JP2006289489A - 熱交換器用積層材、熱交換器用チューブ材、熱交換器用ヘッダー材、熱交換器の製造方法並びに熱交換器 - Google Patents
熱交換器用積層材、熱交換器用チューブ材、熱交換器用ヘッダー材、熱交換器の製造方法並びに熱交換器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006289489A JP2006289489A JP2005227701A JP2005227701A JP2006289489A JP 2006289489 A JP2006289489 A JP 2006289489A JP 2005227701 A JP2005227701 A JP 2005227701A JP 2005227701 A JP2005227701 A JP 2005227701A JP 2006289489 A JP2006289489 A JP 2006289489A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- less
- heat exchanger
- laminated
- core material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
【解決手段】Si;1.25質量%以上2.45質量%以下、Fe;0.15質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.08質量%以下、Mn;1.4質量%以上2質量%以下、Ti;0.05質量%以上0.2質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.3質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム芯材の少なくとも片面に、Si;7.5質量%以上11.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.35質量%以下、Zn;0.005質量%以上0.4質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム皮材が積層されてなる。
【選択図】 図1
Description
(1)Si;1.25質量%以上2.45質量%以下、Fe;0.15質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.08質量%以下、Mn;1.4質量%以上2.05質量%以下、Ti;0.05質量%以上0.2質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.3質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を芯材とし、この芯材の少なくとも片面に、Si;7.5質量%以上11.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.35質量%以下、Zn;0.005質量%以上0.4質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム皮材が積層されてなる熱交換器用積層材。
(2)Si;1.25質量%以上2.45質量%以下、Fe;0.15質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.08質量%以下、Mn;1.4質量%以上2.05質量%以下、Ti;0.05質量%以上0.2質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.3質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を芯材とし、この芯材の少なくとも片面に、Si;7.5質量%以上11.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.35質量%以下、Zn;1質量%以上5質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム皮材が積層されてなる熱交換器用積層材。
(3)前記芯材において、Si;1.35質量%以上1.65質量%以下、Fe;0.3質量%以上0.5質量%以下、Cu;0.02質量%以上0.04質量%以下、Mn;1.55質量%以上1.75質量%以下、Ti;0.08質量%以上0.15質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.2質量%以下であり、前記皮材において、Si;7.5質量%以上9.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.5質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.3質量%以下、Zn;0.005質量%以上0.3質量%以下である前項1に記載の熱交換器用積層材。
(4)前記芯材において、Si;1.35質量%以上1.65質量%以下、Fe;0.3質量%以上0.5質量%以下、Cu;0.02質量%以上0.04質量%以下、Mn;1.55質量%以上1.75質量%以下、Ti;0.08質量%以上0.15質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.2質量%以下であり、前記皮材において、Si;7.5質量%以上9.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.5質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.3質量%以下、Zn;1質量%以上2.5質量%以下である前項2に記載の熱交換器用積層材。
(5)芯材の不純物としてのMg量が0.04質量%以下、不純物としてのZn量が0.08質量%以下に制限されてなる前項1〜4のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
