JP2006288069A - モータ用ロータおよびモータ - Google Patents

モータ用ロータおよびモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2006288069A
JP2006288069A JP2005104033A JP2005104033A JP2006288069A JP 2006288069 A JP2006288069 A JP 2006288069A JP 2005104033 A JP2005104033 A JP 2005104033A JP 2005104033 A JP2005104033 A JP 2005104033A JP 2006288069 A JP2006288069 A JP 2006288069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical magnet
resin
motor
rotor
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005104033A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4589786B2 (ja
Inventor
Toshiro Ito
敏朗 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2005104033A priority Critical patent/JP4589786B2/ja
Priority to CN2006100733690A priority patent/CN1841883B/zh
Publication of JP2006288069A publication Critical patent/JP2006288069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4589786B2 publication Critical patent/JP4589786B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】 円筒状マグネットと樹脂とを一体成形した場合でも、耐久性やモータ特性を向上可能なモータ用ロータ、およびモータを提供すること。
【解決手段】 モータにおいて、ロータ20は、一方側端面21に空回り防止用の凸部24が形成され、これらの凸部24は樹脂部分30に食い込んだ状態にある。このため、温度サイクル試験などを行った際、樹脂部分30が収縮して、樹脂部分30と円筒状マグネット20の内周面28との間に小さな隙間が発生した場合でも、円筒状マグネット20が樹脂部分30に対して回転することがない。
【選択図】 図2

Description

本発明は、モータ用ロータおよびこのモータ用ロータを備えたモータに関するものである。
ロータ側に円筒状マグネットが配置されたモータでは、円筒状マグネットの内周面および外周面のうちのいずれか一方が露出するように円筒状マグネットと樹脂とが一体成形してなるロータ(モータ用ロータ)が用いられることがあり、このようなモータでは、ロータにおいて円筒状マグネットが露出している方の周面に対向するようにステータが配置される(例えば、特許文献1参照)。
このような構成によれば、樹脂部分によってピニオンや支軸が嵌る円筒状の軸受部分を構成することができる。但し、円筒状マグネットとして、ネオジウムマグネットなどの希土類マグネットを用いた場合には、マグネットの材料が高価であるため、モータの低コスト化を図るには、図5(a)、(b)に示すように、円筒状マグネット20をできるだけ薄型化することが好ましい。このように構成したロータ10において、樹脂部分30は、円筒状マグネット20の一方側端面21および他方側端面22に被さって円筒状マグネット20と一体化している。
特許第3558311号公報
しかしながら、図5(a)、(b)に示すように、円筒状マグネット20を薄型化した場合には、樹脂部分30に対して円筒状マグネット20が周方向に回転するのを防止する力は、樹脂部分30と円筒状マグネット20の接着力だけであるため、温度サイクル試験などを行った場合に、図5(a)に点線LLで示すように樹脂部分30が収縮し、樹脂部分30と円筒状マグネット20の胴部25の内周面28との間に小さな隙間Gが発生するだけでも、円筒状マグネット20が樹脂部分30に対して回転してしまう。かといって、円筒状マグネット20を薄型化した場合、円筒状マグネットの内周面に凹凸などを付すことは困難である、その結果、図5(a)、(b)に示すようなモータ用ロータ10を用いたモータに対して温度サイクル試験を行うと、図3に点線L2に示すように、モータ用ロータ10の振れ量が増大するなど、耐久性の低いという問題点がある。