JP2006289946A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも、導電性支持体及び該導電性支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体107と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電装置108と、帯電した前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成させる露光装置110と、前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成させる現像装置111と、前記トナー像を前記電子写真感光体から被転写媒体に転写する転写装置112と、を備える画像形成装置100であって、前記露光装置が、発光素子アレイと結像素子レンズアレイとを有し、前記電子写真感光体が、光拡散層を有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図1
Description
また、本発明の第二の課題は、解像度を向上させつつ、濃度ムラの発生を抑えた画像形成装置を提供することである。
前記電子写真感光体を帯電させる帯電装置と、
帯電した前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成させる露光装置と、
前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成させる現像装置と、
前記トナー像を前記電子写真感光体から被転写媒体に転写する転写装置と、を備える画像形成装置であって、
前記露光装置が、発光素子アレイと結像素子レンズアレイとを備え、
前記電子写真感光体が、光拡散層を有することを特徴とする画像形成装置である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の好適な一実施形態の基本構成を概略的に示す断面図である。図1に示す画像形成装置100は、本発明にかかる電子写真感光体107と、電子写真感光体107を帯電させるコロトロンやスコロトロンなどの帯電装置108と、帯電装置108に接続された電源109と、帯電装置108により帯電される電子写真感光体107を露光して静電潜像を形成する発光素子アレイと結像素子レンズアレイとを備えた露光装置110と、露光装置110により形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像装置111と、現像装置111により形成されたトナー像を被転写媒体500に転写する転写装置112と、転写後に電子写真感光体107に残留しているトナーを除去するクリーニング装置113と、除電器114と、定着装置115とを備える。なお、本発明においては、除電器114が設けられていない画像形成装置であってもよい。
なお、図番に示すY、M、C、K、は、各色に係る部分であることを示す。
また、帯電装置108において、K色については帯電コロトロンを用い、Y、M及びC色では帯電ロールを用いて図示する。
転写ベルト150は、各色の感光体ドラム107と1次転写ロール112との間に挟持され、2次転写ロールに巻きかけられている。そして、2次転写ロールに巻きかけられた外側に用紙500は配置され、画像が転写されるようになっている。
図3に露光装置110の概略断面図を示す。図3に示すように、露光装置110は、発光チップが配列された発光素子アレイ40と、発光素子アレイ40を支持するとともに、発光素子アレイ40の駆動を制御する各種信号を供給するための回路が形成されたプリント基板42と、発光素子アレイ40から出射した光を電子写真感光体107上に結像させるための結像素子レンズアレイ(例えば、セルフォックレンズアレイ)44と、を備えている。
数分が設けられている。
従来、LPH用のSLAとしては、光ビームの開口角θが20度のものを多く使用していた。この場合フォーカスをずらしたときのビームの広がりが大きく、図5に示すように、実使用上の焦点深度はグレード1(G1)レベルの画像で±30μm程度でしかなかった(図5中、許容値G1の場合のヘイズ値0における焦点深度を参照。)。なお、G1レベルの画像とは、筋グレードを5段階に分け、もっとも筋が軽微なレベルであり、注意深く見ると筋がわずかに認識できるレベルをいう。なお、筋がまったく認識できないレベルはG0である。
この方法において、感光体とLPH間の焦点距離精度に影響を与える因子としては、ベアリング公差、感光体公差、LPH取り付けピン精度等の累積誤差があり、これらを勘案すると、概ね±85μmのLPH取り付け位置変動が予想される。したがって、焦点深度が±85μm以上であれば、逐次、焦点調整や取り付け位置の微調整をすることなく、良好な画像を得ることができる。好ましくは、焦点調整や取り付け位置の微調整にゆるみを持たせて、焦点深度±100μm以上の場合である。