(6)芯材にCrが0.03質量%以上0.25質量%以下含有されてなる前項1〜5のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
(7)芯材にNiが0.05質量%以上1質量%以下含有されてなる前項1〜6のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
(8)芯材にScが0.005質量%以上0.1質量%以下含有されてなる前項1〜7のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
(9)芯材と皮材との間に中間層として、Si;0.05質量%以上2.45質量%以下、Fe;0.05質量%以上1.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.3質量%以下、Mn;0.05質量%以上2質量%以下、Ti;0.01質量%以上0.2質量%以下、Zn;0.5質量%以上2.5質量%以下、Zr;0.005質量%以上0.3質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を積層されてなる前項1〜8のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
(10)芯材の表層に厚さ50μm以上500μm以下のSi濃化層を有し、かつ濃化層の平均Si濃度が1.4質量%以上5質量%以下である前項1〜9のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
(11)Si;0.9質量%以上1.25質量%未満、Fe;0.15質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.2質量%以下、Mn;1.4質量%以上2.05質量%以下、Ti;0.05質量%以上0.2質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.3質量%以下を含み、不純物としてのMg;0.04質量%以下、Zn;0.08質量%以下に制限されるとともに、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を芯材とし、この芯材の少なくとも片面に、Si;7.5質量%以上11.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.35質量%以下、Zn;0.005質量%以上0.4質量%以下を含み、残部がAlと不可避的不純物からなるアルミニウム材からなる皮材が積層され、且つ、芯材の表層に50μm以上、500μm以下のSi濃化層を有し、更に濃化層の平均Si濃度が1.4質量%以上5質量%以下である熱交換器用積層材。
(12)Si;0.9質量%以上1.25質量%未満、Fe;0.15質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.2質量%以下、Mn;1.4質量%以上2.05質量%以下、Ti;0.05質量%以上0.2質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.3質量%以下を含み、不純物としてのMg;0.04質量%以下、Zn;0.08質量%以下に制限されるとともに、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を芯材とし、この芯材の少なくとも片面に、Si;7.5質量%以上11.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.35質量%以下、Zn;1質量%以上5質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム皮材が積層されてなる熱交換器用積層材。
(13)芯材にCrが0.03質量%以上0.25質量%以下含有されてなる前項11または前項12に記載の熱交換器用積層材。
(14)芯材にNiが0.05質量%以上1質量%以下含有されてなる前項11〜13のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
(15)芯材にScが0.005質量%以上0.1質量%以下含有されてなる前項11〜14のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
(16)芯材と皮材との間に中間層として、Si;0.05質量%以上2.45質量%以下、Fe;0.05質量%以上1.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.3質量%以下、Mn;0.05質量%以上2質量%以下、Ti;0.01質量%以上0.2質量%以下、Zn;0.5質量%以上2.5質量%以下、Zr;0.005質量%以上0.3質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を積層されてなる前項11〜15のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
(17)前記芯材と皮材、または芯材と中間層と皮材の積層処理後に、少なくとも1回以上、400℃以上550℃以下、20分以上10時間以下の熱処理が施されている前項1〜16のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
(18)前記熱処理が400℃以上500℃以下、30分以上8時間以下である前項17に記載の熱交換器用積層材。
(19)前項1〜4または前項11または前項12のいずれか一項に記載の積層材からなるとともに、前記積層材における皮材が溶射法により形成されていることを特徴とする熱交換器用チューブ材。
(20)前項9または前項16に記載の積層材からなるとともに、前記積層材における中間材が溶射法により形成されていることを特徴とする熱交換器用チューブ材。
(21)前項10または前項11に記載の記載の積層材からなるとともに、前記積層材におけるSi濃化層が、チューブ本体の外周部にAl−Si系合金を溶射法により被覆し、さらにその後熱拡散させることにより形成されていることを特徴とする熱交換器用チューブ材。