さらに、モータ用ロータ10の振れ量を考慮すると、円筒状マグネット20とステータとの間に大きなギヤップを確保する必要があるため、モータ特性が低いという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、円筒状マグネットと樹脂とを一体成形した場合でも、耐久性やモータ特性を向上可能なモータ用ロータ、およびこのモータ用ロータを備えたモータを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明では、円筒状マグネットの内周面および外周面のうちのいずれか一方が露出するように当該円筒状マグネットと樹脂とを一体成形してなるモータ用ロータにおいて、前記樹脂は、前記円筒状マグネットの軸線方向における一方側端面および他方側端面の双方に対して少なくとも一部が軸線方向で被さっており、前記円筒状マグネットの前記一方側端面および前記他方側端面の少なくとも一方には、軸線方向に突き出て前記樹脂に食い込む凸部、および軸線方向で凹んで前記樹脂が食い込む凹部のうちの少なくとも一方から構成されて前記樹脂の部分と前記円筒状マグネットとの位置ずれを防止する位置ずれ防止部が形成されていることを特徴とする。
本発明のモータ用ロータでは、軸線方向の一方側端面および他方側端面に凸部や凹部からなる位置ずれ防止部が形成された円筒状マグネットと樹脂とが一体成形され、位置ずれ防止部が凸部の場合、凸部は樹脂に食い込んだ状態にあり、位置ずれ防止部が凹部の場合、凹部内に樹脂が食い込んでいる。このため、円筒状マグネットに温度サイクル試験などを行った際、樹脂部分が収縮して樹脂部分と円筒状マグネットの周面との間に小さな隙間が発生しても円筒状マグネットが樹脂部分に対して空回りしない。従って、温度サイクル試験によるモータ用ロータの振れ量の増大を防止できるなど、耐久性が高い。また、モータ用ロータの振れ量が小さいので、円筒状マグネットとステータとの間に大きなギヤップを確保する必要がないため、モータ特性を向上することができる。さらに、軸線方向に突き出た凸部や軸線方向で凹む凹部であれば、薄型化した円筒状マグネットであっても容易に形成することができる。
本発明において、前記位置ずれ防止部は、周方向の複数箇所において軸線方向に突き出た複数の凸部からなり、前記樹脂は、前記凸部同士の間を埋めていることが好ましい。位置ずれ防止部は複数、形成した方が空回り防止に大きな効果を得ることができる。また、凸部の間を樹脂が埋めていれば、円筒状マグネットの端面に凸部を形成しても、モータ用ロータの端面を周方向で平坦な面とすることができるので、余計な空気抵抗が発生しない。
この場合、前記凸部の半径方向における厚さ寸法は、前記円筒状マグネットの胴部の厚さよりも薄く、かつ、前記凸部は、前記円筒状マグネットの厚さ方向において、前記円筒状マグネットの内周面および外周面のうち、露出する側とは反対側に偏った位置に形成されていることが好ましい。このように構成すると、円筒状マグネットが半径方向において樹脂部分に対して位置ずれすることも防止できる。また、円筒状マグネットの内周面および外周面のうち、露出する側では、樹脂が円筒状マグネットの周面に被らないように、この周面から樹脂が引っ込んだ形態にすることが好ましく、このような形態を採用した場合でも、凸部が薄くて一方に偏った位置に形成されていれば、凸部を樹脂で完全に覆った場合でも、凸部が形成されている領域の形状を他の領域と同様な形状とすることができる。従って、円筒状マグネットの端面に凸部を形成しても、モータ用ロータの端面を周方向で平坦な面とすることができるので、余計な空気抵抗が発生しない。
本発明において、前記位置ずれ防止部は、周方向の複数箇所において軸線方向に凹む複数の凹部からなり、当該凹部内は前記樹脂で埋められている構成を採用してもよい。このように構成すると、円筒状マグネットの端面に凹部を形成しても、モータ用ロータの端面を周方向で平坦な面とすることができるので、余計な空気抵抗が発生しない。
この場合、前記凹部の内底面は、前記円筒状マグネットの内周面および外周面のうち、露出する側に向けて斜面を向けるように半径方向で傾斜するテーパ面になっていることが好ましい。このように構成すると、円筒状マグネットが半径方向において樹脂部分に対して位置ずれすることも防止できる。また、円筒状マグネットの内周面および外周面のうち、露出する側では、樹脂が円筒状マグネットの周面に被らないように、この周面から樹脂が引っ込んだ形態にすることが好ましく、このような形態を採用した場合には、凹部が形成されていない領域では、円筒状マグネットの端面と樹脂部分とによって段差が形成される。これに対して、凹部が形成された領域では樹脂部分によって段差を形成することになるが、この場合でも、凹部の内底面がテーパになっておれば、凹部内を樹脂で完全に埋めても、他の領域と同様な段差を樹脂部分によって形成することができるので、円筒状マグネットの端面に凹部を形成しても、モータ用ロータの端面を周方向で平坦な面とすることができ、余計な空気抵抗が発生しない。
また、円筒状マグネットの内周面および外周面のうち、露出する側では、その反対側に比較して、凹部の開口幅が狭くなるように構成した場合には、ステータとの間に作用する磁気(磁力)の分布にばらつきが発生するのを小さく抑えることができる。また、凹部に充填された樹脂が盛り上がることを防止できるという利点もある。
