JP2006289004A - 二輪車乗車用ハーネス及びバック - Google Patents

Abstract

【目的】 二輪車に二名乗車した際の、後席乗員の安定と操縦者と後席乗員を一体とすることで二名乗車時の安全走行を得られるハーネスの提供をすることを目的とする
【構成】 ハーネス１にバッグ８をそれぞれの留め具４と留め具９とを結合（結合部２１）する事でバックをハーネス１に装着しハーネス１にリュックサック機能を持たせている。操縦者１２と後席乗員１３をそれぞれの留め具２留め具６とで結合（結合部２２）させて連結する事で一体化している。 操縦者１４と後席乗員１３をそれぞれの留め具１０留め具６とで結合（結合部２３）させて連結する事で一体化している。操縦者１２の腰部に設けられたグリップ３を後席乗員１５が握る事で安定を得ている。
【選択図】 図４

Description

本願発明は、二輪車に二名乗車する乗員、特に後席に乗車する乗員に安定を供するハーネス及びバックに関するものである。

従来、図５に示すような二輪車の座席に後席乗員が掴むベルトや車体後部に後席乗員が握るグリップなどがある。
同図において１０１は従来の座席ベルトを表している。
同図において１０２は従来のグリップを表している。
図５の（ａ）は前記座席ベルトを説明するための側面図、図５の（ｂ）は前記グリップを説明するための側面図を表している、

前記座席ベルトは、以下の構成を有している。
座席ベルトは、座席の中央に前席と後席とを仕切るような形で座席に張られており、後席乗員が座席ベルトを掴むことで後席乗員の安定を得るようになっている。グリップは、座席の後部に設けられており後席乗員がグリップを握ることで後席乗員の安定を得るようにようになっている。

発明が解決しようとしている課題

前記従来の座席ベルト１０１（以下、１０１と言う）は、ベルトの伸びや掴む位置が低いために上体を安定させる事が難しかった。また、二名乗車に於いては乗員の一体感が二輪車の安定性を計るのに非常に大切であるが１０１と前記グリップ１０２（以下、１０２と言う）ともに乗員の一体感を得るのが難しかった。
１０１や１０２は乗員が常に掴み握る事が求められ、緊張感があり疲労を伴っていた。
特に高速道路での二輪車の二人乗りが法律で認められた事により、単調な走行機会が増える事になり後席乗員の居眠りなどが懸念される。
上記の事から、危険な状態に陥る事が考えられる。

課題を解決するための手段

本願請求項に記載の発明に係る二輪車乗車用ハーネス及びバックは、上記の課題を解決するため、下記の構成を有している。
（ア）身体の上半身前面を覆う前身頃と背面を覆う後身頃を構成するベルトと布状素材の組み合わせから成る構造体、若しくはベルトのみから成る構造体を有しており、当該ベルト構造体は可撓性を有する帯状のベルトの結合によって形成されていること。
（イ）前記構造体は、前身頃と背面を覆う後身頃両方若しくはどちらかに、前記構造体を装着した操縦者と後席乗員を連結するための着脱自在に結合可能な留具を有していること。但し操縦者専用とした場合は後身頃のみ、後席乗員専用の場合には前身ごろのみで良い。
（ウ）前記構造体には、構造体を装着した乗員の腰部に位置するようになる所に、後席乗員が安定するために掴むグリップ状の構造を有している事。但し後席乗員専用とした場合には必要がない。
（エ）前記構造体は、前身頃と背面を覆う後身頃両方若しくはどちらかに、バックを着脱するための着脱自在に結合可能な留具を有していること。
（オ）前記バックには、前記構造体に前記バックを装着した構造体を装着した操縦者と前記バックを装着していない構造体を装着した後席乗員を連結するための着脱自在に結合可能な留具を有していること。

発明の効果

本発明の二輪乗車用ハーネスを操縦者が装着する事で操縦者の腰部に操縦者と一体になったグリップを設ける事ができる。そのグリップを後席乗員が握る事で後席乗員は身体を容易に安定させる事が出来、尚且つ、操縦者との一体感を得ることが出来る。

尚且つ、本発明のハーネスを後席乗員も装着し、操縦者と後席乗員の上半身同士をハーネスに設けられた留め具で連結する事で、両者の一体感を無駄な力を使わず得ることが出来、後席乗員が不意の急加速時や居眠りで意識を失った時でも二輪車からの転落を防ぐ事が出来る。

二輪車には、スペースの関係から収納スペースが無いものが多く目受けられる。その為に乗員はリュックサック等を背負って走行している事がある、そのリュックサックの肩紐とハーネスが重複してしまうことがあり合理的ではない、そこでハーネスにバックを着脱させる事でハーネスにリュックサック機能を持たせ重複を防ぐ。また、バックに留め具を設けている事で、操縦者がバックを装着したハーネスを装着している場合でも、ハーネスを装着した後席乗員との連結をする事が出来る。

本願発明の係る二輪車乗車用ハーネス及びバックの形態を図に表し、その図を用いて説明する。
図１は、本願発明の二輪乗車用ハーネスの操縦者専用を表しており、図１（ａ）は操縦者専用の正面図、図１（ｂ）は背面図を表している。
１は操縦者専用ハーネス本体（以下ハーネス１と言う）を表し、２はハーネス連結用オス留め具（以下留め具２と言う）を表し、３はグリップ（以下グリップ３と言う）を表し、４はバック着脱オス留め具（以下留め具４と言う）を表している。

図２は、本願発明の二輪乗車用ハーネスの後席乗員専用を表しており、図２（ａ）は後席乗員専用の正面図、図２（ｂ）は背面図を表している。
５は後席乗員専用ハーネス本体（以下ハーネス５と言う）を表し、６はハーネス連結用メス留め具（以下留め具６と言う）を表し、７はバック着脱用オス留め具（以下留め具７と言う）を表している。
図３は、本願発明の二輪乗車用ハーネス用のバックを表しており、図３（ａ）はバックの正面図、図３（ｂ）は側面図を表し、図３（ｃ）は背面図を表している。
８はバック本体（以下バック８と言う）を表し、９はバック着脱用メス留め具（以下留め具９と言う）を表し、１０はハーネス連結用オス留め具（以下留め具１０と言う）を表している。

図４は、本願発明の二輪乗車用ハーネス及びバック８の連結状態を表しており、図４（ａ）はハーネス１に留め具４と留め具９とを結合（結合部２１）させてバック８を装着しハーネス１がリュックサック機能を持った（以下ハーネス１１と言う）状態の側面図を表している。図４（ｂ）は操縦者と後席乗員の連結状態の側面図を表し、１２はハーネス１を装着した操縦者（以下操縦者１２と言う）を表し、１３はハーネス５を装着した後席乗員（以下後席乗員１３と言う）を表している。

操縦者１２と後席乗員１３とは、それぞれ留め具２と留め具６とを結合（結合部２２）させて連結する事で一体化している。図４（ｃ）はハーネス１１を装着した操縦者（以下操縦者１４と言う）と後席乗員１２の連結状態の側面図を表している。操縦者１４と後席乗員１２とは、それぞれ留め具１０と留め具６とを結合（結合部２３）させて連結する事で一体化している。

図４（ｄ）は操縦者１２とハーネスを装着していない後席乗員（以下後席乗員１５と言う）の乗車の状態を表している。操縦者１２と一体化して腰部に設けられたグリップ３を後席乗員１５が握る事で後席乗員１５は安定を得ている。

二輪乗車用ハーネス操縦者専用の図 二輪乗車用ハーネス後席乗員者専用の図 二輪乗車用ハーネスのバックの図 二輪乗車用ハーネス及びバックの連結状態の図 二輪車の座席に後席乗員が掴むベルトや車体後部に後席乗員が掴むグリップの図

符号の説明

１−操縦者専用ハーネス本体
２−ハーネス連結用オス留め具
３−グリップ
４−バック着脱オス留め具
５−後席乗員専用ハーネス本体
６−ハーネス連結用メス留め具
７−バック着脱オス留め具
８−バック本体
９−バック着脱用メス留め具
１０−ハーネス連結用オス留め具
１１−ハーネス１にバック８を結合したハーネス
１２−ハーネス１を装着した操縦者
１３−ハーネス５を装着した後席乗員
１４−ハーネス１１を装着した操縦者
１５−ハーネスを装着していない後席乗員
２１−結合部
２２−結合部
２３−結合部

Claims (1)

1. 下記の要件を特徴とする二輪車乗車用ハーネス及びバック
   （ア）身体の上半身前面を覆う前身頃と背面を覆う後身頃を構成するベルトと布状素材の組み合わせから成る構造体、若しくはベルトのみから成る構造体を有しており、当該ベルト構造体は可撓性を有する帯状のベルトの結合によって形成されていること。
   （イ）前記構造体は、前身頃と背面を覆う後身頃両方若しくはどちらかに、前記構造体を装着した操縦者と後席乗員を連結するための着脱自在に結合可能な留具を有していること。
   （ウ）前記構造体には、構造体を装着した乗員の腰部に位置するようになる所に、後席乗員が安定するために掴むグリップ状の構造を有している事。
   （エ）前記構造体は、前身頃と背面を覆う後身頃両方若しくはどちらかに、バックを着脱するための着脱自在に結合可能な留具を有していること。
   （オ）前記バックには、前記構造体に前記バックを装着した構造体を装着した操縦者と前記バックを装着していない構造体を装着した後席乗員を連結するための着脱自在に結合可能な留具を有していること。

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