(22)前項17または前項18に記載の積層材からなり、前記熱処理後に、相当歪で0.2%以上50%以下の予歪が与えられていることを特徴とする熱交換器用チューブ材。
(23)前項1〜4または前項11または前項12のいずれか一項に記載の積層材からなるとともに、前記積層材における皮材が溶射法により形成されていることを特徴とする熱交換器用ヘッダー材。
(24)前項9または前項16に記載の積層材からなるとともに、前記積層材における中間材が溶射法により形成されていることを特徴とする熱交換器用ヘッダー材。
(25)前項10または前項11に記載の記載の積層材からなるとともに、前記積層材におけるSi濃化層が、ヘッダー本体の外周部にAl−Si系合金を溶射法により被覆し、さらにその後熱拡散させることにより形成されていることを特徴とする熱交換器用ヘッダー材。
(26)前項17または前項18に記載の積層材からなり、前記熱処理後に、相当歪で0.2%以上50%以下の予歪が与えられていることを特徴とする熱交換器用ヘッダー材。
(27)前項1〜9のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材を熱交換器構成部材に用い、前記構成部材をフッ化物系フラックスを用いてろう付することにより、芯材の表層に厚さ50μm以上500μm以下のSi濃化層を形成し、かつ濃化層の平均Si濃度を1.4質量%以上5質量%以下とする熱交換器の製造方法。
(28)前項19〜22のいずれか一項に記載のチューブ材を用いることにより作製された熱交換器。
(29)前項23〜26のいずれか一項に記載のヘッダー材を用いることにより作製された熱交換器。
(表3の実施例1〜6、比較例1)
半連続鋳造法にて作製した厚さ400mmの鋳塊に熱間圧延、冷間圧延を施し、厚さ1mmの冷間圧延板を得て芯材とする。この芯材の両面に厚さ1μmのSi溶射を行い、次いで480℃で4hの拡散処理を施す。この積層板の両面に皮材組成合金からなる線材を用いた溶射を行い、厚さ50μmの皮材を積層して、供サンプルとする。このサンプルについて、600℃×1minの加熱処理温度での保持を実施する。
<SWAAT(Synthetic sea Water Acetic Acid salt spray Test)>
腐食試験については、ASTM−G85−A3に規定されたSWAAT試験を実施した。試験条件は、ASTM D1141による人工海水に酢酸を添加してpH3に調整した腐食試験液を用い、腐食試験液を0.5時間噴霧−湿潤1.5時間を1サイクルとし、このサイクルを960時間実施するものとした。
(比較例2及び3)
厚さ1μmのSi溶射を実施しないこと以外は実施例1〜6、比較例1と同様の工程で、サンプルを作成し、Si濃化層の深さ及び平均濃度と180℃における引張強さを調べるとともに、SWAAT320時間の腐食試験を実施した。
[試験2]
(表4の実施例11〜22、比較例11〜16)
半連続鋳造法にて作製した厚さ300mmの鋳塊を熱間圧延し厚さ20mmの皮材とする。更に、同じく半連続鋳造法にて作製した厚さ400mmの芯材用鋳塊の両面に皮材を溶接にて仮固定し、開始温度480℃で熱間圧延し、厚さ10mmの熱間圧延板を得る。この熱間圧延板を加熱処理後、冷間圧延を施し、芯材の両面に皮材が積層された厚さ1mmの冷間圧延板を得る。このサンプルについて、600℃×5minの加熱処理を実施する。
[試験3]
(表5の実施例31及び32)
半連続鋳造法にて作製した厚さ300mmの鋳塊を熱間圧延し厚さ20mmの皮材、及び5mmの中間層材とする。更に、同じく半連続鋳造法にて作製した厚さ400mmの芯材用鋳塊の両面に、皮材/中間材/芯材/中間材/皮材の構成になるように中間材と皮材を溶接にて仮固定し、開始温度480℃で熱間圧延し、厚さ10mmの熱間圧延板を得る。この熱間圧延板を450℃×5時間の加熱処理後、冷間圧延を施し、厚さ1mmの冷間圧延板を得る。このサンプルについて、600℃×5minの加熱処理を実施する。
(表5の実施例33及び34、比較例31)
中間材が存在しないこと以外は実施例31及び32と同様の工程で、サンプルを作成し、Si濃化層の深さ及び平均濃度と180℃における引張強さを調べるとともに、SWAAT960時間の腐食試験を実施した。
[試験4]
(表6の実施例41〜46、比較例41〜44)
半連続鋳造法にて作製した厚さ250mmの鋳塊を熱間圧延し厚さ20mmの皮材とする。更に、同じく半連続鋳造法にて作製した厚さ300mmの芯材用鋳塊の両面に皮材を溶接にて仮固定し、開始温度480℃で熱間圧延し、厚さ5mmの熱間圧延板を得る。この熱間圧延板に冷間圧延を施し、芯材の両面に皮材が積層された厚さ1.5mmの冷間圧延板を得る。このサンプルについて、加熱処理を実施する。
2 芯材
3 皮材
4 皮材
5 中間材
6 Si濃化層
10 チューブ
20 ヘッダー
30 熱交換器
Claims (29)
- Si;1.25質量%以上2.45質量%以下、Fe;0.15質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.08質量%以下、Mn;1.4質量%以上2.05質量%以下、Ti;0.05質量%以上0.2質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.3質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を芯材とし、
この芯材の少なくとも片面に、Si;7.5質量%以上11.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.35質量%以下、Zn;0.005質量%以上0.4質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム皮材が積層されてなる熱交換器用積層材。 - Si;1.25質量%以上2.45質量%以下、Fe;0.15質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.08質量%以下、Mn;1.4質量%以上2.05質量%以下、Ti;0.05質量%以上0.2質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.3質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を芯材とし、