したがって、焦点深度と光量との兼ね合いから、開口角としては9度以上18度以下であることが好適であり、12度以上18度以下であることがより好適であり、15度以上17度以下であることが更に好適である。
しかし本発明においては、上記開口角を有するSLAと前記光拡散層との組み合わせによってヘイズ値が5%以上となるため、G1において±100μm以上の焦点深度を達成でき、無調整で筋のない良好な画質を達成できる。
一方、開口角が9度未満の場合には光量が著しく低下してしまうため、画像を形成し難い。開口角が12度以上であれば画像を形成することはできるが、光量が少ないため露光時間を多く要する。したがって、露光を含めた画像形成の迅速化を図るためには、開口角は15度以上であることがより好ましい。
図8〜図11はそれぞれ本発明の電子写真感光体の好適な一実施形態を示す模式断面図であり、電子写真感光体107を導電性支持体2及び感光層3の積層方向に対して垂直な平面で切断したものである。図8〜図11に示した電子写真感光体107はいずれも機能分離型感光体であり、各感光体が備える感光層3には電荷発生層5と電荷輸送層6とが別個に設けられている。
上記図5は、開口角20度のSLAの場合のヘイズ値(%)に対する焦点深度(μm)又は解像度を示すグラフであり、図7は、開口角17度のSLAの場合のヘイズ値(%)に対する焦点深度(μm)又は解像度を示すグラフである。
ここで、図5及び図7において、解像度(CTF:Contrast Transfer Function)とは、書き込む線画像データの濃度コントラストを1.0とした時の、用紙上のトナー画像の濃度コントラストの相対値であり、CTFが1.0とは画像が劣化していない状態であり、CTFが0.5とは濃度コントラストが半分になり、ぼけた状態を示している。実用上は0.4以上の解像度が要求されており、好ましくは0.5以上である。
図5及び図7では、ヘイズ値に対する解像度は特に変わらず、ヘイズ値が大きくなるほど光の散乱が大きくなるため解像度が低下する。ヘイズ値が5%の場合には解像度は約0.6であり、高い解像度を示していることがわかる。また、実用上望まれる解像度は0.4以上であり、解像度0.4に対するヘイズ値は約20%であることから、ヘイズ値として実用上は20%程度以下であることが好ましい。
また、上述のように、図5に示す20度のSLAの場合には、ヘイズ値が5%の場合には、G2において焦点深度が約±150μmであり、G1においては約±85μmである。図7に示す17度のSLAの場合には、ヘイズ値が5%の場合には、G1であっても焦点深度が約±100μmである。
電荷輸送層を光拡散層とする場合の電荷輸送層の膜厚は、電荷輸送能を発揮するためには好ましくは、14μm以上32μm以下である。
感光層3が光拡散層であって、かつ単層からなる場合であっても、感光層3を光拡散層とすることができる。
以下、電子写真感光体107の各構成要素について詳述する。
本発明にかかる光拡散層は、入射した光が拡散し5%以上のヘイズ値を有すれば、組成としては特に制限はないが、透明樹脂バインダー中に微粒子を分散させてなることが光拡散層生成時の品質安定性の観点から好ましい。微粒子としては、有機微粒子であっても無機微粒子であってもよい。
有機微粒子としては、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などをもちいることができる。
フッ素系樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、四フッ化エチレンパーフルオロビニルエーテル共重合体(PFA)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、四フッ化エチレン−エチレン共重合(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、三フッ化塩化エチレン樹脂(PCTFE)が好ましく、より好ましくは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、である。
シリコーン系樹脂としては、メチルシリコーン、フェニルシリコーン、フェニルメチルシリコーンが好ましく、具体的には、東芝シリコーン製トスパール等である。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体等である。
無機微粒子を用いる場合、好ましい粒子サイズは、光の拡散性と得られる画像の解像度との関係から0.01〜2μmであり、より好ましくは0.1〜1μmである。
なった時の屈折率を微粒子の屈折率とする方法である。
ガラス基板に、ディッピング法によりCTL(Charge Transport Layer)膜を作製する。ガラス基板上に成膜されたCTLについて下記の屈折率の測定を行う。
サンプルを分光光度計(日立製作所製330型)にセットし、各波長(400nm〜2600nm)に対する透過率を測定した。透過率をT%とすると、屈折率との間には下記の式(1)の関係が成り立つため、式(1)式より屈折率nを計算する。
導電性支持体2としては、アルミニウム、銅、鉄、亜鉛、ニッケル等の金属製;シート、紙、プラスチック、ガラス等の導電性支持体上にアルミニウム、銅、金、銀、白金、パラジウム、チタン、ニッケル−クロム、ステンレス鋼、銅−インジウム等の金属を蒸着したもの;酸化インジウム、酸化スズ等の導電性金属化合物を上記導電性支持体に蒸着したもの;金属箔を上記導電性支持体にラミネートしたもの;カーボンブラック、酸化インジウム、酸化スズ−酸化アンチモン粉、金属粉、ヨウ化銅等を結着樹脂に分散し、上記導電性支持体に塗布することによって導電処理したもの等が挙げられる。また、導電性支持体2の形状は、ドラム状、シート状、プレート状のいずれであってもよい。
また、導電性支持体2として金属製パイプ導電性支持体を用いる場合、当該パイプ導電性支持体の表面は素管のままのものであってもよいが、予め表面処理により導電性支持体表面を粗面化しておくことも可能である。表面処理としては、鏡面切削、エッチング、陽極酸化、粗切削、センタレス研削、サンドブラスト、ウエットホーニング等が挙げられる。
下引き層4に用いられる材料としては、ジルコニウムキレート化合物、ジルコニウムアルコキシド化合物、ジルコニウムカップリング剤等の有機ジルコニウム化合物;チタンキレート化合物、チタンアルコキシド化合物、チタネートカップリング剤等の有機チタン化合物;アルミニウムキレート化合物、アルミニウムカップリング剤などの有機アルミニウム化合物;アンチモンアルコキシド化合物;ゲルマニウムアルコキシド化合物;インジウムアルコキシド化合物、インジウムキレート化合物等の有機インジウム化合物;マンガンアルコキシド化合物、マンガンキレート化合物等の有機マンガン化合物;スズアルコキシド化合物、スズキレート化合物等の有機スズ化合物;アルミニウムシリコンアルコキシド化合物;アルミニウムチタンアルコキシド化合物;アルミニウムジルコニウムアルコキシド化合物、などの有機金属化合物が挙げられる。これらの中でも、有機ジルコニウム化合物、有機チタニル化合物、有機アルミニウム化合物は、残留電位が低く良好な電子写真特性を示すため、好ましく使用される。
中間層8に用いられる材料としては、前記下引き層4に用いられる材料と同様に、ジルコニウムキレート化合物、ジルコニウムアルコキシド化合物、ジルコニウムカップリング剤等の有機ジルコニウム化合物;チタンキレート化合物、チタンアルコキシド化合物、チタネートカップリング剤等の有機チタン化合物;アルミニウムキレート化合物、アルミニウムカップリング剤などの有機アルミニウム化合物;アンチモンアルコキシド化合物;ゲルマニウムアルコキシド化合物;インジウムアルコキシド化合物、インジウムキレート化合物等の有機インジウム化合物;マンガンアルコキシド化合物、マンガンキレート化合物等の有機マンガン化合物;スズアルコキシド化合物、スズキレート化合物等の有機スズ化合物;アルミニウムシリコンアルコキシド化合物;アルミニウムチタンアルコキシド化合物;アルミニウムジルコニウムアルコキシド化合物、などの有機金属化合物が挙げられる。これらの中でも、有機ジルコニウム化合物、有機チタニル化合物、有機アルミニウム化合物は、残留電位が低く良好な電子写真特性を示すため、好ましく使用される。
、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−2−アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプロプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、β−3,4−エポキシシクロヘキシルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤を含有させて使用することができる。さらに、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレノキシド、エチルセルロース、メチルセルロース、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリイミド、カゼイン、ゼラチン、ポリエチレン、ポリエステル、フェノール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジン、ポリウレタン、ポリグルタミン酸、ポリアクリル酸等の公知の結着樹脂を用いることもできる。これらの混合割合は、必要に応じて適宜設定することができる。
