JP2006288272A - システイン含有培地を用いる微生物の取得方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然界に存在し、生きているが培養困難な状態の微生物(VBNC状微生物)の蘇生技術を開発し、これを自然界からの微生物の取得に応用することにより、産業上有用な新規微生物のスクリーニング技術を提供する。
【解決手段】自然界に存在し、生きているが培養困難な状態の微生物を、システイン換算量で12.5mg/L以上のシステイン化合物を含む栄養培地で培養し、当該培地より分離することを特徴とする微生物の取得方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、自然界から産業上有用な微生物を取得するためのスクリーニング技術に関し、更に詳細には、自然界に多く存在し、生存するが培養が困難な微生物群から培養可能な微生物を取得する方法に関する。
自然界から微生物を分離し、培養し、新たな微生物を得る方法としては、伝統的な平板培養法がコッホにより発明されて以来、様々な方法が開発され、それにより産業上有用な微生物が数多く分離され利用されてきた。
特に最近、いわゆるVBNC状態(生きているが培養困難な状態)で自然界に存在する微生物を、培養が可能な状態あるいは平板培養でコロニーを形成する状態にする技術、換言すれば仮死状態にあるVBNC状微生物を通常の微生物に蘇生させる技術により、これまで知られていなかった新たな微生物が見出されるようになった。
VBNC状態の微生物の蘇生技術に関しては、例えばカタラーゼを含む培地を用いる技術がこれまで報告されている(特許文献1:特開2004−89106号公報)。しかしながら、このような方法によっても蘇生しない微生物がまだ数多く存在することが予想されるので、当該技術に代わる新たなVBNC状微生物の蘇生・取得方法が求められている。
ところで、システインは還元性物質として知られており、嫌気性細菌培養のための培地に添加した例が知られている。例えば、システインを250mg/l含むルーメン細菌分離用寒天培地(非特許文献1:東京化学同人 新生化学実験講座 第17巻 微生物実験法 特に439頁)や、システインを500mg/l含むClostridium属細菌用選択培地(非特許文献1:東京化学同人 新生化学実験講座 第17巻 微生物実験法 特に440頁)の知見がある。しかしながら、システインやシステインを含む化合物を好気性微生物の取得に用いた例については、特に報告がない。さらに、システインやシステインを含む化合物が、VBNC状微生物の蘇生について何か影響を及ぼすか否かについては、全く何の知見もない。
システイン残基を含む化合物としてはグルタチオンが知られている。グルタチオンとはγ―L−グルタミルーL―システイニルグリシンで、生体内にて酸化還元の機能に関与している(非特許文献2:岩波書店 生物学辞典第4版 364頁)。さらにシステイン残基を多く含む蛋白質としてメタロチオネインやアルコールデヒドロゲナーゼ、NADH−ユビキノン オキシドレダクターゼが知られている(非特許文献3:J.Bacteriol.177,2673−2678(1995))。
特開2004−89106号公報 東京化学同人 新生化学実験講座 第17巻 微生物実験法 439〜440頁 岩波書店 生物学辞典第4版 364頁 J.Bacteriol.177,2673−2678(1995)
この発明の主要な課題は、従来技術とは異なる新規なVBNC状態の微生物の蘇生技術を開発し、これを自然界からの微生物の取得に応用することにより、産業上有用で新規な微生物のスクリーニング技術を提供しようとするものである。
本発明の課題についての研究において、VBNC状微生物の蘇生技術を種々検討した。E.coli K−12を栄養培地で培養し、48時間培養後の菌体を120時間低温に静置してVBNC状態を誘導した。このVBNC状態を誘導したE.coli K−12を使用して、熱処理、薬剤処理など、種々の条件にて検討した。その結果、低温処理してVBNC状態を誘導したE.coli K−12をシステインを添加した培地で培養すると蘇生率が5倍に向上することを見出した。これは、報告があったカタラーゼの添加条件より蘇生効果が高いことが明らかとなった。
更に、システイン残基を含む化合物グルタチオンや、システイン残基を多数含み、還元性の高い蛋白質メタロチオネインを添加した培地においても、E.coli K−12の蘇生率が2倍に上昇することを見出した。即ち、システイン、システイン残基を含む化合物、システイン残基を多量に含む蛋白質の添加培養法はVBNC状態の微生物を蘇生させる効果があることを見出し、課題を解決することができた。
また、システインやシステイン残基を含む化合物グルタチオン、システイン残基を多数含み、還元性の高い蛋白質メタロチオネインなどに関しては、還元性が高いという共通した性質を有しているが、これまでVBNC菌体の蘇生効果を有する物質として報告があったカタラーゼとは異なる性質を有している。
つまりシステインや、システイン残基を含む化合物グルタチオン、システイン残基を多数含み、還元性の高い蛋白質メタロチオネインなどを含む寒天平板培地より、VBNC状態の微生物を蘇生させることによって取得した微生物は、カタラーゼを添加培地より取得した微生物とは異なる可能性が極めて高い。
即ち、本発明によれば、自然界に存在し、生きているが培養困難な状態の微生物を、システイン換算量で12.5mg/L以上のシステイン化合物を含む栄養培地で培養し、当該培地より分離することを特徴とする微生物の取得方法が提供される。
さらに、本発明によれば、前記システイン化合物がシステイン、システイン残基を含むペプチド若しくは蛋白質、又はこれらの混合物である前記方法が提供される。
さらに、本発明によれば、前記システイン残基を含むペプチド若しくは蛋白質が、グルタチオン、メタロチオネイン、又はこれらの混合物である前記方法が提供される。
本発明の微生物の取得方法によれば、従来のVBNC微生物の蘇生、取得方法では取得できなかった新たな微生物を取得しうる、新たな微生物のスクリーニング方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について具体的に説明する。微生物の分離はシステインを添加した平板培養法による好ましい代表例を示して、これを中心に説明するが、本発明の好ましい代表例として説明するものであり、本発明がこの代表例に限定されることはない。
本発明でいう自然界とは、人工的に分離されていない微生物が存在しうる全ての環境をいい、土壌、泥、湖水、河水、沼水、植物および動物等の温和な環境、或いは深海、深地下、高温多湿地、極寒地、火山地、強酸性地、強アルカリ性地、高塩地、乾燥地および腐敗などにより少数の微生物種が大量に存在する天然環境等の極端な環境が含まれる。又、病院、食品工場における空気および活性汚泥、風味付け汁、果汁等の食品加工産業原料、更に金属表面等の人工的環境も自然界に含める。
本発明で使用する栄養培地は、特定割合のシステイン化合物を含有する。前記システイン化合物としては、システインそのもの、シスチン等のシステインの誘導体、システイン残基を含むペプチド若しくは蛋白質、又はこれらの混合物を用いることができる。ここで、「ペプチド若しくは蛋白質」との記載は、特にペプチドと蛋白質とを明確に峻別するものではなく、ジペプチド以上のポリペプチドを包括的に総称するものである。前記システイン残基を含むペプチド若しくは蛋白質としては、グルタチオン、メタロチオネイン、又はこれらの混合物を用いることができる。
本発明で使用する栄養培地は、システイン化合物を、システイン換算量で12.5mg/L(例えば0.25mg/20ml平板培地プレート)以上、好ましくは1250mg/L(例えば25mg/20ml平板培地プレート)以上含む。ここでシステイン換算量とは、システイン化合物中のシステイン残基の割合として計算することができる。例えば、システイン残基の占める質量割合が約39.4%であるグルタチオンをシステイン化合物として用いる場合、31.7mg/L(例えば0.634mg/20ml平板培地プレート)以上のグルタチオンを含有すれば、本発明で使用する栄養培地の範疇に入る。より好ましくは、グルタチオンをシステイン化合物として用いる場合、37.5mg/L(例えば0.75mg/20ml平板培地プレート)以上、さらに好ましくは3750mg/L(例えば75mg/20ml平板培地プレート)とすることが好ましい。また、システイン化合物としてメタロチオネインを用いる場合、メタロチオネイン中のシステイン含有割合にもよるが、例えば分子量6000でシステイン残基を16残基含むメタロチオネインの場合、38.5mg/L(例えば0.77mg/20ml平板培地プレート)以上、好ましくは3850mg/L(例えば77mg/20ml平板培地プレート)以上とすることができる。
本発明で使用する栄養培地は、上記特定割合のシステイン化合物を含有する点以外は特に限定されず、その他の成分については、通常の微生物分離法で使用される栄養培地に含まれるものと同様のものを含むことができる。具体的には例えば、下記のものに、適宜所要量のシステイン化合物を加えたものを用いることができる。
例えば温和な環境から採取された試料については完全培地が使用される。具体的に培地について例示すれば、NUTRIENT BROTH(DIFCO社)、LB−BROTH(Luria−Bartani−broth:カゼイン加水分解物 1.0%、酵母エキス 0.5%、食塩 1.0%、DIFCO社)、TORYPTIC SOY BROTH(DIFCO社)、YG培地(グルコース 0.1%、酵母エキス 0.1%、KHPO 0.03%、KHPO 0.02%、MgSO・7HO 0.02%、pH6.8)等が使用される。特定の微生物群、例えば乳酸菌の分離を目指す場合にはGYP−S培地(グルコース 1%、酵母エキス 1.0%、ペプトン 0.5%、酢酸ナトリウム 0.2%、Tween80 0.5%、塩溶液 0.5%、pH6.8)、酵母、酢酸菌、乳酸菌等の場合にはGYMP培地(グルコース 1%、酵母エキス 0.5%、麦芽エキス 0.3%、ペプトン 0.5%、pH6.0)等がある。しかしながら、極端な環境から採取した試料の場合には、採取した試料の存在する環境を考慮し、その環境にあった培地を使用することが望ましい。例えば活性汚泥から採取した試料の場合には、活性汚泥を培地の構成成分として加えたり、海洋微生物を分離する際には、海水または人工海水を培地成分として使用する等、培地についての配慮が必要である。
通常、自然界から微生物を分離するには、土壌等の特定の分離源から試料を採取し、採取した試料を段階的に希釈後、平板培地に塗布し、一定時間平板培養後、プレート上に形成されるコロニーを分取する方法、あるいは一旦液体培地で集積培養を行った後、平板培養法で分離する方法が行なわれる。この際、微生物の培養も当然のことながら分離源の環境を考慮した培養条件で培養される。例えば温泉から採取した試料の場合には高温で培養することが望ましい。
本発明の、自然界に存在し、生きているが培養困難な状態の微生物とは、上記特定量のシステイン化合物を含まない他は本発明の特定の栄養培地と同様の培地を用いて上記の方法で培養することが困難な微生物群をいい、自然界に存在し生きているが培養困難な状態の微生物を以下、VBNC状微生物と称する。
上記システイン化合物としてシステインそのものを用いる場合、具体的には例えば、ナカライテスク社の商品カタログに記載されたL−システイン塩酸塩一水和物化合物(カタログの商品番号:10313−42)を水に溶解し、水酸化ナトリウムにてpH7に中和したものを添加することができる。また上記システイン化合物としてグルタチオンを用いる場合、具体的には例えば和光純薬社製カタログ番号073−2013を使用することができる。上記システイン化合物としてメタロチオネインを用いる場合、具体的には例えばSIGMA社製のRabbitの肝臓由来のもの(カタログの商品番号:M−7641)を使用することができる。下記に記載した実施例においてはこれらを使用している。
本発明で使用する栄養培地は、具体的には平板培地を用いることができる。さらに具体的には、一般的な1プレート当たり20mlの平板培地を用いることができる。上に述べた1L当たりのシステイン化合物量の1/50を20ml平板培地に添加することにより、本発明の微生物の取得法を良好に実施することができる。
システインを添加した平板培地で、VBNC状微生物を培養するとVBNC状微生物が増殖し、コロニーの出現数が増大することで、VBNC状微生物の増殖を確認することができる。例えば上記所定量のシステインを含む培地を用いてE.coli K−12株を培養すると、蘇生率が例えば5倍に向上することを観察しうる。また上記所定量のグルタチオンやメタロチオネインを含む培地によっても、E.coli K−12株の蘇生率が例えば2倍に向上することを観察しうる。
土壌から採取した試料を、本発明の微生物の取得法で培養すると、システイン無添加の培地での培養に比べて、プレート上のコロニーの出現数を、上記の通り2〜5倍程度に向上させることができる。プレート上のコロニーを分離し、分離した微生物をシステインを含まない培地で培養するといずれの微生物も、繰り返し培養できることから、VBNC状微生物が蘇生していることが示される。
本発明を以下の実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1(システインによるE.coli K−12株の蘇生能の検討)
(1)まず、VBNC状微生物を実験的に多量取得するために、モデル微生物としてE.coli K−12株を選択した。E.coli K−12株をLB−BROTH(Difco)を用いて培養した。48時間振盪培養した菌体(660nmにおける26倍希釈溶液の濁度、0.2)を4℃に静置した。静置開始後、経時的に生菌数(Viability Cell)とコロニー形成菌数(colony forming units)を測定した。
生菌数の測定は、松下エコシステム社製、微生物迅速検査装置バイオプローラ(商品名)を使用した。コロニー形成数の測定はLB−BROTH(DIFICO)寒天培地を用いて実施した。その結果4℃に静置後、40日間で99%の微生物がVBNC状態になることが確認された。
(2)次に、VBNC状態にしたE.coli K−12菌体を使用して蘇生条件の検討(コロニー形成能の復活検討)を行った。E.coli K−12をVBNC状態に誘導するため(1)と同一の培地中37℃で48時間培養した後、4℃の低温下で、40日間、静置反応を行い、VBNCが進行した状態の菌体を含む培地を調製した。
(3)蘇生用の培地として、表1に示す各種濃度のシステインを含むLB−BROTH(DIFICO)寒天培地を調製した。ここでシステインの添加は、ナカライテスク社の商品カタログに記載されたL−システイン塩酸塩一水和物化合物(カタログの商品番号:10313−42)を水に溶解し、水酸化ナトリウムにてpH7に中和したものを添加することにより行った。表1に示すシステイン濃度は、システイン(HSCH2CH(COOH)NH2)としての濃度である。これらの寒天培地を、20ml平板培地とし、これらのそれぞれに上記(2)で調製したVBNC状態の菌体を含む培地を適宜希釈して接種し、37℃で20時間培養した後、コロニー数を計数した。結果を表1に示す。表1において、コロニー数は、上記(2)で得た培地1mlあたりのコロニー数として表現した。
表1に示すようにシステインの添加量に応じてコロニー形成数の増大が見出された。また、表1に示すように、システイン添加によるVBNC状E.coli K−12の蘇生効果は、LB−BROTH(DIFICO)寒天培地でプレートあたり0.25mg/plate以上、好ましくは25mg/plate以上のシステイン添加において、顕著であることが見出された。
Figure 2006288272
また、そのシステインの添加によるVBNC状E.coli K−12の蘇生効果は、表2に示したように、特許文献1において報告されていたカタラーゼの添加より、大きいことが明らかとなった。
Figure 2006288272
実施例2(グルタチオン及びメタロチオネインによるE.coli K−12株の蘇生能の検討)
培地にシステインを添加する代わりに、表3に示す濃度のグルタチオン(和光純薬社製カタログ番号073−2013)又はメタロチオネイン(SIGMA社製のRabbitの肝臓由来のもの(カタログの商品番号:M−7641))を添加した他は、実施例1と同様に操作し、蘇生したE.coli K−12株のコロニー数を計数した。結果を表3に示す。
Figure 2006288272
実施例4(新規微生物の取得)
次に、人工的に誘導したVBNC状E.coli K−12の蘇生に対するシステイン、グルタチオンおよびメタロチオネインの添加効果を、自然分離源の例として、VBNC状微生物が多いことが知られている土壌からの分離に応用した。川崎の土壌から採取したサンプルを0.8%の生理食塩水にて適当に希釈した。この溶液を、YG培地(対照区)、システインを25mg/plateを加えたYG培地(システイン添加区)、グルタチオンを7mg/plateを加えたYG培地(グルタチオン添加区)、及びメタロチオネインを1mg/plate添加したYG培地(メタロチオネイン添加区)に塗布した。30℃で平板培養し、1週間後にプレート上に形成したコロニー数をカウントした。その結果を表4に示す。表4のように、システイン、グルタチオン、メタロチオネインの添加によって、コロニー形成数が増大し、新たなコロニー形成菌の出現が認められた。
Figure 2006288272
次に、対照区から取得した微生物10株と、システイン、グルタチオン、メタロチオネイン添加区より取得した微生物10株を選択し、選択した微生物について新規性を調べた。選択した微生物の16SrRNA遺伝子の塩基配列の解析を行い、データーベース上での相同性が97%以下を示す微生物を新規性有りと判定した。その結果を表5に示す。
Figure 2006288272
表5に示すように、培地へのシステイン、グルタチオン、メタロチオネイン添加により、新規微生物の取得率が向上することが認められた。
本発明の微生物の取得方法によれば、従来のVBNC微生物の蘇生、取得方法では取得できなかった、新たな、産業上有用な微生物を取得しうる。

Claims (3)

  1. 自然界に存在し、生きているが培養困難な状態の微生物を、システイン換算量で12.5mg/L以上のシステイン化合物を含む栄養培地で培養し、当該培地より分離することを特徴とする微生物の取得方法。
  2. 前記システイン化合物がシステイン、システイン残基を含むペプチド若しくは蛋白質、又はこれらの混合物である請求項1記載の方法。
  3. 前記システイン残基を含むペプチド若しくは蛋白質が、グルタチオン、メタロチオネイン、又はこれらの混合物である請求項2記載の方法。
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