この芯材の少なくとも片面に、Si;7.5質量%以上11.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.35質量%以下、Zn;1質量%以上5質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム皮材が積層されてなる熱交換器用積層材。 - 前記芯材において、Si;1.35質量%以上1.65質量%以下、Fe;0.3質量%以上0.5質量%以下、Cu;0.02質量%以上0.04質量%以下、Mn;1.55質量%以上1.75質量%以下、Ti;0.08質量%以上0.15質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.2質量%以下であり、
前記皮材において、Si;7.5質量%以上9.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.5質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.3質量%以下、Zn;0.005質量%以上0.3質量%以下である請求項1に記載の熱交換器用積層材。 - 前記芯材において、Si;1.35質量%以上1.65質量%以下、Fe;0.3質量%以上0.5質量%以下、Cu;0.02質量%以上0.04質量%以下、Mn;1.55質量%以上1.75質量%以下、Ti;0.08質量%以上0.15質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.2質量%以下であり、
前記皮材において、Si;7.5質量%以上9.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.5質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.3質量%以下、Zn;1質量%以上2.5質量%以下である請求項2に記載の熱交換器用積層材。 - 芯材の不純物としてのMg量が0.04質量%以下、不純物としてのZn量が0.08質量%以下に制限されてなる請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
- 芯材にCrが0.03質量%以上0.25質量%以下含有されてなる請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
- 芯材にNiが0.05質量%以上1質量%以下含有されてなる請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
- 芯材にScが0.005質量%以上0.1質量%以下含有されてなる請求項1〜7のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
- 芯材と皮材との間に中間層として、Si;0.05質量%以上2.45質量%以下、Fe;0.05質量%以上1.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.3質量%以下、Mn;0.05質量%以上2質量%以下、Ti;0.01質量%以上0.2質量%以下、Zn;0.5質量%以上2.5質量%以下、Zr;0.005質量%以上0.3質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を積層されてなる請求項1〜8のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
- 芯材の表層に厚さ50μm以上500μm以下のSi濃化層を有し、かつ濃化層の平均Si濃度が1.4質量%以上5質量%以下である請求項1〜9のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
- Si;0.9質量%以上1.25質量%未満、Fe;0.15質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.2質量%以下、Mn;1.4質量%以上2.05質量%以下、Ti;0.05質量%以上0.2質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.3質量%以下を含み、不純物としてのMg;0.04質量%以下、Zn;0.08質量%以下に制限されるとともに、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を芯材とし、
この芯材の少なくとも片面に、Si;7.5質量%以上11.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.35質量%以下、Zn;0.005質量%以上0.4質量%以下を含み、残部がAlと不可避的不純物からなるアルミニウム材からなる皮材が積層され、
且つ、芯材の表層に50μm以上、500μm以下のSi濃化層を有し、更に濃化層の平均Si濃度が1.4質量%以上5質量%以下である熱交換器用積層材。 - Si;0.9質量%以上1.25質量%未満、Fe;0.15質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.2質量%以下、Mn;1.4質量%以上2.05質量%以下、Ti;0.05質量%以上0.2質量%以下、Zr;0.12質量%以上0.3質量%以下を含み、不純物としてのMg;0.04質量%以下、Zn;0.08質量%以下に制限されるとともに、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を芯材とし、
この芯材の少なくとも片面に、Si;7.5質量%以上11.5質量%以下、Fe;0.2質量%以上0.8質量%以下、Cu;0.005質量%以上0.35質量%以下、Zn;1質量%以上5質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム皮材が積層されてなる熱交換器用積層材。 - 芯材にCrが0.03質量%以上0.25質量%以下含有されてなる請求項11または請求項12に記載の熱交換器用積層材。