本発明に係るモータ用ロータを備えたモータでは、前記モータ用ロータにおいて前記円筒状マグネットが露出している方の周面に対向するようにステータが配置される。
本発明のモータ用ロータおよびモータでは、軸線方向の一方側端面および他方側端面に凸部や凹部からなる位置ずれ防止部が形成された円筒状マグネットと樹脂とが一体成形されてモータ用ロータが構成され、位置ずれ防止部が凸部の場合、凸部は樹脂に食い込んだ状態にあり、位置ずれ防止部が凹部の場合、凹部内に樹脂が食い込んでいる。このため、円筒状マグネットに温度サイクル試験などを行った際、樹脂部分が収縮して樹脂部分と円筒状マグネットの周面との間に小さな隙間が発生した場合でも、円筒状マグネットが樹脂部分に対して回転することがない。従って、温度サイクル試験によるモータ用ロータの振れ量の増大を防止できるなど、耐久性が高い。また、モータ用ロータの振れ量が小さいので、円筒状マグネットとステータとの間に大きなギャップを確保する必要がないため、モータ特性を向上することができる。さらに、軸線方向に突き出た凸部や軸線方向で凹む凹部であれば、薄型化した円筒状マグネットであっても容易に形成することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明を適用したギヤ付きモータの説明図である。図2(a)、(b)、(c)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係るモータ用ロータの断面図、このモータ用ロータに用いた円筒状マグネットの上端部分を示す斜視図、および円筒状マグネットの上端部分に形成した空回り防止用の凸部を拡大して示す斜視図である。図3は、モータに対して温度サイクル試験を行った場合の振れ量の変化を示すグラフである。
図1に示すギヤ付きモータ1は、エアコンの空気吹き出し口のルーバー、給湯器や冷蔵庫等のダンパーの駆動などに用いられるものであり、モータケース2内には、モータ部3と減速ギヤ輪列4とを備えている。図1には、減速ギヤ輪列4のうち、初段のギヤ401と最終段のギヤ402のみが図示されている。モータ部3は、ステッピングモータ構造を備えており、環状のステータ301、302が軸線方向において上下2段に積層されたステータ組303と、その内側に配置されたロータ10(モータ用ロータ)とを有している。ロータ10は、モータケース2の上下一対の支持板201、203とによって支持された支軸205に回転可能に支持され、ロータ10と支持板201との間には、ロータ10を上方に付勢する板バネ207が配置されている。
本形態のギヤ付きモータ1において、ロータ10は、図2(a)に示すように、ネオジウムマグネットやサマリウム・コバルトマグネットなどの希土類マグネットからなる円筒状マグネット20の外周面27が露出するように、円筒状マグネット20とPOM(ポリアセタール樹脂)やPBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)、PA(ポリアミド・ナイロン樹脂)などの樹脂とを一体成形してなり、ロータ10において円筒状マグネット20が露出している外周面に対向するように、図1に示したステータ組303(ステータ301、202)が配置されている。ロータ10では、樹脂部分30によって、図1に示した支軸205が嵌る内周側円筒部31(軸受部)、ピニオン34、円筒状マグネット20を保持する外周側円筒部32、および内周側円筒部31と外周側円筒部32との連結部33が構成されている。また、樹脂部分30の外周側円筒部32は、円筒状マグネット20の軸線方向における一方側端面21および他方側端面22に一部が被さっている。
図2(a)、(b)、(c)に示すように、円筒状マグネット20では、一方側端面21および他方側端面22のうち、一方側端面21には、軸線方向に突き出て樹脂部分30に食い込む空回り防止用の凸部24(位置ずれ防止部)が形成されている。本形態では、円筒状マグネット20の他方側端面22には、空回り防止用の凸部が形成されていない。
ここで、凸部24は、半径方向からみて台形形状を備え、かつ、その平面形状においても、内周側の辺が外周側の辺よりも長い台形形状を備えている。このため、凸部24は、薄い割には強度が大きい。また、凸部24を軸線方向からみたとき、その先端部241の形状は、内周側で周方向における寸法が長く、外周側で周方向における寸法が短い台形形状になっている。
本形態において、凸部24は、周方向の等角度間隔に位置する3箇所に形成され、樹脂30は、3つの凸部24の先端部241を覆っている。また、樹脂30は、3つの凸部24の各間を埋めている。このため、円筒状マグネット20の一方側端面21に凸部24が形成されているが、かかる凸部24に起因する凹凸は、ロータ10の軸線方向における一方側端面11に反映されておらず、ロータ10の軸線方向における一方側端面11は、周方向においては平坦である。
