JP2006289713A - 積層体およびその積層体を用いたテープ、包装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも粘着性を有する樹脂Aを一層含む積層体において、前記樹脂Aが粘着付与剤を配合しなくとも粘着性を有する樹脂、あるいは樹脂組成物であることを特徴とする、積層体およびその積層体を用いたテープ、包装体である。
【選択図】図1
Description
ある。また、包装材で再シール性を付与させたい箇所は、通常一旦はヒートシールにより密封させているものである。粘着付与剤を配合することで感圧接着性を付与させた粘着樹脂は、ヒートシール性も向上しているものであり、粘着付与材の配合量やそのタイプに応じては、包装材封緘時のヒートシールで著しく強度が向上し、初期開封強度が著しく強くなるといった課題点を有する。
請求項1記載の発明は、少なくとも粘着性を有する樹脂Aを一層含む積層体において、
前記樹脂Aが粘着付与剤を配合しなくとも粘着性を有する樹脂、あるいは樹脂組成物であることを特徴とする、積層体である。
チック構造の低分子量非晶質成分が多く含まれやすいが、この低分子量成分は粘着性を有する一方で、移行性やべたつき性という点で問題を有する。そのような意味でMFRは0.5〜20g/10分程度が好適である。なお、このMFRの範囲から非晶質ポリオレフィン系樹脂としてアタクチック構造の低分子量成分は除外される。このような樹脂の代表的な材料としては住友化学(株)のタフセレンなどが挙げられる。
<構成例−1>
・ポリオレフィン樹脂(1)/粘着性を有する樹脂A/ポリオレフィン樹脂(2)
ポリオレフィン樹脂(1)は樹脂Aと強接着し、ポリオレフィン樹脂(2)は樹脂Aと再シール性を有する。
<構成例−2>
・ポリオレフィン樹脂(1)/粘着性を有する樹脂A/ポリエステル樹脂/ポリオレフィン樹脂(1)
ポリオレフィン樹脂(1)は粘着性を有する樹脂Aと強接着し、ポリエステル樹脂は樹脂Aと再シール性を有する。
<構成例−3>
・ポリエステル樹脂/ウレタン系接着剤/アルミ箔/粘着性を有する樹脂A/ポリオレフィン樹脂(1)
ポリオレフィン樹脂(1)は粘着性を有する樹脂Aと強接着し、アルミ箔は樹脂Aと再シール性を有する。
<構成例−4>
・ポリエステル樹脂/粘着性を有する樹脂A/ポリオレフィン樹脂(1)
ポリオレフィン樹脂(1)は粘着性を有する樹脂Aと強接着し、ポリエステル樹脂は樹脂Aと再シール性を有する。
以下の実施例で使用する粘着性を有する樹脂Aとして下記の材料を用いた。
A−1:住友化学(株)製タフセレンH3002(MFR=2互着防止剤あり)、非晶質ポリプロピレン系樹脂(プロピレン−ブテン−1共重合体95重量%)
A−2:住友化学(株)製タフセレンT3712(MFR=3互着防止剤あり)、非晶質ポリプロピレン系樹脂(プロピレン−ブテン−1共重合体85重量%)
A−3:サンアロマー(製)PM671A(MFR=7)、結晶性ブロックPP
A−4:Bayer社製LEVAMELT 700、(結晶化度0% ガラス転移温度(Tg)<0℃、酢酸ビニル70wt% MFR=4)
A−5:Bayer社製LEVAMELT 500、(結晶化度5% ガラス転移温度(Tg)<0℃、酢酸ビニル50wt% MFR=3)
A−6:三井デュポンポリケミカル(株)製エバフレックスEV260、(結晶化度20% ガラス転移温度(Tg)<0℃、酢酸ビニル28wt% MFR=6)
(実施例1)
得られた上記積層体を、上記基材−1で挟み込み、ヒートシールによりシール温度130、140、150、160℃でシールを行った。このサンプルにあらかじめ二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(25μm)/樹脂A−1間にきっかけを作成し、25mm幅の短冊状に切り取った後、テンシロンにてクロスヘッドスピード300mm/min.のT型剥離にて初期強度を測定した。その得られた剥離サンプルを再度指圧にて再シールを施し、その再シール強度を同様に評価した。この作業を4回行った結果を表1、表2に示す。
(実施例2)
(実施例3)
樹脂をA−3にした以外は実施例1と同じである。
(実施例4)
樹脂をA−1/A−3=50/50になるように配合したものを用いた以外は実施例1と同じである。
(実施例5)
(実施例6)
(実施例7)
樹脂をA−6にした以外は実施例5と同じである。
(実施例8)
樹脂をA−6にジシクロペンタジエン系粘着付与剤およびプロセスオイルを配合した樹脂を用いた以外は実施例5と同じである。
(実施例9)
(実施例10)
[包装材の作成]
(実施例11)
アルミ箔(7μm)/低密度ポリエチレン(40μm)からなる。この包装材を製造時に、上記テープを介在させ、ヒートシールにより包装材に装着した。この包装材を切り下記部から開封し、テープ部分を開封(初期強度)し、数回の再シール性の評価を行った。その結果、初期強度および再シール強度は良好であった。
(実施例12)
b:再シールテープ
b1:ポリオレフィン樹脂(1)
b2:樹脂A
b3:ポリオレフィン樹脂(2)
b4:ポリエステル樹脂
c:低密度ポリエチレン樹脂
d:ウレタン系接着剤
e:二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
f:樹脂A
g:エチレン−ヘキセン−1共重合体
h:アルミニウム箔
Claims (9)
- 少なくとも粘着性を有する樹脂Aを一層含む積層体において、
前記樹脂Aが粘着付与剤を配合しなくとも粘着性を有する樹脂あるいは樹脂組成物であることを特徴とする、積層体。 - 前記粘着性を有する樹脂Aが、示差走査熱量計(DSC)により実質的に融解ピークおよび結晶化ピークを持たない非晶質ポリオレフィン系樹脂の単体、あるいはこの樹脂を50重量%以上配合された樹脂組成物であることを特徴とする、請求項1記載の積層体。
- 前記非晶性ポリオレフィン系樹脂が、JIS K 6760におけるMFRが0.1〜50g/10分のプロピレン−αオレフィン共重合体であることを特徴とする、請求項1または2記載の積層体。
- 前記粘着性を有する樹脂Aが、酢酸ビニルコンテントが40〜90wt%である高酢酸ビニルコンテントのエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の単体、あるいはこの樹脂を50重量%以上配合された樹脂組成物であることを特徴とする、請求項1記載の積層体。
- 前記高酢酸ビニルコンテントのエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂が、示差走査熱量計(DSC)により実質的に融解ピークおよび結晶化ピークを持たないことを特徴とする、請求項1または4記載の積層体。
- 前記粘着性を有する樹脂Aが、少なくともどちらか一方に隣接する各種基材層と粘着性を有し、かつ、複数回の再シール性能を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記再シール強度が0.1〜10N/25mmの範囲であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記請求項1〜7のいずれか1項に記載の積層体を、再シール可能なテープとして用いることを特徴とする、積層体。
- 前記請求項1〜7のいずれか1項に記載の積層体を、再シール可能な包装体として用いることを特徴とする、積層体。
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- 2005-04-08 JP JP2005111749A patent/JP4701801B2/ja not_active Expired - Fee Related
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