JP2006290037A - シート格納構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リンク機構によってシートを前方側の格納位置と後方側の格納位置とへ選択的に移動する。
【解決手段】 シート10のリンク機構30におけるシート側リンク32の一端32Aは、シートクッション12に回転可能に連結されており、フロア側リンク34の一端34Aは前側格納部18の底部18Aの後端部に回転可能に連結されている。フロア側リンク34の他端34Bには、連結リンク36の一端36Aが回転可能に連結されており、シート側リンク32の他端32Bには、連結リンク36の他端36Bが回転可能に連結されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車体の車室床部にシートを格納するシート格納構造に関する。
従来、自動車等の車体の車室床部にシートを格納するシート格納構造においては、リンク機構によって、シートの車体前方側に形成した格納位置にシートを格納する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−321408号
しかしながら、特許文献1のようなリンク機構では、シートをシート前方側の格納位置へ格納することはできるが、シート後方側にシートを格納できない。
本発明は上記事実を考慮し、リンク機構によってシートをシート前方の格納位置とシート後方の格納位置とへ選択的に移動できるシート格納構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明のシート格納構造は、使用位置にあるシートの下方より車体前方の車室床部に形成され、前記シートを格納するための前側格納部と、使用位置にあるシートの下方より車体後方の車室床部に形成され、前記シートを格納するための後側格納部と、前記シートと前記車室床部とを連結し、前記シートを前記使用位置から前記前側格納部と前記後側格納部とへ選択的に移動可能なリンク機構と、を有することを特徴とする。
シートと車室床部とを連結するリンク機構によって、シートが使用位置から、使用位置にあるシートの下方より車体前方の車室床部に形成された前側格納部と、使用位置にあるシートの下方より車体後方の車室床部に形成された後側格納部とへ選択的に移動する。
請求項2記載の本発明は請求項1記載のシート格納構造において、前記リンク機構は、前記シートを使用位置から前記前側格納部と後側格納部との一方へ移動するための複数本の格納用リンクを備えており、前記複数本の格納用リンクの一部が、前記シートを使用位置から前記前側格納部と後側格納部との他方へ移動するための格納用リンクになっていることを特徴とする。
リンク機構を構成する複数本の格納用リンクによってシートが使用位置から前側格納部と後側格納部との一方へ移動する。また、複数本の格納用リンクの一部によってシートが使用位置から前側格納部と後側格納部との他方へ移動する。
請求項3記載の本発明は請求項2記載のシート格納構造において、前記複数本の格納用リンクは、一端がシートに連結されたシート側リンクと、一端が車室床部に連結されたフロア側リンクと、前記シート側リンクの他端と前記フロア側リンクの他端とを連結する連結リンクと、からなることを特徴とする。
一端がシートに連結されたシート側リンクと、一端が車室床部に連結されたフロア側リンクと、シート側リンクの他端とフロア側リンクの他端とを連結する連結リンクとの3本のリンクによって、シートが使用位置から前側格納部と後側格納部との一方へ移動する。また、シート側リンクによってシートが使用位置から前側格納部と後側格納部との他方へ移動する。
請求項4記載の本発明は請求項3記載のシート格納構造において、前記シートが使用位置にある場合には、前記フロア側リンクはその長手方向を車体上下方向に沿って配置されており、前記シート側リンクと連結リンクとはそれぞれの長手方向を車体前後方向に沿って並列配置されていることを特徴とする。
シートが使用位置にある場合には、フロア側リンクがその長手方向を車体上下方向に沿って配置されており、シート側リンクと連結リンクとがそれぞれの長手方向を車体前後方向に沿って並列配置されているため、リンク機構の車体前後方向の長さが短い。
請求項5記載の本発明は請求項1〜4の何れか1項に記載のシート格納構造において、前記リンク機構は前記シートの幅方向外側に取付けられていることを特徴とする。
リンク機構がシートの幅方向外側に取付けられているため、シート移動時にリンク機構とシートとが干渉し難い。