ここで、樹脂部分30は、円筒状マグネット20において露出する外周面27に被らないように、外周面27からみて引っ込んだ形態になっている。このため、ロータ10の一方側端面11および他方側端面12には、樹脂部分30と円筒状マグネット20とによって環状段差13、14が形成されている。一方、凸部24は、半径方向における厚さ寸法t1が、円筒状マグネット20の胴部25の厚さよりも薄く、かつ、胴部25の内周面と同一面上にある。すなわち、凸部24は、円筒状マグネット20の厚さ方向において、円筒状マグネット20の内周面28および外周面27のうち、内周面28(露出する外周面27とは反対側)に偏った位置に形成されている。このため、凸部24を樹脂部分30で覆った場合でも、凸部24が形成されていない領域と同様な段差13、14を形成することができる。それ故、円筒状マグネット20の一方側端面21に凸部24を形成しても、ロータ10の端面を周方向で平坦な面とすることができる。
(本形態の主な効果)
このように、本形態のギヤ付きモータ1では、ロータ10は、一方側端面21に空回り防止用の凸部24が形成され、これらの凸部24は樹脂部分30に食い込んだ状態にある。このため、温度サイクル試験などを行った際、樹脂部分30が収縮して、樹脂部分30と円筒状マグネット20の内周面28との間に小さな隙間が発生した場合でも、円筒状マグネット20が樹脂部分30に対して回転することがない。従って、温度サイクル試験を行った結果では、図3に実線L1で示すように、ロータ10の振れ量の増大を防止できるので、耐久性が高い。また、ロータ10の振れ量が小さいので、円筒状マグネット20とステータ組303との間に大きなギャップを確保する必要がないので、モータ特性を向上することができる。さらに、軸線方向に突き出た凸部24であれば、薄型化した円筒状マグネット20に対しても容易に付加することができる。
また、本形態において、空回り防止用の凸部24は、周方向の複数箇所に形成されているため、空回り防止に大きな効果を得ることができる。
さらに、凸部24は、半径方向における厚さ寸法t1が、円筒状マグネット20の胴部25の厚さよりも薄く、かつ、内周面28の側(露出する外周面27とは反対側)に偏った位置に形成されているため、凸部24を樹脂部分30で覆った場合でも、凸部24が形成されている領域と凸部24が形成されていない領域の双方に同様な段差13、14を形成することができる。それ故、円筒状マグネット20の一方側端面21に凸部24を形成しても、ロータ10の端面を周方向で平坦な面とすることができ、余計な空気抵抗が発生しない。しかも、凸部24が樹脂部分30で覆われているため、円筒計マグネット20が半径方向に位置ずれすることも防止できる。
さらに、凸部24を軸線方向からみたとき、その先端部241の形状は、内周側で周方向における寸法が長く、外周側で周方向における寸法が短くなっているため、周方向に位置する両側端面が傾斜面になっている。このため、樹脂部分30の熱膨張により、円筒状マグネット20と樹脂部分30との間に隙間が発生しても、円筒状マグネット20が半径方向外側に位置ずれすることがない。
なお、凸部24の先端部241を外周側に傾斜する傾斜面としてもよく、このように構成した場合にも、凸部24を樹脂部分30で覆ったとき、凸部24が形成されている領域と凸部24が形成されていない領域の双方に同様な段差13、14を形成することができる。それ故、円筒状マグネット20の一方側端面21に凸部24を形成しても、ロータ10の端面を周方向で平坦な面とすることができ、余計な空気抵抗が発生しない。また、凸部24の先端部241を外周側に傾斜する傾斜面とした場合には、樹脂部分30の熱膨張により、円筒状マグネット20と樹脂部分30との間に隙間が発生しても、円筒状マグネット20が半径方向外側に位置ずれすることがないという効果も奏する。
[実施の形態2]
図4(a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係るモータ用ロータの断面図、このモータ用ロータに用いた円筒状マグネットの上端部分を示す斜視図、および円筒状マグネットの上端部分に形成した空回り防止用の凹部を拡大して示す平面図である。なお、本形態のモータ用ロータおよびモータは、基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図4(a)、(b)に示すように、本形態のロータ10も、実施の形態1と同様、ネオジウムマグネットやサマリウム・コバルトマグネットなどの希土類マグネットからなる円筒状マグネット20の外周面27が露出するように、円筒状マグネット20とPOM(ポリアセタール樹脂)やPBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)、PA(ポリアミド・ナイロン樹脂)などの樹脂とを一体成形してなり、ロータ10において円筒状マグネット20が露出している外周面に対向するように、図1に示したステータ組303(ステータ301、202)が配置される。ロータ10では、樹脂部分30によって、図1に示した支軸205が嵌る内周側円筒部31(軸受部)、ピニオン34、円筒状マグネット20を保持する外周側円筒部32、および内周側円筒部31と外周側円筒部32との連結部33が構成されている。また、樹脂部分30の外周側円筒部32は、円筒状マグネット20の軸線方向における一方側端面21および他方側端面22に一部が被さっている。