- 芯材にNiが0.05質量%以上1質量%以下含有されてなる請求項11〜13のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
- 芯材にScが0.005質量%以上0.1質量%以下含有されてなる請求項11〜14のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
- 芯材と皮材との間に中間層として、Si;0.05質量%以上2.45質量%以下、Fe;0.05質量%以上1.8質量%以下、Cu;0.01質量%以上0.3質量%以下、Mn;0.05質量%以上2質量%以下、Ti;0.01質量%以上0.2質量%以下、Zn;0.5質量%以上2.5質量%以下、Zr;0.005質量%以上0.3質量%以下を含み、残部がAlと不純物からなるアルミニウム材を積層されてなる請求項11〜15のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
- 前記芯材と皮材、または芯材と中間層と皮材の積層処理後に、少なくとも1回以上、400℃以上550℃以下、20分以上10時間以下の熱処理が施されている請求項1〜16のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材。
- 前記熱処理が400℃以上500℃以下、30分以上8時間以下である請求項17に記載の熱交換器用積層材。
- 請求項1〜4または請求項11または請求項12のいずれか一項に記載の積層材からなるとともに、前記積層材における皮材が溶射法により形成されていることを特徴とする熱交換器用チューブ材。
- 請求項9または請求項16に記載の積層材からなるとともに、前記積層材における中間材が溶射法により形成されていることを特徴とする熱交換器用チューブ材。
- 請求項10または請求項11に記載の記載の積層材からなるとともに、前記積層材におけるSi濃化層が、チューブ本体の外周部にAl−Si系合金を溶射法により被覆し、さらにその後熱拡散させることにより形成されていることを特徴とする熱交換器用チューブ材。
- 請求項17または請求項18に記載の積層材からなり、前記熱処理後に、相当歪で0.2%以上50%以下の予歪みが与えられていることを特徴とする熱交換器用チューブ材。
- 請求項1〜4または請求項11または請求項12のいずれか一項に記載の積層材からなるとともに、前記積層材における皮材が溶射法により形成されていることを特徴とする熱交換器用ヘッダー材。
- 請求項9または請求項16に記載の積層材からなるとともに、前記積層材における中間材が溶射法により形成されていることを特徴とする熱交換器用ヘッダー材。
- 請求項10または請求項11に記載の記載の積層材からなるとともに、前記積層材におけるSi濃化層が、ヘッダー本体の外周部にAl−Si系合金を溶射法により被覆し、さらにその後熱拡散させることにより形成されていることを特徴とする熱交換器用ヘッダー材。
- 請求項17または請求項18に記載の積層材からなり、前記熱処理後に、相当歪で0.2%以上50%以下の予歪みが与えられていることを特徴とする熱交換器用ヘッダー材。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の熱交換器用積層材を熱交換器構成部材に用い、前記構成部材をフッ化物系フラックスを用いてろう付することにより、芯材の表層に厚さ50μm以上500μm以下のSi濃化層を形成し、かつ濃化層の平均Si濃度を1.4質量%以上5質量%以下とする熱交換器の製造方法。
- 請求項19〜22のいずれか一項に記載のチューブ材を用いることにより作製された熱交換器。
- 請求項23〜26のいずれか一項に記載のヘッダー材を用いることにより作製された熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005227701A JP4860203B2 (ja) | 2004-08-06 | 2005-08-05 | 熱交換器用積層材、熱交換器用チューブ材、熱交換器用ヘッダー材、熱交換器の製造方法並びに熱交換器 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004231376 | 2004-08-06 | ||
JP2004231376 | 2004-08-06 | ||
JP2005077137 | 2005-03-17 | ||
JP2005077137 | 2005-03-17 | ||
JP2005227701A JP4860203B2 (ja) | 2004-08-06 | 2005-08-05 | 熱交換器用積層材、熱交換器用チューブ材、熱交換器用ヘッダー材、熱交換器の製造方法並びに熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006289489A true JP2006289489A (ja) | 2006-10-26 |
JP4860203B2 JP4860203B2 (ja) | 2012-01-25 |
Family
ID=37410645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005227701A Expired - Fee Related JP4860203B2 (ja) | 2004-08-06 | 2005-08-05 | 熱交換器用積層材、熱交換器用チューブ材、熱交換器用ヘッダー材、熱交換器の製造方法並びに熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4860203B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013168526A1 (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-14 | 三菱重工オートモーティブサーマルシステムズ株式会社 | 熱交換器および車両用空調装置 |