請求項6記載の本発明は請求項1〜5の何れか1項に記載のシート格納構造において、前記リンク機構は前記シートの幅方向に沿って所定の間隔で複数取付けられており、各リンク機構のシート側端部を互いに連結する連結部材を有することを特徴とする。
リンク機構がシートの幅方向に沿って所定の間隔で複数取付けられており、各リンク機構のシート側端部が、連結部材によって互いに連結されているため、シート移動時のシートの剛性が高くなる。
請求項7記載の本発明は請求項1〜6の何れか1項に記載のシート格納構造において、前記シートを前記使用位置に支持すると共に、前記シートが前記後側格納部へ移動する際には、前記シートと干渉しない退避位置へ移動可能なシート支持部材を有することを特徴とする。
シート支持部材によって、シートを使用位置に確実に支持できると共に、シートが後側格納部へ移動する際には、シート支持部材はシートと干渉しない退避位置へ移動する。
請求項1記載の本発明のシート格納構造は、リンク機構によってシートをシート前方の格納位置とシート後方の格納位置とへ選択的に移動できる。
請求項2記載の本発明のシート格納構造は、少ない本数のリンクによってシートをシート前方の格納位置とシート後方の格納位置とへ選択的に移動できる。
請求項3記載の本発明のシート格納構造は、3本のリンクによってシートをシート前方の格納位置とシート後方の格納位置とへ選択的に移動できる。
請求項4記載の本発明のシート格納構造は、リンク機構の車体前後方向の長さを短くでき、車体への搭載性能が向上する。
請求項5記載の本発明のシート格納構造は、シート移動時の操作性能が向上する。
請求項6記載の本発明のシート格納構造は、シート移動時の操作性能が向上する。
請求項7記載の本発明のシート格納構造は、シートの使用位置での支持剛性が高くなると共にシート支持部材がシート格納の邪魔にならない。
本発明におけるシート格納構造の第1実施形態を図1〜図11に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車体上方方向を示し、図中矢印FRは車体前方方向を示し、図中矢印INは車幅内側方向を示している。
図2に示される如く、本実施形態のシート10は車体11の前方から3列目の横長シート(ベンチシート)となっており、シート10の幅方向(長手方向)は車体11の車幅方向(左右方向)となっている。シート10のシートクッション12の後端部には、シートバック14が取付けられており、シートバック14は、図2に実線で示す使用状態と、図2に2点鎖線で示すシートクッション12の上に重なる前倒し状態とに揺動可能となっている。また、図2に実線で示すように、シート10が使用位置(乗員が着座する位置)にある場合に、シートクッション12の前部12Aの下方には凸部17が配置されている。凸部17は車室床部としてのフロアパネル16に車体上方に向かって突出形成されており、その長手方向が車幅方向に沿っている。
図1に示される如く、フロアパネル16には凸部17の車体前方側となる2列目のシート19の下方に、シート10を格納するための前側格納部18が形成されている。前側格納部18は凸部17の上壁部17Aに対して車体下方へ向かって凹んでおり、前側格納部18の底部18Aの後端と、凸部17の上壁部17Aの前端とが前壁部17Bで連結されている。なお、前壁部17Bは車体後方へ傾いている。
フロアパネル16には凸部17の車体後方側となるラゲージに、シート10を格納するための後側格納部20が形成されている。後側格納部20は凸部17の上壁部17Aに対して車体下方へ向かって凹んでおり、後側格納部20の底部20Aの前端と、凸部17の上壁部17Aの後端とが後壁部17Cで連結されている。なお、後壁部17Cは車体前方へ傾いている。
図3に示される如く、シートクッション12の幅方向(図3の矢印W方向)外側には左右一対のリンク機構30が取付けられており、リンク機構30は、シート側リンク32、フロア側リンク34及び連結リンク36の3本の格納用リンクを備えている。
シート側リンク32の一端32Aは、シートクッション12の前端下部12Cにおいて、連結部材としての連結棒40の両端部40Bに回転可能に連結されている。また、連結棒40はその長手方向を車幅方向に沿って配置されており、シートクッション12に固定されている。連結棒40の両端部近傍には、下方へ向かってU字状に屈曲した脚部40Aがそれぞれ形成されている。これらの脚部40Aはシート10の前脚部となっており、凸部17の上壁部17Aに当接し、シートクッション12の前部12Aを下方から支持している。