本形態では、円筒状マグネット20の一方側端面21および他方側端面22のうち、一方側端面21には、軸線方向に引っ込んで樹脂部分30が食い込む空回り防止用の凹部26(位置ずれ防止部)が形成されている。本形態では、円筒状マグネット20の他方側端面22には、空回り防止用の凹部が形成されていない。
本形態において、凹部26は、周方向の等角度間隔に位置する3箇所に形成され、樹脂30は、3つの凹部26を完全に覆っている。このため、円筒状マグネット20の一方側端面21に凹部26が形成されているが、かかる凹部26に起因する凹凸は、ロータ10の軸線方向における一方側端面11に反映されておらず、ロータ10の軸線方向における一方側端面11は、周方向においては平坦である。
ここで、樹脂部分30は、円筒状マグネット20において露出する外周面27に被らないように、外周面27からみて引っ込んだ形態になっている。このため、ロータ10の一方側端面11および他方側端面12には、凹部26が形成されてない領域には、樹脂部分30と円筒状マグネット20とによって環状段差13、14が形成されている。一方、凹部26の内底面261は、円筒状マグネット20の内周面28および外周面27のうち、露出する外周面27に向けて斜面を向けるように半径方向で傾斜するテーパ面になっている。このため、凹部26の内部を樹脂部分30で完全に埋めた場合でも、凹部26が形成されている領域に、凹部26が形成されていない領域の段差13と同様な段差15を樹脂部分30によって形成することができる。それ故、円筒状マグネット20の一方側端面21に凹部26を形成しても、ロータ10の端面を周方向で平坦な面とすることができる。
また、凹部26は、軸線方向からみたとき、その形状は、図4(c)に示すように、内周側で周方向の寸法が長く、外周側で周方向の寸法が短い略代形状になっている。このため、凹部26の内部において、周方向に位置する側壁は、テーパ面になっている。
このように、本形態のギヤ付きモータ1では、ロータ20は、一方側端面21に空回り防止用の凹部26が形成され、これらの凹部26の内部は樹脂部分30が食い込んだ状態にある。このため、温度サイクル試験などを行った際、樹脂部分30が収縮して、樹脂部分30と円筒状マグネット20の内周面28との間に小さな隙間が発生した場合でも、円筒状マグネット20が樹脂部分30に対して回転することがない。従って、温度サイクル試験を行った場合でも、実施の形態1と同様、ロータ20の振れ量の増大を防止できるので、耐久性が高い。また、ロータ20の振れ量が小さいので、円筒状マグネット10とステータ組303との間に大きなギヤップを確保する必要がないので、モータ特性を向上することができる。さらに、軸線方向に引っ込む凹部26であれば、薄型化した円筒状マグネット20に対しても容易に付加することができる。
また、凹部26の内底面261は、円筒状マグネット20の内周面28および外周面27のうち、露出する外周面27に向けて斜面を向けるように半径方向で傾斜するテーパ面になっているため、凹部26の内部を樹脂部分30で完全に埋めた場合でも、凹部26が形成されている領域に、凹部26が形成されていない領域の段差13と同様な段差15を形成することができる。それ故、円筒状マグネット20の一方側端面21に凹部26を形成しても、ロータ10の端面を周方向で平坦な面とすることができ、余計な空気抵抗が発生しない。また、凹部26の内底面261がテーパ面になっていれば、円筒状マグネット20の半径方向への位置ずれも防止できる。
ここで、凹部26の周方向の寸法が短いとインサート成形時、樹脂で凹部26が埋まりきらない状態になりやすい一方、凹部26の周方向の寸法が長いと、円筒状マグネット20とステータとの間に作用する磁気(磁力)の分布にばらつきが発生してしまうおそれがある。しかる本形態では、凹部26を軸線方向からみたとき、その形状は、図4(c)に示すように、内周側で周方向の寸法が長く、外周側で周方向の寸法が短い略台形形状になっているため、凹部26を樹脂で確実に埋めることができ、かつ、円筒状マグネット20とステータとの間に作用する磁気(磁力)の分布のばらつきを小さく抑えることができる。また、内周側で周方向の寸法が長い凹部26であれば、内周側において樹脂部分30が凹部26の内底面261に広く被さるので、円筒状マグネット20の位置ずれを確実に防止ることができる。さらにまた、内周側で周方向の寸法が長く、外周側で周方向の寸法が短い略台形形状の凹部26であれば、凹部26に充填された樹脂が軸線方向で盛り上がりにくいという利点もある。
[その他の実施の形態]
上記形態はいずれもインナーロータ型を例に説明したが、アウターロータ型に対して本発明を適用してもよい。この場合、円筒状マグネット20において、ステータと対向するのは内周面28になる。すなわち、円筒状マグネット20において樹脂部分30から露出するのは内周面28になる。従って、アウターロータ型のロータやモータでは、凸部の厚さ方向における形成位置や凹部の内底面のテーパの向きを内周側と外周側とで入れ替えればよい。
