1の左右方向への伸縮性が上下方向に比べて高い(例えば、左右方向の伸縮率が100%、上下方向の伸縮率が10%)横伸縮部11と、スパッツ1の上下方向への伸縮性が左右方向に比べて高い(例えば、上下方向の伸縮率が100%、左右方向の伸縮率が10%)縦伸縮部12と、身体に装着した際に、スパッツ1で覆われる領域下に位置する筋肉の筋腹部を部分的に押圧する指圧体13(13A〜13F)とを備えている。
上記第1横伸縮部11a,11a、第2横伸縮部11b,11bおよび第3横伸縮部11cは、横方向への伸縮性が高いリブ編み生地を縦向きに用いて、スパッツ1の左右方向への伸縮性が上下方向に比べて高くなるように形成されている。
尚、第1横伸縮部11a,11a、第2横伸縮部11b,11bおよび第3横伸縮部11cは、横方向への伸縮性が高いリブ編み生地を縦向きに用いて、スパッツ1の左右方向への伸縮性が高くなるように形成されたものであるが、縦方向への伸縮性が高いパール編み生地やその他一方向への伸縮性の高い素材を用いて、その伸縮性の高い方向がスパッツ1の左右方向になるように形成したものであっても良い。
上記第1縦伸縮部12a,12aおよび第2縦伸縮部12bは、横方向への伸縮性が高いリブ編み生地を横向きに用いて、スパッツ1の上下方向への伸縮性が左右方向に比べて高くなるように形成されている。
このものでは、上記スパッツ1を装着すると、横伸縮部11はスパッツ1の左右方向へ伸び、縦伸縮部12はスパッツ1の上下方向へ伸びる。即ち、横伸縮部11に覆われている腹直筋21、中殿筋23,23、大腿直筋24,24、外側広筋25,25、内側広筋26,26、大腿二頭筋27,27および半腱様筋28,28には、その筋腹部の膨張を抑制する方向へ横伸縮部11の伸張に対する復元力が加えられ、縦伸縮部12に覆われている大腿筋膜張筋22,22および内転筋29,29には、その筋腹部の膨張を抑制する方向へ縦伸縮部12の伸張に対する復元力が加えられる。従って、上記各筋肉21〜29の収縮力が増強される。
この結果、腰部および下肢部全体の筋力が向上し、装着者の運動や立位姿勢を補助することができる。
次に、上記スパッツ1を装着して行った足関節背屈力の比較テストについて説明する。
図5に示す表は、本発明の実施の形態に係るスパッツ1(以下、「本願スパッツ」という)を装着した場合、本願スパッツと同じ寸法の従来のスパッツ(縦横に伸縮する生地で全体を構成したスパッツ)を装着した場合、本願スパッツの第3横伸縮部11cが上記第2縦伸縮部12bと同一の生地であって上記指圧体13A〜13Fを設けていない構成のスパッツ(以下、「試験体1」という)を装着した場合、本願スパッツの指圧体13A〜13Fを設けていない構成のスパッツ(以下、「試験体2」という)を装着した場合のそれぞれについて、片足をその前方に持ち上げる際の足先部にかかる負荷を測定したものである。具体的には、図6に示すように、固定された体重計Pを足先200で押し上げた際の体重計Pの数値を計測した。
さらに、被験者BおよびEを除く4名の被験者において、試験体2を装着した場合よりも、本願スパッツを装着した場合の方が高い数値が得られたことから、指圧体13A〜13Gがその指圧効果によって大腿筋膜張筋22,22、大殿筋30,30、大腿直筋24、大腿二頭筋27、半腱様筋28および内転筋29,29の筋緊張を促し、下肢部の背屈力を一層増強したということがいえる。
11・・・横伸縮部
11a・・・第1横伸縮部
11b・・・第2横伸縮部
11c・・・第3横伸縮部
12・・・縦伸縮部
12a・・・第1縦伸縮部
12b・・・第2縦伸縮部
13・・・指圧体
Claims (5)
- 腰部および下肢部を覆うスパッツにおいて、
左右方向への伸縮性が上下方向に比べて高い横伸縮部を備え、
前記横伸縮部は、少なくとも大腿直筋、外側広筋および内側広筋の筋腹部上域を覆う第1横伸縮部と、少なくとも中殿筋、大腿二頭筋および半腱様筋の筋腹部上域を覆う第2横伸縮部とを有する、スパッツ。 - 請求項1に記載のスパッツにおいて、
前記横伸縮部は、少なくとも腹直筋下部の筋腹部上域を覆う第3横伸縮部を備えた、スパッツ。 - 請求項1または2に記載のスパッツにおいて、
上下方向への伸縮性が左右方向に比べて高い縦伸縮部を備え、
前記縦伸縮部は、大腿筋膜張筋の筋腹部上域を覆う第1縦伸縮部と、内転筋の筋腹部上域を覆う第2縦伸縮部とを有する、スパッツ。 - 請求項1から3のいずれかに記載のスパッツにおいて、
筋肉を押圧する指圧体を備えた、スパッツ。 - 請求項4に記載のスパッツにおいて、
前記指圧体は、大殿筋と、右下肢部側の大腿直筋と、左下肢部の大腿二頭筋および半腱様筋と、両下肢部の大腿筋膜張筋および内転筋に対応する部位に設けられている、スパッツ。
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