JP2006290802A - 新規体質診断方法およびそれを用いたカウンセリング方法 - Google Patents

新規体質診断方法およびそれを用いたカウンセリング方法 Download PDF

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雅之 松本
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紳太郎 井上
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敏 与茂田
Ryuji Takahashi
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、個人の体質バランスを容易に判定し、その体質バランスを補完するための体質バランス改善用組成物に関し、さらに詳しくは、(a)先天体質補完成分、及び(b)後天体質補完分子種からなることを特徴とする、体質バランス改善用組成物、及びそれを用いた体質バランス改善カウンセリング方法を提供することにある。
【解決手段】(a)外体質補完成分又は内体質補完成分からなる先天体質補完成分、及び(b)熱湿体質補完成分、熱燥体質補完成分、冷湿体質補完成分及び冷燥体質補完成分からなる群から選ばれる1種の後天体質補完成分を含有することを特徴とする体質バランス改善用組成物。

Description

本発明は、顧客の体質を診断するための体質診断方法、及び当該体質診断方法の結果に基づくカウンセリング方法、及び、その結果に基づく好適な商品を推奨し販売することを一連の手続で簡単に行う体質改善商品推奨システムに関するものである。
現在の医学の主流は言うまでもなく、いわゆる西洋医学であり、その恩恵によって人々の寿命が著しく伸び、健康で美しく健やかな生活をおくるという願望が、より強くなってきている。治療という観点からではなく、生体恒常性の改善、疾病の予防や日常生活に充足感をもつといった観点からは、体質を体系的に捉えて偏った生体バランスを改善することが重要と考えられている。
生体バランスを改善することで病気の治療をするという考え方、いわゆるホリスティックな考えを基盤にした疾病治療の最も古典的なものの一つが、古代ギリシアのヒポクラテス(B.C.460〜375)の四体液理論であり、この考えはヨーロッパ、アラビア各地域の主流として伝承されてきている。また、漢方医学の原点になる陰陽理論やインドのアーユルヴェーダも、体系化したホリスティック理論であり、これらは2000年以上も経た現在でも、漢方薬や民間薬というかたちで広く用いられている。
これらの古代医学の共通的な性格は、体質分類に治療的要素が加わっていることであり、体のバランスを整えることを治療の目標とし、その手段として植物由来のエキスやそれらの成分を用いている。
例えば、ヨーロッパのアロマテラピーでは、精油成分の精油芳香分子類の構造と作用についての研究結果から、分子構造と体の物理化学的性質への影響との関係が完全に首尾一貫していることが見出されており、ホリスティックな治療においては、各体質の対照的な位置にある分子種を補うことにより、バランス状態の良い状態にもどるのを助けるといったシンプルかつ魅力的な手段が用いられている。
アーユルヴェーダにおいても,ホリスティックな理論に基づき,ヴァータ,ピッタ,カパの3つの体質に対して,ヨーロッパのアロマテラピーと融合して体系化した手段で実践されている。
一方、中医学及び漢方医学では、患者が現時点で現している症状を、気血水、陰陽・虚実・寒熱・表裏、五臓,六病位などの基本概念を通して認識し、さらに病態の特異性を示す病侯をとらえた結果を総合した治療指示である「証」に基づき漢方薬を選定し、治療に用いている。この中で、陰陽の考え方は、ホリスティックに体質バランスを整えるという考えによるものである。
しかし、これらの理論では、体質バランス失調が原因である疾病の症状が明確に生じていない場合や、あるいは症状が軽微な場合には、治療指示となる、体質や「証」の判定は極めて複雑で専門的な知識が必要であり、治療剤の有効成分構成も複雑かつ個別的であるため、体質に適合した治療剤の的確な選定も経験的な勘に頼ることも少なくないのが現状である。
そこで、中医学及び漢方医学の考え方に基づき、質問を簡易にし、個人でも容易に体質測定を行う体質分析ツール、カウンセリング方法などが数多く提案されている(例えば、
特許文献1〜3参照)。
さらに、質問の精度を向上させ、より客観的な評価を行えるよう、皮膚の水分量、皮脂量等の物理化学的測定を行い、皮膚状態等を測定することも合わせて行われている(例えば、特許文献4参照)。
特開2000−172769号公報 特開2002−119513号公報 特開2002−140434号公報 特開2000−51153号公報
しかしながら、従来のカウンセリング方法では、問診のための入力項目の数を減らした場合、質問相互の関係性が見いだしにくくなり、必ずしも適切な体質を示唆するものとは言えなかった。逆に問診のための入力項目の数を多くすると、回答者の負担が大きく、ドラッグストアやコンビニエンスストアなどの店頭に設置して、簡便に使用ができるものとは言えなかった。
また、特許文献4のように客観的に皮膚の特性を把握するために、皮膚の水分量、皮脂量等の物理化学的測定を行う場合、検査時の環境設定が重要であり、特に皮脂や皮膚の水分などは環境の影響を受けやすいものである。そのため、外因的要素により、正しく評価を行うことが困難であって、その日の状態により、皮膚状態の傾向が大きく変わってしまう場合が存在する。また、同じ皮膚状態であっても、生体内の栄養状況、体質等の内因的要素による影響が極めて大きく、単に皮膚の外的状況に対する対処的判断を行うのではなく、内的状況を踏まえた判断を行うことが重要となる。
そこで、本発明は、少ない問診項目で、顧客の望む対象の状態を精度良く簡単に診断することができる問診判定方法及び問診判定システムを提供することを目的とする。
また、これらの体質バランス失調に基づく簡易な体質分析、カウンセリングなどにより明らかになった体質に対し、有効な各種薬効を含有する組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題につき鋭意検討した結果、これらの理論のうち、特に皮膚状態と体質との関係に注目し、皮膚状態に影響の大きい因子を特定し、体質に起因する様々な肌トラブルに対し、手軽に適切な体質分類を行う体質判定方法を見出した。
すなわち、本発明は(a)外体質補完成分又は内体質補完成分からなる先天体質補完成分、及び(b)熱湿体質補完成分、熱燥体質補完成分、冷湿体質補完成分及び冷燥体質補完成分からなる群から選ばれる1種の後天体質補完成分を含有することを特徴とする体質バランス改善用組成物に関する。
前記体質バランス改善用組成物において、外体質補完成分は、アガリスク、マコモ、エキナシア、マスティック、フランス海岸松樹皮、キャッツクローから選ばれる1種又は2種以上の抽出物からなることが好ましい。
内体質補完成分は、カノコソウ、パッションフラワー、ネトル、アーティチョーク、カボチャ種子から選ばれる1種又は2種以上の抽出物からなることが好ましい。
熱湿体補完成分が、ローマンカモミール、クラリセージ、プチグレン、ラベンダー、ウインターグリーン、フランキンセンス、レモン、パーチェリー、マジョラムスイート、クローブ、シナモン、シダーウッド、アトラス、ジュニパー、ブルーカモミール、イモーテル、タンジー、ヤロウ、タジェツ、ウコン、タンジン、オウゴン、シャクヤク、タクシャ、ヨクイニンから選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
熱燥体質補完成分が、スターアニス、シトロネラ、レモングラス、メリッサ、レモングラス、ゼラニウム、レモンバーム、スパイクラベンダー、スペアミント、フェンネル、ジャスミン、ペパーミント、ヒソップ、ユーカリデイビス、ユーカリクロブルス、ベルガモット、アルニカ、ボタンピ、生ジオウ、セキシャク、シャジン、テンモンドウ、バクモンドウ、ゲンジンから選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
冷湿体質補完成分が、アニス、バジル、タラゴン、パセリ、サッサフラス、サイプレス、カユプテ、グレープフルーツ、オレンジ、ブラックスプルース、ヨーロッパアカマツ、ネロリ、コリアンダー、ブラックペパー、パイン、ナツメグ、アンジェリカ、ツーヤ、ユーカリ、ローズマリー、タイム、センキュウ、ベニバナ、イチョウ、モッカ、ソウジュツから選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
冷燥体質補完成分が、ニアウリ、バレリアン、ベンゾイン、ローズゼラニウム、ガージャン、オレオレンジ、オレガノ、ウインターセーボリー、クミン、ローズ、パルマローザ、イランイラン、ヘンルーダ、ジンジャー、マンダリン、オウギ、タイソウ、トウキ、熟ジオウから選ばれる1種又は2種以上であることが好ましい。
さらに本願発明においては、前記体質バランス改善用組成物に、(C)機能性成分を含有することが好ましい。
前記体質バランス改善用組成物は、それらを有効成分とする化粧料、食品、製剤として好適に用いられる。
さらに、本発明は、身体の先天的性質の身体発達状態、及び後天的性質の熱循環状態、体内水分状態からなる3つの体質概念を用いて、体質を少なくとも8つのタイプに分類しておき、直接的又は間接的に顧客に対して身体の先天的性質、及び後天的性質の体内水分状態、熱循環状態の各体質概念に由来する設問によりアンケートを行い、そのアンケート結果から、顧客の肌の症状が、予め分類され体質の各タイプのいずれに該当するかを特定することを特徴とする体質分類方法に関する。
さらに具体的には、(A)(1)先天的性質の身体発達状態として、外胚葉体質と、中胚葉体質及び内胚葉体質とをそれぞれ「外」、「内」、(2)後天的性質の熱循環状態として、体の熱の多い状態、少ない状態とをそれぞれ「冷」、「熱」、(3)後天的性質の体内水分状態として、体の水の少ない状態、多い状態とを「燥」、「湿」と体質概念を分類し、
(B)当該体質概念分類に基づき、予め体質を「外熱湿」、「内熱湿」、「外熱燥」、「内熱燥」、「外冷湿」、「内冷湿」、「外冷燥」、「内冷燥」の8つに分類にしておき、(C)それぞれの体質概念に由来するすくなくとも5つの設問により、直接的又は間接的に顧客に対してアンケートを行い、
(D)そのアンケート結果から、顧客の体質が、「外」又は「内」、「冷」又は「熱」、「燥」又は「湿」のいずれの体質状態が大きく作用しているかを判断し、予め分類された各タイプのいずれかに該当するか特定するものである。
また、本発明は、身体の先天的性質の身体発達状態、及び後天的性質の熱循環状態、体内水分状態からなる3つの体質概念を用いて、体質を少なくとも8つのタイプに分類しておき、直接的又は間接的に顧客に対して身体の先天的性質、及び後天的性質の体内水分状態、熱循環状態の各体質概念に由来する設問によりアンケートを行い、そのアンケート結果から、顧客の肌の症状が、予め分類された各タイプのいずれに該当するかを特定し、そのタイプの症状の原因となる体質を改善しうる前記体質バランス改善用組成物を推奨して体質バランス改善を促すようにしたことを特徴とする体質バランス改善カウンセリング方法に関する。
本発明の体質診断方法によれば、対処療法的な機能成分を与えるだけでは、トラブル改善の効果は十分でなかった場合においても、そのような症状が現れる原因を明確にし、かかる体質のアンバランスを改善し得る体質バランス改善組成物を使用し、体質改善を促す事により、その顧客の体質に起因する肌トラブルを効果的に改善することが可能である。
従って、本発明に係る体質バランス改善用組成物は、特に体質バランス失調に伴う肌トラブル、循環機能失調、消化機能失調、自律神経失調などの諸症状に対して優れた改善効果を示し、体質分類から予想される特有の傾向を解消し,肌トラブルや疾病を予防することが期待でき、健康増進又は予防目的のサプリメントや治療目的の医薬品としての効果が期待できる。
以下、本発明について詳細に説明する。
まず、個人の体質に関しては、先天的な側面と後天的な側面とがある。体型や性格の本質が決まるのは、受精卵の段階が関与しており、
(1)外胚葉(体の内部を保護する器官と、外部からの情報を集める器官が発生する。例えば、上層系:表皮、爪、毛髪、皮脂腺、汗腺、目、耳、鼻、歯エナメル質、乳腺、脳下垂体前葉など、神経系:脳神経、中枢神経、知覚神経、脳下垂体後葉、副腎髄質などが該当する。)
が最も発達して生まれた人は「神経質なやせ型」、
(2)中胚葉(骨,筋肉,血管などが発生する。例えば、頭蓋骨、頭部筋肉と結合組織、頭部以外の全身の骨格、筋肉結合組織、真皮、心臓、内臓筋肉と結合組織、全身の血管、血液、リンパ管系とリンパ、脾臓、副腎皮質、泌尿器系〔腎臓、尿管、膀胱、尿道〕、生殖器系などが該当する。)
が最も発達して生まれてきた人は「骨格や筋肉がしっかりしたガッチリ型」、内胚葉が最も発達して生まれてきた人は「栄養の消化吸収がいい肥満型」、
というように、その部位が際立ったタイプに成長していくと考えられている。
さらに、これらに後天的な生活習慣の関与により、体の物理化学的特質が影響を受ける。特に、皮膚に対する影響が大きいのが体の水分状態、熱循環状態である。
本発明においては、上記先天的な体質、体の熱循環状態、体の水分状態が皮膚状態に影響の大きい因子であることを見いだし、先天的な体質、すなわち外胚葉体質と、中胚葉体質及び内胚葉体質とをそれぞれ「外」、「内」で、後天的な体質、本発明においては体の熱の多い状態、少ない状態とをそれぞれ「冷」、「熱」、体の水の少ない状態、多い状態とを「燥」、「湿」とする分類指標を用いることによって、個人の体質を8つの体質に分ける。
具体的には、これらのバランス状態を評価するため体質傾向に関する肉体的、精神的、情動的な傾向に関連した質問項目を選定し、質問項目を例えば、表1に記載するように選定し、図1に記載する選定基準により判定することにより、「外熱湿」、「内熱湿」、「外熱燥」、「内熱燥」、「外冷湿」、「内冷湿」、「外冷燥」、「内冷燥」の8つの分類に分けることができる。
ここで、具体的な質問項目の設定方法につき、説明する。まず親データベース(親DB)を用意しておき、親DBは肉体的、精神的、情動的傾向に関する様々な質問全100項目に対するそれぞれの回答として、その傾向が「ある」を「1」、その傾向が「ない」を「0」とした統計上必要とされる約2000名分の調査データを集計し、各項目毎についてその発生率を計算したテーブルである。
これらの質問項目には、先天的な体質、体の熱循環状態、体の水分状態などにおいて、従来の肌状態に関する評価試験(角層水分量試験、経皮水分蒸散試験、角層厚・表皮厚試験など)から相関性が高いことが認められる質問項目を予め設定しておき、ターゲット項目として設定する。
次いで、親DBからあるターゲット項目を含むテーブル(子DB1)と含まないテーブルの2種類のテーブル(子DB2)を作成する。例えば、体の熱循環に関連する「乾燥肌である」をターゲットとして、「乾燥肌」項目を基準(1列目)にして、子DB1はその回答が「ある」群、子DB2は「ない」群とする。
当然、ターゲット項目以外の項目の発生数および発生率は、ターゲット項目との関係性に基づいて増減することになる。しかし、親DBのN数(サンプル数)が巨大化するほど、子DB1、子DB2それぞれのターゲット項目以外の発生数および発生率の母集団に対する代表性精度はそれらの関係性に基づいて向上する。子DB1と子DB2のターゲット項目以外の項目データをそれぞれ比較した場合、発生率の差異が大きい項目ほどターゲット項目との関係性がある(強い)と言うことができる。
次に、選定項目の選定とその方式について説明する。データベースを作成したら、次いで、ターゲット項目と関係性の強い項目を選定する。選定方式は多様であるが、ターゲット項目と関係性が強い項目であり、回答者が回答しやすい(発生数の多い)項目を選ぶことが重要である。
そこで、本発明においては、次に示す計算式により項目を選定した。
〔子DB1の項目毎発生率〕÷〔子DB2の項目毎発生率〕×子DB1におけるその項目の発生数 =「発生差異があり、発生数の多い項目」
この計算式で数値が大きくなった上位項目を選定した。これらはターゲット項目との関係性が高く、かつ回答者が回答しやすい項目である。この場合の項目選定数はいくつでも
可能であるが、経験的には3〜5個以内が妥当である。
例えば「乾燥肌」をターゲットとした場合、めまいはしない、出血・うっ血はめったにしない、肩はこらない、顔はテカラない、唇・歯茎の血色は良いという項目が関連性があることを示している。
これらのデータを用いて、皮膚状態に影響の大きい因子である先天的な体質「内・外」、体の熱循環状態「熱・冷」、体の水分状態「湿・燥」を回答者が回答しやすい項目」で選定することが可能である。
ここで、「外熱湿」、「内熱湿」、「外熱燥」、「内熱燥」、「外冷湿」、「内冷湿」、「外冷燥」、「内冷燥」の8分類の体質傾向について説明する。
「内熱湿」体質は、骨格や筋肉が発達して生まれつき丈夫な体をもつタイプが多く、肌質は黄ばみ、くすみがちでつやがなく、肌色は普通かやや浅黒い。肌トラブルは、全身の機能亢進、自律神経系の過亢進が原因で血液や水分が停滞することにより、「シミ(色素沈着)、肌荒れ、くすみ、赤ら顔、クマ」が多いのが特徴である。
「内熱燥」体質は、皮下脂肪が比較的に多く、色白のタイプが多く、消化器系が発達しているので肥満になる傾向が強い。肌トラブルは、神経系のアンバランスにより、顔の毛細血管が拡張し、赤ら顔になったり、口の横に吹き出物ができたり、全身の機能亢進で水分不足になったりすることから、「肌あれ、赤ら顔、ニキビ」が多いのが特徴である。
「内冷湿」体質は、やや皮下脂肪が発達したガッチリタイプが多く、肌質は黄ばみ、元来が胃腸や身体が虚弱で、冷え、倦怠感を生じやすい。肌トラブルは、自律神経過亢進で血液やリンパの循環が鈍ることにより、「クマ、肌あれ、くすみ」が多いのが特徴である。
「内冷燥」体質は、ガッチリした肥満タイプが多く、肌質は黄ばみ、乾燥傾向がある。元来が胃腸が弱いため、ストレスなどで自律神経の過亢進が起こりやすく、消化器系に弊害が生じ冷えやすく、「小ジワ、シミ、たるみ」という肌トラブルが多いのが特徴である。
「外熱湿」体質は、骨格が発達した細身タイプで、肌はやや皮脂が多い。肌トラブルは、慢性の消耗性疾患、異化作用の亢進、自律神経系の機能亢進などで代謝性の熱が生じ、また胃腸障害や水分代謝異常が原因となり、「ニキビ、肌のべたつき、毛穴が目立つ」が多いのが特徴である。
「外熱燥」体質は、中肉タイプで、肌質はくすみやわずかな黄ばみがある。肌トラブルは、慢性の消耗性疾患、異化作用の亢進、自律神経系の機能亢進などで代謝性の熱が生じて水分が不足し、「小ジワ、肌乾燥、シミ」が多いのが特徴である。
「外冷湿」体質は、線が細く丸みのある細身の体型で、肌は乾水性・乾脂性で肌色は色白のタイプである。肌トラブルは全身の機能低下で血液や水分が停滞することが原因となり、「くすみ、クマ」が多いのが特徴である。
「外冷燥」体質は、標準的な骨格の細身タイプで肌はやや浅黒いか黄ばみのある普通肌のタイプである。肌トラブルは全身の機能低下により血液のもつ濡養作用の不足が原因で、「肌乾燥、くすみ」が多いのが特徴である。
これらの肌トラブルは、体質を要因としているものであって、対処療法的な機能成分を与えるだけでは、トラブル改善の効果は十分ではない。「内・外」、「熱・冷」、「燥・湿」に対する個人の体質診断から、そのような症状が現れる原因となる体質のアンバランスを改善し得る体質バランス改善組成物を使用し、体質改善を促す事により、肌トラブルを効果的に改善することができる。
本発明においては、体質バランス改善組成物としては、(a)先天体質補完成分、(b)後天体質補完成分を組み合わせ、個々の体質に不足する成分を補完し、さらに必要に応じて(c)機能性成分を組み合わせて用いる事により、優れた相乗効果を発揮し、体質バランス失調に伴う肌トラブル、循環機能失調、消化機能失調、自律神経失調などの諸症状に対して優れた改善効果を示し、健康増進、疾病予防も目的で、体質分類から予想される特有の傾向を解消し,肌トラブルや疾病を予防することできる。
本発明に用いられる先天体質補完成分は、外である外胚葉系の体質に対しては消化器や循環器の強壮作用や代謝促進作用がある成分を補い、内である中胚葉体質及び内胚葉体質に対しては鎮静作用、排泄促進作用または代謝促進作用がある成分を補うことが特徴である。
本発明に用いられる先天体質補完成分は、外体質補完成分として、朝鮮人参、紅参、レイシ、ローヤルゼリー、アロエ、ニンニクエキス、アガリクス、マコモ、マムシ、モロヘイヤ、CoQ10、スピルリナ、エキナシアエキス、アスタキサンチン、西洋サンザシ、マスティック、ヤマイモ、ビール酵母、エゾウコギ、アンセリン、コンドロイチン硫酸、カルニチン、フランス海岸松樹皮エキス、キャッツクロー、クマザサ、クコシ、プロポリスなどが挙げられる。
これらの外体質補完成分として好ましくは、アガリスク、マコモ、エキナシアエキス、マスティック、フランス海岸松樹皮エキス、キャッツクローが挙げられる。
内体質補完成分として、カノコソウ、パッションフラワー、ホップ、サフラン、テアニン、シソエキス、ネトル、アーティチョーク、オリーブエキス、ビワ葉エキス、荷葉エキス、プルーン、ハトムギ、バナバ、グアバ、スギナ、カボチャ種子エキス、アシタバ、桑の葉などが挙げられる。
これらの内体質補完成分として好ましくは、カノコソウ、パッションフラワー、ネトル、アーティチョーク、カボチャ種子エキスが挙げられる。
本発明に用いられる後天体質補完成分は、芳香分子を含有する成分の場合、細胞膜の構造との関係から、分子構造に起因する荷電状態(電気的エネルギー)と物理化学的特性(双極性のエネルギー)により、体質補完特性が決定される。
寒燥体質補完成分としては、電気座標系がプラス荷電で極性分子類である芳香アルデヒド類、酸類、フェノール類、炭素数10のアルコール類、炭素数15及び20のアルコール類、非テルペンアルコール類、ラクトン・クマリン類などの芳香分子又はそれらを含有するハーブを用いることが特徴である。
寒湿体質補完成分としては、電気座標系がプラス荷電で非極性分子類であるフェノールメチルエーテル類、炭化水素・テルペン類、オキシド類、炭素数10のアルコール類や多不飽和セスキテルペン類などの芳香分子又はそれらを含有するハーブを用いることが特徴である。
熱燥体質補完成分としては、電気座標系がマイナス荷電で極性分子類であるアルデヒド類、ケトン類、ラクトン・クマリン類などの芳香分子又はそれらを含有するハーブを用いることが特徴である。
熱湿体質補完成分としては、電気座標系がマイナス荷電で非極性分子類であるエステル類や多不飽和セスキテルペン類などの芳香分子又はそれらを含有するハーブを用いることが特徴である。
芳香族アルデヒド類としては、ベンズアルデヒド、リリアール、シンナミックアルデヒド、バニリン、ヘリオトロピン、ヘリオナール、テルペン系ケトン類のl−カルボン、d−プレゴン、l−メントン、カンファー、ペリラケトン、アセチルセドレンなどが挙げられる。
酸類としては、酢酸、エナント酸、安息香酸、桂皮酸、アニス酸などが挙げられる。
フェノール類としては、チモール、エストラゴール、オイゲノール、アネトール、ジフェニルオキシド、ベンジルイソオイゲノールなどが挙げられる。
炭素数10のアルコール類としては、モノテルペンアルコール類のリナロール、ゲラニオール、テルピネン−4−オール、α−テルピネオール、メントール、ネロール、シトロネロール、ペリラアルコール、ボルネオール、パーチュリアルコールなどが挙げられる。
炭素数15及び20のアルコール類としては、セスキテルペンアルコール類のファルネソール、ネロリドール、ヘジカリオール、エレモール、シンボポール、カジノール、ビサボロール、サンタクロール、スクラレオール、グアイオール、ベツレノール、レドロール、ベチベロール、パチュロールなど、ジテルペンアルコール類のスクラレオールなどが挙げられる。
非テルペンアルコール類としては、ベンジルアルコール、アニスアルコール、β−フェニルエチルアルコール、シンナミックアルコール、サンダロール、1−オクタノールなどが挙げられる。
ラクトン・クマリン類としては、ラクトン類のγ−ノナラクトン、α−アンゲリカラクトン、γ−デカラクトン、ジャスミンラクトンなど、クマリン類のクマリン、ウンベリフェロン、エスクレトール、オストルチン、ビスナジンなどが挙げられる。
フェノールメチルエーテル類としては、アネトール、β−アサロン、エストラゴール、カルバクロールメチルエーテル、オイゲノールメチルエーテルなどが挙げられる。
炭化水素・テルペン類(但し、炭素数10、15、20のアルコール類は除く。)としては、リモネン、ピネン、テルピネン、p−シメン、ミルセンなどが挙げられる。
オキシド類としては、サフロール、リナロールオキシド、1,8−シネオール、カリフォレンエポキシド、テアスピランローズフランなどが挙げられる。
多不飽和セスキテルペン類としては、カマズレン、カリオフィレン、ビサボレン、ジンギベロン、ファルネセン、アズレンなどが挙げられる。
アルデヒド類としては、脂肪族鎖状アルデヒド類のn−デカナール、trans−2−ヘキセナール、2,4−デカジエナールなど、脂環状アルデヒド類のトリプラール、リラ
ールなど、テルペン系アルデヒド類のシトロネラール、シトラール、ペリラアルデヒド、ミルテナール、ツヨンなどが挙げられる。
ケトン類としては、脂肪族鎖状ケトン類のアセトイン、ジアセチル、2−ノナノン、脂環状ケトン類のヘキシルシクロペンタノン、cis−ジャスモン、ダマセノン、ヨノンなど、芳香族及びその他のケトン類のp−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、ラズベリーケトン、アニシルアセトン、ジンゲロン、アセチルフェラン、フラネオール、マルトールなど、アセタール及びケタール類のジヒドロインデニル−2,4−ジオキサン、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタールなどが挙げられる。
エステル類としては、脂肪族酸エステル類の酢酸イソアミル、酢酸リナロール、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、酢酸シンナミル、アセチルイソオイゲノール、酪酸リナリル、カプロン酸エチルなど、芳香族カルボン酸及びその他のエステル類の安息香酸メチル、安息香酸ベンジル、桂皮酸メチル、サリチル酸イソアミル、ジャスモン酸メチルなどが挙げられる。
芳香アルデヒド類の芳香分子を含有するハーブとして、シナモン、ユーカリ、ニアウリ等のエキスが挙げられる。
酸類の芳香分子を含有するハーブとして、バレリアン、ベンゾイン、ローズゼラニウム、ガージャン、オレオレジン等のエキスが挙げられる。
フェノール類の芳香分子を含有するハーブとして、オレガノ、ウインターセーボリー、タイム、シナモン、クローブ、クミン等のエキスが挙げられる。
炭素数10のアルコール類の芳香分子を含有するハーブとして、ラベンダー、タイム、ペパーミント、ベルガモット、ネロリ、プチグレン、ベルガモット、ゼラニウム、マジョラムスイート等のエキスが挙げられる。
炭素数15及び20のアルコール類の芳香分子を含有するハーブとして、シダーウッド、ローズ、パルマローザ、イランイラン、ネロリ、パーチュリー、クラリセージ等のエキスが挙げられる。
ラクトン・クマリン類の芳香分子を含有するハーブとして、ラベンダー、ベルガモット、レモン、フェンネル、アルニカ等のエキスが挙げられる。
非テルペンアルコール類の芳香分子を含有するハーブとして、オレオレジン、ヘンルーダ、セージ、クラリセージ、ウインターセーボリー、ジンジャー、マンダリン等のエキスが挙げられる。
フェノールメチルエーテル類の芳香分子を含有するハーブとして、シナモン、クローブ、アニス、バジル、タラゴン、パセリ、サッサフラス、サイプレス、カユプテ等のエキスが挙げられる。
炭化水素・テルペン類の芳香分子を含有するハーブとして、レモン、グレープフルーツ、オレンジ、ジュニパー、ブラックスプルース、ヨーロッパアカマツ、ベルガモット、フェンネル、ネロリ、コリアンダー、ペパーミント、サイプレス、ユーカリ、フェンネル、ローズマリー、マジョラムスイート、ブラックペパー、パイン、ナツメグ、アンジェリカ、ツーヤ等のエキスが挙げられる。
オキシド類の芳香分子を含有するハーブとして、ユーカリ、ローズマリー等のエキスが挙げられる。
多不飽和セスキテルペン類の芳香分子を含有するハーブとして、フランキンセンス、レモン、パーチュリー、ラベンダー、マジョラムスイート、ローズマリー、クラリセージ、クローブ、シナモン、シダーウッド、アトラス、ジュニパー、ブルーカモミール、イモーテル、タンジー、ヤロウ、タジェツ等のエキスが挙げられる。
アルデヒド類の芳香分子を含有するハーブとして、スターアニス、シナモン、レモン、ユーカリ、シトロネラ、レモングラス、メリッサ、ゼラニウム、レモンバーム等のエキスが挙げられる。
ケトン類の芳香分子を含有するハーブとして、スパイクラベンダー、スペアミント、フェンネル、ジャスミン、ペパーミント、ヒソップ、ユーカリデイビス、セージ、ローズマリー、ユーカリクロブルス等のエキスが挙げられる。
エステル類の芳香分子を含有するハーブとして、カモミール、ローマンカモミール、クラリセージ、プチグレン、ラベンダー、ウインターグリーン等のエキスが挙げられる。
本発明に用いられる後天体質補完成分は、芳香分子を含有するハーブ以外にも、冷燥体質補完成分として、オウギ、タイソウ等の温性の補益薬、トウキ、熟ジオウ等の温性の養血薬、冷湿体質補完成分として、センキュウ、ベニバナ、イチョウ等の温性の活血化お生薬、モッカ、ソウジュツ等の温性の去風湿生薬、熱燥体質補完成分として、ボタンピ、生ジオウ、セキシャク等の寒性の清熱涼血生薬、シャジン、テンモンドウ、バクモンドウ、ゲンジン等の寒性の滋陰生薬、熱湿体質補完成分としては、ウコン、タンジン等の寒性の活血化お生薬、オウゴン、シャクヤク等の寒性の清熱涼血生薬、タクシャ、ヨクイニン等の寒性の利水滲湿生薬などを用いることもできる。
これらのうち、熱湿体補完成分としては、エステル類;ローマンカモミール、クラリセージ、プチグレン、ラベンダー、ウインターグリーン、多飽和セスキテルペン類;フランキンセンス、レモン、パーチェリー、マジョラムスイート、クローブ、シナモン、シダーウッド、アトラス、ジュニパー、ブルーカモミール、イモーテル、タンジー、ヤロウ、タジェツ、その他ウコン、タンジン、オウゴン、シャクヤク、タクシャ、ヨクイニンが好ましい。
熱燥体質補完成分としては、アルデヒド類;スターアニス、シトロネラ、レモングラス、メリッサ、レモングラス、ゼラニウム、レモンバーム、ケトン類;スパイクラベンダー、スペアミント、フェンネル、ジャスミン、ペパーミント、ヒソップ、ユーカリデイビス、ユーカリクロブルス、ラクトン・クマリン類;ベルガモット、アルニカ、その他ボタンピ、生ジオウ、セキシャク、シャジン、テンモンドウ、バクモンドウ、ゲンジンが好ましい。
冷湿体質補完成分としては、フェノールメチルエーテル類;アニス、バジル、タラゴン、パセリ、サッサフラス、サイプレス、カユプテ、炭化水素類・テルペン類;グレープフルーツ、オレンジ、ブラックスプルース、ヨーロッパアカマツ、ネロリ、コリアンダー、ブラックペパー、パイン、ナツメグ、アンジェリカ、ツーヤ、オキシド類;ユーカリ、ローズマリー、炭素数10のアルコール類;タイム、その他センキュウ、ベニバナ、イチョウ、モッカ、ソウジュツが好ましい。
冷燥体質補完成分としては、芳香アルデヒド類;ニアウリ、酸類;バレリアン、ベンゾ
イン、ローズゼラニウム、ガージャン、オレオレンジ、フェノール類;オレガノ、ウインターセーボリー、クミン、炭素数15及び20のアルコール類;ローズ、パルマローザ、イランイラン、非テルペンアルコール;ヘンルーダ、ジンジャー、マンダリン、その他オウギ、タイソウ、トウキ、熟ジオウが好ましい。
本発明の体質バランス改善組成物には機能性成分(組成物中において(a)先天体質補完成分、(b)後天体質補完成分として用いた成分を除く)をさらに配合することが好ましい。本発明に用いられる機能性成分は、内服で用いるのならば、ビタミン類(例えば、レチノール類、肝油類、ビタミンD類、ビタミンE類、チアミンの塩類等、ビタミンB1誘導体、リボフラビン等、酪酸リボフラビン、ビタミンB6類、ビタミンB12類、ビタミンC類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチンなど)が挙げられる。
栄養素(例えば、アスパラギン酸カリウム・マグネシウム、イノシトール、イノシトールヘキサニコチネート、ウルソデスオキシコール酸、システイン類、オロチン酸、γ−オリザノール、カルシウム塩類、グルクロン酸類、など)が挙げられる。
生薬エキス類(加工大蒜、麻黄、南天実、ゲンチアナ、陳皮、センブリ、ゴシュウ、チョウジ、など)、カフェイン類(無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェインなど)が挙げられる。
漢方薬(葛根湯、桂枝湯、柴胡桂枝湯、麻黄湯、小柴胡湯、小青竜湯など)が挙げられる。
健胃成分(塩酸ベタイン、塩化ベタネコールなど)が挙げられる。
止瀉成分(アクリノール、塩化ベルベリン、クレオソート、タンニン酸、臭化水素酸スコポラミン、臭化メチルアトロピン、塩酸パパベリン、アミノ安息香酸エチル、など)が挙げられる。
粘膜修復剤(アズレンスルホン酸ナトリウム、塩酸ヒスチジン、グリチルリチン酸及びその塩類、銅クロロフィリンナトリウムなど)が挙げられる。
アミノ酸及びタンパク質類(アスパラギン酸、シスチン、フェニルアラニン、タウリン、トリプトファン、カゼイン加水分解物やラクトフェリンなど)が挙げられる。
ミネラル類(EPA、DHA、リノール酸、γ−リノレン酸やα−リノレン酸などの脂肪酸類、カルシウム、イオウ、マグネシウム、亜鉛、セレンや鉄など)が挙げられる。
その他、シイタケエキス、ヤマブシタケなどのキノコ類、ザクロ、アセロラ、ブルーベリーやゴマなどの種子・胚芽・果実類、ハブ茶、甜茶やドクダミ茶などの健康茶エキス、ハチミツ、グルコサミン、米由来セラミドやヒアルロン酸、N−アセチルグルコサミン、ビルベリー、大豆イソフラボン、β−カロテン、ラズベリーケトン、トウガラシ、ヘスペリジンのような機能性食品素材などが挙げられる。
また、外用で用いるならば、美白成分として、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、アスコルビン酸リン酸マグネシウム塩、アスコルビン酸グルコシド、システイン、グルタチオン、グルタチオンの塩、N−アシル化グルタチオン、グルタチオンのエステル、ハイドロキノン、ハイドロキノンの塩、ハイドロキノンの配糖体、フェルラ酸、フェルラ酸の塩、イソフェルラ酸、イソフェルラ酸の塩、カフェー酸、カフェー酸の塩、レゾルシノール類、エルゴ酸、エルゴ酸の塩、プラセンタエキス、カフェイン、タンニン、べラパミル、
トラネキサム酸、甘草抽出物、グラブリジン、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、カミツレ抽出物、リノール酸、オレイン酸、リノレン酸などが挙げられる。
また、ヒアルロン酸産生促進成分として、N−アセチルグルコサミン、グルコサミン、レチノール、レチノールパルミチン酸エステル、レチノイン酸、マジョラムエキス、セイヨウハッカエキス、ミドリハッカエキス、アップルミントエキス、キランソウエキス、ビューグルエキス、メハジキエキス、キセワタエキス、エゴマエキス、レモンエゴマエキス、メボウキエキス、ヒキオコシエキス、ロウソエキス、パンノキエキス、コウゾエキス、カジノキエキス、イチジクエキス、オオイタビエキス、アナアオサエキス、オオアオサエキス、シジアオノリエキス、オゴノリエキス、マクサエキス、キリンサイエキス、アラメエキス、ワカメエキス、ヒジキエキス、ノッテドラックエキス、ダービリアエキスなどが挙げられる。
また、真皮マトリクス成分安定作用(真皮コラーゲン産生促進作用、真皮ヒアルロン酸産生促進作用、真皮エラスターゼ活性阻害作用、真皮コラーゲンAGE化阻害作用、コラーゲン代謝促進作用、コラーゲン線維安定化作用、コラゲナーゼ活性阻害作用)を有する成分として、レチノール、レチノールパルミチン酸エステル、レチノイン酸、アスコルビン酸又はその塩、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジステアリン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、アスコルビン酸硫酸エステルナトリウム、アスコルビン酸グルコシド、ダイズエキス、ウルソール酸、ウルソール酸ベンジル、ボダイジュエキス、バーチエキス、藤茶エキス、ウコンエキス、ボタンピエキス、ジイソプロピルアミンジクロロ酢酸、メタケイ酸、N−メチル−L−セリン、シルクペプチド、オウバクエキス、乳酸菌ホエイエキス、マロニエエキスなどが挙げられる。
また、血行促進成分として、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル(ニコチン酸類)、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸−DL−α−トコフェロール、コハク酸−DL−α−トコフェロール(ビタミンE類)、カプサイシン、ジンゲロン、べラパミル、スエルチアニン、シンホングギニシン抽出物、セイヨウトチノキ抽出物、アルニカ抽出物、イチョウ抽出物、エンメイソウ抽出物、オランダガラシ抽出物、サンショウ抽出物、シナノキ抽出物、ショウブ抽出物、ワイルドタイム抽出物、タチジャコウソウ抽出物、チョウジ抽出物、トウヒ抽出物、ユズ抽出物などが挙げられる。
また、ターンオーバー正常化作用を有する成分として、ヨーグルト抽出物などが挙げられる。
細胞賦活作用を有するものとしては、ビタミン油、レチノール、酢酸レチノール、レチノールパルミチン酸エステル(ビタミンA類)、リボフラビン、酢酸リボフラミン、フラビンアデニンヌクレオチド(ビタミンB2類)、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート(ビタミンB6類)、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステル、DL−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム(ビタミンC類)、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル(パントテン酸類)、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール(ビタミンD類)、海藻抽出物、クロレラ抽出物(藻類抽出物)、感光素、アラントイン、プラセンタ抽出物、乳酸菌抽出物、乳酸菌培養液、酵母抽出物、酵母培養液(菌体抽出物、菌体培養液)、シコン抽出物、ニンジン抽出物、ビタミンP、ビオチン(ビタミンH類)、オウバク抽出物、オウレン抽出物、シャクヤク抽出物、センブリ抽出物、バーチ抽出物、セージ抽出物、ゼニアオイ抽出物、アイリス抽
出物、ブドウ抽出物、ヨクイニン抽出物、ヘチマ抽出物、ユリ抽出物、センキュウ抽出物、ショウキュウ抽出物、オトギリソウ抽出物、オノニス抽出物、ローズマリー抽出物、トウガラシ抽出物、チンピ抽出物、トウキ抽出物、茶抽出物、セファランチン、コレステロール、コレステロール高級脂肪酸エステル(コレステロール誘導体)、アロエべラ抽出物、真珠抽出物、ナツメ抽出物などが挙げられる。
また、消炎あるいは殺菌作用を有する成分として、グリチルリチン酸塩、オウゴンエキス、モモの葉エキス、アルテアエキス、アルニカエキス、オトギリソウエキス、カワラヨモギエキス、ボダイジュエキス、オウバクエキス、チョウジエキス、トウキンセンカエキス、イソプロピルメチルフェノール、硫黄粉末などが挙げられる。
これらのエキスは、植物体の各種部位[全草、地上部、花、果実、果皮、葉、枝、幹、茎、樹皮、根茎、根皮、塊茎、根、種子、菌核、子実体、菌糸体、全藻、めかぶ(胞子葉又は成実葉)等]をそのまま又は粉砕後、搾取したものか、そのまま又は粉砕後、溶媒で抽出したものである。また、精油としての状態でも用いられる。
抽出溶媒としては、水、アルコール類(例えば、メタノール、無水エタノール、エタノール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール)、アセトン等のケトン類、エチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチルエステル等のエステル類、キシレン、ベンゼン、クロロホルム等の有機溶媒の1種以上を任意に組み合わせて使用することができる。
これらのエキスは、剤形・形態により乾燥、濃縮、又は希釈等を任意に行い調整すれば良い。
尚、これらエキスの製造方法は、特に制限されるものはないが、通常、常温、常圧下での溶媒の沸点の範囲であれば良く、抽出後は濾過又はイオン交換樹脂を用い、吸着・脱色・精製して溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状とすれば良い。更に多くの場合は、そのままの状態で利用できるが、必要ならば、その効果に影響のない範囲で更に脱臭、脱色等の精製処理を加えても良く、脱臭・脱色等の精製処理手段としては、活性炭カラム等を用いれば良く、抽出物質により一般的に適用される通常の手段を任意に選択して行えば良い。
本発明の体質バランス改善用組成物及びそれを含有する化粧料、食品、製剤等は機能性成分、先天体質補完成分及び後天体質補完分子種を混合したものをそのままの形で使用することもできるが、その他の成分として、通常の化粧料、食品及び医薬品に用いられるものを使用することができる。例えば、通常化粧料に用いられる剤型(化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック等)や、結晶セルロース、ショ糖脂肪酸エステル、白糖等の賦形剤を加え、例えば乾式顆粒打錠法あるいは湿式顆粒打錠法により造粒して製造することができる。
また、通常、液状の食品及び医薬品に使用される浸潤剤、乳化剤、分散助剤、界面活性剤、甘味料、酸味料、糖アルコール、フレーバー、芳香物質等賦形剤を加えて溶解し、液体の状態として製造することもできる。
本発明の、機能性成分、先天体質補完成分及び後天体質補完分子種からなることを特徴とする体質バランス改善用組成物における、各成分の配合割合は用いられる種類によっても若干異なるが、全組成物1000重量部当たり、機能性成分は0.1〜900重量部、好ましくは1〜500重量部、先天体質補完成分は0.1〜600重量部、好ましくは1〜300重量部、後天体質補完成分は0.1〜500重量部、好ましくは1〜200重量
部である。尚、機能性成分、先天体質補完成分及び後天体質補完分子種が植物などからの抽出物である場合には、乾燥残分換算にて当該範囲内であれば良い。
次に本発明の好適な実施の形態につき、図面を参照しながら説明する。
つぎに、本発明の一実施態様について説明する。
本発明の実施例1は、体質評価システムをネットワークにおいて実施するための構成に関する。図2に、本実施形態の体質評価システムの構成図を示す。本体質評価システムは、図2に示すように、クライアントPC端末(処理装置)1、モデム10、ネットワーク回線11、サーバ20、体質に関する問診データベース2、体質に関する問診結果とそれに対応するアドバイスを提示するためのアドバイスデータベース3、上記体質改善を行うのに好適な体質バランス改善用組成物の推奨データベース4を備えている。
モデム10は、クライアントPC端末1とサーバ20との通信を仲介可能な通信装置であり回線が加入者回線であるかISDNであるか、および通信速度に対応して双方向通信可能に構成されている。
ネットワーク回線11は、公衆回線または専用回線であり中継線および中継器を介して隔てられたモデム10とサーバ20間に通信経路を設定可能に構成されている。
サーバ20は、汎用のコンピュータ装置であって通信機能を有し、本発明の体質分類方法を実行するプログラムに基づいて、ハイパーテキスト形式のファイルを生成可能に構成されている。ハイパーテキスト形式のファイルは、図示しないサーバ20の固定ディスクまたは回線に接続している通信サーバの固定ディスクに転送可能に構成されている。そしてクライアントPC端末1からネットワークアドレスを指定することでそのファイルを参照することが可能になっている。サーバ20には、体質に関する問診データベース2、体質に関する問診結果とそれに対応するアドバイスを提示するためのアドバイスデータベース3、上記体質改善を行うのに好適な体質バランス改善用組成物の推奨データベース4が固定ディスクに格納されているか、外部データベースへ通信可能に接続されている。
クライアントPC端末1は、汎用コンピューター装置としての構成を備えている。具体的には、クライアントPC端末1は、CPU、固定ディスク、RAM、ROM、インターフェース回路、ビデオ表示回路、DVD−ROM装置等を備えており、閲覧ソフトウェアが実行できるように構成されている。
上記構成において、まず顧客はクライアントPC端末1にネットワークの閲覧ソフトウェアを実行させる。次いで閲覧ソフトにおいて、サーバ20のネットワークアドレス(URLなど)を指定する。これによりネットワークアドレスで特定されるサーバの記憶領域に格納されているファイルが、クライアントPC端末1の閲覧ソフトで参照可能になる。このホームページに相当するファイルは、例えば図3に示すようなメニュー画面を表示可能に構成される。このメニュー画面の各アイコンにはリンク情報が設定されており、対応する他のハイパーテキスト形式のファイルに接続可能になっている。したがって、顧客がクライアントPC端末1から閲覧ソフトにより表示されている画面のアイコンを選択するたびに、次々新規なファイルに接続し新たな画面を表示させることが可能になっている。
具体的なクライアントPC端末での画面構成につき、説明する。まず、図3に示すようにフロントページには、表題と各個人毎に設定されるユーザーIDを入力する画面が表示される。ユーザーIDを入力すると、図4に示すように各個人毎に設定されたトップペー
ジが表示され、体質改善プログラムに関する説明、体質分類を行う体質チェック、体質改善に関するカウンセリング、推奨商品へリンクする項目表示がなされている。
「体質チェック」をクリックすると、図5に示すように、「あなたの先天的体質について判定します。当てはまる症状をクリックしてください。」という一文が表示され、その下には、表1に記載する「内・外」群に関する問診表1が表示される。顧客は、この問診票の該当する項目をクリックする事により、回答することができる。そして、この画面の下に、「次へ」の項目があり、「次へ」の項目表示をクリックすると、図6に示すように画面に「あなたの後天的体質(熱冷)について判定します。当てはまる症状をクリックしてください。」という一文が表示され、その下に「熱・冷」に関する問診表2が表示される。顧客はこの問診票2の該当する項目をクリックする事により、回答することができる。また、この画面の下には「次へ」の項目があり、「次へ」の項目表示をクリックすると、図7に示すように画面に「あなたの後天的体質(燥湿)について判定します。当てはまる症状をクリックしてください。」という一文が表示され、その下に「燥・湿」に関する問診表3が表示される。顧客はこの問診票3の該当する項目をクリックする事により、回答することができる。
このようにして、「内・外」、「熱・冷」、「湿、燥」の3群についての問診を終えると、画面が自動的に変わって、診断結果が表示される。この診断結果は、サーバー側で「内・外」、「熱・冷」、「湿、燥」のそれぞれの群においてどちらの分類の回答が多いかを判定し、図1に示すフローに従って「内熱燥」、「外熱燥」、「内熱湿」、「外熱湿」、「内冷燥」、「外冷燥」、「内冷湿」、「外冷湿」の8分類に分けられ、顧客の体質診断がなされている。
具体的には、まず、「内/外」の判断にあたり、「いらいら気味の方だ/いらいらしない」、「つい食べ過ぎてしまう/食が細い」、「むくみやすい/むくまない」、「どちらかというと皮膚が厚い方だ/どちらかというと皮膚が薄い」、「お腹が張ることがある/便通は普通である」の5つの質問をすることにより、トータルの回答が多い方が、「内」、「外」の体質を強く反映している。
次に、「冷/熱」の判断にあたり、「寒がりである/厚さが苦手である」、「尿が近い/尿が少ない」、「顔色は蒼白な方だ/顔色は赤い方だ」、「温かい飲み物を好む/冷たい飲み物を好む」、「手足が冷える/冷え性でない」の5つの質問をすることにより、トータルの回答が多い方が、「冷」、「熱」の体質を強く反映している。
そして、「湿/燥」の判断にあたり、「めまいがしやすい/めまいはしない」、「出血・うっ血をおこしやすい/出血・うっ血はめったにしない」、「肩がこりやすい/肩はこらない」、「顔がテカテカしている/顔はテカらない」、「唇、歯茎が紫がかっている/唇・歯茎の血色は良い」の5つの質問をすることにより、トータルの回答が多い方が、「湿」、「燥」の体質を強く反映している。
診断結果は、図8に示すように当該体質傾向と、当面の改善すべき課題がコメントとして表示されている。また、「お勧めするスキンケアは?」をクリックすると、図9に示す次画面に進み、画面右上に「あなたに最適のスキンケア処方は……」という見出しが表示されており、その右欄に、前の画面で表示された改善すべき課題に対応する、顧客にお勧めの推奨品、お手入れ方法などの具体的なアドバイス上方が表示されている。
そして、顧客が希望すれば、画面上で、これらの推奨品をセットで、あるいはバラで注文することができるようになっている。また、それぞれの推奨品を少量ずつセットした「トライアルセット」が低価格で用意されているので、これを注文するようにしてもよい。
そして、一連のカウンセリング終了後、注文した推奨品が手元に届いて使用を開始した場合、顧客は、周期的(例えば2週間ごととか一カ月ごと)に、上記一連のカウンセリングを受けて、その改善効果を確認することができる。そして、状況の変化に伴い、その都度、異なる推奨品情報を受けて、常に自分の状況に最適な処方の商品を入手して使用することができる。
このように、上記一連の体関連カウンセリング方法によれば、インターネット端末の画面上に表示された問診項目をクリックして回答するだけで、自分の体質を正しく、しかも瞬時に知ることができ、手軽にカウンセリングを受けることができる。そして、上記自分の体質を改善するための化粧料、漢方薬、サプリメント、お手入れ方法などが提示されるため、それにしたがって、必要な商品を購入して、自分の体質改善を、自分なりに進めることができる。