なお、上記形態では、凸部24および凹部26の数を3つとしたが、その数は3つに限定されるものでない。また、1つの円筒状マグネット20に対して凸部24および凹部26の双方を形成してもよい。また、凸部24および凹部26については、円筒状マグネット20の一方側端面21に限らず、円筒状マグネット20の他方側端面22、あるいは双方の端面21、22に形成してもよい。
本発明を適用したギヤ付きモータの説明図である。 (a)、(b)、(c)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係るモータ用ロータの断面図、このモータ用ロータに用いた円筒状マグネットの上端部分を示す斜視図、および円筒状マグネットの上端部分に形成した空回り防止用の凸部を拡大して示す斜視図である。 モータに対して温度サイクル試験を行った場合のロータの振れ量の変化を示すグラフである。 (a)、(b)、(c)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係るモータ用ロータの断面図、このモータ用ロータに用いた円筒状マグネットの上端部分を示す斜視図、および円筒状マグネットの上端部分に形成した空回り防止用の凹部を拡大して示す平面図である。 (a)、(b)はそれぞれ、比較例に係るモータ用ロータの断面図、およびこのモータ用ロータに用いた円筒状マグネットの上端部分を示す斜視図である。
符号の説明
1 ギヤ付きモータ
10 ロータ(モータ用ロータ)
20 円筒状マグネット
21 円筒状マグネットの一方側端面
22 円筒状マグネットの他方側端面
24 凸部(位置ずれ防止部)
26 凹部(位置ずれ防止部)
27 円筒状マグネットの外周面
28 円筒状マグネットの内周面
30 樹脂部分
301、302 ステータ
303 ステータ組

Claims (6)

  1. 円筒状マグネットの内周面および外周面のうちのいずれか一方が露出するように当該円筒状マグネットと樹脂とを一体成形してなるモータ用ロータにおいて、
    前記樹脂は、前記円筒状マグネットの軸線方向における一方側端面および他方側端面の双方に対して少なくとも一部が軸線方向で被さっており、
    前記円筒状マグネットの前記一方側端面および前記他方側端面の少なくとも一方には、軸線方向に突き出て前記樹脂に食い込む凸部、および軸線方向で凹んで前記樹脂が食い込む凹部のうちの少なくとも一方から構成されて前記樹脂の部分と前記円筒状マグネットとの位置ずれを防止する位置ずれ防止部が形成されていることを特徴とするモータ用ロータ。
  2. 請求項1において、前記位置ずれ防止部は、周方向の複数箇所において軸線方向に突き出た複数の凸部からなり、前記樹脂は、前記凸部同士の間を埋めていることを特徴とするモータ用ロータ。
  3. 請求項2において、前記凸部の半径方向における厚さ寸法は、前記円筒状マグネットの胴部の厚さよりも薄く、かつ、前記凸部は、前記円筒状マグネットの厚さ方向において、前記円筒状マグネットの内周面および外周面のうち、露出する側とは反対側に偏った位置に形成されていることを特徴とするモータ用ロータ。
  4. 請求項1において、前記位置ずれ防止部は、周方向の複数箇所において軸線方向に凹む複数の凹部からなり、当該凹部内は前記樹脂で埋められていることを特徴とするモータ用ロータ。
  5. 請求項4において、前記凹部の内底面は、前記円筒状マグネットの内周面および外周面のうち、露出する側に向けて斜面を向けるように半径方向で傾斜するテーパ面になっていることを特徴とするモータ用ロータ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のモータ用ロータを備えたモータであって、
    前記モータ用ロータにおいて前記円筒状マグネットが露出している方の周面に対向するようにステータが配置されていることを特徴とするモータ。
JP2005104033A 2005-03-31 2005-03-31 モータ用ロータおよびモータ Expired - Fee Related JP4589786B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005104033A JP4589786B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 モータ用ロータおよびモータ
CN2006100733690A CN1841883B (zh) 2005-03-31 2006-03-31 电动机用转子及电动机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005104033A JP4589786B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 モータ用ロータおよびモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006288069A true JP2006288069A (ja) 2006-10-19