JP2014517867A (ja) * | 2011-04-08 | 2014-07-24 | コリア インスティチュート オブ マシナリー アンド マテリアルズ | 薄板鋳造されたアルミニウム合金を用いたブレージング用高強度クラッド板材及びその製造方法 |
JP2015206063A (ja) * | 2014-04-17 | 2015-11-19 | 株式会社Uacj | ろう付加熱後の室温強度、高温強度及び耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金フィン材及びその製造方法 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62185855A (ja) * | 1986-02-13 | 1987-08-14 | Nippon Radiator Co Ltd | アルミニウム製熱交換器用板材 |
JPH0790452A (ja) * | 1993-09-06 | 1995-04-04 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 熱交換器用アルミニウム合金、熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートおよびアルミニウム合金製熱交換器の製造方法 |
JPH0788635A (ja) * | 1993-06-22 | 1995-04-04 | Kawasaki Steel Corp | 成形性に優れたアルミニウム合金ブレージングシートとこれを用いた熱交換器の製造方法 |
JPH07179972A (ja) * | 1993-12-22 | 1995-07-18 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 熱交換器構造部材用Al合金ブレージングシート |
JPH09194975A (ja) * | 1996-01-18 | 1997-07-29 | Furukawa Electric Co Ltd:The | アルミニウム合金ブレージングシート |
JPH09316577A (ja) * | 1996-05-30 | 1997-12-09 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 熱交換器の冷媒通路部材用ブレージングシート |
JPH1088266A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-04-07 | Sky Alum Co Ltd | アルミニウム合金製ブレージングシート |
JP2000008130A (ja) * | 1998-06-19 | 2000-01-11 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 耐食性に優れたアルミニウム合金製熱交換器用部材 |
JP2002086295A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-26 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 熱交換器用防食アルミニウム合金ろう材および熱交換器用高耐食性アルミニウム合金複合材 |
JP2004084060A (ja) * | 2002-06-24 | 2004-03-18 | Denso Corp | 熱交換器用アルミニウム合金フィン材および該フィン材を組付けてなる熱交換器 |
-
2005
- 2005-08-05 JP JP2005227701A patent/JP4860203B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62185855A (ja) * | 1986-02-13 | 1987-08-14 | Nippon Radiator Co Ltd | アルミニウム製熱交換器用板材 |
JPH0788635A (ja) * | 1993-06-22 | 1995-04-04 | Kawasaki Steel Corp | 成形性に優れたアルミニウム合金ブレージングシートとこれを用いた熱交換器の製造方法 |
JPH0790452A (ja) * | 1993-09-06 | 1995-04-04 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 熱交換器用アルミニウム合金、熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートおよびアルミニウム合金製熱交換器の製造方法 |
JPH07179972A (ja) * | 1993-12-22 | 1995-07-18 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 熱交換器構造部材用Al合金ブレージングシート |
JPH09194975A (ja) * | 1996-01-18 | 1997-07-29 | Furukawa Electric Co Ltd:The | アルミニウム合金ブレージングシート |
JPH09316577A (ja) * | 1996-05-30 | 1997-12-09 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 熱交換器の冷媒通路部材用ブレージングシート |
JPH1088266A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-04-07 | Sky Alum Co Ltd | アルミニウム合金製ブレージングシート |
JP2000008130A (ja) * | 1998-06-19 | 2000-01-11 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 耐食性に優れたアルミニウム合金製熱交換器用部材 |