一方、メーカー側にすれば、化粧料、漢方、栄養学等の知識に精通した店員を、これらを取り扱う店舗にそれぞれ配置する必要がないため、人材育成のための負担を大幅に軽減することができる。しかも、化粧料にしか興味のない層に、漢方薬への興味、健康管理への興味をもたせることができ、逆に、漢方薬の愛用者や、健康志向の者に、化粧料を通じての美容向上を意識させることができるため、顧客層を広く広げることができるという利点を有する。
なお、実施例1では、問診を、「内・外」、「冷・熱」、「湿、燥」3種類に明確に分けて行うのではなく、これらが互いに関係する部分もあることから、全体を一つにまとめた問診票で症状のチェックを行うようにしてもよい。
さらに、実施例1では、顧客に対する問診およびその結果にもとづく化粧料等の推奨を、インターネット端末の画面を通じて行うようにしているが、上記インターネット端末としては、パーソナルコンピュータの外、iモード機能を搭載した携帯電話、携帯情報端末+携帯電話等があげられる。また、このようなインターネット端末を使わず、予めカタログやチラシ、雑誌、新聞、テレビ、バナー広告等において、電話番号やFAX番号を宣伝しておき、その番号の電話やFAXを利用して、同様の内容をやりとりすることができる。さらに、店頭で直接、問診シートへの記入等を行い、販売員(もしくはカウンセラー)がその結果に基づいて、予めマニュアル化された情報シートの中から、その回答パターンに応じた推奨品を提示するようにしてもよい。
また、化粧料等の推奨を行うに先立って、化粧料、漢方薬、サプリメントなどを実際に、症状別に調合して用意おくことが好ましい。
以下に、本発明における各体質別の製剤、化粧料の処方例、試験例を挙げて、本発明を具体的に説明する。尚、本発明はこれら処方例に限定されるものではない。
処方例1(内熱燥体質用錠剤)
(処方) 6錠1800mg中
ヒアルロン酸 50mg
ビタミンB2 2mg
ビタミンB6 2.4mg
ニコチン酸アミド 13mg
パントテン酸カルシウム 10mg
テアニン 50mg
グアバ茶エキス 20mg
オリーブエキス 40mg
レモングラスエキス 10mg
デキストリン 150mg
寒天末 80mg
ショ糖脂肪酸エステル 80mg
結晶セルロース 1292.6mg
(製造方法)
上記の各成分1000倍量を混合し、その混合物を打錠機で1錠300mgに打錠して処方例1の錠剤を6錠得る。
処方例2(内熱湿体質用錠剤)
(処方) 6錠1500mg中
アーティチョークエキス 50mg
日本酒濃縮液 30mg
ビタミンB1 1.6mg
ビタミンE 16mg
大豆イソフラボン 20mg
ブルーカモミール 5mg
デキストリン 150mg
寒天末 100mg
ショ糖脂肪酸エステル 80mg
結晶セルロース 1067.4mg
(製造方法)
処方例1と同様にして1錠250mgに打錠し、処方例2の錠剤を6錠得る。
処方例3(内冷燥体質用錠剤)
(処方) 6錠1800mg中
N−アセチルグルコサミン 50mg
ホップエキス 100mg
ビタミンE 16mg
β−カロテン 2mg
シソ葉エキス 20mg
オレガノエキス 15mg
デキストリン 150mg
寒天末 80mg
ショ糖脂肪酸エステル 80mg
結晶セルロース 1287mg
(製造方法)
処方例1と同様にして1錠300mgに打錠し、処方例3の錠剤を6錠得る。
処方例4(内冷湿体質用錠剤)
(処方) 6錠1500mg中
プルーンエキス 30mg
ビタミンB1 1.6mg
イチョウ葉エキス 30mg
トウガラシエキス 2mg
ユーカリエキス 50mg
シソ葉エキス 20mg
ベニバナエキス 20mg
デキストリン 150mg
寒天末 90mg
ショ糖脂肪酸エステル 80mg
結晶セルロース 1026.4mg
(製造方法)
処方例1と同様にして1錠250mgに打錠し、処方例4の錠剤を6錠得る。
処方例5(外熱燥体質用錠剤)
(処方) 6錠1800mg中
ビルベリーエキス 50mg
ビタミンC 200mg
ヒアルロン酸 5mg
コンドロイチン硫酸 100mg
レモングラスエキス 25mg
デキストリン 200mg
寒天末 80mg
ショ糖脂肪酸エステル 80mg
結晶セルロース 1060mg
(製造方法)
処方例1と同様にして1錠300mgに打錠し、処方例5の錠剤を6錠得る。
処方例6(外熱湿体質用錠剤)
(処方) 6錠1500mg中
ヤマイモエキス 80mg
パーチェリーエキス 50mg
ビタミンB2 2mg
ビタミンB6 2.4mg
ビタミンE 16mg
紅参エキス 20mg
ブルーカモミールエキス 30mg
デキストリン 120mg
寒天末 50mg
ショ糖脂肪酸エステル 80mg
結晶セルロース 1029.6mg
(製造方法)
処方例1と同様にして1錠250mgに打錠し、処方例6の錠剤を6錠得る。
処方例7(外冷燥体質用錠剤)
(処方) 6錠1500mg中
ローヤルゼリー乾燥エキス 75mg
N−アセチルグルコサミン 50mg
鉄 10mg
ビタミンE 16mg
朝鮮人参エキス 50mg
クミンエキス 20mg
デキストリン 150mg
寒天末 80mg
ショ糖脂肪酸エステル 80mg
結晶セルロース 969mg
(製造方法)
処方例1と同様にして1錠250mgに打錠し、処方例7の錠剤を6錠得る。
処方例8(外冷湿体質用錠剤)
(処方) 6錠1800mg中
アンセリン 100mg
イチョウ葉エキス 50mg
CoQ10 30mg
ビタミンB1 1.6mg
ビタミンE 16mg
エゾウコギエキス 50mg
ローズマリーエキス 25mg
デキストリン 150mg
寒天末 80mg
ショ糖脂肪酸エステル 80mg
結晶セルロース 1217.4mg
(製造方法)
処方例1と同様にして1錠300mgに打錠し、処方例8の錠剤を6錠得る。
[評価]
(1)試験方法
処方例1〜8のサプリメントを,パネラー11名に対し,アンケート形式(表1記載)により体質分類を行い,それぞれの体質のサプリメントを2週間連続服用し、嗜好性と効果について下記評価基準に従って評価を行った。
(2)評価基準
1)嗜好性 美味しい ++
どちらかというと美味しい +
どちらでもない ±
どちらかというと美味しくない −
美味しくない −−

2)効果 美味しい ++
とちらかというと効果あり +
どちらでもない ±
どちらかというと効果なし −
効果なし −−
(3)試験結果
結果を表2に示す。
本発明の体質診断方法により分類した体質に基づく処方例1〜8のサプリメントは、各体質の体質改善に有効であることが確認された。
処方例9〜18、試験例1〜5
表3に示した処方に従い、通常の製造方法にて乳化物を作成した。これら処方例及び試
験例で得られた乳化物について、以下に示す各試験を実施した。尚、含有量は全て質量%である。
〔評価〕
[肌荒れ改善試験]処方例1,2、試験例1
各体質の中から「肌荒れ」の悩みを持つパネラー各20名を選出し、該パネラー10名には半顔にコントロールの乳化物を、もう片方の半顔には処方例の乳化物を1日2回使用してもらった。また、残りの10名には半顔にコントロールの乳化物を、もう片方の半顔には比較例の乳化物を1日2回使用してもらった。2週間連用してもらった後、コントロールに対する処方例および試験例の乳化物の「肌荒れ改善効果」を、表4に示す評価基準に従って、パネラー自身が評価し、全パネラーの合計点数を以って評価結果とした。したがって、点数が高いほど、効果が高いということを示す。結果を表5に示す。
[くすみ改善試験]処方例3,4、試験例2
各体質の中から「くすみ」の悩みを持つパネラー各20名を選出し、該パネラー10名には半顔にコントロールの乳化物を、もう片方の半顔には処方例の乳化物を1日2回使用してもらった。また、残りの10名には半顔にコントロールの乳化物を、もう片方の半顔には試験例の乳化物を1日2回使用してもらった。2週間連用してもらった後、コントロールに対する処方例および試験例の乳化物の「くすみ改善効果」を、表4に示す評価基準に従って、パネラー自身が評価し、全パネラーの合計点数を以って評価結果とした。したがって、点数が高いほど、効果が高いということを示す。結果を表5に示す。
[小ジワ改善試験]処方例5,6、試験例3
各体質の中から「小ジワ」の悩みを持つパネラー各20名を選出し、該パネラー10名には半顔にコントロールの乳化物を、もう片方の半顔には処方例の乳化物を1日2回使用してもらった。また、残りの10名には半顔にコントロールの乳化物を、もう片方の半顔には試験例の乳化物を1日2回使用してもらった。2週間連用してもらった後、コントロールに対する処方例および試験例の乳化物の「小ジワ改善効果」を、表4に示す評価基準に従って、パネラー自身が評価し、全パネラーの合計点数を以って評価結果とした。したがって、点数が高いほど、効果が高いということを示す。結果を表5に示す。
[シミ改善試験]処方例7,8、試験例4
各体質の中から「シミ」の悩みを持つパネラー各20名を選出し、該パネラー10名には半顔にコントロールの乳化物を、もう片方の半顔には処方例の乳化物を1日2回使用してもらった。また、残りの10名には半顔にコントロールの乳化物を、もう片方の半顔には試験例の乳化物を1日2回使用してもらった。2週間連用してもらった後、コントロールに対する処方例および試験例の乳化物の「シミ改善効果」を、表4に示す評価基準に従って、パネラー自身が評価し、全パネラーの合計点数を以って評価結果とした。したがって、点数が高いほど、効果が高いということを示す。結果を表5に示す。
[ニキビ改善試験]処方例9,10、試験例5
各体質の中から「ニキビ」の悩みを持つパネラー各20名を選出し、該パネラー10名には半顔にコントロールの乳化物を、もう片方の半顔には処方例の乳化物を1日2回使用してもらった。また、残りの10名には半顔にコントロールの乳化物を、もう片方の半顔には試験例の乳化物を1日2回使用してもらった。2週間連用してもらった後、コントロールに対する処方例および試験例の乳化物の「ニキビ改善効果」を、表4に示す評価基準に従って、パネラー自身が評価し、全パネラーの合計点数を以って評価結果とした。したがって、点数が高いほど、効果が高いということを示す。結果を表5に示す。
上記結果から明らかなように、機能性成分、先天体質補完成分及び後天体質補完成分からなることを特徴とする、体質バランス改善用化粧料は、該当する体質のパネラーの肌トラブルを、該当しない体質のパネラーに対して優位に改善し、また、機能性成分のみからなる組成物(試験例)に比べて、処方例の組成物は優位に肌トラブルを改善した。
本発明に係る生体バランス改善用化粧料は、特に体質バランス失調に伴う肌トラブル、循環機能失調、消化機能失調、自律神経失調などの諸症状に対して優れた改善効果を示し、体質分類から予想される特有の傾向を解消し,肌トラブルや疾病を予防することが期待でき、健康増進又は予防目的の化粧品としての効果が期待できる。
本発明における体質分類方法を表す図である。 実施例1におけるネットワークにおいて実施するための構成説明図である。 実施例1におけるクライアントPC端末画面の説明図である。 実施例1におけるクライアントPC端末画面の説明図である。 実施例1におけるクライアントPC端末画面の説明図である。 実施例1におけるクライアントPC端末画面の説明図である。 実施例1におけるクライアントPC端末画面の説明図である。 実施例1におけるクライアントPC端末画面の説明図である。 実施例1におけるクライアントPC端末画面の説明図である。

Claims (14)

  1. (a)外体質補完成分又は内体質補完成分からなる先天体質補完成分、及び(b)熱湿体質補完成分、熱燥体質補完成分、冷湿体質補完成分及び冷燥体質補完成分からなる群から選ばれる1種の後天体質補完成分を含有することを特徴とする体質バランス改善用組成物。
  2. 外体質補完成分が、アガリスク、マコモ、エキナシア、マスティック、フランス海岸松樹皮、キャッツクローから選ばれる1種又は2種以上の抽出物からなる請求項1に記載の体質バランス改善用組成物。
  3. 内体質補完成分が、カノコソウ、パッションフラワー、ネトル、アーティチョーク、カボチャ種子から選ばれる1種又は2種以上の抽出物からなる請求項1又は2のいずれかに記載の体質バランス改善用組成物。
  4. 熱湿体補完成分が、ローマンカモミール、クラリセージ、プチグレン、ラベンダー、ウインターグリーン、フランキンセンス、レモン、パーチェリー、マジョラムスイート、クローブ、シナモン、シダーウッド、アトラス、ジュニパー、ブルーカモミール、イモーテル、タンジー、ヤロウ、タジェツ、ウコン、タンジン、オウゴン、シャクヤク、タクシャ、ヨクイニンから選ばれる1種又は2種以上の請求項1〜3のいずれかに記載の体質バランス改善用組成物。
  5. 熱燥体質補完成分が、スターアニス、シトロネラ、レモングラス、メリッサ、レモングラス、ゼラニウム、レモンバーム、スパイクラベンダー、スペアミント、フェンネル、ジャスミン、ペパーミント、ヒソップ、ユーカリデイビス、ユーカリクロブルス、ベルガモット、アルニカ、ボタンピ、生ジオウ、セキシャク、シャジン、テンモンドウ、バクモンドウ、ゲンジンから選ばれる1種又は2種以上の請求項1〜4のいずれかに記載の体質バランス改善用組成物。
  6. 冷湿体質補完成分が、アニス、バジル、タラゴン、パセリ、サッサフラス、サイプレス、カユプテ、グレープフルーツ、オレンジ、ブラックスプルース、ヨーロッパアカマツ、ネロリ、コリアンダー、ブラックペパー、パイン、ナツメグ、アンジェリカ、ツーヤ、ユーカリ、ローズマリー、センキュウ、ベニバナ、イチョウ、モッカ、ソウジュツから選ばれる1種又は2種以上の請求項1〜5のいずれかに記載の体質バランス改善用組成物。
  7. 冷燥体質補完成分が、ニアウリ、バレリアン、ベンゾイン、ローズゼラニウム、ガージャン、オレオレンジ、オレガノ、ウインターセーボリー、クミン、ローズ、パルマローザ、イランイラン、ヘンルーダ、ジンジャー、マンダリン、オウギ、タイソウ、トウキ、熟ジオウから選ばれる1種又は2種以上の請求項1〜6のいずれかに記載の体質バランス改善用組成物。
  8. さらに(C)機能性成分を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の体質バランス改善用組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の体質バランス改善用組成物を有効成分とする化粧料。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の体質バランス改善用組成物を有効成分とする食品。
  11. 請求項1〜8のいずれかに記載の体質バランス改善用組成物を有効成分とする製剤。
  12. 身体の先天的性質の身体発達状態、及び後天的性質の熱循環状態、体内水分状態からなる3つの体質概念を用いて、体質を少なくとも8つのタイプに分類しておき、直接的又は間接的に顧客に対して身体の先天的性質、及び後天的性質の体内水分状態、熱循環状態の各体質概念に由来する設問によりアンケートを行い、そのアンケート結果から、顧客の体質が、予め分類された体質の各タイプのいずれに該当するかを特定することを特徴とする体質分類方法。
  13. (A)(1)先天的性質の身体発達状態として、外胚葉体質と、中胚葉体質及び内胚葉体質とをそれぞれ「外」、「内」、(2)後天的性質の熱循環状態として
    、体の熱の多い状態、少ない状態とをそれぞれ「冷」、「熱」、(3)後天的性質の体内水分状態として、体の水の少ない状態、多い状態とを「燥」、「湿」と体質概念を分類し、
    (B)当該体質概念分類に基づき、予め体質を「外熱湿」、「内熱湿」、「外熱燥」、「内熱燥」、「外冷湿」、「内冷湿」、「外冷燥」、「内冷燥」の8つに分類にしておき、(C)それぞれの体質概念に由来するすくなくとも5つの設問により、直接的又は間接的に顧客に対してアンケートを行い、
    (D)そのアンケート結果から、顧客の体質が、「外」又は「内」、「冷」又は「熱」、「燥」又は「湿」のいずれの体質状態が大きく作用しているかを判断し、予め分類された体質の各タイプのいずれに該当するかを特定する請求項12記載の体質分類方法。
  14. 身体の先天的性質の身体発達状態、及び後天的性質の熱循環状態、体内水分状態からなる3つの体質概念を用いて、体質を少なくとも8つのタイプに分類しておき、直接的又は間接的に顧客に対して身体の先天的性質、及び後天的性質の体内水分状態、熱循環状態の各体質概念に由来する設問によりアンケートを行い、そのアンケート結果から、顧客の体質が、予め分類された体質の各タイプのいずれに該当するかを特定し、そのタイプの症状の原因となる体質を改善しうる請求項1〜8記載のいずれかに記載の体質バランス改善用組成物を推奨して体質バランス改善を促すようにしたことを特徴とする体質バランス改善カウンセリング方法。
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