電荷発生層5は既知の電荷発生材料及び結着樹脂から構成される。電荷発生材料は、金属フタロシアニン顔料、特にその中でも以下に説明している特定の結晶を有するヒドロキシガリウムフタロシアニンが好ましい。本発明に用いるヒドロキシガリウムフタロシアニンは、特開平5−263007号公報及び、特開平5−279591号公報に開示されるように、公知の方法で製造されるクロロガリウムフタロシアニン結晶を、酸又はアルカリ性溶液中での加水分解又はアシッドペースティングを行って、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を合成し、直接溶剤処理を行うか、或いは、合成によって得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を溶剤と共にボールミル、乳鉢、サンドミル、ニーダー等を用いて湿式粉砕処理を行うか、溶剤を用いずに乾式粉砕処理を行った後に溶剤処理することによって製造することができる。上記の処理において使用される溶剤は、芳香族類(トルエン、クロロベンゼン等)、アミド類(ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等)、脂肪族アルコール類(メタノール、エタノール、ブタノール等)、脂肪族多価アルコール類(エチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等)、芳香族アルコール類(ベンジルアルコール、フェネチルアルコール等)、エステル類(酢酸エステル、酢酸ブチル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、ジメチルスルホキサイド、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)、さらには数種の混合系、水とこれら有機溶剤の混合系などである。使用される溶剤は、ヒドロキシガリウムフタロシアニンに対して、1〜200部、好ましくは10〜100部の範囲で用いる。処理温度は、0〜150℃、好ましくは室温〜100℃の範囲で行う。また、粉砕の際に食塩、ぼう硝等の磨砕助剤を用いることもできる。磨砕助剤は顔料に対し0.5〜20倍、好ましくは1〜10倍用いる。
電荷輸送層6は、電荷輸送物質及び結着樹脂を含んで構成される。かかる電荷輸送物質としては、具体的には、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニルピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノスチリル)ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、トリフェニルアミン、トリ(p−メチル)フェニルアミン、N,N’−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン、ジベンジルアニリン、9,9−ジメチル−N,N’−ジ(p−トリル)フルオレノン−2−アミン等の芳香族第3級アミノ化合物、N,N’−ジフェニルN,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミンなどの芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4’−ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4’−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、4−ジフェニルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン、[p−(ジエチルアミノ)フェニル]−(1−ナフチル)−フェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリルキナゾリンなどのキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)ベンゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−N,N’−ジフェニルアニリンなどのα−スチルベン誘導体、エナミン誘導体、N−エチルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール及びその誘導体等の正孔輸送物質が挙げられる。また、クロラニル、ブロモアニル、アントラキノン等のキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン等のフルオレノン化合物、2−(4−ビフェニル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(4−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール系化合物、キサントン系化合物、チオフェン化合物、3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチルジフェノキノン等のジフェノキノン化合物等の電子輸送物質も使用可能である。さらに、上記化合物からなる基を主鎖又は側鎖に有する重合体を用いることもできる。これらの電荷輸送物質は、1種を単独で又は2種以上を組み合せて用いることができる。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノン及びそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物などが挙げられる。
有機燐系酸化防止剤としては、トリスノニルフェニルフォスフィート、トリフェニルフォスフィート、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−フォスフィート等が挙げられる。
有機硫黄系及び有機燐系酸化防止剤は、2次酸化防止剤と呼ばれ、フェノール系又はアミン系などの1次酸化防止剤と併用することにより相乗効果を得ることができる。
光安定剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ジチオカルバメート系、テトラメチルピペリジン系などの誘導体が挙げられる。
ベンゾトリアゾール系光安定剤としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(3’’,4’’,5’,6’’−テトラヒドロフタルイミド−メチル)−5’−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’,−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’,−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
また、塗膜の平滑性向上のためのレベリング剤としてシリコーンオイルを微量添加することもできる。
電荷輸送層6の上に、さらに保護層7を設けることもできる。保護層7は、積層構造からなる電子写真感光体107では帯電時の電荷輸送層の化学的変化を防止し、また感光層の機械的強度をさらに改善する為に用いられる。
この保護層7は、硬化性樹脂、電荷輸送性化合物を有する樹脂硬化膜、導電性材料を適当な結着樹脂中に含有させて形成された膜などから成る。硬化性樹脂としては公地の樹脂であれば何でも使用できるが、例えばフェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、シロキサン樹脂等が挙げられる。電荷輸送性樹脂硬化膜としては公知の電荷輸送性化合物から誘導される有機機を有する樹脂硬化膜であればいかなるものも使用できる。導電性材料としては、酸化亜鉛、酸化錫、酸化チタンなどの導電性金属酸化物が挙げられる。
保護層7の膜厚は0.5〜20μm、特に2〜10μmであることが望ましい。
本発明により得られた電子写真感光体は高解像度を得るための電荷発生層より上層の機能層の膜厚は50μm以下、好ましくは40μm以下が好ましく用いられる。
なお、単層からなる感光層を光拡散層とする場合には、上記ヘイズ値の範囲となるよう微粒子を含有させれば、その含有量は特に制限は無いが、有機微粒子を用いる場合には、保護層に含有される結着樹脂に対して、有機微粒子を1〜10質量%含有させることが好ましく、より好ましくは2〜8質量%であり、更に好ましくは3〜5質量%である。無機微粒子を用いる場合には、結着樹脂に対して、無機微粒子を1〜10質量%含有させることが好ましく、より好ましくは2〜8質量%であり、更に好ましくは3〜5質量%である。
帯電装置108としては、芯材の外周面に弾性層、抵抗層、保護層等を設けたものが好適に用いられる。
芯材の材質としては、導電性を有するもの、例えば、鉄、銅、真鍮、ステンレス、アルミニウム、ニッケル等が用いられる。また、導電性粒子等を分散した樹脂成形品等を用いることができる。
弾性層の材質としては、導電性あるいは半導電性を有するもの、例えば、ゴム材に導電性粒子あるいは半導電性粒子を分散したものが使用可能である。ゴム材としてはEPDM、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリイソブチレン、SBR、CR、NBR、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、SBS、熱可塑性エラストマー、ノルボーネンゴム、フロロシリコーンゴム、エチレンオキシドゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、エポキシゴム等が用いられる。導電性粒子あるいは半導電性粒子としてはカーボンブラック、亜鉛、アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、クロム、チタニウム等の金属、ZnO−Al2O3、SnO2−Sb2O3、In2O3−SnO2、ZnO−TiO2、MgO−Al2O3、FeO−TiO2、TiO2、SnO2、Sb2O3、In2O3、ZnO、MgO等の金属酸化物が用いることができる。これらの材料は1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
帯電装置の形状としては、図1ではローラー型を示しているが、ローラーのほかブレード、ベルト等のいずれの形状であってもよく、画像形成装置の仕様や形態に合わせて、任意に選択することができる。
本発明の電子写真感光体に用いられる帯電方式には、特に制限はない。しかし、近年は、オゾンの発生量が少なく、環境負荷性の小さい接触帯電方式が好ましく用いられる傾向にある。一般に、接触帯電方式は、スコロトロンやコロトロンなどの非接触式帯電方式と比較して帯電能力が弱く、特に高速応答が必要な画像形成装置においては問題となりやすい。帯電能力が弱い場合、電子写真感光体の感光層中に残留している電荷が、カブリなどの画質欠陥を引き起こす原因となる。しかし、本発明にかかる電子写真感光体によれば、電荷発生層中に存在する、電荷を残留させる要因となる結晶型の崩れたヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料粒子が少ないため、前記のような画質欠陥が生じにくく、接触式帯電方式との組み合わせで、好適に使用することができる。
現像装置111としては、一成分系、二成分系等の正規または反転現像剤を用いた従来より公知の現像装置等を用いることができる。
現像装置111に使用されるトナーの形状については、特に制限はなく、不定形、球形あるいは他の特定の形状のものであっても、使用することができる。しかし、高画質化、エコロジーの観点から球形トナーが好ましく用いられる。球形トナーとは、高転写効率を達成するために、平均形状係数(ML2/A)100〜145、好ましくは100〜140の範囲で表される球形状を有するトナーである。この平均形状係数(ML2/A)が145より大きくなると転写効率が低下してしまい、プリントサンプルの画質の低下が目視で確認できてしまう。
球形トナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤を含有してなる。この球形トナーは、好ましくは体積平均粒子径で2〜12μmの粒子、より好ましくは3〜9μmの粒子を用いることができる。
離型剤としては低分子ポリエチレン、低分子ポリプロピレン、フィッシャートロプシュワックス、モンタンワックス、カルナバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等を代表的なものとして挙げられる。
帯電制御剤としては、公知のものを使用することができるが、アゾ系金属錯化合物、サリチル酸の金属錯化合物、極性基を含有するレジンタイプ等の帯電制御剤を用いることができる。
他の無機微粒子としては、粉体流動性、帯電制御等の目的で、平均1次粒径が40nm以下の小径無機微粒子を用い、更に必要に応じて、付着力低減の為、それより大径の無機あるいは有機微粒子を併用してもよい。これらの他の無機微粒子は公知のものを使用できる。
転写装置112としては、ローラー状の接触帯電部材の他、ベルト、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、あるいはコロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等、が挙げられる。
クリーニング装置113は、転写工程後の電子写真感光体の表面に付着する残存トナーを除去するためのもので、これにより清浄面化された電子写真感光体は上記の画像形成プロセスに繰り返し供される。クリーニング装置としては、クリーニングブレードの他、ブラシクリーニング、ロールクリーニング等を用いることができるが、これらの中でもクリーニングブレードを用いることが好ましい。また、クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。
また、本発明の画像形成装置は、図1に示したように、除電器(イレース光照射装置)114をさらに備えていてもよい。これにより、電子写真感光体が繰り返し使用される場合に、電子写真感光体の残留電位が次のサイクルに持ち込まれる現象が防止されるので、画像品質をより高めることができる。
被転写媒体500は、電子写真感光体状に形成されたトナー像を転写する媒体であれば特に制限はない。
1.ベルト形状の中間転写体
ベルト状の中間転写体の場合、導電性支持体として用いる樹脂材料としては、従来公知の樹脂を用いることができる。例えば、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリアルキレンテレフタレート(PAT)、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)/PC、ETFE/PAT、PC/PATのブレンド材料、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミド等の樹脂材料及びこれらを主原料としてなる樹脂材料が挙げられる。さらに、樹脂材料と弾性材料をブレンドして用いることができる。
例えば、導電剤を分散させたポリイミド樹脂からなるベルトは、特開昭63−311263号公報に記載されているように、ポリイミド前駆体であるポリアミド酸の溶液中に導電剤として5〜20質量%のカーボンブラックを分散させ、分散液を金属ドラム上に流延して乾燥した後、ドラムから剥離したフィルムを高温下に延伸してポリイミドフィルムを形成し、さらに適当な大きさに切り出してエンドレスベルトとすることにより製造することができる。
図2においては、ベルト状の中間転写体を示したが、中間転写体はベルト状であっても、ドラム状であってもよい。
中間転写体としてドラム形状を有する構成を採用する場合、導電性支持体としては、アルミニウム、ステンレス鋼(SUS)、銅等で形成された円筒状導電性支持体を用いることが好ましい。この円筒状導電性支持体上に、必要に応じて弾性層を被覆し、該弾性層上に表面層を形成することができる。
シランカップリング剤(KBM603:信越化学工業社製)で表面処理を行った酸化亜鉛(テイカ社製試作品:比表面積値16m2/g、平均粒径70nm)60重量部と硬化剤 ブロック化イソシアネート スミジュール3175)(住友バイエルンウレタン社製):15重量部とブチラール樹脂 BM−1 (積水化学社製) 15重量部をメチルエチルケトン85重量部に溶解した溶液38重量部とメチルエチルケトン:25重量部とを混合し、1mmφのガラスビーズを用いてサンドミルにて2時間の分散を行い分散液を得た。得られた分散液に触媒としてジオクチルスズジラウレート:0.005重量部を添加し、下引き層用塗布液を得た。得られた塗布液を浸漬塗布法にて直径30mm、長さ340mm、肉厚1mmのアルミニウム導電性支持体上に塗布し、160℃、100分の乾燥硬化を行い厚さ20μmの下引き層を得た。
得られた分散液にn−酢酸ブチル175部、メチルエチルケトン180部を添加し、攪拌して電荷発生層用の塗布液を得た。この電荷発生層用塗布液を下引き層上に浸漬塗布し、常温で乾燥して、厚みが0.2μmの電荷発生層を形成した。
また、使用したビスフェノールZポリカーボネート樹脂とポリテトラフルオロエチレンの屈折率を膜透過率と液浸法の方法を用いて測定したところ、それぞれ、1.68と2.0であった。
これらの電荷輸送層についてもヘイズ値を測定した。測定により得られた膜厚とヘイズ値の関係を図13に示す。
評価結果を下記表1に示す。
さらに、本実施例ではPTFEのような潤滑性を有する微粒子を添加した為、感光体の磨耗率が低減するという効果も得られた。
一方、比較例である感光体−01,02及び03では、焦点深度が±75μm以下であるため、LPHの取り次け等で生ずる約±85μmの誤差を許容することができない。
<実施例2>
得られた分散液にn−酢酸ブチル175部、メチルエチルケトン180部を添加し、攪拌して電荷発生層用の塗布液を得た。この電荷発生層用塗布液を下引き層上に浸漬塗布し、常温で乾燥して、厚みが0.2μmの電荷発生層を形成した。
また、使用したビスフェノールZポリカーボネート樹脂と酸化チタン粒子の屈折率を膜透過率と液浸法の方法を用いて測定したところ、それぞれ、1.68と2.5であった。
これらの電荷輸送層についてもヘイズ値を測定した。
3…感光層
4…下引き層
5…電荷発生層
6…電荷輸送層
7…保護層
8…中間層
40…発光素子アレイ
42…プリント基板
44…結像素子レンズアレイ
50…ハウジング
100、200…画像形成装置
107…電子写真感光体
108…帯電装置
109…電源
110…露光装置(LED Printer Head(LPH))
111…現像装置
112…転写装置
113…クリーニング装置
114…除電器(イレース光照射装置)
115…定着装置
130…LPHドライバ
150…転写ベルト
500…被転写媒体
Claims (5)
- 少なくとも、導電性支持体及び該導電性支持体上に形成された感光層を有する電子写真
感光体と、
前記電子写真感光体を帯電させる帯電装置と、
帯電した前記電子写真感光体を露光して静電潜像を形成させる露光装置と、
前記静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成させる現像装置と、
前記トナー像を前記電子写真感光体から被転写媒体に転写する転写装置と、を備える画
像形成装置であって、
前記露光装置が、発光素子アレイと結像素子レンズアレイとを備え、
前記電子写真感光体が、光拡散層を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記結像素子レンズアレイの開口角が、9度以上18度以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記光拡散層のヘイズ値が、5%以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記光拡散層の厚さが、14μm以上32μm以下であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記光拡散層が、前記感光層である、又は前記感光層よりも露光光源に近い側に設けられる層であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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