図4に示される如く、フロア側リンク34の一端34Aは、前側格納部18の底部18Aの後端部に固定されたヒンジ42のヒンジ軸42Aに固定されており、ヒンジ42はその長手方向を車幅方向に沿って配置されている。従って、フロア側リンク34はフロアパネル16に車体前後方向へ回転可能に連結されている。
図5に示される如く、フロア側リンク34の他端34Bには、連結リンク36の一端36Aがピン44によって回転可能に連結されており、ピン44はその軸方向を車幅方向に沿って配置されている。
図6に示される如く、シート側リンク32の他端32Bには、連結リンク36の他端36Bがピン46によって回転可能に連結されており、ピン46はその軸方向を車幅方向に沿って配置されている。シート側リンク32の長手方向中間部には屈曲部32Cがあり、連結リンク36の長手方向中間部には屈曲部36Cがある。また、これらの屈曲部32Cより端部32B、36B側では、シート側リンク32と連結リンク36とが当接しており、これらの屈曲部32Cより端部32A、36A側では、シート側リンク32と連結リンク36とが離間し、シート側リンク32と連結リンク36との間にフロア側リンク34の端部34Bが挿入されている。
図4に示される如く、シート10が使用位置にある場合には、フロア側リンク34はその長手方向を略車体上下方向に沿って配置されており、車体後方へ若干傾斜していると共に、凸部17の前壁部17Bの前面に当たっている。また、フロア側リンク34の上端34Bは、車体後方へ向かって湾曲しており、フロア側リンク34の下端34Aの回転中心P1と上端34Bの回転中心P2との上下方向の間隔H1は、フロアパネル16の凸部17の高さH2より大きくなっている。
また、シート10が使用位置にある場合には、シート側リンク32と連結リンク36とは、それぞれの長手方向を車体前後方向に沿って水平に配置されていると共に車幅方向に並列配置されている。更に、シート側リンク32と連結リンク36との各両端部の回転中心P2、P3の間隔L1は等しく、且つ、間隔L1は凸部17の上壁部17Aの前後長さL2より大きくなっている。
図7に示される如く、使用位置にあるシート側リンク32が、ピン46を中心にして車体後方(図7の矢印A方向)へ回転すると、シート10は使用位置(図7に1点鎖線で示す位置)から、図7に2点鎖線と3点鎖線とで示す各中間位置を経て後側格納部20内の格納位置(図7に実線で示す位置)へ移動するようになっている。この際、シート側リンク32がシートクッション12(連結棒40)に対して回転することで、シートクッション12を後側格納部20の底部20Aに沿った格納位置(水平位置)に移動できるようになっている。
図8に示される如く、使用位置にあるフロア側リンク34をヒンジ42のヒンジ軸42Aを中心にして車体前方(図8の矢印B方向)へ回転すると、シート10は使用位置(図8に1点鎖線で示す位置)から、図8に2点鎖線と3点鎖線とで示す各中間位置を経て前側格納部18内の格納位置(図8に実線で示す位置)へ移動するようになっている。この際、シート側リンク32がシートクッション12(連結棒40)に対して回転すると共に、シート側リンク32と連結リンク36とが、ピン46を中心に開く方向(図8の矢印C方向)へ相対回転することで、シートクッション12を前側格納部18の底部18Aに沿った格納位置(水平位置)に移動できるようになっている。
図3に示される如く、シートクッション12の後部12Bの車幅方向両端部下面には、それぞれリヤラッチ54が設けられている。
図1に示される如く、リヤラッチ54は板状の固定板56及び板状の回転板58を有している。固定板56はシートクッション12の下面に固定されており、回転板58は固定板56に回転可能に支持されている。固定板56と回転板58との間に引張コイルスプリング60が架け渡されており、回転板58は図1の矢印Dの方向へ付勢されている。また、リヤラッチ54の固定板56と回転板58との間には引張コイルスプリング60の付勢力によってシート支持部材としてのシート取付バー62のシート取付部(長手方向中間部)62Aが狭持されている。従って、シート10(リヤラッチ54)のシート取付部62A(車体)に対する移動が阻止され、シート10がシート取付部62Aに固定されている。
また、シート取付バー62のシート取付部62Aの上側及び車体前後方向両側には固定板56が配置されており、引張コイルスプリング60の付勢力が存在しない場合でも、シート取付部62Aに対するシート10の下側及び車体後方向への移動が阻止されている。
なお、リヤラッチ54の固定板56には解除紐66が取り付けられており、リヤラッチ54において解除紐66が操作されて回転板58が引張コイルスプリング60の付勢力に抗して反矢印Dの方向へ回転されることで、リヤラッチ54における固定板56と回転板58との間へのシート取付部62Aの狭持が解除されて、シート10のシート取付部62Aへの取り付けが解除されるようになっている。
図9に示される如く、フロアパネル16における後側格納部20の車幅方向両外側部16Aは、凸部17の上壁部17Aと同じ高さになっており、車幅方向両外側部16Aには、略半円筒状のホイルハウス70(ホイルハウスインナ)がそれぞれ車体上方へ向かって突出形成されている。ホイルハウス70は、車幅方向内側面が閉鎖されると共に、内部に車体の後輪71(図2参照)の上側部位が収容されている。
シート取付バー62は丸棒材で構成されている。シート取付バー62の一部はフロアパネル16の車幅方向両外側部16Aの上側に配置されており、シート取付バー62の長手方向両端部62Bはホイルハウス70の車体後側のホイルハウス70に接する位置において車幅方向に沿って配置されている。また、シート取付バー62の長手方向両端部62Bは取付ブラケット84によって軸回りに回転可能にフロアパネル16に取り付けられており、取付ブラケット84は一端を各ホイルハウス70の下端近傍に固定されると共に他端をホイルハウス70の後側近傍のフロアパネル16に固定されている。
シート取付バー62のシート取付部62Aと長手方向両端部62Bとの間は連結部62Cとなっており、連結部62Cはその長手方向を車体前後方向に沿って配置されている。また、シート取付バー62の連結部62Cは、長手方向両端部62Bの車体前側においてリヤサイドメンバ72の上側に配置されており、シート取付部62Aが連結部62C及び長手方向両端部62Bの車体前側において、その長手方向を車幅方向に沿って配置されている。
図10に示される如く、左右のリヤサイドメンバ72にはそれぞれ取付ラッチ86が設けられており、取付ラッチ86はリヤサイドメンバ72の上側におけるフロアパネル16から上方へ突出している。また、取付ラッチ86は板状の固定板88及び板状の回転板90を有している。固定板88は各リヤサイドメンバ72の側壁間に架け渡されたリインフォースメント92に固定されており、回転板90は固定板88に回転可能に支持されている。固定板88と回転板90との間には引張コイルスプリング94が架け渡されており、回転板90は図10の矢印Eの方向へ付勢されている。取付ラッチ86の固定板88と回転板90との間には引張コイルスプリング94の付勢力によってシート取付バー62の連結部62Cが狭持されており、シート取付バー62の車体に対する移動(長手方向両端部62Bを中心とした回転)が阻止されていると共に、シート取付バー62の車体前後方向(軸方向)への移動は可能となっている。
また、シート取付バー62の連結部62Cの下側及び車幅方向両側には固定板88が配置されており、引張コイルスプリング94の付勢力が存在しない場合でも、シート取付バー62の下側及び車幅方向両側への移動が阻止されている。
更に、取付ラッチ86の回転板90には解除紐96が取り付けられており、取付ラッチ86において解除紐96が操作されて回転板90が引張コイルスプリング94の付勢力に抗して反矢印Dの方向へ回転されることで、取付ラッチ86における固定板88と回転板90との間への連結部62Cの狭持が解除されて、シート取付バー62が長手方向両端部62B(図9参照)を中心に回転できるようになっている。
従って、図7に示される如く、シート10を使用位置(図7に1点鎖線で示す位置)から後側格納部20内の格納位置(図7に実線で示す位置)へ移動する際には、シート取付バー62が長手方向両端部62B(図9参照)を中心に車体後方(図7及び図9の矢印F方向)へ回転し、シート取付バー62のシート取付部62Aをシート10と干渉しない退避位置(図7に2点鎖線で示す位置)に移動できるようになっている。
図9に示される如く、リヤサイドメンバ72はフロアパネル16における後側格納部20とホイルハウス70との間に、その長手方向を車体前後方向に沿って配置されている。リヤサイドメンバ72の車体前後方向から見た形状は、開口を車体上方へ向けた矩形枠状となっており、開口端部には開口外側に向かってフランジ72Aが形成されている。また、リヤサイドメンバ72のフランジ72Aはフロアパネル16の下面に固定されている。
図1に示される如く、左右のリヤサイドメンバ72の後端には矩形筒状のバンパリインフォースメント74が固定されており、バンパリインフォースメント74はその長手方向を車幅方向に沿って配置されている。また、バンパリインフォースメント74の車体後側は薄板状のバンパカバー76に被覆されており、バンパカバー76は車体の後端の下端部における意匠面を構成している。
フロアパネル16の車体後側端には台形筒状のクロスメンバ78が一体に設けられており、クロスメンバ78はその長手方向を車幅方向に沿って配置されている。また、クロスメンバ78の上側にはバックドア80が設けられており、バックドア80は車体の後端の下端部以外における意匠面を構成している。
図11(A)に示す如く、シート10の幅方向両端部には、それぞれシートベルト98が設けられている。各シートベルト98の上部及び下部は車体の車幅方向外側の各内側壁に支持されており、シートベルト98の上下方向中間部がシートクッション14の車幅方向中央に支持されるようになっている。従って、シートベルト98が配置されるシート10の幅方向両側部に着座した乗員99の胸部に、シートベルト98の上側部分が斜めに装着されると共に、シートベルト98の下側部分が乗員99の腰部に横方向に装着されるようになっている。なお、シートベルト98は、車両衝突時に、延び出しが制限されて乗員99を拘束するようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図7に示される如く、シート10を使用位置から後側格納部20に格納する場合には、シートバック14をシートクッション12の上に重なる前倒し状態とすると共に、シート10のリヤラッチ54をシート取付バー62のシート取付部62Aから外した状態にする。
次に、使用位置にあるシート側リンク32を、ピン46を中心にして車体後方(図7の矢印A方向)へ回転すると、シート側リンク32の回転によって、シート10は使用位置(図7に1点鎖線で示す位置)から、図7に2点鎖線と3点鎖線とで示す各中間位置を経て後側格納部20内の格納位置(図7に実線で示す位置)へ移動する。
この際、シート側リンク32がシートクッション12(連結棒40)に対して回転することで、シートクッション12を後側格納部20の底部20Aに沿った格納位置(水平位置)に移動できる。
また、取付ラッチ86をシート取付バー62の連結部62Cから外し、長手方向両端部62Bを中心に車体後方(図7及び図9の矢印F方向)へ回転することで、シート取付バー62のシート取付部62Aをシート10と干渉しない退避位置(図7に2点鎖線で示す位置)に移動することができる。このため、シート取付バー62のシート取付部62Aに邪魔されずに、後側格納部20にシート10を収納することができる。
また、後側格納部20にシート10を収納した後、シート取付バー62を元の位置に戻し、取付ラッチ86でシート取付バー62の連結部62Cを保持することで、シート取付バー62のシート取付部62Aによって格納したシート10を車体上方から拘束できる。なお、後側格納部20からシート10を取り出す際にも、シート取付バー62のシート取付部62Aを退避位置へ移動する。
一方、シート10を使用位置から前側格納部18に格納する場合には、図8に示される如く、シートバック14をシートクッション12の上に重なる前倒し状態とすると共に、シート10のリヤラッチ54をシート取付バー62のシート取付部62Aから外した状態にする。
次に、使用位置にあるフロア側リンク34をヒンジ42のヒンジ軸42Aを中心にして車体前方(図8の矢印B方向)へ回転すると、シート10は使用位置(図8に1点鎖線で示す位置)から、図8に2点鎖線と3点鎖線とで示す各中間位置を経て前側格納部18内の格納位置(図8に実線で示す位置)へ移動する。
この際、シート側リンク32がシートクッション12(連結棒40)に対して回転するすると共に、シート側リンク32と連結リンク36とが、ピン46を中心に開く方向(図8の矢印C方向)へ回転することで、シートクッション12を前側格納部18の底部18Aに沿った格納位置(水平位置)に移動できる。
従って、本実施形態では、リンク機構30によってシート10を前側格納部18と後側格納部20とへ選択的に格納できる。この結果、本実施形態のシート10とリンク機構30は、4WD車両等のディファレンシャルギアを配置するための後側格納部20を形成できない車体や、リヤオーバハングが短く後側格納部20を形成できない車体にも取付けることができ、部品の共通化が可能となる。また、後側格納部20をスペアタイヤの収納部としても使用できる。
また、本実施形態では、シート10が使用位置にある場合には、フロア側リンク34がその長手方向を車体上下方向に沿って配置されており、シート側リンク32と連結リンク36とがそれぞれの長手方向を車体前後方向に沿って互いに並列配置されているため、リンク機構30の車体前後方向の長さを短かくでき、車体への搭載性能が向上する。
また、本実施形態では、リンク機構30がシート10の幅方向外側に取付けられているため、シート移動時にリンク機構30とシート10とが干渉し難く操作性が向上する。
また、本実施形態では、シート10の幅方向両端部に取付けた一対のリンク機構30のシート側端部32Aが、連結棒40によって互いに連結されている。この結果、シート移動時にシート10の剛性が高くなると共に、連結棒40がシート移動時の操作部になり、連結棒40を把持してシート10を移動できる。このため、シート移動時の操作性能が向上する。
また、本実施形態では、シート取付バー62とリヤラッチ54とによって、シート10を使用位置に支持することができるためシート10の使用位置での支持剛性が高くなると共に、シート10が後側格納部20へ移動する際には、シート取付バー62はシート10と干渉しない退避位置へ移動可能なためシート取付バー62がシート格納の邪魔にならない。
また、本実施形態では、衝突相手としての他車両等による車両の後面衝突時(車両後突時)に、バックドア80、バンパカバー76、クロスメンバ78、バンパリインフォース74、リヤサイドメンバ72、フロアパネル16(ホイルハウス70及び後側格納部20を含む)及び後輪71(特にホイル)が潰れ変形されて車体前側へ移動されることで、他車両の衝突荷重が吸収される。
更に、車両後突時には、シート取付バー62の長手方向両端部62Bが、ホイルハウス70に干渉しつつ、ホイルハウス70の変形(車体前側への移動)と共に車体前側へ押圧移動される。このため、シート取付バー62の連結部62Cが取付ラッチ86に案内されつつ車体前側へ移動されることで、シート取付バー62のシート取付部62Aが車体前側へ移動される。
これにより、図11(B)に示す如く、フロア側リンク34がフロアパネル16に対し車体前側へ回転されつつ、シート10が車体前側へ移動される。このため、シート10が他車両から遠ざけられて他車両がシート10に干渉することを抑制でき、シート10に着座した乗員99と他車両との距離(空間)の減少を抑制することができる。
また、フロア側リンク34がその長手方向を車体上下方向に沿って配置されているため、車両後突時には、フロア側リンク34の回転が車体前方斜め下方への回転になって、シート10はシートクッション12の後部が前部に比べて上昇しつつ車体前側へ移動する。このため、乗員99は車両後突によって車体後側への慣性力(シートベルト98が緩む(シートベルト98による拘束力が弱まる)力を受けるが、シート10の車体前側への移動によって乗員99が受ける車体後側への慣性力が打ち消され、更に乗員99が車体前側へ移動されることにより、シートベルト98による乗員99の拘束性能を高めることができる。
次に、本発明におけるシート格納構造の第2実施形態を図12に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係るシート格納構造は、上記第1実施形態とほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図12に示される如く、本実施形態では、リンク機構30が第1実施形態に対して車体前後方向逆向きに取付けられていると共に、シート側リンク32の一端32Aは、シートクッション12の後端下部12Dにおいて、連結棒40の両端部40Bに回転可能に連結されている。また、フロア側リンク34の一端34Aは、後側格納部20の底部20Aの前端部に固定されたヒンジ42のヒンジ軸42Aに固定されている。
これにより、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様に各リンク機構30によってシート10を前側格納部18と後側格納部20とへ格納できる。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、リンク機構30をシート側リンク32、フロア側リンク34及び連結リンク36の3本の格納用リンクで構成したが、これに代えて、リンク機構30を3本以外の本数の格納用リンクで構成しても良い。
また、上記各実施形態では、一対のリンク機構30をシート10の幅方向両端部に取付けたが、リンク機構30をシート10の幅方向に沿って所定の間隔で3つ以上取付けた構成としても良い。
本発明の第1実施形態に係るシート格納構造を示す車体左側から見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシート格納構造が適用された車体を示す車体左側から見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシート格納構造を示す車体斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシート格納構造のリンク機構を示す車体左側から見た断面図である。 図4の5−5線に沿った拡大断面図である。 図5の6−6線に沿った平面図である。 本発明の第1実施形態に係るシート格納構造の後方への格納状態を示す車体左側から見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシート格納構造の前方への格納状態を示す車体左側から見た断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシート格納構造のシートを示す車体斜め後方から見た斜視図である。 図9の10−10線に沿った拡大断面図である。 (A)は、本発明の第1実施形態に係るシート格納構造の乗員着座状態を示す車体左側から見た断面図であり、(B)は、本発明の第1実施形態に係るシート格納構造の車両後突時の乗員着座状態を示す車体左側から見た断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシート格納構造を示す車体左側から見た断面図である。
符号の説明
10 シート
12 シートクッション
14 シートバック
16 フロアパネル(車室床部)
18 前側格納部
20 後側格納部
30 リンク機構
32 シート側リンク
34 フロア側リンク
36 連結リンク
40 連結棒(連結部材)
62 シート取付バー(シート支持部材)

Claims (7)

  1. 使用位置にあるシートの下方より車体前方の車室床部に形成され、前記シートを格納するための前側格納部と、
    使用位置にあるシートの下方より車体後方の車室床部に形成され、前記シートを格納するための後側格納部と、
    前記シートと前記車室床部とを連結し、前記シートを前記使用位置から前記前側格納部と前記後側格納部とへ選択的に移動可能なリンク機構と、
    を有することを特徴とするシート格納構造。
  2. 前記リンク機構は、前記シートを使用位置から前記前側格納部と後側格納部との一方へ移動するための複数本の格納用リンクを備えており、前記複数本の格納用リンクの一部が、前記シートを使用位置から前記前側格納部と後側格納部との他方へ移動するための格納用リンクになっていることを特徴とする請求項1に記載のシート格納構造。
  3. 前記複数本の格納用リンクは、一端がシートに連結されたシート側リンクと、一端が車室床部に連結されたフロア側リンクと、前記シート側リンクの他端と前記フロア側リンクの他端とを連結する連結リンクと、からなることを特徴とする請求項2に記載のシート格納構造。
  4. 前記シートが使用位置にある場合には、前記フロア側リンクはその長手方向を車体上下方向に沿って配置されており、前記シート側リンクと連結リンクとはそれぞれの長手方向を車体前後方向に沿って並列配置されていることを特徴とする請求項3に記載のシート格納構造。
  5. 前記リンク機構は前記シートの幅方向外側に取付けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のシート格納構造。
  6. 前記リンク機構は前記シートの幅方向に沿って所定の間隔で複数取付けられており、各リンク機構のシート側端部を互いに連結する連結部材を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のシート格納構造。
  7. 前記シートを前記使用位置に支持すると共に、前記シートが前記後側格納部へ移動する際には、前記シートと干渉しない退避位置へ移動可能なシート支持部材を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のシート格納構造。
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