JP4589786B2 JP4589786B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=37030766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005104033A Expired - Fee Related JP4589786B2 (ja) 2005-03-31 2005-03-31 モータ用ロータおよびモータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4589786B2 (ja)
CN (1) CN1841883B (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009296687A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Nidec Sankyo Corp モータ装置およびその製造方法
JP2010246238A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Nidec Sankyo Corp モータ装置およびその製造方法
JP2012095375A (ja) * 2010-10-24 2012-05-17 Mitsubishi Electric Corp ポンプ用電動機の回転子及びポンプ及び空気調和装置及び床暖房装置及び給湯装置及びポンプ用電動機の回転子の製造方法
JP2012200036A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Mitsubishi Electric Corp 磁石装着型回転子
JP2017070084A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 日本電産サンキョー株式会社 モータ装置およびヘッドアップディスプレイ
CN106863829A (zh) * 2017-02-17 2017-06-20 宁波精成电机有限公司 汽车玻璃升降电机的超声波熔着花型及其制造方法、汽车玻璃升降电机
KR20200005485A (ko) * 2018-07-05 2020-01-15 존슨 일렉트릭 인터내셔널 아게 전기 모터용 회전자 조립체

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102742130B (zh) * 2010-04-30 2015-02-25 并木精密宝石株式会社 圆筒无芯马达
CN108768105A (zh) * 2018-06-11 2018-11-06 成都银河磁体股份有限公司 一种转子组件制造工艺

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5985074U (ja) * 1982-11-26 1984-06-08 富士電気化学株式会社 樹脂モ−ルド型回転子
JPS60192676U (ja) * 1984-05-30 1985-12-21 富士電気化学株式会社 樹脂モ−ルド型ロ−タ
JPH0636380U (ja) * 1992-05-28 1994-05-13 富士電気化学株式会社 ステッピングモータのロータ
JP2000232743A (ja) * 1999-02-12 2000-08-22 Mitsubishi Electric Corp モータ
JP2003092847A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Denso Corp ステップモータ及びそのマグネットロータ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4841190A (en) * 1987-05-01 1989-06-20 Minebea Co., Ltd. Resin-filled permanent-magnet stepping motor
JPH0617355U (ja) * 1992-07-29 1994-03-04 株式会社三協精機製作所 直流モータ
JP3558311B2 (ja) * 1995-10-06 2004-08-25 株式会社三協精機製作所 ギヤ付き小型モータ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5985074U (ja) * 1982-11-26 1984-06-08 富士電気化学株式会社 樹脂モ−ルド型回転子
JPS60192676U (ja) * 1984-05-30 1985-12-21 富士電気化学株式会社 樹脂モ−ルド型ロ−タ
JPH0636380U (ja) * 1992-05-28 1994-05-13 富士電気化学株式会社 ステッピングモータのロータ
JP2000232743A (ja) * 1999-02-12 2000-08-22 Mitsubishi Electric Corp モータ
JP2003092847A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Denso Corp ステップモータ及びそのマグネットロータ

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009296687A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Nidec Sankyo Corp モータ装置およびその製造方法
JP2010246238A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Nidec Sankyo Corp モータ装置およびその製造方法
JP2012095375A (ja) * 2010-10-24 2012-05-17 Mitsubishi Electric Corp ポンプ用電動機の回転子及びポンプ及び空気調和装置及び床暖房装置及び給湯装置及びポンプ用電動機の回転子の製造方法
JP2012200036A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Mitsubishi Electric Corp 磁石装着型回転子
JP2017070084A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 日本電産サンキョー株式会社 モータ装置およびヘッドアップディスプレイ
CN106863829A (zh) * 2017-02-17 2017-06-20 宁波精成电机有限公司 汽车玻璃升降电机的超声波熔着花型及其制造方法、汽车玻璃升降电机
CN106863829B (zh) * 2017-02-17 2019-03-05 宁波精成电机有限公司 汽车玻璃升降电机的超声波熔着花型及其制造方法、汽车玻璃升降电机
KR20200005485A (ko) * 2018-07-05 2020-01-15 존슨 일렉트릭 인터내셔널 아게 전기 모터용 회전자 조립체
US11374451B2 (en) * 2018-07-05 2022-06-28 Johnson Electric International AG Rotor assembly for electric motor
GB2575300B (en) * 2018-07-05 2022-11-09 Johnson Electric Int Ag Rotor assembly for electric motor
KR102709610B1 (ko) * 2018-07-05 2024-09-26 존슨 일렉트릭 인터내셔널 아게 전기 모터용 회전자 조립체

Also Published As

Publication number Publication date
CN1841883A (zh) 2006-10-04
CN1841883B (zh) 2010-08-18
JP4589786B2 (ja) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4589786B2 (ja) モータ用ロータおよびモータ
KR100819972B1 (ko) 전동기의 로터
JP2005304286A (ja) 電動機用ロータユニット及び永久磁石型モータ
US20060186753A1 (en) Stator and electric motor having the same
JP2002064965A (ja) インナーロータ形電動機用ロータアセンブリ、インナーロータ形電動機及びインナーロータ形電動機の製造方法
WO2013121590A1 (ja) 回転電機
JP3651263B2 (ja) 分割磁極型電動モータ
JP2019027523A (ja) 軸受組立体およびモータ
JP2004248492A (ja) モータ用シール構造、モータ、及び自動車の自動変速機用モータ
JP2007159191A (ja) 電動機
JP2015015872A (ja) 回転電気機械及び鞍乗型車両
JP2009022147A (ja) アキシャルモータ用コア、ステータおよびアキシャルモータ
JP2006288200A (ja) 永久磁石ロータの製造方法及びモータ
JP2012157090A (ja) 磁石埋込型ロータ、及びモータ
JP4266875B2 (ja) 回転電機の回転子
JP5917193B2 (ja) ロータ、モータ及びロータの製造方法
JP2009232658A (ja) 回転電機
JP6529673B2 (ja) 車載用アクチュエータ
WO2021166873A1 (ja) ロータ
JP2009290915A (ja) モータ
JP3619242B1 (ja) 永久磁石回転子
JP2007330084A (ja) ロータ
JP2007295637A (ja) 電動モータ
JP3866525B2 (ja) ギヤードモータ
JP5484868B2 (ja) モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4589786

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees