JP2006287996A - 誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法 - Google Patents

誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電圧が上限値を超えた場合でも的確に制御し、安定な動作を行うことができる誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法を提供する。
【解決手段】電流瞬時値に回路インピーダンスを乗じた電圧にて高力率を達成する誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法において、前記電圧が上限値を超える場合、前記上限値と実測値の差分により出力電力目標値を低減させる。
【選択図】図12

Description

本発明は、誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法に関するものである。
従来、本願発明者らによって、磁気浮上式鉄道の車上電源として地上コイルが作る高周波磁界を利用する誘導集電装置が開発され(下記特許文献1参照)、そのダンピング特性の改良が図られ、さらに、その誘導集電装置は無効電流制御方式と零相電流方式として開発されてきている。
その零相電流方式誘導集電装置を用いた走行試験において、車両運動による誘導電圧変化が原因と考えられる出力電流過剰(OL)によりコンバータが停止するという事態が発生した。そのため、本願発明者らはその現象を解明するとともに、その対策を検討した。その結果、(1)走行試験における初期ゲイン時とゲイン増大時の出力電流過剰の原因が異なること、(2)後者は制御抵抗Rc 及びコンバータ電圧が飽和することが原因であること、(3)そのため、コンバータ電圧が飽和しないような制御を盛り込むことが有効であること、(4)コンバータ電圧偏差をフィードバックするにあたっては積分項より出力偏差部にすることが有効であることがわかった。
特許第3592573号公報 特許第3435085号公報 特許第3306032号公報 システム制御情報学会編、須田信英:「PID制御」、p51、朝倉書店
すなわち、上記したような従来技術では、電流瞬時値に回路インピーダンスを乗じた電圧により力率1を達成する方法で誘導集電装置を制御しており、前記電圧が上限値を超えた場合の有効な制御方法が無かったため、力率1が達成されず、出力電流が過剰になるなどコンバータの動作が不安定となった。
本発明は、上記状況に鑑みて、電圧が上限値を超えた場合でも的確に制御し、安定な動作を行うことができる誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕電流瞬時値に回路インピーダンスを乗じた電圧にて高力率を達成する誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法において、前記電圧が上限値を超える場合、前記上限値と実測値の差分により出力電力目標値を低減させることを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕記載の誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法において、リセットワインドアップ制御と似た制御ブロックとなし、コンバータ電圧が飽和する前にその制御機能を抹消することを特徴とする。
〔3〕上記〔2〕記載の誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法において、制御抵抗が低減せず、前記コンバータ電圧が増大しないようにすることを特徴とする。
本発明によれば、誘導集電装置の制御方法において、電圧が上限値を超えた場合でも的確に制御し、安定な動作を行うことができる。
本発明の誘導集電装置の制御方法は、電圧が上限値を超える場合、前記上限値と実測値の差分により出力電力目標値を低減させる。よって、電圧が上限値を超えた場合でも的確に制御し、安定な動作を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、現車試験における出力電流過剰(OL)発生状況について説明する。
図1は現車試験における出力制御の基本ブロック図である。
この図において、1は出力測定値、2は出力上限値、3,8,11は加算器、4,9は制限値生成器、5はKp (比例項ゲイン)、6は積分器、7はKi (積分項ゲイン)、10は制御抵抗最小値(RC0)、12は出力値である。
上記したように、零相電流方式誘導集電装置を用いた走行試験初期(車上負荷試験)において、車両運動による誘導電圧変化が原因と考えられる出力電流過剰(OL)により、コンバータ停止が発生した(出力電流100A以上にてOLによりコンバータ停止)。その後、出力ゲインを調整することで、コンバータ停止は避けられるようになったが、依然、出力変動は継続し、ダンピング試験時にコンバータ停止が再発したため、制御抵抗最小値RC0を増大させた。更に、リセットワインドアップ制御等も導入してみたが、完全に出力変動を低減することができなかった。
そこで、現車試験時と同様なパラメータを用いて、コンバータ運転状況をMATLAB(マットラブ)にてシミュレーションした。なおシミュレーションは以下の仮定による。
(1)計算モデルを図2に示す。本モデルは入力信号離散化(sample)、三相、零相電流分離(i trans)、出力制御(power control)、離散化補正(digital compensate)、制御電圧計算(Ec trans)、集電回路〔G(s)〕、直流回路(DC simulate)等を模擬しているが、PWM制御は模擬していない。
(2)0−0.5sにて誘導電圧周波数が0−300Hzに増加するとともに振幅も周波数に比例して増加し、その後、一定値となる。また、0.6sから周波数5Hzの誘導電圧変化(最大値と最小値は0-pで倍半分)が発生する(図中frequency及びE0)。
(3)コンバータは、0.2s(120Hz)後から動作する(図中、start)。
以下にシミュレーション結果を示す。図3はコンバータ制御〔初期ゲイン、OLによるコンバータ停止〕を模擬した図、図4はコンバータ制御〔出力制御ゲインを2倍〕を模擬した図、図5はコンバータ制御〔出力制御しきい値ΔPmax =∞〕を模擬した図、図6はコンバータ制御〔制御抵抗最小値Rc0を2倍〕を模擬した図である。なお、図3〜図6におけるaは誘導電圧実効値(E0 )、bは交流(三相)電流実効値(I)、cは出力電力(P)、dはコンバータ電圧(交流電圧)実効値[指令値](Ec )、eは零相電流(I0 )、fはコンバータ制御抵抗(Rc )を示す。
これらの図3〜図6から以下のことがわかる。
(1)初期ゲイン(図3)における制御抵抗Rc は誘導電圧の変化に対して90度遅れており、そのために誘導電圧E0 増大時に交流電流I、コンバータ電圧(指令値)Ec 、直流電力が増大している。すなわち、誘導電圧E0 の変動に対する出力制御が十分でない(出力制御ゲインが小さい)ことが確認できる。また、コンバータ電圧Ec は390V≒550/sqrt(2)を越えており、その時に大きな零相電流I0 が発生、出力電力Pの最大値は80kW(直流電流133A)となっている。なお、周波数増加時に出力制御が機能していないが(出力制御が機能する場合、200Hz付近から交流電流Iが低減、実機では低減)、これは周波数変化速度が実機より速いため(実機では30秒程度)と考えられる。
(2)出力制御ゲイン2倍を模擬した場合(図4)、誘導電圧E0 増大時に制御抵抗Rc が増加して直流電力が25kW一定となっている。すなわち、出力制御性能が改善できたことが確認できる一方、誘導電圧E0 低減時に制御抵抗Rc が最小値0.35Ωにて飽和しており、この時に、交流電流I、コンバータ電圧Ec 、出力電力Pが増大している(またコンバータ電圧Ec は390Vを超えており、その時に零相電流I0 が増大している)。特に出力電力P極大時は、誘導電圧E0 が極小値から増大に転じているのに係わらず、制御抵抗Rc が最小値0.35Ωに保持されており、これが出力電力P増大の直接的な原因となっている。
(3)出力制御しきい値ΔPmax =∞を模擬した場合(図5)、誘導電圧E0 低減時に制御抵抗Rc が最小値0.35Ωにて飽和しているが、飽和両端にて増加している(出力偏差ΔPの制限値がないため、ΔPに比例して制御抵抗Rc が変化しているが、Rc 最小値付近ではコンバータ電圧Ec の不平衡成分による出力電力脈動が大きくなるため、Rc の脈動も大きい)。そのため、交流電流I、コンバータ電圧Ec 、零相電流I0 、出力電力Pの最大値も出力制御ゲインを2倍とした場合より低減している。
(4)制御抵抗最小値Rc02倍を模擬した場合(図6)、誘導電圧E0 低減時に制御抵抗Rc が最小値0.7Ωにて飽和して、交流電流I、コンバータ電圧Ec、出力電力Pが増大しているが、その増大量は大幅に低減している。特にコンバータ電圧Ec は390Vを若干超える程度であり、零相電流I0 は増大しなくなった。
(5)上記4つのシミュレーション結果は実際の測定結果とほぼ同様な傾向を示している。
以上より、誘導電圧変動時の出力電流過剰現象として図7に示すメカニズムが想定される。
なお、ゲイン増大時の制御抵抗Rc 飽和時に出力制御が遅れる(制御抵抗Rc が増大しない)理由として、
・制御抵抗Rc 自身に最小値を持つこと
・誘導電圧E0 極小時に集電能力自体が25kW以下となること
・制御抵抗Rc が小さい時に出力電力脈動が大きいこと
・コンバータ電圧Ec が上限値を超え、力率1制御が機能できないこと
・出力偏差にしきい値を設けていること、また制御ゲインが未だ不十分であること
等が挙げられる。
上記した結果から、コンバータ電圧が上限値を越えないような制御を追加すること及び出力制御ゲインを更に増大させることが対策として有効であると考えられるが、後者は出力電力脈動が大きいことから、既に限界にあると思われる。そのため、コンバータ電圧が上限値を超えないような制御を検討し、以下のコンバータ電圧飽和に対するリセットワインドアップ制御を走行試験にて検証した。
上記の方法による具体的な制御ブロック図を図8に示す。
図8において、21は出力測定値、22は出力上限値、23,27,31,34,37は加算器、24,28,35は制限値生成器、25はコンバータ電圧(Ecrms)、26は規定値(図中360)、29はリセットワインドアップ制御のフィードバック定数(K)、30はKp (比例項ゲイン)、32は積分器、33はKi (積分項ゲイン)、36は制御抵抗最小値(Rc0)、38は出力値である。
本制御はコンバータ電圧(Ecrms)25がある規定値(図中360)26を超えた場合、その偏差を出力制御の積分項に追加する。
出力電力低減時に出力一定制御によって制御抵抗Rc が低減(積分項が−方向に増加)するが、本制御は、コンバータ電圧が飽和する前にその制御機能を殺すように作用する(すなわち制御抵抗Rc が低減せず、交流電流そしてコンバータ電圧が増大しない)。なお、本制御は、検討当初、コンバータ電圧飽和時に過剰な積分動作を停止することを目的にリセットワインドアップ制御と似た制御ブロック図とした。
しかし、実質的には、過剰な積分動作補償というよりも、コンバータ電圧飽和時に制御抵抗Rc を低減させない機能として作用しており、一般的なリセットワインドアップ制御と厳密な意味で一致していないと考えられる。また、操作量(コンバータ電圧)と出力制御系(PI制御)から得られる制御抵抗Rc の関係が単純な比例でないため、リセットワインドアップ制御のフィードバック定数(図中のK)29は、単純に求まらず、シミュレーション等によって試行錯誤する必要がある。
以下に、上記制御の性能を検証するためのシミュレーション結果を示す。
図9はリセットワインドアップ制御(K=4)を示す図である。
図10はリセットワインドアップ制御(K=2)を示す図である。
図11はリセットワインドアップ制御(K=8)を示す図である。
図9〜図11から以下のことがわかる。
なお、上記各図におけるa〜fは図3〜図6と同様である。
(1)シミュレーション結果から、(リセットワインドアップ制御では)誘導電圧E0 極小時における制御抵抗Rc が最小値0.35Ωに固定されず、その時の交流電流I及びコンバータ電圧Ec が低減している。また、コンバータ電圧Ec は390Vを若干越える程度となり、力率1制御が機能し、零相電流I0 も低減している。
更に、誘導電圧E0 が極小値から増大する時に発生した出力電力Pの増加も見られなくなった。
(2)一方、誘導電圧E0 極小時を中心に交流電流I等に新たな振動が発生し、またフィードバック定数Kが大きくなるにつれて増加している。シミュレーション結果では、K=2程度が出力電力増加もなく、上記振動も小さいため、適切なゲインと考えられる。
以上より、上記制御は、誘導電圧変化時の出力電流過剰に有効であることが確認できたが、誘導電圧極小時に未だ振動が残ること、加速時に有効でないこと(出力制御が機能していない時)等の課題がある。
上記までの検討にてコンバータ電圧と上限値の偏差(交流電圧偏差)のフィードバックが直流電流過剰対策として有効であることから、本方法をベースに改良方式を検討した。改良方式の制御ブロック図を図12に示す。
図12において、41は出力測定値、42は出力上限値、43はコンバータ電流測定値、44は規定値、45は角周波数、46は演算器、47,50,55,58は加算器、48,51,56は制限値生成器、49はリセットワインドアップ制御のフィードバック定数(K)、52はKp (比例項ゲイン)、53は積分器、54はKi (積分項ゲイン)、57は制御抵抗最小値(RC0)、59は出力値である。
その基本的な考え方は、
(1)交流電圧偏差がより有効に作用するように、フィードバックする箇所を積分項から出力指令偏差部に変更する。このことは、交流電圧偏差発生時に出力上限値Pmax を低減することと解釈できる。
(2)制御抵抗Rc が最小値である時のコンバータ電圧は、ほぼ交流電流×リアクタンスに比例することから、交流電圧偏差の代わりに交流電流偏差を使用する。また、交流電流はコンバータ電圧(制御電圧)に対して、集電コイルのリアクタンス分なまっているため、脈動等に対して有利である。
以下に、上記制御性能を検証するためのシミュレーション結果を示す。
図13はコンバータ電圧飽和を考慮した改良制御(K=0.3)の特性図である。
図14はコンバータ電圧飽和を考慮した改良制御(K=0.5)の特性図である。
図15はコンバータ電圧飽和を考慮した改良制御(K=1)の特性図である。
図16はコンバータ電圧飽和を考慮した改良制御(K=5)の特性図である。
なお、上記各図におけるa〜fは図3〜図6と同様である。
これらの図から以下のことが分かる。
(1)本発明の改良制御によって、誘導電圧極小時における制御抵抗Rc が最小値0.35Ωに固定されず、その時の交流電流及びコンバータ電圧が低減している。また、コンバータ電圧はK=0.3(図13)を除き、約390V以下であり、力率1制御が機能し、零相電流も低減している。更に、誘導電圧が極小値から増大する時に発生した出力電力増加も見られなくなった。
(2)制御ゲインKの増加とともに誘導電圧極小時における制御抵抗Rc が増大している。K=0.3(図13)では、最小値0.35Ωであるが、K=0.5(図14〜図16)以上では、0.35Ω以上である。また、Kを増加していくと、誘導電圧極小時の制御抵抗が増大、出力電力が低減するが、振動等は発生せず、安定に動作している。
次に、シミュレーション結果を確認するため、走行試験を模擬した定置でのコンバータ動作試験を実施した。
その試験回路を図17に示す。この図において、61は三相電源、62はPWMインバータ、63は変圧器、64はシミュレートされた集電コイル、65は零相電流型コンバータ(PWMコンバータ)、66は蓄電池、67は負荷である。
走行時に相当する電圧をPWMインバータ62で発生し、実際の集電コイル64とインピーダンスを揃えた模擬回路を通して、PWMコンバータ65へ入力する。PWMコンバータ65の出力は、超電導磁気浮上式鉄道車両の負荷67を模擬した抵抗とコンデンサからなる回路に繋がれている。
上記試験回路において、台車共振周波数程度の一定周波数(5Hz)の誘導電圧変動を発生し、上記非特許文献3に示す車両動揺電圧変動による出力電流過剰対策の効果を試験した。
新たに追加した電圧飽和のフィードバックゲインを変更した時の試験結果を図18,図19に及び比較のため、従来制御による試験結果を図20に示す。
ここで図18は出力電流過剰対策試験結果(K=2)、図19は出力電流過剰対策試験結果(K=0.2)、図20は出力電流過剰対策試験結果(従来制御)を示している。
これらの図から、従来制御では車両運動により出力電力が過剰に増大しているのに対して、対策を施した場合、出力電力の増大が抑制されていることが分かる。
なお、本試験結果は運転周波数300Hzにおけるものであるが、実走行と同様に周波数を0Hzから300Hzに変化させる場合、従来制御では出力過剰にてコンバータ停止が発生するのに対して、対策を施した場合は停止しない。
一方、フィードバックゲインKを0.2〜5に変化させて試験を実施したところ、K=5にてコンバータ停止が発生したので、適切なフィードバックゲインを設定する必要がある。
以上より、上記改良制御は、コンバータ電圧飽和を含む直流電流過剰対策に有効である。また、出力制御が動作しない速度でもコンバータ電圧飽和による制御は動作するため、加速時にも有効であると考えられる。
上記したように、零相方式誘導集電装置現車試験において発生した出力電力過剰の現象解明を実施し、その対策を検討した。また、現車試験にて検討した対策を実施したが、不十分であったため、改良制御方法を提案した。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法は、磁気浮上式鉄道の車上電源として地上コイルが作る高周波磁界を利用する誘導集電装置として利用可能である。
現車試験における出力制御の基本ブロック図である。 MATLABによる計算モデルを示す図である。 コンバータ制御(初期ゲイン、OL停止)の模擬図である。 コンバータ制御(出力制御ゲインを2倍)の模擬図である。 コンバータ制御(出力しきい値ΔPmax =∞)の模擬図である。 コンバータ制御(制御抵抗最小値Rc0を2倍)の模擬図である。 誘導電圧変動時の出力電流過剰現象を示す図である。 コンバータ電圧飽和に対する制御ブロック図である。 コンバータのリセットワインドアップ制御(K=4)のシミュレーション特性図である。 コンバータのリセットワインドアップ制御(K=2)のシミュレーション特性図である。 コンバータのリセットワインドアップ制御(K=8)のシミュレーション特性図である。 コンバータの電圧飽和を考慮した改良制御ブロック図である。 コンバータの電圧飽和を考慮した改良制御(K=0.3)の特性図である。 コンバータの電圧飽和を考慮した改良制御(K=0.5)の特性図である。 コンバータの電圧飽和を考慮した改良制御(K=1)の特性図である。 コンバータの電圧飽和を考慮した改良制御(K=5)の特性図である。 走行試験を模擬した定置でのコンバータ動作試験の試験回路を示す図である。 コンバータの出力電流過剰対策試験結果(K=2)を示す図である。 コンバータの出力電流過剰対策試験結果(K=0.2)を示す図である。 コンバータの出力電流過剰対策試験結果(従来制御)を示す図である。
符号の説明
1,21,41 出力測定値
2,22,42 出力上限値
3,8,11,23,27,31,34,37,47,50,55,58 加算器
4,9,24,28,35,48,51,56 制限値生成器
5,30,52 Kp (比例項ゲイン)
6,32,53 積分器
7,33,54 Ki (積分項ゲイン)
10,36,57 制御抵抗最小値(RC0
12,38,59 出力値
25 コンバータ電圧(Ecrms
26,44 規定値
29,49 K(リセットワインドアップ制御のフィードバック定数)
43 コンバータ電流測定値
45 角周波数
46 演算器
61 三相電源
62 PWMインバータ
63 変圧器
64 シミュレートされた集電コイル
65 零相電流型コンバータ(PWMコンバータ)
66 蓄電池
67 負荷

Claims (3)

  1. 電流瞬時値に回路インピーダンスを乗じた電圧にて高力率を達成する誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法において、前記電圧が上限値を超える場合、前記上限値と実測値の差分により出力電力目標値を低減させることを特徴とする誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法。
  2. 請求項1記載の誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法において、リセットワインドアップ制御と似た制御ブロックとなし、コンバータ電圧が飽和する前にその制御機能を抹消することを特徴とする誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法。
  3. 請求項2記載の誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法において、制御抵抗が低減せず、前記コンバータ電圧が増大しないようにすることを特徴とする誘導集電装置の電圧飽和時の制御方法。
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