JP2002086295A (ja) * | 2000-09-11 | 2002-03-26 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 熱交換器用防食アルミニウム合金ろう材および熱交換器用高耐食性アルミニウム合金複合材 |
JP2004084060A (ja) * | 2002-06-24 | 2004-03-18 | Denso Corp | 熱交換器用アルミニウム合金フィン材および該フィン材を組付けてなる熱交換器 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014517867A (ja) * | 2011-04-08 | 2014-07-24 | コリア インスティチュート オブ マシナリー アンド マテリアルズ | 薄板鋳造されたアルミニウム合金を用いたブレージング用高強度クラッド板材及びその製造方法 |
WO2013168526A1 (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-14 | 三菱重工オートモーティブサーマルシステムズ株式会社 | 熱交換器および車両用空調装置 |
JP2015206063A (ja) * | 2014-04-17 | 2015-11-19 | 株式会社Uacj | ろう付加熱後の室温強度、高温強度及び耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金フィン材及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4860203B2 (ja) | 2012-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6452626B2 (ja) | アルミニウム合金クラッド材及びその製造方法、ならびに、当該アルミニウム合金クラッド材を用いた熱交換器及びその製造方法 | |
JP3494591B2 (ja) | 耐食性が良好な真空ろう付け用アルミニウム合金ブレージングシート及びこれを使用した熱交換器 | |
JP6452627B2 (ja) | アルミニウム合金クラッド材及びその製造方法、ならびに、当該アルミニウム合金クラッド材を用いた熱交換器及びその製造方法 | |
CN103805820B (zh) | 铝合金钎焊片材及其制造方法 | |
JP5054404B2 (ja) | 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材およびブレージングシート | |
JP6315365B2 (ja) | 熱交換器用ブレージングシート及びその製造方法 | |
JP6418714B2 (ja) | アルミニウム合金クラッド材及びその製造方法、ならびに、当該アルミニウム合金クラッド材を用いた熱交換器及びその製造方法 | |
US11458577B2 (en) | Aluminum alloy brazing sheet for heat exchanger | |
JP5836695B2 (ja) | ろう付け後の強度及び耐食性に優れた熱交換器用アルミニウム合金フィン材 | |
US11370067B2 (en) | Aluminum alloy brazing sheet for heat exchanger | |
JP4860203B2 (ja) | 熱交換器用積層材、熱交換器用チューブ材、熱交換器用ヘッダー材、熱交換器の製造方法並びに熱交換器 | |
WO2019044545A1 (ja) | 熱交換器フィン用ブレージングシート及びその製造方法 | |
JP6868383B2 (ja) | アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法 | |
JP5084490B2 (ja) | アルミニウム合金クラッド材 | |
JP5388084B2 (ja) | 強度および耐孔食性に優れる熱交換器用アルミニウム合金クラッド材 | |
JP6738667B2 (ja) | 大気環境における耐食性に優れるアルミニウム合金製熱交換器及びアルミニウム合金製熱交換器の製造方法 | |
JP4263160B2 (ja) | アルミニウム合金クラッド材並びにそれを用いた熱交換器用チューブ及び熱交換器 | |
JP5184112B2 (ja) | アルミニウム合金クラッド材 | |
JPH11209837A (ja) | 熱交換器用犠牲防食アルミニウム合金及びこれを用いた熱交換器用アルミニウム合金複合材 | |
JP7231443B2 (ja) | 自己耐食性に優れるアルミニウム合金クラッドフィン材及びその製造方法 | |
JP7231442B2 (ja) | 自己耐食性に優れるアルミニウム合金クラッドフィン材及びその製造方法 | |
JP4042059B2 (ja) | 強度および耐ろう侵食性に優れたアルミニウム合金クラッドフィン材の製造方法 | |
JP2016182616A (ja) | アルミニウム合金クラッド材およびその製造方法 | |
JP6970841B2 (ja) | アルミニウム合金ブレージングシート及びその製造方法 | |
JP2005177828A (ja) | 強度および耐ろう侵食性に優れたブレージングシートの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080520 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101130 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111011 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111102 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4860203 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111 Year of fee payment: 3 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |